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犬 腎 培 養 細 胞 に よ る ジ ス テ ン パ ー ウ イ ル ス の 研 究

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(1)576. 858. 27:. 578. 085. 23. 犬 腎 培 養 細 胞 に よ る ジス テ ン パ ー ウ イル ス の研 究 第2編 ジ ス テ ンパ ー ウ イ ル ス と麻 疹 ウ イ ル ス との 関 連 性 に つ い て. 岡山大学医学部微生物学教室(主指導:俵 任:村 寿太郎助教授) 上 栄教授 大学 院学生. 山. 本. 雅. 〔 昭和41年3月29日 内 緒. 容. 受稿〕. 目. 次. 言. 第1章. 一. 第1節 両 ウイル スの感染価 の比較. 実験方法. 第2節. 実 験方法. 第4章. 第2節. 実験 成績. 結. 語. 文. 献. 実験成績. 第1節 第2章. 両 ウイル スの細胞変性効果 の比較. 考. 第1節. 実験 方法. 写真説 明. 第2節. 実験 成績. 写. 第3章. 按. 真. 麻 疹患者血清 による中和試験 を使 つ て行 つ た中 和 試 験 の 結 果 の 報告 で あ つ て,両 緒. 第1編. に お い て,ジ. 言. ウ イ ル ス を 同一 種 類 の培 養 細 胞 に感 染 させ た もの に. ス テ ンパ ー ウ イ ル スの犬 腎培. つ い て行 つ た比 較 実 験 で は な い.つ ま り両 ウ イ ル ス. 養 細 胞 に対 す る感 染 馴 化 実 験 を 試 み て これ に成 功 し,. を全 く同一 の条 件 下 で実 験 して,血 清 学 的 関連 性 を. そ の結 果 犬 腎培 養 細 胞 は,ジ. 比 較 検 討 した もの で は な い.ま. 組 織 培 養 実 験 に用 い て,適. ス テ ンパ ー ウ イ ル ス の. 当 な る細 胞 で あ る こと を. この よ う に現 在 まで,同 一種 類 の培 養 細 胞 に両 ウ. 知 つ た. そ して,さ. して病 理 形 態 学 的所. 見 に つ いて の報 告 は 言 う に及 ば な い.. きに 俵 等1)及 び 内海2)は 麻 疹 ウ イ ル ス. のEdmoneton株. を用 い て 犬 腎 培 養 細 胞 に 対 す る感. イ ル ス を感 染 させ,同 一 条 件 下 で 性状 比 較 が試 み ら れて い な い こ とは,ジ. ステ ンパ ー ウイ ル ス を培 養 細. 染 馴 化 実 験 を行 い,こ れ に成 功 して,犬 腎培 養 細 胞. 胞 に感 染 馴 化 させ る こ とが 甚 だ 困 難 で,成 功 し得 な. は 麻 疹 ウ イル ス の組 織 培 養 実 験 に用 い て も甚 だ適 し. かつ た こ とが 原 因 で 止 む を 得 な い こ とで は あ る が,. た 細 胞 で あ る こと を報 告 して い る.. 両 ウ イ ル ス に と も に感 染 す る培 養 細 胞 を見 出 して,. 而 して ジ ス テ ンパ ー ウ イル ス と麻 疹 ウ イ ル ス と の 間 の血 清 学 的 関 連 性 の存 在 が, Adams等3)に. よ り報. 同一 実 験 条 件 下 で 関 連 性 の 正 確 な る比 較 をす る必 要 性 に迫 られ て い る こ とは 間 違 い な い こ とで あ る.幸. の 関 連性 を 血 清 学 的 に比 較 した報. に もジ ス テ スパ ー ウ イル スを犬 腎 培養 細 胞 に感 染 馴. 告 が 多 く行 わ れ て い る4)5)6)7).然 し乍 ら これ ら の 報. 化 す る こ とが 出来 た の で,麻 疹 ウイ ル ス との間 の正. 告 は,麻 疹 免 疫 血 清 を 用 い て ジ ス テ ンパ ー ウ イ ル ス. 確 な る比 較 観 察 を 行 う こ とが 出 来 るよ うに な つ た わ. に対 す る中 和 能 を,幼 若 マ ウ ス,鶏 胎 児,犬 及 び フ. けで あ る.以 下 得 られ た 結 果 に つ い て報 告 す る 次第. ェ レ ッ トで み て お り,最 近Imagawa等8)は. で あ る.. 告 され て 以 来,そ. イ ル ス に 感染 したHeLa細. 麻疹 ウ. 胞 と,ジ ス テ ンパ ー ウ イ. ル ス に 感 染 した 乳 呑 み マ ウ ス を用 い て 比 較 して い る が,そ. れ らの 全 て が 麻 疹 ウ イ ル ス に 感染 した 培 養 細. 胞 と,ジ ス テ ンパ ー ウ イル ス に感 染 した実 験 動 物 と. 第1章 第1 節. 両 ウ イ ルス の 感 染 価 の比 較 実験 方 法. 使 用 犬 腎細 胞 はCS細. 胞 及 びMDCK細. 胞 で,と.

(2) 462. 山. もに 細 胞 数 が2‑3×105cell/mlに. 本. 達 したときにウ. イ ル スを 接 種 した . 使 用 ウ イ ル ス に は,麻 疹 ウ イル ス と して はCS細 胞 系41代. 目 とMDCK細. %仔 牛 血 清 加YLE液0.9mlを. 胞17代 目のHokkaido株. 胞 であ. み. る.こ れ らの ウ イ ル ス 材料 を 数 回 凍 結 融 解 し, 3,000 間 遠 心 沈 澱 した 上 清 を ウ イル ス液 と し. て,同 一 種 類 の細 胞 系 の もの に相 当す る よ う それ ぞ れ 接 種 し た.. 麻 疹 ウ イル ス のCPEの. CS細. 発 現程 度 に よ る感 染 価 の. 胞 で は5.7〜6.1,. 観察. して判 定 し, Reed‑Muench法. 計算. でTCID50/mlを. した. 第2節. 実験成績. 表1は 両 ウ イル ス の示 す 感 染 価 を比 較 した もの で. MDCS細. 胞 で は5.5〜5.9. と い つ て よ い結 果 を得 た.. の ウ イ ル ス は 大 体5.5〜6.0附. ス デ ンバ ー ウ イ ル ス に よ るCPEの. 発 現 は未 だ 不 充. 胞 で は4.1, MDCK細. 胞では. あ つ て,こ の ウ イル スは 大 体4.0前. の 価 を 示 し た.そ. く類 似 した現 象 で あ つ た. 近の価. して ウ イ ル ス接 種 後21〜28日 に 測 定 す るの が. よ く,感 染 価 はCS細. 向 に あ る こ とと,両 ウ イ ル ス と も同 系 統 の 種 類 の CPEを 示 した こと とは,全. 分 で あ つ て,感 染 価 の 測定 を 行 う こ とは 出 来 な か つ. 3.7‑3.9で. 4日 毎 に 培. 養 液 の交 換 を 青 い, 35℃ で静 置 培養 しCPEを. に 行 うの が よ く,. を示 した こ と に な る.し か し乍 ら この 時 期 に は,ジ. た.そ. 加 え,. 5. 麻 疹 ウイル ス及 び ジ ス テ ンパ ー ウイ ル ス の感 染 価 の 比 較. イル ス接 種 後7‑10日. で あ つ て,こ. 接 種 して 後,. あ る. 表1. 測 定 は,ウ. ウ イル ス接 種 に際 して は,ウ イ ル ス液 の10倍 階 段. を 用 い,各 管 に ウ イ ル ス液0.1mlを. 目 のEdmonston. 株 で あ り,ジ ステ ンパ ー ウ イル ス と して はCS細. r.p.m.で10分. 一. 稀 釈 列 を作 り,各 稀 釈 段 毎 に5本 つ つ の培 養 試 験 管. 胞 系32代 目 とMDCK細. 系9代. 雅. 後. して この 時 期 には,麻 疹 ウ イル ス. 感 染 細 胞 で は既 に 細 胞 脱 落 が 著 し く,も はや 感 染 価 の 測 定 は 出来 な い状 態 に あつ た.. 第2章 第1節. 両 ウ イル ス の細 胞 変 性 効 果 の 比 較 実験方法. 使 用 し た ウ イル ス は,麻 疹 ウ イ ル ス はCS細 33代 目, MDCK細. 胞 系42代 目 のEdmonston株. ジ ス テ ンパ ー ウ イ ル ス はCS細 細 胞 系18代 目 のHokkaido株 そ の他 の実 験 方 法 は,第1編. 胞系 で,. 胞 系10代 目, MDCK で あ る. 第5章. に述 べ た 方 法. と全 く同様 で,多 数 の短 冊 入 り培 養 管 を 作 り,こ れ にinput. Multiplicityが1に. な る よ う に ウ イル ス を. この よ う に犬 腎細 胞 に 感 染 した 麻 疹 ウ イ ル ス と ジ. 接 種 培 養 し,融 日的 に 各 細 胞 系3本 の 培 養 管 か ら短. ス テ ンパ ー ウ イ ル ス とは,そ れ らの感 染 価 に程 度 の. 冊 を取 り出 し,エ ー テ ル ・ア ル コー ル 等 量 液 で 固定. 差 が あ り,つ ね に麻 疹 ウ イ ル ス の方 が ジ ス テ ンパ ー. 後,ヘ マ トキ シ リン ・エ オ ジ ン染 色 を 行 つ て 標 本 を. ウ イル ス よ り高 い 価 を 示 した.更 に,両. 鏡 検 し比 較 した.. 示 すCPE発. ウイ ル スの. 現 の 時 期 が,麻 疹 ウ イ ル ス は早 く,ジ. ス テ ンパ ー ウ イル スは 可 成 り遅 い とい う特 異 的 な差 が 認 め られ た.こ の 感 染 価 の 相 違 と, CPE発. 第2節. 実験成績. ジ ス テ ンパ ー ウ イル ス にみ られ る 特 異 的CPEは,. 現 の. 第1編 に 述 べ た 如 く,線 維 芽 細 胞 様 変 化,‑多 核 巨大. 時 期 的 相 違 とは 男 こ の実 験 に お い て両 ウ イ ル スが示. 細 胞 形 成,細 胞 質 内及 び 核 内封 入 体 の形 成 及 び円 形. した 特 異 的 な相 違点 で あ つ た.. 化 細 胞 の 管 壁 よ りの脱 落 で あ り,麻 疹 ウ イ ル スが 示. つ ぎ に両 ウ イ ル ス が 示 した 感 染 価 は,CS細 方 がMDCK細. 胞の. 胞 よ り も幾 分 高 い 価 を 示 す よ う な傾. す特 異 的CPEも これ らCPEの. 同 じ種 類 の もので あつ た.表2に 出 現 す る 時 間 的 関係 を比 較 して み た..

(3) 犬 腎培 養 細 胞 に よ る ジ ステ ンパ ー ウイ ル ス の研 究. 表2. 表 に よ れ ば,ジ. 463. 麻 疹 ウ イル ス及 び ジ ス テ ンパ ー ウイ ル ス の細 胞 変 性 効 果 の比 較. ス テ ンパ ー ウ イ ル ス の示 すCPEは,. 胞 培 養試 験 管1本 に つ き0.2mlづ 仔 牛 血 清 加YLF液. ル ス の場 合 は1週 間 乃 至10日 間 位 で 充 分 で あ つて,. 家 兎 血 清 を対 照 と して み た.培 養 液 の交換 は7日 毎. 両 ウ イ ル ス のCPE発. に 行 う こ と と した.. 現 迄 に要 す る 時 間 的 関 係 は,. し か し, CPEそ. の も のの 形 態,性 状 及 び 発 現 機 構. は全 く同 じ もの で,両. ウ イ ル スの 示 す 線 維 芽 細 胞 様. 加 え た 後, 35℃ で. 培 養 した.尚 被 検 血 清 の代 りにHanke液. そ して,両. 大 い に相 違 して い た.. の1.8mlを. つ を 接 種 し, 2%. 多核 巨 大 細 胞 形 成 を 経 て 封 入 体 を証 明 す る迄 に約3 〜4週 間 ,つ ま り1ケ 月 近 くを 要 す るが,麻 疹 ウ イ. を50%に. ウ イル ス がMDCS細. 胞 に 示 すCPE. 抑 え る血清 の 稀釈 度 を以 て 中和 陽性 と し,. 麻 疹 ウ イル スで は ウ イル ス接 種 後10日 目,ジ ス テ ン. 変 化 は 区別 出 来 ず,巨 大 細 胞 め大 さ も似 て お り,核. パ ー ウ イル スで は ウ イル ス 接 種 後28日. 数 の 程 度 も同 じで,封 入 体 の形 及 び染 色 性 等,全. CPEの 状 態 を もつて 判 定 し,少. て. 及 び正 常. 目に お け る. くと も3本 の培 養 試. 区 別 す る こ とは 出 来 な か っ た.強 い て相 違 点 を求 め. 験 管 中、2本が 中和 され る稀 釈 倍 数 を 以 て 中 和 抗 体 価. るな らば,そ れ は 封 入 体 形 成 順 序 の 相 違 で あつ て,. と した.. 麻 疹 ウ イ ル スで は細 胞 質 内 封 入 体 形 成 が 先 行 して 後, 間 もな く核 内封 入 体 形 成 が み られ る の に反 し,ジ ス. 第2節. 実験成績. 麻 疹 患 者5名 の血 清 に つ い て,麻 疹 ウ イ ル ス及 び. テ ンパ ー ウ イ ル スで は,細 胞 質 内封 入 体 も核 内封 入. ジス テ ンパ ー ウイ ル ス の100TCID50,/mlに. 体 も同 時 期 に み られ,い づ れ が先 行 して 出現 す る の. 疹 ウ イル スで は ウイ ル ス接 種 後10日 目ジ ス テ ンパ ー. 対 し,麻. か 判 定 に 困 難 で あ つ た.も つ と も,こ の こ とは両 種. ウ イ ル スで は28日 目 にお お け る判 定 で, MDCK細. 封 入 体 の 発 現 す る 時 期 が,ウ. 層 の50%にCPEを. イ ル ス接種 後 相 当 長 時. 間 を経 過 して い る こと に よ り培養 条 件 に 複 雑 さが加 わ り,判 定 に 困 難 を 生 じて い る こ とが原 因 で あ る と. 和 抗体 価 と して示 した も のが 表3で. あ る.. 発 疹 後病 日の経 過 す る に従 つ て,麻 疹 ウ イル スに 対 す る抗体 価 が,少. も考 え られ る.. 胞. 抑 え る 血 清 の 稀 釈 度 を 以 て,中. しつ つ上 昇 して い る の は,次 第. に抗 体 の 出来 つ つ あ る こ とを示 す もので,当 然 の結 第3章 第1節. 麻疹 患者血清の中和抗体価の比較. そ して ジ ス テ ンパ ー ウ イル ス に対 して も中和 抗体. 実験 方法. 使 用 ウ イ ル スは麻 疹 ウ イル ス及 び ジ ス テ ンパ ー ウ イ ル ス と もMDCK細. 果 と い え るで あ ろ う.. 胞 で 継 代 中 の もの で あ り,従. つ て宿 主 細 胞 にはMDCK細. 胞 の み を 使 用 した.. 被 検 血 清 は 岡 山 大 学 医 学 部小 児 科 教 室 か ら恵 与 し. が1:2か. ら1:32の. 範 囲 で あ つ た の に,ジ ス テ ン. パ ー ウイ ル ス に対 す る 中和 抗 体 価 は1:8か. ら1:. 128で あ つ て,そ の 中 和能 は麻 疹 ウ イ ル ス に対 す る よ り もジ ス テ ンパ ー ウ イル スに 対 して,常 に高 い価. て戴 い た 麻 疹 患 者 血 清 で あ る. 術 式 の 梗概 を 述 べ れ ば,ま つ血 清 を56℃ 間加 熱 して 非 動 化 し,こ の 血 清 を1,. を有 して い て,し か も麻 疹 ウ イル ス に対 す る抗 体 価. 2,. で30分 4,. 8,. を 示 して い た.し か し これ らの 抗 体 価 は,麻 疹 ウイ ル ス に示 す 抗 体 価 と ジ ス テ ンパ ー ウ イル ス に対 して. 16, 32, 64, 128, 256,5工2倍 と階 段 稀 釈 段 の0.6ml. 示 す抗 体 価 との間 に,一 定 の規 則 的 数 量 的 関 係 が あ. に 同 量 め100TCID50/mlの. る よ うに も思 え な か つ た.つ ま り麻 疹 ウ イ ル ス に対. て よ く混 じ た後,37℃. 濃 度 め ウ イ ル ス液 を加 え に2時 間保 つ た.. らつ ぎ に との 混 合 液 を各 血 清 稀 釈 段3本 のMDCK細. して1:2で 対 して1:32を. あ つ た血 清 が ジス テ ンパ ー ウ イ ル ス に 示 して い るが,前 者 に対 して1:8.

(4) 464. 山. 表3. 本. 一. 麻 疹 患 者 血 清 中 の 中和 抗 体. で あ つ た血 清 が 後 者 に対 して1:16を. 示 した り して. い る こと で,麻 疹 ウ イル ス に示 す 抗 体 価 の 約 何 倍 に 相 当 す る 抗 体 価 を,常. 雅. 正 常 家 兎 血 清 で は,と. もに両 ウ イ ル ス を 中 和 す る こ. と は 出来 な か つ た.. に ジ ス テ ンパ ー ウ イ ル ス に対 第4章. して 示 か とい う よ う な 関係 を見 出 す こ とは 出来 な い. 考. 按. 状 態 で あ つ た.そ れ で も麻 疹 ウ イ ル ス に対 す る 抗 体. 犬 腎 培 養 細 胞 に感 染 馴 化 させ た ジス テ ンパ ー ウイ. 価 が 上 昇 して くる と,ジ ス テ ンパ ー ウイ ル ス に対 す. ル ス と麻 疹 ウ イル ス を用 い て,両 者 の 間 の血 清 学 的. る抗 体 価 も上 昇 して くるで あ ろ う こ とは考 え られ た .. 関 連 性 と病 理 形 態 学 的 変 化 を観 察 す る こ とが 出来 た.. 概 して この血 清 の 中和 能 が 低 い価 で あ つ た の は, 麻 疹 患 者 血 清 が 急 性 期 患 者 の血 清 で あ つ て,恢 復 者 の 血 清 で な い た め で あ る.対 照 のHanks液,及 表4. 得 られ た結 果 を一 括 して,そ. の特 徴 を対 照 比 較 して. み る と表4の 如 くに な る.. び. 麻 疹 ウ イル ス及 び ジ ス テ ン パ ー ウイ ル ス の性 状 比 較. これ に考 察 を加 え乍 ら解 明 して ゆ くと,ま ず,両. これ は両 ウ イ ル ス本 来 の性 状 に よ る もの で あ つ て,. ウ イル ス の 培 養 細 胞 え の 馴 化 度 で あ るが,麻 疹 ウ. 実 験 条件 の変 化 に よ つ て この 関 係 が 乱 れ て くる とい. イ ル スは 各 種 の培 養細 胞 に 感 染 し易 い の に反 して,. うよ うな こ とは あ り得 な い.何. ジ ス テ ンパ ー ウ イ ル スは 感 染 し難 い.し か しHigh. 他 の培 養 細 胞 に感 染 させ て み て も,同 じ結 果 を示 し. Multiplicityで. て い る こと は,そ の一 つ の証 明 とな るで あ ろ う.. 感 染 を試 み る時 は必 ず し も 不 可 能 な. こ とで は な い.そ. して 一 度感 染 す れ ば 馴 化 は容 易 で. とな れ ば,こ れ らを. そ れ か ら両 ウイ ル スの 示 すCPEが,全. く同 じ種. あ り,麻 疹 ウ イ ル ス も ジス テ ンパ ー ウ イル ス も2乃. 類 の もので あつ て,形 態学 的 に 区 別 出来 な い こ とは,. 至3代. で 既 に完 全 に安 定 した 感 染 価 を 示 す よ うに な. これ らが 同一 の群 に属 す る類 似 ウ イ ル ス で あ る こ と. る.こ の性 質 は両 ウ イル ス の弱 毒 生 ワ クチ ンの 製 造. を 示 す も ので あ り,免 疫 血 清 学 的 に 関連 性 の あ る こ. が 困 難 で あ つ て,な か な か完 成 しな い原 因 の一 つ と. とは,多. 考 え られ る.. 考 え を一 層 強 くす る も ので あ る.た だCPEの. 次 に感 染 価 が 常 に ジ ス テ ンパ ー ウ イ ル ス の方 が低 く,麻 疹 ウ イ ル スの 方 が 高 い 価 を 示 す結 果 に な る が,. くの ウ イル ス に おい て み られ る如 く,こ の 発現. す る時 間 的 関 係 が 異 るの は,感 染 価 の相 違 す る こ と と同様,ウ. イル スの性 状 に よ る区 別 点 とな るわ け で.

(5) 犬 腎 培養 細 胞 に よ る ジ ス テ ンパ ー ウ イル スの 研 究 あ る.. し,両 者 を 区別 す る こと が 出来 な い程 類 似 して い た. .. 以 上 の如 く,ジ ス テ ンパ ー ウ イル ス と麻 疹 ウ イ ル ス の血 清 学 的 並 び に 病 理 形 態 学 的 変 化 の 比 較 を 行 つ た の で あ る.こ れ らの 関 連 性 に 関 す る現 在迄 の 報 告 の 中 で,最. (4)両. の報 告 に お い て さえ, Hela細. に異 つ た材 料 を用 い. (5)免 疫 血 清 学 的 に は,麻 疹患 者 血 清 は両 ウイ ル スに対 す る中 和 抗体 を 含 ん で い て,し か もそ れ は, 麻 疹 ウイ ル ス に対 す る もの よ り も ジス テ ンパ ー ウ イ ル ス に対 す る中 和 抗体 の方 を 多 く含 んで い た.. 培 養 細 胞 に麻 疹 ウイ ル ス と ジ ス テ ンパ ー ウ イ ル ス と を 感 染 馴 化 させ た もの で,こ れ らを比 較 し得 た こと. (6)麻. (7)こ. よ り真 に近 い 結 果 で あ る と い う こ とが 出 来 る と考 え 語. る.. ス テ ンパ ー ウイ ル ス と麻 疹 ウ イル ス との 免. 疫 血 清 学 的 及 び 病 理 形 態 学 的 関 連性 の 詳 細 を,犬 腎 培 養 細 胞 を 用 い て 同一 条 件 下 に お い て 比 較 観 察 す る こと が 出来 た.. す の に反 して,麻 疹 ウ イ ル スで は5.5〜6.0付. 近で. あつ て,麻 疹 ウ イル ス の方 が 常 に高 い 価 を示 した. ウ イ ル ス が示 すCPEは,両. 者 ともに線維. 芽 細 胞 様 変 化,多 核 巨 大 細 胞 形 成,細 胞 質 内及 び 核 内封 入 体 形 成,そ. して細 胞 円 形 化 につ づ い て お こ る. 管 壁 よ りの 脱 落 で あ つ て,全. 稿 を終 るに あ た り,ジ ス テ ンパ ー ウイ ル ス を 御恵 与 して 下 さつ た 日本 生 物 科学 研究 所 本 橋 常 正 博 士, 及 び麻 疹 ウイ ル スを 御 恵与 して下 さつ た東 大 伝 染 病. ウイ ル スが 示 す 感 染 価 を‑log TCID50/mlで. 示 せ ば,ジ ス テ ンパ ー ウ イ ル ス が4.0付 近 の 価 を示. (3)両. 研 究所 松 本稔 博士 に厚 く感 謝 致 しま す.ま た岡 山大 学 医学 部 小 児 科 教 室 喜 多村 勇講 師 に は,麻 疹 患 者 血 清,正 常 人 血 清 及 び 培 養 細 胞 等 の 入 手 に 際 し,常 に 心 よ く御 援 助 を賜 つ た こと に対 し深 く感 謝 致 しま す. 最 後 に この 研 究 に対 し,始 終 御 懇 篤 な る御 指 導 を 賜 つ た村 上 栄 教 授 並 び に俵 寿 太 郎 助 教 授 に 深 湛 の 感 謝 を捧 げ ます.. く同 様 の 形 態 変 化 を 示. 文 1). 俵 寿 太 郎,山 67.. 2). 150,. 本 雅 一,水. 原 良 昌:医. 献. 学 と 生 物 学,. 5) Carlstrom, G.: Acts, Pediatrica, 6) Carlstrom,. 1963.. 内 海 武 夫:岡. 山 医 学 会 雑 誌,. 76,. 637,. 7) Warren,. 1964.. 3) Adams, J. M. and Imagawa, D. T.: Ped. Clin.. Millian,. North America, 3, 193, 1957. 4) Adams J. M. and Imagawa D. T.: Eaper.. 48, 25, 1959.. G.: Lancet, 2, 344. 1957. J. M., Nadel, K., Slater,. E. and. S.: Am. J. Vet Res. 21, 119, 1960.. 8) Imagawa D. T., Goret, P. and Adams, J. M.: Proc. Soc.. Proc. Nat. Acad Science, 46, 1119, 1960.. Biol. Med., 96, 240, 1957. 写. 図1)麻. の実 験 に よ り得 られ た結 果 は,比 較 実 験 法. が い ま迄 に報 告 され て き た もの よ りも優 れ て い る為. 結. (2)両. 疹患 者 血 清 中 の両 ウイ ル ス に対 す る 中和 抗. 体 価 に は,両 者 の間 に一 定 の数 量 的 関 係 は なか つ た.. は,こ れ 迄 報 告 され て きた も の よ り一 層 正 確 な る観 察 が な され た もの と考 え る.. ス テ ンパ ー ウ イル スで は ウ イル ス. スは7日 乃 至10日 後 で最 高 に 達 した .. し た麻 疹 ウ イ ル ス と,乳 呑 み マ ウ ス に感 染 馴 化 した ジ ス テ ンパ ー ウ イ ル ス との,互. 現 まで の時 間 には. 接 種 後21日 乃 至28日 を 要 した の に反 し,麻 疹 ウイ ル. 胞 に 感染. て,血 清 学 的 に比 較 して い る状 態 で あ る か ら,犬 腎. ウ イル スが 示 すCPE発. 大 差 が あつ て,ジ. も新 し く,し か も詳細 に わ た つ て い る. Imagawa等. (1)ジ. 465. 疹 ウイ ル ス(Edmonston株)に. 真. 感 染 したMDCK細. 説. 明 胞 で,ウ. イル ス接 種 後8日. 目の像 で あ り,エ オ. ジ ン好 性 の細 胞 質 内 及 び 核 内 封 入 体 を 認 め る ことが 出来 る. 図2)ジ. ス テ ンパ ー ウイ ル ス(Hokkaido株)に. 感 染 したMDCK細. 胞 で,ウ イ ル ス 接 種 後24日 目 の 像 で あ. り,や は り エ オ ジ ン好 性 の細 胞 質 内 及 び核 内 封 入 体 を 認 め る こ とが 出 来 て,図1の 像 と の 間 に 区 別 が 出来 な い.. 麻疹 ウイ ル ス感 染細 胞.

(6) 466. The study of canine dystmper Part If. Relationship. between. virus in dog kidney cultured dystemper. and measles. cells.. viruses.. By Masakazu Yamamoto Departmentof Microbiology, OkayamaUniversityMedicalSchool,Okayama,Japan (Chief: Prof. SakaeMurakami) (Director: Ass. Prof. Jutaro Tawara) Author's abstract Comparative tween dystemper could be done. Namely,. experiments of immunoserological and pathologic-morphological relationship be and measles viruses in dog kidney cells on the same conditiom of experiments. both viruses. showed. the quite. same CPE,. which could be difficult. to distinguish,. but its manifestation periodof CPEweredifferent,and measlesvirustook abouta weekafter inoculation, dystemper virus took about a month. And then, infection titer of measles virus was somewhat higher than of dystemper virus. Immunoserologicaly, measles patients' serum had of course neutral antibody to measles virus, and contained more higher value of neutral antibody to dystemper virus. However, there was 'not the definite quantitatve relationship between these neutral antibodies..

(7) 犬 腎 培 養 細 胞 に よ る ジ ス テ ンパ ー ウ イル スの 研 究. 山. 本 論. 文 附. 図. 467.

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参照