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はじめに(pdf)

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Academic year: 2021

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は じ め に

コンピュータが世に誕生したのは1946年である。その後コンピュータは多くの人々の熱い期待と 努力により性能が向上し,今日では社会のすみずみまで普及して私たちの生活を支えている。1972 年にはマイクロプロセッサが誕生し,加速度的に普及してきた。今やコンピュータは私たちの身の 回りにある携帯電話機,家庭用電気製品,自動販売機,自動車など至るところに組み込まれている。 コンピュータ間の通信網である情報ネットワークも大いに発展した。国境を越えて世界に広がるイ ンターネットにより,誰でも容易に海外の情報を即時に得ることができる。高度に情報化した現代 社会に生きる我々にとって,コンピュータに関する基礎的な素養(コンピュータリテラシー)を身 につけることは必要不可欠となってきた。 一世代前のコンピュータ教育といえばコンピュータ言語のプログラミングに終始していた感があ る。たしかにプログラミングは情報処理教育の重要な要素であるがそれが全てではない。本書の目 的は,はじめてコンピュータを学ぼうとする人たちに向けて,情報処理の基礎的知識を解説すると ともに,パソコンの基本的な扱い方や実用的な応用プログラムをできる限り広範囲にかつ平易に解 説することにある。本書は理工系学部・学科の初年度の大学生を対象とする情報処理の入門的授業 の教科書として使用することを前提に記述されているが,独学で利用する場合であっても,用語ハ ンドブック等を利用することによって十分読みこなせるであろうと期待している。 本書は第1章“コンピュータ入門”の中で,コンピュータの歴史とその世代,情報の表現方法,コ ンピュータのハードウェア,コンピュータのソフトウェア,コンピュータネットワークについて解 説するとともに,後続の章では演習項目として,Windowsとウェブブラウザの操作方法,情報の検 索と利用,電子メール,ワードプロセッサ,表計算,プレゼンテーション,Webページの制作,文 書処理システムLATEXを取り上げている。これらは今日の理工系学生ならばマスターしておきたい コンピュータリテラシーと言えよう。本書は,第2章に記載された標準的な利用環境のパソコンを 用いて,演習内容を実際に読者が体験して学習することを想定している。その実践的なコンピュー タ利用の過程で経験的に多くの生きた知識を獲得するとともに,情報処理の重要性と可能性を身を もって知ることになる。その経験はコンピュータを自分の専門分野の中で活用するときに必ず役立 つことになるものと期待している。 本書は工学院大学で1991年に開始された全学的情報基礎教育科目「情報処理概論及演習」の半期 分の教材として,大学の情報基礎教育運営委員会のメンバーによって議論と実践を繰り返しながら 開発されてきたものである。授業で使用する計算機システムの更新の度に,当委員会は新しい教材

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iv は じ め に を開発するワーキンググループを構成して抜本的改訂作業を重ねてきた。こうして内容も当初に比 べると充実して,理工系学生のためのコンピュータリテラシーの教科書として学内だけでなく一般 向けに,今回,共立出版より出版する機会を得たことはまことに幸いである。 本書の開発の経緯から,一部の記述や演習のアイデアの中に他のメンバーの寄与が含まれている。 これらの貴重な貢献を下さった方々へこの場を借りて厚く御礼申し上げたい。本書の出版にあたり, 共立出版株式会社の寿日出男氏および同編集制作部の吉村修司氏には大変お世話になった。 本書の前作である『情報処理の基礎と演習 第2版』(共立出版)にはCADの実践的演習項目が含 まれていたが,本書の出版を機にCADの項目を分離して,『CADの基礎と演習』(予定)の書名で 共立出版より本年中の出版を計画している。刊行の際は本書と合わせて活用して頂きたい。 2011年3月吉日 工学院大学情報基礎教育運営委員会 執筆担当者 荒 實 加藤 潔 茅野 昭 田中 久弥 飛松 敬二郎 山崎 浩之

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