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人工呼吸器装着児の在宅への移行援助

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Academic year: 2021

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149 カーの専門性を踏まえ,現状と事例を通して考察を 行った.  医療社会相談室において,退院援助業務は92年の入 院患者相談内容のうち58%を占め,現在,在宅療養, 転院援助が相談室の大きな業務になっている.  事例を通して,コーディネートについていえること は,調整,交渉業務が患者・家族を始め多くの職種, 機関との連絡を必要としていること.その連絡回数, 日時とも多くを要することがいえる.病状,ADL,社 会状況など様々な状況により,そのコーディネートの 形は色々な形態をとる必要がある.ソーシャルワー カーは,その本来的機能から,コーディネートの役割 をとる.しかしコーディネートはソーシャルワーカー 固有のものでなく,生じている問題によっては一番得 意とする職種がコーディネートをすること,またその 職種のみでなく,多角的視野から捉え,他の職種,機 関との連係により,多くの情報,援助のなかで患者・ 家族の選択のもとに,在宅療養援助を行なうことが必 要である.  7.人工呼吸器装着児の在宅への移行援助     (2号館3階)       糟谷久美子・       中島 充恵・佐藤 和美・佐藤たき子  人工呼吸器を装着し長期の病院生活を余儀なくされ ている児にとって,病院の限られた空間と人との関わ りだけではなく,病院外の生活を体験することのでき る在宅人工呼吸管理(HCV)を実施することは患児の 精神的・社会的発達を促し,また家族の絆を強める大 変重要なことである.  今回,進行性脊髄性筋萎縮症4歳の患児で当科で初 めてHCVを試みた.対象は小児であるため,身体的発 育と状態の安定に時間を要したが,家族の受け入れと 技術の習得は順調に進んだ.今後,残された課題とし て,①母の休息のための人的サポートはどのように活 用するか,②IDKの狭い室内を整備し工夫すること, ③緊急時の対応はどのように行うか,などがあげられ るが,医療チームと地域とのネヅトワークをさらに整 えて,平年が早期に退院できるよう援助していきたい と考える.  8.外来と民間在宅医療チームとの提携についての 一考察     (東病棟2階外科外来)       長井 浜江・山浦 陽子・清水 牧子・       末永きよみ・松本  緑

 当科ではHPN適応患者が増加し,民間在宅医療

チームを利用する機会が多くなっている.今回,カテー テル感染を起した事例をきっかけに,患者に適切な指 導,援助がなされているか疑問を感じた.そして,明 らかになった問題点として, ①当外来では担当看護婦を決めていず,チーム間で の看護計画の立案,実施,評価していない.  ②民間在宅医療チームと外来看護婦との情報交換 が不十分であり,看護警標を統一していない。  外来看護婦,在宅医療チームの役割を明確にし,互 いの機能を十分に発揮することで,在宅患者のニーズ にあった援助ができるのではないかと考える.

 9.在宅がん治療の患者のQOLの向上一不安の解

消を図るための訪問看護の役割を考える一     (ケアマーク株式会社)        服部みち子・田村ひろみ     (癌研究会付属病院婦人科) 陳  瑞東  ケアマークは米国にて長年在宅医療を提供してきた 経験をいかして日本の在宅医療に貢献していきたいと 考えている。今回在宅癌治療の症例の経過報告をし, 患者のQOLの向上について検討した.  症例は右鎖骨下静脈から抗がん剤を持続注入するた め,月に7∼8回外来通院していた.ケアマークから 注射薬と訪問看護の提供をうけ,カテーテルへの接続 やドレッシングチェンジなど自己管理もできるように なった.精神的不安も看護婦の訪問時や定期的な電話 連絡の際に相談することにより改善されている.  患者は美容院を経営しているが,以前は病院に通院 することが生活の中心であったため仕事ができなかっ た.在宅医療の提供を受け’るようになり,仕事が生活 の中心になってやる気も増している.また,自己管理 ができるようになったため温泉旅行にもいけるように なった.

 この症例のQOLは,月2∼3回の訪問看護や電話

相談を受けることで以前よりもずっと向上したといえ る。 一1443

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