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子豚の発育と貧血に及ぼす鉄剤投与の影響-香川大学学術情報リポジトリ

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香川大学農学部学術報告 第31巻 第2号169−175,1980

子豚の発育と貧血に及ぼす鉄剤投与の影響

上田 博史,大松 潔,白井 博文

EFFECT OFIRON ADMINISTRATION ON GROWTH

AND ANEMIAIN NEWBORN PIGLETS

HiroshiUEDA,KiyoshiOHMATSU and HirofumiSHIRAI

E鮎ctofironadministrationongrowthandanemiain newborn piglets f王omsowsIearedinUniverslty Farm,

Facultyof■Agriculture,KagawaUniversltyWaSinvestlgatedlPigletsfiOmeaChsowwercdividedintotwog工OupS

ofiron−administered and non−treated piglets小 Theiron−administered piglets werelrljectedintramuscularly with

lmlofiron・・・dextran(100mgasiron)twicefk?m3to14daysofage・Themanagementregimenforpigletswasmade

bytheconventionalmethodusedinthisfarm・Theresultsobtainedwereasfbllows;

Thegrowthrateofnon−treatedpigletswasIetaIdedafteI200r30daysofage)Whiletheironadministrationfacili−

tatedthegrowthrateandconsequcntlythedi鮎IenCeinbodyweightbctweenbothgroupswasobviousasthedays

ofageprogressed.Bothhematocritandhemoglobinoftheiron−administeredpiglctswerealmostconstantthIOugh・

outtheexperiment,being37”5%andll・3g/100ml,reSpeCtively,Whilethoseofthenon−t工eatedpigletswerereduced

たomearlystageofthenursingandthelowcstvalues(2312%fbrhematocritand6」lg/100mlfbrhemoglobin)were

obtainedat18daysofage,afterwhichthcygraduallYlnCreaSedbutdidno=eachthelevelsobservedintheiron−

administeredpiglets 香川大学農学部附属農場で生産された子豚の発育と貧血に及ぼす鉄剤投与の影響を調査した.子腹を各腹ごとに鉄 投与区と対照区の2群に分仇 鉄投与区には3日齢から14日齢までの間に2度,デキストラン鉄1mJ(鉄として 100mg)を筋肉内法射し,対照区は無処理とした.試晩期間中の飼養管理は当農場の慣用故によった… その結果,両区の発育は20日齢から30日齢までは同程度であったが,日齢が進むにつれて対照区の発育に遅延がみ られ,鉄投与区の発育が対照区を上回る傾向がみられた.ヘマトクリットおよびヘモグロビンは,鉄投与区では試験 期間中ほぼ−・定の借(ヘマトクリット37.5%,ヘモグロビン11−.3g/100mg)を示したが,対照区では出生後急激に減 少し,18日齢で最低値(ヘマトクリット23い2%,ヘモグロビン6・1g/100mg)を示した…その後,漸時増加したが, 対照区の値には到達しをかった. 緒 日 新生子豚の損耗率は極めて高く,成豚となるものは60%前後と推定されている、(1).香川大学農学部附属虚場で1978 年に分娩された20腹の子豚についてみると,母豚1頭あたりの平均哺乳頭数は12頭であったが,離乳までに約18%が 舞死した.さらに,死亡しないまでも著しい発育阻蕃を示したものを加えると,新生子豚の損耗率は30%にも達した. このような子豚の損耗は養豚経常において極めて重要な問題であり,その防止は不可避夜課題である. 子豚の損耗の直接的な原因として最も多くみられるものは母豚による圧死と踏傷による発育阻審であり,そのため 分娩柵の構造に工夫が加えられている(2〉がその効果は明らかではない古郡($)は子豚の損耗の本質的な原因を新生 子豚の生理的な特性にもとづくものと考え,貧血と損耗との関係について検討を行った.その結果,出生時体重が小 さく,かつヘモグロビン含盈の低い個体で舞死率の高いこと,および鉄剤の投与がへ・モグロビン含丑の低下を緩和し, 体重を増加させる傾向にあることが明らかにをった 子豚の貧血は古くから経験的に知られ,虚弱死や発育遅延の主な原因と考えられており,養豚家の間でも対応策と

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香川大学戯学部学術報告 第31巻 第2号(1980) 170 して鉄剤の筋肉内注射や経口投与が行われている、しかし,その効果に対する認識はうすいように思われる.本試験 では,子豚の発育と貧血に及ぼすデキストラン鉄の筋肉内注射の影響を,香川大学農学部附属農場の慣行の飼育管理 下で調査した. 材料と方法 飼育管理:母豚は離乳後,自然交配による種付けを行い,次回発情予定時に発情の凌いことを確認したのち約80日 間放牧場に放飼し,分娩予定日10日前にコンクリート床の分娩豚房に入れて分娩させた… この間種豚用飼料3kgを 1日2回に分けて給与したい 新生子豚は分娩後24時間以内に出生時体重を測定し,個体を識別するために耳刻をうった.7日齢から10日齢頃ま では母乳のみで哺育し,それ以降は市販の子豚育成用飼料を併給し,30日齢から45日齢頃に離乳した.離乳後は育成 群飼房で子豚育成用飼料を自由採食させた… 去勢は離乳の前後に鶴血去勢法により行い,内部寄生虫の駆除および豚 コレラの予防注射は50日齢から70日齢の間に実施した.下痢の発症に対しては抗生物質の筋肉内注射で治療した. 試験Ⅰ:1978年5月から1979年3月までに香川大学農学部附属農場において,ランドレ−ス,ハンプシャー・および 大ヨークシャー−の雑種16腹から分娩された子豚を供試した.出生時体重が1‖Okg以上の同腹の子豚を平均体重が等 しくなるように鉄投与区と対照区の2群に分けた鉄投与区はゑMMERMAN efαJl(4)の推奨備にもとづいて,デキス トラン鉄1mg(鉄として100mg)を3EI齢から14日齢の間に2度,3日をいし7日の間隔で野部に筋肉内注射した. 対照区は無処理とした.体重は原則として7日ごとに測定したい 試験ⅠⅠ:1979年2月の同一・時期にランドレースとハンプシャーの雑種3厳から分娩された子豚から各腹それぞれ8 頭を選び,平均体蛮が等しくなるように鉄投与区と対照区に4頭づつを割りあてた“鉄投与区は4日齢および7日齢 にデキストラン鉄1mgを筋肉内注射し,対照区は無処理とした。.体重測定は4,7,14,28,35,49および70日齢に 行い,70日齢の体重測定後,採血レ\モグロビン含盈の測定に供した. 試験ⅠⅠⅠ:1979年5月にランドレースとハンプシャ・−・の雑種1腹から得た10頭の子豚を鉄投与区と対照区に,平均 体重が等しくなるように5頭ずつを割りあてた一.鉄投与区は4日齢および11日齢にデキストラン鉄1mJを筋肉内注 射し,対照区は無処理とした.体重は4日齢から60日齢まで7日ごとに測定し,採血は4,11,18,25,32,46および 60日齢に行い,ヘマトクリット値およびヘモグロビン含盈を測定した“ 採血および分析方法:採血には長さ3‖8cm,直径0.8mmの人体用の注射針およびヘパリン処理した5mJ容のガ ラス製の注射筒を用い,採血時の子豚の騒擾に伴う支障を防ぐために両者を5cmの透明のどニール管で接続した. 子豚は仰臥位に保定し,頭頸部を伸展させ,アルコ・−ルで消毒したのち前大静脈(anteriorvenacava)より採血し た. ヘマトクリット値およびヘモグロビン含盈の測定は採血後ただちに待った.ヘマトクリット倍は11,000回転で5分 間遠心分離して測定した… へ・モグロビン含盈の測定はシアンメトヘモグロビン法(5)によって行った. 有意差の検定はt検定あるいは分散分析法(8)によって二行った. 結果と考察 試験Ⅰの成績をFigurelに示したい 子豚の発育は季節や母豚によって異なるおそれがあるので,発育に及ぼす鉄 剤投与の影響は同一・腹内の子豚についてのみt検定を用いて比較した.その結果,16腹中8腹の子豚の液終測定体重 に鉄剤投与による有意(pく0.05)夜増加が認められた.これらの例をみると,対照区および鉄投与区とも20日齢から 30日齢頃まではばほ同程度の発育を示したが,それ以降は対照区の発育が遅延した〃 特に,6月から7月にかけて分 娩された3腹では対照区の発育阻審が著しく,鉄投与区との間に大きを発育差がみられた. 一・般に豚は高温環境に対する順応性が乏しく,夏に母豚の飼料摂取盛が減少すること(L7)はよく知られているが,乳 牛で報告されている(8)ように,飼料讃放免の低下が泌乳盈にも影響を及ぼす可儲性もあり,これら3例で鉄剤投与 による発育促進効果が大きかったととは,この季節に分娩された子豚の鉄欠乏の程度が大きかったとも考えられる. また,梅雨期からの高温多湿は飼料の変放など飼育環境を劣化させるが,本試験でも6月30日分娩の子豚はいずれも 下痢の発症がみられ,特に対照区の損耗は著しく,45日齢以降全て死亡した.鉄欠乏と下痢との関係は明らかではを

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上田博史,大松 潔,白井博文‥子豚の発育と貧血に及ぼす鉄剤投与の影響 171 ’7854 516 ※ 5 膏≡息tぎ二号芯 630 721 9.9 9.10 12.16 12.16 ●791.2 Fig1Bodyweightchangesofiron−administeredpiglets(p・)andnon−tIeatedpiglets(1)

Figuresln Parentheses representthe numbelS OfpigletslIron−administered piglets werelr15ectedin−

tramuscularlywithlmLofiIOn・dextran(100mgasiron)twicefiOm3to14daysofage”Thedi鮎rence

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香川大学農学部学術報告 第31巻 第2号(1980) 172 いが,貧血症状を呈した子豚ではEscゐeγまcゐfαCOgよの内毒素に対する抵抗力が低下することが報告されている(9).. しかしをがら,鉄剤投与による発育促進効果は必ずしも夏だけに集中しているわけではなく,本試験では例数の少 いこともあり,鉄剤投与による発育促進効果に関連した季節の影響については明らかな知見を得ることばできをかっ た… 試験ⅠⅠの成婚をTablelに示した.体重およびヘモグロビン含墓は鉄投与の有無と母豚の違い(種雄豚は同一L) を要因とする分散分析によ・つて有意差を検定した体重は出生時から21日齢までは両区の間に差は認められなかった が,28日齢および35日齢では鉄剤投与によって有意に増加したい さらに70日齢の体重は鉄剤投与の有無と母豚の違い の両者による有意な影響を受けたぃ 期間中相互作用はみられなかった小 70日齢のヘモグロビン合皮は鉄剤投与により 有意に増加したが,母豚の影響および相互作用はみられなかった. TablelE翫ctofironadministrationonbodyweightandhemoglobinconccntrationinnenTbompiglets Daysofage 7 28 35 70 70

Sow IrOn Birth 4

Bod紳

9.0士0.4 9..5土0.4 8.4士OL.3 10。2士0,.3 8.2土0い6 9.4土0。8 8。0士0.6 99土0,7 8‖9士0.7 1L9士0.8 8.5土1…2 10.7土0.6 213±1い0 22.4士1い7 24.5士23 29い8士2.5 22.0士1.7 26‖0土0リ7 31土02 2‖7士0.1 26±0.2 26士02 3,0士02 3.1士0‖3 73士06 8り1士0い5 64±0.4 8。5土07 68土06 9.0士08 A Untreated Treated B Untreated TIeated C UntICatCd Trcated 1,4土0.2 2…2±0‖2 1い5士0.1 2,1士0…1 15士02 1.9士0。1 15士011.8土01 1。5土0.1 2.1土02 1.6士01 2.2士02 Analysisofvariance E庁bctofiron E丘もctofsow E能ctofinteraction NS NS NS ** NS NS NS NS NS NS NS NS ** * ** NS * NS NS NS NS NS notsignificant,*P<005,**P<0・01 honNtreatedpigletswereirtjectedintramuscularlywithlmlofirOn−dextran(100mgasiron)at4and 7daysofagc,reSpeCtively,andal1pigletswereweanedat35daysofage

ValuesareglVenaSmean士SEMfbI4pigletseach

試験ⅠⅠで得た鉄剤投与の効果を,試験Ⅰと同様に,各腹についてt検定で比放すると,母豚Bでは28日齢および 35日齢の体重とヘモグロビン含盈は鉄剤投与によって有意(p<0.05)に増加したが,母豚AおよびCの場合はいず れも有意差は認められなかった..このように鉄剤投与の効果が母豚によって異なろことば,出生時の体重やへ・毛グロ ビン合皮が母豚によって異なる(10)ことからも予想されるが,分散分析法では鉄剤投与の有無および母豚の適いによ る影響が有意でも,両者鱒相互作用はみられなかったことから,その影響は小さく,t検定で得た結果は主に各区の 個体差が大きく,また反復数が少かったことによるものと思われる. 試験ⅠⅠⅠの成故をFiguT・e2に示した、.有意差の検定はt検定によった..体重は鉄投与区で32日齢以降対照区に比 べ増加の傾向を示し,53日齢以降両区の間に有意差(p<0.05)がみられた ヘマトクリット借およびヘモグロビン含盈は鉄投与区では試験期間中ほほ−・定の値を示し,ヘマトクリット値は 37.5%,ヘモグロビン含盈は11..3g/100mgであった‖一・方,対照区では11日齢で鉄投与区に比べいずれも有意(p< 0.01)に減少し,18日齢のヘマトクリット値は23.2%,ヘモグロビン含意は6・ユg/100mJとなり,いずれも叔低値を 示した.その後漸時増加し,60日齢にはヘマトクリット値は31.2%,ヘモグロビン含盈は8.9g/100mJとをった.こ れは子豚育成用飼料の摂取盈の増加,あるいは母豚用飼料の盗食によるものと思われる.しかし,対照区のヘ音トク リット倍およぴヘモグロビン含盈は鉄投与区のレベルには到達せず,試験期間中を通じて両区ゐ間に有意差(pく 0‖01)がみられた.

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上田博史,大松 潔,白井博文:子豚の発育と貧血に及ぼす鉄剤投与の影響 173 0 3 ︵求︶︶lLUO亡聖EむH __一一一−  ̄ユ ′<r ̄ ゝ、 丁一−一丁一一一一丁 〓∈含︻\叫︶u欄雫−ぎEむH 10 __一一一一丁−−−−−−− ̄1 ・・−−− 一一丁・・一一一一r− ̄ ̄ rr一− 0 1 ︵澄︶l竜芯き合〇四 25 32 39 46 53 60 0 4 11 18 Days of age Fig.2 Changesinhematocrit,hemoglobinandbodvweightofiron−administeredpiglets (−)andnon−treatedpiglets() ⅠIOn−administeredpigletswereiIljectedintramuscularlywithlmlofiron−dextran(100 mgasiron)at4and11daysofage,IeSpeCtivcly,andal1pigletswereweanedat39daysof age.ValuesaleglVenaSmean土SEMfbr5pigletseach 試験ⅠⅠⅠでみられた新生子豚のヘマトクリット値あるいはヘモグロビン含盈の出生後の急激を下降は子豚が貧血状 態にあることを示している.子豚の貧血発生の機作について,古郡(11)は哺乳開始直後の初乳の大盤吸飲による血液 稀釈によって生じる生理貧血と,子豚の急速を発育に伴う循環赤血球の増加に必要を鉄の供給不足に起因する鉄欠乏 性貧血とからをることを報告しているい 事実,子豚の体重は4週齢で出生時の5倍,8過齢では10倍にも達し,急激 な増体を示すが,鉄の供給は発育に比して少い.子豚の妖雲求盈は,発育に伴う体内鉄の増加盈から計算すると,1 日あたり約10mg(経口投与の場合は消化管吸収率を考慮すると約25mg)となる..しかし,豚乳の鉄含有盈は1な いし2ppmで,子豚が1日あたり500mgを哺乳しても豚乳より供給される鉄は1日あたり約1mgであり,貯蔵鉄 (約15mg)ヤ赤血球崩墟(1mg以下)により再利用される鉄を加味しても,子豚は出生後短期間のうちに鉄欠乏に おちいる(8).よって貧血を防止するためには外からの鉄の供給にまたねばならない.

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香川大学農学部学術報告 第31巻 第2号(1980) 174 鉄の補給手段としては,母豚へ鉄を供給して母乳中の鉄含有盈を高めようとする間接的な方法と,子豚に鉄を投与 する直接的な方法とが考えられる.前者の方法につついて,SMITItWICHβfαい12)は妊娠後期の母豚に対する鉄剤の 給与が胎盤から胎児への鉄の移行および母乳中の鉄濃度を増加させることを報告した.BRADYβfαい18)も同様の方 法で子豚のヘモグロビン含意の増加を認めたが,これは主に焚からの汚染によるものであることを示唆している.し かし,分娩直後からの鉄給与は母乳中の鉄含有塩に影響を及ぼさないこと(12・14)も報告されており,子豚に対する効 果については十分に解明されていないり 間接的な方法には他に土や青草の給与など比較的容易な方法もあるが,本試 験に供試した母豚はいずれも長期間放牧し,土や青草を採会したにもかかわらず,鉄剤無投与区でヘマトクリット値 やヘモグロビン含盈の低下がみられたことは,これらの方法では貧血防止に対し十分な効果を期待できず,確実性に おいて直接法に劣るものと思われる.. 本試験では,子豚の貧血防止対策としてデキストラン鉄を直接筋肉内注射する方法を用いたが,その効果は試験ⅠⅠⅠ でみられたように,ヘマトクリット値およびヘモグロビン含畳の低下■を緩和し,さらに試験ⅠからⅠⅠⅠを通じ多くの 例で発育が促進されるという望ましいものであったい 鉄剤の筋肉内注射は1頭ごとに処置するために,多頭飼養の場 合,作菜が煩雑であるという欠点があるが,幼豚の場合,処置は2人で十分であり,また幼豚は哺乳時の競合が激し いため確実を効果を考慮すると処置の煩雑さば相殺されるものと思われるまた,注射部位の損傷による政行ヤ出血 等による発育への影響も懸念されたが,本実験では子豚に対する悪影響はみられなかったい 子豚の鉄給与法には他に 鉄剤の経口投与および土給与があるが,古郡(15)はフマ”・・・ル酸第一・鉄の経口投与は即効性と持続性において筋肉内注 射に劣り,土の給与は,その鉄含有盈に比して利用効率が低く,十分な効果を期待できないことを指摘しているい ○/p/ 0 714212835 49 70 9さ Daysofage Fig.3 DeteImined(−)andestimated()bodyweightof−iron−administeredpiglets(●) andnon−treatedpiglets(○) 望ましい鉄の補給手段の条件として,確実性や安全性の他に,経済性の問題があげられるが,この点に関しての記 載はみあたらをい.試験ⅠⅠで用いた子豚は1979年5月にその大部分が池戸市場(香川県木田郡三木町)で販売され た.この時点における鉄投与区と対照区の体重をそれぞれ日齢に2次回帰するものとして推定すると(FiguI・e3),鉄 投与区は42い3kg,対照区は39い2kgとなり,当日の平均販売価格(体重1kgあたり545円)から簸出すると,両区 の1頭あたりの価格差は約1690円とをった.また,対照区の子豚の多くは,日齢が進むにつれて,皮膚は赤味を失っ て白く,被毛は粗剛で,歩様も不安定とをり,その外観は明らかに貧血症状を示した−・これらの様相は両区の価格差 をさらに大きくするものと思われるい 子豚の販売価格は季節や出荷頭数によって変動するので,一腰には比殴できを いが,デキストラン鉄2回の筋肉内注射に要した費用は約10円であり,他に特別な設備を必要としをいことを考える

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上田博史,大枚 潔,白井博文:子豚の発育と貧血に及ぼす鉄剤投与の影響 175 と,鉄剤投与は子豚の貧血防止および育成率の向上において必要かつ経済的を処置と思われる 引 用 文 献 (1)平間英夫:畜産の研究,22,301(1968) (2)生駒博雄:畜産の研究,33,887(1979) (3)古郡 潜:栄養生J理研報,15,1(1971) (4)ゑMMERMAN,D.R.,V.CSpEER,V、W”HAYSand D.Ⅴ.CARTON:JA戒元一.鹿∠、.,18,1409(1955) (5)松原高野:鉄と血色素,p.195 南江堂 束京 (1963). (6)菅田 実:畜産を中心とする実験計画法,p.59 (t検定),p…126(分散分析法)養賢登 米京 (1975) (7)HEITMAN,H.andEいHいHuGIiES:JA戒∽..鹿より8, 171(1949). (8)岡本正幹:家畜・家禽の環境と生理,p.128 益 賢堂 東京(1970)、 (9)UNDERWOOD,E.J..:TraceElementsin Human and AnimalNutriton,p“40AcademicPress NewYoIk(1971)… (10)古郡 浩,戸原三郎:畜試研報,21,35(1969).. (11)古郡 潜:栄養生理研報,21,1(1977). (12)SMIIHWIC:K,G。A,,J.P..VAZCKandIA.S(コtllPPER: A,花.J..1々f.Rβ!.,28,469(1967)い

(13)BRADY,P.S小,P。Kn Ku,D一E小UILREYand E”R MILLER:J.A戒∽.虎より47,1135(1978).

(14)PoND,W.G。,T..L.VEUM and V.AいLAZAR:]. A扇玖.&去..,24,668(1965).

(15)古郡 清:日豚研誌,7,148(1970)、

参照

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