平成 25 年度修士論文
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案
首都大学東京大学院 都市環境科学研究科 建築学域
指 導 教 員 小泉 雅生
12886411 金田 有紗
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 目次
目 次
論文趣旨
第1章 研究の背景と目的 1-1 研究の背景
1-2 研究の目的
第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
第3章 既存建築の類型化 3-1 既存建築の形態類型
3-2 既存建築の構造別にみられる設計手法
第4章 環境配慮手法の意匠的考察 4-1 環境配慮手法にみられる新旧の関係 4-2 調和の手法
4-3 対比の手法
第5章 環境配慮手法の環境的考察 5-1 環境配慮手法にみられる環境効果 5-2 既存建築類型に適応する環境配慮手法
第6章 ケーススタディとしての設計提案 6-1 本提案の設定について
6-2 シミュレーションを用いたスタディに基づく環境配慮手法の選定 6-3 設計提案と検証結果の提示
第 7 章 総括と展望 7-1 総括
7-2 今後の展望
謝辞 参考文献 梗概
2 5
8 17
29
38
44
77
80
82
84
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 論文趣旨
論 文 趣 旨
現代の日本は、膨大な建築ストックを抱えながら人口減少時代へと向 かっている。特に首都圏のように限られた土地に多くの人々が暮らす場 所では、古い建物を新しく建て直すよりも今既にある建物を活かしてい くことが現実的であり、かつて大量生産されてきた画一的な空間をいか に現代の暮らしに合った空間に変換していくかが今後の課題となる。
新築よりも多くの制約の中での工夫が必要となるリノベーションの手 法には、既存建築の環境を改善していくことにより快適な空間に変換さ れているものがみられる。ここでは、通風、採光、断熱といった環境的 な快適性に着目して構成されたリノベーションにおける住空間について 探る。
本研究では、住宅のリノベーション作品を対象に、建物の各部位が空 気・熱・光といった環境要素とどのような関係を持ち構成されているか を分析することで、環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法を 抽出し、断熱性、気密性といった環境性能からだけではなく、形態・素材・
色といった意匠的な視点からも検討したリノベーションの在り方を導き 出すことを目的とする。
本論文は以下に示す7つの章で構成される。
第1章では、上述の社会的背景について記述し、現代における既存建 築の在り方の可能性を示し、本論文の目的について論じる。
第2章では、「新建築」、「住宅特集」において 2003 年以降に掲載さ れた住宅のリノベーション事例のうち、環境配慮に対して積極的と見な される 50 作品を対象に、雑誌に掲載された図面・写真・文章を用いて 分析した。対象事例から 88 の環境配慮手法を抽出し、建築部位別に7 項目[a. 平面構成、b. 断面構成、c. 内外の関係、d. 天井、e. 床、f. 壁、g. 建具]
に分類した。既存建築における空間構成と関係を持つ環境要素を空気・
熱・光とし、抽出した手法における環境的効果を記号化した。また、そ れぞれの環境要素に対する意匠的な要素として、空間を印象付ける形態・
素材・色について整理した。
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 論文趣旨
第3章では、第2章で扱った事例からリノベーションの対象となって いる既存建築形態を平面形状、構造、階数から6種類[類型Ⅰ. マンショ ンの一室、類型Ⅱ. 平屋、類型Ⅲ. 長屋、類型Ⅳ. 戸建住宅、類型Ⅴ. 低層ビル、
類型Ⅵ. ペンシルビル]に類型化した。その類型をもとに、構造別(RC 造、
木造、鉄骨造)にみられる制約の中での設計手法を考察し、既存建築の 変えられない要素であるスケルトンに関する手法の整理を行った。
第4章では、リノベーションにおける既存建築の選択部分(旧)と、
新しく付加した部分(新)の関係を考察することにより、第3章で分析 したスケルトンの様々な制約の中での意匠的な工夫を読み取った。第2 章で抽出した意匠要素(形態・素材・色)の構成について、新旧の要素 が調和する手法と対比される手法に分類して考察し、意匠的な効果を明 らかにした。
第5章では、第2章で抽出した手法から得られた環境的な効果を生む 構成を環境要素(空気・熱・光)について整理し、特徴を明確にした。また、
第2章から第4章の分析をもとに、環境要素別にどのような意匠的な効 果を生む手法があるかを整理することで、各既存建築類型に適応する環 境配慮手法の関係を導き出した。各環境要素において空気では「つなが り」、熱では「素材」、光では「広がり」という軸を見いだすことができ、
第6章で行う設計提案の前提とした。
第6章では、第3章で導いた類型のうち、ケーススタディとして一般 的に最も多くみられる類型である類型Ⅰ(マンションの一室)と類型Ⅳ
(戸建住宅)において空気・熱・光に配慮した設計提案を行った。類型
Ⅰのマンションの一室では階段室型の一般的な田の字プランの PC 造マ ンションの一室、類型Ⅳの戸建住宅では住宅密集地域に建つ2階建て木 造戸建住宅のケーススタディを行った。設計プロセスとして、設計対象 となる各既存建築の3 D モデルを作成した後、改修前における空気の流 れ、熱の影響、光の入り方をシミュレーションによってビジュアル化し、
改善するべき環境効果を検証した。その上で、第5章で整理した環境配
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 論文趣旨
慮手法を適用して段階的にシミュレーションを用いてスタディを行うこ とにより、改修前後でどのように環境改善されたかを提示した。
第7章では、本研究で行った分析、設計提案について総括と展望を示 した。スクラップアンドビルドではなく今ある建物を活かしていくべき であるという現状に対して、既存建築を環境的な快適性という視点から 現代の暮らしに適応した新しい空間へ変換していくことで、今後も増え ていくであろう建築ストックの在り方に対する新しい可能性を示した。
以上より、快適性をもたらす通風、採光、断熱といった「環境」と、既
存建築が持つ旧の要素、新たに付加する新の要素の関係を「意匠」の観
点から分析することで、環境に配慮した住空間リノベーションの設計手
法を示した。
第1章 研究の背景と目的 環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案
第1章 研究の背景と目的
1-1 研究の背景
1-2 研究の目的
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第1章 研究の背景と目的
第1章 研究の背景と目的
1-1 研究の背景
現代の日本は、膨大な建築ストックを抱えながら人口減少時代へと向 かっている。特に首都圏のように限られた土地に多くの人々が暮らす場 所では、古い建物を新しく建て直すよりも今既にある建物を活かしてい くことが現実的であり、かつて大量生産されてきた画一的な空間をいか に現代の暮らしに合った空間に変換していくかが今後の課題となる。
図 1-1-1 日本の世帯・住宅ストック数推移
(総務省 平成 20 年住宅・土地統計調査、日本の統計人口世帯)
図 1-1-2 まちに見られる空家の広告
8,100 8,200 8,300
1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008
1943 1948 1953 1958 1963 1968 1973 1978 1983 1988 1993 1998 2003 2008 1,385 696 1,743 2,037 2,420 2,850 2,873 3,219 3,470 3,741 4,077 4,392 4,686 4,960 1,391 713 1,793 2,109 2,559 3,081 3,106 3,545 3,861 4,201 4,588 5,025 5,389 5,759 0 9 36 52 103 171 172 268 330 394 448 576 659 757 0
1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000
7,000 9,000 11,000 13,000
1943 1948 1953 1958 1963 1968 1973 1978 1983 1988 1993 1998 2003 2008
2008 年
ストック数 5,759 万戸 空き家 757 万戸
世帯数 ストック数 空き家
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第1章 研究の背景と目的
第1章 研究の背景と目的
1-2 研究の目的
新築よりも多くの制約の中での工夫が必要となるリノベーションの手 法には、既存建築の環境を改善していくことにより快適な空間に変換さ れているものがみられる。ここでは、通風、採光、断熱といった環境的 な快適性に着目して構成されたリノベーションにおける住空間について 探る。
本研究では、住宅のリノベーション作品を対象に、建物の各部位が空 気・熱・光といった環境要素とどのような関係を持ち構成されているか を分析することで、環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法を 抽出し、断熱性、気密性といった環境性能からだけではなく、形態・素材・
色といった意匠的な視点からも検討したリノベーションの在り方を導き 出すことを目的とする。
リノベーション
既存建築における環境配慮手法の抽出
第2章
環境に配慮した住空間リノベーションの設計提案
第3章 第4章 第5章
第6章
既存建築形態の類型化
意匠
新旧の要素の関係
環境
環境要素の効果
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
「新建築」、「住宅特集」において 2003 年以降に掲載された住宅のリ ノベーション事例のうち、環境配慮に対して積極的と見なされる 50 作 品を対象に、雑誌に掲載された図面・写真・文章を用いて分析した。対 象事例から 88 の環境配慮手法を抽出し、建築部位別に7項目[a. 平面 構成、b. 断面構成、c. 内外の関係、d. 天井、e. 床、f. 壁、g. 建具]に分 類した(図2)。既存建築における空間構成と関係を持つ環境要素を空気・
熱・光とし、抽出した手法における環境的効果を記号化した。また、そ れぞれの環境要素に対する意匠的な要素として、空間を印象付ける形態・
素材・色について整理した。
表 2-2 事例リスト
竣工年 2012 2012 2012 2012 2012 2012 2011 2011 2011 2011 2011 2011 2011 2011 2011 2011 2011 2011 2011 2011 2011 2010
作品名 HHH mina
クサバアパートメント 御茶ノ水のリノベーション 1930 の家
観月橋団地 Switch Box in House 北白川の家 御殿場の別荘 KIM HOUSE2011 壬生東檜町の住宅 頭町の住宅 椹木町通の町家 垂水の家 弘明寺の住宅 神泉のリノベーション 駒沢公園の家 滑の家 町 -Building Casa Dourada 目黒本町の住宅 カテナハウス
設計者 yHa architects 木村松本建築設計事務所 塩塚隆生アトリエ アラキ+ササキアーキテクツ SPEAC
星田逸郎空間都市研究所 ナフ・アーキテクトアンドデザイン 長坂大/ Mega
石崎建築設計
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 魚谷繁礼
魚谷繁礼 荒谷省午建築研究所 トヨダヤスシ建築設計事務所 山口誠デザイン 能作淳平建築設計事務所 今村水紀+篠原勲/ miCo.
三宅正浩/ y+M design office 前田圭介/ UID 宮部浩幸/ SPEAC トラフ建築設計事務所 ikmo
No 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
竣工年 2010 2010 2010 2010 2010 2010 2009 2009 2009 2009 2009 2008 2008 2008 2008 2008 2007 2006 2006 2005 2005 2005
作品名 綾瀬の住宅 Yhouse renovation Blanks HANEGI G-House 翠ヶ丘の住宅 新金岡団地の改修 ICHINOE HIKARI-IDOU HOUSE 上大須賀の家 東松原の住宅 奥沢の家 r-ao 貝塚の住宅 千歳船橋の住宅 烏山の家 Sayama Flat 田無の住宅 イガタ 湯沢の住宅 梁の地形 panda オガタ
設計者 納谷建築設計事務所 阿曽芙実建築設計事務所 Eureka
山口誠デザイン 藤田雄介/ CAMP DESIGN INC.
高橋功治アトリエ 駒田建築設計事務所 大藪義章
谷尻誠/ SUPPOSE DESIGN OFFICE 小谷研一建築設計事務所 スキーマ建築計画 エトラ株式会社
荒木洋+長澤浩二/ AN Architects メジロスタジオ
手嶋保建築事務所 スキーマ建築計画 納谷建築設計事務所 小泉アトリエ 納谷建築設計事務所 萩原剛 スキーマ建築計画
小泉アトリエ+首都大学東京 4-Met Center No
26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47
表 2-1 凡例 空気・熱・光の矢印
による表記 新旧の要素の表記
空気 熱
No. 事例名
設計者
分類 類型
空気 熱 光
形態 素材 色
図 2-1 分析例
事例写真
部分図
環境要素 意匠要素
光 新の要素旧の要素
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
a. 平面構成
典型的な間取りを居住者の住まい方や既存建物のポテンシャルを読み 取ったプランへ変更されていると同時に、通風や採光に配慮したものが みられる。また、最小限の操作で多様な空間をつくりだしているワンルー ムや、既存建物の合体・分割や 2×4 住宅特有の壁と分節を利用すると いう既存の構成を活かしつつ環境改善しているものがある。ゆるやかに 室内空間がつながることで気積を大きくし、風を抜いているものがみら れる。
南
No.41 Sayama Flat
スキーマ建築計画
a. 平面構成 -15
空気 ○ 熱 光 ○
形態:引く素材の選択 素材:既存部分 色 :白 , 薄緑 , グレー
No.43 イガタ
小泉アトリエ
a. 平面構成 -16
空気 熱 光 ○
形態:回遊性のあるプラン 素材:PB
色 :白 , 薄茶 / 黒
No.50 406 号室
納谷建築設計事務所
a. 平面構成 -17
空気 ○ 熱 光 ○
形態:二分された空間 素材:ダグラスファー 色 :白
室の細分化
No.1 HHH
平瀬有人+平瀬祐子|yHa architects
a. 平面構成 -1
空気 ○ 熱 光 ○
形態:南北をつなぐ室 素材:スリガラス , 木材 色 :白 , 薄茶 / グレー
細長い一室 スリガラス
No.9 御殿場の別荘
石崎建築設計
a. 平面構成 -2
空気 ○ 熱 光 ○
形態:L 型に分割する構成 素材:土間,木材 色 :白 , 薄茶 / グレー
L 字型のプラン
No.12 頭町の住宅
魚谷繁礼
a. 平面構成 -3
空気 ○ 熱 光 ○
形態:三軒長屋を一軒に改修 素材:(玄関新設)
色 :白
路地を中庭化 一軒化
No.16 神泉のリノベーション 能作淳平建築設計事務所
a. 平面構成 -5
空気 ○ 熱 光 ○
形態:空間の気積を大きくする 素材:既存の間仕切り壁の木材 色 :白 , 薄茶 / グレー
既存壁の木材
No.17 駒沢公園の家
今村水紀+篠原勲/ miCo.
a. 平面構成 -6
空気 ○ 熱 光 ○
形態:既存家屋の分割 素材:木造の軸組の更新 色 :白 , 薄茶 / グレー
既存家屋 ガラス を分割
No.21 目黒本町の住宅
トラフ建築設計事務所
a. 平面構成 -7
空気 ○ 熱 光 ○
形態:箱がゆるやかに仕切る 素材:シナ合板 色 :白 , 薄茶
No.22 カテナハウス
ikmo
a. 平面構成 -8
空気 ○ 熱 光 ○
形態:長手方向をスライス 素材:シナ合板 色 :薄茶
No.23 8ビル
塩塚隆生アトリエ
a. 平面構成 -9
空気 ○ 熱 光 ○
形態:各室への動線確保 素材:(間仕切撤去)
色 :白 / グレー
間仕切撤去 川 , 山
森
箱状階段
No.25 高野台のリノベーション htmn
a. 平面構成 -10
空気 ○ 熱 光 ○
形態:南北に長い書斎空間 素材:パイン集成材(机)
色 :白 , 薄茶
No.30 翠ヶ丘の住宅
藤田雄介/ CAMP DESIGN INC.
a. 平面構成 -11
空気 ○ 熱 光 ○
形態:緩やかにつながるワンルーム 素材:PB
色 :白 , 薄茶
湾曲した壁
No.32 ICHINOE
駒田建築設計事務所
a. 平面構成 -12
空気 ○ 熱 光 ○
形態:湾曲した鉄板で緩やかに仕切る
素材:鉄板 色 :白
湾曲した壁 箱状の個室
No.32 ICHINOE
駒田建築設計事務所
a. 平面構成 -13
空気 ○ 熱 ○ 光
形態:ランダムに配置した四角の箱 素材:PB
色 :薄茶 No.36 奥沢の家
スキーマ建築計画
a. 平面構成 -14
空気 ○ 熱 光 ○
形態:中央に水回りの箱 素材:ガラス 色 :透明 , 薄茶
プライベート パブリック テーブル
開口
水回りの箱 水回りのコア
アプローチ 壁撤去
Ⅰ Ⅰ Ⅳ Ⅰ
Ⅳ Ⅴ
Ⅴ
Ⅴ
Ⅰ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅲ
Ⅳ Ⅰ Ⅰ Ⅰ
図 2-2 平面構成に関する環境配慮手法
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
b. 断面構成
外部との間に空気層をつくることでバッファーゾーンとして機能し、
室内を立体的につなぐことで煙突効果による換気を促す手法がみられ る。既存スケルトンに断熱性や気密性をもたせることが難しいと考えら れる場合には、入れ子の壁に断熱性能を与えるもの、通風を考慮して入 れ子の個室を配しているものがみられる。
No.2 mina 木村松本建築設計事務所
b. 断面構成 -1
空気 ○ 熱 光 ○
形態:構造的強度を高める 素材:PB
色 :白 , 薄茶 一室空間
仕切り壁
No.4 御茶ノ水のリノベーション アラキ+ササキアーキテクツ
b. 断面構成 -2
空気 ○ 熱 光 ○
形態:縦に空間を広げる 素材:(床撤去)
色 :白 / 濃茶 吹抜け
No.7 Switch Box in House ナフ・アーキテクトアンドデザイン
b. 断面構成 -3
空気 ○ 熱 光 ○
形態:入れ子の個室 素材:デッキ材 色 :薄茶
箱状の空間
No.9 御殿場の別荘 石崎建築設計
b. 断面構成 -4
空気 熱 ○ 光
形態:天井高を抑えた寝室 素材:桐 色 :薄茶
No.11 壬生東檜町の住宅 魚谷繁礼
b. 断面構成 -5
空気 ○ 熱 光 ○
形態:南北の抜けをつくる 素材:(床撤去)
色 :濃茶 袖壁 立体的なつながり
No.13 椹木町通の町家 荒谷省午建築研究所
b. 断面構成 -6
空気 ○ 熱 ○ 光 ○
形態:入れ子の個室 素材:構造用合板 色 :薄茶
入れ子
No.18 滑の家 三宅正浩/ y+M design office
b. 断面構成 -7
空気 ○ 熱 ○ 光
形態:切妻屋根の小部屋 素材:PB, グラスウール 色 :白 , 薄茶
吹抜け 減築 増築
吹抜け トップライト No.19 町 -Building
前田圭介/ UID b. 断面構成 -8
空気 ○ 熱 光 ○
形態:吹抜け 素材:(高い階高)
色 :薄茶 様々な居場所
No.21 目黒本町の住宅 トラフ建築設計事務所
b. 断面構成 -9
空気 ○ 熱 光 ○
形態:上下階のつながり 素材:シナ合板(階段)
色 :白 , 薄茶 吹抜け階段
No.22 カテナハウス ikmo
b. 断面構成 -10
空気 ○ 熱 光 ○
形態:スキップフロア 素材:シナ合板 色 :薄茶
スキップフロア
No.27 Yhouse renovation 阿曽芙実建築設計事務所
b. 断面構成 -11
空気 ○ 熱 光 ○
形態:ロフトと土間のガレージ 素材:シナ合板 色 :白 , 薄茶 / グレー
増築 ロフト 土間
No.28 Blanks Eureka
b. 断面構成 -12
空気 ○ 熱 光 ○
形態:バルコニーの内部化 素材:(バルコニ−撤去)
色 :白 , 薄茶
No.33 HIKARI-IDOU HOUSE 大藪義章
b. 断面構成 -13
空気 ○ 熱 光 ○
形態:動線光井戸 素材:ポリカーボネート波板 色 :白 , 薄茶
No.37 r-ao エトラ株式会社
b. 断面構成 -14
空気 ○ 熱 ○ 光 ○
形態:空間のつながり調整 素材:土間 , フローリング 色 :白 , グレー , 茶
可動間仕切り 土間 アクティブ ゾーン
パッシブゾーン 天井高を 抑えた室
小部屋
バルコニー内部化 吹抜け
ポリカーボネート波板 吹抜け トップライト
No.42 田無の住宅 納谷建築設計事務所
b. 断面構成 -15
空気 ○ 熱 ○ 光 ○
形態:バッファーゾーン 素材:(床撤去)
色 :白 , 薄茶 吹き抜け
No.48 熊谷の家 スタジオ・アーキファーム b. 断面構成 -16
空気 熱 光 ○
形態:床を付加 , 屋根をかける 素材:増築 , 減築 色 :白 , 薄茶
No.49 NaI 邸 山越武建築設計事務所 b. 断面構成 -17
空気 熱 光 ○
形態:大中小の3つのトップライト 素材:トップライト 色 :白 , 濃茶
Ⅳ
Ⅴ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ Ⅳ Ⅰ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅳ Ⅵ
Ⅴ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅲ
Ⅰ
図 2-3 断面構成に関する環境配慮手法
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
c. 内外の関係
外部の要素を内部にとりいれる手法がみられる。テラスなどの外部に 面した空間をリフレクターとして外部の光を拡散させるように光をとり いれるものや、既存スケルトンの断熱性を高める工夫や通風を考慮した 形態のファサード構成などがみられる。
既存壁 隣家の壁 開口
既存出窓
障子 空気層
No.1 HHH
平瀬有人+平瀬祐子|yHa architects
c. 内外の関係 -1
空気 熱 光 ○
形態:3層のフィルター 素材:バーチカルブラインド 色 :白
No.2 mina
木村松本建築設計事務所
c. 内外の関係 -2
空気 熱 ○ 光 ○
形態:内外をつなぐ屋根 素材:板張り仕上げ 色 :白 , 薄茶
屋根 既存バルコニー
No.5 1930 の家
SPEAC
c. 内外の関係 -3
空気 熱 光 ○
形態:庭とつなぐウッドデッキ 素材:サイプレス無塗装 色 :薄茶
ウッドデッキ
No.10 KIM HOUSE2011
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects
c. 内外の関係 -4
空気 ○ 熱 光 ○
形態:開いたファサード 素材:ルーバー , 透明ガラス戸 色 :白
セットバック
No.10 KIM HOUSE2011
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects
No.12 頭町の住宅
魚谷繁礼
c. 内外の関係 -5
空気 ○ 熱 光 ○
形態:2階にテラス新設 素材:セランガンバツ 色 :白 , 茶
テラス
c. 内外の関係 -6
空気 ○ 熱 光 ○
形態:気積の大きな空間 素材:ガラス(開口)
色 :白 , 濃茶
吹抜け 開口
No.13 椹木町通の町家
荒谷省午建築研究所
c. 内外の関係 -7
空気 熱 ○ 光
形態:ファサードに表情 素材:グラスウール 色 :白
断熱材
No.13 椹木町通の町家
荒谷省午建築研究所
c. 内外の関係 -8
空気 熱 光 ○
形態:隣家の外壁からの反射光 素材:ガラス 色 :濃茶
ブラインド シナ合板
既存サッシ
開口
No.19 町 -Building
前田圭介/ UID
c. 内外の関係 -9
空気 ○ 熱 光 ○
形態:ボーダー状のファサード 素材:弾性リシン吹き付け 色 :白
ベランダ , 庇撤去
No.23 8ビル
塩塚隆生アトリエ
c. 内外の関係 -10
空気 ○ 熱 光 ○
形態:減築
素材:(ベランダ・床撤去)
色 :白
No.26 綾瀬の住宅
納谷建築設計事務所
c. 内外の関係 -11
空気 熱 ○ 光
形態:外部との間に空気層 素材:ワーロン太鼓貼り 色 :白
No.40 烏山の家
手嶋保建築事務所
c. 内外の関係 -12
空気 熱 ○ 光
形態:出窓を空気層とする 素材:障子 色 :白
ワーロン 空気層 太鼓貼り 居室
廊下
Ⅱ
Ⅳ
Ⅰ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ Ⅲ Ⅲ
Ⅴ Ⅴ Ⅳ Ⅳ
図 2-4 内外の関係に関する環境配慮手法
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
d. 天井
天井を撤去することで各室の上部でつながりを生み、空間の広がりを 確保して光や風をとりいれているものがみられる。また、天井に勾配を 与えて光や視線の抜けを考慮しているものや、断熱を考慮したヴォール ト天井など形態操作によって意匠的効果を付加させている。
天井勾配 庭 天井撤去
天袋撤去
d. 天井 -3 No.1 HHH
平瀬有人+平瀬祐子|yHa architects
d. 天井 -1
空気 熱 光 ○
形態:面ごとの色彩変化 素材:EP
色 :白
No.5 1930 の家
SPEAC
d. 天井 -2
空気 熱 光 ○
形態:既存小屋組を現す 素材:シナ素地を生かしたオイル仕上
色 :薄茶 / 濃茶
No.6 観月橋団地
星田逸郎空間都市研究所
d. 天井 -3
空気 熱 光 ○
形態:天井面を広げる 素材:(天袋撤去)
色 :白
No.8 北白川の家
長坂大/ Mega
d. 天井 -4
空気 熱 ○ 光 ○
形態:ヴォールト天井 素材:漆喰塗り 色 :アイボリー
ヴォールト天井
No.24 FUNABORI
駒田建築設計事務所
d. 天井 -5
空気 ○ 熱 光 ○
形態:既存小屋組を現す 素材:壁塗装 色 :白
No.25 高野台のリノベーション htmn
d. 天井 -6
空気 ○ 熱 光 ○
形態:天井勾配をつける 素材:全ツヤ塗装 色 :白
勾配天井
角度をふった壁 箱状の個室
No.35 東松原の住宅
小谷研一建築設計事務所
d. 天井 -7
空気 熱 光 ○
形態:庭をとりこむ形状 素材:全ツヤ塗装 色 :黄
No.38 貝塚の住宅
荒木洋+長澤浩二/ AN Architects
d. 天井 -8
空気 ○ 熱 ○ 光 ○
形態:箱のトップライト 素材:アクリル 色 :透明
色の違い 天井撤去
トップライト
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ Ⅳ
Ⅳ Ⅳ Ⅳ Ⅱ
図 2-5 天井に関する環境配慮手法
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
e. 床
熱環境を考慮した土間コンクリート床の事例が多くみられる。他にも フローリングに冬の日射を蓄熱させるなど、素材の熱特性を活かしてい る。また、床に日射を反射させることで室内に光を届けるといった、外 部の要素を利用した手法がみられる。
南
No.43 イガタ
小泉アトリエ
e. 床 -11
空気 熱 光 ○
形態:リフレクター 素材:ガラスタイル 色 :白
リフレクター
No.44 湯沢の住宅
納谷建築設計事務所
e. 床 -12
空気 熱 ○ 光
形態:土間をまわす 素材:土間コンクリート 色 :グレー
土間コンクリート
No.3 クサバアパートメント 塩塚隆生アトリエ
e. 床 -1
空気 熱 光 ○
形態:各室異なる仕上げ 素材:ビニルシート 色 :白 / グレー , 黒
異なる仕上げ 既存間取り
No.9 御殿場の別荘
石崎建築設計
e. 床 -2
空気 熱 光 ○
形態:光を届けるサンルーム 素材:塩化ビニルシート 色 :白
サンルーム 既存凸部分
No.9 御殿場の別荘
石崎建築設計
e. 床 -3
空気 熱 ○ 光
形態:寝室と LD の間に土間 素材:土間
色 :グレー
土間 既存 RC 柱
No.11 壬生東檜町の住宅 魚谷繁礼
e. 床 -4
空気 熱 ○ 光 ○
形態:明るい色へ変化させる 素材:土間 , タイル貼り , タモ板張り 色 :グレー , 薄茶
異なる色の床材
No.14 垂水の家
トヨダヤスシ建築設計事務所
e. 床 -5
空気 熱 ○ 光
形態:冬の日射熱を蓄熱 素材:フローリング 色 :薄茶
開口面積拡張 フローリング
No.24 FUNABORI
駒田建築設計事務所
e. 床 -6
空気 熱 光 ○
形態:ガラスの床 素材:強化ガラス 色 :透明
ガラス床
No.26 綾瀬の住宅
納谷建築設計事務所
e. 床 -7
空気 熱 ○ 光
形態:熱環境に考慮した素材 素材:土間コンクリート 色 :グレー
土間
No.37 r-ao
エトラ株式会社
e. 床 -10
空気 熱 ○ 光
形態:土間仕上げのサンルーム 素材:土間コンクリート 色 :グレー
間仕切り土間 サンルーム
No.34 上大須賀の家
谷尻誠/ SUPPOSE DESIGN OFFICE
e. 床 -8
空気 熱 ○ 光
形態:熱環境に考慮した素材 素材:土間コンクリート 色 :グレー
LDK
土間
No.34 上大須賀の家
谷尻誠/ SUPPOSE DESIGN OFFICE
e. 床 -9
空気 熱 ○ 光
形態:小上がりの床 素材:フローリング 色 :薄茶
小上がりの LDK
可動間仕切り
Ⅰ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅲ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅳ
図 2-6 床に関する環境配慮手法
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
f. 壁
既存の壁に厚みを持たせて収納を確保すると同時に、間接光を得るこ とや視覚的な広がりをもたせるなど、副次的な効果を付加させているも のがみられる。また、垂れ壁の長さを考慮しゆるやかに空間を仕切るこ とで、熱環境に配慮している。
既存壁 合板
f. 壁 -10
垂れ壁
f. 壁 -12 f. 壁 -13 f. 壁 -14 f. 壁 -15
f. 壁 -16 f. 壁 -18
擬似的な 既存壁 開口部
ガラスタイル
既存開口部 内壁 ブラインド
f. 壁 -17
建具撤去 キッチンテーブル 庭
No.3 クサバアパートメント 塩塚隆生アトリエ
f. 壁 -1
空気 ○ 熱 光 ○
形態:木製枠の小口を残す 素材:木製枠 色 :白 / 茶
ガラス 長押 No.5 1930 の家
SPEAC f. 壁 -2
空気 ○ 熱 光 ○
形態:垂壁の小舞を残す 素材:竹小舞 色 :茶 / 濃茶
土壁撤去 既存の小舞
No.11 壬生東檜町の住宅 魚谷繁礼
f. 壁 -3
空気 ○ 熱 光 ○
形態:厚くなった壁に出窓設置 素材:ウレタン 色 :白 , 薄茶 / 濃茶
厚くなった壁 既存梁
出窓
No.20 Casa Dourada 宮部浩幸/ SPEAC
f. 壁 -5
空気 ○ 熱 光 ○
形態:ボックスでゆるやかにつながる 素材:ラーチ合板 色 :金 , 白
ボックス
No.24 FUNABORI 駒田建築設計事務所
f. 壁 -6
空気 ○ 熱 光 ○
形態:界壁に開口 素材:ステンレス ,(開口)
色 :白 / シルバー 開口
既存壁 テーブル
No.28 Blanks Eureka
f. 壁 -7
空気 熱 光 ○
形態:壁との間に開口 素材:ポリカーボネート 色 :白
No.29 HANEGI G-House 山口誠デザイン
f. 壁 -8
空気 ○ 熱 光 ○
形態:和室の部位を残す 素材:ガラス 色 :白 , 透明 / 茶
No.31 新金岡団地の改修 高橋功治アトリエ
f. 壁 -9
空気 ○ 熱 光 ○
形態:収納棚の緩やかな分節 素材:シナ合板 色 :白
構造体の箱
No.34 上大須賀の家 谷尻誠/ SUPPOSE DESIGN OFFICE
空気 熱 ○ 光
形態:垂れ壁 素材:PB 色 :白 No.38 貝塚の住宅
荒木洋+長澤浩二/ AN Architects
空気 ○ 熱 ○ 光 ○
形態:構造体の白箱 素材:シナベニヤ 色 :白 , 薄茶
既存 PC 木製スクリーン No.39 千歳船橋の住宅 メジロスタジオ
空気 ○ 熱 光 ○
形態:残された躯体による室構成 素材:木製スクリーン 色 :白 , 薄茶
No.43 イガタ 小泉アトリエ
空気 熱 光 ○
形態:擬似的な開口部 素材:ガラスタイル 色 :白 , 薄茶
スリット No.45 梁の地形 萩原剛
空気 熱 光 ○
形態:採光用スリット 素材:ガラス , スタッコ , メラミン化粧板 色 :白 , 濃茶 No.46 panda
スキーマ建築計画
空気 ○ 熱 光 ○
形態:インフィルで新たなトリミング 素材:ブラインド 色 :白
耐力壁 No.47 オガタ
小泉アトリエ+首都大学東京 4-Met Center
空気 熱 ○ 光 ○
形態:透過性のある耐力壁 素材:フェノール樹脂断熱板 色 :白
既存木製枠 建具撤去
No.15 弘明寺の住宅 山口誠デザイン
f. 壁 -4
空気 熱 光 ○
形態:2×4 住宅特有の壁と分節の利用 素材:ガラス 色 :透明 , 白 / 茶
ガラスドア まぐさ
整頓箱
既存躯体 既存梁
No.46 panda スキーマ建築計画
空気 ○ 熱 光 ○
形態:隔たりの壁を貯まりの場に 素材:ステンレス(建具撤去)
色 :白 既存壁 勾配天井
角度をふった壁 No.35 東松原の住宅 小谷研一建築設計事務所
f. 壁 -11
空気 熱 光 ○
形態:庭をとりこむ形状 素材:全ツヤ塗装 色 :黄
Ⅰ Ⅱ Ⅲ
Ⅰ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅳ
Ⅰ Ⅰ
Ⅰ
図 2-7 壁に関する環境配慮手法
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第2章 既存建築における環境配慮手法の抽出と分析
g. 建具
建具を操作できる空間は居住者自身による環境調整行動を促すことに つながる。ただ空間を仕切るためだけの建具ではなく、建具自体が通風 を得られるものであったり、光を透過する断熱障子などの建具に環境性 能を付加させたものがみられる。
格子戸 断熱障子 ワーロン 寝室
太鼓貼り 雪見障子
トップライト
吹抜け
No.10 KIM HOUSE2011 岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects
g. 建具 -1
空気 熱 光 ○
形態:拡散光をとりいれる 素材:障子 , ガラス 色 :白
No.14 垂水の家 トヨダヤスシ建築設計事務所
g. 建具 -2
空気 ○ 熱 光
形態:常時通風の建具 素材:木格子 色 :木
g. 建具 -3
空気 熱 ○ 光 ○
形態:行燈のような効果 素材:断熱障子紙 , 中空ビニールシート 色 :白
No.18 滑の家 三宅正浩/ y+M design office
g. 建具 -4
空気 熱 ○ 光 ○
形態:断熱障子 素材:ワーロン太鼓貼り 色 :白 , 薄茶
No.26 綾瀬の住宅 納谷建築設計事務所
g. 建具 -5
空気 熱 光 ○
形態:光を導き入れる建具 素材:ガラス 色 :透明
No.43 イガタ 小泉アトリエ
ガラス エンガワ バルコニー
Ⅳ
Ⅳ Ⅳ
Ⅲ Ⅰ
図 2-8 建具に関する環境配慮手法
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第3章 既存建築の類型化
第3章 既存建築の類型化
3-1 既存建築の形態類型
3-2 既存建築の構造別にみられる設計手法
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第3章 既存建築の類型化
第3章 既存建築の類型化
3-1 既存建築の形態類型
第2章で扱った事例からリノベーションの対象となっている既存建築 形態を平面形状、構造、階数から6種類[類型Ⅰ. マンションの一室、
類型Ⅱ. 平屋、類型Ⅲ. 長屋、類型Ⅳ. 戸建住宅、類型Ⅴ. 低層ビル、類型Ⅵ.
ペンシルビル]に類型化した(図 3-1-1)。
Ⅲ:長屋
Ⅴ:低層ビル Ⅵ:ペンシルビル
Ⅳ:戸建住宅
図 3-1-1 事例から抽出した改修前の建築類型
Ⅱ:平屋
Ⅰ:マンションの一室
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第3章 既存建築の類型化
類型Ⅰ
類型Ⅰはマンション・アパートの一室で多くが RC 造であり、一旦ス ケルトンのみの一室空間にした後にインフィルを構成し直しているもの が多い。狭い一室空間の中で既存開口部の位置や大きさ、柱梁型が表出 することなどが制約となる。
表 3-1-1 類型Ⅰの事例リスト
図 3-1-2 スケルトンから構成した事例(No.16)
図 3-1-3 柱型が表出した事例(No.9)
作品名 HHH
クサバアパートメント 観月橋団地
御殿場の別荘 神泉のリノベーション Casa Dourada 翠ヶ丘の住宅 新金岡団地の改修 上大須賀の家 r-ao Sayama Flat イガタ 梁の地形 panda 406 号室
設計者
平瀬有人+平瀬祐子|yHa architects 塩塚隆生アトリエ
星田逸郎空間都市研究所 石崎建築設計
能作淳平建築設計事務所 宮部浩幸/ SPEAC
藤田雄介/ CAMP DESIGN INC.
高橋功治アトリエ
谷尻誠/ SUPPOSE DESIGN OFFICE エトラ株式会社
スキーマ建築計画 小泉アトリエ 萩原剛
スキーマ建築計画 納谷建築設計事務所
構造 RC 造 RC 造 RC 造 RC 造 RC 造
鉄骨鉄筋コンクリート造 RC 造
RC 造 RC 造 RC 造 RC 造 RC 造
鉄骨鉄筋コンクリート造 RC 造
鉄骨 ALC 造 No
1 3 6 9 16 20 30 31 34 37 41 43 45 46 50
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第3章 既存建築の類型化
類型Ⅱ
類型Ⅱは平屋の住宅で、築年数の古い民家や長屋形式のものにみられ る。既存の勾配屋根や小屋組の形状を室内に表出させることができ、地 上とのつながりを確保した構成が可能である。
図 3-1-3 小屋組を表出した事例(No.5)
図 3-1-4 勾配屋根表出した事例(No.38)
表 3-1-2 類型Ⅱの事例リスト 作品名
1930 の家 貝塚の住宅
設計者 SPEAC
荒木洋+長澤浩二/ AN Architects 構造 木造 木造 No
5 38
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第3章 既存建築の類型化
類型Ⅲ
類型Ⅲは長屋のように間口が短く奥行きの長い形式の住宅で、南北方 向に細長い形状のものが多く両側を建物に囲まれていることが制約と なっている。開口部が少ないため、立体的な構成や垂直方向の抜けなど を考慮したインフィルの構成がみられる。
図 3-1-5 立体的につながる事例(No.11)
図 3-1-6 隣家が近いことを活かした事例(No.13)
表 3-1-3 類型Ⅲの事例リスト 作品名
KIM HOUSE2011 壬生東檜町の住宅 椹木町通の町家 カテナハウス Yhouse renovation
設計者
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 魚谷繁礼
荒谷省午建築研究所 ikmo
阿曽芙実建築設計事務所
構造 鉄骨造 木造 木造 木造 木造 No
10 11 13 22 27
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第3章 既存建築の類型化
類型Ⅳ
類型Ⅳは2〜3層の戸建住宅で、木造の場合は構造と間取りがより密 接な関係を生んでいるため、既存の間取りを活かした構成がみられる。
住戸の中で上下階のつながりを生むような二層に渡った構成が多い。
図 3-1-7 既存の間取りを活かした事例(No.8)
図 3-1-8 2 層吹抜けを設けた事例(No.15)
表 3-1-4 類型Ⅳの事例リスト 作品名
mina
Switch Box in House 北白川の家 垂水の家 FUNABORI HANEGI G-House 東松原の住宅 奥沢の家 田無の住宅 オガタ NaI 邸
HIKARI-IDOU HOUSE 滑の家
綾瀬の住宅 湯沢の住宅 熊谷の家 頭町の住宅 駒沢公園の家 弘明寺の住宅
高野台のリノベーション/多重領域 Blanks
ICHINOE 烏山の家 千歳船橋の住宅
設計者
木村松本建築設計事務所
ナフ・アーキテクトアンドデザイン 長坂大/ Mega
トヨダヤスシ建築設計事務所 駒田建築設計事務所 山口誠デザイン 小谷研一建築設計事務所 スキーマ建築計画 納谷建築設計事務所
小泉雅生/小泉アトリエ+首都大学東京 4-Met Center 山越武建築設計事務所
大藪義章
三宅正浩/ y+M design office 納谷建築設計事務所 納谷建築設計事務所
峯田建+恩田恵以/スタジオ・アーキファーム 魚谷繁礼
今村水紀+篠原勲/ miCo.
山口誠デザイン htmn Eureka
駒田建築設計事務所 手嶋保建築事務所 メジロスタジオ
構造 木造 木造 木造 木造 木造 木造
木造枠組壁工法 木造
木造
木造+鉄骨造(改築部)
木造 木造 木造在来工法 木造 木造 木造在来構法 木造 木造 2×4 2×4 鉄骨造 鉄骨造
RC+木造(増築部)
薄肉リブ付 PC 板組立造 No
2 7 8 14 24 29 35 36 42 47 49 33 18 26 44 48 12 17 15 25 28 32 40 39
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第3章 既存建築の類型化
類型Ⅴ
類型Ⅴは3層程度の低層ビルで、事務所を住居へコンバージョンした ものが多い。階高が高く広い空間の中で、高さ方向の抜けや奥行きのあ る空間に多様性をもたせた工夫がみられる。
図 3-1-9 高さ方向に空間の多様性をもたらした事例
(No.19)
図 3-1-10 階高が広いことを活かした事例(No.32)
表 3-1-5 類型Ⅴの事例リスト 作品名
町 -Building 目黒本町の住宅 8ビル ICHINOE
設計者 前田圭介/ UID トラフ建築設計事務所 塩塚隆生アトリエ 駒田建築設計事務所
構造 鉄骨造 RC 造 RC 造 鉄骨造 No
19 21 23 32
環境に配慮した住空間リノベーションの設計手法に関する研究及び設計提案 第3章 既存建築の類型化
類型Ⅵ
類型Ⅵは間口が狭く階数の多いペンシルビルで、多くは一面採光とい う制約があるため、吹抜けを設けるなど高さ方向の手法がみられる。室 用途の配置についても、階数毎に検討し動線に配慮した工夫が必要とな る。
図 3-1-11 隣家が近いことを活かした事例(No.13)
表 3-1-6 類型Ⅵの事例リスト 構造
RC 造 作品名
御茶ノ水のリノベーション
設計者
アラキ+ササキアーキテクツ No
4