西村 敬一郎 内容の要旨
論文内容の要旨
【目的】体幹部定位放射線治療 (Stereotactic Body Radiation Therapy; SBRT) は I-Ⅱ期非小 細胞肺癌における治療の選択肢の一つである。国内の多くの施設では48 Gy /4 分割 (週 4 回、 1 週間) で SBRT が行われている。当施設では正常組織の晩期反応軽減を目的に、一回線量を下げ、 より分割数の多い 56 Gy / 7 分割 (週 3 回、2.5 週間) の中等度寡分割法を用いた SBRT を施行し てきた。SBRT 期間内において、腫瘍を照射野内に確実に含めるためには、放射線治療中の腫瘍 体積変化、位置変化を正確に評価することが重要である。そこで過去に報告されていない中等度 寡分割SBRT 治療期間中の腫瘍体積の変化、ならびに腫瘍中心座標の変位について解析し、それ ぞれの変化、変位と関連のある因子を調査した。 【方法】2015 年 4 月 ~ 2016 年 12 月までに当院で SBRT が施行された 20 症例 (21 放射線治 療計画) を対象とした。腫瘍体積、腫瘍中心座標ともに、基準となる SBRT 開始前の CT 画像 (基 準腫瘍体積、基準腫瘍中心座標)と、各照射の CT 画像での腫瘍体積、腫瘍中心座標より、SBRT 期間内の腫瘍体積の変化、腫瘍中心座標の変位量測定を行った。 RT 2 (2 回目の照射時)における腫瘍体積変化・腫瘍中心座標の変位、最終日の RT 7 (7 回目の 照射時)における腫瘍体積変化・腫瘍中心座標の変位に関連する因子を調査する目的で、下記の項 目について検討した。検討項目は、性別、年齢 (70 歳未満・以上、平均値:76 歳未満・以上) 、 肺手術歴の有無、SBRT 開始前の腫瘍体積 (平均値:4.4cm3 未満・以上) 、肺体積 (平均値: 2875cm3 未満・以上) 、腫瘍周囲の肺胞壁破壊の有無、腫瘍局在 (末梢/中枢、左葉/右葉、解剖 学 的 に 頭 側/ 足 側 、 腹 側 / 背 側 )、18F-FDG (fluorodeoxyglucose) PET (Positron Emission