言語文化研究所年報
第
9号
1997
武 庫 川 女 子 大 学
言 語 文 化 研 究 所 年 報
第
9号
目次
言語文化研究所 の活動 の概要
新 聞社会面記事 の語彙 と漢字
-1997年 の新聞 3紙 を資料 として一「 あの」の機能一班
―歌謡の中の「あの人」
女子大生の敬語意識
キ ー フー ド 多 ― ワー ド キ ー ワ ー ド キ ー ワー ド キ ー フー ド 語彙調査 漢字調査 社会面の記事佐竹
秀雄
5
西崎
亨
23
岸本
千秋
33
あの人 歌謡 コンテ クス ト 敬語 レル ´ヽル 読 む こ と の 情 報 化 対 応 一国語 科 に お け る情 報 教 育 ―市川
真文
45
フ ッァション雑誌に見 る「 女 らしさ」の変容
高橋
博美
55
情報 読むこと 構造 機能 実体 女性雑誌 使用意識 共出現語 イメージ 語の変化言語文化研究所 の活動の概要
:.1997年
度の調査研究(1)小
学校国語科教科書の語彙調査 この研究は、小学校国語科教科書に使用 されている語彙を調査す ること によって、現在の語彙教育上の問題点をさぐるとともに、国語教育に関す る基礎資料を得ることを 目的 とす る。 言語文化研究所では、他方で、若者 (学生)の
言語意識の分析を行 って いる。若者 ことばの現在を理解す るためには、彼 らの言語能力形成の点で 重要な影響を与えると推測 され る、小学校の言語教育についても調査する ことは意味がある。 また、国語史研究の観点か らも、現代の ことば教育の データが必要であ り、そのためにも国語科教科書の調査は有効なものとな るはずである。 今年度の主な作業は、次の2点
である。 ① 国語教科書の文脈付 き総索引(KWIC)を
もとに、昨年度来行 っ ているデータ修正の続 きを行 った。 ② 語彙調査の集計を試みた。その結果、教科書に使われている教材に よって、語彙や漢字が違 っているのではないか との仮説が得 られた。 ③ また、語彙調査の方法上にも、ヽヽくつかの問題点が明らかにな りつ つある。 以上の結果か ら、教科書に取 り上げられている教材の性格に よって語彙 のあ りようが異なること、また、漢字教育にかかわ る漢字の学年配当によ って語彙が影響を受けている事実が明確にな りつつある。 この問題につい ては、来年度にまとめる予定である。2)学
生の言語意識の調査研究 この研究の 目的は、学生たちがことばを どう使い、どう解釈するかの調 査を通 して、若者の言語意識の本質をさぐることにある。若者 (学生)の
言語意識の分析を通 して、 日本語の将来を考 える基礎 データを得 よ うとす る ものである。 今年度 は、「 近年 、問題 とな る よ うな敬 語使 用 に対す る意識」をテ ーマ と した。特別学期の期間中に、学生に対す るアンケー ト調査を行 い、その 結果を分析 した。 そ の結果については、
LCレ
ポー ト7号で「 けい ごの ご」 とい うタイ ト ルで報告 した。そ して、 さらに本報告書で、岸本千秋が「女子大生の敬語 意識」 として くわ しい分析結果を報告を している。2_1997年
度の刊行物等(1)言
語文化研究所年報第8号
前年度 (1996年度)に
おける研究成果の報告 として、以下の論文を掲載 して刊行 した。 佐竹 秀雄 :混ぜ書きの条件―小学校国語科教科書をデータとして一 西崎亨 :表現の一班∼ ウチ とン ト∼ 市川 真文 :書 くことの指導 ―フランスの入門指導論 5-岸本 千秋 :女子大生の漢字意識
(2)研
究 レポー ト(LCり
ぽ ―と)7号
・8号
1997年度において、「学生の言語意識の調査研究」の題 目の もとに行 っ たアンケー ト調査の結果 と、新聞データをもとに しての漢字調査の結果に ついて報告 した。各号のタイ トルと内容は次の通 り。 第7号 :け いごのご 敬語における現代的な傾向 (たとえば、 レル形の多用化)に
つい て、学生たちが どのように意識 しているか。 また、近年、問題 とさ れ る敬語形式 (たとえば、二重敬語)に
ついてどう思っているのか。 こうした問題に対す るアンケー ト調査の結果を集計 し、簡単な分析 を加えた もの。 その結果、学生たちは、敬語に対する知識があっても、それを運 用す る現実の能力が必ず しも十分でないことがあきらかになった。世 相を表 す といわれ る新 聞 の社会面 を取 り上げ て、19977年の一 年間 に、 そ こに出現 した漢字 を調査 した もの。 通常 の漢字調査を行 うとともに、それに一定の操作を加えること に よって、 1997年 に特徴的な漢字 を抽 出す ることを試みた。その結 果 、「 油」「 少 」「 海」「 殺 」「 総」 な どが得 られ た。 これ らは、 1997 年 に起 こ った事件 ・事故 に ちなむ ものであ った。
3.言
語文化セ ミナーの開催 1997年11月 7日 (金)午後2時
40分か ら、本学Ll-403教
室において、「敬 語はことばだけか?」 と題 して、言語文化セ ミナーを開催 した。 講師に、国立国語研究所言語行動研究部第一研究室長杉戸清樹氏を迎え、 「言語行動 としての待遇表現」の題 日で講演いただいた。そのなかで、杉戸 氏は、敬語が、狭義のことばの面に限 らず、広 く言語行動の面か らとらえら れること、そ して、私たちがいかにさまざまな気配 りを しなが ら、表現行動 を行 っているか とい うことを話 された。 講演に先立 って、研究所か らは佐竹秀雄が敬語に関す る調査結果(LCり
ぼ―と7号の内容)を
報告 した。 講演のあと、学外か らの参加者をまじえて討論を行 った。4.事
務報告(1)組
織 所 長 :佐竹 研究員 :西 崎 研究 員 :市川 研 究員 :平岡 助 手 :岸本 (言語文化研究所教授) (文学部 国文学科 教授) (文学部 国文学科助教授) (文学部英文学科教授) (言語 文化研 究所非常勤助手) 秀雄 テ 真文 照 明 千秋(2)LC倶
楽部 の運営 研 究所 では「LC倶
楽部」を発足 させた。 これは、現代 日本語のさまざ まな現象について、研究者以外の人たち とも一緒 に考 えた り情報交換を し た りす ることをめ ざしているものであ る。現在は、 まだセ ミナーの案内を 差 し上 げ てい る程度の活動 しか行 っていないが、 と りあえず会員を募集 し てい る。 5。 その他 一本報告書について この報告書には、研究所のメンバー以外の論文 として、高橋博美「 ファッ ション雑誌に見る「女 らしさ」の変容」を収録 した。1995、 1996年度に、研 究所のメンバ ーを中心に科学研究費補助金に よる研究「「女らしさ」の意味 ・用法・イメージに関する記述的研究」(基盤研究 〔C〕、研究代表者 ・佐竹 秀雄)を
行 ったが、高橋 さんはその研究協力者であった。そ して、今回の論 文は、その ときの報告を発展 させた ものである。なお、高橋 さんは、1998年 3月 に、本学大学院文学研究科修士課程を修了 した本学の卒業生で もある。新聞社会面記事の語彙 と漢字
-1997年
の新 聞3紙
を資 料 と して一 佐 竹秀 雄
1_研
究の目的 新聞の社会面は世相を映す鏡 といわれる。その時 々の事件や出来事を生 々 しく伝えているか らである。 もし、それが事実だ とすれば、言語的な側面に も同様の ことが言えるはずである。世相を反映す るような語彙が新聞の社会 面に多 く登場することになろ う。つま り、事件や出来事にかかわる語彙が当 然多 く使用されて、それが語彙調査の結果にも関連す るはずである。 また、 語彙のあ りようは表記を介 して漢字にもかかわ るか ら、漢字調査の結果 とも 関連が見 られるはずである。 そ こで、新聞の社会面の語彙調査 と漢字調査を行い、そ こにどれは ど世相 が反映 されているかの問題を考えることにする。 ただ し、語彙調査 とい うものは、データ修正、単語の認定、同語異語判別 などで、多大な時間を要す るのが通例である。 これまでも、大規模な調査で は十年以上の年月がかか っている。そ こで、今回は、小規模な調査で短時間 で、それな りの結果を得 ることを 目標にお く。精度100パーセ ン トを 目指す のではな く、95パーセ ン ト程度で早 く結果を出す ことを優先する。それで、 どれは ど有効な調査ができるかの検証 も研究 目的 とする。2.調
査データについて 朝 日、毎 日、読売の新聞3紙
(各社 とも大阪本社発行)の
社会面について、 1997年 1月∼12月の体刊 日を除 くすべての 日の朝刊か ら、各 日5文
を別 々に 無作為抽出 した。 抽出に際 しては、広告、マ ンガ欄、記事の見出 し、写真のキ ャプション、 図表、死者告知欄は除いた。選定 したデータは、機械可読のテキス トデータと して入 力 した。 抽 出 したデータは、総計322日 分で4,830文 であ った。
3.語
彙調査 の結果 語彙調査 にあた って、調査単位は、国立 国語研究所の新聞語彙調査 におけ る短単位 に準 じた ものを採用 した。ただ し、助詞、助動詞、記号は、集計の 対 象か ら除いた。 そ の結果、 異 な り語数 : 12,845語 述 べ 語 数:126,311語 であ った。度数順語彙表 の一部 (度数50まで)を
、次ペ ージ以降に表 1と し て掲げ る。 上位 に「 す る」「 いる」「 よ う」「 こ と」 や「 一 三二・三 ……」な どが並ぶ のは、 これ までの他の語彙調査、た とえば国立国語研究所の雑誌調査や新 聞 調査 の結果 と変 わ らない。 しか し、それ らと明 らかに違 うのは、事件あ るい は事故に関連 のあ る語が多い ことであ る。例を挙げ ると、11位「 容疑」、22 位「事件」、29位「 捜査」、33位「 逮捕」 と続 く。 いずれ も事件に関係す る語 である。 さらに、 これ らに関連が深 い と考 え られ る語 と して、53位「 本部」、 54位「 疑 い」、66位「被告」、77位「 府警」、80位「 県警」、91位「 事故」、95 位「 違反」、120位「 殺人」な どが、度数120(約
1パー ミル)以
上 で見つか る。 こ うした ことか ら、社会面がいかに事件や事故 の報道が中心にな っている か がわかろ う。「 社会」面 とい うか らには、 もっと多様 な出来事 の報道があ りうるはずだ と思われ るが、現実 には、事件や事故を扱 うので精一杯 なので あ ろ うか。 1997年 に どの よ うな出来事があ ったかを振 り返 ってみ よ う。毎年、年末に はその年の十大 ニュースが話題 になる。読売新聞社では、毎年、読者の投票 に よって、その年 の十大 ニュースを選 んでお り、1997年分については、 同年 12月 14日付け朝刊 に、 国内十大 ニ ュース と して発表 され ていた。 それ に よる表
1.度
数順語彙表 品詞欄 の「 固名」は固有名詞、「 形動 」は形容動詞、「 五 段」「 一段」 は、 それ ぞれ「 五段動詞」「 一段動詞」の意。 順位語
品詞
度狐パーミル
)順
位語
品詞
度数(バ‐ ル) よ 日(にち) す る い る 者 市 こ と 容疑 五 人(にん) 大 阪 さん 四 十 あ る 九 月(がつ) 年(ねん) 事件 日(か) な る 捜 査 八 二 十 よる 逮 捕 サ変 一段 数詞 名詞 数詞 名詞 助数詞 名詞 数詞 名詞 名詞 数詞 助数詞 固名 接 尾辞 数詞 数詞 五段 数詞 助数詞 助数詞 名詞 助数詞 数詞 五段 五段 名詞 名詞 名詞 数詞 数詞 五段 名詞 5748(45.5) 2545(20.1) 1587(12.6) 1310(10.4) 1176( 9.3) 1129( 8.9) 969( 7.7) 884( 7.0) 874( 6.9) 872( 6.9) 835( 6.6) 825( 6.5) 808( 6.4) 790( 6.3) 772( 6.1) 772( 6.1) 726(5.η 694( 5.5) 686( 677( 656( 642( 611( 595( 565( 500( 489( い 約 県 0 0 0 D D η D 0 0 D D O D a a 466( 455( 437( 410( 401( 同 ら 鴫κじ) この 会 社 府 調 べ わ か る た め 円 ′ゞ 百 区 中(なか) み る 町 九 午後 ごろ 本部 疑 い 東京 HI 分 関係 被告 名詞 接 尾辞 助数詞 連体詞 名詞 名詞 名詞 五段 名詞 助数詞 名詞 数詞 名詞 名詞 一段 名詞 名詞 名詞 接 尾辞 名詞 名詞 名詞 名詞 固名 接尾辞 名詞 名詞 名詞 固名 名詞 助数詞 名詞 名詞 397( 391( 366( 356( 354( 346( 312( 312( 311( 307( 300( 300( 293( 277( 276( 276( 272( 265( 258( 257( 254( 252( 251( 248( 247( 245( 244( 244( 241( 239( 239( 232( 230( 本 院 車 部 日 的 後 病 署 3.1) 3.1) 2.9) 2.8) 2.8) 2.η
2.D
2.5) 2.5) 2.4) 2.4) 2.4) 2.3) 2.2) 2.2) 2.2) 2.2) 2.1) 2.0) 2.0) 2.0) 2.0) 2.0) 2_0) 2.0) 1.9) 1.9) 1.9) 1.9) 1.9) 1.9) 1.8) 1.8)順位
語
品詞
度劉バーミル
)順
位語
品詞
度狐パーヽル) 67 68 103 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 114 116 117 118 118 120 120 120 123 123 125 126 127 128 129 130 131 132 132 132 135 135 135 138 138 140 138( 136( 135( 133( 132( 131( 130( 129( 127( 125( 125( 125( 124( 123( 122( 122( 121( 121( 121( 120( 120( 118( 117( 116( 116( 115( 113( 110( 109( 109( 109( 108( 108( 108( 105( 105( 104( 七 長 所 証券 員 対す る 取 引 側 お る 受け る 府警 間 課 県警 昨年 万 そ の 出 る 億 社長 問題 金 兵庫 事務 され る 神戸 事故 建設 違反 人(ひと) メー トル 市 内 男性 性 総会 調査 くる 数詞 名詞 名詞 名詞 名詞 サ変 名詞 名詞 五 段 一段 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 数詞 連 体詞 一段 数詞 名詞 名詞 名詞 固名 名詞 一段 固名 名詞 名詞 名詞 名詞 助数詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 力変 228( 1.8) 215(1.7) 214( 212( 212( 205( 203( 201( 196( 194( 192( 192( 191( 189( 184( 183( 181( 177( 176( 173( 172( 171( 164( 163( 160( 160( 160( 152( 151( 148( 145( 145( 145( 141( 141( 140( 138( 職員 これ 少年 ない 女性 もの 午前 京都 で きる 内 写真 医療 殺 人 経営 自宅 同市 うち 地検 グル ープ 士 不 死亡 人(じん) 計 使 う 省 当時 かけ る 都 求め る 機 法人 接尾辞 名詞 名詞 数詞 名詞 名詞 名詞 名詞 形 容詞 名詞 名詞 名詞 固名 一段 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 接頭辞 名詞 接尾辞 名詞 五段 名詞 名詞 一段 名詞 一段 名詞 名詞 十 年 屋 局 社 三 今 1) 1) 1) 1) 0) 0) 0) 0) 0) 0) ()) 0) 0) 0) 0) ()) 0) 0) 0) 0) 70 70 72 73 74 75 76 77 77 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 91 91 94 95 96 97 97 97 100 100 102 103 .0) 1.3) 1.3) 1.3) 1_2) 1.2) 1.2) 1.1) 1.1) 1.1) 1.1) 1.1) 1.1) 1.1) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.8) 0.8) 0.8)
順位
語
品詞
度致(パーミル
)順
位語
品詞
度瓢パーミル) 140 140 140 144 145 145 145 148 148 148 151 151 151 151 155 155 155 158 158 158 161 162 162 162 162 162 162 162 169 169 171 172 172 172 172 176 176 104( 104( 104( 103( 101( 101( 101( 100( 100( 100( 99( 99( 99( 99( 98( 98( 98( 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.3) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 176 176 180 180 180 183 183 183 186 186 186 189 189 189 189 189 194 195 195 195 195 199 199 201 202 202 202 206 206 208 208 208 208 212 212 212 215 銀行 学校 明 らかだ 場(じょう) 詐欺 委 員 法 殺害 担 当 団 また 小池 時 間 階 供述 見つか る 千 初 め 可能 店(てん) 融 資 ヽヽヽヽ 現金 現場 特捜 被害 理事 庁 同社 利益 保険 幹部 際 歳 上(じょう) 地裁 代表 名詞 名詞 形動 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 接続詞 固名 名詞 助数詞 名詞 五段 数詞 名詞 名詞 名詞 名詞 形容詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 助数詞 名詞 名詞 名詞 97( 0.8) 97( 0.8) 97( 0.8) 情報 作業 遺 体 業 者 企 業 認 め る 全 国 確認 男 弁護 話す 事業 見 る 工事 落下 生(なま) 小(しょう) ところ 三量 須磨 キ ロ 思 う 施設 一方 中国 安 田 開 く 線 目 息者 五十 始 め 空港 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 一段 名詞 接頭辞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 五段 名詞 一段 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 固名 助数詞 五段 名詞 接続詞 固名 固名 五段 名詞 名詞 名詞 数詞 名詞 名詞 91(0.7) 91(0.7) 90( 0.7) 90( 0.7) 90( 0.7) 89( 0.7) 89( 0.7) 89( 0.7) 87( 0_7) 87(0.η 87(0.7) 86( 0.7) 86( 0.7) 86( 0.7) 86( 0.7) 86( 0.7) 85( 0.7) 84( 0.7) 84( 0.7) 84( 0.7) 84( 0.7) 83( 0.7) 83( 0.7) 82( 0.6) 81(0.6) 81(0.6) 81(0.6) 80( 0.6) 80( 0.6) 79( 0.6) 79( 0.6) 79( 0.6) 79( 0.6) 78( 0.6) 78( 0.6) 78( 0.6) 77( 0.6) 訴 第 起 数 0 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.7) η η η η η η η D 91(0. 91(0.
順位
語
品詞
度狐パーミル
)順
位語
品詞
度教(パーシ) 215 215 218 218 218 218 218 218 218 218 226 226 226 226 230 230 230 230 234 235 235 235 235 235 235 241 241 241 241 241 241 241 248 248 248 251 251 電話 」ヒ 事情 無職 山 捜索 処分 台 警察 行方 入 る 犯行 まま 川 暴 力 たち 運転 家 判 決 近 く 対策 お 組合 事実 報告 しか し 家族 再 会長 不 明 手 西 進 め る 計画 社会 供与 行 く 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 五段 名詞 名詞 名詞 名詞 接 尾辞 名詞 名詞 名詞 副詞 名詞 接頭辞 名詞 名詞 名詞 接続詞 名詞 接頭辞 名詞 名詞 名詞 名詞 一段 名詞 名詞 名詞 五段 251 251 255 255 257 257 259 77( 0.6)
770.6)
76( 0.6) 76( 0.6) 76( 0.6) 76( 0.6) 76( 0.6) 76( 0.6) 76( 0.6) 76( 0.6) 75( 0.6) 75( 0.6) 75(().6) 75( 0.6) 74(0.6) 74( 0.6) 74( 0.6) 74( 0.6) 73( 0.6) 72( 0.6) 72( 0.6) 72( 0.6) 72( 0.6) 72( 0.6) 72( 0.6) 71(0.6) 71(0.6) 71(0.6) 71(0.6) 71(0.6) 71(0.6) 71(0.6) 70( 0.6) 70( 0.6) 70( 0.6) 69( 0.5) 69( 0.5) 出す 資金 自分 村 請求 本 さらに 起 きる 持つ 住 宅 販売 不正 発 見 ホ ーム 南 今月 結果 株 組織 動産 行為 室 体 両 業 議員 口座 強 い 力月 ,リ 生徒 話 金融 方 号 新 聞 関西 五 段 名詞 名詞 名詞 名詞 助数詞 副詞 一段 五段 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 形 容詞 助数詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 助数詞 名詞 名詞 69( 0.5) 69( 0.5) 68( 0.5) 68( 0.5) 67( 0.5) 67( 0.5) 66( 0.5) 66( 0.5) 66( 0.5) 66( 0.5) 66( 0.5) 66( 0.5) 65( 0.5) 65( 0.5) 65( 0.5) 64( 0.5) 64( 0.5) 64( 0.5) 64( 0.5) 64( 0.5) 64( 0.5) 64( 0.5) 64( 0.5) 64( 0.5) 64( 0.5) 63( 0.5) 63( 0.5) 63( 0.5) 63( 0.5) 62( 0.5) 62( 0.5) 62( 0.5) 62( 0.5) 62( 0.5) 62( 0.5) 62( 0.5) 61(0.5) 259 259 259 259 265 265 265 268 268 268 268 268 268 268 268 268 268 278 278 278 278 282 282 282 282 282 282 282 289順位
語
品詞
度教(パーミル
)順
位語
品詞
度撫パーミル) 289 289 292 292 292 292 292 292 292 299 299 299 299 299 304 304 304 304 304 304 304 304 304 313 313 313 313 313 313 319 319 319 319 319 324 324 324 罪 取 る が 場 合 野村 団体 うえ 支店 先 一部 市立 説 明 処理 件 続 け る 地 元 同 日 発 生 ホテル 裁 判 以上 半 堺 医師 行われ る 本社 大 税 入 り 証言 乗用 奈 良 費 学 生 知 る 日(び) 判 断 名詞 五段 接続詞 名詞 固名 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 助数詞 一段 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 一段 名詞 接頭辞 名詞 名詞 名詞 名詞 固名 名詞 名詞 五段 名詞 名詞 61(0.5) 61(0.5) 60( 0.5) 60( 0.5) 60( 0.5) 60( 0.5) 60( 0.5) 60( 0.5) 60( 0.5) 59( 0.5) 59( 0.5) 59( 0.5) 5Ⅸ O.5) 59(0.5) 58( 0.5) 58( 0.5) 58( 0.5) 58( 0.5) 58( 0.5) 58( 0.5) 58( 0.5) 58( 0.5) 58( 0.5) 57( 0.5)
570.5)
57( 0.5) 57( 0.5) 57( 0.5) 57( 0.5) 56( 0.4) 56( 0.4) 56( 0.4) 56( 0.4) 56( 0.4) 55( 0.4) 55( 0.4) 55( 0.4) 名詞 名詞 五段 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 五段 名詞 形容 名詞 名詞 名詞 副詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 名詞 55( 0.4) 55( 0.4) 54( 0.4) 54( 0.4) 54( 0.4) 54( 0.4) 54( 0.4) 54( 0.4) 53( 0_4) 53( 0.4) 53( 0.4) 53( 0.4) 53( 0.4) 52( 0.4) 52( 0.4) 52( 0.4) 52( 0.4) 52( 0.4) 52( 0.4) 52( 0.4) 52( 0.4) 52( 0.4) 52( 0.4) 51(0.4) 51(0.4) 51(0.4) 51(0.4) 51(0.4) 51(0.4) 51(0.4) 51(0.4) 50( 0.4) 50( 0.4) 50( 0.4) 50( 0.4) 50( 0.4) ン フ 一 ョ 取 る 分 シ帖
観
財
眼
額
酪
客
勤
蹟
雛
匝
東
雌
︶
・
時
妻
絲
鶴
碇
鯉
蝶
用
叡
傾
際
献
知
数
m
度
官
昭
鋼
渤
好
末
24 24 29 29 29 29 29 29 35 35 35 35 一 お 40 40 40 40 4〇 一 40 4〇 一 40 40 お 5o 5o 5o 5o 5o 5o 5o 5o 58 58 58 58 58と、次の ようなランキングであった。
(1)神
戸児童殺傷事件、14歳少年逮捕(2)ベ
ルー日本大使公邸人質事件、武力突入で解決(3)金
融機関の破綻相次 ぐ (4)タ ンカーか ら重油が流出、 日本海沿岸を汚染 ⑤ 日本サ ッカー、悲願のW杯
出場決 まる(6)土
井 さん宇宙遊泳成功(7)消
費税5%ス
ター ト(8)大
企業、総会屋に利益供与(9)動
力炉・核燃料開発事業団、爆発事故な どで不祥事続 く00
ホステス殺人の容疑者を時効直前に逮捕 11位以下の話題を書 きならべ ると、「 温暖化防止京都会議開幕」「 橋本改造内 閣で総務庁長官辞任」「 日本人妻の里帰 り」「臓器移植法成立」「 アム,電
撃 結婚」「奈良の中2女子殺害事件」「 世界陸上女子マラノン日本人選手優勝」 「 鹿児島で土石流」「 長野新幹線開業」「 医療保険制度改革」 と続 く。 これ らを見ると、社会面をにぎわすと考えられるニュースとして、必ず し も事件・事故以外のものもないわけではない。5∼7位
などは、社会面にも その記事が出ている。 しか し、1日
かぎ りの報道 であ り、その関連語彙は量 的に 目立たない。 次に、表 1に おいて、固有名詞で「大阪」が14位で、62位「東京」 よ りも 上位にあるのは、大阪本社発行で、記事が関西中心に扱われていることの反 映であろ う。なお、89位「兵庫」(度数164)、 91位「 神戸」(度数160)が
あ り、 これ らは、いずれか一方でも116位「 京都」(度数124)よ りも多 く、か つ「兵庫」 と「神戸」を合わせた度数324は、「東京」(度数241)を
超える。 大阪、京都、神戸のそれぞれの規模を考慮に入れ るな らば、兵庫ない し神戸 に、事件・事故が多 く発生 した とい うことになる。た しかに、1997年におい て、神戸にかかわる事件の報道量は多か った。 この点は、世相を反映 してい るといえるのか もしれない。 その他で、 日につ く名詞を拾 ってい くと、60位「病院」、70位「証券」、92位「 建設 」、98位「 総会 」、 107位「 職 員」、 109位「 少年 」、 116位「 取 引」、 119位「 医療」、同「 経営」な どがある。 これ らは、上 に示 した十大 ニュース と考 え合わせ るとき、1997年 の事件、事故の内容を暗示す る語彙群 といえ よ う。
4.漢
字調査の結果 次に漢字調査の結果を見てみる。出現 した漢字は、 異な り漢字数: 2,112字
延 べ 漢 字 数 :153,396字 であった。度数順漢字表の一部 (度数63まで)を
、次ベージ以降に表 2と し て掲げる。 最 も多か ったのは「 日」で、「 十・人・一・大」 と続 く。 これ らは、新聞 の漢字調査をすれば、常に上位を占める漢字である。漢数字で7位に「二」、 14位に「三」があるが、 これは、1位「 日」、2位
「十」、4位
「一」 ととも に、 日時が重要な情報の要素である新聞では、当然の結果である。 新聞の漢字調査で常に上位を占める漢字に交 じって、違和感のある漢字が 見 られる。13位の「疑」である。 これは、先の語彙調査の結果か ら明らかな ように、6位
の「 者」、17位の「容」 とともに「 容疑者」 として使われるた めに上位にランクインしたものである。調査対象が、新聞の社会面であるこ とに よるものである。 また、表2に
、「 阪」「 県」「 府」があ って「 都」がないのも、語彙調査の 結果で述べた ことと同 じく、大阪本社発行の新聞であって、社会面が一面な どとは違 って、比較的 ローカル色が強いために生 じた現象であろ う。5.1997年
の世相 を表す漢字 ところで、語彙調査の場合は、先に示 した ように、その年に特徴的な語 と い うものを、ある程度推測す ることが可能である。 ところが、漢字の場合、 新聞、あるいは社会面に特徴的な漢字であるのか、1997年だか らこそ特徴的 な漢字なのかの判定は難 しい。そ こで、1997年にちなむ漢字を取 り出す方法表
2.度
数順漢字表 順位 漢字 度数(バーミル) 順位 漢字 度撫パーミル)
順位 漢字 度数(パーミル) 1 2 3 4 0 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 30 32 33 34 35 日 2124(13.8)+ 1691(11.0)
ノて 1681(11.0) - 1656(10.8) 大1444(9.4)
豪讐・ 1408( 9.2) 二■ 1399( 9.1) 市1391(9.1)
事1388(9.0)
年1313(8.6)
同1236(8.1)
会1187(7.7)
疑1155(7.5)
三1046(6.8)
長1017(6.6)
部987(6.4)
容959(6.3)
社927(6.0)
五899(5.9)
月896(5.8)
本867(5.7)
中847(5.5)
阪820(5.3)
23 809( 5.3) 行781(5.1)
県775(5.1)
員743(4.8)
時735(4.8)
出733(4.8)
後717(4.7)
分717(4.7)
査702(4.6)
金693(4.5)
約665(4.3)
九647(4.2)
4.2) 4.2) 4.1) 4.0) 4.0) 3.9) 3.8) 3.8) 3.8) 3.7) 3.7) 3.6) 3.6) 3.5) 3.5) 3.5) 3.5) 3.5) 3.4) 3.4) 3.3) 3.3) 3.2) 3.2) 3.2) 3.1) 3.1) 3.0) 2.9) 2.9) 2.9) 2.9) 2.9) 2.8) 2.8) 2.8) 2.η 2.η 2.7) 2.7) 2.7) 2.7) 2.6) 2.6) 2.6) 2.6) 2.6) 2.6) 2.5) 2.5) 2.5) 2.5) 2.4) 2.4) 2.4) 2.4) 2.4) 2.4) 2.4) 2.4) 2.4) 2.4) 2.3) 2.3) 2.3) 2.3) 2.3) 2.3) 2.2) 2.2) 35 :地37
円 38 :業39
内 40 件41
見42
捜43
前44
上 45 ,i守 46 i調 47 1取:48
生49
入50
発50
万 52 =:F53
国 54 :六t55
警 56 間57
関 58 告 59 田 60 1所 61 ノヽ 62 明63
東64
務65
山66
七67
百68
区 69 自 70 1完 647( 644( 631( 615( 608( 594( 589( 582( 577( 572( 562( 551( 545( 543( 542( 542( 541( 540( 527( 516( 507( 500( 497( 491( 488( 482( 472( 459( 451( 447( 445( 443( 442( 437( 424( 424( 421( 413( 412( 411( 409( 409( 406( 405( 403( 400( 395( 394( 391( 384( 382( 379( 373( 371( 368( 366( 365( 365( 364( 364( 364( 362( 356( 355( 348( 348( 348( 347( 345( 336( 定 当 組 場 学 小 性 法 合 対 方 用 不 元 体 町 午 京 被 受 捕 子 車 高 通 野 理 設 逮 現 証 千 保 今 署 7o 72 73 74 75 76 76 78 79 8o 読 82 “ 84 誌 86 詳 88 89 9o 91 92 92 94 94 94 97 98 99 oo oo oo o3 o4 o5順位 漢宇 度菰バーミル
)
順位 漢字 度孤パーミル}
順位 漢字 度嶽パーミル) 105 り││107
男 108 半ll109
害110
全111
代112
実113
病1141動
114立
116
神117
公 118 1験119
西120
殺120
目 122 下122
宅122
団125
名126
開126報
128
的128
付130
数131
作132
新 133 死 134 計 135 検136都
137
総138
供 139 回139
間141話
142
女 33α 329( 328( 325( 321( 314( 313( 311( 310( 310( 30Ⅸ 305( 299( 297( 296( 296( 295( 295( 295( 293( 292( 292( 288( 288( 285( 281( 275( 273( 270( 269( 267( 264( 263( 261( 261( 259( 257(143近
143
支145
ロ 146 認 147 住 148 資149
家149
知 151 安152議
153
書153
連155
券155
原157
課 157 ブJ 159 道 160 言 161 引161
係163
指164
億165
店166
建166
乗166
側 169 屋170機
170
校 172 1医 172 決174
村175
重176
求177
海178
強 178 :戸 255( 255( 253( 252( 250( 248( 247( 247( 246( 245( 244( 244( 243( 243( 242( 242( 241( 240( 239( 239( 238( 237( 234( 232( 232( 232( 231( 230( 230( 229( 229( 228( 227( 225( 224( 222( 222( 1.7) 1.7) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.6) 1.5) 1.5) 1.5) 1.5) 1.5) 1.5) 1.5) 1.5) 1.5) 1.5) 1.5) 1.5) 1.5) 1.5) 1.4) 1.4) 221( 216( 215( 215( 214( 212( 212( 208( 207( 207( 205( 205( 204( 203( 202( 201( 201( 198( 198( 197( 197( 196( 194( 194( 193( 193( 191( 191( 190( 190( 189( 188( 187( 187( 187( 187( 1.4) 1.4) 1.4) 1.4) 1.4) 1.4) 1.4) 1.4) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.3) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 島 売 表 物 井 営 訴 裁 局 情 起 収 特 反 税 相 正 無 空 護 主 北 工 続 民 意 外 運 木 置 和 込 経 以 使 直 電 80 81 82 82 84 85 85 87 88 88 90 91 91 93 94 95 96 96 98 98 ︲00 00 02 03 03 05 05 07 07 09 09 H l2 13 13 13 13順位 漢字 度致(パーミル
)
順位 漢字 度賓パーミル)
順位 漢字 度諏パーミル)217
昨217
利219
成 220 1違220
犯222
気 222 信224
教 224 1申i 224 少 227 産 228 1最 228 :真230
度231
療 232 :福 233 文 234 1持 235 1際 236 遺 236 故 236 転 239 額 239 多241
止242
結 243 記 243 :水243
与 246 題 247 1断248
切248
兵 250 カロ250
治 252 `,1::252
役 186( 186( 185( 183( 183( 182( 182( 181( 181( 181( 179( 178( 178( 177( 176( 173( 172( 171( 170( 167( 167( 167( 166( 166( 165( 164( 163( 163( 163( 162( 159( 158( 158( 157( 157( 155( 155( 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.2) 1.1) 1.1) 1.1) 1. 1) 1.1) 1.1) 1.1) 1.1) 1.1) 1.1) 1.1) 1. 1) 1.1) 1.1) 1.1) 1.1) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0)254
石255
′心 256 士 256 :平 258 述258
頭 258 任261
初 262 港 263 解 263 流 265 処265
担265
南 268 融268
両 270 1岡270
進 270 1lL 270 :半 274 協 274 」ニ 274 i面 274 :料278
可 279 交 279 広 279 台282
罪282
集 282 ,リ 285 始285
能 287 :過 287 確 287 :客 287 :来 154( 153( 151( 151( 15∝ 150( 150( 149( 148( 147( 147( 146( 146( 146( 145( 145( 144( 144( 144( 144( 143( 143( 143( 143( 141( 140( 140( 140( 139( 139( 139( 138( 138( 136( 136( 136( 136( 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 1.0) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0・9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.9) 0.8)0.0
0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 0.8) 刀ヽ 135( 亡135(
委134(
状134(
,日1 133( 省133(
美 `・ 133( 視132(
児132(
化 130( 期13∝
施 130( 松130(
消130(
選130(
暴130(
防129(
落129(
1≠1 128( 渡128(
返128(
着127(
有127(
次126(
政12X
聞123(
銀122(
在122(
察122(
線122(
親121(
活120(
共 120( 師 120( 請120(
室119(
族119(
291 291 293 293 295 295 295 298 298 300 300 300 300 300 300 300 307 307 309 309 309 312 312 314 315 316 317 317 317 317 321 322 322 322 322 326 326順位 漢字 度貿バーミル
)
順位 漢字 度撫メ_ミル)
順位 漢字 度撫パーミル)326
要 329 株 329 幹 329 管 329 第 329 :費 334 基 334 急 334 災 334 造 334 得 339 身339
追339
路 342 点 343 橋343
予 345 崎345
庁 347 応 347 険 347 1済 347 傷351再
351
接351
丁 354 品 355 1制 355 1払 357 官 357 向 357 :提 357 1未361
弁361
油 363 偽 363 1夫 11∝ 0.8) 118(0.8) 118(0.8) 118(0.8) 118(0.8) 118(0.8) 117(0.8) 117(0.8) 117(0.8) 117(0.8) 117(0.8) 116(0.8)116(0.0
116(0.8) 115(0.7) 114(0.7) 114(0.7) 113(0.7) 113(0.7) 111(0.7) l11(0.η lll(0.7) 111(0.7) 110(0.7) 110(0.7) 110(0.7) 109( 0.7) 108(0.η 108( 0.7) 107( 0.7) 10■ 0.7) 107( 0.7) 107( 0.7) 106( 0.7) 106( 0.7) 105( 0.7) 105( 0.7) 画104(0.η
船104(0.7)
配104(0.7)
放103(0.7)
火 102( 0.7) 義102(0.7)
宮102(0.7)
権101(0.7)
盆諄‐ 100( 0.7) 夜1∞
(0.7) 階99(0.6)
格99(0.6)
監99(0.6)
撃9α
O.6) 良98(0.6)
食97(0.6)
審97(0.6)
様97(0.6)
感9α
O.6) 損%(0.6)
果95(0.6)
勇彙1 95( 0.6) 張95(0.6)
詐94(0.6)
注94(0.6)
聴1 94(0.6)
園93(0.6)
界93(0.6)
申93(0.6)
談92(0.6)
」霊 92( 0.6) 企91(0.6)
世91(0.6)
座9(XO.6)
製9(XO.6)
参89(0.6)
首8Ⅸ
O.6)400
態 403 押403
欺 403 :系403
勝403
商 403 須403
谷 403 1米411
吉411
助411
走414
価414血
414
終414
常418
君418
歳418
泉421
津 422 策 423 ,抗 423 財 423 私 423 質 427 各 427 :去427
待 427 :投 427 1当. 427 1薔 427 1末427
頼 435 失 435 朝 89( 0.6) 88( 0.6) 88( 0.6) 88( 0.6) 88( 0.6)8&0.6)
88( 0.6) 88( 0.6) 88( 0.6) 87( 0.6) 87( 0.6) 87( 0.6) 365 365 365 368 369 369 369 372 373 373 375 375 375 375 379 380 380 380 383 383 385 385 385 388 388 388 391 391 391 394 394 396 396 398 398 400 400 0.6) 0.6) 0.6) 0.6) 0.6) 0.6) 0.6) Щ Щ Щ Щ Щ 田 Щ Щ Щ Щ0.5) 0.5) 82(0.5) 82( 0.5) 82( 0.5) 81(0.5) 81(0.5) 81(0.5) 81(0.5) 81(0.5) 81(0.5) 81(0.5) 81(0.5) 80( 0.5) 80( 0.5)順位 漢字 度叡パーミル
)
順位 漢字 度興パーミル)
順位 漢字 度側パーれ) 437 ,器437
形437
氏 437 買441
声441
装441
浜444
号 444 藤 444 友 447 :考447
速447
摘450
覚450
害」450
′患 450 岸450
勤450
説 450 専450
戦450
奈 450 辺 460 根 460 瀬 460 1ヨ 463 央463
含463
古 463 1索 78( 0.5)740.5)
77(0.5) 77( 0.5) 76( 0.5) 76(0.5) 76(0.5) 75( 0.5) 7ま 0.5) 75(0.5) 75( 0.5) 75( 0.5) 75( 0.5) 75( 0.5) 75( 0.5) 75( 0.5) 75( 0.5) 74( 0_5) 74( 0.5) 74( 0.5) 73( 0.5) 73( 0.5) 73( 0.5) 73( 0.5) 463 風463
補 463 「1 470 帰470
呼 470 ,FL 470 婦 474 降 474 増 474 難 474 之 474 販 474 絡 474 ,1 481 ,H」481
個481
淳481
織485
移 485 紙485
充485
診 485 備 485 便491
改491
差491
債491
堺491
姿491
震 73( 0.5) 73( 0.5) 73( 0.5) 72( 0.5) 72( 0.5) 72( 0.5) 72( 0.5) 71(0.5) 71(0.5) 71(0.5) 71(0.5) 71(0.5) 71(0.5) 71(0.5) 70( 0.5) 70( 0.5) 70( 0.5) 70( 0.5) 69( 0.4) 69( 0.4) 69( 0.4) 6Ⅸ O.4) 69(0.4) 6Ⅸ O.4) 68( 0.4) 68( 0.4) 68( 0.4) 68( 0.4) 68( 0.4) 68( 0.4) 68(0.4) 68( 0.4) 68( 0.4) 67( 0.4) 6К O.4) 67(0.4) 67( 0.4) 67( 0.4) 6て 0.4) 66( 0.4) 66( 0.4) 66( 0.4) 66(0.4) 66( 0.4) 66( 0.4) 65( 0.4) 65( 0.4) 65( 0.4) 65( 0.4) 65( 0.4) 64( 0.4) 64( 0.4) 64( 0.4) 64( 0.4) 64( 0.4) 63( 0.4) 63( 0.4) 63( 0.4) 63( 0.4) π 狐 狐 狐 賓 劉 D D D D , 9 足 変 葉 験 寺 退 母 枚 命 育 横 久 剤 算 突 健 鉄 登 燃 美 介 館 境 達 復 科 看 葉 徒4
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2
2
を考えてみ る。 そのために、「 出現度数が多か った漢字」で、「 いつで も上位を占め る漢字 ではない漢字」を求めることにす る。出現度数が多いか否かの判定基準を、 ここでは仮に出現順位1∞位に置いて考える。 その上で、まず、次のデータを求める。
(1)1月
∼12月の各月において、上位100位までに含まれる漢字を求める。(2)そ
れ らの漢字それぞれについて、次のA、 B、Cの
値を求める。A
上位100位までに含まれたのは何か月か?B
上位100位までに含まれた月における総出現度数は?C
上位1∞位 までに含まれた月におけ る比率の平均は? 以上によって得 られた結果を、Cの
値の大 きい順に並べると、次ペ ージの 表3のようになる。表3で
、「 出現月」「 度数」「 月平均比率」が、それぞれ 上記のA、 B、Cの
値に当たる。なお、1月
∼12月の各月上位1∞語の異な り語数は194語であ ったが、表3で
は、月平均比率が3パー ミル以上である 105語を掲げた。 表3は
、表2の結果 とよく似ている。そ して、上位の漢字はいずれ も12か 月にわた って出現 している。 ところが、25位の「 油」は、100位位内に含 ま れていたのは1か月だけで、度数 も66と少ない。 これは、「 油」が、ある1 か月だけに集中的に使われた ことを意味す る。その1か月 とは、実は1月で、 重油流出事故や石油卸商がかかわ る事件が起 こった月である。 これ らの事故 や事件の報道で、「 油」が多 く使われたのである。 また、31位の「少」は、 7月 の1か月だけ100位以内に含 まれ、度数 もや は り66と多 くない。 これは、神戸の児童連続殺傷事件で逮捕 された容疑者が 少年であったので、紙面に「 少年」 とい う表現で書かれ ることが多か った り、 「 少年法」改正をめ ぐる話題が報道 された りした ことで、 7月 に出現頻度が 高 くなったのである。 同様に、度数が少ないのに上位に現れ る語を表3の中に見つけることがで きる。そ こで、12か月を通 してではな く、短期間に出現頻度が高い ものを求 めると、その当時の報道内容、つま りは、いわゆ る「世間をさわがせた事故表
3.月
別 ランク100位以内の漢字の集計表 願位 農字 出現月 度薇肝均比率順位 漢字 出現月 覧敬 月平均比率9
0
3
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5
税 淳 田 所 八 百 学 合 病 代 公 船 力 明 東 区 七 当 回 都 医 君 務 性 元 京 野 神 口 資 収 券 供 側 犯 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 1 12 12 12 12 12 1 12 12 12 12 2124 1691 1681 1656 1444 1408 1399 1388 1391 1313 1236 1187 1155 1046 1017 987 959 927 899 896 867 847 820 809 66 781 775 743 735 733 61 717 717 702 693 13.9 11.0 11.0 10.8 9.4 9.2 9.1 9.1 9.0 8.6 8.0 7.8 7.5 6.8 6.6 6.5 6.3 6.1 5.8 5.8 5.7 665 602 647 647 644 582 615 564 594 293 50 582 577 91 572 562 523 520 514 551 47 46 186 543 542 542 444 267 527 516 307 43 507 500 385 4.3 4.3 4.2 4.2 馳 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 82 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 lm 101 102 1“ 104 105 12 11 12 12 12 11 12 11 12 6 1 12 12 2 12 12 11 11 11 12 1 1 4 12 12 12 10 6 12 12 7 1 12 12 9 約 業 九 地 円 件 内 捜 見 組 海 前 上 殺 府 調 生 国 手 取 総 重 車 入 発 万 告 小 六 警 院 億 間 関 山 36 37 38 38 40 4︲ 42 43 44 45 46 47 48 49 50 5︲ 52 53 54 55 56 57 58 59 60 60 62 63 64 65 66 67 68 69 70 日 十 人 一 大 者 二 事 市 年 同 会 疑 三 長 部 容 社 五 月 本 中 阪 四 油 行 県 員 時 出 少 後 分 査 金 ︲ 2 3 4 5 6 7 8 9 10 H l2 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 32 34 35 3.3 3.2 3.2 3.2 3.2 3.2 3.2 3.2 3.2 3.7 3.7 3.7 3.6 3.6 3.6 3.6 3.5 3.5 3.5 3.5 3.5 4.9 4.8 4.8 4.8 4.7 4.7 4.6 4.5 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0や事件」 と結びつ きの強い漢字が得 られると考えられる。表3の基になった デ ータについて、
(3)「
出現 月」 が4以
下 の ものだけ を、上位 か ら抜 き出す。 を実行 した。その結果が表4で
あ る。 表4.月
別ランク:00位以内の漢字の集計表 頂位 諄 出期 敵 肝城率 職 辞 畷月 敵 肝帆率 難 漢字出期 敵 肝肌率 油 少 海 殺 総 重 車 億 税 66 61 50 91 10 11 12 13 47 3.6 1446 3.6 14
186 3.6 16
43 3.4 17 90 3.3 18 淳1
病4
代3
公2
船1
カ1
回2
者謳1 2 医1
君1 37
神4 148
口3 112
資3 108
1又2 80
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供2 72
側1 38
犯1 35
39 3 160 3 129 3 78 3 41 3 41 3 77 3 76 3 40 3 3 19 2 20 2 22 2 23 2 24 1 25 1 26 1 27 3.1 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 1位「 油」、2位
「 少」は先に説明 した。3位
の「海」は、1月
の 日本海 で重油流失事故のために多 くなっている。4位
の「殺」は、殺人事件や子供 の自殺が相次いだ5月 と、神戸の児童連続殺傷事件のあとの7月に多か った。5位
の「総」は、総会屋に対する利益供与事件が発覚 した 9月 で、「 総会屋」 「総務」「 株主総会」な どの語が使われたために「 総」の頻度が高か った。6位
の「重」 も「重油」で1月である。 そのほかに も詳 しく見ると、それな りに1997年にかかわ りのある漢字があ ぶ りだされているようである。その意味で、 この方法は比較的有効だ と思わ れ るが、い くつかの問題がある。た とえば「 いつでも上位を占める漢字では ない漢字」を求めるのに、出現月の集中 している漢字を求めたが、「 月」に どれはどの意味があるのか。 もし、大事件がある月の半ばか ら翌月にかけて 起 こった とす る。その場合、2か
月に分散す るために、その事件を示す漢字 が100位までに入らないか もしれない。 また、そ もそ も1∞位にどれはどの意 味があるのかの検証 もされていない。とは言え、 ここで取 り上げた方法を改良 し、語彙調査の結果と組み合わせ ることも含めて考えるならば、その年に特徴的な語彙、漢字を特定する方法 としては可能性があると思われる。 6. おわ りに 最後に、 この研究は、短時間でそれな りの結果を得る語彙調査を目標に し ていた。その結果、それな りの結果は出たものの、やは り精度の点で必ず し も満足のい くものではなか った。 しか し、調査の手順を改良すれば精度が上 がる可能性がある。その事実を確認できた意味において、この語彙調査の試 みは意義があ った と考える。
「 あ の」の 機 能 一 班
――
―歌謡の中の「 あの人」―
西
崎
亨
1 連体詞「 あの」は、いわゆ る「 こそあど言葉」に類 される語彙のひ とつで ある。「 こそあ ど」は佐久間鼎 (『現代 日本語の表現 と語法』)に
よって体系 的にまとめ られた語彙体系である。「 こそあど言葉」は品詞の枠を越えた指 示語の分類方法であるが、品詞 としては代名詞・連体詞・形容動詞・副詞を 含むものである。本稿では、昭和歌謡中にみ られ る指示詞「 あの (連体詞)」 の用例について、その意味・機能を少考す る。 2 指示詞体系 の コ・ ソ・ アについての機能分類 については、当然 の ことなが らそ の指示対 象 について、「 現場指示用 法」「 文脈指示用法」・「独立的用法」 「 対立的用 法」等 と分類 され てい る。 連体詞「 あの」については、『 日本文法事 典』(有精堂)は
「 連体詞」 の項 で「 話 の素材が、話 し手 のなわば りに属す るか、聞 き手のなわば りに属す る か、それ以外の領域に属す るか、を表す とともに、その素材が、人、物、場 所、方 向、 または状態 の、いずれ の範時 の ものであ るかを表す語」 とす る。 なお、同書は、「 話 し手 の意識 の中の対 話 の場 の タイ プには二 つ あ る」 と して次の ように記す。Aは
、聞 き手を 自分 と対等 な独立 した存在 と見て、自分 の領域 を「 コ」、 聞 き手 の領域 を「 ソ」で指示 し、「 ア」 の領域 を設 け な い ものであ る。Bは
、聞 き手を 自分 に対等 的に対立す る存在 とは見ず、 自分の仲 間 また は分身 の よ うに見 て、「 ソ」 の領域 を設 けず 聞 き手 の領域 を も「コ」 で 指示 し、それ以外の領域 を「 ア」で指示す るものである。因に、「 コ」 と「 ソ」 とは話 し手の領域、聞き手の領域を対立的に示す もの として、日窪行則・金水敏も「話 し手によって談話場面に持ち込 まれた対象 について、聞 き手は、相手領域の記号である『 そ』によってさし示さなけれ ばな らない」(「談話管理理論か ら見た 日本語の指示詞」『 認知科学の発展』) とす る。 なお また、前著は「
Aは
話 し手 と聞 き手が感情的に疎遠であった り、非特 定の読み手を相手 として文章を書 く場合などに、構成される。一方、Bは
恋 人 どうしのように話 し手 と聞き手が親密であった り、親 しい人に手紙を書 く ような場合、 または独話の場合に、構成される」 とする。 堀 口和吉は「 ア・コは自己にかかわ り強いとす る対象を強烈に指示 し、(略) ンは 自己にかかわ り弱いとする対象を平静に指示する」(「指示語の表現性」 『 日本語・ 日本文化』八)と
する。 さらに、『 基礎 日本語辞典』は、「 あの」の項で「具体的な事物を示す現場 指示の用法」「 観念内の事柄を指示する話題指示の用法」のあることを示 し、 「話題指示の『 あの』」について、 ① 話 し手 ・聞き手の両者にとって既知である話題を示す。 ② ア系の指示語は、話 し手・聞き手が同 じ体験を持つとの前提に、両者 共通の場にいるとの意識か ら使用す る。 ③ 不特定多数の読み手に対 して、筆者 と同一の場にあることを意識させ る表現形式 とする。因に、花井裕 も「現実の空間において、アは口とともに同 じ現実の 場面で、それぞれ遠いもの と近いものを指 し示す。話 し手 と聞き手の視点は 基本的に同一地点にあ り、現場指示においては、対象は話 し手間 き手両者に よって知覚できる存在であることが必要 とされ るが、 さらに現場を離れても ″ 両者に よって知覚できる存在″であることが必須なのである」「 話 し手が『 ア』 を選択 したのは、聞 き手が話 し手の求める範囲の知識を所有 しているであろ うと予期 し、それを共有する視点に立 って くれ ることを望んだか らである」 (「`あ、の談話機能」『 ことばか ら人間を』)と
す る。3 以下、歌謡にみえる具体的な用例について少考す る。
①
来る来ない
帰らない
帰る
あの人はいないのよ
愛 してる 愛 してない あなた さよならをこの胸に残 し (ひなげ しの花) ② しあわせ それともいまは ふしあわせ 酔 ってあなたは 曾根崎 曾根崎あた り つくし足 りない わたしが悪い あのひとを 雨よかえして ああ大阪しぐれ ③ 歩き疲れて ファラ・ ウェイ うつむく心いやすのは 今もあなただけ (大阪 し ぐれ)プロンズの風の中
悩みなき遠い日の
あのひとの胸の中
見つけた メモ リー 私 にな って 駆 け てゆ きたいOt:/
1
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1 あたし酔えば家に帰 ります あなたそんな心配 しないで もっと酔 う程に飲んで あの人を忘れたいか ら 忘れたいから (氷雨)以上は、同一の人物を指す呼称 (代名詞)と して、「 あのひ と(人)」 と「 あ なた」 とが同一の場に共存す る例の幾つかの抄出である。因に、 ここに抄出 した「 あのひと」は「あなた」での表現 も可能 と思われるものである。 昭和三十三年、島倉千代子の唄 った「か らたち日記」のセ リフの部分の 「 しあわせになろ うね。」あの人は言いました。私は、小 さくうなず いただけで、胸がいっばいで した。 このまま別れて しまってもいいの。でも、あの人は淋 しそ うに 目を伏 せて、それか ら思い切 るように霧の中へ消えてゆきました。 さよな ら、 初恋、か らたちの花が散 る夜で した。 いつか秋にな り、か らたちには黄色い実がた くさん実 りました。今 日 もまた、私はひ とりこの道を歩 くのです。 きっと、あの人が帰 って来そ うな、そんな気が して。 と見える「 あの人」は、まさに「 文章の地の文や、詩歌、歌謡などで用いる と、恋愛関係にある二人や、夫婦同士を意味す る」(『基礎 日本語辞典』
)と
ある「 夫婦や恋人同士 の間の呼称。特に女が男を呼ぶ場合に用いる『 あなた』」 に相当す る呼称であろ う。「 あなたは言いました」「 あなたは淋 しそ うに 目を 伏せて」「 あなたが帰 って来そ うな」に置 き換えて も特に問題は無 さそ うで ある。 昭和三十五年、美空ひば りの唄 った「 哀愁波上場」の、 ああ今夜 もブイの灯が …………。冷たい私の心のように うるんでいる。 あの人のいない港は、暗い海の波の ように淋 しいわ …………。あの人が いつ も唄 った歌が今夜 も私をなかすのね。 とあるセ リフの「 あの人」 も「 あなた」に置 き換えられ るものである。 次の ものなども類例であろ う。0
ああ あの人 と別れた夜は(フ
ランチ ェスカの鐘)0
あの人はもう 私のことを 忘れたか しら とて も淋 しい(ウ
ナ・セラ・デ ィ東京)。 今 ここに あの人がいた ら 陽に焼けた胸に 飛び込むでしょう
(天
使の誘惑〉 「 あなた」は一般的に一人称の「 わた し」に対応する二人称の代名詞であ るが、「 か らたち 日記」「 哀愁波止場」のセ リフ部分、「 ウナ・セ ラ・デ ィ東 京」に見 られ る「 あの人一私」の対応は注意すべ き用法であろ う。 。 追いかけて 追いかけて すが りつきたいの あの人が 消えて行 く 雨の曲が り角 は じめか ら 結ばれない 約束の あなた と私 ………・……・(恋
のフーガ) に見えるのは、「 あの人」が「 あなた」 と称 され「 私」 と対応す る例である。 『 角川類語新辞典』によると、「 恋人」の類語 として「 彼 (あ)の
人」 と あ り「 恋人・自分の夫」 と注 されている。 歌謡の中における「 あの人」には、代名詞「 あなた」 と同 じ用法のあるこ とが認め られそ うである。つま り あの人=あ
なた ←→ わた し と言 った図式が想定で きる。因に、「 あなた」は「 わた し」 と対立関係をな し、話 し手である「 わた し」に対 して聞き手を指す代名詞である。 しか し、 「 あの人」 と「 あなた」に以上のような図式が成 り立つ として も、聞 き手に 対 しての「 あの人」は成 り立たない。 4 「 あの人」の意味・用法は、「 あなた」および「 この人」「その人」とどの ように違 うのか。先に示 した「からたち日記」を例に考える。(1)
「幸福になろうね」この人(1)は
言いました。私は、小さく うなずいただけで、胸がいっばいでした。 このまま別れてしまってもいいの。でもこの人(2)は
淋 しそ うに目を伏せて、それから思い切るように霧の中へ消えてゆき ました。さよなら、初恋、からたちの花が散る夜でした。いつか秋にな り、(略
)私
はひ と りこの道を歩 くのです。 きっ と、 この人(3)が
帰 って来そ うな、そんなきが して。 (■)
「 幸福になろ うね」その人(4)は
言いま した。私は、小 さく うなずいただけで、胸がいっばいで した。 このまま別れて しまって もいいの。でもその人(5)は
淋 しそ うに 目を伏せて、それか ら思い切 るように霧の中へ消えて行 き ました。 さよなら、初恋、からたちの花が散る夜でした。 いつか秋にな り、(略)私
はひ と りこの道を歩 くのです。 きっ と、その人(6)が
帰 って来そ うな、そんな気が して。(I)(■
)│ま「 あの人」で表現 されてあ った ものを「 この人」「 その人」 に変えた ものである。(1)の
場合 も (■)の
場合 も、「 あの人」の場合に比 して コンテ クス トの観点か らは不適合さが感 じらる。(I)の
「 この人」については、「 この人」 と「 言いました」「 消えてゆ き ました」「 帰 って来そ うな」 との呼応に問題があ りそ うである。「 この人」 と 称 される人物は、話 し手に とっての所属の層 として空間的に近い関係にある ことが前提 となる。従って、「 帰 って来そ うな」 とは絶対的に符合 しない。 (■)の
「 その人」については、「 その人」 と称 され る人物 とは、 どんな 人物を指示す るのかが不明確である。話題指示語「 その」はコンテクス ト上 「 その人」 と称 される人物についての説明、例えば、「 私がか って交際 して いた」 と言 った ものが必要である。 昭和47年の「女のみち」に、0
わた しが ささげた その人に あなだだけ よと すがって泣いた と「 その人」の例が見られるが、「 わた しが ささげた (人)」 と言 うコンテ ク ス トが必要であるわけである。 これは、「 その」の所属の層が話 し手に対す る対話者 (聞き手)の
層に属することに起因す る。 「 あの人」が「 か らたち日記」の歌詞 として成立するのは、話題指示の連 体詞「 あの」には、①
話題指示の用件をコンテクストとして形成する機能がある。
③ コンテ クス トを形成す る「 あの」は文頭に立ち得 るが、「 その」は 文頭に立ち得 ることはない。 と言 った機能があると思われ る。 上記のような機能を有する「 あの」で指示 された「恋愛関係にある二人や 夫婦同士を意味」する「 あの人」は「 あなた」に置 き換えて もコンテ クス ト として不都合はない。 5 3において、「 ひなげ しの花」「 大阪 しぐれ」「 氷雨」等の「 あの人」と「 あ なた」の共存の例を挙げたが、 コンテ クス トの問題 としては どの ような違 い があるのか。 昭和47年の「 女のみち」の 。 わた しが捧げたその人に、あなただけ ょとすがって泣いた うぶな私 がいけないの 昭和33年の「有楽町であいましょう」の
0
あなたを待てば 雨が降る に見える、「 あなた」については、後者は「 あの人」に置 き換えることが可 能であるが、前者は不可能である。 引用の「 と」があることで、「わたし」に対する「 あなた」が同一対話の 場を構成 していることをあらわす。「あなた」には「夫婦や恋人同士の間の 呼称」としての用法があ り、「恋人」の類義語 として「あの人」の用法は認 められるが、話 し手の対者としての関き手に対 しては「あなた」は用いられ ても「あの人」が用いられることはない。さらには、「 あなた」には呼びか けの機能があるが、「 あの人」にはその機能がないことに起因するのであろ う。このことは、「 あの」にはコンテクス トとしての空間的距離間の存在を 認めることになる。6
0
あのとき あなた と 二人 して 楽 しく歩んだ花の下 (思い出 した)0
思い出 します オランダ坂を 遠いあの 日を 忘れ もせずに (雨のオランダ坂)0
たまんないの よ 恋 しくて あの指 あの手 あの声が (思いでさん今 日は) 。 だけ ど気になる あのそぶ り 今 日も逢いたヽヽ(新
宿そだち)0
あの 日ここか ら 始 まった(あ
あ上野駅) 「 あの」に よって導かれる話題は、い くつかの例外がない訳ではないが、 プラス (十)の
属性を有す る状態 との拘わ りが認め られ る。つ ま り、歌謡の 中の「 あの」には心理的にブラスの属性を要件 とす るものを導 く機能を負 う もの と思われ る。「 あの」は話 し手に とっての心理的距離の近 さを表 し、感 情的な親密性のの表現 とも考えられ る。 従 って、「 あの人」は話 し手に とって極めて心理的距離のない、親密度の 高 さを内包 した コンテクス トとして成立す るもの と言えるであろ う。 「 あの人」に類似 した用法に「 あのこ (娘・子)」 がある。「 あのこ」の場 合、0
いとしあの娘は どこにいるのや ら(お
月さま今晩は)0
かわいあの娘 よ さようなら(湖
愁) のように、「 い としヽ― かわいい」 と言 った語 とともに用い られ る場合が多 い。例えば、「 い としい 。かわいい」 と言 った属性を有す る「 こ (娘・子)」 であることを「 あの」が内包することで、0
あの娘想 うて むせぶのか(東
京午前三時)0
おれはあの娘の 涙がつらヽヽ(出
世街道)0
ぼ くはあの娘の 心がは しヽヽ(モ
ナ リザの微笑) に見える、「 むせぶ・涙がつ らヽ― 心がは しい」 と言 った ような句 と結び付 く要件が内在 していると思われ る。7 一歌話 は一歌謡内で一つの● まった物語を形成 してい る。その場合、話 し 手 と聞 き手 とが 明確 に想定 で きる場合
(I)も
あ るが、 多 くの場合、話 し手 と聞 き手 とが同一の場 にあると思われ る場合 (■)の
方が多い。 I・Iに
つぃて、 コ・ ソ・アの位置関係を示せば、 話 し手 コ 系 聞 き手 ソ 系 ア系 (I) 話 し手 聞 き手 コ ア 系 ノ ア
系 (■) とい うことになろ うか。 以下、歌謡に用いられる、連体詞「 あの」の機能について まとめる。
①
「あの」は、コンテクストを形成する機能を有する。
②
従って、文頭に来ることが可能である。
③
あ系は、話し手の遠い記憶であり、同時に聞き手との共有の知識で
なくてはならないとされているが、
「 あの」には、話 し手にとつての
心理的距離の近さを表すコンテクス トを形成する機能がある。
④
従って、
「あの」で示された指示内容には、話し手にとっての親密
度の高さを内包している。
⑤
「あの」の指示話題は、コンテクス トとして「過去」であることを
内包する。このことは、ア系が経験的世界を共有すると言われる点と
符合する。
⑥
歌謡に用いられる「あの人」の「あの」には、コンテクス トとして
対象となる人物にブラス
(+)の
属性を内包させる場合が多い。
②
従って、歌謡の「あの人」は「 あなた」
(対称代名詞)と 同義に用
い られ る例が多 い。 ただ し、「 あの人」には呼びかけの機能は認め ら れ な いの で、 コンテ クス トとして対象 とな る人物 が聞 き手 であ る場 合 にはその限 りではない。 以上、歌謡の中の用法についてのみの指示連体詞「 あの」の一班である。 一般談話における「 あの」の機能には、上記以外の機能 もあろうと思われる。 一般談話機能 としての「あの」については別に考えたい。
女子大生 の敬語意識
岸
本
千
秋
1. は しめ に 「 日本語 が乱れ てい る」 とい うこ とを よ く耳 にす る。新 聞 な どで も日本語 の乱れに関す る話題が しば しば と りあげ られ る。た とえば「 ア クセ ン トの平 板化」 や「 敬語が使 えない」 ことな どは指摘 され る代表的な ものの一部であ ろ う。 以前、 某企業 の テ レビコマ ー シ ャルで次 の よ うな ものが あ った。「 彼 氏」 の ことを「 カ レシ」 と言わず「 カ レフ」 と平板なア クセ ン トで話す娘に、父 親 が「 なぜ 万 レシと言わ ないんだ」 と怒 っている。そ して最後に企業名が流 され る、 とい う内容だ。「 カ レシ」 とは ま った く閲 係 のない企 業 が テ レビコ マ ーシャルで取 り上げ るほ ど、平板なアクセ ン トはひ とつの社会現象の よ う に扱われた と言え る。若者の間では、「 カ レシ」だけ でな く「 クラブ」や「 ビ デオ」な ど多 くの ことばが平板 なアクセ ン トで発音 されてい るのが現状であ る。 他方、「 敬語 」 につ いては、丁寧 す ぎる使 い方 が おか しい とされ た り、 目 上 の人に敬語をつかわない (つか えない)若
者が多 い、 とい った よ うな こ と が新聞に投書 された りしてい る。丁寧語、尊敬語、謙譲語 の三種類の敬語 を、 時 と場 合 に よって きちん とつか いわけ るこ とは難 しい。「 話す」 ことの訓練 をつんでいるはずのアナウンサーでさえ、テーマパークなどの紹介で「ぜひ 皆さん行かれてみてください」のような言い方をしているのを聞 くことがあ る。 このように難 しくて堅苦 しいイメージがあ り、 しば しば正 しい ことばづか いの代名詞のように扱われる敬語について、現代の学生は どの ような意識を もっているのだろ うか。女子大生の敬語に対する意識を、アンケー ト調査で 探 ってみ ることに した。2.調
査方法 調査対象者は武庫川女子大学の学生で、回答を得 ることができたのは468 人であった。調査時期は1997年 1月。特別学期の授業を利用 した調査だった ので、調査対象者の学年、学部、学科が特定されたものではない。 ア ンケー トの様式は次ページの通 りの多肢択一式で、あてはまるものにつ いて0を
つけ る形式 とし、次の三つの点を中心にした設間を設定 した。 ・敬語の現代的な傾向について ・昔 と比べて変化 してきている敬語について ・最近気になる敬語について 以下に調査結果を報告する。ア ンケ ー トの様 式 アンケー トのおねがい 1997. 1. 24 言語文 化研究所 研究所では、女子大生の人たちの日常のことばづかいについて、どのような使 い方を し、あるいは、 どのように したらよい と考えているかを調査 しています。 このアンケー トもその一つです。 ご協力をお願いします。 あては まるものに