北海道増毛町における言語調査
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(2) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査. 北海道増毛町における言語調査 小. は. じ. め. 野. 米. に. 本研究は, 「北海道浜ことばの共通語化に関する計量社会言語学的研究」(代表者池上二良) の題 下に交付された文部省科学研 究費 (総合研究A, 昭和5105 2年度) による研究の一部である。 研究 の目的は, 東北方言とのつながりのみられる北海道 「浜ことば」 の, 北海道地域共通語化およ び全 国共通語化の過程をさ ぐり, 将来への展望をもとうとすることにある 本稿はその調査研究にかか . わる一つの中間報告 である。 上記の研究にあたっ て, 我々は, 調査対象地域を留萌支庁増 毛郡増毛町と した 増毛町は主と し 。 て東北地方 (特に青森・秋田両県) から魚を追っ て道南地方に移住した人々 がさらに北上して漁場 を開いた土地 で, す でに2 20有余年の歴史を有する漁業と農業の町である。 往時はニシン漁 でずい ぶん栄えたという。 道北の日本 海沿岸に位置し, 留萌から分岐する国鉄留萌線の終点である . 増毛町では3地点を定めて, 1 0歳以上の住民全員を対象とした全数調査をおこなっ た. 3地点と は, ほぼ全戸が漁業に従事する集落大別苅(増毛町中心部より西へ約5k m) , 小学校教員・寺以外は. ほとんど全部水田農家の集落信砂6区(増毛町中心部より東へ約8k m mはいる) , 海岸から1~3k , それに増毛町いちばんの商店街畠中町3丁目である.(これを「大別苅」「信砂」「畠中」と略称する ) 。 大別苅は北海道南部方面との関連が考えられるし, 信砂は北海道内陸部 農村諸 ‐地域, 畠中は北海道 諸 都 市 型 の モ デ ル と み なす こ と が でき る と 考 え た の であ る . 調査は昭和5 2年(197 7年)1月 4 日 か ら 13 日 ま での 10 日間におこなっ た 表1に調 査ずみ人数 。. などを示す。 猛吹雪の中の調査 であったが, 増毛町民およ び関係各位の積極的な ご協力をいただい 衷1. 増毛 町言語調査概要 (1977.1.4~1.13) 大 別. A 世 B. 人. 帯. 数. 苅. 畠中町3丁自. 信. 計. 砂. 68. 53. 47. 168 648. 口. 283. 171. 194. C 対象予定者数. 250. 143. 179. 572. D 調査済世帯数. 67. 51. 43. 161. E 調 査 済 人数. 217(86,8%). 129(90.2%). 159(88,8%). 505(88,3%). F 未 調 査 人数. 0(4 1 0%) . 1 9( 7.6%). 6(4, 2%). 5(2 8%) .. 4(1,6%). 1(0 7%) .. 1(3, 2 7%) 4 1(7 2%) ,. G 不 能 者 数 H 転 出 者 数 〈注〉. 7( 4.9%). 15(8 ,4%). 0(o ,0%). 5(0 9%) ,. F未調査人数は,時間をかければ調査 できたかもしれない人数 看病,旅行・不在・拒否な ど . . G不能者数の内訳は障害・病気・寄留・音信不通など Hは予備調査(1 97 6 , , 10)以後転出した人 数, 従って, G・Hを除き, EとFと でみると 調査済9 6 % 未調査4 0 0 %の高率 で 現地の , . , , , 方々の協力が得られたことになる ,.
(3) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査. たことに, 心からの謝意を表する次第である. 調査対象者のうち, 特に「はえぬき」 の人数を表2に示す.「はえぬき」とは, 当該集落(大別苅・. 信砂) で生れて当該地の小学校 (別苅小学校・信砂小学校) を卒業した者と考えた. 畠中について は, 増毛町の市街地生れで増毛小学校の卒業者とした. 表2. 「はえぬき」 人数 (当該地生れ, 当該地小学校卒) 大 別. 苅. 畠中町3丁自. 信. 計 33. 12. 2 大 正 生 れ. 20. 16. 11. 47. 3 昭和戦前生れ. 31. 13. 20. 64. 4 昭和戦後生れ. 35. 15. 22. 72. 5 小 中 学 生. 33. 12. 17. 62. 60(46.5%). 77(48.4%. 1. 明 治 生 れ. 131(60.4%). 計 全. 体. 217. 129. 7. 砂. 4. 159. 268(5 3 ,1%) 505. 以下には, 各地点の全数または 「はえぬき」 の資料の一部をとりあげて, 今回の増毛町言語調査 の要点む こついて中間報告をしよう. 図は本稿末尾に一括して掲げたので参照ありたい.「VO○○」 は調査項目番号 である.. 1. 1地点内での多事象 全数調査をおこなっ てみると, 非常に狭い地域社会であっ ても, 1事項についてさま ざまの事象 (異称) がならびおこなわれていることがわかる. た と え ば, V 304 「さ か む け」 の 項 では, 大 別 苅に 限 っ た だけ でも, サ カ ム ケ 20%, サ カ モ ゲ,. サ カヌ ケ, サ カ ズメ, サ カ ゲ, サ サ ク レ 39%, サ サ クリ, サ サ カ ケ, サ サ ム ケ, サ カ サ ム ケ, サ カ サ ゲ, サ カ ム ク レ 13%, サ サ ム ク レ, ツ マ ザ サ, ツ マ ジ ャ シ ャ, ツ マ ザ シ, ツ マ ジ, ツ マ バ シ, ツ. マ バサ, オヤフコー, オヤフコーモノ (%値を記入した以外は5% 未満の使用率) などの諸事象が えられた. (サカムケに対するサカム ゲ・サ ガム ゲのような, こまかな音声上の 差異は無視してあ る.) わずか68世帯283人の1漁業集落において, これほど多数の事象がえ られたことは予想外の こ と であ っ た. し か も, こ れは V 304 に 限 ら な い. V 303「く る ぶ し」 , V 318「は , V 311「稲 架 木」. 07「お父さん」 などの項目 でも, じ 」 まる」 , V6 , V532「やぶにらみ」 , V528「あ ざ(ができた) つ に 多く の 事 象 が え ら れ て い る.. 1事項多事象は語桑項目に限らない. 音声項目 (V206 離島のト」 , V227「墨のス」) でも, アク 4「下さ セント項目 (V207‐2 「猫」 , V60 , V228-2 「鳥」) でも, 文法項目 (V333「起きろ」 (1 1地点内 数事象ないし十数事象の回答がえられた 留萌 ) 0 6「 〕 でも い」〔家〕 V6 下さい 」〔 , , ,. 小地域言語社会内) での言語事象は決して単純一様 ではない. 1事項について 多事象が併用されていても,「さかむけ」 の例 でみたように, そこにはおのずから 有力形と弱小形とがある. 大別苅ではササクレが39% で最有力形である. 付図V304によれば, 畠 中・信砂では (ことに 「はえぬき」 の人には) ほとんど使われない語形 であるが, 大別苅では 「は えぬき」 にもそう でない人にも (小中学生を除き) 非常に多く使われている. ササクレは大別苅の 特有語である. 大別苅で2ばんめに有力なのが, 全国共通語のサカムケで, 使用率は半減して20% 3% で, である.畠中 でも信砂でもサカムケが65%なのと対照的 である.大別苅の第3がサカムクレ1 2.
(4) . 小 野米一: 北 海 道増 毛 町に お ける 言語 調 査. これは畠中・信砂でもほ ぼ同率であり, 増毛地方の地域 共通語的な性格 がうかがわれる 他の事象 . はいずれも大別苅 では (また畠中・信砂でも) 使用率1~3%ほどの弱小形である . 2. 「はえぬき」 と 「よそもの」 と ひとつの地域社会内には, 「はえぬき」 とそう でない人 (これを 「よそもの」 と仮称する) とが混 住している, 「はえぬき」 と 「よそもの」 とでは, そこに言語差があるのは当然である 付図には , . はじめの1 0葉に, 「はえぬき」 を太線で, 「はえぬき」 と 「よそもの」 とをあわせた 「全体」 を細線 で示した. 図上で「よそもの」を特立させなかっ たのは,「よそもの」に明治生れが多く また大正・ , 昭和戦前生れで著しく女性にかたより, 小中学生が極端に少ないため 結果がゆがめられた印象を , まねくことを避けようとしたからである。. 付図を通覧して, どの図にもほぼ共通していえることであるが 「はえぬき」のことばづかいは「全 , 体」 でのものにくらべてその地域社会の言語特徴をきわだたせる すなわち 共通語化 (というひ , 。 とつの見かたを仮設すれば) において, 大別苅・信砂では 「はえぬき」 だけのほうが遅れ 畠中 で , は 「は え ぬ き」 だけ の ほ う が 進 ん でい る の であ る 。. 3. 老人と壮年と若者と ひとつの方法として,年齢層を5段階に分けてみる 「明治生れ」(1 887一1 911 ) 912- 。 ,「大正生れ」(1 19 「 26 ) 昭和戦前生れ 1 「 」(927一1945 ) ) 61一19 66 ) , , 昭和戦後生れ」(1946一1960 , 「小中学生」(19 の5年層 である. 年層による言語差が非常に大きい. V2 06「鳩のト」 27「墨のス」 にみられる音声の急激な変化 (昭和戦後生れと小中学生とは , V2. 同一世代とみなしうる) , V207-2 「猫」 , V228-2 「烏」 におけるアクセ ント変化など, その顕 著な例 である. V307「馬鈴薯」 の老人と若者との対比, V528「あ ざ (ができた) 2「やぶ 」 , V53. にらみ」 の小中学生(およ び戦後世代) の卓立, V607「お父さん」 の老→壮→若への変化過程など もき わ だた し い,. 老人層(明治生れ, ときに大正生れも)では古形を保ち がちである (V307の ゴショイモ V528 . , のブチジ (ヨッタ) 類, V607のオ ドなど.) 壮年層 (昭和戦後生れ, ときに大正生れも) は社会の 中心層 である. 老・若とは別 の特徴をみせることが少なくな い V6 07「お父さん」 が典型的な図で . ある, 若年層 (昭和戦後生れおよび小中学生) は共通語化の最も進んだ年層 である (V206 離島 」 . の 卜 の 発 音, V 227 「墨」 の ス の 発 音, V 307 の ジ ャ ガイ モ V 601 のイ ク ラ な ど ) し か し こ と , , .. に小中学生は日常語として耳遠いもの (V5 28「あ ざ (ができた) 」 のアオタン, V532「やぶにら み」 のア ッチャメ, V303「くるぶし」 など) は必ずしも共通語化の方向 をたどるわけ ではない . 4. 男性と女性と 男女の性別差も, 言語差にとっ て関係の深い要件 である (V333「起きろ」 V604「下さい」〔家〕 . , , V6 06「下さい」〔留萌〕 など,) 文法項目では, ことに男女差がめだっ 音声項目でも著しい 共通 , . 語化は女性のほうが早い. 5, ふ だ んの こ と ばと テ レ ビ 出 演 時 な どの と. 今回の調査では, 特に場面によることばのちがいをとらえよう とした 500番台 600番台の項目 , 。. がそ れ である.. V 511 は 「氷 を 手 でさ わ っ た とき の 感 じ」 に つ い て 〔家〕 の 中 で どう いう か くふ だん の い い か た〉 , 3.
(5) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査 V 512 は そ の こ と を も し 〔テ レ ビ〕 に 出 る と し た ら どう いう か 〈改 ま っ た い い か た〉 を き いた も の であ る. シ ャ ッ コイ と ツ メ タイ と の 使 い わ け の 対 比 が あ ざや か であ る. V 523 , V 524 に も, ト ー キ ビ他 と ト ー モ ロ コ シ と の 対 比 が み ら れ る. と こ ろ が, V 528 「あ ざ (が でき た)」 や V 532 「や ぶに. らみ」 は, 〔家〕 と 〔テレビ〕 と での場面差がほとんどない. 〔家〕 でのいいかたとは別の 「改まっ た」 いいかたを身につける機会が少ないからであろう. 〕 と 〔近所の店〕 と 〔留萌の商店街の V6 01 , V602 , V603は値段をきく ときのいいかたを 〔家 の順に, ナンボが減少し, イ クラが 〔 留萌 〕 → 店〕 との3場面に 分けて質問した. 〔家〕 → 〔近所〕 増 加 し て いく さ ま が, 一 目 瞭 然 であ る. V 604 と V 606 の 「下 さ い」 に つい て は, こ れ を 男 女 別 に. 分けて図示した. 場面差・男女差・地 点差が読みとれる. 6. 漁村と農村と商店街と. 地 点差がまた明瞭である. 共通語化は商店街 (畠中) でいちばん進み, 漁村 (大別苅) でいちば. ん遅れ, 農村 (信砂) がその中間に ある. たとえば, V206「鳩」 のト, V227「墨」 のス. 音声面 では畠中の共通語化が早い, 信砂・大別 3「起 07「馬鈴薯」 苅は似ているが, 信砂のほうが少 し進ん でいる, V3 , V33 , V312「やわらかい」 」 1「つめたい」 きろ」 , , V604「下さい」〔家〕 , V532「やぶにらみ」 , V528「あ ざ(ができた) , V51 07「お父さん」 などでも, 畠中>信砂 >大別苅の順に共通語化の進んでいくさまがう かがえる. V6 特にV318「はまる」 では, 大別苅カ ッ パトリ, 畠中カッ パ, 信砂 ズブヌレ類 で, 3地点ともに異 な っ て い る.. ま た, 畠 中 ・ 信 砂 に 対 して 大 別 苅 の み 異 な り を み せ る 項 目 が 多 い.(V 304サ サ ク レ, V 311 ケ タ,. V 523 キ ミ, V 528 ブチ ジ 類, V 532 ダメ な ど.). お. わ. り. に. 以上きわめて簡略であるが, 増毛町における住民全数 言語調査の中間報告 とする, 各項目につい * ての詳細な分析と総合的考察とは, 共同研究者による共同報筆およ び個別の別稿を予定している . なお, 本科学研究費による協同研究者は次のとおり. 大山信義, 井上史雄 池上二良 (代表者) , 五十嵐三郎, 柴田武, 岡本次郎, 小野米一, このほか, 北海道方言研究会のメン バー (川 内谷繁三, 白尾忠悦, 城野光一, 高橋明雄, 道場優 生諸君の協力をえた, ただし本稿の執 各氏) , 北海道大学文学部およ び北海道教育大学旭川分校の学 (本学助教授・旭川 分校) 筆責任はすべて筆者自身にある. (1977.8.18稿). *これまでに下記の文献が発表された. 9 7 7年11月. 池上二良他 『北海道浜ことばの共通語化に関する計量社会言語学的研究』 自家版, 1 97 8年1月. 小野米一他 『共通語化の実態-北海道増毛町における地点全数調査』 北海道方言研究会, 1 9 78年2月. 井上史雄 「地域差の実態」(『東京外国語大学論集』28号)1. 4.
(6) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査 V206 目 烏」 のト (太線 「はえぬき」 も , 細線 「全体」). X . × ・ 、 . 戦 小 大 戦 明 大 戦 戦 小 戦 小 大 戦 明 & は 正 後 中 、 正 前 後 中 後 大別苅 G 鏡 村 ) 信 砂 (農 村 ) ( 畠 中 商店街 ) , 語中・語尾のタキ テ子音の有声化. 大別苅の明治・大正・戦前, 信砂の明治・大正にあり, ハトがハ ドとなる. 畠中》 信砂>大別苅. 明. V 227 「墨」 のス (太線 「はえぬき」 , 細線 「全体」). 1 0 0%. × . ・ も も ・. 5 0%. × ‐ ‐ ‐ ” ‐ ‐ ‐ ‐ 叉亀. . 5 0%. も. も も . も. \× 、 、 、. ふ も. \< /海t / 。 \. . 明 大 戦 戦 小 大 戦 戦 小 明 明 大 戦 戦 小 仏 ] 止 正 前 後 中 正 後 中 治 治 正 後 中 大別苅 G魚 畠 中(商店街) 信 砂 (農 村) 、 村) スとシの発音の区別. 大別苅ではスとスィ 〔 l 〕 が半々. 信砂ではスィ 〔 l s 〕 が退化 の傾向. 畠中では一部の老人を s 除きス. 畠中>信砂> 大別苅,.
(7) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査 V207-2 「猫」 のアクセント (太線 「はえぬき」 , 細線 「全体」) 1 0 0%. △. . \. . . a. △ \ .塩 お .ぬ / ・. \\ ,. △ \ ・. \ △. 、 \, 、 \△ ・ 、 . \ \. △. /、 . 、 .き ′. ・. \. \ \. . 望. ネコ 遮、 ; ;トー- -嚢 ジ ‐. ネコ × ・ ‐ ・〉※精 ′ ′ 二 : :. 戦 小 大 戦 明 戦 小 戦 大 戦 戦 小 明 大 」 ー ル 仏 】 後 中 ” 正 ・ 後 中 正 後 中 正 r 村) (農 信 砂 畠 中 (商店街) 大別苅 (漁 村) ネコ (ネが高く, コが低い) が東京式アクセント. ネラ (ネが低く, コが高い) は北海道式アクセント. ネコからネ コヘという変化の方向が読みとれるが, 大勢としてはまだネコのほうが優勢である, 明. 1 0 0%. 「鳥」 のアクセント (太線 「はえぬき」 V228-2 . , 細線 「全体」) 1 0% 0. 1 0 0%. . メス. \ △ ,\\. ガラス △ /. ′ \ / ぬ、. も \ 0% 5. 5 0%. △△ \ ¥ . /△ \ . \. 5 0%. カラス 、 、 、 ・ . - ・ - - - 〆 大 戦 戦 小 明 戦 小 大 戦 明 戦 小 戦 大 】 仏 ル ル 後 中 正 は ・ 後 中 正 後 中 正 村) (農 信 砂 畠 中 (商店街) 大別苅 (漁 村) . カラス (力が高く, ラとスが低い) が東京式アクセント. カラ ス (力が低く, ラが高く, スが低い) からカラスへと いう変化の方向が読みとれるが, 大勢としてはカラスが優勢. 明.
(8) . 小 野米 -: 北 海道増 毛 町 に おける 言語 調 査. V303 くるぶし (太線 「はえぬき」 , 細線 「全体」). . × L y ハ .. . . . . . . . . . . . . 大別苅 G蕪 村) 畠 中 (商店街) 信 砂 (農 村) 一見して図柄に地点差がみとめられる クロボシがこの地方の優勢語であろう 全国共通語クルブシとの混靖を起こし . , てクロブシが派生し, 現在はその三者が併用されているものと思われる. 畠中>信砂>大別苅 . 1 0 0%. 5 0%. 4 さかむけ (太線 「はえぬき」 V30 , 細線 「全体」) 1 0 0%. 。“,”X. ササクレ × , K ・ か< ‐ . - x - ・ 、 く ‐ ・ ′ 、 . 、 、 × 、 、 . . ハカサムクレ \ササクレ 丑 も姿. △ - .・ ご. 『. サカムクレ 少 ぎサ ‘ h ミ詩塞. \. . ′. . . N サ \救 う/ 亀 ツ マザ 壷 ツ マ. 4. . /\ ′ / き ‐ . ′. 戦 戦 小 大 明 大 戦 戦 小 明 ル 止 正 後 中 冶 正 後 中 ,冶 大別苅 (漁 村) 畠 中 (商店街) 大別苅のササクレがめだっ. 畠中と信砂は図柄がわりに似ている. 畠中・信砂》大別苅. 明 治. サカムクレ. . ′. 影響ご 覧. 大 正 信. 戦 前 砂 (農. 戦 小 後 中 村).
(9) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査 V307 馬鈴薯 (太線 「はえぬき」 , 細線 「全体」). . ジャガイモ. \. ・ 、 、 、 、 、 、.. 5 0%. ′. ・ . 、 ; 、 h.. ◎ ′. 1 戦ゃ .イモ 戦 小 戦 大 明 戦 小 戦 大 戦 小 明 大 戦 仏 後 中 正 前 ・ 山 後 中 前 正 後 中 正 (農 村) 信 砂 畠 中 (商店街) 大別苅 (漁 村) ジャ ガイモが急上昇型 であるのに対 して, ゴショイモが急下降型である. この地方ではもともと ゴショイモという語 が使われていた. 小中学生で 「ゼロ」 となるのは, 何とも急激な変化を見せたものである. 明 仏. 1 0% 0. V311 稲架木 (太線 「はえぬき」 , 細線 「全体」) 1 0 0%. . \ .. / . . △. 純 1 1 錯員. 軽 江 に a に ー. \ サキリ 〆 \ . \ ′.〆 - , 四ザ. 0% 0 △ ぬ 川 ¥ ”1 . \,\ 1・ぬ / ,、 ′ , . . . ”” ” ” ” “ 社 ” a h 請い “. 5 0%. 5 0% . 5 0%. . も‐ バ 衆. . . ヘ. .. ハサグイ. . 戦 小 大 戦 明 戦 小 戦 大 明 戦 小 戦 大 ′ 立 は ・ 正 前 後 中 後 中 正 正 後 中 村) (農 信 砂 畠 中 (商店街) 大別苅 G魚 村) サキリがこの地方の通用語. ただしこれは漁村特有語のもよう, 信砂ではハサ グイ・ハサギなど. サキリは漁村から の借入語であろう. 小中学生は名称を知らず, ボーと答えた者がかなりいる. 畠中・大別苅…信砂. 明.
(10) . 小野米-:北海道増毛町における言語調査 2 やわらかい (太線 「はえぬき」 V31 , 細線 「全体」). も ・ や も 、 喝 . ・ 、 、. 戦 前 明 大 大 戦 戦 小 大正 戦 小 明 大 明治 戦 戦 戦 小 ル ル り 正 、 後 中 ・ 正 正 後 中 白 中前傭 後 中 田 大別苅 G魚 村) (商店 畠 中 ) 信 街 砂 (農 村) めヤ白 田イ が働 コ ツ 中 十 ヤッコイとヤワイ が併用されている. はじめヤッコイが使われていて , そのあとにヤワイがは いったのであろう. 全 >信砂 状 国共通語のヤワラカイはあまりふるわない .畠中>信砂>大別苅 .・ ぬ 当十 為細線 . え 」 V318 はまる く前部分〉(太線 「はえぬき 」 細線 「全体」) 質問文:まちが て川や海に落ちてぬれ 明 仏. , 。 0%. る こ と を 何 と い い ま す か,. ,. . 。 。%. t も 1 1 1 1 1 も 1 ・. っ. ~ き へ 鮒 八戸. ‘ ′ ‘ i } - ’. ÷ , ‘ ″ 0 企 ′ ぶ△′ , . 〆.△ . - ・ . ′ 1 / \ ″/ ′ 汎 L′′ H川 ÷. . ズフヌレ頬 い \. き. り 註 さか ぎ 、. な.. ′ ′ *艦 贈 / / ,り ′ , t調 ” ′ 』離 幕 州 ′ 磐 , \ 盛山F \ ,. 5 0%. A.. ヒショヒショだ 頁. 、 ぬ. ノ ′ キ ′. . ″ ー. ・′ ′ . 5 0%. 受. 増. - ” ” い li ズブヌ甑 \\ , , , i l▼ , , , , . l . 芥. ビショビショ類. . 珪r. . . パ ト リル ソ が ミ . カッパ. 明 ・ そ. 戦 明 戦 小 大 戦 戦 小 、 明 大 戦 戦 小 ル ] は 、 ] 正 正 後 中 後 中 ・ 正 後 中 大別苅 G魚 村) 畠 中 (商店街) 信 砂 (農 村) 大別苅のカッ パトリ (シタ) が特にあ ざやか 畠中のカッパ (トッタ) はカッ パトリ (シタ) の派生形 であろう 信 , , 砂には ズブヌレ (ニナッタ) のような小 いかたしかなかった 信砂の小中学生にカッ ポリ (シタ) があるのはカッ パ , トリ (シタ) の転証形か. 大別苅・・畠中…信砂 ,. 9.
(11) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査 V 333 a. 起きる (男-全体). 戦 域 小 明 大 戦 小 戦 明 大 大 戦 小 戦 ー 仏 ル 正 後 中 仏 後 中 正 後 中 正、 山 村 ) (農 信 砂 ) (商店街 中 畠 村 ) (漁 大別苅 (見ろ)・デレ(出ろ) ・ ミレ 動詞の命令形は 一・下- ) 一段活用(上 語である , でた通用 オキレがこの地方のぬきん . 下図と比較されたい, オキレ (起きろ) ・ナ ゲレ (投げろ) のように, し語尾を使う. 男女差がある. 明 ぐ ム. V 333 b. 起きる (女-全体). 1 0 0%. 1 0 0% △ \ ‐\. た き △\. /△ . ・ キレ ご / △ 、. . \ . \. ・ \ . \ . \. ・ △ , ′. \ /. 5 0%. . 5 0%. . △ \ ◆ \ . \. . . \ ,. △ . \ / \ / \ . . . \ ′ ,. . △. . . オキナサイ. ′. オキナ 質 \ /\ \. 戦 小 戦 大 明 戦 小 . 戦 大 戦 小 明 大 戦 忌 仏 後 中 ル 正 ル ー 後 中 正 後 中 正 ・ 村) (農 砂 信 畠 中 (商店街) 大別苅 G魚 村) サイを使う. 畠中ではオキ 女性も命令形はオキレを使う. ただ, いささか乱暴にひびくので, オキナさらにはオキナ 畠中>信砂・大別苅. レの勢力がずっと落ちる. 畠中の大人 (大正・戦前・戦後) の女性は 多くオキナサイを使う. 明 ぐ ム. 10.
(12) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査 V51 1 つめたい 〔家の中でのことば〕(はえぬき). ×ミ にユ ー糸. ツミタイ /。 、. 戦 小 大 戦 明 大 戦 大 戦 小 戦 小 明 戦 & ] 正 後 中 冶 正 後 中 治 正 前 後 中 大別苅 (漁 村) 畠 中 (商店街) 信 砂 (農 村) ンャッコイがこの地方の通用語, 全国共通語のツメタイはふるわないが、 大別苅→信砂日 畠中の順に使用率が増加 し ている, 畠中>信砂>大別苅, 明 拾. 1 0 0%. 2 つめたい 〔テレビに出るとしたら使うことば〕(はえぬき) V51. 5 0%. 1 0 0%. 1 0 0%. 5 0%. 5 0%. \. \シャンコイ. ツミタイ. \ \ \. . * 〆. △.{ \ / \ ヒャバイ .. \. \. \ へこミタイ. 大 戦 戦 小 明 大 戦 戦 小 ー ム ] 正 後 中 冶 正 後 中 大別苅 (漁 村) 畠 中 (商店街) 信 砂 (農 村) 場面による使いわけ意識がじつに歴然としている, ふだんはシャッコイといっていても, 改まったいいかたではツメ タイといういいかたをすることをちゃんと心得ている. じっさいに使うかどうかはまた別問題である . 明 治. 11.
(13) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査 V523 とうもろこし 〔家の中でのことば〕(はえぬき). ′ ′ ′ .′ ′ , ′ ′ ′′ ′ ′ , ′ ′ ′ / ′ ′ △. / / . / ノ キ \ \ . い \ \ ‘. 戦 小 戦 大 戦 小 明 大 戦 明 戦 小 戦 大 ル 後 中 正 前 前 後 中 治 正 治 後 中 正 (農 村) 信 砂 (商店街 ) 中 畠 大別苅 (漁 村) .トー トーキビがこの地方の通用語.ただし トーキビは農村語らしく, 漁村にはもともとキミといういいかたがあった, キビの影響でトーキミが派生したか. 大別苅の情況はじつに興味 ぷかい. 畠中・信砂》大別苅, 明 汝. V524 とうもろこし 〔テレビに出るとしたら使うことば〕(はえぬき) 1 0 0%. 0% 1 0. 1 0 0%. 5 0%. 5 0%. トーモロコシ. 0% 5. トーキピ . . △. / \ \, . ,. / ‘. ヂ. ‐ \. \トーキピ /. 4 / , 、\ ′ , . キミ 〆・ ・ 、 、・ 一キミ:*もも. 、 、 △. 大 戦 小 戦 戦 小 明 戦 大 明 戦 小 大, 戦 ル 仏 ル 後 中 正 前 後 中 正 治 後 中 正 村) (農 信 砂 ) (商店街 畠 中 大別苅 (漁 村) 〔テレ ビ〕 の場面でもトーキビの勢力はなかり強いが, 信砂・畠中 では全国 共通語のトーモロコシが予想外に優勢で ある. 大別苅にはキミ・ トーキミもある. 信砂>畠中》大別苅. 明. 12.
(14) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査 V528 あ ざ (ができた)〔家の中 で使うことば〕(はえぬき). . . ・ 、 フ ス. \ 、′ \ \. 5 0 %. ノ /\ . バ \. △ハ. フ▽スクロク. ▽ i i ! ; ー i ! ・ i . i . ・ ー . ・ g ; i . ・ 1 ; , . ・ . . . ・ . ・ . . : . き. 、\ . \\ . . \ ・ ′ \ アオタン \ f \十 ・ ハ T 、 、 ′. / \. /. . . *\. ノ. \. , 、. ナイシュッケツ. \. クロク. /. ★ ウチ ソ 、 アザ. ク号終了オク\ アザ ナイシュッケツ/. ・ナイシュッゲソ. 戦 戦 小 明 大 戦 単 小 明 大 大 戦 小 戦 ル ル ル 正 後 中 正 後 中 治 治 正 後 中 村) 信 砂 (農 ( 商店街 ) 畠 中 大別苅 (漁 村) じつに 多くの語形がえられた. ブチジ (ヨッタ) の類は大別苅特有語である. その後に ブスクロク (ナ ッ タ) がとり いれられ, これがこの地方の通用語になっている. 畠中はアザ (ニナッタ) も採用. 若者 (特に小中学生) にアオタ ン (デキタ) があり, 特異, 畠中>信砂>大別苅, 明 仏. 1 0 0%. V532 やぶにらみ 〔テレビに出るとしたら使うことば〕(はえぬき) 1 0 0%. ザ ー ・ ! ! アッチャメ… ; ′ ‘ ; 1 f i j i l .. . 亨 ・ ・ f ・ ′ . ; . ・ . ・ ′ ′ 0% 5. ダメ. アッチャメ. ヨリメ . 5 0%. 5 0%. ・. ・ . \. シヤシ △. , \ナ ・ ” . も ,、 ロンバリ ゞ デン声 - 途 ェ ′ , . ダメ 、 、 ・ ヨコ 戦 戦 小 明 大 戦 小 明 大 戦 大 戦 戦 小 】 正 前 後 中 正 冶 正 ,ル 後 中 後 中 治 村) 信 農 砂 ( 畠 中 (商店街) 大別苅 (漁 村) これも日常語というわけではなく, 種々の語形がえられた,〔家〕 と 〔テレビ〕 の場面差はほとんどない. 改まったい いかたが別に ないのであろう. 大別苅のダメが古形. アッチャメは昭和世代の新形. 畠中のシャ シは公式語. 畠中>信 砂>大別苅, 明 治. 13.
(15) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査 V 604 a. 下さい 〔家の中での言いかた〕(男-全体). チョーダイ. ‐” デ. ・・ ー . ・、. i. . ′ \ 、 ′ ′ ′ ′ ′ . ヒ , . ・ ・ ー . ′ . . ▽. 5 0%. クレ. /. . セ ド \ \ △. / / 婦イ. クダサイ \. 大 戦 戦 小 戦 戦 小 明 明 大 戦 戦 小 、 ] ル 正 後 中 後 中 正 治 正 前 後 中 大別苅 (漁 村) 畠 中 (商店街) 信 砂 (農 村) 語形の交替がわかりやすい例の一つ. ケレ→ クレ→チョー ダイの順. ケレがもともとのこの地方の通用語. しだいに クレにとってかわられようとしている, チョー ダイは小中学生 (畠中は戦後世代も) . 畠中>信砂>大別苅. 明 治. V 604 b. 下さい 〔家の中 での言いかた〕(女-全体). 1 0% 0. ◎ / / / . 1 0 0%. / チョータイ / /. 5 0%. 5 0%. . 1 0 0%. 0% 5. 賃ハ ′\ ′ ′ ′ ′\ ′′ \ ′ ′ ′ ′′ /′ ′ ′ か ′f ′ ′ ′1 ば賜. \/ V. 《 /\. . ・. \. \ 、 クダサイ \ . クレ. . . . . サイ ・ ケレ \ クダ 一. . クレ 〉 に. . . . . . . . . 信 砂 (農 村) 畠 中 (商店街) 大別苅 (漁 村) 女性語としてはチョ ーダイ が圧倒的. 大別苅の壮老年にはケレが依然として相当に有力 である点は注目してよい. 畠 中>信砂》大別苅.. 14.
(16) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査 V 606 a. 下さい 〔留萌の商店街の店 での言いかた〕(男-全体). ヌ クレ ′. チョーダイ . .. ケレ /. . 明 冶. 大 戦 戦ノ 戦′ 明 戦 ・ 、 』 正 前 後 正 後 中 治 大別苅 (漁 村) 畠 中 (商店街) 信 砂 (農 村) クダサイが圧倒的. 〔家〕 と 〔近所の店〕 ではあまり変わらないが 〔留萌の商店街 〕 となるとずいぶん改まる. その , 留萌の 対比があ ざやかである. 1 0 0%. V 606 b. 下さい 〔留萌の商店街の店での言いかた〕(女-全体). 5 0% / ◎/. 1 0 0%. 1 0% 0. 5 0%. 5 0%. \ \ チ ーダイ ョ 』 、 \ \ \ \ も. 戦 小 明 大 戦 戦 小 明 大 戦 戦 小 、 払 正 前 後 中 冶 正 冶 正 前 後 中 後・中 別苅 (漁 村) 大別苅 畠 中 (商店街) 信 砂 (農 村) クダサイかチョー ダイかの2語形しかない, 年齢が若くなるほどクダサイが増加し, チョー ダイが減少してゆくとい うきれいな図柄をみせている,. 15.
(17) . 小野米一:北海道増毛町における言語調査. 2② 6 0. V601①, V602②,’ V603③. 焔〕 イクラ〔留〕 ? ′ ′ ′′ . も . ′ も ′ t - も d〆 ク 三 も′ :ノ “ キ 議場 ,o ー, ク .導 /f. いくら 〔①家, ②近所の店, ③留萌の商店街〕(はえぬき). 留. 1 0 0%. . ′. . △ \ “ き . ィクラ〔家〕 喜. a ラ も . . 0 も . / ク ′. ず. ′. 言. 今 ,/. . ・ ′ , . ・. 〆. v人ハ 豊. 熟キ ′ . . ・ \. \ . ・ f A A ー △ , ふ\ふ : ナンポ〔家〕 . ・ △ . . \ . ; ・ . . . ・ ; \ . ナンボ 〔 近 〕 。 △ -、 # ↓ ・ 0 \ ・ も # 、 e 〕 △ 留 オイクラ〔 ・ . \ . ナンボ〔留〕 オイクラ〔近〕 ・. . . . . . ・. ぬ. 戦 明 大 戦 戦 小 戦 小 大 戦 大 戦 明 払 後 正 前 後 中 治 正 前 後 中 正 治 信 砂 (農 村) 畠 中 (商店街) 大別苅 (漁 村) 典型的な2語形交替型であって, 場面による使いわけが歴然としている. ナンボは 〔家〕 → 〔近所〕 → 〔留萌〕 の順 に減少し, イクラは 〔家〕 → 〔近所〕 → 〔留萌〕 の順に増加する. 畠中>信砂>大別苅. 1 0 0%. 5 0%. V607 お父さん 〔子 どものころ どう呼んでいたか〕(はえぬき) 1 0 0%. \ が \′ 、 ルー オぬ 、 . . . オトーサン. . . トーサン. . ハ. . /. !. . . . . ト,チ“. ー , . . ・ . ・ .. 1 戦 1ルi 、 ]. 、. - A > ぬ きごト ノ、 、 、. ′・ オド、/ . ,. 、 ・. 明 ・大. . 明. 大. 戦. 戦小. 明. 大. 戦. 蔓幸 学 ほ ・ 後 中 前 前 正 正 後 中 正 信 砂 (農 村) 畠 中 (商店街) 大別苅 (漁 村) 父親の呼称の移行がよくわかる. 大別苅のオ ド→トッチ ・ャ→ トーサンが典型的. チャー・(オ)トー・オッチャ・(オ) トッチャ・(オ)ドッチャ・(オ)トーチャ・(オ)トッチャン・(オ)トーチャンなど, 種々の語形がある. 今日ではトー サン (畠中 ではオトーサンも) . 畠中>信砂>大別苅. 治. 16.
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