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改質アスファルトコンクリートの疲労特性に関する一検討

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Academic year: 2022

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キーワード : 改質アスファルト,アスファルトコンクリート,疲労特性,バインダ性状 連絡先(〒940-2188 新潟県長岡市上富岡町1603-1Tel : 0258-47-9604Fax : 0258-47-9600

改質アスファルトコンクリートの疲労特性に関する一検討

エヌシーイー株式会社 佐藤陽一 長岡技術科学大学環境・建設系 正員 ○高橋 修 東亜道路工業(株)技術研究所 前原弘宣 東亜道路工業(株)技術研究所 正員 村山雅人 1. はじめに

交通車両の大型化と交通量の増加に伴い,道路においては耐久性が高い舗装が求められている.そして,耐流動 性やひび割れ抵抗性を改善するために,以前から改質アスファルトが重交通路線に運用されている.このような状 況下,新しく策定された「舗装の構造に関する技術基準」においては,舗装の性能指標として疲労破壊輪数や塑性 変形輪数が導入されており,舗装の耐久性を量的に表すことが求められている.改質アスファルトを使用したアス ファルトコンクリート(以下,改質アスコン)の耐流動性については,これまで多くの検討,評価が行われている が,ひび割れ抵抗性,すなわち疲労特性についてはあまり検討がなされていない.本検討では,改質アスコンの疲 労特性について注目し,繰返し曲げ試験を行って定量的評価を試みた.本検討の目的は,ストレートアスファルト

(以下,ストアス)を使用した通常アスコンと比較することによって改質アスコンの疲労特性を評価するとともに,

改質アスコンを用いた舗装体の疲労破壊輪数を推定するために必要な基礎的資料を収集することである.

2. 検討要領

(1) 使用材料と検討方法

ここでは3種類のアスファルト混合物について検討した.骨材粒度は同じ密粒度アスファルト混合物(13)である が,バインダとして改質アスファルトⅡ型,超重交通用改質アスファルト,および比較基準のストアスを使用した.

配合設計では,舗装設計施工指針に記載されている粒度範囲の中央値を目標に骨材とフィラーを組み合わせており,

アスファルト量はストアス混合物のマーシャル安定度試験による結果から5.5%と決定した.それぞれの改質アスフ ァルトは日本改質アスファルト協会の規格に適合したものであり,ストアスは60/80のグレードであった.骨材は茨 城県産の一般的なものを使用した.

本検討での評価試験は,練り混ぜた各種混合物から直ちに作製した供試体に対してのみではなく,促進劣化を施 した混合物から作製した供試体,すなわちエージングを施した供試体についても実施した.エージングの程度もい くつか設定し,ストアスを用いたアスコンと改質アスファルトを用いたアスコンの疲労特性を比較した.ただし,

超重交通用を使用したものについては,エージングを考慮していない.本検討のフローは 図-1 に示すとおりであ った.混合直後およびエージングを施した混合物でそれぞれの供試体を作製し,繰返し曲げ試験を実施した.その 後,劣化の程度や性状の比較を行うために,曲げ試験後の供試体からバイン

ダを回収し,針入度試験,軟化点試験,および伸度試験を実施した.

(2) エージングと繰返し曲げ試験の方法

供試体は次のように作製した.上記の材料を使用してアスファルト混合物 を製造し,エージングを施さないものは直ちに型枠に投入して,ローラコン パクタによって400×300×40mmの供試体母材を作製した.その後,ダイヤモ ンドカッタで400×40×40mmのプリズム状供試体を母材から切り出した.

エージングについてはこれまでいくつかの方法が検討されているが,ここ では米国のSuperpave Mix Design, SP-2に規定されている方法を参考にして行 った.具体的には,次の要領であった.練り落としたアスファルト混合物を 直ちに厚さが20mm程度となるようにバットに広げ,温度を100℃に設定した 空気恒温槽に入れる.所定の期間が経過したら恒温槽の温度を締固め温度ま

アスファルト混合物の製造

恒温槽によるエージング

締固め,供試体切り出し

繰り返し曲げ試験

バインダー抽出

針入度,軟化点試験

3 7 14

図-1 検討のフロー 土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月)

‑1095‑

5‑549

(2)

100mm 100mm 供試体

空気恒温槽

100mm

図-2 繰返し曲げ試験の概要

で上昇させ,混合物が締固め温度になったことを確認したうえで軽くスコップで練り返して,加熱しておいた型枠 に投入する.それ以後においては,エージングを施さない場合と全く同様にして供試体を作製する.空気恒温槽で のエージング期間は3日,7日,14日の3水準とした.

繰返し曲げ試験は正弦波両振りのひずみ制御方式で実施した.試験条件は,正弦波の周波数を5Hz,および試験 温度を5℃と固定し,ひずみ振幅を200~500×10-6の範囲で4水準設定した.一条件につき供試体の数は4体を基本と した.供試体の載荷支持条件は,図-2 に示すとおりの2点支持2点載荷であり,それぞれの間隔は100mmであった.

3. 試験結果および考察

エージングを施していないアスコンの繰返し曲げ試験の結 果を 図-3 に示す.改質アスファルトを使用したアスコンは ストアスを使用したものよりも5~10倍程度破壊回数が多く,

また超重交通用を使用したほうがⅡ型のものよりも破壊回数 が多い.近似直線のシフト量を求めることにより,疲労特性 の違いを定量的に評価することができる.また,図-4 にエー ジングを施したストアスと改質Ⅱ型の結果を示す.図中の破 線は 図-3 で示したストアスの近似直線である.有意なデー タが少なく明確な考察は無理であるが,改質アスファルトを 用いたアスコンのほうが熱劣化に対する抵抗性が高く,疲労 寿命が長い傾向が認められる.

図-5 に回収したバインダによる針入度試験の結果を 示す.10日前後のエージングによりストアスの針入度は 48から20程度に低下しており,かなり劣化が進行した状 態であった.7日エージングのストアス混合物では,繰返 し曲げ試験用の供試体を作製することができなかった.

4. まとめ

改質アスコンの疲労特性を繰返し曲げ試験の結果に基 づいて検討し,通常のバインダを用いたアスコンと比べ てどの程度耐久性が高いのか評価した.ここでの条件に おいては,改質Ⅱ型を用いた場合は約5倍,超重交通用の 場合は約10倍,破壊回数が多くなることがわかった.

0 100 200 300 400 500 600

3 4 5 6 7

破壊回数 破壊時ひずみ [ ×10-6 ]

103 104 105 106 107

ストアス 改質Ⅱ型 超重交通用

0 100 200 300 400 500 600

3 4 5 6 7

破壊回数 破壊時ひずみ [ ×10-6 ]

ストアス3日

Ⅱ型7日

Ⅱ型14日

103 104 105 106 107

ストアス新

図-3 新規アスコンの繰返し曲げ試験結果

図-4 エージングアスコンの繰返し曲げ試験結果 0

20 40 60 80

0 5 10 15

エージング期間 [ 日 ]

針入度 [ 1/10mm 25]

ストアス 改質Ⅱ型 ストアス混合前

改質Ⅱ型混合前

0

図-5 エージング期間と針入度の関係

土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月)

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参照

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