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はじめに(pdf)

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Academic year: 2021

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main : 2016/7/26(9:33)

はじめに

データベースとは,コンピュータを利用して大量のデータをまとめ,さまざまな用途に活用で きるよう,保存,管理されたデータの集まりである.コンピュータの普及拡大にともなって,コ ンピュータが扱うデータ量は急激に増大しており,データベースの役割はますます重要になっ ている.蓄積された膨大なデータ「ビッグデータ」が,企業の意思決定に利用され始めている が,これも重要なデータベースの用途の1つである. 本書は,データベースの中で最も利用されているリレーショナルデータベースを対象として おり,本シリーズ26巻『データベース—ビッグデータ時代の基礎—』(以下,本シリーズ『デー タベース』)の第8章(データモデリング)をさらに深く掘り下げ,実際の業務システムの実装 の演習まで行う内容となっている.本シリーズ『データベース』でデータベースの基礎理論を 学び,本書『データベース応用—データモデリングから実装まで—』で,データベースの実践 的な応用方法を演習によって学ぶことで,リレーショナルデータベースの理論から実践までの 習得を目指す. 本書は,必要となるデータベースの基礎を学習した後に,本題の演習に入る構成になってお り,データベースの基本の習得と演習ができる.本書の学習中や学習後,さらにデータベース 全体または個別のテーマを深く知りたいときは,本シリーズ『データベース』を学習すること をお勧めする. 本書の対象者は,大学理系学部の学生だけでなく,大学文系学部の学生や社会人など,多く の読者を対象とする.システムの開発者は必ずしも業務を知っているわけでなく,企業のシス テム開発には,そのシステムの業務を知る利用者の参加を求められることがある.その意味で, 大学文系学部の学生や社会人が本書を学習する価値は大きい. 本書の特徴として次のものがあげられる. (1) 誰もが利用したことがあるカジュアルウェアショッブを想定した商品販売システムという 具体的なシステムを事例として,データモデリングから開発・運用までの一連のシステム 開発のプロセスを解説している.

(2) 本書で利用するデータベースツールとして,理系学生向けにMySQL(MySQL for Excel 含む)を,文系学生または社会人向けにマイクロソフト社のMS Accessを使用しており, スキルや目的に応じたシステム開発の学習が可能となっている.

(2)

main : 2016/7/26(9:33) vi ◆ はじめに は,出版社のサイトからダウンロードできる.また,第15章には本文の例題とは別のシス テム開発を課題とする総合演習問題を提供して,知識の定着を図っている. 本書は,以下のような構成になっている. 第1章は,データベースの役割と機能の概要,本書の事例として利用する「カジュアルウェ アショップシステム」について解説する.

第2章は,データベースの基本概念について解説する.SQL (Structured Query Language) の基本的な機能を使用して,データベースの操作(選択,射影,結合,集計)を解説する. 第3章から第5章は,事例に基づいて,データモデリングを実施する.データモデリングの 表記方法であるER図の作成,データモデリングの手順(実体の抽出,関連の設定,属性の 設定,正規化,最適化)によるデータベースの設計を演習する. 第6章から第13章は,前章で設計したデータベースを使用して,システム機能を実装し,最 後に業務全体の運用テストを行う.これらの章を順次学習することで,本書で取り上げる業務 のシステムを完成することができる.データベースツールは,MySQL (MySQL for Excel) またはMS Accessを使用して作成する. 第14章と第15章は,データの活用方法と総合演習問題からなる. 付録1から付録6は,MySQL,MS Access,本書で使用するその他のツールについて,イ ンストール方法や使用方法を記述している. 本書は,大学の15回の授業に合わせて各章の内容をまとめ,1章ごとに1回の授業で講義で きるようにしている.また,各章には,学習のポイントや演習問題をあげると共に,第15章 に全体の演習問題をあげ,さらに巻末に用語集を入れて活用しやすくした.なお,本文記載の システムを動作確認するためのデータ,および演習問題の解答例とそのデータを用意しており, 教員が出版社のWebサイトからダウンロードして活用できるようにしている. ぜひ,本書を多くの大学の情報系や経営系などの学科での講義や演習などで,ご活用いただ けるよう,何卒よろしくお願い申し上げます. また,本書をまとめるにあたって,大変ご協力を戴きました,未来へつなぐデジタルシリー ズの編集委員長の白鳥則郎先生,編集委員の水野忠則先生,高橋修先生,岡田謙一先生,および 編集協力委員の松平和也先生,宗森純先生,村山優子先生,山田圀裕先生,吉田幸二先生,な らびに共立出版の編集部の島田誠氏,他の方々に深くお礼を申し上げます. 2016年7月 執筆者 片岡 信弘      宇田川佳久      工藤  司      五月女健治 

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