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ハザード知覚に対する視対象別注視行動に関する分析的研究

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Academic year: 2022

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(1)人間科学研究 Vol. 19, Supplement (2006) 修士論文要旨. ハザード知覚に対する視対象別注視行動に関する分析的研究 An Analytic Study on the Eye Fixation istinguished Attention Objects to Hazard Perception 飯田. 直慶(NaoyoshiIida). 指導:石田. 敏郎教授. 実験2. 序論と目的 交通状況には事故可能性に結びつく危険(ハザードとリ. 実験2では、実験1でのハザードに対する注視行動を知. スク)が存在している。ドライバーは知覚したハザードと. るために同じハザード(歩行者、自転車、車)で20秒間の. 運転能力の自己評価に基づいて事故のリスクを知覚する。. 動画刺激14場面を作成した。全28場面(14場面× 2回)を. またそのハザードなどの情報の大部分を視覚から得ている. ランダムにして実験1と同じ被験者に提示した。被験者に. と言われている。注視行動やハザード、リスクに対して様々. はアイカメラ(ナック製、 EMR‑8)を被せ、注視行動を. な先行研究が行われているが、個別のハザードに注目した. 記録した。記録した1人28映像を1秒当たり30フレームに. 研究は少ない。. 分割し、 3フレーム以上注視点が留まったものを注視とし. そこで本研究では、ハザード知覚やハザードそのものの より詳細な理解、視覚認知プロセスが多様なハザード情報. た。また分析区間は対象ハザードを追い抜く、すれ違う、 追いつくフレームまでの5秒間とした。 総注視時間を従属変数とし、歩行者と自転車を比較した. に対してどのように働いているのかを、個々のハザードに ついて詳細に明らかにしていくこと、そしてハザード知覚. 4要因分散分析を行った結果、条件に限定されているもの. とリスク知覚の関連を明らかにすることを目的とする。. の歩行者<自転車、先行<横断、右側<左側の順で長く視 認した。. 実験1. 次に歩行者、自転車、車の比較を3要因分散分析により. 静止画(14×10‑140刺激)によりマグニチュード推定法. 行った結果、先行条件で歩行者と自転車<車、対向条件で. を行うことによって、ハザード(歩行者、自転車、車)、向. 歩行者<車、歩行者と車条件で対向<先行の順で長く視認. 普(先行、横断、対向)、通行場所(左側通行、右側通行)、. した。このことから実験1と同様に被験者は予期できない. 距離(0‑50mまでを10段階に分けたもの)による危険度. 急な動きをする可能性があるもの、自分と距離の近いもの. を分析した。 「自転車先行右側通行10m」をmodulus (標. を衝突の可能性が高いものとして長く視認したと考えられ. 準刺激)として危険度100とし、残りの139の比較刺激に対. る。. して中級者(普段運転をしている人達) 10名(平均年齢22 歳、 SDl.3)、ペーパー(ほとんど運転をしていない人達). 実験1と実験2の相関. 11名(平均年齢21.5歳、 SDl.37)を被験者にして、危険度 を評価させた。. ハザード知覚とリスク知覚の関連を明らかにするため、 実験1の危険評価値と、実験2の総注視時間の相関を算出. 場面別の、危険評価値や距離による危険評価値の近似直. した。その結果、 1場面を除いて、統計的には有意な相関. 線の傾きなどを従属変数とし、歩行者と自転車を比較した. は見られなかった。この結果から、本研究の実験条件にお. 4要因分散分析を行った結果、危険評価は歩行者<自転車、. ける総注視時間をもって、ハザード知覚の大きさを表現で. 先行と対向<横断、右側<左側の順で大きかった。また対. きないことが示唆される。. 向よりも横断の方が危険を評価する場合、距離の影響を受 けていた。. 結論. 次に歩行者、自転車、車の比較を3要因分散分析により. 個々のハザードに関して距離が近いものや予期できない. 行った結果、危険評価は対向条件で歩行者<自転車<車、. 動きをするものを危険だと評価し、また長く見ることが一. 歩行者と自転車条件で対向<先行、車条件で先行<対向の. 部明らかとなった。しかしハザード知覚(注視行動の総注. 順で大きかった。これらの結果から、被験者は予期できな. 視時間)とリスク知覚(危険評価値)の関連に統計的な相. い急な動きをする可能性があるもの、自分と距離が近いも. 関は見られなかった。. のを衝突の可能性が高いものとして危険度を高く評価した と考えられる。 ‑63‑.

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