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生物有機化学

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Academic year: 2021

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質問への答え

・速い、書き込みが追い付かない、空欄を開いたことを言ってほしい なるべくゆっくりやります。ただし、生化学をできるだけ網羅し、 「こんなの聞いたことない」 というところをなるべく残さないようにと思っています。通常の講義よりは速いでしょう。試験で は細かいことは聞きません。 ・レーザーポインターが見にくい ・アンカータンパク質の内側、外側とは?細胞内と細胞外です。 ・動画の場所

Youtubeで「Harvard Cell Animation_mp4」を検索してください ・ゴルジ体の機能 糖鎖の付加。そのための酵素がたくさん詰まってます。 ・共役を持つと共鳴して安定ではないか?なぜ、脂質の共鳴は良くないか? Π電子は共鳴するとエネルギー的に安定。しかし、ラジカルの付加体も安定化するので、付加反応 が起こりやすくなる。 ・液晶状態とは? 液体(無秩序)と結晶(3次元の秩序)の間。1次元もしくは2次元(細胞膜)の秩序がある。詳 しくはインターネットで調べてください。 ・フォスファチジルセリンが細胞の生死にかかわっている。細胞の生と死とはなにか? 液晶 液体 細胞外 細胞内

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小胞と膜の融合

・小胞上のSNAREが、膜上のSNAREを認識し、融合させる (通常、膜は融合できない)。 ・HIVの感染は類似のメカニズムで起こる。 動画(8:00) http://www.youtu be.com/watch?v= GigxU1UXZXo

(3)
(4)

第三回

10章 膜輸送

・膜輸送とは

・受動輸送:

イオンチャネル、アクアポリン

・活動電位

・能動輸送:

グルコース輸送体、輸送性ATPase

参考図書

ルーイン細胞生物学

第1版

¥ 8,400 専用Webで動画が見れる

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膜輸送とは

・細胞膜の透過性の低い物質(イオン、水、糖など)を細胞内・外へ運ぶ ・受動輸送と能動輸送に分類される 受動輸送:濃度勾配に従う輸送 能動輸送:濃度勾配に逆らう輸送(外部エネルギーを利用:ATP加水分解、膜電位) ・膜輸送タンパク質の分類 チャネル:受動輸送する。自由拡散速度に匹敵する高速で通過させる。 キャリア:能動輸送する。膜の片側で溶質と結合し、立体構造を変化させて、 反対側で解離。通過速度は遅い。 チャネルタンパク質 キャリアタンパク質

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イオンチャネルと膜電位

・イオンチャネルは、各イオンを選択的に透過さ せ、細胞内外のイオン濃度を適切に調節。 ・イオンの電気化学勾配によって膜電位ができる。 細胞は-200~-20 mVの静止電位を維持 (細胞の内側がマイナス)。 ネルンストの式で算出される: z:イオン価数、F:ファラデー定数 [X]0, [X]1:細胞外・内濃度 ・イオンチャネルの開閉のメカニズム 電位依存性:膜電位の変化 リガンド依存性: Ca2+、神経伝達物質など 機械刺激受容性:接触、浸透圧など

(7)

K

+

チャネル

・K+を細胞質から細胞外へ送り出す ・ホモ4量体であり、 2TM/1P型と6TM/1P型がある。 ・選択フィルターの構造は進化の過程で保存。 ・ Thr-X-Gly-Tyr-Glyのカルボニル基が並び、K+に配位。このとき、K+は脱水和。 ・K +がNa +より1万倍透過する(イオン半径はNa+ < K+だが、選択フィルターの 直径3ÅがK +にフィットするから)。 ・K +の透過速度は、108個/秒(拡散律速に近い) ・K +間の静電反発で順次外に押し出される。

(8)

K

+

チャネル

・膜電位がしきい値(-50 mV)に達する と開閉 ・ 2TM/1P型では、αーへリックスM2が、 Gly部で屈曲して、開閉 ・ 6TM/1P型では、正電荷を持つαーへ リックスS4が、膜電位を知覚する。 ・知覚のメカニズムは不明。いくつかのモ デルが提唱されている。図はS4が膜電位を 知覚すると、上にスライドして、チャネル が開くモデル。

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Na

+

チャネル

・Na+を細胞外から細胞質へ送り込む (Na+/K+-ATPaseによって、細胞質側でのNa+の低濃度が維持) ・1つのサブユニットからなり、構造は6TM/1P型のK+チャネルと類似 ・選択フィルターの構造はK+チャネルと類似 ・ Na+の透過速度は、108個/秒(拡散律速に近い) ・不活性サイトのIle-Phe-Met (IFM)が、孔を閉じる。 参考)6TM/1P型のK+チャネル

(10)

Cl

-

チャネル

・Cl-を細胞外から細胞質へ送り込む。 ・Cl-に対する選択性は高くないが、生体に多いCl-が主 に通過。 ・ホモ2量体。それぞれのサブユニットに孔をもつ。 A~Iと、J~Rは構造的に類似。 ・4つのαーヘリックスD, F, N, Rが選択フィルターを 形成。D, F, Nが正に荷電したN末端を孔の中央に向け、 また、特定のアミノ酸がCl-と水素結合を作ることで、ア ニオンに対して選択性がある。 ・148番目のGluにより開閉している。

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アクアポリン(水チャネル)

・浸透圧に従って水を通過させる。 ・ホモ4量体。それぞれのサブユニットに孔をもつ。 ・水の透過速度は、3 x 109個/秒 ・Asn-Pro-Ala (NPA)が選択フィルターの一部となる。 ・プロトン(H3O+)が通過しないよう工夫あり。 サイズ制限(2.8 Å) 静電反発(アルギニンの正電荷による) NPAの2つのAspが1つの水分子と水素結合 ・尿から血液への水の再吸収(180 Lの腎臓ろ液を、わずか 1.5 Lの尿に濃縮する)などを行う。

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活動電位

・膜電位の急速で一過的な変化のこと。電気シグナルに変換される。 神経細胞、筋肉細胞などで起こる。脳波、心電図、筋電図として計測される。 ・3つのイオンチャネル(Na+, K+, Ca2+)と、Na+/K+-ATPaseが関与 ・膜内外の局所的なイオン濃度変化によるもので、細胞全体のイオン濃度はほとんど 変わらない。

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筋肉の収縮

①膜の脱分極により、 Ca2+チャネルが開 く。 ② Ca2+が刺激となり、小胞体上のCa2+ チャネル(RyR)から小胞体内のCa2+を細 胞質に放出し、数μMまで上げる。 (小胞体内は数mM、細胞質は10-7 M) ③ Ca2+により、トロポニンCが活性化し、 筋繊維を収縮させる。 ④ Ca2+-ATPaseポンプにより、小胞体 にCa2+を送り込む(小胞体から出てきた Ca2+のほぼすべてを送り込む)。 Na+/Ca2+交換体により、Ca2+を汲み出し て、細胞外のCa2+濃度を元に戻す。

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グルコース輸送体

・グルコースを濃度勾配に従って、両方向に輸送する。 ・グルコースが結合すると、コンフォメーション変化して、反対側が開き、グルコース がタンパク質から解離する。 ・食後、筋肉細胞や脂肪細胞で発現量が増え、血液から細胞内にグルコースを取り込む。 ・脳では、アストロサイトへグルコースを輸送。

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Na+/K+-ATPase

・一分子のATPを加水分解することで、3分子のNa+を細胞外に、 2分子のK+を細胞内に輸送する。 ・Nドメイン(ATP結合部位)、Pドメイン(リン酸化部位)あり。 ・反応の回数は100回/秒(チャネルよりずっと遅い) 輸送のメカニズム ①E1に細胞内のATPとNa+が結合 ②ATPのγ位のリン酸が、活性中心 のアスパラギン酸に転移(リン酸 化)し、E1からE2へコンフォメー ション変化。 ③E2ではNa+に対する結合が弱ま るので、細胞外に放出する。 ④細胞外のK+が結合。 ⑤脱リン酸化。 ⑥ATPが結合すると、E1へコン フォメーションが変化し、K+を細胞

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F

1

F

0

-ATPase

・ミトコンドリアの内膜に存在し、H+の濃度 勾配を使って、ATPを合成もしくは加水分解。 ・F0(H+の膜輸送部)、F1(ATP合成部)か らなる ・100分子/秒の速度で合成 ・プロトンの移動で生じる回転運動エネル ギーをほぼ100%の効率で化学エネルギーに 変換 ①H+が、F0のaおよびcサブユニットの間を通 過すると、回転子(10~14個のcからなる) が回転する。ゆえに、1回転でH+10~14個を 輸送。 ②cサブユニットとF1のγサブユニットが同時 に回転。 ③ F1の回転エネルギーを使って、ADPとリン

参照

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