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衛星写真判読による小縮尺地形分類図の試作 : ジャワ島東部の場合 [Preparing a Small Scale Geomorphological Land Classification Map of the Eastern Part of Java Utilizing Photographs by the Earth Resources Technology Satellite(ERTS)]

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(1)

東南 アジ ア研 究 13巻3号 1975年12月

衛星写奏判読 による小縮尺地形分類図の試作

-

ジ ャワ島東部

の場合-大

彦*

Preparing a Smal

l

Scale Geomorphological Land Classification M ap of the Eastern Partof Java tJtilizing Photographsby the

EartllResources Technology Satellite (ERTS) by

M asahiko OYA

Whenonewantstoresearch landorwaterresourcesinSoutheastAsia,onemeetsdifficul・ tiesinusingtopographicalmapsor aerialphotographs,because security considerations make governmentsworryofmapplngOperations.Therefore,insteadofuslngaerialphotographs,the writerhasattemptedtousephotographstakenbyERTSwllichhavenorestrictionstheiruse. AnareaoftheeasternpartofJavawasselectedpartlybecausewhenphotographsweretaken,

therewerenoclouds,and partly because many activevolcanoes,thelargestalluvialplainin Java,andabigcitv(Suravaja)areincludedinthephotograph.Utilizingthesephotographs,the writerhasclassifiedtheareageomorphologlCallyandfoundthefollowi ngfacts.

(1)Whenonewantstoclassifyland酢OmOrphologically,the7thband,i.C.nearinfrared,

photographsaremostsuitable. Inthesephotographs,watersurfaces:rivers,lakes,seas,etc. appearblack,andmarshesaslightblack;ontheotherhand,dryareas:thetopsofvo一canoes andnaturallevees,appearwhite.Utilizingthiscolorcontrast,wecanclassifythearea.

(2)Utilizing lnainly photographs by ERTS,topographicalmaps or geologicalmaps as supplements,thewritercouldclassify theareaintothefollowlng酢OmOrphologicalelements: volcano,hill,terraceandalluvialplain.

(3)Volcanoescouldbeclassifiedasfollows:craterorcaldera,volcanoeswith largerelief energy andthose withsmallreliefenergy,andpiCdmOntgentleslopes.Thewallsofcalderas areshownverycleary inthephotographsandonecal一meaSure theirdiameter. Furthermore,

onecan seethecentralconeil一Calderas.A volcanowhichhaslargereliefenergy isshownas whiteduetothefactthatthegroundwaterlevelisdeep;Ontheotherhandavolcanowhich hassmallreliefenergyisalightblackcolor. Andonecan observe the size and number of vallCys. Basedon thestateofthevalley,one can divide the volcanoesintoyoungvolcanoes andold volcanoes. Furthermore,wecouldseetherelationship betweenerosion on the steep slopesofmountainsanddepositionatthefootofthesemountains.Usingthe presentstateof erosionanddeposition,onecanestimateerosion anddeposition which willoccur il一the near future,too.

(4)Thehillsandterracesareclassifiedasfollows:tertiaryhills,limestoneterraces,and terraces.Wecouldtracetheboundaryofthelimestoneterl-acedue toitsspecialreliefpattern

against theterrace.

(5)Thealluvialplainisdividedintotwoparts:naturalleveesandback・swamp,and delta

areas・Furthermore・wecouldestimateagentsofback-Swampformation by photointerpretation.

*

早稲 田大学教育学部地理学研究室

(2)

Ⅰ は し が き 近年東南 アジアにおいて,技 術 あ るいは経 済援 助 に関連 して,土地 あ るいは水 の調査 をす る 機会が著 しく増加 して きてい る。東南 アジ アの場 合, 日本で の調査 と異 な って多 くの困難が あ るが, なかで も地形 図,空 中写 真 の利 用 の著 しい制約 はそ の最 た るもの0)一つであ る といえ よ う。 地 形 図に関 しては幸 いに京都大学東 南 アジ ア研究 セ ンター, アジア経 済研究所 に戦前 の もの か ら戦後米軍 極東地 図局

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あ るいは現地政府 で作成 された もの ま でか な り整理 され,地 図 目録1・2) も出版 され てい る。 このほか,お茶の水女子大学,立教大学, 広 島大学,早 稲 田大学等 の地理学 教室 あ るいは東 南 アジアの開 発に関係す る諸機 関に もあ る程 度集め られ,それ らの うち主題図につ いては科学技術庁 資源調査所 よ り目録3)が 出版 され てい る。 したが って地形 図に関 しては 日本 国内で あ る程度見 る ことがで きる。 しか し,空 中写 真 に関 しては東南 アジア全域 が米軍 極東地 図局に よ り撮 影 され (縮尺約4万 分 の1), また各国において植民地時代 よ り現在 に至 るまでか な り撮影 され てい るに もかかわ らず,一部 の地 域 で特定 の仕事 をす る場合,政府間 の了解が得 られ た時 のみ使用で きるにす ぎ ないのであ る。4)この場 合で も, 国外搬 出は極め て困難 であ る。 そ こで,今 回,

利用

ヒ制 約 のない衛星写真 を用 いて地形分類 を行 な うと, どの程度 まで判読 可能か を試み る ことに した。衛星写 真 は空 中写 真 と同様植生,土地利用, 気象 な ど利用範 囲は 広 いが,今 回は地形判読 に のみ限定す ることと した。 ⅠⅠ 方 法 1.衛星写 真

地 形分類 にあた ってほ, 資源実験衛 星

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写真判読 を中心 とし, これ に地形 図,地質 図を併 用 した。 資源衛星 は

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月23日に第

1

号 (丸安隆和ほか

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1

2

2

日に第

2

号が打 ち 上 げ られ,現在 は

2

個 で同一地 点を

9

日ごとに撮影 す るよ うにな ってお り,最近は

LANDSAT

と改名 され た (細井将右

,1

9

7

5

)

。 衛星写真 は 日本に輸入 され てか ら日なお浅 く, また利用が一 部 の人 々, と くに コンビ ュ- メ -関係 の人 々に限 られ, これ を利用 しての地形,土 壌 判読 の方法は まだほ とん ど確 立 され てい 1) 高谷好一(1975)京都大学東南アジア研究センター 『アジア地域地図日録

2) アジア経済研究所(1971)『発展途上域地図目録』 3) 科学技術庁資源調査所(1973)「地図類の所蔵に関するアソケ- ト調査結果

4) 日本がMekong川開発計画をした場合は米軍地図局のもののほか,Mekong委員会の依頼でカナダが 作成した空中写真を利用 した. Brahmaputra-Jamuna川架橋計画では,1974年 に日本が撮影 した最も 新 しいもののほか,現地政府でほとんど10年おきに撮影 されている写真を利用した。

(3)

東南 アジア研究 13巻3号

ない。 とくに, 日本以外 の地域につ いては写真 の入手が困難であ ったため, 日本人に よる海 外 調査においての利用は皆無であ った。筆者は

1

9

74

年に バ ングラデシ ュの衛星写真を入手, これ を もとに

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万分 の 1の

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平野地形分類図を作成 した。 この時衛星写真 判読 に も空 中写真判読 の技術がかな り役立つ ことがわか った。今回 もバ ングラデシ ュで行な っ た と同一 の方法に よって, ジ ャワ島で地形分類を行 な った。 なお,利用 した写真が撮影 された 同 じ年 の

1

2

月に約

1

0

日間現地を概査 した。

2.

写真 の選定

1

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1

2

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1

1

8

日にかけての衛星写真に よ り,比較的雲量 の少ない ものを選 出 し, これに よって

1

0

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万分 の 1のジ ャワ島のモザ イ ク写真を作成 した。 ジ ャワの気候特性か ら,全 島が完全 な乾季にな る時期がないので,全 島を雲量 0の写 真でおお うことはで きなか った。 本稿には,雲量 0の時 の ジ ャワ最大 の平野を持つ

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川 と, 活 火山お よび ス ラバヤ市 を含む東部 ジ ャワの一枚 を掲載 し, この写真 とこれを もとに行 な った地形分析 との関係を中心 に説 明す る。 衛星写真は従来 の カ ラー写真 と異 な り, マルチスペ ク トル写真にな ってい る。 この写真は地 上物体 の反射光 の波長域 をい くつか のバ ン ドに分け,それ ぞれ の強 さを別 々に白黒写真 として いる 。 資源衛星

1

号 は リター ソ ・ビーム ・ヴ ィジ コソ (RBV)カメ ラが故障 した ので,第

1

バ ン ドよ り第

3

バ ン ドまで の写真はな く, 第4,第5,第6,第7の四つのバ ン ドであ る。 それぞれ のバ ン ドの波長は表1の とお り であ る。 表 l ERTS写真のバンドと波長 バ ン ド も 波 長 i 色 票芸:嵩 . 0.:≡::..…ppmm ・;芸し忘 ヱ 各バ ン ドの写真 にはかな り特色が あ る。 第4バ ン ドの写真 (写真1)は波長が短 いため,水中に達 した光が泥 水で反射 し,あ るいは 雲 で も反射 し, 白 く写 ってい る。 したが って,雲 あ るいは水の汚濁等を調査す るには便利であ るが,土地 の調査には不便であ る。 マ ドゥラ島 とジ ャワ島 との間の海峡には

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川等が熱帯 の河川特有 の細泥 を多量 に海中に流 出 し,それ が写真に白 く写 ってい る。一方陸上においては 火山山頂部 の植生が黒 く写 ってい るが,全般 に白 くぼけ,

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等 の河川は不 明瞭であ る. 第5バ ン ド (写真2)はみ ど りを吸収す る。 したが って, 森林 に 被覆 されてい る部分は黒 くな る。 写 真左下 の黒い部分は

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, 写真右下 の 黒い部分 の上部が

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, 下郡が

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お よび

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の諸 火山であ る。 これ らの火山の山頂付近は低温 多雨であ って森林 に被覆 され てい る。 また,平 野で も

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の中 ・下流部に黒 く写 ってい る部分があ る。 これは 自然堤防あ るいはデル タ上にバナナ,竹林,郁子林等が多いためであ る。 以上 の ことか らわか るよ うに, このバ ン ドの写 真は植生 あ るいは土地 利用調査に適 してい る。 472

(4)

6

バ ン ド (写真

3)

お よび第

7

バ ン ド (写真

4

)は共に近赤外写真である。 これは波長が 長いため雲 を通過す る。そ して・海・湖・河川等の水体は光を吸収 して真黒 とな り,湿地 もう す黒 く写 ってい るo

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川,

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川等の河川お よび火 口湖が明瞭にな る。 そのかわ り,第

5

バ ン ドで見 ることので きた植生あるいは海中の泥水は見 られ ないo また,乾燥地域は 白 く写 473 写某 1 第4バ ン ド (東北 ジ ャワ)

(5)
(6)

3.地形図,地質図 この地域には戦前 オ ランダが作成 した精巧な

5

万分の

1

の地形図があ るほか,

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の作成 した

2

5

万分の 1の地形図があ り,これを参考 とした。 また,後者 の地図を 利用 して起伏墓園 も作成 した。 写真3 第6バ ン ド (東北 ジ ャワ) 475

(7)

東南 アジア研 究 13巻3号 地質図は

ECAFE

作成 の

4

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0

万分 の 1のほか,

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0

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万分 の

1

, イ ン ドネシア政府作成 の

2

5

万 分 の1の図があ る。 これ らの地質図に よ り, あ る程度 どの種類 の岩石が どの付近に分布 してい るかの見当をつけ ることがで きた。 しか し,地質図に示 され てい る岩石 の分布範 囲は小縮尺 の ためか,それほ ど正確で あ るとは思われなか った。) 写真4 第7ノミソ ド (東北 ジ ャワ) 476

(8)

衛星写真,地形 図,地質図の3者を併用 して地形分析を行な ったが,面的に最 も精度の商い のはい うまで もな く衛星写真であ り, これな くしては地形分類はで きなか った。 また,衛星写 真が90-95万 メー トル もの高度 より撮影 されてい るため,撮影 された土地 の形は平射 図法に よ って措かれた地 図 と同様であ り, この点地図 との対照が空中写真の場令 よ り容易であ った。

地 形 分 類 表2 地 形 分 類 小 分 類 火 山 火 口または カルデラ 大起伏火山億 鮎 李要録

門.

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舘上)

小起伏火山または火山山麓緩斜面) 億 鮎 李要録 1?010..m∼ti.i m) 丘 陵 1 第 3紀屑丘陵 台 地 沖積平野 Tertiary 石灰岩台地 洪積 層台地 自然堤防 後背湿地 デ ル タ Legend Pleistocen(∼ flolocene CaldeI・a BigRelief Steep Piedmon t CerltleSlopes Lim estone Terrace Terrace Plain NatUraトLevee B a

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Swamp D

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pyarea 1.地形要素 この地域 の地形を表2の ような地 形要素に分類 した。 以下写真

4

と地形分類図

(

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g.

1

)

とを対照 して見ていただ きたい。

2.

火山 ジ ャワの地形を最 も特色づけてい るのは火山であ る。 この地域 におい て も Brantas

の 左 岸 側 に W

i

lis (2,169m),Liman(2,563m),右岸側

に Ardjuno(3,339m)

,

Andjasmoro (2,282m),Kawi(2,651m),Kelud

Fig.I ProvisionalGeomorphologicalLand・classihcationMapofEastJava

(9)

束南 アジア研 究 13巻3号 (

1

,

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3

1

m)

等 の火山がそびえてい る。 これ らの火山はだいたい コニーデ式 火山で,大 起伏 火山を 中心に小起伏 火山 または火LUL山麓緩斜面が これ を同心 円状 に と り囲んでい る。 これ らの火山は 熔岩 よ りも火山灰を噴 出す ることが多い。 また, 山頂部は降水量 が多いので,

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等の火 口は湖 とな ってい る。 また,大 カル デ ラを持 ってい るもの も多 く,衛星写真で も明瞭 に カルデ ラ壁 を認め ることがで きる。

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のカルデ ラは二つ のカルデ ラの組み合わせか らな り,東西方向で直径は約

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km

あ り, 東部 の カルデ ラの中には 新 しく 形成 された 中央火 口丘が見 られ る。

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の カルデ ラも明瞭 に見え る。 活 火山が多いため, 降灰が固 まってお らず, 傾斜が 急で降雨が多いため, 地すべ りを伴 う 侵蝕作用が激 しく行なわれてい る。 写真では侵蝕谷 は黒 く写 ってい る。

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火山は多 くの深い谷 で刻 まれ てい るが,

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はほ とん ど侵蝕 され ていない。 これは

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が今なお 時 々火山灰を降 らせてい るか らであ る。 小起伏火山 または 火山山麓緩斜面 もか な り侵蝕 の進 んだ もの と そ うでない もの とがあ る。

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は新 しい火山灰で被覆 されていて谷 は少 ないが,

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の山麓 はかな

り侵蝕が進 んでい る。 と くに

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の北西麓 はか な り侵蝕 され て しまって, その部分 に火山山麓 の湧泉 の水が加わ って比較的湿潤な土地 とな ってい るらしく,写真では うす黒 く写 ってい る。 ここで侵蝕 された物質は

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川のほ う-移動, そ こで堆積 してお り, この堆 積物は写真 では白 く写 ってい る。 3.石灰岩台地 南部のイ ン ド洋側に分布す る。 北部に も分布す るが,

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起源 の火山灰が

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川沿い では4m も被覆 してい るので, ここは単に台地 とした。 南部の石灰岩台地は塊状石灰岩であ っ て海 軍か ら険 しくそび えたち,熱帯性 カル ス ト景観 を望 してい る。 ジ ャワでは石灰岩 は一般的 には厚い層をな し孔隙が多 く,水系が地下に存在す るため,地表は一般に乾燥 した不毛 の地 と な ってお り,農業 開発には不適当な所であ る。 衛星写真で も独特 の ヒダのあ る地形 であ る。

4.

3

紀層丘陵 ・台地

Ke

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山脈は東西に連 な る丘 陵であ り, 衛星写真か ら容易に判読 で きる。 地質図 との対 照で第

3

紀丘陵 とした

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川は この

Ke

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山脈を ス ラカル タ (ソロ)東方で小規模 な横 谷で切 ってい るが, この峡谷 の両岸は凝灰角硬岩か らな ってい る。

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の北側には海 に平行に

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山脈 とい う台地が連な る。

5.

沖積平野

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の下流には ジ ャワ最大 の平野が三 角形状に発達 してい る。 また

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川に沿 って も狭長な平 野があ る。 これ らの沖積平野 の特色 は,平野地形形成に火山活動がかな り影響を与 えてい ることであ る。 扇状地 の構成物質は主 として火山噴 出物か らな り,扇項部が火山山麓緩斜面- と連な ってい 478

(10)

るため,扇状地 はあま り明瞭 な地形要素 とはな っていない。 火山活動が休止 し,火山噴 出物 の 供給が停止す ると,扇状地 は侵蝕 され,下流側に新 しい堆墳地形を生ず る。 自然堤防 も火山噴 出物が河川に よって運搬 され て きて河道にそ って堆帝 し, 形成 さ れ る。 Brantas川に沿 う自然堤防 もこの よ うに して形成 された もので,写真では 白 く写 ってい る。 こ の 自然堤防に さえ ぎられ,Brantas川の左岸では Liman火山山麓 との問が排水不良の湿地 と な ってお り,そ の対策が望 まれ てい る。 デル タもそ の発展 と火山活動 とが関係 してい るらしい。 この ことは デル タの地層中に火山噴 出物 の二次堆横 と思われ るものが レンズ状に散在 してお り, この堆積物 と火山活動 の関係を さ らに調査すれば,火山活動が デル タ形成 に どの よ うな影響を与 えたかがわか って くるで あろ う。 Brantas川デル タの海岸 部に白い線が網 目状に分布 してい るが, これは養魚池 または塩 田で あ る。

6.

火山活動 と沖積平野 との関係 Brantas川の水源にあ るKelud火山は しば しば活動す る火山で,最近 では1911年,1951年お よび1966年5月26日に爆発がお こってい る。 ここの火山活動 の特色は,噴 火の際,火 口湖の水 が噴 出物 に混 じて ラ- ール とよばれ る泥流 とな り, 広 く山腹 に堆横す ることであ る (Nippon Koei,1960)。 1951年 の噴 出物は約2億 mSといわれ,そ の うち約1億m'は風で直接海-運搬 さ れ,残 りの約1億 maの妬,す なわ ち約

7

,000m3が山腹 で堆積 した。 この うち約

3

,000mSが5年 く らいで河川-流 出 した。 したが って,年平均約600m3が河川-流 出 した ことにな る。 この流 出 物は徐 々に河 口-移動 したが,河 口に遵 す るまでに また5- 6年を要 した とい う。 この時 の堆 贋物に よ り, ロ ドジ ョとケデ ィリの問では河床が上昇 し,天井 川化 し, しば しば洪水氾濫を起 こした

(

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)

前述 の よ うに Andjasmoro火山山腹では堆積物がすでに侵蝕 され, そ の部分に 火山山麓 の 湧泉 の水 も加わ って うす黒 く写 ってい る。 これに対 し,侵蝕 された物質が扇状地状 に堆積 した 地域 あ るいは 自然堤防は白 く写 ってい る。 従来空中写真では一度 に広範 囲を見 ることがで きな か った ので,扇状地, 自然堤 防等一つず つの地形要素についての研究は行ないやすか ったが, 広い地域での侵蝕,運搬,堆積 の関係 を見 るには不便であ った。 しか し,衛星写真では広 い地 域 を一度に見 ることがで きるので,火山噴 出物 の侵蝕,そ の侵蝕 された物質 の堆贋で形成 され た扇状地,河川で運搬 された火山噴 出物で形成 され た 自然堤防等,流域 内におけ る侵蝕 ・堆積 の関係を一度に見 ることがで き,そ の関連性を知 ることがで きる。 また, これか ら将来,侵蝕 ・堆横が どの よ うに変化 してゆ くかをあ る程度推定す ることも可能 とな る。

結 論 地 図,空中写真等 の利用に制約 の多い東南 アジアにおいて,制約 のない衛星写真 の利 用を考 479

(11)

東南 アジア研究 13巻3号 えた。サ ンプル地域 として,雲量 0の時撮影 され,かつ,火山,平野を含む東部 ジ ャワを選び, ここで地形分類を試みた。その結果,次の ことがわか った。

1.

衛星写真判読で地形分類をす る場合,近赤外写真 (第

7

バ ン ド)を使用す るのが最 もよ い。 この写真では河川,湖沼,海洋等の水体は黒に,湿地は うす黒 く,火山山頂部, 自然堤 防 等の乾燥地 は白 く写 り, この色調差に より地形分類を行ない うる。

2.

衛星写真判読に地形図,地質図を若干併用す ることに よって, この地域 の地形を火口ま たは カルデ ラ,大起伏 火山,小起伏 火山 または火山山麓緩斜面,石灰岩台地,第

3

紀丘陵,育 地,沖積平野 (自然堤防,後背湿地,デル タ)に分類で きた。 この場合,地質図ほ どの付近に どの ような種類 の岩石があるのか見当がつ く概略の もので よい。 3.火山のカルデ ラ壁は明瞭であ り,その形,大 きさ,中央火 口丘 の有無等を写真 より知 る ことがで きる。 また,大起伏 火山は地下水位が低いため白 く,小起伏 火山は黒 く写 ってい る。 侵蝕谷 の数,規模 も明瞭に判読 で きるので, これを もとに火山の新旧の推定がで きる。 さらに,火山山麓 の堆積物が侵蝕 されて下流側に堆積 してい ること等,広い地域 内で行なわ れてい る侵蝕 ・堆積の状態を知 ることがで きる。 また, この ことか ら,将来侵蝕がお こる地域 もあ る程度推定で きる。

4.

石灰岩地形は写真上で もかな り独特 の ヒダが認め られ,分類 しやすい。

5.

沖積平野については 自然堤防 ・後背湿地地帯お よびデル タ地帯に分類で きる。 また,級 背湿地の成 因な ども推定で きる。 謝 辞 現地調査に多大の便宜を供与 された 日本工営株式会社

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川開発関係の方 々お よび衛星 写真入手に ご尽力いただいた 日本航測株式会社高木勲氏に厚 く御礼申 し上げ ます。 参 考 文 献

NipponKoei,1960.PreliminaryReportontheKaliBrantasOveyallProject.

Oya,Masahiko,1973. "RelationshipbetweenGeomorphologyoftheAlluvialPlainandlnundation,=

AsianProfl'le,Vol.1,No.3,HongKong:AsianResearchService.

九安隆和,土屋清,中島巌,渡辺貫太郎,1974.『日本の衛星写真』,朝倉書店.

田中真吾,大矢雅彦,1975. 『フイ リッピソ, イ ン ドネシャ, カソポジヤ 及び ベ トナ ム (南)の 地形免 類』,科学技術庁資源調査所 (末公 刊).

細井将右,1975.「EROS データセ ンター と宇宙写真

『地理』20巻 8号.

参照

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