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ある老人性痴呆患者の診療経験

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Academic year: 2021

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58 尚 子 d会h :z:;;: ( 東 女 医 大 誌 第55巻 第9号1 頁 888-899 昭和60年9月j

東京女子医科大学学会

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回例会

日 時 昭 和

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日(木〉午後

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時より

会 場 東 京 女 子 医 科 大 学 中 央 校 舎 一 階 会 議 室

1.細小血管症の急速な進展を示したMODY症例 の一家系 (糖尿病センター〉

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三 谷 直 子 ・ 平 田 幸 正 若年者に発症する糖尿病には,いわゆる若年型糖尿 病ム若年に発症する成人型糖尿病があると理解され ている.後者に関しては, 1975年, Tatter sallと Fajansがmaturity onset type diabetes of young people(以下MODYと略す〉とL、う概念を提唱した. その特徴は25歳未満で発症し,少くとも2年間はイン スリンを使用する事なくコントロール可能で,同胞の 半数に糖尿病を認め 3代に渡る優性遺伝を有すると い う 点 で あ る . 今 日 ま で 欧 米 で 報 告 さ れ て き た MODYは比較的進行しにくく,細小血管症の合併の 少い例が多いが,今回我々は, MODYと考えられる症 例で, しかも進行の早い高度の紹小血管症を合併する 一家系を有するものを経験したのでここに報告する. 発端者は女性で, 11歳で糖尿病を発見され 9年聞は 食事療法のみでコントロールされていたが,その後尿 中ケトン体陽性であった事からインスリン療法を開始 され,現在30歳である.増殖性網膜症と腎症を有して いる.発端者より 2代さかのぼ、って糖尿病の優性遺伝 を有し,一家系9名中5名が糖尿病である.そのうち 4名に増殖性網膜症が合併しており,さらにうち 3名 は腎症を有し, うち1名は現在血液透析中である.ま た腎症に関しては,糖尿病発見後発端者は15年,発端 者の妹は11年後に腎症の合併が認められており,細小 血管症を高度に合併するだけでなく,その進行も早い 点が特徴であると考えられる. 2.至誠会第二病院における糖尿病専門内科開設2 年間の状況 (糖尿病センター〉

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本田 正志・高橋千恵子・木村敬子・ 江 口 洋 子 ・ 清 水 明 実 ・ 滝 川 倫・ 平 田 幸 正 目的-高齢化社会をむかえ,成人病における糖尿病 が重要視され,全国250万人の糖尿病と云われる時代と なった.近年,擢病期間の長い糖尿病患者の増加に伴 L 、,重症合併症をもっ糖尿病患者がふえ,一般内科外 来や開業医での治療困難な糖尿病症例や,内科以外の 他科の治療を必要とする症例が増加してきた.このた め総合病院において糖尿病専門内科を設けて管理する ことは,患者の側にも医療の側にも非常に有益なこと と思われる.私共は至誠会第二病院において昭和57年 10月より糖尿病専門内科を開設したので,その2年間 の状況を報告する. 対象および方法 対象は昭和57年10月より昭和59年 9月までの2年間に至誠会第二病院専門内科を受診し た患者703名であり,その臨床像を検討した. 成績:対象とした703名中男性278名,女性425名,平 均年齢は男性55.7歳,女性49.8歳であった.また対象 者703名は,糖尿病455名Impairedglucose tolerance 108名,肥満者24名,妊娠中に尿糖が発見され妊娠性腎 性糖尿と判明した者69名,尿糖陽性,眼底出血,巨大 児分娩等のため精査施行し非糖尿病と診断された者45 名,低血糖症状を主訴として受診した者2名であった. このうち2年間に糖尿病専門内科へ入院加療した者は のべ290名であった.455名の糖尿病の治療はインスリ ン140名,経口剤138名,食事療法のみ177名であった. Scott IIIa以上の重症糖尿病性網膜症を認めた者84名 であった.対象者の大部分は紹介されて初診しており, 至誠会第二病院の内科以外の他科よりの紹介者238名, 女子医大病院86名,一般開業の他医よりの紹介者74名 であった.対象者の居住地域は病院の所在地近隣の世 田谷区および調布市よりの受診者は453名,それ以外の 地域よりの受診者が250名であった. 結論:総合病院における糖尿病専門内科設立の重要 性が認められた.

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ある老人性痴呆患者の診療経験 〔神経精神科)

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戸田 麻 里 ・ 吉 増 克 賓 -888

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痴呆に伴う盲想と暴力行為のため家庭看護の困難を 来たし,当科へ入院して来た老人性痴呆患者が痴呆の 進行とともに盲想が消失・家庭看護可能となって退院 した.症例jを呈示し,病態変化の精神病理学的構造と 医療土の意味について考察する. 患者は明治

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日生れの男性. 昭 和55年

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歳)胃ポリープの手術後物忘 れが目立つようになり,同時に癌についての心気症が はじまった.昭和56年8月の癒着の再手術後,計算が できないと不安がる.昭和57年6月ごろから心気的不 安が昂じるとともに,時間の失見当,記銘力の低下が 目立ち,

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月末には場所の失見当のための目的地につ けなくなる.昭和

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月から妻が強盗とグノレになっ ていると暴カをふるい,家族が自分を軟禁していると いい,殺してやると叫んだり,裸足で、外へとび出そう としたり. ピストノレ強盗に襲われたが自分だけぬけ出 したと荒唐無稽な妄想を訴える. 昭和

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日当科初診.老人性痴呆の診断で即 日入院.入院時,健忘症状群が優勢.痴呆もあるが, なお簡単な計算はでき,自分の病態等への現実的関心 もみとめられた.同時に病室内で物を盗られる等の被 害妄想が目立った.次第に病室では臥床がちとなった が,外泊すると昂奮,被害念慮がぶり返すことが続い た.しかし昭和59年に入り,激しきはうすれ,退院を 前提に外泊を繰返していたところ,昭和59年5月

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日 転倒,右膝蓋骨骨折し再手術を含め専ら骨折治療のた めの在院.昭和60年2月16日退院した.後半の病像は, ほぼ一定.全体的な自発性の欠如が目立ち,現実的関 心も稀薄,簡単な計算も不能で、話はトンチンカン,知 能検査でも痴呆の進行を認めた. 妄想の非現実性は痴呆の進行に伴って強まる.発病 時は,現実の老年の不安を基盤にした保身の動向が優 勢,次第に荒唐無稽化し,最終的には妄想はなく重篤 な痴呆と推進減退が残った.逆設的ではあるが改善と みられる. 質問 ( 糖 尿 病 セ ン タ ー 〉 水 野 美 淳 痴 呆 の 治 療 に つ い て ? 例えばあばれている時など の 応答 〔 精 神 科 ) 吉 増 克 賓 基本的な疾病経過は脳循環改善剤等を投与している が,結局効果はない. 一時的興奮には,その都度対症的に向精神薬によっ て鎮静するよりほかない.

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法による海綿静 -889 脈洞痩のl治験例 (脳神経外科〉 59

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山 博 文 ・ 清 水 隆・喜多村孝一 (神経放射線科〉 小 林 直 紀 ・ 小 野 由 子 ・ 柿 木 良 夫 ( 眼 科 〉 加 藤 昌 久 今回我々は,特発性内頚動脈海綿静脈洞痩の患者に

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を用い,満足で、きる結果 を得たので報告する. 症 例 :38歳女性.左眼球突出,眼球結膜充血浮腫, 左側限寓における心拾に一致した血管性雑音,そして 左方視時の複視が出現し,症状及びCT所見より内頚 動脈海綿静脈洞痩と診断さわした.左頚動脈圧迫により 血管性雑音消失し右半身のしひ:.h!武ボーッとする意 識障害みられた.また視カ低下は伴なわず日常生活に 支障ないため,外来通院にて経過観察となる.その後 症状は一進一退を繰り返したものの左限圧は徐々に上 昇 し , 症 状 著 明 に な っ た た め

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法による治療のため入院となる.入 院時は上記症状のほかに左三叉神経第一枝領域に自発 痛認め脳波上左頚動脈圧迫により左半球の徐波化を認 めた.

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法による治療は昭和60年3月29 日行なわれた.左内頚動脈撮影で動脈相においてみら れ た 内 頚 動 脈 海 綿 静 脈 洞 部 か ら 直 接 左 海 綿 静 脈 洞 に シャントする血流は,海綿静脈洞内の痩孔部においた

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をふくらまぜて行くにつれ減少し,今まで造 影不良だった左前大脳動脈及び中大脳動脈の造影が良 好となった.

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の造影剤が注入された 時点で凄孔の完全閉塞をみ,血管性雑音の消失を患者 より確認し, この時点で

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を離脱した.眼球突 出,眼球結膜充血浮躍も翌日には軽快し左眼圧も

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に減少した.軽度の複視は残ったものの合併症 なく

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日退院となる. 質問 〔 糖 尿 病 セ ン タ ー 〉 水 野 美 淳 なぜ,治療までにそのような長い期聞があるのか? 応答 ( 脳 外 科 〉 日 山 博 文 本症は特発性CCFであり,自然治癒の可能性もあ るため経過観察を行なったためで、ある.

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単純ヘルペス脳炎疑似例における

Ara-A

治 療 の検討

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亀 井 英 一 ・ 太 田 宏 平 ・ 小 松 崎 聡 ・ 長山 隆・大津美貴雄・内山真一郎・ 小 林 逸 郎 ・ 竹 宮 敏 子 ・ 丸 山 勝 一

参照

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