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シンポジウムⅠ 地域医療の共創

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Academic year: 2021

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The Japanese Red Cross Medical Society

45

10月 23日㈪

シンポジウムⅠ

シンポジウムⅠ 地域医療の共創

10 月 23 日(月) 9:00 〜 11:00 第 1 会場(仙台国際センター 会議棟 2 階 大ホール) 

座長:金田 巖(石巻赤十字病院 院長)

石橋 悟(石巻赤十字病院 副院長)

 石巻は宮城県北部沿岸の港町で,喫煙に対しては寛容な土地柄であった。2006 年時点で石巻市のタバコ 購買量は一人当たり全国平均の 1.4 倍多く、石巻市の公共施設内禁煙化率は 55 % で,宮城県平均の 74% と 比べて低かった。当地における禁煙・防煙の推進は急務であり、対策は地域全体で取り組むことでより大き な成果が得られると考えられた。

 当院は地域住民の健康を守るという基幹病院としての使命から禁煙・防煙への取り組みを積極的に推進し てきた。院内においては、分煙化、全館禁煙、敷地内禁煙へと段階的に移行させ、禁煙希望者への禁煙外来 を開設している。地域においては、行政との連携、未成年者への防煙教育、一般市民に対するたばこの害の 啓発を中心に活動した。

 行政とは、保健所や市の保健師と喫煙対策の現状について討論し、2007 年 11 月、当院より石巻市・東松 島市に公共施設内禁煙と市立学校の敷地内禁煙を要望し、2008 年 4 月に実現した。未成年者への防煙教育 では、2004 年度から管内の小・中・高等学校で「たばこと健康」講演会を開催している。一般市民には「石 巻 COPD Day」、病院主催の「赤十字健康まつり」、世界禁煙デーでの地域紙 1 面の特集記事作成などで禁 煙啓発をしている。

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は「タバコが原因の肺の生活習慣病」といわれ、2006 年の「石巻 COPD Day」の調査で、地域住民は全国平均の 1.5 倍の COPD 罹患率だった。当地で COPD の予防・早期発見・標 準的治療の普及のためには、喫煙対策の継続とともに、

地域全体で COPD への医療従事者の対応が必要と考えた。2009 年に石巻 COPD ネットワーク(ICON)を 設立し、当院が基幹病院として 72 の医療機関が参加、当院 ICON 外来で定期的に多職種による COPD 患者 の評価と教育、医師による治療の再検討や併存症の評価などを行い、かかりつけ医では普段の治療と COPD 増悪の初期治療や円滑な基幹病院への紹介を行っている。ICON は患者登録制であり、現在、約 600 人が登 録され、500 人弱が ICON 外来に通院している。また、COPD と同様に「自己管理行動」が重要な気管支喘 息についても、2012 年に石巻地域喘息ネットワーク(IBAN)を設立し、ICON と同様に、当院を基幹病院 として 50 の医療機関が参加して、地域の喘息の標準的治療の普及に努めている。

 震災後、当地では人口減少と高齢化が急速に加速されている。地域の乏しい医療資源を有効に活用し、住 民の健康推進・疾病予防・最適な医療提供を図るためには、医療・介護機関の有機的な連携と住民の主体的 な自己管理の取り組みが必要である。

石巻赤十字病院 副院長

や な い内  勝まさる

S1-04  石巻地域における喫煙対策の推進

と呼吸器疾患の医療連携

参照

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