日本留学試験実施前の学部留学生の日本語(書き方)の課題
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(2) 教育は専門教育のニーズに 基づいて開発されることが 望まれる。 専門教員の視点 を持っ書き方教育に. 関する研究は、. 教師の指導の 視点の違い. (. 語彙や表現の 使用における 専門教員と日本語. 深澤、 1994) や中級学習者に 対する論文作成指導にお. いて 主 な指導項目を 挙げ、 指導に際して 専門分野の指導教官の 協力を得ることの. 重要性を指摘しつつ、. 読解教材を活用しながら. た 演習を行 う 必要性を訴えている. 個々の学習項目の 指導目的に応じ. 佐藤 (1993) があ るが、 特に専門教員や 学習者. に 対するアンケート 調査から学習項目の 提案・カリキュラム 開発・評価法などを 具体的に論じているのは 佐藤・仁科. (1994). と小澤 (1996aL 、 丸山 (1996aL 、 丸. 山・小澤 (1996) であ る。 佐藤・仁科 (1994) は、. a) 試験、 レポート、 発表のレジュメから 修士論文のレベルまでは、 文系ではほ ぼすべての分野で、 理系では約半数のケースで 日本語の使用が 要求されるが、 学生がその要求に 応えられない 場合があ る。. b) また、 留学生が日本語で. 指摘されたことは、. 文. 、 次いで文法、 一般語彙、 漢字の順であ. っ. 書いた専門の 作文の問題点で. 系・理系ともに 文章の構成が. 多く. た. c) 日本語教師は 、 文の構造、 論文の構成、 書き言葉の特徴、 助詞の用法などの 基本的な学習項目を 確実に習得させる 役割を担. う. ことが期待されている. ことを報告した。 小澤 (1996aL、 丸山 (1996aL 、 丸山・小澤 (1996) は帰国生に対する 日本語数 育 め カリキュラム 検討の一環として 実施した専門教員や 学習者に対する 二一 グ 調 査を行い、 特に教授会構成メンバーが 対象のアンケート 調査. (小澤、. 1996a) は 、. d) 成績などの吉平価の 際に重視される 点、と関連づけると、 レポートやテストが. 日. 本語で書けるようになることは 重要であ る。 e) 学習者が書いたものは、 ほとんどの教員が「論の 展開」「資料の 用い方」「内 容」「形式」「分かりやすさ」を 評価対象としている。 特に「論の展開」「資料 の 扱い方」は評価の 比重が高い。. f) 日本語による 論文作成法の 授業は約 7 割の教員が必要であ ると感じている。 などを報告した。 これらの報告では、 共に「論の展開」つまり「構成」の 重要性 一 24 一.
(3) が 指摘されている。. 特にここ数年で 出版された書き 方教材に顕著に 見られるよ. う. に、 近年の書き方. 指導は、 客観的かっ論理的に 論じるための 技法に重点が 置かれっ っ あ る。 この事 実は日本語教育関係者が 上述のような 専門教育からのニーズを 意識しているから に 他ならない。. 学部留学生は、 入学後すぐにレポートや 試験を通して 単位を取得して い かなけ ればならず、 文法的に適切であ るだけでなく 客観的かっ論理的な 文章が日本語で 書ける必要があ る。 そこで、 本稿は学部日本語、 特に現在の、 つまり日本留学試験実施双の 学部留 学生の書き方における. 日本語運用. 力. を分析し、 現段階での学部留学生のための. 日. 本語教育の課題を 明らかにしたい。. 3. 本学学部留学生の. 日本語. (. 書き方 ) カ. 対象. 3Ⅰ. 本稿は、 学部留学生のための 日本語科目,の一つ 、 特に書き方クラスと 位置づけ. て開講した授業の 課題を取り上げる。 具体的には 2000 年度の日本語 IF と 2001 年 度. ・. 2002 年度の日本語 IE を取り上げる。 これらは論文の 準備段階としての 書き方. クラス 3で、 学習項目は図表の. 説明、 対比など機能別に 配列した。 図表の説明、 対. 比などの個別の 表現文型の多くは、 日本語能力試験 2 級レベル. ( 国際交流基金、. 2002: 153-181) のものであ る。 したがって、 日本語Ⅰのねら ぃ は、 表現文型を個別 に 学習するよりも、. 既習の学習項目を 自ら発信する 力に変えて い くことにあ る。. 受講生。は合計 54 名で、 学部 1 早生が主であ る。 3 コースも後期に 開講されたので、. 本稿の分析は、. 日本語能力試験. 1. 級合格後人学して 半年たった時点での 日本語 運. 用力を見ることになる。 日本留学試験双に 入学した学部留学生の 日本語. ( 書き方 ). 力を見るために、 本. 稿は授業開始後の 初回の課題 ( 学習項目は図表の 説明 ) を分析対象とする。. 学習. 者は、 授業で文例を 用いた構成や 表現文型、 形式についての 導入を受けた 後で、 下の課題に取り 組んだ。. 一 25 一.
(4) く 図表の説明の. 課題 ノ. 次のグラフを 視明し.分析してみましょう。 ニノ8. と こ即 ュ. 思答 ヵ @回 @ ︵ と. ス下. 肋し にさ. ナで. 7%. イん. こ、り. でつ. とュ. たか い中 にの. t@ノⅠ. ま8. 肋Ⅲ. と(. さ人. つ. でつ と3. たか. こら. 外記 滝下. Q2. りますか。. 日本人との付人 挺係 22% の 理解. 日本人. の適応 施カ. 15%. コミ. ユニ. 60%. 日本社会への 適応. ケーション カ l9%. 3 l%. 上図は「海覚にいたことで 何が身に付いたと 居、 ぅか 」と「海覚にいたことで マ イナスに働いたと. 思、うことはあ. たもので、 課題はこの. 2. るか」についてのアンケート. 調査の結果をまとめ. 図を説明・分析することであ る。 分量は A4 で 1 枚弱 とした. ". 3.2 分析方法. 図表の説明では、. 説明の際に用いる. 表現文型の導入の 他に、 形式面では図表で 」を用いることや 段落をつくること、 構. 示される項目を 本文で用いる 場合は「. 成面では各図表は「図表の 紹介 分析」の 順ア 展開すること、. ( 何についての. 図表か ) づ データの記述 ヰ 考察・. 文章全体としては「序論∼本論∼結論」の 大きな. とまりを持たせるこ と な ど を指導する. ". ま. 論文・レポートための 文体は導入済みで. あ る。. 佐藤. (1994:52) で言及されているよ う に、. 助詞の用法、 文の構造、. 日本語教師は. 、 書き言葉の特徴、. 論文の構成などの 基本的な学習項目を 確実に習得させる. ことが期待されている。 これらは留学生対象の 書き方教材,に盛り込ま れており、 特に日本語教育界で 留学生の学習内容であ ると認識されていると 考え. 役割を担. う. られる。 そこで、 本稿はこれらの 事項を大きく. 4 つ、. 文法、 文体 ( 書き言葉の特徴 ) 、. 学. 形式、 構成の視点から 分析する。 文体は文末の 文 体が適切かどうかと、 文中の語彙の 選択が適切かどうかを 見る。 文法は短文レベ. 習 項目でとりあ げた表現文型と. ルで 文法的な誤用がないかどうかを 見る。 表現文型は、 図表の説明に 用いるもの 一 26 一.
(5) として導入された 文型が適切に 使用されたかどうか、 具体的な数字を 示しながら 論じることができたかどうかを 見る。 形式は図表で 示される項目を「. 」を用い. て 示されたかどうかと 複数の段落を 用いて書かれたかどうかを 見る。 構成は各図 表が「図表の 紹介. ( 何についての. 図表か. ) づ. データの記述 づ 考察・分析」の. 3 つ. のまとまりで 書かれたか、 文章全体が「序論 + 本論 ヰ 結論」の大きなまとまりを. もって書かれたかを 見る。. 3.3 分析結果 各 項の結果は図Ⅰのようにまとめられる。. 文法. あ*. 8% Ⅰ. 図 1 授業開始% の書く力傭表 の説弗. 以下、 図 3.3 Ⅰ. 1. の各項目について 分析・考察したい。. 文法. 短文レベルで 見て、 文法的に適切な 文が書けたのは 28 人で、 全体の 52% であ る。 助詞の使い方の. 他、 「選んだ」を「選べれた」、. 「わかる」を「わかられる」、 図表. の 説明で導入した 語であ る「占める」を「占めしている」とするなど 動詞の活用 に誤りが目立つ。 しかし、 短文としての 意味をなさないほど 文法的に破綻した 例 は 見られない。. 約半数に短文レベルで 文法的誤りがあ ることは、 学部入学後も 文. 法面での指導の 必要性を示唆している。 文法面の課題を 明らかにするためには、 細かい調査と 分析が必要であ る。 これは利福に 譲りたい。. 一 27 一.
(6) 3.3.2. 文体. レポート・論文を 書く際の書き 方の指導は、 一般に「. だ ・であ. る体」の文末 表. 現と 、 接続表現、 縮約 形 、 副詞、 文末の助詞などの 文末表現以外の 表現を導入す る. 。 。筆者も本稿の 分析対象の課題を 行. て 文体の導入と. う. 前に、 約. 2. 回. ( 正味 90 分程度 ). にわたっ. 練習を行っている。 したがってこの 課題の分析では 学習者が 1-2 週. 前の既習事項を 実際の運用に 結びつけているかどうかが 見られる。 文末表現に「. だ ・であ. る体」を使用して 書けたのは 81%. 80 イは レポート・論文のための 文末表現の導入後 ることができたと 言. う. ことができる。 9%. あ る 体 」を交ぜ書きし、. 9%. (5名 ). (48名 ). 回めの演習で 運用に結びつけ. (5名 ) は「です・ます 体 」と「. は「です・ます 体 」のみを使用した。. の学習者は、 教師からのフィードバックによって. 文末以外の表現は 89%. 1. (W4 名 ) であ る。 約. ・. で. これら. 、 次の課題から 改善が見られた。. の学習者が不適切な 表現を使わずに 書くことが. できた。 不適切と判断された 表現には「 一し 」「 一 とか」「なぜかと 言 なあ. だ. と 思、ぅ 」「しょうがない」と「 ?. うと 」「 一か. 」の使用が見られた。. 文体は、 学習者が運用に 結びつけやすく、 全般的に教師からのフィードバック. があ れば早く改善される 傾向があ ると思われる。 3.3.3. 図表の説明で 導入した表現. ここでは図表の 説明に用いるものとして 導入された文型が 適切に使用されたか どうかと具体的な 数字を示しながら 論じることができたかどうかを 見る。 表現 文 型は導入された 表現文型を実際の 運用に生かせたかどうかを. 見ることとする。. 効. 果 的かどうかや 多様な表現を 用いているかどうかは 論じない。 まず表現文型は、 98%. (53名 ) の学習者が図表の 説明するために、 導入された. 表現文型を適切に 用いることができた。 誤用が見られたのは 2% る。 これは「 00. は 0%. (1名 ) のみであ. を占めていることが 確実となった」というものであ. った。. 図表の説明に 用いる表現文型は 日本語能力試験 2 級 レ ベルのものであ るため、. 本語能力試験 1 級にすでに合格して 入学した学部留学生にとっては. 日. 既習事項のもの. であ る。 ほぼ全員の学習者が 図表の説明に 用いる表現文型を 実際の運用に 結びつ. けることができた 要因は、 ここにあ ると考えられる。 対比や原因・ 理由などの 他 0 機能の表現文型も、 既習の表現文型が 多いことを考えると、. 一 28 一. 同じ結果が予想で.
(7) きる。 図表の説明では 表現文型の他に、 具体的な数字を 示しながら論じることが 必要 であ る。 授業では、 資料を用いて 客観的な文章を 書く際の基本事項として、 文例 を示し、 具体的な数字の 提示する書き 方指導を行った。 実際の課題では、 学習者 085 勿が数字を示しながら 図表を説明した。 これも導入後. 1. 回目の課題であ. るこ. とを考えると、 比較的運用に 結びつけやすいものであ ったと言える。 3.3.4. 形式. 形式は図表で 示される項目を「. 」を用いて示したかどうかと 複数の段落を 用. い て書いたかどうかについて 見る。 図表の項目に「. ができたのは、 26% にとどまる。. 「. 」を付けて文章を 書くこと. 」をつける方法は 授業内で導入されたが、 他. の 学習事項ほど 学習者の注意が 向けられなかったものと. ードバックをすることで. 2. 回目以降の課題では「. 思われる。 しかし、 フィ. 」を用いることができる 割合. を高くなる。 フィードバックと 2 回以上練習することで、 定着すると考えられる。 段落はレポート・ 論文などまとまりのあ る文章を書く 際に必要となる。 図表の 説明でも図表の 紹介、 記述、 考察の 3 つのまとまりが 必要なため、 段落を作るよう 指導する。 ここでは、 課題が複数の 段落によって 書かれたかどうかを 見る。 課題 において、 複数の段落から 成る文章が書けたのは 全体の 30% にとどまる。 前述の「 」の場合と同様に 、 他の学習事項ほど 学習者の注意が 向けられなかったものと われる。 こちらもフィードバックをすることで. 2. 思. 回目以降の課題では 段落を作り、. 各段落にあ るまとまりを 持たせながら 論じることができる 割合を高くなる。 フィ 一 ドバックと繰り 返し練習を行 う ことで、 定着すると思われる。. 3.3.5. 構成一展開の 仕方と論理の 飛躍 一. 最後に構成について 見る。 特に 2000 年以降に出版された 書き方教材に 顕著に見. られるよ. う. に、 近年、 書き方指導は 客観的に、 かつ論理的に 論じるための 技法に. 重点が置かれっつあ る。 論理的に論じるには、 何をどの順で 論じるか、 つまり構 成が重要であ ると同時に、 論理に飛躍がないことが 重要であ る。 特に後者にっ い て 、 佐藤・仁科 (1994 :50) は留学生が書いた 専門の作文で「文章がまずいのは. 修正できるが 論理的思考を 教えるのは大変だ」というコメントが 専門教官からあ っ. たことを紹介している。. このような問題を 書きの指導の 中で解決していくとす 一 29 一.
(8) ると、 構成とともに 論理を飛躍させないで 論じるための 指導が必要になる。 そこ で、 ここではこの く. 2. つの視点から、 各図表についての 説明と文章全体とを 見てい. 。. 1) 計黄成 まず、 構成について 見る。 各図表の説明は「図表の 紹介 づ データの記述∼考察・. 分析」の. た 課題について、 学習者の 46% いては、 この. 3. 3. 図表か ). つのまとまりが 必要であ る。 本稿で取り上げ. (25人 ). つの図表のうち 少なくとも. が 2. つのまとまりを 持たせて書くことができた。. ついてできたのは 20%. (何についての. 1. つにつ. しかし、 両方の図に. (1V人 ) で半数にとどまる。 できていないもの. (29例 ). の. 内訳を見ると、 「図表の紹介がない」ものが 2 例、 「図表のデータの 記述がない」も のが 1 例「図表の紹介とデータの. 記述がなり」ものが 3 例、 「考察がな い 」ものが 23. 側 で、 ほとんどの場合が 図表からどのような 情報を得たのかを 論じていないもの. であ った。 次に文章全体について 見る。 まず 31%. (m7名 ) が「序論∼本論 + 結論」の大き. な まとまりをもって 書くことができた。 先の各図表の 説明よりも数値が 下回る。. 書くことができなかった. (37名 ) の内訳は、. 「序論と結論が 欠けている」のが. 23 名、. 「序論が欠けている」のが 11名 、 「結論が欠けている」のが 3 名であ る。 序論・本論・ 結論という大きなまとまりがあ り、 かつ 2 つの 国 「図表の紹介 づデ一 ったのは 駿例中 2 例. タの 記述 づ 考察・分析」のまとまりがあ. 前述の文体、. 図表の説明で 導入した表現と. ついていないのは、 る. 比べ、 学習内容が実際の 運用に結び. 学習者の入学双に 受けた日本語教育と 関係が深いと. 。 学習者の多くは 大学入学に際し、 日本語能力試験. 本語を学習する。. (4%) にすぎない。. 日本語能力試験で. 1. 推察され. 級合格に照準をあ てて. 日. 問われる日本語能力は、 漢字、 語彙、 聴 牌 、. 文法、 読解で、 学習者の客観的かつ 論理的に発信する 能力は問われない。 大学に入学してから、 客観的かつ論理的なまとまった 長さの文章を 書くことを 学習していくのであ るから当然であ. ると考えられよう。. 2) 論理の飛躍 つぎに論理の 飛躍について 見る。 本稿の「論理の 飛躍」とは、 本人の伝えたい 結論が順を追って 説明されないことであ. る。. 一 30 一. 図表の説明の. 課題の場合、 論理の飛.
(9) 躍 があ ると、 結論の内容が 図表からの情報について 学習者が記述した 内容と関連 がない、 または希薄であ ると感じられる。 論理の飛躍の 原因は 3 つ、 1) 結論でデータから 読み取れ推察できることではな く、 個人の感想を 述べる、 2) データから読み 取れること以外の 要素を結論に 取り 込む、 3) データから読み 取れること以上のスケールの よ. う. 大きな結論を 出す、 にあ. る. であ る。. 1) は 、 例えば. 1. つめの図について「海覚での. 生活の中で、 語学力だけでなく 視. 野の広さ、 異文化への理解を 多くの人が身に 付けることがわかった」、 ほ ついて「日本から. 然 のことであ. つめの 図. 2. 離れて海外で 生活すれば、 日本社会への 力 が低下するのは. 当. る」と考察し、 「全体から見ると、 海外で生活することはこれからの. グローバル社会に 適応するには 有利なことだと 思う」と述べるものであ る。 2) は 、 例えば課題の 図には年齢についての 情報がないにもかかわらず、. 「海覚生活には 子. 供の年齢がなかなか 重要であ ることが考えられる。 」と述べる例であ る。 3) はデ ータから読み 取れること以上のスケールの 大きな結論を 出すのは、 例えば「人類 は 新しい環境に. 適応するとともに、 古い環境への 適応能力がおちるものなのだ」. とし、 海外での生活経験者の 回答を人類の 問題に発展させるというものであ. る。. 各図表の説明について、 2 つの図について「図表の 紹介 + データの記述 づ 考 察・分析」の 順で論じられたもの、 つまり論の展開のしかたに 問題がなかったも の. (11例 ) について、 論理の飛躍の 有無を見る。 2 つの 図 とも上述のような 論理. の飛躍がなく 説明できたのは 7 名にとどまる。 文章全体を「序論 + 本論 ヰ 結論」の まとまりで書けた 学習者 考察から結論を 導けたのは. (17名 ) のうち、 論理を飛躍させることなく 7 名にとどまる。. 2. つの図の. 序論・本論・ 結論という大きなまとま. りと、 各国 は 「図表の紹介 + データの記述 + 考察・分析」の 小さいまとまりがあ り、 かつ論理に飛躍がないのは. 1 名であ. った。 特に構成の指導とともに、 論理を飛. 躍 させずに論じるための 指導の必要性を 感じる。. 4. まとめ. 学部留学生の 甘本語 ( 書き方 ) 力 以上から、 現在の本学の 学部留学生は、 客観的かっ論理的な 文章を実現するた めの要素 ( 書き言葉の特徴、 文法、 学習項目でとりあ げた表現文型と 形式、 構成 ) -. 一 31 一.
(10) のうち、 書き言葉の特徴と 表現文型は比較的容易に 運用に結びつけられるが、 形 式と構成は入学後に 練習を繰り返しながら 身に付けていく 必要があ ると言えよう。. 特に構成は、. 効果的な論を 展開させることと 論理を飛躍させない 繊密さとを学習. する必要があ る。 論理に飛躍がな い 文章を書くための 練習は、 ほぼ全員に必要で あ. る。 文法も正確な 運用のための 指導が継続的に 必要であ ると言える。 本稿は、 学部 1 早生が主に対象となる 日本語科目の 書き方の課題を 通して、 日本. 留学試験双の 学部留学生の 日本語 学生は他の多くの. ( 書き方 ). 科目の単位をとりながら、. 力を概観することを 試みた。 学部留 日本語科目を. 履修する。 限られた 時. 間の中で効果的な 日本語教育を 展開するための 工夫が必要であ る。 書き方にっ ぃ ては、 常に効果的な 論を展開させることと. 論理を飛躍させない 繊密さへの意識を. 喚起させる授業のための 工夫が必要ではないかと 考える。. 本学の専門教官のニーズ、 学部入学双予備教育を. 受けて入学した 学部留学生の. 特徴と課題などは 今後の課題であ る。. 参考文献 小澤伊久美. (1996a) 「ファカルティに 対するニーズ 調査」Ⅱ 995 年度学校法人国. 際 基督教大学研究助成基金補助金報告書. ICm 帰国本科 主 に対する日本語教育. プロバラム開発に 関する研究 : スペシャル・ジャバニーズ. カリキュラム 検. 討 報告』 鱗30 頁、 国際基督教大学. (1996b) 5J3 「. ( 書き ). 95 年春学期」双掲報告書 91-115頁. 小澤伊久美・ 丸山千 歌 ・広瀬正官・ 中村一郎・中川健司. (1997)「大学における. 「帰国生のための 日本語教育」の 学習目標 -ICn でのニーズ調査より. 年度. [. (2002)『日本語能力試験出題基. 改訂版Ⅱ凡人社. 佐藤 勢 紀子. (1993) 「論文作成を 目指す作文指導出的に. 『日本語教育』. 応じた教材の 利用法Ⅰ. 79 号、 日本語教育学会、 137-147頁. 佐藤 勢 紀子・仁科浩美 一. 」『平成 9. 春季大会予稿 集 』、 日本語教育学会、 57-62頁. 日本語教育学会. 国際交流基金・ 財団法人日本国際教育協会編著 準. -. (1994)「留学生の専門日本語読解・. 作文に関する アン ケ. ト調査」『東北大学留学生センタ 号、 東北大学留学生セ 一紀要』. 一 32 一. 2. ン タ.
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(13) 語彙 表 0 5035 字を含む 6000 話 および「あ いさつ諸等表現」のなかの で. 「. 当該項目」. 1 級の語彙は原則として 語彙 表 08009 字を含む 10O00 語 および「あ いさつ. 諸等表現」のなかの 当該項目」であ る。. ,学部留学生に対する日本語教育は 日本語 1.11 という科目で 行われる。 日本語 1.. 11は、 教養教育科目のうち 外国人留学生のための 授業科目として 位置づけられ る。 平成 W4 年度は双・後期合わせて. 06. 日本語Ⅰは A 一 H の 8 コマ、 日本語 1Iは A 一 F. コマ開講された。 履修適正年次は 日本語Ⅰが 1 年次、 日本語 ¥Hが 2 ∼ 4 年次. となっている。 日本語 ¥¥¥1のあ とにつづくローマ 字は科目名判別の 機能を持つ が 、 科目内容は示してはいない。. また、 日本語 ¥¥UIが必修科目になるかどうか. は学部によって 異なる。 例えば経営学部は、. 日本語 1 は 4 単位、 日本語 11は 2. 単位が必修となるが、 経済学部では 日本語科目 8 単位を他の外国語一言語と して代替できる り 上げる、. (. 横浜国立大学 (2002) 『教養教育講義要目 J :15)。 本稿で 取. 2000 年度の日本語 IF 、 2001 .2002 年度の日本語 IE は筆者が担当し. た クラスであ る。 ,次 学期に筆者が 担当する日本語 IIC は、. 書き方のクラスを 行. う. 1. 学期を通してレポートを. 1 本作成する. 。 日本語 IE での学習内容をふまえて 展開するよう デザ. インしている。 。 日本語教育歴で 見ると、 日本語 I/mIの受講生には 大きく 2 種類の学部留学生がい る. 。 日本語能力試験 1 級を合格して 入学してきた 留学生と学部入学双予備教育. を受けて入学してきた 留学生であ る。 後者は入学に 際し、 日本語能力試験. 級の合否は問われない。 学部留学生全体の 約. 3. 1. 割を占める。 2002 年 10 月現在、. 本学学部留学生の 総数は 198 名、 このうち 56 名がこれにあ たる。 本稿で扱 う学 習 者数は合計 54 名で、 このうち、 学部入学双予備教育を 受け本学に入学した. 留学生は 9 名 語 能力試験. (外国政府派遣・ 1. 日韓プロバラムを 含む ) 、 約. 2. 割であ る。 日本. 級を合格して 入学してきた 留学生と学部入学双予備教育を 受け. て入学してきた 留学生の日本語運用力 め 違いについては、 拙稿 で 論じたい。. ,参考教材リストを参照のこと。 。参考教材リストを 参照のこと。. 一 35 一.
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身体主義にもとづく,主格の認知意味論 69
などに名を残す数学者であるが、「ガロア理論 (Galois theory)」の教科書を
これは基礎論的研究に端を発しつつ、計算機科学寄りの論理学の中で発展してきたもので ある。広義の構成主義者は、哲学思想や基礎論的な立場に縛られず、それどころかいわゆ
特に, “宇宙際 Teichm¨ uller 理論において遠 アーベル幾何学がどのような形で用いられるか ”, “ ある Diophantus 幾何学的帰結を得る
ぼすことになった︒ これらいわゆる新自由主義理論は︑
支払の完了していない株式についての配当はその買手にとって非課税とされるべ きである。
①配慮義務の内容として︑どの程度の措置をとる必要があるかについては︑粘り強い議論が行なわれた︒メンガー