センシングデータを活用したオフィスリニューアルの効果検証 - 個人と組織のWell-being -
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(2) 情報処理学会第 82 回全国大会. 4. 結果. アンケート(業務). ウェアラブルセンサとアンケートから得られ た会話量と,アンケートから得られた会話の質 の分析結果を示す. 4.1. 会話量 データ傾向の確認のため,参加者ごとの代表 値を用いて,横軸をセンサデータ,縦軸をアン ケートデータとして散布図を作成した(図 1-2). 可視化された散布図から,特に雑談の図 2 にでは, 全体的に事後が事前のデータよりも外側に分布 している様子が見て取れた. 140 120 100 80 60 40 20 0 50. 100. 150. 200. 5. 考察と今後の展望. 250. センサ. アンケート(雑談). 図 1 センサとアンケート(業務)の散布図 140 120 100 80 60 40 20 0. 事前 事後. 0. 50. 100. 150. 200. 表 3 会話の質の平均値と標準偏差 事前 事後 5.27 4.96 業務遂行 (0.73) (0.69) 5.09 4.90 関連部門 (0.70) (0.48) ※ ( ) 内が標準偏差を示す. 事前 事後. 0. 4.2. 会話の質 アンケートで取得したコミュニケーションの 質の平均値と標準偏差を表 3 に示す.会話の質も 事後は事前よりも平均値が小さかった.. 250. センサ. 図 2 センサとアンケート(雑談)の散布図 ウェアラブルセンサで取得した客観的な会話 量,アンケートで取得した主観的な業務および 雑談の会話量の平均値と標準偏差を表 2 に示す. 表 2 の結果より,全ての会話量に関して,事後は 事前よりも平均値が小さく,散布図が示すよう に標準偏差が大きくなった.. オフィスリニューアルとフリーアドレス化に より,主観値,客観値とも会話量が減少するこ と,会話量の個人間のばらつきが大きくなるこ とが示唆された.まず,全体の会話量が減少傾 向にあることは,コミュニケーション活性化を ひとつの目的としたオフィス設計により単純に 会話が増えるわけではないことを示している. また,会話量の個人間のばらつきが大きくなっ たことについては,働く場所の選択が自分の会 話量の調整を可能にしたと考えられる.これは, 会話が必要な人は話す,集中を必要とする人は 会話を避けるという ABW の狙いに沿ったオフィ ス活用がなされていると捉えることができる. また,新しく導入されたフリーアドレス制を 上手く運用できていない可能性もあるが,全体 の会話量の減少,個人間のばらつきの増加,会 話の質が低下傾向にあることを踏まえて考える と,会話を好まない人を起点に業務連絡に支障 がでてしまうかもしれない.この点に留意した 運用支援が求められよう. 上述した解釈は,本稿の分析から導かれた仮 設段階であるため,今後さらなるデータ取得と 分 析 が 求 め ら れ る . そ の 上 で , 従 業 員 Wellbeing 向上のため,どのようなコミュニケーショ ン状態が最適か,その状態の支援を実現するた めのデータ活用方法を検討してゆきたい. 参考文献 [1] 山下 正太郎「職場環境におけるウェルビーイング」,サー ビソロジーvol.5(4),pp.10-15(2019). [2] Van De Voorde, K., Paauwe, J., and Van Veldhoven, M.: Employee well ‐ being and the HRM–organizational performance relationship: A review of quantitative studies, Internation-al Journal of Management Reviews, 14(4), pp. 391–407 (2012). [3] Kei Shibuya, Makiko Yoshida, Back Q. Ho : Problem structure for employee well-being in the workplace – Personal and organizational well-being, The 7th International Conference of Servicelogy (in press).. 表2. 会話量の平均値と標準偏差 事前 事後 142.16 125.28 センサ (32.49) (51.55) 101.23 91.65 アンケート(業務) (11.47) (24.16) 81.97 73.45 アンケート(雑談) (25.84) (34.46) ※ ( ) 内が標準偏差を示す. 4-10. Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
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