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組合保障條項と勞働組合

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組合保障條項と勢働組合 五〇

組合保障條項

ε

面面組合

西

こ、で組合保障條項と云うは

ショップ制を意味する。  勢働省勢働統計調査部が、昭和二六年一月から同年六月末迄に締結、改訂された一・〇七五の藁葺協約を分析した結果、        ① 組合保障條項については次のようになっている。即ち・調査分析佃封象となった協約の八一パーセント、八七四協約がユ晶オ ン・シヨッブ規定をもつている。このことはわがくにの多くの組合が協約の中でこれを重醜していることを物語り、叉事 實組合は随分この規定に力を傾ける如くである。  ところで、こ、に云うユニオン・シヨップピ云うのは、通常わがくにで用いられるクローズド・ショップ・を意味している。 クローズド・シヨッブと、4うのはアメリカで用いている場合、 つまり嚴密な意味に之を用うれば﹃協約の適用を受ける一 切の被傭者は完全に組合員たることを要するのみならす、一切の薪規の被傭者は組合を通じて雇傭されねばならぬか叉は 雇傭のときに組合員でなければならぬ︵尤も、組合が雨雫の要求する人物を提供し得ない場合は非組合員を採用すること ができる∀、だから慶々クローズド・シヨッブに封ずる附属規定として、組合に回し罵る程度の雇入れの樫隈が與えられる 規定をもつている﹄︵遺憾動儲礫飾働手臨囎臨鰍鶴﹁07蜘㍊に﹀と云うが如きを指し、わがくにで用うるクローズド.シヨ.プの概念

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とは異なる︵わがくにの組合は殆んどが二二企業組合︵一つの企業、一つの職場箪位に組合が作られるもの︶であって、 勢働者はその職場にいる限りは組合員であり得るか、若し彼か解雇されるとか、退職するとかすると彼はどこめ組合にも 驕さないことになる。之に古しアメリカの場合はA.F.しにしろ、C.一.Oにしろ、皆軍一組合であって、職場を離れるこ とが必然に組合員でなくなることはない︶。  元.來クローズド・シヨヅプはオープン・ショップに封ずる言葉だけれども、アメリカに於てもいろくに意味されて一定 せない。例えば初期アメリカの血忌組合の如きは、反組合主義の立場から、 ユニオン・ショップ、即ち覧.使用者が新規被 傭者の傭入れに聴し支配樺をもち、被傭者は雇入れの時には別に組合員たることを必要とせない。然し通常、一切の被傭 者は数日から数ケ月に亘る見否期悶々、纏績的雇傭の條件としては組台に加入しなければならない﹄と云ったシヨヅプ制 をクロズド・シヨソブと云った。それはクローズドショップと云えば如何にも閉鎖的に見え、オープン・シヨゾプと云えば        、、       ② 如何にも開放的に聞えるために、クロτズド・ショップとユニオン・シヨソプを同意請にわざと用いたのである。其の實、 オープン・ショップは極めて雇・モ的であり、扉主のお氣に召す者のみを雇用し、それは結局組合員を採用せす、 二字用後 も非組合員であることを要求するにきまっているからで極めて非開放的なのだが。︵肉みにオーブン・シヨヅプと云うのは 組合へ加入、叉加入せすを杢然迄制されないも.ので、わが國では、公務員法・公共企業体⋮闘実勢働法でこの立前をとって いるが、初期の反組合柔義的な、つまり組合を否定すると云う意味のオープン・シヨソプは、組合員は雇主による一時的 な必要以外は雇傭され得ない。職場に止まろうとすれば或いは職を得ようとすれば組合員たることをやめねばならぬもの で、その極端なものは、例えば契約の際に司組合に加入せない、叉は組合を脱誤する﹄と云ったことを箸饗する所謂黄犬 契約︵K.ぎξ二轟。§ぎド。σ︶を要求したのである。英國で一・八三四年、オーエンの影響のもとに出來た杢言合同勢働組合 ︵¢﹁缶層貿︷ 昌彩け一〇昌即一 〇C⇒¢OH一島着酔O一け瓢二一〇=5︻O肖︶の切りくずしに雇主側か用いた自oo信ヨΦ昇は之であり、わが國では大正八年大日

    .組合保障二項と勢働組合       五一

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     組合保障條項と螢働組合      五二

本機単車乗務員倉に封して用いたと云われているゆ現行勢働盛合法が禁じていることは云う迄もない。︶雇主にとってオ ーブンとされるものが實は螢働者にとってはクローズドとなり、勢働者が、勢働者の團結していること、そしてそのため には、團結を謝すものを排除すること、或はアウトサイダーを一入も淺さぬこと︵團結と排他性︶は正に勢働者に自由を もたらすもので、それ故にクローズド・ショップこそはオープンなのだと考えるに凹し、雇主はこれこそは最もクローズ ド︵閉鎖的︶だと考えることだろう。このようにご、にも用語の多用性が見られるが、通常クローズ・シヨソブ、ユニオン        ① ・シヨノブと云う場合は前述の如き意に用いられているのである。  わがくにの努働協約では﹃從業員は組合員でなければならない。斯規被傭者は一定期間内に組合に加入しなければなら ない﹄といった規定が多いのであるから、之は正しくユニオン・シヨ,ブのことである。反勢働者的と云われるタフト・ ハートレー法が禁じたのは咳きの巌密な意味でのクローズド・シヨノブであって、ユニオン・ショップは禁じていない︵成 立當初は協約にユニオン.シヨ。プ條項を挿入するには交渉輩位内の過牛数の賛成を必要としたが︵二代傑倒項三号但書︶一.九五吋年 に一部改正され、その要件は割除された。困みにタフト・ハートレー法に云うユニオン・ショップは﹃すべての勢働者は 組合員となる資格をもつが、組合員となって後組合費を支佛わないために組合を除名されたならば、その勢働者は解履さ れるが、その他の理由で組合を除名された場合は、組合員でないとの理由で解雇されることはない﹄と云うのであり、叉 アメリカの組合が企雲外組合であるのに焦し、わがくには企業内組合であるため、探用に聾して異なる意義をもつことは 云うまでもない︶。タ・ハ法でクローズド・ショップ制を禁じたのは、勢働市場における勢働力の猫占とそれがもたらす弊 害が問題とされ、叉ワグナー法以後殊に第二次世職後、竪琴組合の力が強大となり馳ミざミ鳥ミ、§ミ、の上から要請された のであるが、わがくにの如く、企業組合のもとでは努働力の野選と云うことはあり得ないのだから、その意味でも、嚴密 な意味のクローズド・ショップは今の庭ないと云ってよい。若干存在してもそれは職業紹介事業に類似するもので本來の

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クローズド・ショップとは云い難い。わがくににクローズド・ショップがないと云うことは今述べた、わがくにの組合が殆 んど帝王組合であることにもとつくが、その根本原因は之をわがくに勢働力構造の申に求めねばならないであろう。その ことについては別に論ずる虚があったのでこ、にはふれない。同一産業の企業の不均等性とわが資本主義纏濟の前近代性        も  も  も であり、その原意は勢働力の給源である農村北ハ同体の封建性に、叉その根本は、とにかくにも喰えると云うことに之を求       ④ めねばならない。  アメリカでクローズド・シヨッブ制がとられる理由は努働力の猫占にあるに糊し、わがくにのユニオン・ショノブ制はむ しろ傭主との二曲よりも組合自体の團結の強化のためにとられる。つまりアメリカの場合は﹃採用廓に重してシヨプ制が 大きな意味をもつが、わがくにではむしろ探用後の組合の團結が重点なのである。  だから分析結果が示すように協約中八一・パーセントもユニオン・ショップ規定をもつていると云うことは一見組合か強 力に存在しているかのように思われる。所が必ずしもそうではないようである。心密らく分析をたどってみる。分析は云 っている﹁除名者、紛馴者の解経につき何等かの規定を有するもの﹃四七協約六三パ七ントとなっていた。從って除名者 の解雇につき規定するものが堀暗している。しかしながら除名︵脱退︶考解雇の規定も詳細に観察すれば、所謂尻技けユ ニオンが多いことに氣つくのである。すなわちこれを分類すると、輩に﹃除名︵虚血︶者を解雇する﹄原義のみ謳うもの ︵一六三協約一九パーセント︶や、 層.除名︵脱退︶者の解雇については愈激、組合協議する﹄もの︵二二四協約二六パー セント︶などで大部分を占め、 ﹃除名︵脱退︶者は直ちに︵一定期閣後︶解雇する﹄と明確に定めたものは僅かであった ︵二六協約三パーセント︶﹂︾。叉所謂﹁.逆しめつけ﹄﹃相互しめつけ﹄即ち口組合員は実業員でなければならない﹄とか ﹃二業員はすべて組合員とする。また組合員は乳業員に限る﹄などの規定をもつもの八七四の三〇パーセントニ六〇協約 となっている。      組合保障條項と勢働縄合      五三

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     組合傑扇蟹項と勢働組合      五四

 ﹃組合から除名された者は直ちに解雇する﹄と明確に規定したもの僅か三パ!七ントと云うのは一体何を物語るもので あろうか。  嵩上にとって、それが余程進歩的な考えの持主であっても、組合は決して好ましいものではない。御用組合は好ましい ものではあろうがそのような組合は實は開式組合でないのだから最初から問題にならない。﹁、健全・民主的﹄な組合の獲達 を望むと.ムうも、實は組合は余り好ましいものでないことの古言に他ならない。從って通常組合から除名されるが如きは 多分に反組合的なるがためであろう。脱退者も含め組合にとって最も不幸なことは分裂であり︵番結灌も軍に勢働者の團        り  も 結する樺利を目由櫻以上に積極的に認めて、とにかく團結する男竹を認めると云うだけでなく、石釜を濾す者を排除す         し  セ  も る。つまり團結の確保樺を含んでいる︶、如飼に進歩的だと云った庭で.脱邊そのことは反組合的であり、叉御用組合は勢 働組合でないと・ムう前面に立つ限り、腕退者はいつでも反組合内だと云って唯支えないであろう。從って被除名者、脱退 者は好誼にとっては、解雇したくない芽働者だということになる。とすれば﹃除名︵昏睡︶者は直ちに解雇する﹄と明確 に規定があっても、なかく事は簡輩に運ばないであろう。尤も昨へ’ではこのユニオン・シヨヅプ條項が悪用、濫用され −1努組法馬五條に﹃信條﹄の代りに﹃宗敦﹄を入れたこと、相まって︵わがくにで翼教徒を排斥することは歴史的にも 殆んどないのであるから、仰々しく﹃宗教﹄などによって組合口腿たる資硲を奪われないとすることは、憲法︵第一四條︶ や勢働基準法︵第三條︶ではっきりと﹃信管﹄を要求しているのと余りにつりあいがとれない︶1一御用組合が、進歩的 分fを追い出す金具と化している。このことは後藤教授がつとにその實例について論及された虞である。︵齪撒乱調雌燃蛤撚略 ”ガ 囎醗槽凋輪詣帰プ環一目鞭応命屍磐このことは組合か分裂し尤場合、又は最初から二組合があって一つの組合がユニオン.シ ヨッブ條項を結んだとすれば他の組合に岩礁は適用されるかどうかの問題の形で、不當勢寒行爲、憲法第二八條の團結樫 との關係で活澄な論雫を巻きおこ七た。−然し何れも自主性のない組合の行動である場合は否定されていることには攣りが ●

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ない。それはさて、次のような麗定はどう解平すべきであろうか。へ−迄も官幣の協約指導でこのような規定の仕方の不備 が彊調された.のだが依然としてその教多きを数えるωは如實にわかくに敷が働組合の失体を物詔っているのでもあろうか。 わがくにの勢働組合は官署の指導に忠實に習うものなるか故に特にこのことが思われるのである。  今分析の中からその例をひろってみよう。 ﹃若齢は組合の除名したものは解雇する。狙し會就は解雇を不適當と認めた 場合は組合と協議する。 協議整わないときは双方の同意する第三者に仲裁を依頓する﹄﹃組合より除名された者は、原則 として解雇される。但し除名された者かこれを不嫡當とし異議を申立てたときは解雇を留保し、苦情腱理骨皮により解決 される﹄。 協議整わないときは、原旧に婦って當然に解雇さるべきに拘わらす、勢使に關係のない第三者に仲裁を依頼す ると云う如きは全く自柔性を欲くものである。何かと云えばすぐ勢働盛昌、倉に調停、斡旋を依頼するのが争迄の組合の行 き方であるがその端的な現われがこ、にみ煙れるのである。習情庭躁機關も、アメリカのように企業の外に組合か存在す るならともかく、わがくにの如く企業内組合では殆んど何の役目も果さないのである。通常各職場軍位に苦情葉理委員が 設けられ逐次上級の虚理委員を経て、初めは各職場の主任級に逐次上級の會鳶役員に苦諌を申立てると云った式で行なわ れるようになっているのだが、うつかb苦情など申立てたら、忽ち係や主径ににらまれるにきまっているし、苦情虜理委 員なるものもその同じ職場で働いているため張く要求することなどなく、むしろ苦惰申立人を抑制する方に傾く。斯く企 業内組合の苦情虚理即興は雇主の思う通りになるのであって、そのような機醐に、命”蕨に好のましい脱愚者や被除名者が その除名を不當と申蓮べたら會耽はその勢働者に有利なように事を運ぶ、 つまり解雇せないこと、なるにきまっている し、第一、組合が除名するや否やは組合猫自の事で、その組合の中で不雫、不満を申立て再び組合がそれを庭理するなら ともかく、組合の除名を會凪と共に審議するなどは凡そユニオン・シッヨプとして意味をもたない。ユニオン・シヨソプは 組合から離れた者は解雇されるのを前提とするのである。この苦里国理説關はやはり官記の指導で組合がもつに至ったも

     組合傑障條項と勢働組合      五五

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     維合保障條項と勢働組合      五六 のであるが企業内組合ではこれ程無意味なものもない。幕際上殆んど活堀されていないし、活用し得ないのである。  叉手のような規定もある﹃組合より除名されたものは、原期として解雇する。但し脅瀧が不適當と認めたときは、組合 と協議の上、解雇しないことがある﹄。 この﹃原期として﹄と云う言葉が實はなかノ\クセものである。﹃會粒の從業員 は原則として組合員たること﹄なども時々見かけるが、實はこの[[原期﹄が﹃例外﹄となってしまっているのがむしろ實情 である。原則の他に﹃例外﹄が澤山作られるのである。 ﹃組合員は叫号の常時使用する從業員とする﹄の﹃常時﹄も臨時 工を除外するための用意であるが、之を要するに、よけいな形容詞がつけばつく程、内容は骨抜きになるようである。 ﹃組合を脱退し叉は組合を除名されたものは解雇する。但し組合は除名については會耽と協議する﹄﹃組合から除名され たものは會蔵は原則として解雇する。但しその解雇が愈蔽の運尊上支障があると認める場合は型置は組合と協議する﹄。 除名について會肚と協議する組合、何時でも進歩的分子は除名されるであろう。會献の運馨上支障があると云うことは勢 働者の團耳払の上位にあるのではない。命就の運舜かこのように考慮されるのであればストライキなどは到底老えられな いことになろう。こう云うユニオン・ショップは全く不思議なユニオン・シヨッブと云う他ない。庭で今一つ.極めて非エニ オン的な、叉日本的な規定の例を付け加えておこう。 ﹃組合員は穂て從業員でなければならない。從業員は総て組合員で なければならない。但し各課長は組合員とならない︵鵬四︶。 この協約に從業員とは左の各號の一に該写する者を含まない (第 ワ條︶。 從業員の採用は魯敢か行い組合に通知する︵蝋瓦︶。曾職が組合員を懲戒解雇、叉は禽就業務の都合により退職さ せる時は事前に組合の同意を得る︵第十一條︶。組合がその組合員を除名するときは事前に會薩の同意を得る︵蕩欝︶﹄。組合員は 從業員でなければならないとの ﹃逆しめつけ﹄﹃相五しめつけ﹄ は企業内組合の特色を示すもので又この規定でますく 企業内組合たらしめている。組合御屠化の周到なる用意である。組合が除名するのに含駄の意向を伺いその同意がなけれ ばならないに至っては、倉融の氣に入った者だけか組合員として痩るのも當然で、含肚は進歩分子の除名には同意する ○

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が、然らざるときは同意せないにきまっている。而もこんな自主性のない組合の場合は愈融の氣に入らぬものは除名する よう指示されるに相異ないのである。勢組法上の﹃民セ的組合﹄にはこんな御用組合か非常に多いのである。  以上所謂﹃尻抜けユニオン﹄と云われるもの、例でめるが、これらはむしろ[[腰抜けユニオン﹄と云われる方が、より ふさわしい。即きには﹃原則として﹄が﹃例外﹄となってしまうこと、そしてその﹃例外﹄が﹃原則化﹄することにふれ たが、こ、でも﹃例外﹄︵但し書︶の﹃原則化﹄が行なわれているのである。強力な組合が、自信の上にたって﹃但し蛍目﹄        へ  も  も  セ  カ をつけているのなら話は別であるが、反封に﹃但し訟口﹄は恐らく、それをつけさせられているであろうことに﹃例外﹄の ﹃原則化﹄が事實として行なわれるのである。わがくに舞働紺合の強国はこの﹃但し書﹄の多少に比例すると云ってもあ ながち過言ではない。  然し、このような﹃但し書﹄のついた規定は凡て無意味であり組合の粥体を意味し、 一方﹃但し下口﹄のない規定はユニ オン・ショップ協定を確實ならしめるであろうか。必ずしもそうではない。たとえ﹃但し書﹄がついていたとしても、若 し組合が彊力であるなら﹁會杜との協議﹂は常に組合がりードする虞となろうし、反封に組合が御用化している場合は ﹃但し書﹄がついていれば云う迄もなく、﹃但し書]がなくとも、それの悪用、濫用が行なわれるであろう。とすればこの       へ  ち  も  も ような規定が意味をもつか、もたぬかは、結局の虞、勢働組合が、しっかりしているか否かにか、ると云う他はない。而 もわがくにのような企業組合では努働組合として強力たり得ないのだから﹃但し書]はいよく多き、を加え、ユニオン・シ ョップならざるユニオン・ショップが丁度かつて反組合主義的な雇⊥t組合が、 ユニオン・ショップをもクローズド・ショッ プと云ったように、︸慶はユニオン・シヨノブだくと勢・使から宣傅されることであろう。勢働組合の強溺がこ、でも 亦決定的な意味.をもってくるのである。  威る程このような規定をもつことは一網雇宅に馬込を課し父その心理的な影響︵.璽迫ではない︶が大きいであろう。だ      組合保障條項と勢働⋮紺合      五七

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     組合保障條項と勢鋤組合       五八

が凡て約束は守られている時叉守ろうとする意慾があるときは出納な硯洗も国国な規定も開題でない。・だが一方それを守 る意慾のないとき叉守らないとき︵約束を守るかどうか、守ろうとするかどうかも、n分の都合のよいようにだけ守ろう とするが如きは守る意慾もないし、守らないのだと云ってもよい︶こそが常に問題の焦点でなければならない。  ユニオン・シヨノブは大きく雇主の入事模をチェックする。然るに入事樺こそは雇主にとってシタデルであるQとすれば 雇主が約束をしても守りたがらないもの、一つはユニオン・シヨ.プであろう。  反組合的だとしてある組合員を組合が除名した。だが雇主は解雇せないような場合、叉特異なものと聖︶てに三井美唄事 件のように組合が除名決議に基づいて禽祓に解歴要求をしたのに被除名者が地位保全の假慮,分申講をし裁判所が假虚分に 依って除名又は解展の効力を停止すると云ったようなこともあろうし、反封に除名が無効なるにも拘わらす會砒が猷首す る︵シヨッブ制の悪用︶と云った場合もあるであろうが、それはともかく、雇主が協約を守らないときにいったい如何に して解雇せしめ得るか、組合が損害賠償講求を澄すことも出聚よう︵昆三豊五四一蟹︶。だがこのような場合協約規範織工義務の違 反と損害との間には囚栗關係のない場合が多いだろうし、たとえあってもその立証は容易でなく、叉其の糖度予選園の測 ’定も困難で而も損害の程度は恐らく僅少であろうから損害賠償講求の空際上の債値は少ない。叉協約を解除した庭でそれ では却って百的を達し得ない。同時履行の抗弁灌をもつて賃銀を確保しつ∼職場を離れることも恐らく不可能だろう。と すればこのようなユニオン・シヨノブの實行をせまるのは實力以外に方法はないか。 輩に法を形式的に秩序の維持と考 え,如何なる場合も裁側所の判闘にゆだねることによってのみ仁王はt張され義務は課せられるべきだと考えるならとも かく、市民法の立場の上でも、裁判には時間がか、り叉現實に吾々の生活を麗劃しているのは法の力でもなく、裁判所の 判勘でもない。尤も賜接的にそれらは大きな力をもつが、直接的には経濟的巫迫が凡てを律しているし、叉場合によっ て、秩序維持のために却って自早行爲が許されるのである。だから上蓮のように雇主が協約違反を行うなら、自救行爲

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一或いは團結構の擁護と云ってもよい一としてその實現のための斗孚は當然許される。だがそのような勢働組合の斗 孚をも雫然と曾健が受け流すことが川來る場含、どうずれば目的を達し得るか。市民法の債灌實現のための種々の方法が 考えられるであろうし、雪余法上でも實行義務の法的意味が強張されるであろう。然しそれらも経濟的實力をもつた雇主 に慨しては何らの痛ようを與えないのであるか・ト、、早るは實力以外にないと云った庭でその實力が叉問題にされないのだ から結局如何ともし難いこと、なる。とすれぼ輩に組合保障條項をもつているということは決して組合を保障するもので はない。  だから入或いはショップ制について﹁このような規定︵排他的効力を認めること︶は、左派勢力が強いときは左派に、        ⑤ 右派勢力が強いときには右派に必要以上の力を與え、それぞれの時の非組合員に必要以上の犠牲を與える結果となる﹂と して、ショップ制の効力を弱いものと解即する。然しそれは何もショップ制に限るのではない。財爺礎の内容は、公共の 礪趾に適合するように声法律でこれを定めると規定された塵で、事實は逆に財産樺のために公共の礪祉が犠牲にされる。 憲法第九條で戦勝の放棄がうたわれても再軍備は事實として行なわれる。だが憲法の脱定は無意味だとは.ムえない。債務 者が、其債務の本旨に從つた履行をなさないとき強制執行も出來る。然し債務者が無一物だったら何とも仕方がない。け れとも民法の規定はやはり大きな力をもつている。  組合保障條項は上蓮のようにその實効性が薄いと云っても爾一戸の効力をもつている。そうでなければ雇主がユニオン ・ショップ制をあれほど嫌うはすがない。ショップ制は一陣の効力をもつものだが、た零それ極論は決定的な組合保障にな るのでなく、組合の力そのものが組合保障條項を保障すると云えるのである。凡そ努働法の世界では自宅法であれ、保護 法であれ、努露骨動に丈えられないではその實効性は獲揮されない。わがくにの企業組合を直ちに軍一の企業外組合に組 織がえすることは恐らく困難極わまることである。企業組合たることがわがくに早撃組合の最大の盲点たることは云う迄      組合保障條項と勢働組合       五九

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     組合俣障條項と勢働組合       六〇 もない。然し問題はそれが盲点たることを強張するだけでは足bないので、如何にすればその盲点を介し得るからでなけ ればならない。だとすれば軍一の企業外組合へ衣替がえするためにはヘノの虞は、企業内組合がもつている彊味の面をより 彊化すること。つまり、勢働組合にとっての最大最上の武器たる團結の強化の面を育威することによって飛躍すべく備え なければならぬ。その意味においてユニオン・ショップ制は輩純な姿で強國に確保されねばならない。ショップ制の悪用が行 なわれること、否むしろ昨今ではその面か強いのであるけれども、然しそれでも樹より高次な段階への飛躍のためユニオ ン・シヨッブ制による論結の強化か努められねばならない。先きにあげた組合分裂、叉は脱琶による組合併存のばあいの ユニオン・ショップの効力も、こうした点から考えらるべきで、その意味で憲法第二八條の黒影樺の観点からこのばあい 他組合へ効力が及ばないなどと解すべきでなく、 ユニオン・ショップの効力は箪的に効力が及ぶと解すべきである。御用 組合であるばあいや不磨勢遡行爲が行なわれたばあいは、その面から即ち蝦疵ある行脚として否定されるだけであって、 原則は魂結の確保であらねばならない。それがたとえ形式的な早算であれ、その形式は自らその内容を律するに至る。絡 職後の民主化が形式だけと云ったからとて、その形式がどれほど大きな民圭.化さをもたらしたかを思わねばならない。  勢働法は努働蓮動に算えられることによってのみその實効性が確保され、叉その愛當性は努働組合運動の依って來る所 以にこれを求められねばならないのである。  この小論はショップ制の法律的解輝を意圃するものではない。それらについてはショップ制についての諸論文が参考せら るべきであり、叉それらによって法律問題は知り得る。組合がショップ制にたよらんとするが如きは本筋ではない。ショッ プ制が縄憐者の解犀構にたよると云う意味で本筋なのでなく、法にたよると云うことによって本筋でないのである。法は一 片の支字に逝ぎない。契約がこだわりなく實行されるか否かはたゴ相潟する樺利者の樺利感情と無言の、然し力張い墜力 だけである。組合の進むべき道は法の解繹でなく、法そのものを解食せしむることであり、沙を創造する力をもつことに

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ある。ショップ制の効力が斯界的に弱い強いの問題でなく強からしめることにある。法そのものが︵契約もま江耽︶會の現 實から作られる。ユニオン・ショップ條項を大いに持つべきだし、持たしめるべきだし、その効力も亦強からしめること、 これが組合保障條項と組合とのありかたである。経螢者の解雇模にたよることは組合の自甘藷に反すると云うのが大多 徴の意見であり、組合の團結は組合自らがなすべきこと、されるのであるが、こう云う論を以てすれば、菅貫協約は凡て 不必要なものとなるであろう。組合が恥ければ勢働條件はよくなる。組合が弱ければ努働條件は悪るくなる。よくするも 悪るくするも組合の力であり、ショップ制が効力をもつももたぬも亦組合の力であるG

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﹁勢働協約における経螢罐、勢働灌、紹隠蟹加、組合保障條項の分析﹂勢働統計調査月報第五巻第四号 、吻。き♪曝、ぎ90。。巴の7ε︾嘘・回二弦咽。 詳しくは、拙稿﹁所謂Qδ長軸コ慶︸5℃に就て﹂京大 法學論叢第五五巻第︸二一号を蓼照のこと。たゴこ、には兇蓼三旬乱露ω犀メ の分類のみをあげておこう。       ・ 彼は先ず9猛。ロの7。℃と5。ロー=三9一。。ぎ℃に二大別し、前者は、組合が承認され又勢働者の利釜のための交渉を認めるに反し、後者 は調合を認めす又斯学な交渉も認めない。そして夫々に。同。・・①30℃︵、♪h︾塁貯㊦曇芝●があるとして次の如く分類する。 ︵一︶ 、[一︸ろぎ苧⊥一三9 。。︸5㍗  ヘ一︶〇一〇コ・9鍵謡一毎鼠05巴5℃・  亜 ︸り話諭お昌野二⋮≡江ーニロ一︵碁コ・︸5マ  ︵G◎︶︵︶︸︾葺口。昌一=三2︼。・︸5︸︺≦三5=昏£5︸︶09三三鉾Oo●  ε G国︾o目=o亭⋮=三〇5。・︸5℃♂二昏監5︸︶8=≡二け8ρ ︵嗣︶ 、一’ぎ=三・︾早一胆︸5﹂︾●  8︶C︸︾o=言缶奉9一曇凶^5zぎ㌻●  δ︶C咲蓉=三e=コ。︸阿。弓  § 陀﹃o津﹃藷一¢=葺。富㏄ぎ剛︾   組合俣障子項と勢働組合 六一

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組合保障條項と勢働組合 六二

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  ︵㊤︶〇一。零︹一一ヨ一§巴戸¢℃o胤壽。ぎぎ二壽一・5   ︵◎Q︶皇︵ワ。・&川5一︷5㏄7へ︾℃σ鴨讐。一︸^.出==ぎコ 拙稿﹁滋賀縣における勢働力構造と勢働者意識﹂彦根論叢 第︸五号。 その要約は、有泉教授﹁勢働雫議と第三者﹂勢働法− 駈牧b柳川他﹁判例勢働法﹂。 藤出若雄﹁我國の三選組合の特殊性とユニオン・ショップ約款について一勢働法律旬報 第三八号。 ︵一九五三・九・二八︶ , ,

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