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スポーツ分野における理学療法士の予防的な関わり ―スポーツ傷害と向き合う上で考えておきたいこと―

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Academic year: 2021

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はじめに スポーツ庁によると,本邦における成人男女の 週 1 回以上のスポーツ実施率は,10 年前(約 45%) に比べ約 9%(53.6%)上昇している1)。第 2 期ス ポーツ基本計画で目標とした 65%には及ばないが, 国民のスポーツに対する意識は向上していると言え よう。一方で,厚生労働省が打ち出した健康づくり 運動のツールである健康日本 212)では 2023 年まで の目標として歩数の増加と運動習慣者割合の増加を 掲げているが,国民の歩数の統計結果は過去 10 年 間でおよそ 1,000 歩減少している3)。これらの数字 はそれぞれ複雑な背景のもと生み出されたものと思 われるが,スポーツの実施率が高まっている現状に おいて,スポーツ活動時の傷害も同率に発生してい ると考えられる。 スポーツ活動時の傷害予防については,国際大会 の試合中にトップレベルのアスリートが肉離れを起 こす,プロバスケットボール選手がノンコンタクト で前十字靭帯損傷をする,コンタクトスポーツの衝 突による損傷などのように,傷害発生の予防につい て特定の機能のみを一定水準以上に保っていれば防 げるというものばかりでないため,簡単に述べるこ とは出来ない。また,中学校・高等学校における事 故の約 50%が運動部活中に発生しており,日本ス ポーツ振興センターが「課外指導における事故防 止対策」4)を発表し,続いて文部科学省が「学校に おける体育活動中の事故防止について」5)を発表し 法整備を進めた。しかしこのような環境整備が進 む一方で運動中の事故は減少していないことから もスポーツ傷害の予防の難しさがうかがえる。多 ■特別寄稿■

スポーツ分野における理学療法士の予防的な関わり

―スポーツ傷害と向き合う上で考えておきたいこと―

田中直樹

要旨  本邦での国民のスポーツに対する意識が向上しているなかで,同時にスポーツ傷害についての研究も進ん でいる。また,近年スポーツ傷害について一次予防についての報告が多くなり,理学療法士の研究活動がス ポーツ現場に直接貢献し始めている。予防については,傷害発生の要因を把握することが重要であるがス ポーツ傷害は選手の内的要因のみで発生するのではなく,選手の心理社会的側面や行動学的側面を含めた分 析が必要である。「スポーツ傷害の基本サイクル」を理解し活用することで,整理された情報のもとで傷害 発生を捉えることができる。再発予防という観点では傷害発生の原因動作に着目したトレーニングが重要で あるが,段階的復帰の基準は明確にしておく必要がある。特に強度の設定は再発を繰り返しやすい障害にお いて非常に重要である。本稿では,スポーツ傷害の発生要因と予防の基本的な考え方を述べた後に,今後ス ポーツ活動のサポートを望む理学療法士がおさえておくべき注意点やポイントをまとめた。 Key Words:スポーツ傷害;傷害予防;再発予防 帝京平成大学健康医療スポーツ学部理学療法学科 Naoki Tanaka, RPT MS: Faculty of Health Care and Medical Sports, Department of Physical Therapy, Teikyo Heisei University

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リティ,ストレスへの対処材料が傷害発生までの過 程に関係していると報告しているが,評価方法の確 立や測定の尺度などの手法が確率されておらず議論 の余地がある。また,Kok ら11)は,スポーツ選手 における行動の決定因子として態度や社会的影響, 自己効力感などを挙げている。理学療法士は身体機 能や動作に介入し予防や復帰に向け取り組むことを 専門としているが,受傷の原因はこういった背景の もとに起きていることを理解しておくべきである。 スポーツ傷害予防の基本サイクル スポーツ傷害の予防について,Van Mechelen12) が 報 告 し て い る The Four Step Sequence of Prevention(図 2)は,どのような場面の傷害にお いても広く用いることができる基本的なサイクル である。このサイクルでは Step A と Step B が正 確であるほど Step C と Step D の効果が高くなる。 Step A で詳細な情報を収集することは,その後の 改善策や効果判定に大きく影響する。例を挙げる と,サッカー選手が足関節捻挫を起こした際に,既 往歴はあるか,受傷動作はドリブル中などの走行時 かジャンプ着地時か,またサーフェスの種類や状 態,試合の時間帯,気温はどうだったかなどについ て細かく収集する必要がある。これらの情報が不足 したまま分析を行うと,ドリブル中に単独で捻挫し た選手と着地時に相手の足を踏んで受傷した選手が 同じカテゴリに分類されることとなる。結果的に十 くの情報を得やすい時代において,傷害発生の状 況や環境,身体機能のデータ収集と時には現場の Narrative な部分も加味し対策を講じる必要があり, 我々理学療法士も黙って怪我をするのを待っている わけにはいかない。今回は,スポーツ活動時の傷害 発生予防と再発予防の基本部分について私見を交え 述べさせていただく。 スポーツ傷害発生の要因 スポーツ傷害はおもに動作の繰り返しや「投げ すぎ」「走りすぎ」などの量と頻度によって生じる 「スポーツ障害」と,選手同士の衝突やサーフェス の状態などによって生じる「スポーツ外傷」に区 分される。傷害発生の要因は,個人の筋力・柔軟 性・形態・疲労・既往歴などで構成される内的要因 と,器具・ルール・気温など選手を取り巻く環境に よる外的要因に分けられる。理学療法士は,スポー ツ選手に対し,内的要因に働きかけることを専門と しているが,1990 年代に Meeuwisse6)は,スポー ツ傷害の発生が,内的要因と外的要因のどちらかに よるものであると限局できるケースは少なく,内的 要因と外的要因が複雑に重なって発生しているとし ている。Bahr ら7)は内的要因と外的要因の分類を 詳細にまとめた包括的な傷害発生モデルを提唱した (図 1)。Coddington8)や Anderson9)は,心理社会 的側面や行動学的側面を含めた分析が必要であると 報告し,Billings ら10)は,ストレス因子やパーソナ 図 1 受傷要因の包括的モデル(文献7より改変し引用)

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因を探ることは容易ではない。はじめに動作の再現 により疼痛部位や愁訴発生の相を共有することで, ターゲットを絞りやすくなるメリットもある。 スポーツ傷害の一次・二次・三次予防 スポーツ傷害の予防としては,ストレッチングや ウォーミングアップなど,健康を維持・増進する目 的の一次予防,近年全国的に広がりをみせている野 球肘検診やサッカー検診などのような,早期に発見 し早期に適切な処置を行うための二次予防,発症し た後,必要な治療を行い回復に向かわせるための三 次予防と分けられる。理学療法士の活動として多い ものに置き換えると一次予防では,地域住民に対し 転倒予防を目的とした運動指導,二次予防ではチー ムに帯同し所属する選手の傷害への対応や運動器疾 患の早期発見を目的とした検診活動への参加,三次 予防では来院した患者(選手)に対する再発予防ト レーニングの指導などが挙げられる。これまでは受 傷した選手に対する理学療法内容についての研究が 多く行われてきたが,近年は一次予防に関する報告 が増えている。 少年野球選手における上肢傷害発生は肘関節障害 だけでも約 25%とされ13),発生の要因は,上肢・ 肩甲帯の可動域低下や不良姿勢,下肢機能低下な どが挙げられる14)。それらを網羅したエクササイ ズとして Sakata15)は,ストレッチングとトレーニ ングをそれぞれ 9 種実施することで肘内側痛の発 分に効果のある予防策(Step C)が生まれず,捻 挫の発生件数を減らすことができなくなってしま う。時間帯や気温なども重要な情報であり,試合前 半での受傷であれば,ウォーミングアップの工夫を 講じる必要性が生じ,試合後半であれば,持久力や 間欠的持久力についての評価を検討する必要性があ る。また,小学生以下の場合には配票調査や集合調 査のアンケート結果について重症度やエピソードの 信頼性が低くなることが予想されるため,質問文の 工夫や可能であれば対面した面接調査をすること が望ましい。Step B については,骨折や炎症症状, 動作再現による強い疼痛を有す場合を除き,原因動 作の再現や模倣を安全な範囲で行い,動作分析と原 因動作や疼痛(愁訴)部位を選手と共有したうえで 機能評価を行うことが重要である。野球選手の投球 障害において例を挙げると,疼痛部位について質問 をし,肩関節前方が痛むと訴えていても疼痛再現動 作や機能テストによって上方や後方と言い直す機会 は少なくない。また,投球相のうちリリース期に痛 むと訴えていた選手が,改めて再現動作を行った 後,リリースより前だったと言い直す機会もある。 それでも愁訴がはっきりしない場合は,運動を相分 けして再現することで選手が明確に自覚しやすくな る。これらの作業により疼痛(愁訴)を理学療法士 と選手間で共有することが可能となり Step D の信 頼性が増加すると考えられる。また,スポーツ動作 は全身の影響を受けるため,全身隈なく評価して原

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development)」として能力や年代に合わせて選手 を守るシステムが構築されている。これらのように 各競技の特性として必要なスピードや機能を網羅す ること,重症度の高い傷害を予防するための知識が 必要であり,これらは競技復帰時の再発予防におい ても有用な内容である。 個人と集団の捉え方 選手個人に対する再発予防の取り組みとチームな どの集団を対象とした傷害予防においても異なる点 がある。個人を対象とした場合は,受傷機転の詳細 や原因動作,各部位の身体機能について細かく評価 したうえで再発予防トレーニングを立案することが 可能である。集団を対象とした場合は,個別に細か く機能評価などを行うことは容易ではない。しか し,受傷時の練習内容,時間帯,チーム内での受傷 割合などのデータ量が蓄積されることでチーム全体 としての練習内容や頻度についての改善案に繋が る。これは,チーム全体での練習メニューに,一次 予防から三次予防までの傷害予防トレーニングを取 り入れるための情報としても有用である。もっと も,集団を対象としていても個別に機能評価等を行 ない,各選手に合わせた自主トレーニングを指導す る必要性は論を俟たない。それらは,練習後や普段 の自主トレーニングとして課す場合もあるが,筆者 は実践動作前に傷害予防トレーニングを行えるよう 生が減少したと報告している。非接触損傷が多い とされている前十字靭帯損傷においては,ジャン プトレーニングや着地動作に関するトレーニング の効果として,着地時のハムストリングスの筋活 動増加や膝関節外反角度の減少などの効果が確認 されている16,17)。サッカーでは前十字靭帯損傷の 発生予防のために考案された FIFA11+18)が広く 取り入れられており,ゆったりとしたランニング をしながらのヒップアウトやペアでのショルダー コンタクトなどを含んだランニングエクササイズ (Part1)から始まり,筋力・プライオメトリクス・ バランス(Part2)の要素を含むノルディックハム ストリングスやサイドベンチ,Part3 では速い速度 での方向転換やバウンディングなどで構成される。 このように多くのバリエーショントレーニングが 含まれているためバスケットボール選手やハンド ボール選手においても傷害予防に有効であったとさ れている19,20)。傷害発生の中でも外傷が多いラグ ビーでは,World Rugby が発行している「RUGBY READY」21)で,心拍数を上げるセッションから始 まり,実践的なタックルやラックの動きを確認する パート,脳震盪予防のための頸部トレーニングまで 行うことを紹介している。また,RUGBY READY では,選手のトレーニング方法だけでなく,用具や 緊急時対応,リカバリーなどについても触れること で,「長期的なプレーヤー強化(Long term player

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後半 45 分のいずれも最終 15 分間の傷害発生率が高 く28),Yo-Yo Intermittent Endurance Test(間欠 的持久力テスト)などを用いた評価が有用である。 スポーツ現場でのサポートにおける注意点 チームに帯同する場合には,大会期間以外に医師 や看護師が居合わせないことの方が多く,傷害発生 時に理学療法士が初期対応に応じるケースがある。 医療機関の受診を促すことが第一選択であることは 間違いないが,プレー継続の可否や免荷の必要性な どの選択をその場で迫られることがあるかもしれな い。理学療法士養成校教育の中ではあまり触れられ ない脳震盪のセカンドインパクト症候群の知識や女 性アスリートの三主徴(低エナジーアベイラビリ ティ・機能性視床下部性無月経・骨粗鬆症),柔道 選手やラグビー選手に多いとされる Trichophyton Tonsurans 菌感染症29)などについての理解は,そ の後の選手の活動に関わる可能性がある項目であ る。これらは,既に帯同経験のある方は会得されて いる部分であるが,今後スポーツ現場で活動しよう と考えている方はガイドライン等を確認しておく必 要がある。特に外傷の少ない競技へのサポートで は,脳震盪の発生などは稀であるからこそ有事のた めの知識として重要である。 おわりに 整備された環境下での競技スポーツやサポート環 境のある障がい者スポーツのみならず高齢者や中枢 神経疾患を有す方々のレジャーとしてのスポーツ活 動をサポートすることが出来るのも我々理学療法士 の強みであると考えている。理学療法士の活動範囲 が拡大していくなかで,「予防」という分野では, まだまだ追及の余地があり,冒頭で述べたとおり, データ収集や分析の充実とともに Narrative な情報 も持ち寄ってディスカッションを深めていく必要が ある。 引用文献 1) 成人のスポーツ実施率の推移[オンライン].東京: 文部科学省スポーツ庁;2019:[入手 2020-06-15].ス ポ ー ツ 実 施 率; 入 手 先:https://www.mext.go.jp/ sports/b_menu/sports/mcatetop05/list/__icsFiles/ afieldfile/2019/05/16/1371920_001_1.pdf 全体のウォーミングアップ中に約 5 分間個別に課さ れた傷害予防トレーニングやストレッチングを行う 時間を設けるようにしている。 競技復帰における注意点 競技復帰準備期や競技復帰前にはスピードや負荷 量の高い種目が行われるが,基本的な筋力や機能の 改善が確認されたうえでも注意すべき点がある。以 下は基礎トレーニングを行う上で注意すべき事とし て報告されているものである。前十字靭帯損傷後な どのトレーニングで行われるドロップジャンプにつ いて 16 歳以下の選手は受傷リスクが高い22)。また 過体重の選手は 18 インチ以上のドロップジャンプ は推奨されない23)。プライオメトリクストレーニ ングについては,トレーニングの前には体重の 1.5 倍から 2 倍程度の負荷でのスクワットのフォーム が安定している必要がある24)。また,開始時や初 心者へは低高度もしくは平らな床面から始める25) これら紹介したものは一例であるが,年齢や体重, 動作やトレーニング自体の習熟度によってもリスク があるので確認しておくべきである。 また,段階的競技復帰の強度設定にも注意が必要 である。伊藤ら26)は,走(スプリント)動作にお ける努力度と疾走速度の関係を示し,自覚的努力度 が 60%で疾走速度は最大努力時の 89.2%であった とし,接地時間は努力度 80%以上で有意に短くな ると報告している。このように,肉離れなど速い速 度の動作で発生した損傷からの復帰には提示する強 度に配慮する必要がある。投球障害からの復帰プロ グラムについて,高校生以上では,自覚的強度での 再現性は高いとされているため27),復帰初期におけ る低強度での再開時には,能力によって努力度に差 が出やすい距離の指標よりも自覚的努力度による教 示で強度を上げていく方法も有用と考えられる。特 に小・中学生では選手の能力差が大きく,投動作に おける距離での設定や走動作における時間設定は, 提示しやすい方法ではあるが強度設定としてはリ スクが高いと考えられる。またサッカー・バスケッ トボール・フィールドホッケーなど一試合を通して 運動量が多い競技においては,受傷動作のみでな く,スピードや持久力とともに間欠的持久力の評価 が重要である。短距離走を繰り返すサッカーでは前

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Am J Sports Med 2018; 46(2): 460-469.

16) Myer GD, Ford KR, et al.: The effects of plyo-metric versus dynamic stabilization and balance training on lower extremity biomechanics. Am J Sports Med 2006; 34(3): 445-455.

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15) Sakata J: Efficacy of a prevention program for medial elbow injuries in youth baseball players.

図 2 The  Four  Step  Sequence  of  Prevention(文献 12 より改変し引用)
図 3 サッカーの試合における時間毎の傷害発生割合(文献 26 より改変し引用)

参照

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