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ステートチャートに対する不変性の検証

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Academic year: 2021

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title 振舞い近似手法を用いたステートチャートに対する不

変性の検証

Author(s) 立石, 孝彰

Citation

Issue Date 2003‑03

Type Thesis or Dissertation Text version author

URL http://hdl.handle.net/10119/939 Rights

Description Supervisor:片山 卓也, 情報科学研究科, 博士

(2)

振舞い近似手法を用いた

ステートチャートに対する不変性の検証

立石 孝彰

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科

2003

1

9

論文の内容の要旨

開発対象システムや分散オブジェクトなど の振舞いをモデル化するためにステートチャート と呼ばれる状態遷移システムいることが多い.互いにイベントを用いて協調動作を行う複数のス テートチャートにおいては,検証対象となるステートチャートの振舞いは,他のステートチャー トの振舞いに依存する.このような依存関係のあるステートチャートの検証を行う場合,互いの 相互作用を考慮して検証を行わなければならない.このための一般的な手法は,すべてのステー トチャートを合成して,一つの大きなステートチャートを構成することであるが,しばしば状態 爆発という問題が起こる.

ところが,他のステートチャートから送信されるイベントが,どのように検証対象のステート チャートに作用するかを考慮することによって,対象ステートチャートを合成後の振舞いに近似 することができる.このような近似を用いた手法は,繰返し適用することができ,検証に必要な だけステートチャートの振舞いを詳細にすることができる.

ステートチャートのような状態遷移システムでは,活性と安全性の2つの性質の検証に分類で きる.本研究では,安全性の検証を行うことが目的であり,属性値に対する不変性を検証するた めの手法を提案した.そして,近似されたステートチャートで検証できる性質は,合成されたス テートチャートでも検証できることを証明した.このような振舞い近似手法を,様々な通信方法 に適用できるように汎用性を持たせて定義した.

この不変性の検証のために,ステートチャートをTSE(遷移列式, Transition Sequence Expres-

sion)と呼ぶ正規表現に類似した式を用いて表すことにする.ステートチャートからTSEを求め

る方法は,有限オートマトンを正規表現に変換する方法と同じであり,自動的に遷移列式を求め ることができる.単一ステートチャートに対する検証では,TSEの前後に表明を付け,表明が正 しいことを証明する.このような遷移列式をA-TSE(表明付きTSE)と呼ぶ.この証明には演繹 的体系を用いて行うため,無限の属性値を持ち得る属性の検証を行うことができた.このために,

Hoare論理に類似した演繹的体系を提案し ,その体系が,表明付き遷移列式の意味に対して健全

かつ完全であることを証明した.

本研究では,近似手法を不変性検証のために用いるが,このような手法はステートチャートに 対するテストとっても有効な手法である.

キーワード: ステート チャート, 状態爆発, 分散オブジェクト, 検証, 不変性

Copyright c°2003 by Takaaki Tateishi

参照

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