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田中通裕教授・相原隆教授退任記念論集に寄せて

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田中通裕教授・相原隆教授退任記念論集に寄せて

著者

岡野 祐子

雑誌名

法と政治

69

2上

ページ

1(429)-3(431)

発行年

2018-08-30

URL

http://hdl.handle.net/10236/00027223

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2017年 3 月末日をもって, 私たちの深く敬愛する田中通裕先生と相原 隆先生が本学をご退職なさいました。先生方のご在任中のご活躍と, 法学 部に対する多大なご貢献に心より感謝し, ここに『法と政治』の本号をご 退任の記念論集として編集し, 両先生に献呈させていただきます。 田中通裕先生は, 本学法学部をご卒業後, 本学大学院法学研究科へと進 学され, その後1979年 4 月に本学法学部の助手となられて以来, 2017年 3 月まで実に38年間の永きにわたり, 本学の教育, 研究, 学内行政に貴 重なご貢献をいただきました。 先生の厳しくも温かいご指導を求め, さらに家族法分野の第一人者とし てのご造詣の深さから, 先生のゼミには多くの学生が集まり, これまで優 秀な人材を社会の各方面に送り出してこられました。また, 先生のご指導 を受けた大学院生が現在, 家族法の優れた研究者として活躍しており, 本 学大学院法学研究科からの研究者の輩出にも大きなご貢献をいただきまし た。 先生は, 家族法の専門家として, また比較法研究としてはフランスの家 族法研究の専門家としてご研究を続けられ, とりわけ「親権法」の分野で のご研究を深化・展開されてきました。1990年には, ご論考「フランス

田中通裕教授・相原隆教授

退任記念論集に寄せて

法と政治 69 巻 2 号Ⅰ ( 2018 年 8 月) 1( 429 )

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親権法の発展」が高く評価され, 家族法の優れた若手研究者の証しともい うべき「尾中郁夫・家族法学術奨励賞」の第一回受賞者となっておられま す。さらに1993年には, それまでのご研究を御著書『親権法の歴史と課 題』(信山社)にまとめられ, これにより1994年 5 月に, 本学の博士学位 (法学)を取得されています。先生は, 精力的な研究活動により数多くの ご研究の成果と業績を残されているばかりでなく, 学界においても, 日本 家族<社会と法>学会理事, 日本私法学会理事, 比較法学会理事などの要 職を歴任され, 多大な貢献をなさってこられました。 また学内行政においても, 先生は, 法学部および全学の各種委員はもと より, 2000年度には入試部長, 2003年度から 2 年間は法学部長という重 要な職務を務められました。社会活動においても, 神戸弁護士会綱紀委員 会参与員, 神戸家庭裁判所調停委員, 大阪法務局職員研修講師などを長年 お務めになり, 素晴らしいご活躍を拝見することができます。 田中通裕先生は, 2017年 4 月をもって本学の名誉教授となられました。 ご退職後も, ご研究を続けられる一方で, 本学の学部および大学院研究科 で非常勤講師として講義をご担当いただいております。先生の末永きご健 勝と今後のさらなるご活躍を心より祈念いたします。 相原隆先生は, 早稲田大学法学部をご卒業後, 同大学院法学研究科に進 学され, その後, 関東学院大学経済学部専任講師, 助教授, 教授を経て, 2001年 4 月より本学の教授に就任され, 以後17年間にわたり, 本学の教 育, 研究, 学内行政に多大なご貢献をいただきました。 先生のご研究の対象は商法で, その中でも海商法をご専門として研究を 続けてこられました。その一連のご研究が評価され, 1990年には, 日本 海法学会小町谷奨学金を獲得なさっておられます。その後, 先生はご研究 をまとめられた『海上運送人責任論の展開』(1999年・成文堂)により, 2( 430 ) 法と政治 69 巻 2 号Ⅰ ( 2018 年 8 月)

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1999年 2 月にご出身の早稲田大学の博士学位(法学)を取得されていま すが, 同著書はその内容が高く評価され, 同年10月には, 日本海法学会 小町谷賞(著書の部)を獲得しておられます。先生はまた学界においても, 日本インベスター・リレーションズ学会理事・評議員, 日本海法学会理事, 比較法学会理事などの要職を務めてこられました。さらに日本海運集会所 海事仲裁人, 弁護士登録もなさっており, 実務家としてもご活躍なさって こられました。 先生のお人柄とご専門の商法, 海商法へのご造詣の深さ, さらには実務 家としてのご経験もあって, 先生には講義, ゼミを通じて, 本学での教育 においても多大なる貢献をしていただきました。また, 大学院法学研究科 においても, 多くの大学院生を指導していただき, 優秀な研究者や専門知 識を生かした社会人の輩出にご尽力いただきました。 先生は学内行政においては, 本学の教務部副部長(2008年 4 月から2014 年 3 月)に引き続き, 教務副機構長(2014年 4 月から2017年 3 月)と, 通算 9 年間にわたって, 大学の基幹部ともいうべき教務機構の中心での 要職を務められました。本学への先生のこの多大なるご貢献は特筆すべき ことと思います。 相原隆先生はご退職後も, 本学大学院研究科での非常勤講師として講義 をご担当いただき, 大学院生の指導に当たって下さっております。先生の ますますのご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。 法と政治 69 巻 2 号Ⅰ ( 2018 年 8 月) 3( 431 )

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