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MR信号変化に基づいた高強度レジスタンストレーニングによる筋損傷の局所分布の検討

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Academic year: 2021

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(1)MR信号変化に基づいた高強度レジスタンストレーニングによる筋損傷の局所分布の検討                                 教科・領域教育学専攻                             生活・健康・総合内容系コース                                       M10236A                                       前原淳 対象筋は下腿三頭筋とし,測定脚は左右差を考. I.緒言 高強度の筋力トレーニングによって,筋損傷が. 慮し,右脚・左胸共をランダムに選択し測定し. 引き起こされる(Giba1a,1995).損傷筋は修復. た.運動課題には足関節底届運動(シングルレ. の過程で筋肥大,筋力の向上などの適応反応を. ッグカーフレイズ)を用いた.. 示す(B肥ntam,2011).筋肥大の契機となる. (1)1回最大挙上重量(1RM)の測定. 筋損傷には筋線維レベルでの部位差が存在する. シングルレッグカーフレイズの1RMの測定. 山mStmng,1991).筋肥大は身体の各セグメ. を行った.平均1RMは115.5kg,標準偏差は. ントにおける慣性モーメント等の身体部分慣性. 31.6kgであった.. 係数を変化させる可能性があり,その変化は,. (2)運動課題. 競技特性に合目的的であることが重要となる.. 1RMの80%の重量を用いてシングルレッグカ. 筋損傷を観察する方法には,二一トルバイオプ. ーフレイズを行わせた.運動を反復不可能にな. シー法(N㎜追nbe㎎,1992),血漿クレアチン. るまで試行させた後,フォーストレップス法を. キナーゼ活性値(以下CK活性値)の増加など. 用いて1O回の反復を追加で試行させた.これ. があるが,これらの指標を用いて損傷の分布や. ら一連の運動を1セットとし,合計5セットを. 程度を広い範囲で,あるいは複数の範囲で調べ. 行わせた.セット間の休息は30秒間とした.. ることは困難である、そこで非侵襲的に,筋肉. C.MR[. の損傷の分布を知る方法に,核磁気共鳴画像法. (1)M㎜撮影. (以下M㎜)を用いた計測法(Noeaka,1996)が考. MR装置はGE社製Si駅aHDxt1I5Tを使用し. 案されている.損傷したと見られる筋では,T2. た、Body Co丑を用いて脛骨付着部より30m㎜. 緩和時間(以下丁2値)の延長を認め(FO1ey. 間隔で下腿三頭筋のT2強調横断画像を撮像し. 1999),またT2値の増加とCK活性値の増加に. た(撮像野=240mm,繰り返し時間・・2000m8ec,. 高い相関が見られる(L肌seI1.2007).これま. エコー時間=1792.8064m8ec,スライス厚. での研究では,筋肉でのT2値の分布やその傾向. =10mm).撮像は連動前,運動1,3,7,14日. について言及されたものは私の知る限りない.. 後に,仰臥位,膝関節完全伸展位,足関節角度. そこで本研究では,1回の高強度のレジスタン. 90。にて行った、. ストレーニングによって誘発される下腿三頭筋. (2)T2画像の作製. の組織損傷を,M皿パラメータの1つである. 得られたエコー時間(以下TE)の異なる2種. T2値を用いて経時的に,筋の部位ごとに測定し,. 類の㎜玉画像から,MathWo曲社製MATLAB. 筋損傷の局所分布を検討した、. R2010aを用いてT2画像を作製した.T2値の. 1I.方法. 計算には,以下の式を用いた.. A.被験者 健康な成人男性6名(年齢23.5±1.2ye肛,身 長178.2±4.9cm,体重80.6±28.3kg). B.運動課題の設定及び運動課題. T2(ms)=(TE1ong・TEsbo武)〃皿(SIshoれ!S皿。ng). T1≡】1ong:80.64, TEs11o武=1792 , SIsbo武 .. TE:17.92の時のシグナル強度,S11ong: TE=80.64の時のシグナル強度.. L434一.

(2)  (3)T2値の算出・分析. B.各筋内における7日日のT2値の筋内部位差. 全てのT2画像を画像処理ソフトImage・Jを用. MG内でのT2値の増加率は,近位側の前方の. いて部位別(腓腹筋内側頭:以下MG,腓腹筋. 領域くMA2,LA1,㎜,LA3)が,後内側部. 外側頭1以下LG,ヒラメ筋:以下SOL)に分. 位のMP1と比べて高かった(P<O.05). しかし. け,T2値を算出した.被験者間で運動前のT2. LG・SOL内では部位間に差は見られなかった.. 値(初期値)に差が見られたため,初期値に対. MGとLG,SOL間の比較では,MGの近位側. する運動後のT2値の増加率を用いて(増加率=. の領域(MA,LA)での増加率が,LG,SOL. 運動後のT2値!運動前のT2値)分析を行った.. 内の多くの領域よりも高かった.. 運動前,運動1,3,7,14日後までの各筋の T2値の増加率の時系列変化を調べ,より詳細な. }}1. 解析のため,運動前,ならびに最大のT2値変化 を示した目におけるデータを対象に,各筋をそ. れぞれの筋のX座標の中線およびY座標の中線. ■MA. で4分割(前内側1以下MA,前外側:以下LA,. l■u、. .■MP. 後内側:以下MP,後外側:以下LP)し,それ. ■1−P. ぞれの領域におけるT2値を算出した. 10,‘ 209‘ 30,‘ 40,6 50,‘ 609‘ 70,‘ 80,‘ 909‘. D.統計 反復測定一元配置の分散分析を用い多重比較.   ・MGの各部位における7目目のT2値の増加率. 検定には丁此ey法を用いた.有意水準は5%未.  縦軸の部位1は近位端,6は遠位端.横軸はT2値   の増加率.4種類のバーは上から順番にMA,LA,. 満.. .MlP,LPの4領域と対応している。*(Pく0−05). 皿.結果.   ○ 1V.考察. A.各筋間におけるT2値の時系列変化. 膝関節完全伸展位では,MGの活動が優位にな. 運動3日後からT2値が増加し始め,7日後に T2値の増加率は最大となった(MG:39±1O%,. る為(狛mg1sawa,2003,Kinugasa,2005),. LG:10±4%,SOL:15±3%).また3・7日. MGへのストレスが増大したことで損傷が大き. 後のMGとLG,MGとSOL間のT2値の増加. くなったと考えられる.また損傷が大きな筋で. 率には,有意な差が見られたが,LGとSOLの. は,損傷からの回復も遅延されると示唆される.. 間に差は見られなかった.7貝目のピークを過. サルコメアの構造的に弱いものの分布が筋肉. ぎると各筋のT2値は減少していった.  50%. ■. ■. 員. 禦20%. Q. 位差が存在する(K㎞㎜g鵬a,2008)こと等が. ■■■LG. 要因となり,筋損傷の部位差に影響を及ぼして. }SOL. いると考えられる.. “. 担10% ぎ. 中の筋組織の局所変形,ストレインの分布に部.      }MG. ( 40% ざ. 餅30%. で不均一である(MorgaI1.1991)こと,収縮. 部位差の生じるメカニズムや傾向が明らかに. ■.   O%. なることで,標的とする筋の,標的ξする部位.    01234567891011121314          経週目数(目). に,最大のトレーニング効果を得ることが可能. ・下腿三頭筋におけるT2値の増加率の時系列変化 7日後にT2値の増加は最大になった.各筋の運動O目vs3 日後,O目vs7日後,MGの運動0目vs14日後の間には有 意な差が見られた(叩くO.05).. になると考えられる..         主任指導教員(山本 忠志)           指導教員(小田 俊明). 一435一.

(3)

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