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ホスピス:その医療的法的諸問題 : 主にアメリカにおける薬剤師の役割を中心として

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(1)

Hokuriku University

NII-Electronic Library Service Hokuriku  University

1

ス ピ ス :

的 法 的

問 題

一 主

に ア メ リ カ に お

剤 師

役割 を

心 と し

 浦

 

Hospices

Medical

 and  

Legal

 

Problems

With

 

Reference

 

to

 

the

 

Pharmacist

’s 

Role

in

the

 

United

 

States

      s

Izumi

 

Miura

, 

Susumu

 

Kawashima

       目      次 工  は じめ に

II

  ホス ピ ス につ い て  1

序    説  

2.

ホス ピス と は  

3.

ホス ピス の歴 史の概 要  

4.

 ホス ピス に おけ る 夕

ミナルケア につ

IH

 ホス ピ ス にお け る医療と薬剤 師の役割  

1.

ア メ リ カ に お け る ホス ピスケア の基 本

  

(イ} 医

的管理

 

〔ロ} 看 護

 

 

相 互 的 専 門 的 訓 練チ

 

4

 

患 者 及 び 家 族の ケァ  

2.

ホス ピスケア

チr ム    (4) ソ

シ ャ ル ワ

カウ ンセ ラ

 回 牧師 囚 理学 療 法 士

作 業 療 法 士

  

語 療 法 士

 

同 栄 養 士

 

 

ボラ ンテ ィァ

 

 

薬 剤 師

 

3 .

ホスピス ケ ア の対象とな る疾 病につ いて  4

ホ ス ピ ス に お け る治 療    {/] 症 状コ

般 原 則 {V

    期 患

  

状 とその管 理 (;) 疼 痛召 ン トロ L ルの方法  

5.

薬 剤

師の役 割    (d) 薬 物の選 択 及 び 投 与 回 入 院へ の コ ンサル タン ト 囚 薬物治療モニ タ リング    ロ 

DI

活動 困  薬の相互作用の ス ク リ

グ   薬物保 管管  末期

  

患 者 及び家 族へ の カウ ン セ リン グ

 

 

 

ホス ピス ケア に求め られる研 究  

6

ホスピスケア

におけ る薬 剤 師 活 動 及 び 薬 剤 師 教 育に つ いて の問 題 W  ホ ス ピ ス に おける法 的諸問題につ い て     

 1

医師の過失 責 任と緩 和ケ ア にお け る薬 剤 師の過失 責 任につい て  

2

医 師の説 明 義 務 と患 者の同 意に つ いて

V

  び *     法学 教室

E

 IV章

* *    薬 剤 学

1.

教 室, 皿章

83

N工 工

Eleotronio  Library  

(2)

Hokuriku University

NII-Electronic Library Service Hokuriku  University 2 三浦  泉

河島  進

1

  は   じ   め   に

 

昭和

60

12

27

わが国では

療 法の

部 改 正 (法 律 第 109 号 ) がな され た。 こ の改 正の 目 的は

,21

世 紀に向っ て

人口の高 齢 化

疾 病構 造の変 化

医学 医術の 進歩な どを想定 しつ つ

か つ

,従

来の治 療を中心 と し た

療か ら

疾病の予 防

早 期 発 見

リハ ビ

シ ョ ンなど広い領 域を

む “ 包 括 医療” 体 制の確 立 を 意 図 した ものである。 その 内 容 は

大 き く分 けて ,

府県

医療

い わゆ

“ 地 域 医療” と医 療 法 人に関 する事 項である が

特に

地 域にお ける充 実 し た医 療 体 制を整

備す

る ことに より

国 民の健 康 と福

せん と し たもの であ る。

 

筆 者 ら は

これ らの 改 正において種々 注目すべ が あ る とえ る

。特

“ 地域医療

の目的 の な かで

まず

ア メリ カの医療 シス テ ム に おけるホ

ア (プライマ

ア の

1

つ )の 導 入 を 図ろ うとしてい る点で あ る

つ ま り

に おい て

プライマ リ

ケア

進の た め に

医療 施設 及 び医療 従 事 者の確 保な らびに研 修 体 制の 整 備 を 都 道 府 県の医療

画 に要 請したこと である。 それ は

わ が 国の 現在の 医 療 制

として

非常

れて いると

え られ る

面 を認識しっ っ

さ ら に

医療の

の向上 を促進 さ せ ること を 意図して いる と 思 わ れ る。 そ して

,、

い ま

つ は

薬 局と病 院等との機 能 及び業 務の連 携の強 化に関 することが明 記 されたこ とである。 即ち

,薬

局 及び薬 剤 師のより積 極 的な医 療へ の参 加 と

医 療の

の向上に

対す

る協 力と

力 を 法 律の上で明 確に要 求し たこ である。 したがっ て

薬 剤 師に は

地 域 医 療に対 する建設 的 な意見 を 述べ る

会 を 与え ら れ た 反

面,非常

に 広

囲の業 務を実 行 し

医療の

の向上に対 して貢

す る厳 しい業 務を課せ られたといえ る。 そして そのために

薬 剤 師 職 能の新 たな確 立 と

薬 剤 師の 教 育

資 質の充 実が求 められ ること に なっ たので あ る。  さて わ れ わ れ は

した わ が国の 医 療 制 度の 今 後の方 向を期 待し な が らも

それで もなお かつ

現 状に おい ては

治 療 (

Cure

) に全

が注が れて い

る が

ケア (

Care

)に関して は軽 視さ れて い るの で は ないか と考えて い るので

る。 た と えば

末 期疾 病 (癌 な ど)の 治 療

患者 本 人 及び その家族に とっ て不充 分なの でないか と考え ら れ る

そこ で

ケアを 中 心 と し た ホ ス ピス

医療

が イギ リズか らア メ リカへ と展 開 されて い ることに着 目 し

その内 容 がい

なるもの であるか

癌 治 療にふさわしい ものであるのか

また医療シ ス テム の な か で どの ように

け られて い るの か

につ い て検

した。 さ らに

,数

少な いけれ ど も

わが国で実 践 されて い るホ ス ピス ア で は

薬 剤 師が

与してい ない

実 を知 り

ホス ピス医

に おいて

薬剤師

割が あ るのか どうか

また法 的 問題がある か否か にっ い て

主 と して ア メ リカのホス ピス に関 する文      

      {1)

な らびにわ が国の著 書に基づい て

察した。 (

1

) 本稿を草ずる にあたっ て は

わ が国の ホス ピス に関 する著 書, 訳 書 並 びに アメ リカの著 書

参考と

 

た。 わが 国の著 書 (初版の年 代順に) として

1

}柏木哲夫

死にゆく人々 のケア

末 期 患 者へ の チ

 

ムアプロ

1978

年 (昭 和

53

年 )

5

月15第

1

版 第

1

刷 (

19858

月1 日第 1版 第 6刷 )(

2

)柏

 

木 哲 夫t 臨 死 患 者 ケァの理 論 と実際

患者の看護

一 ,

日本総研 出版

,1980

年 (昭和

55

年 ),  

7

月1日第 1版 第 1刷 (第 6刷

1982

年12月15日)

3

ビ クタ

&ロ

ズマ

ー ・

ゾル ザ

岡 村 昭 彦 監 訳

 

木 村 恵子訳

ホス ピス

期ガン患 者へ の 宣告

一 ,

家の光 協会

昭 和

56

年 に

12

月10日第 1版 (昭 和

 57

2

1

日第

2

版 )

4

}サ ン

ス トダ

高見 安規子 訳

ホス ピ ス

ヴ メン ト

よりよ

 

き 生の た め に, 時 事通 信社

昭 和

57

年 6月

1

昭 和 印 年6月 1 日発行

5

}Kenneth  P

 

Cohen ,斉

 

柏 木 哲 夫 訳

ボス ス :・

末期 医 療の思想と方 法 医 学 書 院 1982年 (昭 和57年 ) 5 月15日 第

1

 

1

刷 (

1983

8

1

日第

1

版第

2

刷 )

6

NHK

取 材 班

日本の条 件

9医 療

あな たの あ すを誰が L

84

N工 工

Eleotronio  Library  

(3)

Hokuriku University

NII-Electronic Library Service Hokuriku  University ホス ピス その医 療 的法的 諸 問 題 3 看 る

日本 放 送 出 版 協 会

昭 和57年10月20日第

1

7

}若林

安らか な死の ため}こ

ホス ピ ス

ー ,

現 代 出版

,1982

年 (昭和

57

年)

6

21H

初 版 第

1

8

旧 本経 済新 聞 社 編

ドキュ メ ン ト聖隷ホ ス ピス , 昭 和

58

4

1

日第

1

刷, (

9

}柏 木 哲 夫

生 と死 を支え る

ホス ピス

ケアの実践

朝日新 聞

,1983

年 (昭和

58

年 )

5

20

日第

1

GO

義雄

千原 明

,亦

ス ピ ス

ケア

ー 看

りの医療へ の 提 言

一 ,

メ ヂ カル フ レ ン ド社

昭 和

58

8

月25日 第 1版第

1

覇 (昭和61年7月26日第

1

版 5刷 )

11

)柏 木哲夫

ホス ピ スをめざし て

医学書 院

,1983

年 (昭和

58

年)

11

1

日第

1

版第

1

刷, 膕シ シ リ

ソ ン

ス 他編 著

岡村 昭 彦 監 訳

ホス ピスハ ン ドブッ ク

こ の運 動の反 省 と未 来

家の光 協 会

昭和

59

年7月20日第 1版,

q3

舶 木 哲 夫, 死にゆ く患者と家 族へ の援助

ピ ス ア の実 際

医 学 書

19

86

年5月

1

日第 1版第

1

ア メリカの著 書 と して

1

Kenneth

 

P .

Cohen ,

 

Hospiee − Pr6scripti

◎n

for

 

Forminal

 

Care,

 

An

 

Aspen

 

Publication,

1979

2

Anne

 

Munley ,

 

The

 

Hospice

 

Alterna−

tive

− ANew

 Gontext  for Death  and  Dying

 Basic Books  Publishers

 New  Yorkl 1983

3jEdited

 

by

 

Paul

 

R .

 

Torrens ,

 

M ,

 

D .

 

M .

 

P .

 

H ,

 

Hospice

 

Programs

 and  

Public

 

Policy,

American

 

Hospitals

Publisling

 

Inc

 1985

1

 

ホス ピス につ い て

1.

序 説

    

厂死」

それは生

の ある もの に とっ て は不 可 避の結 末で あ り

当 然の宿 命で ある。 そ し て

  

死 は

の人 間に とっ て大 きな恐 怖で もある

。そ

の 恐 怖は

分 析してみ ると

1

階 痛へ の恐 怖

    

孤 独へ め

3

不 愉快 な

恐 れ

尊 厳

こ とへ 恐 れ

一一

,(

4

  

の負

な る ζとへ の恐 れ

  未 知 な る ものを 前に して の不 安

  人 生に対 す る不 安 と結 びっ

   

いた 死へ 不 安

7

人 生不 完全 な ま ま に

え る不 安

,  自

消滅

不 安

 

      〔2)

  

後の審 判 や 罰

関 す る不 安 な どが あ る。 特に肉 体の消 滅 を もっ て具 現 す る死 (何 を 基 準 と して

  

死と判

定す

る か につ い て 議 論のあ

ところ である。 肺 臓 死

臓死

, 脳 死の問 題が あ る)は,

  

死 後の世 界の霊

じると信 じないとにか か わ らず

すべ の人 間 が 直 面せざるをえ ない事     実で あ る。

   

い て は

て よ

学 者宗 教 家

そ の解 釈な い し意 味づ けい で

  

死が

あ るものに

・ て の

マ と さ れてい るこ と 齬

事 実 なの である・

    哲学者

シ ョ

ペ ンハ ウア

その

「意 志と表

と して の

世界

」のな かで死 につ い て論 じ

   

て いる。 筆 者なりに抜 粋してみcl う。 「

……

考え ること を し ない動 物における と同 様に

人 間      において も また

自分は自 然その ものなのだ

世 界その ものなの だ

とい う かの最 内 奥の意 識

   

か ら生ま れて

心感が

生は持

続的

な 状 態 と して は

優位

めてい るので あ る。

確実

     で間 近だ という思 想が

か くべ っ 人 間を お びやか さ ない の は そ の た めな の で あっ て

誰 もがま

  

るで 自分 は 永 遠に

きて い るに違い ない とで もい うよ う に

その 日をや り過ご して い る

これ

   

大げ

さ に言え ば次の よ うに言え るで

ろう。

,彼

気持

と死 刑の宣 告 を 受 けて い る      罪 人の気 持 との間には

けっ して大 差はあ り得ない はずの もの だ が

誰 し もが 自分の死の確 か

   

さ につ いて は

本 当

切実

感 を 抱い て いない 。 いう ま で もな く

象 的

論的

に は死の      確 か さを 認めて い るの では あるが, しか し誰 もがζれ を考 え ないように して

けっ して自分の

   

切 実な 意

の な か

に受

け 入 れ よう とはし ない の で あ る」 と述べ

さ らに 「時 折 ま ざ ま ざとこ

   

の死の確 実さ は なにかの

会が あ っ て 思い うかべ る ときに しか 人 間に不

かせ るこ と は

85

N工 工

Eleotronio  Library  

(4)

Hokuriku University

NII-Electronic Library Service Hokuriku  University 4 三浦 泉

河島  進

ない」ので あ る

      〔4[

 

哲 学 者パ ス カル も ま た 死につ いて

そ の著 「パ ンセ

多面

的に

考察

して いる。 その な か に は

ショ

ペ ンパウ ア の思 想 に

似 した文 章が

出 さ れる。 「ζこ に幾 人 かの人

鎖に

6

な が れて い るの を 想 像し

う。 み な死 刑 を 宣

さ れて い る。 その な かの何 人か が毎日他の人たちの 目の前で殺 されてい く。 残っ た者は

自分 た ちの運 命 もそ め

間たち と同じであること を悟 り

悲 しみ と

望 との う ちに 互い に

を 見

わ せ な が ら

,自

分の番が く

るのを 待っ て い る。 これ が 人間の

態 を描い た図なの で あ る。」 と。

 

人 間は現 実に はそう し た 死 刑囚のような

態 にある こと を

日 々 の生 活のなか で忘 却 し てい る にす ぎない。 死 は我々 に とっ て切 実 な 問 題 と して眼 前にある に もか か わらず

これ を 避け よ う と している の が われ われの

姿

なので あ る。

は あ る

意味

で は

,人生

の長い道

を経た終 着 駅 で はな くて

現に今 ヒこ にあ ることなの で あ る。 ま た死は

わ れ自身 か た だ ひ と りで

面し な け ればな らない現

で あ る。

分の

生が 自分ひ

ζ

りの体 験

あっ た と同様に

死 もまた自

ら のものであって

、他者

に よ る

身代

わ りのできない もの

あ る。 そ れ ゆ え にこそ死は 恐

で あり

      t5} 孤 独なもの で あると言 えよ う。 哲 学 者ハ イ デカ

く し く も彼の著 「現 存 在 と時 間性 」でこ う述べ て い る。 「いかな るひ と も他

か ら

の死 亡を

い てや ること はでき ない の

ある。 誰か が 「

他者

の代わりに死んでや る 」こと な ら た し かに で き はする。 け れど もこ の こと は

ね に

定の事 柄に おい て」他

の代わ りに犠 牲にな っ てやる とい うことに ほかな らな い。 だ が

この よ うに誰かの代 わ りに

亡 してや るとい うことが意 味 する の は

そのおかげで 他 者か らその死が ほ んの少 しでも取 り除 か れ た とい うζとで は

けっ して あ り え ない 。 死 亡は

それ ぞ れの現 存 在 がその と き ど きにみ ず か らわが身に引 き受 け ざる を え ないものなの であ る。 死は,

れ が 「存

在す

る 」 か ぎり, 本

的 に そのつ ど私のもの である」。 他 者のために犠 牲に な る 死 は あ っ て も

,自

らの 死は

らが

背負

わ なければな ら ない。 こ の事 実は

た とえ いか なる

        

人 間で あ ろ う と厳 粛に受 け 止 め な け ればな ら

  他者

のた め に

牲に な る 死 は

隣人愛の 究 極 的な愛の姿 型 で

あ ろう。 古 今 東 西

わ ずかで は あ る が

そ う した行

さ れ て いる ことは

筆者

多少

承 知している。 し かし凡 庸 な 者には

は か り知れ ない世 界で も あ る。

 

考 え

れ ば

死は個々

引受

け ざるを

ない 不 可 避

事 実であ り

死の 意 味の 探 求 は

逆に 「生 きる 」 ことの意 義 を 知ることで も あ る。 「生 き る」 という実 存 的 問題を

投 げ

か け て いる死は

さ しく我々 に意義あ る 人 生へ の探 求 を 迫るもの でも ある

こう して 死の間

,、

生の

問題

密接

な連

関性

ない し不

を もっ て迫っ て くる ものと して

認 識せ ざるを 得ない の で ある。

死は

その人の生 涯がいか な る もの であっ た かの結 論で あっ て

人 生の 総

算で も ある。

 

筆 者 は

こう した視 点を踏え な が ら

,自

らの死を

受容

しっ っ あ る人

期 患 者 )の問 題 を どう

取扱

どう

処さ れ るべ きか , に

心 を 抱いて き た。

 

人 間 はい かにす れ ば実 質のある人 生 (

life

 of 

quality

) を 生 き

を もっ た死を迎え ら れ る か。 また

現 代

とくに

医療

の な か で, 死に

面 した人

(患 者 )

は真に

価 値ある尊 い もの とし て

わ れて い るの か どう

か な どの疑 問に蓬

して い るか らで あ る

そ して

者 とし ては

,死

医療

という現

代社

会の 重 要な かつ 困 難 な 問 題に対 して

ホス ピス 医 療 か らの示 唆を た よりに考 察 を 試 みたい と考 えて い るの であ る。

86

N工 工

Eleotronio  Library  

(5)

Hokuriku University

NII-Electronic Library Service Hokuriku  University ホス ピ ス そ の医 療 的 法 的 諸 問 題

5

2.

ス ピ ス と は

 

現 代の

気の

型 は

で ある

と言わ れて い る。 勿 論, 他に多 くの難 病が あるこ とは 承 知 して い るつ も りであるが

療困

難な病 気 とい う

で は

最 も

目 され て い るもの の

つ が 癌である

の歴

あ る意

で は

病気

との闘い で あっ た。 それ は

,13

世 紀の ラ イ

,14

世 紀のペ ス ト

,16

世 紀の梅 毒

,17〜18

世 紀の痘 瘡

発 疹チフス

,19

世 紀の コ レ ラ

・結核 ,

20

      {61 紀のイン フ ル エ ンザ

そ して癌

心 臓 病 と

人 間の 生 存の 歴 史はま さ し く病 気の苦 難か ら治

へ の模 索 克 服に か か っ ていた

とい っ て も

い過 ぎで は ないであろう そ して現

そ        

s うし た 過程の うえに立た さ れ ているの で ある。 わが国におい て も

ア メ リ カにおい て も癌は わ れ わ れを悩 ま し続 けて い る。 その こと は末 期 患 者で死 亡 した 人々 の手 記

日記 等が か なり

出版

      {7} さ れて い る

IC

よっ て も 証明さ れ ている。

                      .

 

では

こ う した 末 期 患 者に対 し

て ,

現 代の医 療 制 度の

で は, いか な る治

が な さ れて い る

のか。

医師

治療

Cute

るの が 目

であ り

,.

その た め に は十 分な設 備

検 査 方 法

最高度

学 的知 識 ・

術 等を用い て治 療 (生 命

健 康 回 復 )せ ねば 敗 北であ る と

て い る であろう。 その こ とは決 して

で は ない

む しろわ れ わ れ は

そう

期待

し ているの で あ る。 しか し 反面

死が迫まっ て いる

患者

に関して は

治 療よ りむ しろケア (

Care

)が必 要 で

る にもか か わらず

強 調さ れ る あ ま

受 容 視 点欠 落 してはい な

とい っ た疑 問が

じて くる であ ろ う

ス ピ ス 医 療の登 場は

ま さにそ う し た

問か ら 出発 しており

現 代の

療へ の挑 戦とも見 ら れる。 しかし同時に ホス ピス は現 代

療その もの に対 して

重 要 な堤 言

内 包 してい る よノうも感 じ られ るの で あ る

 

わが

で は

畳の上で死を 迎 え るのが当

ζ

さ れてき た。 そ して死

1

向っ て い る人々

う ありたいと念 じて

家 族の待つ 家 庭に帰 りたい と く り返え し

望 を述べ のが

で あっ た。 その ことは現 時

に おい て も ほ と ん ど

わっ て いないで あろ う。 こ の ような心 情はア メ リカで

共 通の

よ うであ り

人々は家 庭の

N

ッ トでの キュ ア

ケアを 願っ ている と言 わ れている。 家 族に見

られて死を 迎 え

いとい う

いは

.洋

の東

西

問わず 変わ らぬ気 持ちであ るらしい。 そ こで現 代の医 療 は

そ う した要 求に対 して いかなる解 答 をな しうるの か。 ホス ピス ケ アの必 要

が , 近

に おい て

イ ギリス

からア メ リ

カへ と展 開さ れ

さらに

界に広がろ うと して い る の は ま さに

代医

療の こ の

空 白

め る

鐘 の意

を も

っ て い ると思 わ れ る。

 

ホス ピス とは

ホス ピス協 会

National

Hospice

 

Organization

)に よれ ば

の よ うに

さ れ る・ それは 味 期

と その家

1

る痛み と症 状コ

ト゜

ノレ

w

え るサ

ビス の た めの相 互 的

門 的 訓 練 (

interdisciplinary

)の

ロ グ ある 。 ホス ピス は ケア の特 殊 な

概念

であっ て

な ケアの 場所で はない」

と・

 

ボス

ス は末

(特に

によ る)の身

的 精

的苦 痛をい かに緩 和 する か

ま た患 者と その家 族に対 して いかに ケア を す るか 等に重 点 を 置い て い るといえよう。 さ ら

患 者 と家 族の        

望に

沿

っ て

「その

ら しい

」 を全う

た め に援

ることにあ

り,

の人 生の

の 時点 まで質の高い もの に維 持 する た めに努め るの で あ る。

そ のた めのケアは

,.

病 院と

いう 医療 機 関 内に限 定さ れ るもので は な く

(在 宅 )にお ける ケア も重 要 な役 割 を担っ てい る。 ア メ リ カにおけるホス ピス は

病 院ホス ピス よ り も

む し ろ

問 看 護 (ケア)に多 くの働き を な して い ると言 わ れてい

。 ホス ピス は場所 や設 備では ない 。 それ は

,出

得る限 り長 く

87

N工 工

Eleotronio  L土brary  

(6)

Hokuriku University

NII-Electronic Library Service Hokuriku  University

6

三 浦 泉 6河 島 進

の尊 厳 とそのコ ン トロ

を 維 持 することを

患 者に

可能

にす る た めのプロ グ ラムで あ る

 

そのプロ グム の な か で

特 に症

コ ン トロ

ル につ い てみれば

11

身 体 的 痛み (

Physigal

pain

) {

2

)精

み (

Matirial

 

pain

3

会 的

み (

Social

 

p3in

.〔

4

宗教 的痛

み (

Spri

t

。alp 。

i

・) を そ

専 門 的}・分 担 す るのが

ピス ア である

のため}・は 洛 々専 門 分 野に分 れて

それ らの

専門

職が ケア を

ることによっ 行な わ れ る 。 そ して担 当 者の チ

んで

末期

に関 する

割 を

担 する ことになる。 その メ ン バ

と しては

ホ不ピス コ

ディ ネ

又は医 務 部 長

医 師

理学

牧 師

シ ャル ワ

ーt 栄

士,

      禰

師,

療 法士 (身 体 的 )

ボ ラン ティ アがあ り

彼 らは病 院

ケア た は在 宅ケ ア におい て その働 き を な してい

1

る の である。 これらの人々 の

役割

につ い て は

述 し たい。 (皿

− 1,2

)。

3 .

ホス ピス の 歴史の 概 要 ホ。 ピ

歴 史 を

る な らば

院 轣

毓 れ か ら

舗 腰

があるで あろう

しか

本 稿 では

病 院 その もの の歴 史の説 明は除かざる を え ない。

          

 

ホス ピス の起 源は

古代

イン ド

トにお け初 期の病 院

る ことが しか し当 時の病院は

今日

ら れて い る治 療に 重 き を置いた ものでは な く

む し ろS“ や さ しい愛 情の あ       個

るケア

にあっ た

見 ち れて いる。 そこか ら考 え られること は

治 療 を 目的 とす る現 代の病 院 も

その原 型 は実は ケァを中心 と してい た とい うこ

とであ る。 しか し古 代 ギ リシ ア やロ

マ 時       u励 代に おい てはT 温 泉 療 法や水 浴 療

な ど

医師

の指

に よっ て適 切な治

さ れ

む し ろ現

的な 意味で病 院の 萌 芽が 垣間み られ た。 しか し ま だ

ホ ス ピス の原型 と 目 し う るものは 現 わ れ て いな かっ た。 ホス ピス の理念 的なものが現 わ れるには

ッパ 中世を待た なければな ら な か っ

た。

 

知のよ うに

古代

マ に キ リス ト教 が

え られて 以

1

迫 害 と殉 教の

史 を 経て

キ リス

ト教 社 会 体 制 が 確 立 しは じ め る。 そのな かで

修道院 が 設 立さ れ

もそ れ ら に

随 し て

発展

ることに

る。

に ホス ピスがや や明 確になっ て くる のは

修 道 院におい て キ リ ス ト教 的愛精 神に よ る

入へ の ケア が強調 され た と

わ れ る

におい て で ある。 特 に十 字 軍 の

代に

「修道

内に “

Hospitia

” と呼 ばれ る

人や巡

礼者

達に

物や休

を 与え る場 所

        が出 現 した」と言 わ れる ように

当 時

a

道院は

病 院の役 割を担いつ つ

,薬

の 調

さ え も行 な わ れていた。

しか し現 代 的 意 味で の病 院では勿 論な く

旅 人や 巡

者が旅に

れ果

て死 を 迎 え る

人 や 巡礼

に愛 とな ぐさ めの精 神 を もっ て

ケア を 施 すことをその使 命として いた と 思わ れ る。 ま さに そ う した精 神が ホス ピス の 基

に あ ること を見

れ るこ と は できない 。

 

こ の ような キ リス ト教

精 神に端 を 発 した近

的なホ ス ピス が

,19

世 紀 半ば

「ア イル ラン ド の ダブ リン に

慈善修

の シ ス タr , メア リ

ア イ ケ ンヘ ッ ドを

心に不 治の

人を

護       UT と

精神

的に癒し を目 的と して

て られた 」

わ れ

( い る。

現代

のホス ピス は

イギ リス の ロ ン ドン}ζおいて開 花 した。

1967

年に シ シ り

一,

ソ ン ダ

ス博 士に よっ て設立 さ れ たセ ン ト ク リス トフ ァ

ホズ ピスが そ れであ る。 そ して その後

ソン ダ

ス博 士の仕 事}こ刺 激され

ア メ リ カのエ

ル大 学

ニ ュ

ヘ ブン病 院

そ して その地域の人々 が

心 とな り,

1974

年にニ ュ

ヘ ブ 。ホ

ピス が甦

。 たのであ

4

ホス ピス にお け る 夕

ミ ナ ル ケ ア に つ い て

88

N工 工

Eleotronio  Library  

(7)

Hokuriku University

NII-Electronic Library Service Hokuriku  University

ス ピス  その医 療 的 法 的 諸 問 題

7

 ホス ピス ケアは

ま さ し くタ

ミ ナル ア の中 心の 問 題 を 提 起 するもの で ある。 患 者が病 院 における治 療 (キュ ア)で健 康 回 復の望みを失な っ た場 合に

こ の末 期 患 者 をいかに取 扱うか の 問 題がそ

である。 医

担 当

,末期

の 期

望にいか に

対処

すべ き か , とい う切 実な 課 題に

面せざる を え ないわ けであ る

そのよ う な

況のな かで

ホス ピス ケ ア の役割 は

すこぶ る重

な 位 置 を 占めて くる と思 わ れる。  ところで タ

ミナル ケアに おい て

患者 (本 人 )ま た は医 師は

以下の三 つ の基本 的 事 項に         注 目し なけれ

な らない。 すなわ ち

 

  どこで

を 迎え る か と

・ うこと,

  病名お

よび 症

べ き か

かとい うこと

  延命の た め に全 面 的な努 力を行なうべ

あるい は苦

を取 り除 くことに主 眼を置 くべ き か とい うこと。

 

そ れで これ らの事

に関して

ホス ピ スケア にい か な る 問 題 が あ るのか を

筆 者なりに考え てみたいQ

 

      

    

     

 

1

点につ いて は

当 然の ことであるが

ホス ピス において死 を 迎え ること も

1

またホ

ム ケア と して 家 庭にお い て家族に見 守ら れて死を 迎 え ること も

能で あ る

そ の際

特に ア メ リ カにおい て 展 開 さ れて い る訪 問 看 護の方 式 が 考えられる。

 第 2

点につ いて は

ホス ピス で は

末 期 患 者に対 し て病 名お よび症 状 を 告 知 し

患 者が そ れ を 知 っ たうえで ケ アがな され る のが 自然である

た だ し

そ の告知の具

的な方 法はそれぞれ の ケ

ス に応じて考 慮さ れ なければ なら ない 。 医 師の 診 断における判 断が

患 者 本 人の 人 生 観

格 ・育

っ た環 境

・社

会 的立場

養 ・信

仰の 問

等の背 景を考 慮 して

知 が な さ れ

その う えでケアが なされ ることが望 ま しい といえ る。 こ のように ホ ス ピスで は

患 者が病 名 を 知っ て い ることカ

よ りよ い ケア に役 立つ と考え られる こ と か ら

告 知が必 須 的な要 件と なっ て い る

で ある。 とこ ろで

患 者 (特に癌の場 合の)が病 名お よ

を告 知さ れ た場 合

絶 望 感に陥

結果

と し て死 を

めると

っ た 議

もな される か も しれない

しか し筆 者 は

わ が

のホ ス ピスを実 際に見 聞して

か な らずし も そうで ない こと を 知 っ た。 告知 さ れ た後の ケアの 在 り 方 (方 法 )に配 慮 が なされ

また人 間 的な ケアがなさ

る な らば

告 知はかな らずしも否 定 的 な

要素

むものとは考え ら れ ない のである。 ア メ リカで は

こ の告 知 は

わ が 国より もはる かに当

の こと と してな されて

る よ 。 その 固

な文

化 ・

社 会 的

宗教

的 背 景 等 に基づい て な さ れてい る か

らであり

問題が訴 訟

会といわ れるほ ど法 律 問 題とな る ため

も ある。 ところが わ が

で は

こ の告 知の 問 題は

,現在 あ

とこ

ろ ,

か な り微

な問 題 と考えられて い るのが実 情である。

       聖

 

3

点につ い ては

ホス ピス ケア の場 合

末 期 患 者の延 命 効 果の問 題よ り も

身 体 的 精 神 的 苦 痛をいか に緩 和して

その残こさ れ た

を いかに

充実

し た ものに

すか に焦

かれる。 すなわ ち生の質 を 高め ること

その主 眼が ある とい え よう。 その た めの

Pain

 contro1 の 最

方法

模索

さ れて い るの で あ

,限

られた

生 を

の に

る た めに その ケア に 全 力が投 入されて いるの であ る。       

 

ア メ リ カの ホス ピス のプロ グラム は

の ように述べ られてい る。 すなわ ちホ ス ピス ケア の狙 いは

「痛みとその他の 症 状の コ ン トロ

ル にあ り

それはい たず らに延 命 策として人工の手 段は 用い ない とい うことです

治療の

継続

ホス ピス の サ

ビスで は

批 判さ れ

要 素です が

それは ホス ピズの

的の 焦 点が治 療 とい う よ り も む しろ苦 痛の

時の緩 和にあ るか らで

89 N工 工

Eleotronio  Library  

(8)

Hokuriku University

NII-Electronic Library Service Hokuriku  University

8

三浦 泉

河島  進 す。 ホス ピ ス のプロ グラム を

末 期 患 者へ のその他の取 り組みと区 別 する の は

ビス の性         質と そこ にあ る 理念で あ っ て

建物

などの よ う な周 囲の環

では あ り ません

1

と。 要

るに いわ ゆ る治 療 面にそ れ ほ ど力 を注 が ない の がホス ピス ケア で あ る

8

い うこ とに な ろ う。 しか し同時 に

ア メ リカの ホ ス ピス協 会の 基 準の な かで

適 切 な 治 療 を 目標 と し

ま た適 切な 治 療こ そ ホ ス ピスケア の最 終 目標で ある と定 義さ れ ているの も事 実であり

,・

「治 療 をし ないホス ピス は存 在               

       

し ない」 と言 わ れて い るの も否 定でぎ ない。 その意 味では

ホス ピス は 「死の家 」

というイメ

ー.

ジで は な く

治療 を否定 しない ホス ピスへ 進 展 て いるよ うに思 われる。 延 命の た め人工的 手 法 も併せ 用い ら れ てい るので あ る。

わ が国の 聖 隷ホス ピス に おいて もまた

「死の受 容が で き る 患

で も

や はり

日も長 く家 族と と もに生 き

たい と切望 し

延 命を

で き る だけの 治

力を

続け

て ほ しいと熱望 して いる。 こうし た

力を放

して患

を見

て る態

は ど うして も とれ ない 」 と語られて い る

もまたそ う あっ て ほ しい と願う者の

人で あ る

2

}アル フォ ン ス

ケン, メヂカ ルフ レン ド社 編 集 部, 叢 書 「死へ の準 備 教 育 」

A

 を考 え る, 第 3巻, メヂカル フ レ ン ド社, 昭 和61年 5月20日第

2

刷, 197

208頁 参 照。  

 

ショ

ペ ンハ

西 尾 幹

「意 志 と して の考 察 」

世 界名 著

45

中 央 公 論   社

昭 和55年

4

月20日初版

513頁 参 照

4

)パ ス カル

前田陽

由木康 訳

「パ ンセ」

世 界の名 著

,29

中央公論 社

昭和

53

7

20

日初

 

155頁 参 照Q

       ・

  

7 (

5

) ハ イ デ ガ

ー,

原 佑

辺二

「存在 と 時 間 」

世界の名 著

74巻

中央 公論 社

昭和55年

2

20

 日初版

,395

頁 参照。 〔

6

) 立 川 昭二

病気の 社会史

文明に探る病 因

一 ,

NHK ブッ クズ

152,

昭和 58年 5 月

2e

日第

17

  15頁

〜16

頁 参照

       

       

7

) 近年

癌で死 亡 する人々 の数が増加して いる こ と は周 知の事実で あ る。 わが国の 昭 和

60

年の人口動 態統

 

計に よれ ば

昭和59年より死 亡者 数力

12

00p人 増加し

752

000人にな り

その な かで死 亡者は188

  000人 と な6 て死 因 中第 1位で あ る

(昭 和61年 6月27日

毎 日新聞 朝刊に よ る )

   な お

癌で倒れ た人の闘 病 記 録が数 多 く出版さ れ

その苦 闘の様 子は読む者の心 を痛め ふ る わ せ る も  のが あ る

治ゆの医 学 的努力が払わ れるべ き は勿論で あ る が

治 療の方法 も模索さ れ なけれ ば な らない  と考え ら れ るの であ る。

  

ち なみに わ が 国の 出版 物 (初版の年 代順に) として筆 者 が 参 考にしたの は次の通 りであ る。 高見 順

 

「詩 集 死の 淵よ

jl

講 談社文 庫

,昭

和46年7月 1日

朝 山新

「さよなら あ りが とう, み ん な (癌

 

と闘っ た夫 妻の 記 録 )」 中 公新書

昭和46年 2月25日 岸 本 英 夫

「死 を見つ め る心 t ガンと たたかっ

 

た十 年 間 」

講 談社

昭和

48

3

15

原崎百 子

「わ が 涙 よ

わ が 歌 とな れ 」

新教出版 社

,19

 

79年 (昭 和54年 )3月31日

井 村 和 清

「飛鳥へ

そ し

τ

まだ見ぬ子へ

1

洋伝 社

昭 和55525日

 

吉岡 昭 正

「死の受容 」

ガンと向き あっ た365日

毎日新 聞 社

昭 和55年11月30日 児 玉隆也

「ガ ン病 棟

 

98

日」

新潮文庫

昭 和

55

12

25

松 岡 寿 夫

「ガン宣 告 」

講 談社,

1981

年 (昭 和

56

年 )

12

8

 

西 川喜作

「輝やけ我が命の 日々 よ

ガンを宣告さ れ た精

科 医の1000日

新 潮社

1982年

 

(昭 和

57

年 )

10

月ユ5日 大 橋 祥宏, 「林檎の夜

だ ち戦 記 」 , 知 人 館

1984年 (昭 和59年 )

4

 月10日

雨 宮育造

雨宮淑 子著

「この

日を 永 遠に

ガン闘 病ホス ピス 日記

キ リス ト教  新聞社

,1984

年 (昭 和59年 )

8

22

内村普

「死よ 何 とい うつ らさ

ガン

の ドキュ メ ン ト

−1

 

北国 出版社

昭和

61

7

18El

£ その他

死に関するもの と

L一

柳田邦 夫

「ガン

50

人の勇気」

文 藝   春秋

昭和

56

3

11

柳田邦夫

「明日 }こむ 闘い

ガン回 廊からの報告

」文藝 春秋

昭和   56年8月5 日

日野 原重明, 「死を どう生 き た か 」, 中公新 書

昭 和58年3月25日

石 井 仁

「担 癌 者 」

 

潮社

,1984

年 (昭 和59年

12

月5

日)

向井承 子

「たた かい はい の ち 果て る まで

医師 中新井 邦 夫の 90 N工 工

Eleotronio  Mbrmry  

(9)

Hokuriku University

NII-Electronic Library Service Hokuriku  University ホス ピス そ の医療 的法 的 諸問題

9

 の 実 践rJ 新 潮 社

1984年 (昭 和59年7月10日), 塚 本 哲 也

「ガン と戦っ た昭和史 (上

下 )

 

本 寛 甫と医 師たちセ」 文 藝 春 秋

昭 和

61

年 4月1 日)

朝 日新 聞 特 別 取 材 斑

「ガンとの 対決」(上

下 )

 

朝日新 聞社, 昭

56年 5月30日

上 )

昭 和56年11月30日 (下 )

庭瀬康二

「ガン病棟の カル テ」 新 潮 社

 昭 和57年2月25日

抑田 邦 夫、 「死の 医 学 」へ の序 章 」

新 潮社

,1986

年 (昭和

61

年 )

12

5

日など が あ  る

8

National

 

Hospice

 

Orgainzation

発 行のパ ン フレ トの

The

 Basice of 

Hospice ,

1986に よ る

9

Interdisciplinary

 team と は

各専門 分 野より成る チ

アプロ

(注 個

112と 訳

 

ている が

筆者は相互的専 門 的訓 練チ

ムと訳し

t

。 これには, 特別に訓 練 された健 康 (

health

)専門

 

非 医療 専 門職, 家 族メ ン バ

と ボ ラィ アが 含 ま れ る こ のチ

は 通 常 医 師

っ て指導さ れ

 

1

人 またはそれ 以 上の ナ

シャ ル ワ

ー,

心 理 学 科 医 者

物理療 法 士 と牧 師を含む もの で あ

 

る。 ホ ス ピ ス コ

ディネ

在宅

入 院 患

の いかな る状 態に関 して も

すべての ホス ピスサ

 

ビ ス の適 切 な 調 整 を 行 う責任 を

ま た 患 者ケ アコ

ス ピ ス

 

患 者の家 族 等の間の密 接 な 関 係 を 図 りつ つ 仕 事 をする (

Hospice

:ltsconcept and  Legislative

 

Development ,

 september  

1982,

 at 

10.

よ り

す る)

   

      

  

な お

1978

年には全米ホス ピス協会が法 人化さ れ

これに よっ てホス ピスケアプロ グラム規範が採 用  さ れ

その規 範に合 致 するプロ ラムを有 するホス ピスが認 定されることになっ て い る

そ の規 範は次  の22項 目か らなる。 すなわ ち (

1

)適切な治 療こそ

ホス ピス ケア の最 終 目標で あ る。 {

2

胎 癒がもは や不可  能な場 合は

,一

時緩和的看護 が

もっ と も適 切な ケアの形で あ る。

13

時緩 和的治

慢 性

 症 状に よ る 苦 痛の 防止 を 目指す

4

)ホス ピス 入 院は

患 者とその家 族のニ

ズが あ る か ど うか

彼ら が   看護の要請を表明 した かどう か

に よつ て決め る

  ホス ピス

ケァは専 門家の専 門家の サ

ビスの  混 合である

  ホス ピス におけ る看 護で は

患者と その家族生 活

あ ら ゆ る側面が治療に関 連 して

 有 効である

と考え る

7

)ホス ピ ス

ケ ア は患 者とそ の家 族の信 条 を すべ て尊 重 し

彼 らの個 人 的

哲  学 的, 倫 理 的,宗 教 的要 素を満たす, 様々 な方策を試 ける。   ホス ピス

ケアは絶え間ない看護 で あ る

 

  ホ ス ピス

ケア

プロ ラムは 患 者と家 族 をひどま と め に して

ケア の

単 位と考え る。   患 者と家

 

族は

ホス ピス

ケア

ムの 中心的存在である

と考え られて い る

(IDホス ピス看 護計

で は

 

族のなかに看 病の責 任 を 負っ てくれる者の いない患 者の世 話をすること がで き る人々 を見いだ し

配 属

 

監 督 しよ う と努める。 働ホ ス ピ ズ に よる家

taic

対する ケアは

患者の死後 も続く。 〔13)ホス ピズ は年   中無休

。一

日24時 間

1週7 日間の護を受け られ る。 働ホス ピス

ゲアは

職域関連 的なチ

ムで 行  なう。   ホス ピス

プロ グラム は

職員 を支 える

組 織的

非公式の手 段を与え る

U6

)ホス ピス

プ ロ

 

グラムは

全 米ホス ピス協 会の規 範 と

患者と家 族に対 する看 護の組 織 を 司る適 切な法 律と規制に従 う  もので ある

a

物ホス ピス

プロ ラム の活動は中央 行政の調 整に従う。   絶 望的な症状をコ ン トロ

 

する最 善の道は, ホス ピス

ケア の本質で

職 域関連的 チ

ムに よ る

医 療

看 護 そ  他の サ

ビスを

 

必 要 とす る。   ホス ピス

ケァ

プ ロ グ ラム はつ ぎの職 種を含む。 〔a職 員全体の医療部 長

{b}ケアチ

 

ムの

員 と して職 員に加わ る医 師

者の当 医

(外 来 また は 主治 医)と密接に連絡をと りあ うこと。

 

   看 護の場 所 を決 定 するファ クタ

と して ,患者の ニ

ズ とみ にづき , ホス ピス

プロ グ ラム は

 

入 院 看 護 も在宅看護 を行 う。   教 育

トレ

ニ ン

グ,

ホ スピス

サ 「ビ ス の評

,.

ホス ピス

ケア

 プ ログラム の活動とし て

現在 進 行 中で ある

?2)全 患 者につ い て

精 密

かっ最新の記 録が保 管さ れて

 

い る。 (な お

この規範の詳 細にう い て は

1

日本経済新聞 社編

「ドキュ メ ン ト

聖隷ホス ピス ,

昭和58

 

4

1

日第

1

刷,

159

〜162

頁 を 参照 さ れ たい。)    こ の規 範

ホス ピス の資格

目 的 を 定め るこ とに よ り, 「ホス ピスに名 を 借 り た 不 完 全

不 適 切な  施 設の氾濫を防ぎ

連邦や州 な ど か らの補 助 金 を 獲 得 しや すい狙い」 を もつ と言 わ れてい る

( 前掲書

 

7

}「

ん との決 (下)」

100

頁参照 )

ao

} 柏木 哲夫

「生 と死を支え る

ホ ス ピス

ケア の実践 」

朝日新 聞社

1983年 5 月20日第 1 刷

 

4碩

11

} 柏木哲夫

「臨死 患者ケア の理 論 と実 践厂

死にゅく患 者の看 護

日本 総 研 出 版

,1982

12

91

N工 工

Eleotronio  Library  

(10)

Hokuriku University

NII-Electronic Library Service Hokuriku  University

10 三浦   泉

河 島  進

 

15

日第

1

6

,142

頁 参照

U2

National

 

Hospice

 

Orgainzation,

 

About

 

Hospice ,

 at 10

a3

ホス ピス の語 源は

ラテン語 (hospitiu

m )の ホス ト (

Host

を もてなす 主 人

た はゲス ト (Guest)

 客に由来 するもの であ り

「本来は旅 人が 憩い のた めに短い期 間だけ滞在 するコ ュ ニ テ ィを 意味し

 

旅ゆ く 人 た ち が補 給や休 養を し た り

ま た

こ の人 々 を世 話した りする場 所」 のことであ る と言われる

 

(ビク タ

&ロ

ズマ

ー ・

ゾル

ザ,

訳 岡

木村 恵

「ホス ピス

末期ガ ン患者へ の宣

 

家の光協会1 昭和

59

2

1

日第

2

,396

頁 参照

   

   

Marlene

 

Scham ,

 and  

Arnold

 

Schan ,

 

Hospices

Medical

 alld  

Legal

 considerations

1985

 

Cyril

 

H .

 

Wecht ,

 

Series

 editor

 

Legal

 

Medicine

 1985

 

Praeger

 publishers

 at

301

e5

Ke

皿 eth  

P .

 

Cohen

 

Ph .

 D

 

MPH .

斎 藤

木 哲夫 訳

ホス ピ ス

末 期医 療の 思想 と方

 

医 学 書 院, 1983年 8月 1日第 1

2刷, 21頁 参 照。

   

Kenneth

 

P .

 

Cohen ,

斎 藤 武, 柏 木 哲 夫

前 掲 書 (15}, 21頁 参 照。

17

} 沖 藤 典 子

平 安 な れ命の終 り

ホス ピス病 棟 か らの報 告, 新 潮 社

昭 和

61

年 7月

15

日第

6

38

  参 照

      ・

ll8

Barbars

 

Coleman

, 

A

 

Consurner

 

Guid

 

to

 

Hospice

 care , 

Natiorral

 

Consumers

 

League

 

June

 

1986,

at 1

       

ag

) 大井玄

ミナル

ア の現 状 とあ り方

リス増刊総合特 集Na44

日本の医 療

ζれから, 有

 

斐 閣

,1986

9

25

,229

頁 参照。 なお

そ の内 容につ いそは

デ レク

ドイル 編

季 羽倭文子監  訳

相 原 真理子 訳

ミ ナル

ケア

イギリス の ホス ピス

ブメ ン ト に学ぶ

メヂカル フ

 

レ ン ド社

昭和

61

年 4 月14日第 11版 を参照さ

たい

20

) シ シリ

ー ・

ソ ンダ

ス他編

岡 村 昭 彦 監

, ホス ピス ケ アハ ン ドブッ ク

家の光 協 会

t、

昭 和

59

7

月   20日第 1版

241頁 参 照

   原義雄

千 原 明

ホス ピス

ケア

看取 りの医 療へ の提 言

メヂ カル フ レン ド社

昭 和

61

年  ?月26日第

1

版 第

5

,78

頁参照

   前 掲書 

,76

頁参照

 

ホス

ス に お

る 医

役割

アメ リ カ に お け る ホス ピ スケア の基

 

章で

べ た ように

ホス ピス ア で は

,患

者 個 人の所有 物

例えば 花

家 具 な ど を は じ め

家 族 あるいは

人 達 を も

に身の回 り

にお く事 ができる。

患 者 達 は もはやその 人生 をさ ら に長 引か せ ること はでき ないけれ ども

親 切で

愛情

ちた

定の ケアを受け るこ とができる。  ア メ カに おける ホス ピス は

大む ね次の

3

つ の で あ る。

 

1

) 末期

の患

に場所を

備 提 供 し

他の病

で の治 療 行 為には抵 触 しない ような全て

  

能 を 持つ ケアセ ン タ

 〈

2

死にゆ く患

及び そ れ を看 護 する家 族を

ける た め に病 院 内に設 け られ た ホス ピス ケア     チ

ム に よ る ケア

 

3

) 末 期 症 状の患者 及び その家 族に 医療の

護 と カウ

セ リン グ を行うサポ

トチ

  

訪 問や電 話や手

などで激 励 する ケ アで ある。

全 米ホス ピス協 会が出 した ホス ピス の

定義

に よれ ば

これ らのホズ ピス の

きは

のωん       勘

  の

4

項になるだ ろ う。

92

f N工 工

Eleotronio  Library  

参照

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