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デジタル画像相関法による動的変位計測に関する基礎的研究

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Academic year: 2022

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デジタル画像相関法による動的変位計測に関する基礎的研究

長崎大学大学院 学生会員 ○ 板井 達志 長崎大学大学院 正会員 出水 享

長崎大学 正会員 松田 浩 長崎大学 学生会員 御舟研二

1. はじめに

近年,非接触かつ全視野で計測が可能な光学的計測技 術による変位計測やひずみ計測に関する研究が鋭意的に進 められている.その中で光学的計測法の一つであるデジタ ル画像相関法は,計測対象物の変形前後の画像を撮影・解 析することで簡易に精度よく変位やひずみを算出できる手 法であり,著者らはこれまで静的現象に関しての研究を行 ってきた1).これまでのCCDカメラを高速度カメラに取り 替えることにより,動的な変位やひずみの変化を計測する ことができ,振動や衝撃現象を捉えることが可能になる と考えられる.

そこで本研究では,デジタル画像相関法(以下 DICM と呼ぶ)による動的変位計測を実施し,その有効性につ いて検討した.

2. 試験概要

試験は250mm×10mm×1mmのアルミ試験片を使用し,

その試験片の下端 50mm を完全固定させて片持ち状態 にして上端(自由端)を強制振動させた.振動条件と しては,加振器により20Hz(振幅約0.6mm)で定常振 動させるパターン1と,約5.0mmの初期変位を与え,

減衰振動させるパターン2とした.

位置関係として,アルミ試験片と 2 つのカメラの中 心 点 ま での 距離 を 660mm,2 つ の カ メ ラ間 距離を

165mmとした.この条件下では,撮影された画像は,

約0.173mm/pixelで構成される.

計測では自由端の表面を高速度カメラにより撮影し 撮影した画像から DICM により変位を算出した.ここ では,DICMの精度検証のために試験片の裏面をレーザ ー変位計で計測を行った.

計測条件としては,高速度カメラのシャッタースピ ードを1/1000秒,サンプリング周波数を500Hzとし12 秒間で6000枚撮影した.レーザー変位計は,高速度カ メラと同期させて,高速度カメラと同様にサンプリン

グ周波数 500Hz で計測を行った.なお,高速度カメラ

撮影時に白熱灯を使用した.試験体概要を図-1,アル ミ試験片の物性値を表-1,計測風景を写真-1に示す.

図-1 試験体概要 表-1 アルミ試験片物性値

写真-1 計測風景

規格 静弾性係数 引張強度 伸び 合金5052 70 kN/mm2 248 N/mm2 6%

レーザー変位計 照射位置 高速度カメラ

撮影範囲

図-2 パターン1の変位計測結果(0.1秒間) 白熱灯

レーザー変位計

アルミ試験片

高速度カメラ 土木学会西部支部研究発表会 (2011.3) I-067

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(2)

3. 試験結果

パターン1の計測開始から0.1秒間,計測開始から4 秒間の変位計測結果を図-2,3に,パターン2の計測 開始からの4秒間,計測開始11.9秒後からの0.1秒間 の変位計測結果を図-4,5にそれぞれ示す.また,DICM と変位計で計測した変位の相関関係(12 秒間)を図-6 に示す.パターン1(定常振動状態)について,図-2,3 より DICM と変位計の波形は,ほぼ同じ挙動を表して いる.また,図-6(a)より非常に相関性が高く相関係 数Rは0.9998となり1に非常に近い値を示し,DICM は,非常に高い精度で変位が計測できていることが確 認できた.パターン2(減衰振動状態)について図-4,5 より,DICMと変位計の波形は減衰しながらほぼ同じ挙 動を表している.図-6(b)より非常に相関性が高く 相関係数Rは0.9990とパターン2も1に非常に近い値 を示した.

4. 考察・今後について

本試験より,定常振動状態及び減衰振動状態におい て DICM による動的変位計測精度は非常に良く,有効 性が確認できた.今後は,測定した変位から FFT処理 を行い振動数の算出や,高速度状態でのひずみ計測精 度の検証を行っていく予定である.

参考文献

1) 大原智裕,Timothy Myomboi,平山龍,松田浩,山下務:光学的 全視野計測法によるRCはりのひび割れ発生・進展過程の可視化に 関する研究,土木学会第62回年次学術講演会講演概要集

図-4 パターン2の変位計測結果(4秒間)

図-5 パターン2の変位計測結果(0.5秒間)

(a) パターン1

(b) パターン2 図-3 パターン1の変位計測結果(4秒間)

図-6 変位の相関関係

土木学会西部支部研究発表会 (2011.3) I-067

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参照

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