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自己と非自己

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Academic year: 2021

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(1)自己と非自己の認識. 1)自己の体細胞には MHCⅠが発現している。この MHCⅠを認識するのが細胞障害性Tリンパ 球(CD8)である。細胞膜上の正常な MHCⅠと正常ペプチドは自己と認識され攻撃されない。 (自己寛容) 2)体細胞から発生する癌細胞では MHCⅠが発現されているが、さらに異常な癌抗原は非自己と 認識され、攻撃される。(MHC 拘束性) 3)ウイルスは体細胞に感染して DNA のタンパク合成遺伝子を利用してウイルスの増殖を図る。つ まりウイルスは生きた細胞だけに感染する。ウイルスに感染して障害された体細胞は MHCⅠを 発現し、さらに細胞膜上にウイルス抗原を発現させる。これを細胞性Tリンパ球は非自己と認識 し攻撃する。このような細胞障害性Tリンパ球による細胞の破壊は肝炎などで見られる。.

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