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研究協力者:森 まどか

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Academic year: 2021

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(1)

- 35 -

厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業))

希少難治性筋疾患に関する調査研究班 分担研究報告書

封入体筋炎の臨床的問題

研究協力者:森 まどか

1

共同研究者:川添 僚也

1

, 大矢 寧

1

, 山本 敏之

1

, 西野 一三

2), 3)

村田 美穂

1

1) 国立精神・神経医療研究センター病院 神経内科 2) 同 神経研究所 疾病研究第一部 3)同 メディカルゲノムセンター

以下、10ポイント A:研究目的

近年、封入体筋炎(inclusion body myositis, 以下IBM)の診断的マーカーとして抗cytosolic 5' nucleotidase 1A(以下cN1A)抗体が注目さ れている。陽性症例を詳細に検討し、抗cN1A 抗体の臨床的意義について検討した。

B:研究方法

IBM診断基準として2010年封入体筋炎(IBM) の臨床病理学的調査および診断基準の精度向 上に関する研究班、および2011年188th ENMC International Workshop双方を満た す症例をIBMと診断した。当センター病院神経 内科で「筋炎の統合的診断」プロジェクト研究に

参加し、抗cN1A抗体を測定した49名のうち、

抗体陽性症例について検討した。IBM以外の 臨床診断であった患者の初発症状、筋力、嚥下 障害、合併疾患および治療への反応性を検討し た。抗cN1A抗体測定に関しては原著を参考に ERISA法で行った[西村ら、投稿中]

(倫理面への配慮)人を対象とする医学系研究 に関する倫理指針に則り行った。

C:研究結果

7例(男性3, 女性4)が該当した。ENMCおよ び2010年IBM班双方を満たす症例は1例の みで、他の最終診断は多発筋炎3例、抗SRP 抗体陽性壊死性ミオパチー1例、強皮症合併筋 研究要旨

封入体筋炎の臨床と診断に関する問題提起を行う。近年、封入体筋炎(inclusion body myositis, 以下IBM)の診断的マーカーとして抗cytosolic 5' nucleotidase 1A(以下

cN1A)抗体が注目されている。陽性症例を詳細に検討し、抗cN1A抗体の臨床的意義

について検討した。

(2)

- 36 - 炎1例、筋サルコイドーシス1例だった。

IBM以外の症例では、全例手指屈筋や大腿 四頭筋の著明な筋力低下は認めなかった。多発 筋炎2例、強皮症合併筋炎1例、筋サルコイド ーシス症例の計4例は筋力低下に比して高度 の嚥下障害を呈した。筋病理では全例CD8陽 性炎症細胞浸潤を伴うHLA-ABC抗体の異所 性発現を認めた。筋サルコイドーシス例のみ筋 病理でサルコイド結節とともにごく少量の縁取り 空胞を認めた。治療反応性は、ステロイド+IVIg で著効1,有効1,免疫抑制剤で著効1,IVIg単 独で有効1であった。

一方IBMの診断基準を満たす症例7例中、

抗体陽性例は1例のみだった。炎症性筋疾患 以外の症例群(筋ジストロフィー・ミオパチーな ど)17例では抗体陽性例は見られなかった。

D:考察

抗cN1A抗体は炎症性筋疾患のうち嚥下障害 が強い症例に関係がある症例で陽性だったが、

嚥下障害が強い症例の全例が陽性ではなく、解 釈には症例の蓄積が必要である。既報告との感 度・特異度の相違および上記のような特異な経 過をとった症例が存在する背景としてNCNPに 集積する非典型的慢性筋疾患を調査の母集団 としたことに起因する可能性がある。また、検査 方法の相違も影響した可能性がある。

E:結論

抗cN1A抗体は高度の嚥下障害と関係があ

る可能性を考えた。IBMの診断ツールとしては 感度・特異度とも高いとは言えないが、嚥下障害 や病態に関与する可能性がある。

F:健康危険情報 特になし

G:研究発表

(発表雑誌名、巻号、頁、発行年なども記入)

1:論文発表

Suzuki N, Mori-Yoshimura M, Yamashita S, et al. Multicenter questionnaire survey for sporadic inclusion body myositis in Japan. J Hum Genet. 2017;62:159-166.

2. Ikeda K, Mori-Yoshimura M, Yamamoto T,et al. Chronic Myopathy Associated With Anti-Signal Recognition Particle Antibodies Can Be Misdiagnosed As

Facioscapulohumeral Muscular Dystrophy.

J Clin Neuromuscul Dis. 2016:17:197-206.

2:学会発表

H:知的所有権の取得状況(予定を含む)

1:特許取得 なし

2:実用新案登録 なし

3:その他 特になし

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