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パケット処理装置に適したトークン方式バス調停法と 性能解析

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(1)

長野工業高等専門学校紀要 ・第

30

(1996) 63

パケ ッ ト処理装置 に適 した トークン方式バス調停法 と 性能解析

和崎克己 不破泰 中村八束 清水英孝

( 平成

8

10

21日 受理)

The Reallization and Evaluation of 

A   B u s   A r b i t r a t i o n   M e t h o d   B a s e d   o n   T o k e n   P a s s i n g   Suited for Packet Processing Devices

Katsumi WASAKI Yasushi FUWA Yatsuka NAKAMURA and Hidetaka SHIMIZU

Intllispaper,weproposeanewbusarbitrationmethodsuitedforcomposingPrOCeS sorsforpacketexchange.Arbitrationarchitectureprovidesonesignallineforconnecting theprocessorsOfeacllperipheralchannelinarlngandcirculatesa1bittokenamong tllem.Also,WeconsiderdividingthechallnelSintomultiplegrollpSandproposeanin‑

dependentbuscompositionmethoddesignedtore血 cethepacketwaitingtimes.The characteristicsoftlleProposedmethodareexaminedbyconstructingandanalyzinga Markovianmodelofthesystem.Finally,weveri丘edtheaccllraCyOfanalysisbycompar 1ngtheresultsagainstsimula.tionandusetheseresultsindiscussingthebestdivisions ofchannelsintermsofpacketdelay.

1 まえがき

コンピュータネットワークにおけるター ミナルサーバ等のパケ ット処理装置においては, 装置内の各モジュール間でパケットを転送するためのバスの構成 と,その調停法が大切で ある.特 に最近の

VLSI

技術の進歩に伴い, パケット処理装置において もマルチプロセ ッサ 化によ り処理能力の向上が図 られてお り, バスの構成 ・調停の重要度はますます増大 してい る.従来 よ り,バスの調停 に関する多 くの研究が行われ,またバス調停機能を備 えたい くつ かの標準バス も規格化 されている ( 例えば,文献 1 ) 〜6) ).

■平成

7

10

月7 日 電子情報通倍学会借越支部大会発表予稿に加翠 ' ●電子制御工学科 助手

… 僧州大学工学部情報工学科 助教授

… ●僧州大学工学部情報工学科 教授

… ̀ ●長野県情報技術試験場 研究月

(2)

64

1S‑net

の構造 図

2ター ミナルサーバの構成

Fig・1:ConfigurationofS‑net Fig・2:Configurationofaterminalserver

著者 らは,これまで

S‑ne17)

とよぷキャンパスネ ットワークを提案 し, 構築 ・連用 を行 っ て きた.

S‑net

は,リング型に接続 したター ミナルサーバが端末か らのパケットを

1

台の中 央交換装置に集め,この装置か ら各端末にパケ ットを送僧するというスター型の論理構成を とる ( 図

1

参照) .このター ミナルサーバは, 端末を接続する複数の周辺チャンネル毎のプロ セ ッサ と,リングに接続する 1つのホス トチャンネル用のプロセッサがバスを共有 している\

( 図

2

参照) .パケ ット化 された端末からの受倍データが, バスを通 してホス トチャンネルに 出力 される.つ ま り,複数の周辺チャンネル間で,ホス トチャンネルへのバスを調停 し合い なが ら利用する構成をとる.

本論文では,この ような構成のシステムに適 したバス構成 ・調停法 を提案する.このシ ステム構成は, 周辺チャンネルをプ ロセ ッサシステム,ホス トチャンネルを共有の メモ リや

/

0チャンネル と置 き換 えれば, 通常のマルチプロセ ッサシステムの構成 と同 じであ り, 提 案手法は汎用性が高い.その原理は, 各周辺チ ャンネル間をリング状 に結ぶバスとは独立 し た 1本の倍号線 を用い,バスの調停 をこの倍号線 を流れる

1bit

の トークンを用いて行 うと い うものである.トークンパ ッシング方式を用いたネットワーク調停法は

IEEE802.58)

等 で規定 されている.また,データを送倍すると同時に トークンを次のノードに手渡す とい う 本論文で示す方法

(2‑1

で後述)についても

,ANSIX3.1489)

等のマルチ トークン方式 とし て

F

DDI物理層 に規定 ・応用 されている.提案方式はバス調停に伴 うオーバヘ ッドを小 さ くするため,プ ロセ ッサ毎に

RS且ip‑flop

を用意 し,状態セ ット用の

1

本の倍号線で リング 状 に接続する.結果,トークン転送が高速で高いバス ・スループ ットが得 られる,バス使用 権は各プロセ ッサ間で均等 に与えられる,使用する倍号線が少な く調停用ハードウェアの規 模が小 さい, 等の利点を享受で きる.更 に周辺チャンネルの数が増 えた ときには,周辺チャ

ンネルを複数のグループに分割 し独立 したバス構成にすることで, パケット待ち時間の減少

を図る構成について も提案する.

(3)

バ ケ ッ ト処理装置に適 した ト‑

ン方式, :ス調停法 と性能解析

65

本方式の特性を議論するために, マルコフモデルを用いた数学モデルを作成 して性能解析 を行 う.解析 には平衡点解析

10)

とよぶ手法を用い,解析精度を検証するためにシ ミュレー ション結果 との比較を行 う.また, 解析結果を用いて周辺チャンネルの最適なグループ分け について も論 じる.

2 バス調停方式

2‑1

トー クン リングに よるバス調停

提案するバス調停のシステム構成 を図

3に挙げ,

調停方法を以下に説明する.

cho‑ ChM̲ 1 の

M

チャンネルそれぞれにプロセッサ CPUco〜CPUcM̲1が用意され, 専用の共有バスによって,ホス トプロセ ッサ CPUHへパケットを直接転送する.また,トー

クンリング

(Token‑Ring)

と呼ぶ

1

本の倍号線で

,M

台のプロセッサを次々とリング状に接 続する.バス使用権の調停は,この トークンリング上を循環する

1bit

の トークン

(token)

を 用いて行 う.トークンを獲得 したプロセッサが, バスの使用権 を有 している.プロセ ッサ間

を循環する トークンは, 共有バス とは独立 して転送される.

RSnip‑flopによる トークン循環の構成図を図4に挙げ,バス使用権の調停方法について,

説明する.

この構成は,プロセ ッサ毎に

RSflip‑flopを用意 し,

状態セ ット用の 1本の倍号線で リン グ状 に接続するものである.

RSflip‑flopは,

人力 S, Rと出力

Q

を有する.入力

S

または

R

に状態変化のためのパルスを送ることにより,状態侶 ( 出力

Q)

は各々

1

または

0

にセットさ れる.あるチャンネルにトークンが到着する ( そのチャンネルの

RSflip‑flopのS

にパルス が入る)と' , 状態借が 1にセ ットされる.この時,当該チャンネルのプロセ ッサは,バスの使 用権 を獲得 し,バ ッファに送出すべ きパケットを保有 しているならばバスを使用 して,バ ッ

ファ内のパケットを一つ送る.

送出すべ きバケットを保有 していないか,または

1

つのパケット送倍が完了 した後,トー クンを次のチャンネルへ渡 し, 使用権 を放棄する.これは, 次のチャンネルに設けられた

RS nip‑flopの入力S

と,自身の

RSflip‑flop

の人力

R

にパルスを送ることに対応する.以上の 作業を各プロセッサが次々と行 うことにより,トークンの循環によるバス使用権の調停が行 われる.

本方式の特徴 を以下に述べる.トークンの転送のためには,RSf

lip‑flopの入力S

にパル

スを与えるのみという,簡単な方式を採用 したため, 次の周辺チャンネルへの トークン転送

が高速に行われる.このため, バス調停のためのオーバーヘッドが小さくて済む.よって,高

いバスのスループ ットが得 られる.また,トークンリング上の各チャンネルは トークンの獲

得に閑 し互いに対等であ り,バス使用権は各チャンネル間で均等に与えられる.更に本方式

は 1本の倍号線でチャンネルを次々に接続 してい く方法であ り,使用する倍号線が少な く,

また必要なハードウェア規模 も小さ くて済む.

(4)

66

和崎克己 ・不破 泰 ・中村八束 ・清水英孝

3トークンリングによるバス調停の構成

4RSflip‑flop

による トークン循環

Fig. 3:Configurationofbusarbitration Fig.4:TokenpassingbaBedonRSflip‑flops uslngatokenrlng.

2‑2 バスの分割

提案 したバス調停方式では, バ ッファにパケットを有 して出力 を待っているチャンネルへ, 循環 している トークンが到達するまでの時間は, 周辺チャンネル数 〟 が増 えるに従 って増 大する.提案方式では,トークンが当該チャンネルへ到達するまでの時間が短いほ ど,受倍 バ ッファに格納 されているパケットの待ち時間が小 さい.このため

,1

トークンリングあた りのチ ャンネル数を減 らし, パケットの待 ち時間を小 さくする方策 として,周辺チ ャンネル を複数のグループに分けて,独立 したバス とする構成を提案する.階層化 した トー クンリン グによるバス分割の構成を図

5

に挙げ,調停方法を以下に説明する.

M 台の周辺チャンネルを

P

台ずつ

Qのグループに分ける.各グループではグループ内の P

台のプロセ ッサ

(CPUc.〜CPUcp̲1

)間でローカルバス

(LocalBus)

を調停 して用い, パ ケ ットをローカルプロセ ッサ

(CPUL。〜CPUL1)

に転送する

・Q

台のローカルプロ セ ッサは, 共有するバス

(MasterBUS)

を調停 して用い,受倍 したパケットをホス トプロセッ サへ転送する.各グループ内プロセ ッサお よびローカルプロセ ッサ間のバス調停は,各々前 節で述べた

RSflip‑flop

を用いた

1bit

の トークンリングによる方法である.

また,各グループ内の

LocalBUS

と,上位の

MasterBUS

の転送速度は同じである.こ のため,ローカルプロセ ッサは,下位の

LocalBtJS

から転送されるパケ ットを受僧 し始め ると同時に

,MasterBUS

を用いてホス トプロセッサへのパケ ットの転送が可能である.

このバスの分割による効果は

4‑2

で考察する.

(5)

′ {ケ ット処理装置に適 した トークン方式バス調停法 と性能解析

67

5

階層化 トークンリングによるバスの分割

Fig.5:Buspartitionsbasedonahierarcllicaltokenrlng・

3 特性解析

本章では, 提案方式の特性 を議論するために,マルコフモデルを用いた数学モデルを作成 して性能解析 を行 う.

最初に図

3

に示す トークンリング上の各周辺チャンネルの各々が とり得る状態をモード として表 し,このモード間の遷移の関係を表現 した離散マルコフモデルを作成する.次に, 作成 したモデルを平衡点解析

10)

の手法で解析する.更に, バスを分割した方式について も, 特性解析の検討を行 う.

3‑1

仮定

モデル化 と解析 を容易にするため,以下の仮定を行 う.

(Al)

チャンネルが次のチャンネルにトークンを転送するために要する時間をLL とする.L

t

時間を

1

ステ ップ とし, 解析はこの Lf 毎の時間単位 ( ステップ)によって行 う.

(A2)バケットの転送に必要な時間をTaとする.時間 Taはトークン転送時間

L i の整数倍 と する.つまり

,HTa/LL

を満たす整数 Hが存在する.

( A3 ) 各チャンネ) I , 内の受倍バ ッファ容量は有限とし,蓄えられるパケット数を T とする.

(6)

68

和崎克己・不破 泰・中村八束・清水英孝

6

トークンリング上のチ ャンネルのマルコフモデル

Fig.6:AMarkovianlnOdelfortokenrlngChannels.

( A4)各チャンネルでは,送出すべ きパケットが 1ステップ当り確率Uで一つ発生するもの とする.

3‑2

モデル化

故実方式の うち, バスを分割せず全体を

1

つの トークンリングで調停する場合の離散マル コフモデルを作成する.作成 したモデルを図

6

に示す.回申,モードを四角で表す.

各モードは,トークンの受倍 を待つか,トー クンを転送中であるモード ( 以下 Ⅳ モード) と,トークンを持 ち,パケ ットを送府中であるモード ( 以下 βモード)とに分かれる.

Ⅳ モードにあるチ ャンネルの状態は,

2

つのパラメータで決定 される.一つは,そのチ ャ

ンネル内のバ ッファに V個

(V‑0

,

1

, ‑ ・ , T) のパケットがあるとい うVパ ラメータである.

(7)

バ ケ ッ ト処理装置に適 した トークン方式, . 'ス調停法 と性能解析

69

もうーつは,トークンの流れ と逆の方向に,リング上を xチ ャンネル

(x‑0

,

1

, ・ ・ ・ , M ‑1 ) さかのぼったチャンネルが,現在 トークンを持 っているとい うTパ ラメータである.Vパラ メータの値が i

,x

パ ラメータの倍が jの

W

モードを, Wt ・ , 3 . と

く・

∬‑O

の Ⅳ モードにあるチャンネルは,トークンを持っている.このとき,このチャンネル がバ ッファにパケットを持たない場合,次のチャンネルへ トークンの送倍を開始 し , W o, M‑1

モードへ遷移す る. そ して,他のチ ャンネルはすべて ∬パ ラメータの値 を

1

減 らす.一 方

,∬‑O

の Ⅳ モードにあるチャンネルがパケットを持つ場合は ,βモードへ遷移する.

βモードにあるチャンネルの状態は

,2

つのパ ラメータによ り決 まる.一つは, 転送中のパ ケット. を含めてバ ッファ内に y個 ( y

‑1

,

2

, ‑

,T)

のパケットを有するとい うyパラメータ である.もう一つは, パケットの送倍を完了するまでに,あとZステップ (

I‑0

,

1

, ‑ , H‑1 ) 要するとい うZパ ラメータである

.y

パラメータの億が i

,

Zパ ラメータの値が jの

S

モード を

,S.

l

J

・ と普 く・

Z

パラメータの倍は,ステップ時間毎に

1

減る.この時, W モードにある他のチ ャンネルの xパ ラメータの倍は, Sモー ドにあるこのチャンネルが トークンを保持 しているため,変化 しない.チ ャンネルが

Z‑

0のモー ドにある時は,パケ ットの送出をすべて完了 してお り, 次の遷移で トークンの転送を開始 して

,l

% ‑ 1 , 〟‑1 モードとなる ( パケット数 も

1

減る)・ま た

,

Ⅳ モードにある他のチャンネルは

,

∬パラメータの値 を

1

減 らす.

ここで, 確率変数

A(n)

を定義する

.n

は,

313で定義するモデルの状態ベ クトルである・

A(n)

1

トークンを持つチ ャンネルは, 遷移時に トークンを持 ち続ける

o

トークンを持つチ ャンネルは, 遷移時に トークンを送倍する

( 1)

A(n)‑1

の時は

W

モードにある他のチャンネルの a . パラメータの値は変化せず

,A(n)‑0

の時は ∬パ ラメータの億が

1

減 る.

3‑3

解析

3‑3‑1

平衡点方程式

作成 したモデルの解析 を行 う.このモデルにおいて, Wv , Cモードに

るチ ャンネル数を表 す確率変数 を

w

v , 。

,Sy,Z

モー ドにあるチャンネル数 を表す確率変数を

sy,Z

とお く・そ して, モデルの状態ベク トル

n

を次の ように定義する.

n‑( wo

.

0,wo

, I , ・ ・

,

Wo, M ‑

I,W

l ,

0,W

l , 1 , . ・

,

Wl , M ‑ 1 , ,WT , 0,WT , 1 , ・ ・

,WT, M ‑1 ,

81 , 0,Sl , I , ・ ・ ・,Sl, H‑1

,82

,

0,S2

,

1

, ・ ・ ・,S2, H‑

1,

,ST . 0,ST , i , ・ ・ ・,ST. H‑1)

このベ クト

ル n

は,既約な有限状態マルコフ連鎖 となる.このマルコフ連鎖 を, 平衡点解

析の手法を用いて解析する.平衡点解析では,システムは常に平衡点に留 まっていると仮定

(8)

70

和崎克己・不破 泰・中村八束 ・清水英孝

する.そこで,各モードへ流入する平均チャンネル数 と各モードから流出する平均チャンネ ル数 とを等 しくおいた次式 を得る.

wi.0

‑D

Iw o,

o ( i‑0 , 1, ‑ , T‑1)

wT,0

‑CD

Two,o

wi,i

Di wo

o

(i‑0

,

1

, ・ ・ . , T‑1 ) (

i

‑1, 2, ・ ・ . , M ‑1 )

(4) wTJ‑孟 DTwo,o o・‑1

,

2

, ‑ , M ‑1 )

( M ‑1 ) A( n)

0

StIZ=

Sl,I

(M ‑1)

A(

n)q

1‑

A( n)

なお,式中 C, Dは次式で定義するものである.

C

‑ ( 1‑Mq) ( 1‑H

q)

D = ( M 11 ) A( n)

q

C( 1‑A( n) )

wo , o ( i

‑ 2

,

3,.・

・ , T) ( 7 )

そ して

wo,

Oについて解いた式から , A( n)に関する次式が得 られる・

1

+ DDT .( M ‑

+a

‑ (1‑

A( n

,,

[ 諾

・C

D ‑D

T

+

Mq+"

.( M ‑

1‑か ■‑ '〉 ■ 1‑A( n)

(10)

与 えられたc r , M , Hか ら,この

(10)

を満たす A( n)を求め

(0

< ̲A( n)

<̲ 1)

,この A( n)と

(2)〜(7)

より平衡点における

n

の要素がすべて求まる.平衡点解析では,システムは常 に平 衡点 に留 まっていると仮定 し,解析 を行 う.このため,ここで求めた平衡点における要素の 値 を用いて,平均パケ ット遅延 を3‑3‑2に示す様 に求める.

3‑3‑2

平均バケ ット遅延

ター ミナルサーバ内での平均パケット遅延は, 周辺チャンネルでのパケット発生か ら,ホ ス トプロセ ッサへの転送開始 までの,バ ッファでの待ち時間 となる.この待ち時間は,モデ ルの解析 結果 とリトルの公式により,以下の様 に求める.

D l‑

宏 一H

・筈

( ll )

(9)

バケ ット処理装置に適 した トークン方式バス調停法 と性能解析

71

なお,

N

l はシステムが平衡点にあるときバ ッファ内にある全パケット数,また

Ql

はバ ッ ファか ら各ステップ時間毎に出力されるパケットの個数であ り,次式で与えられる.

T A(‑I T tI‑1 Nl‑∑

∑ i

x w.I,I+

∑ yx

s , , ,

t'

1 才 ‑0 y = l I

‑0

T

Ql=E

s

y,H‑I

y

=1

3‑4

バス分割方式の解析

バスを分割する方式 ( 図

5)

について解析する.下位の周辺チャンネル群 における解析 は

,3‑3

の解析 と同様である.

下位チャンネルが

Sy,H‑1

モードか ら遷移する際,パケットの転送が開始される・よって, 下位 リングか ら転送されて くるパケットの発生確率 qH は, 次式で与えられる.

T

qH

sy,Hl

1

y1

竿

P D

T

1]wo,o (14)

与えられた

JH,M,H

から,

(10)

を満たす

A(n)

を上位 リングについて求める.上位 リング でのパケット転送待ち時間

ガは,求めた状態ベクトルから(

ll)

と同様に求めることがで

きる.従 って,バス分割方式での平均パケット遅延

82

は次式で与えられる.

D2‑Dl+DH (15)

4 評価

これまでに検討 したモデルによる解析結果の精度を調べるため,シミュレーションによる 結果と比べる.また, 本システムの性脚 こついて論 じる.数値例は, チャンネル数 〟 を

64,24

とし,トークンを

1bit

,パケット長を

128bit

として解析する.共有バスのバス幅は

8bitと

する.

この条件下で仮定

(A2)

における

Hについて考える.トークン転送時間(Ll)

は,

CPUが

自分の

RS且ip‑nopの入力R

と,次のチャンネルの

CPUのRSflip‑flopの入力Sにパルス

を出すのに要する時間であ り,ポー トへの出力命令一回分の実行時間となる.また,バスへ のパケット送倍は,一皮の出力動作で

8bit

送宿 し,この出力動作は上記

L

f と同 じポー トへ の出力命令の実行時間である.このため, パケット送倍に要する時間 ( Ta)は, ( パケット長÷

8)×Lt

となる.従って

,a(

Ta/LL)

はパケット長÷ 8 の億をとり, パケット長が

128bit

のと き ,

‑ 16となる.

シ ミュレーションは仮定

(Al)〜(A4)

を用い,シミュレーシ ョン時間は

15,000,000

ステッ

プ とする.更に,シングルラン法

11)

により

,95%

の倍額区間を求める.

(10)

和崎克己 ・不破 泰 ・中村八束 ・清水英孝

At

2 le P 1

0q

3 e

do6

? L o ^ V

100

0.00001 0.0001 0.001 (

7

平均パケット遅延 とJの関係

(M ‑64,24,H‑16,T

‑1 0)

Fig.7:Avaragepacketdelayv8.gforM ‑64,24,H‑16andT

‑1 0.

4‑1

平均 パケ ッ ト遅延 に関す る考 察

バ ッファに蓄積可能な最大パケット数が

T

‑1 0の場合について,パケット発生確率Jと 平均パケット遅延 ( Taで正規化)との関係を図

7

に示す.国中,実線が解析によって得 られ た億 を示 し

,

○△がそれぞれ

〟 ‑64,24

のシミュレーション結果を示す.解析値 とシミュ レーシ ョン結果 とは良 く一致 してお り,解析の精度が高いことがわかる.

4‑2 バス分割 の効 果 と最適 な分割方法 に関す る考 察

バス分割構成のモデルにおける解析結果を

,4‑1

と同様にシミュレーションによる結果 と 比べる.ここでは,全チャンネル数

M(‑Px

Q) を

64

,パケット転送に要するステップ数 H

‑ 16

,端末バ ッファの容量

T

‑ 1 0とし,い くつかの

P,Q

の組合せについて解析する.

シ ミュレーション時間は

15,000,000

ステップ とする.

Jと平均パケット遅延 ( 孔 で正規化)との関係を,図

8

に示す.図中○がバスの分割をせず

M ‑64

である場合,また△ロがそれぞれ

,PxQ‑32

×2, 8×8でバスを分割 した場合の シ ミュレーシ ョン結果を示す.解析億 とシミュレーション結果とは良 く一致 してお り, バス 分割を行った場合の平均パケット遅延についても, 解析の精度が高いことがわかる.

全体の傾向 として, 低負荷時では, バスを分割 した構成の方が平均パケット遅延時間は小

さ くな り, 分割 した効果が表れている.負荷を上げてい くと,ある

q(

8

では

q‑0.001)

越 えた辺 りで,いずれの場合 も遅延時間が急激に大 きくなる.

(11)

′ 1ケ ット処理装置に適 した トークン方式. ミス調停法 と性能解析

73

^e

]o p

leq

3 e

de

6 e L o > V

100

0.00001 0.0001 0.001 (

8

平均パケット遅延 とUの関係

(M ‑ 64

,バス分割

p xQ ‑ 32×2,8×8

,H‑1

6

, T‑1 0)

Fig.8:Avaragepacketdelayv8.gforM ‑ 64,BUSpartitionPxQ‑ 32×2,8×8

, H=1 6

and

T=1 0.

高負荷以外の場合において,分割方法 ( P

,Q

の組合せ)をどの様にすれば,遅延時間が最 小 となるか,以下に考察する.

パケットが発生 してチャンネルのバ ッファに蓄積 されてか ら,そのチャンネルに トーク ンが到着するまでの時間が,遅延時間となる.このため,トークンが途中で通過 したチャン ネル数が少ないほど,パケットの遅延時間は短い.バスを分割 した構成の方が, 分割 しない 構成に比較 して リング当 りのチャンネル数は少な くできるので, ■ 結果, 遅延時間は小 さくな る.この とき,トークンが途中で通過するチャンネル数の平均は,下位,上位 リングが各 々

P/2,Q/2

で, 全体で

(P+Q)/2

となる.

以上 より,分割する場合に

P+Q

が最小 になるように分割すれば,遅延時間は最 も小 さ い.例 えば

,PxQ‑64

の場合は

p‑Q‑8

の時に遅延時間が最小になる.

5 まとめ

本論文では,ター ミナルサーバの構成に通する,トークンリングを利用 した,新 しいバス 調停の方式を捷案 した.周辺チャンネル数が増えた場合にノヾスを分割することで端末バ ッ

ファでのパケット待ち時間の減少を図る方法 も併せて提案 した.提案方式のマルコフモデ

ルを作成し, 平衡点解析の手法を用いて解析 した.シミュレーション結果 と比較 し解析精度

(12)

74

和崎克己 ・不破 泰 ・中村八束 ・清水英孝

を検証 した.また, バス分割構成の場合について最適な分割方法について考察 した.

今後の課超 としては, 提案方式 と他の調停方式 との比較, 提案方式を用いたターミナルサー バの試作 と

S‑net

上での試験,などが挙げ られる.

謝 辞 この研究の一部は,平成

7

年度 長野工業高等専門学校教育研究特別経費により 行われた.

参 考 文 献

1)M.K.Craig,M.

Ri c k

,B.John

,

"BackupsupportgivesVMEBUSpowerfulmultiproI cesslngarchitecture",Electronics,vol57,no

6,pp・132‑138,1984・

2)W.GeorgeP.

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3)TaubD.M.

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図 3トークンリングによるバス調停の構成 図 4RSf li p‑ f lo p による トークン循環 Fi g. 3:Co nf ig ur a t i o no fbusa r bi t r a t i o n Fi g.4 :To ke npa s s i ngba B e do nRSf li p‑ f lo ps ・ us l ngat o k e nr l ng
図 5 階層化 トークンリングによるバスの分割 Fi g. 5 :Busp a r t i t i o nsba s e do nahi e r a r c l l i c a lt o k e nr l ng・

参照

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