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社会認識の深まる討論ができる子の育成

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Academic year: 2021

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(1)社会認識の深まる討論ができる子の育成 教育実践高度化専攻 授業実践リーダーコース. P08022A 長谷川 敬志  序 諭. 1 研究の目的  本研究は,小学校社会科において,社会認.  第I章 社会認識を深める授業. 識の深まる討論の授業モデルを開発すること.  第皿章 討論の授業. である。.  第皿章 社会識の深まる締の麟実践(その1). 2 研究の仮説.  第IV章 社会識の深まる調の授業実践(その2).  研究仮説は「学びとった社会認識を整理・.  結 論. 関連づける討論ができれば,子ども遠の社会. 6 研究の概要. 認識を深められるであろう。」とし,検証を. (1)祉会認識を深める授業. 行う。.  4名の研究者(岩岡氏・片上氏・北氏・谷川氏)の先行文献. 3 研究の方法. を分析した結果,社会認識を深める授業のキ. (1)社会認識を深める手立てを研究者の先行. ーワードは,「論争」「資料・教材」「切実感. 文献から分析し,明らかにする。. (授業の組み立て)」r体験的活動」となった。まと. (2)討論を成立させる手立てを研究者・実践. めると,体験的な活動を取り入れた学習過程. 者の先行文献から分析し,明らかにする。. の工夫や教材の工夫,また子ども達が学習で. (3)(1)(2)で抽出した事柄を使い,授業設計. 得た知識や体験・経験を生かした論争を行え. ・実践・分析をする。. ば祉会認識を深められることがわかった。. (4)(3)で行った分析をもとにし,再度,別. (2)討論の授業. 単元での授業設計・実践・分析をする。.  討論の授業について研究者(宇佐美氏・赫氏)や実. (5)(4)で行った分析をもとに,社会認識の. 践者(帥氏・鰍氏)の先行文献を分析した。その. 深まる討論ができる子の育成方法を明らかに. 結果,討論授業が成立するには,2つの条件. する。. が必要である。1つは,「討論ができる」で. 4 研究の評価. ある。これは討論形式で発表ができるという.  子ども遠の発言・ノートを使い,社会認識. ことである。もう1つは,r討論になる」で. 形成されているか,深まっているのかを評価. ある。これは,討論によって,意見がかみ合. する。評価するものは以下である。. い,論題に深まりが見られることである。. (1)単元前と単元後の子どもの認識図. (3)社会認識の深まる討論の授業実践(その1). (2)授業中の発言・ノート.  小学校社会科4年(鯨畿)の「4.住みよい. (3)授業後の子ども遠の感想. くらしをつくる回水はどこから」を取りトげ,. 5 論文の構成. 加古川市立尾上小学校第4学年(125名)の. 一42一.

(2) 子ども違に実践した。. によって,自分の考えが深まる傾向がある。. ①実践の成果. それに対して,A児・C児はr資料の読み取.  ア 認識図の分析. り」で自分の考えが深まっている。また,そ.  単元の学習開始前と学習終了後にr水の学. れぞれの子どもは「ノートをまとめる」(ここで. 習」における概念地図を書かせた。3人の抽. は,識図や用水の説明を文章翔する)ことで,学習したこと. 出児は,授業によって,水道に関する新しい. を関連づけ社会認識を深めている。. 知識を得ると共に,そのつながりを認識して.  ウ 討論による認識の分析. いることがわかる。.  ノートの記述から子ども達が,討論によっ.  イ 子どもの認識変化の分析(変化の原因). て自らの認識を深めていることがわかる。テ.  認識の変化に大き准影響を与えたのがr資. ープ起こしからは,討論にかみ合う部分が出. 料の読み取り」と「友達の意見」であった。. てきた。その為少しずつであるが,子ども達.  ウ 討論による認識の分析. 同士で論を進め,認識を深めていることがわ.  特に討論では,「友達の意見」に触れるこ. かる。ただ,都合が悪くなると論理のすり替. とで,自分の考えを変えたり,また補強した. えを行い,それに対して諭理のズレを指摘す. りしていることがわかる。. るまでには至っていないこともわかった。. ② 実践の反省. ② 実践の反省.  成果から読み取れるのは,授業実践によっ.  特に討論では,詳細な授業記録を分析する. て,子ども連の水道に対する社会認識を深め. ことで,子ども連の論点が明確になった。そ. る事ができている。しかし,認識図からは,. の中で,論点をさらにかみ合わせるには,子. 認識が討論で深められたのかがわからない。. ども連の立場をできるだけ同じにしなければ. (4)社会認識の深まる討論の授業実践(その2). ならないことがわかった。.  (3)の実践の反省をいかし,小学校社会科. 7 研究の成果と今後の課題. 4年(東京書籍)の「郷土につたわるねがい」を取.  研究の成果としては,先行文献の分析から. り上げ,実践した。. 社会認識の深まる討論の授業の設計と実践を. ① 実践の成果. 行うことができた。.  ア 認識図の分析.  今後の課題は,実践の反省である「子ども.  単元開始前は,どの子も用水路の役割につ. 連を同じ立場に立たせる」ために「明確な論. いて正しく認識していないことがわかる。ま. 題の設定」を実践に取り入れる。. た,用水の記述と認識図を併用することで,.  例えば,今回の実践であれば,「掃除はい. つながりが鮮明になり,構造化が図れた。. いか,悪いか」と一度絞ることで,より子ど.  イ 子どもの認識変化の分析(変化の駆). も連の立場が掃除に限定され,討論がかみ合.  子ども達が,r教師の説明」r資料の読み. わせやすくなる。. 取り」「友達の意見」によって自分の意識を 発展させて,社会認識を深めている様子がよ. 修学指導教員 大根哲治・永田智子. くわかる。特に,B児・D児は「友達の意見」. 指導教員   岩田一彦. 一43一.

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