動
か
な
い
な
か
ま
動
く
な
か
ま
クラミドモナス
のなかま
クロロコックム
のなかま
クンショウモのなかまプラシノ藻
そ うのなかま
ボルボックス
のなかま セネデスムスのなかま
黄
お う緑
り ょ く色
し ょ く藻
そ うのなかま
緑藻
のな
か
ま
緑
り ょ く藻
そ うのなかま
緑
りょく藻
そ うの
なかま
の
見分け方
緑藻綱こう (CHLOROPHYCEAE)ボルボックスのなかま
P42
1
テトラスポラのなかま
P47
2
クロロ コックムのなかま
P49
3
各種ミドロのなかま
P56
4
ツヅミモのなかま
P59
5
ボルボックス プレオドリナ パンドリナ ユードリナ ゴニウム クラミドモナス カルテリア クロロゴニウム スフェロキチス グロエオキスチス テトラスポラ エラカトスリックス パウルシュルジア ミクラクチニウム トレウバリア テトラエドロン コダテラ オーキスチス シュレデリア エレレラ ディクチオスフェリウム アンキストロデスムス クンショウモ クンショウモ クンショウモ クンショウモ スポンジロシウム コウガイチリモ スタウラストルム コスモクラディウム コスマリウム クサンチディウム クロステリウム スタウラストルム スタウラストルム クロステリウム ミクラステリアス アオミドロ ヒビミドロ サヤミドロ シオグサ アミミドロ ヒザオリ クルキゲニア セレナストルム コエラストルム セネデスムス アクチナストルム コエラストルム ボツリオコックス フシナシミドロ (PRASINOPHYCEAE) (XANTHOPHYCEAE)P64
P63
単細胞で鞭毛をもち、動き回る 形 ・ 特徴 細胞 ・球形か楕円形。 ・2本の鞭毛をもつ。 ・球形か楕円形。 ・4本の鞭毛をもつ。 ・細長い。 ・下端はとがっている。 ・上端に2本の鞭毛をもつ。 属 クラミドモナス属 カルテリア属 クロロゴニウム属 ピレノイド 湾 わん ピレノイド 腕 わん 状 じょう 突起 とげ状突とっ起き 葉緑体 解 説 解 説 クラミドモナス属、カルテリア属、クロロゴニウム属、ゴニウム属、パンドリナ属、ユードリナ属、プレオドリナ属、ボ こ の 図 鑑 に の せ た 属
■ 緑
りょくそう藻のなかま
緑りょくそう藻のなかまは鮮あざやかな緑色に見えるのが特徴です。それは細胞の中にいろいろな形の葉ようりょくたい緑体が入ってお り、その葉緑体が緑色の色しき素そ(クロロフィル)を多く含んでいるからです。また、細胞にはいろいろな形があり、細 胞膜はセルロ−スでできています。このセルロ−スの膜は硬かたく、薬品を加えても形が変わりません。原始的な緑藻 のなかまには、泳ぐための鞭べん毛もうや光を感じる赤い眼がん点てんがあります。■ 緑藻のなかまのグループ分け
緑藻のなかまはもっとも種類の多い集団です。同じグル−プの中でもいろいろな形のものがあります。また、 P63、P64でプラシノ藻そうのなかまや黄おうりょくしょくそう緑色藻のなかまも合わせて紹介しています。 ボルボックスのなかまは、各細胞に2本または4本の鞭べん毛もうをもち、これを動かして水中を泳ぎ回ります。鞭毛の出て いる場所はくぼんではいませんが、鞭毛は先せんたん端にいくほど細くなっています。細胞には眼がん点てんという光を感じるところが あります。1つの細胞だけで生活するなかまと、細胞が集まって群ぐん体たいをつくって生活するなかまがあります。 *群体をつくるものは、寒かん天てん質しつの膜の中に決まった数の細胞が並んでいます。細胞の数やその密みつ度どなどによって、5 つのなかまに分けられます。 2本の鞭毛(1)1つの細胞で生活するボルボックスのなかま
細胞の形と、鞭べんもう毛の本数で区別できます。 4本の鞭毛 2本の鞭毛 体が細長い 1個の細胞で生活し、細胞からは2本の鞭べん毛もうが出ていて、 これを使って水中を泳ぎ回ります。葉ようりょくたい緑体は1個のものと2 個のものがあります。葉緑体の形は、さかづき状、ふくろ状、 帯 おび 状があります。葉緑体を2個もつものには、左右に2個もつ ものと上下に2個もつものとがあります。 細胞の直径 10∼30㎛ 細胞は細長く、後ろの方はとがっています。前の方は細く なり、その端から2本の鞭べん毛もうが出ています。鞭毛の長さは細 胞の長さの約半分です。細胞の中央に核かくがありますが、そこ は葉ようりょくたい緑体がないので白く見えます。緑藻
のな
か
ま
単
たん細
さい胞
ぼう性
せい:
「クラミドモナスのなかま」
の見分け方
緑藻のなかま/①ボルボックスのなかま クラミドモナス 鞭 べん 毛 もう緑藻の各部分の呼び方
スタウラストルム 収 しゅう 縮 しゅく 胞 ほう 眼 がん 点 てん 細 さい 胞 ぼう 壁 へき 核 かく 葉 よう 緑 りょく 体 たい 細胞壁ボルボックス(オオヒゲマワリ)のなかま
1
解 説クラミドモナス属
Chlamydomonas クラミドモナスの一種 Chlamydomonas sp.クロロゴニウム属
Chlorogonium クロロゴニウム エロンガツム Chlorogonium elongatum 細胞の長さ 23∼50㎛群体をつくり、鞭毛をもち、動き回る 形 ・ 特徴 細胞 ・ふつう16個の群体。 ・正方形で板状の群体。 ・ふつう16個の群体。・中心部に密集した群体。・ふつう32個の群体。・細胞は規則正しく並ぶ。 ・細胞間が離れる。 ・64個か128個の群体。 ・2種類の大きさのちが う細胞。 ・1000∼3000個の大き な群体をつくる。 ・群体の中に娘群体がで きる。 属 ゴニウム属 パンドリナ属 ユードリナ属 プレオドリナ属 ボルボックス属 解 説 解 説 解 説 解 説 解 説 細胞は1個の細胞で生活しています。形はクラミドモナス とよく似ていますが、鞭べん毛もうはクラミドモナスが2本に対し、カ ルテリアは4本もっていることが特徴です。 細胞の直径 10∼25㎛ 正方形の群体
(2)多くの細胞が集まって生活するボルボックスのなかま
ヒゲマワリのなかまは群体の形と、 細胞の数で区別できます。 このなかまは、8個から数千個の細胞が集まって群ぐん体たいをつくります。各細胞には2本の鞭べん毛もうがあり、水中 を動き回ります。 大型の細胞 小型の細胞 中央部に細胞が集まる 規則正しく、まばらに並ぶ 娘群体 細胞はふつう16個が集まり、ほぼ正方形の板状に並んだ 群 ぐん 体 たい をつくります。各細胞は楕だ円えん形けいで2本の鞭べん毛もうをもち、寒かん 天 てん 質 しつ の中につつまれています。鞭毛は寒天質の外に出てお り、これを一定の方向に動かすことによって群体が回転す るように動きます。 8個または16個の細胞が、密みっ集しゅうした群ぐん体たいをつくり動き回 ります。それぞれの細胞は2本の鞭べん毛もうをもっています。群体 全体は寒かん天てん質しつにつつまれています。ユードリナとよく似てい ますが、小型でそれぞれの細胞が中心部に集まり、やや角かく 張ばった形に見えるのが特徴です。 16個か32個または64個の細胞が寒天質の中に規則正 しく配列しています。全体の形は卵のような形をしていま す。各細胞には同じ長さの2本の鞭毛と眼がん点てんがあります。32 個の細胞が集まる場合は4、8、8、8、4個と細胞が規則正し く並びます。細胞どうしはおたがいに密みっ集しゅうすることなく離れ て並んでいるのが特徴です。 32個か64個または128個の細胞が、楕だ円えん形けいに並んだ群ぐん 体 たい をつくります。各細胞は球形で2本の鞭べん毛もうをもっています が、大小2種類の細胞があります。小さい細胞は前の方に、 大きい細胞は後ろの方にあります。 1000∼3000細胞緑藻
のな
か
ま
①ボルボックスのなかまカルテリア属
Carteria カルテリアの一種 Carteria sp.群
ぐ ん体
た い性
せ い「ボルボックスのなかま」
の見分け方
解 説ゴニウム属
Gonium ゴニウム ペクトラーレ Gonium pectorale 細胞の直径 5∼10㎛ 群体の直径 100∼200㎛パンドリナ(カタマリヒゲマワリ)属
Pandorina パンドリナ モルム Pandorina morum 群体の直径 30∼60㎛ユードリナ(タマヒゲマワリ)属
Eudorina ユードリナ エレガンス Eudorina elegans 群体の直径 70∼100㎛プレオドリナ(ヒゲマワリ)属
Pleodorina プレオドリナ カリフォルニカ Pleodorina californica 群体の直径 150∼200㎛細胞は寒天質の膜につつまれている 形 ・ 特徴 細胞 につつまれる。球 形 の 細 胞 が 寒 天 質 1個1個の細胞が寒天質につつまれる。 寒天質の膜がなん重に も重なる。 球形の細胞が4個ずつ集 まり、全体が寒天質につ つまれる。 2本の偽繊毛をもつ。 (動かない) 楕円形の細胞。 2個か4個、鞘さ や状の寒天 質につつまれる。 細胞は中央で、2個に分 裂する。 球形の細胞が4個ずつ 寒天質につつまれる。 4個ずつの寒天質がさ らに大きな寒天質につ つまれる。 属 スフェロキスチス属 グロエオキスチス属 テトラスポラ属 エラカトスリックス属 パウルシュルジア属 解 説 解 説 解 説 スフェロキスチス属、グロエオキスチス属、テトラスポラ属、エラカトスリックス属、パウルシュルジア属 こ の 図 鑑 に の せ た 属
ボルボックスの運動のようすを調べよう
ボルボックスのなかまは細胞の中に眼がん点てんと呼ばれる光を感じる装置をもっていて、光の方向に向かって運動する性質があ ります。これを正せいの「走そう光こう性せい」と呼びます。夏から秋にかけて全国各地の池や湖沼ではたくさんのボルボックスが発生します。 この時期、プランクトンネットで集めたボルボックスを使って走光性を調べてみましょう。ボルボックスは大きいので熱帯魚用 の白いネットで採集することもできます。 ボルボックスの走光性を調べるには、少し暗い部屋にボルボックスの入った容器(ビーカーやシャーレなど)を置き、横の方 から懐かいちゅうでんとう中電灯の光をあててみましょう。コロコロと回りながら光の方へ向かって動いていくのが確かめられます。 植物なのにどうして動物のように動き回るのでしょうか? それはボルボックスが光こう合ごう成せいという植物がもつ特とく有ゆうの働きを するため、光のくる方向に移動することが必要だからです。水の中では暗いところに流されてしまうこともあるので、この走 光性の性質はボルボックスにとってたいへん大切なことです。 ◆ボルボックスの3D画像に挑戦しよう! この2枚の写真は同じボルボックスを角度を変えて撮影したものです。はじめに顔を写真に近づけて、そのあと少しずつ離 していきながら左の写真を左目で、右の写真を右目で見るようにすると、3枚の写真が見えてきます。真ん中の写真を注意深 く観察しましょう。ボルボックスが立体的に見えてきませんか? トピックス ……… 1000個から3000個という多くの細胞が規則正しく球きゅう形けい に並び、大型の群ぐん体たいをつくります。それぞれの細胞は2本の 鞭 べん 毛 もう をもち、その鞭毛の働きで回転するように運動します。 細胞の形は、球形のほかに星ほし形がたやアメーバ形のものがあり ます。細胞と細胞の間を糸のようなものでつないでいること もあります。群体の直径は1000㎛にもなり、目でも観察でき るようになります。群体の中には数個の娘むすめ群ぐん体たい(子供のボル ボックスのこと)が観察できることもあります。 テトラスポラのなかまはクラミドモナスより少し進化しています。このなかまはふつう、細胞は動かず、寒かん天てん質しつにつつまれ ています。しかし、一部には細胞に鞭べん毛もうが生えてきて泳ぐものもあります。 細胞の形と、寒天質の形で区別できます。 寒天質につつまれる 2重、3重の膜につつまれる 細胞が4個ずつ集まる 偽繊毛はほとんど見えない 寒天質につつまれる 偽繊毛はほとんど見えない 4個か8個、または16個の球形の細胞が集まり、寒天質 につつまれて群ぐん体たいをつくっています。細胞はたがいに離れ て分布しています。葉ようりょくたい緑体はカップ形をしています。ふる い群体の形はいろいろで、多くの細胞が集まっていること もあります。 細胞は1個1個が寒天質につつまれています。この寒 天質は種類によって膜がなん重にも重なっています。細 胞は球形か卵形で、大きな葉緑体を1個もっています。 細胞の直径 10∼20㎛ 寒天質 細胞が4個ずつ集まる 寒 天 質緑藻
のな
か
ま
①ボルボックスのなかま/②テトラスポラのなかまボルボックス属
Volvox ボルボックス アウレウス Volvox aureus 群体の直径約500∼1000㎛テトラスポラ(ヨツメモ)のなかま
2
解 説「テトラスポラのなかま」
の見分け方
スフェロキスチス属
Sphaerocystis スフェロキスチス シュローテリ Sphaerocystis schroeteri 細胞の直径 5∼12㎛グロエオキスチス属
Gloeocystis グロエオキスチスの一種 Gloeocystis sp.形 ・ 特徴 細胞 3本の透明な突起をもつ。 細胞の形は三角形。 群体をつくらない。 細胞は三角形、四角形、 あるいは多角形。 平たいかピラミッド形。 2個から数個の群体。 寒天質の袋に入る。 両端がとがっている。 細胞の両端に長いとげ がある。 群体をつくらない。 各細胞に2∼3本のとげ がある。 四角い群体をつくる。 属 トレウバリア属 テトラエドロン属 オーキスチス属 コダテラ属 ミクラクチニウム属 形 ・ 特徴 細胞 各細胞に1本のとげが ある。 ピラミッド形の群体をつ くる。 4個の細胞が透明な粘質 のひもでつながる。 4∼64個細胞の群体をつく り、寒天質の膜につつまれる。 糸のような細長い細胞が お互いにからみあって群 体をつくる。 細胞は弓形で両端は長い とげ状になっている。 とげの端がイカリのように なることがある。 属 エレレラ属 ディクチオスフェリウム属 アンキストロデスムス属 シュレデリア属 解 説 特 徴 解 説 解 説 解 説 トレウバリア属、テトラエドロン属、オーキスチス属、コダテラ属、ミクラクチニウム属、エレレラ属、ディクチオスフェリウム属、アンキストロデ スムス属、シュレデリア属、ペディアストルム属、セネデスムス属、アクチナストルム属、クルキゲニア属、コエラストルム属、セレナストルム属 こ の 図 鑑 に の せ た 属 細胞は球形でカップ状の葉ようりょくたい緑体をもっています。そのほ かに、細胞に長い2本の毛のようなものがあります。細胞は いろいろな形の寒かん天てん質しつの中にあり、4個の細胞が正方形に 集まっているものもあります。 この種類はにせものの鞭べん毛もう(偽ぎ繊せん毛もう)が観察できることが あります。 4個の細胞が1つの丸い寒かん天てん質しつにつつまれ、これがさらに 大きな丸い寒天質につつまれています。1個の細胞に2本の 偽ぎ繊せん毛もうがあり、これらは長く伸びて寒天質より外に出ていま す。しかし、偽繊毛は透明なので見えない場合が多くありま す。 細胞は楕だ円えん形けいで、2個か4個の細胞が寒天質の鞘さやの中に 入っています。寒天質の形も楕円形です。各細胞の葉緑体 は長く板のような形で、細胞の内側の一部をおおうように巻 いています。細胞は中央部で縦に分かれて2個の細胞にな ります。 クロロコックムのなかまは動かず、細胞の中には板状やカップ状の葉ようりょくたい緑体をもっています。1個の細胞や数個の細胞の集まりで生活します。 細胞の形は球きゅう形けい、楕だえんけい円形、長く伸びた形などいろいろなものがあります。また、細胞の外側に針状やとげ状のものをもっていることもあります。 細胞の形と、寒かん天てん質しつの形で区別できます。 3本の透明な突起を もっている いろいろな突起が 出ている 寒天質の膜につつまれる 針のようなとげをもつ 1個の細胞から2∼3本のとげ 1個の細胞から1本のとげ 4個ずつ透明な糸で つながる 針のような細胞 一端が2つに 分かれる 細胞は1個で生活しています。細胞の形は球きゅう形けいに近い三角形で、この 細胞は細長い突とっ起きを3本から4本もっています。この突起は透明な寒かん天てん 質 しつ でできています。葉緑体は細さい胞ぼう壁へきにそって全体をおおっています。細 胞から出る突起の長さは15∼30㎛です。細胞の形は三角形なのがトレ ウバリア セチゲルムで、球形なのがトレウバリア グロボサです。
(1)クロロコックムのなかま
緑藻
のな
か
ま
②テトラスポラのなかま/③クロロコックムのなかまテトラスポラ属
Tetraspora テトラスポラ ラクストリス Tetraspora lacustris 群体の直径 約 300 ㎛パウルシュルジア属
Paulschulzia パウルシュルジア シュードボルボックス Paulschulzia pseudovlvox 細胞の直径 5 ∼ 13 ㎛エラカトスリックス属
Elakatothrix エラカトスリックス ゲラチノーサ Elakatothrix gelatinosa 細胞の長さ 15 ∼ 25 ㎛クロロコックムのなかま
3
解 説「クロロコックムのなかま」
の見分け方
トレウバリア属
Treubaria トレウバリア セチゲルムTreubaria setigerum 細胞の直径 6∼8㎛解 説 解 説 解 説 解 説 解 説 解 説 解 説 解 説 細胞は1個で生活します。形は三角形、四角 形、あるいは多角形で平たいかピラミッド形をし ています。細胞の角は丸いか、伸びて枝分かれ したり、とがったりしています。葉ようりょくたい緑体は厚く、細さい 胞 ぼう 壁 へき にそっています。 細胞は楕だ円えん形けいまたはレモン形です。細胞の両りょう 端 はし はなめらかか、とがっています。数個の細胞が 寒 かん 天 てん 質 しつ の袋に入っていることが多く、また、親おや細さい 胞 ぼう の細さい胞ぼう壁へきの中に入っていることもあります。と きには、子供の細胞が、さらに子供をつくって、 親の細胞壁の中に孫まごの細胞がある3世代が集合 した群ぐん体たいをつくることもあります。 細胞はレモン形や楕だ円えん形けいで、細胞の両りょう端はしに針 のような長いとげをもっています。とげは細胞の 幅 はば より長く、長さは25∼35㎛です。とげの数は2 本よりも多くなっています。とげの生はえる場所は 種類によって決まっていて、細胞の両端に生え ることが多くあります。群ぐん体たいはつくりません。 細胞は球形かやや卵形です。1つの細胞には 2∼3本の細長いとげがあります。1個のカップ 状の葉ようりょくたい緑体があります。 4個の細胞が四角形の群体をつくり、その1つ が、さらに大きな四角形の群体をつくるといった 集まり方をします。1つの群体をつくるのに100 個以上集まることがあります。 細胞は球形で針のようなとげをもっています。 形はミクラクチニウム属とよく似ていますが、細 胞のとげは1本でミクラクチニウムのとげより 太くて長いのが特徴です。群ぐん体たいは三角形のピラ ミッドの形をしていて、それが集まってさらに大 きなピラミッド形になります。1つの群体の細胞 数は8、32、64、 128、256と多く なります。とげ の長さは30∼ 60μmです。細 胞にはカップ状 の葉ようりょくたい緑体があり ます。 細胞は球形か卵形で、4個ずつ透明な粘ねん質しつの ひもでつながっています。群体は4∼64個の細 胞からなり、寒かん天てん質しつの膜につつまれています。細 胞の中には1個のカップ状の葉ようりょくたい緑体があります。 細胞は細長い円えん筒とうのような形でイトクズモと 呼ばれることがあります。体は長さは幅の数倍 以上あり、両端がするどくとがっています。体は まっすぐか弓形またはS字形に曲がっています。 細胞はお互いにからみあって、束たばのように集まる ことがよくあり ます。しかし、 共通の膜でつ つまれてはい ません。葉 緑 体は1個で、ふ つうは板のよう な形をしてい ます。 細胞は単細胞の弓ゆみ形がたで、まっすぐか曲がって います。両端は次第に細くなり、長いとげのよう になっています。種類によっては、一方のとげの 端がイカリのようになっていることがあります。 葉緑体は細さい胞ぼう壁へきにそってあり、中央部でふくれ ています。
緑藻
のな
か
ま
③クロロコックムのなかまテトラエドロン属
Tetraedron テトラエドロン グラキレ Tetraedron gracile 細胞の長さ 35∼45㎛オーキスチス属
Oocystis オーキスチス ラクストリス Oocystis lacustris 細胞の直径 16∼28㎛コダテラ属
Chodatella コダテラ シトリフォルミス Chodatella citriformis 細胞の直径 10∼20㎛ 細胞の長さ 15∼20㎛ミクラクチニウム属
Micractinium ミクラクチニウム プシルム Micractinium pusillum 細胞の直径 3∼5㎛エレレラ属
Errerella エレレラ ボルンハイミエンシス Errerella bornheimiensis 細胞の直径 2∼5㎛ディクチオスフェリウム属
Dictyosphaerium ディクチオスフェリウム プルケルム Dictyosphaerium pulchellum 細胞の直径 3∼5㎛アンキストロデスムス属
Ankistrodesmus アンキストロデスムス ファルカツス Ankistrodesmus falcatus 細胞の長さ 25∼30㎛シュレデリア属
Schroederia シュレデリア アンコラ Schroederia ancora 細胞の長さ 10∼20㎛形 ・ 特徴 細胞は1本の角をもつ 細胞は2本の角をもつ 角はまっすぐ 角は隣の細胞と向き合う 細胞間にすき間がある 細胞間にすき間がない 細胞 細胞は1本の角。角はまっすぐに伸びる。 基本種細胞の角は隣の細胞と互 いに向き合う。 大型の種類。 細い変種 細胞の角は互いに向き 合う。 小型の種類。 2本の角をもつ。 細胞間のすき間がある。 細胞表面はなめらか。 2本の角をもつ。 細胞間のすき間がほと んどない。 細胞表面はつぶつぶが ある。 種 ヒトヅノクンショウモ ビワクンショウモ(太い) ビワクンショウモ(細い) フタヅノクンショウモ サメハダクンショウモ 解 説
(2)クンショウモのなかま
周 しゅう 辺 へん 細 さい 胞 ぼう の形と、細胞間のすきまで区別できます。 1本の角がある 角同士が向き合うように 見える 細胞はやせている 角同士が対をなす 細胞間にすき間がある 2本の角がある 細胞間にすき間がない 2本の角がある 通常4個、8個、16個、32個、64個の決まった数の細胞が、一平面上に放ほう射しゃ状じょうに並び、群ぐん体たいをつくっています。 全体の形は円形で勲くん章しょうのような形をしていることから「クンショウモ」と呼ばれています。外がい周しゅうの細胞はふつう1 本または2本の角つの状じょうの突とっ起きがあります。また、突起の代わりに切れ込みがあることもあります。内側の細胞の形 はさまざまで、細い細胞では群体の中に大きなすき間ができ、太い細胞の群体はすき間がないこともあります。 これらの点と、細さい胞ぼう壁へきの模様の有無によって、数種類に分けることができます。葉ようりょくたい緑体は円えん盤ばん形がたで1個あります。 大量に発生して水を緑色に変え、水の華はなをつくることもあります。クンショウモの種類の中には琵琶湖固こ有ゆう種しゅで あるビワクンショウモなどよく目立つ種類が多いのでくわしく説明します。 細胞は三角形で1本の角つのをもち、まっすぐに伸びている。 外 がい 周 しゅう の細胞がビワクンショウモのように互いに向き合わな いのが特徴。 細胞の長さ 6∼15㎛ 2本の角つのがあり、細胞間のすき間がほとんどないのが特 徴。また、細胞表面にはつぶつぶがある。 細胞の長さ 13∼18㎛ 細胞に1本の角つのをもち、外がい周しゅうの細胞はおたがいに向き合い対ついをなして近づいている。琵琶湖の固こ有ゆう種しゅであるビワクン ショウモは、現在はコアユの放ほう流りゅうなどで、全国に運ばれて、多くの湖や沼からも発見されている。 ビワクンショウモの変種 Pediastrum biwae var. triangulatum変へん種しゅのトリアングラツムは、とくに細胞が細長く、やや 小型である。 細胞の長さ 10∼15㎛ ビワクンショウモの基本種 Pediastrum biwae 基き本ほん種しゅは、変種より大形で細胞が三角形で、1本の角つの はおたがいにゆるく向き合っている。 細胞の長さ 10∼25㎛ 2本の角つのがあり、細胞間にすき間があるのが特徴。 フタヅノクンショウモの変へん種しゅ
Pediastrum duplex var. gracillimum 変種のグラキリマムは、とくに細胞が細長 く、やや小型の種類。 細胞の長さ 15∼16㎛ フタヅノクンショウモ基き本ほん種しゅ Pediastrum duplex 細胞の長さ 15∼25㎛
緑藻
のな
か
ま
③クロロコックムのなかま「クンショウモ」
の見分け方
クンショウモのなかま(ペディアストルム属)
Pediastrum ヒトヅノクンショウモPediastrum simplex サメハダクンショウモPediastrum boryanum
ビワクンショウモ
Pediastrum biwae
フタヅノクンショウモ
形 ・ 特徴 細胞 ・4個または8個の細胞。 ・横に並んだ群体。 ・4個か8個の細胞。・放射状の群体。 ・4個ずつの細胞。・ 四辺形状に集まった群 体。 ・8個、16個、32個の細胞。 ・スポンジボールのよう な群体。 ・4個、8個、16個、32個ある いは、それ以上の細胞。 ・三日月形の細胞。 属 セネデスムス属 アクチナストルム属 クルキゲニア属 コエラストルム属 セレナストルム属 解 説 解 説 解 説 解 説 解 説
(3)セネデスムスのなかま
決まった数の細胞と群体の作り方で区別できます。 放射状の群体をつくる ふつう4個の細胞が横一 列に並んだり、 交互に並んだりする 4個ずつの細胞が 集まって群体をつくる 細胞は球形でお互いに密着する 三日月形の細胞が4個ずつ集まる 細胞の形は、楕だ円えん形けい、三み日か月づき形などいろいろな形がありま す。4個または8個の細胞が接して並んだ群ぐん体たいをつくります。 いかだのように並んだ群体をつくることから、「イカダモ」と 呼ばれています。細胞にはとげや、イボがあることもありま す。また、細胞には1個の葉ようりょくたい緑体があります。大だい増ぞう殖しょくすると 青 あお 臭 くさ いにおいが発生したり、水を緑色に変えることがありま す。非常に多くの種類があります。 4個または8個の細胞が放ほう射しゃ状じょうに集まり、星形の群体をつ くります。また、その群体がさらに集まって大きな群体になり ます。葉ようりょくたい緑体は細胞に1個で、細さい胞ぼう壁へきにそってあります。 細胞の形は、楕だ円えん形けい、三角形、台形などです。4個ずつの細胞 が四辺形状に集まって群ぐん体たいをつくるのが特徴です。この4個ず つの群体がさらに4個ずつ集まり、多数の群体が集まってさら に大きな群体になります。細胞同士は密着しています。葉ようりょくたい緑体 は1個で細さい胞ぼう壁へきにそっています。 三み日か月づき形または鎌かま形で、両端へとだんだんと細くなり、先 はとがっています。4個、8個、16個、32個あるいは、それ以 上の細胞が集まった群体を形成しますが、寒かん天てん質しつの膜に細 胞がつつまれることはありません。葉ようりょくたい緑体は1個で細胞の背 中にそっています。 細胞は球形か卵たまご形がたか多た角かっけい形です。細胞がたがいに接せっ着ちゃくしてスポンジボールのような群ぐん体たいをつくります。ふ つう1つのかたまりの細胞数は8個、16個、32個です。葉緑体は細さい胞ぼう壁へきにそっています。 コエラストルム カ ンブリクムは、各細 胞に一部が突き出 た突とっ起きがある。 細胞の直径 10∼15㎛ コエラストルム ミ クロポルムはカン ブリクムのような 突起がない。 細胞の直径 8∼15㎛ とげのない ものもある緑藻
のな
か
ま
③クロロコックムのなかま「セネデスムスのなかま」
の見分け方
セネデスムス属
Scenedesmus セネデスムス オポリエンシス Scenedesmus opoliensis 細胞の長さ 12 ∼ 28 ㎛アクチナストルム属
Actinastrum アクチナストルム ハンチィ Actinastrum hantzschii 細胞の長さ 20 ∼ 25 ㎛クルキゲニア属
Crucigenia クルキゲニア ラウテルボルネイ Crucigenia lauterbornei 細胞の長さ 8∼10㎛ セレナストルム グラキレ Selenastrum gracile 細胞の長さ 10∼15㎛セレナストルム属
Selenastrumコエラストルム属
Coelastrum コエラストルム カンブリクム網目状の群体 枝分かれする群体 枝分かれしない群体(糸状体) 形 ・ 特徴 細胞 ・5∼6個の細胞が網 目状の群体。 ・葉緑体は網目状。 ・木の枝のような分 岐する糸状体。 ・葉緑体は網目状。 ・群体の端に根っこの ようなものがある。 ・葉緑体は板状。 ・細胞の上端に何本 かの線が走るもの がある。 ・葉緑体は網目状。 ・ 葉緑体はリボン状 で、らせん状に巻く。 ・細胞の長さは幅の 4倍以上。 ・葉緑体は板状。 属 アミミドロ属 シオグサ属 ヒビミドロ属 サヤミドロ属 アオミドロ属 ヒザオリ属 解 説 解 説 解 説 アミミドロ属、シオグサ属、ヒビミドロ属、サヤミドロ属、アオミドロ属、ヒザオリ属 こ の 図 鑑 に の せ た 属 糸し状じょう体たいの形と各細胞の葉よう緑りょく体たいの形で区別できます。 網目のように 連結する 細胞は分岐する 葉緑体 は 網目状 葉緑体は 板状 葉緑体は 網目状 らせん状に巻く葉緑体が 葉緑体は板状
(2)ヒビミドロのなかま
各細胞が糸のようにつながって、群ぐん体たいをつくっています。 細胞は短い円えんちゅうけい柱形です。群体の端は、吸きゅう盤ばん状じょうの仮か根こん(根っこ のようなもの)となっていて、ほかの物体に付ふ着ちゃくします。(1)アミミドロのなかま
大きな群ぐん体たいは1000細胞以上の集合体で、大だい繁はん殖しょくするとじゅ うたんを敷しいたようになることもあります。わかい細胞では 葉 ようりょくたい 緑体は帯おび状じょうになっています。日本各地に分ぶん布ぷしています。 細胞の長さ 約200㎛ サヤミドロは、円えん筒とう形けいの細胞が糸のようにつながった群ぐん体たいを形成します。細胞は1個の核かくをもっています。葉ようりょくたい緑体 は網あみ目めのようになっています。サヤミドロの特徴は、細さい胞ぼう分ぶん裂れつの結果として、となり同士の細胞の端と端が重なっ て、ところどころ輪っか(環かんじょう状のひだ)のようになることです。(3)サヤミドロのなかま
細胞は円えん筒とう形けいで細胞が一列につらなり、糸のような群ぐん体たい をつくります。細胞は上端が少し太くなり、この部分を二重、 三重に細い線が横に走っています。体のところどころに球 形のふくらみができることもあります。葉ようりょくたい緑体は網目のよう になっています。 細胞の直径 8∼40㎛ シオグサのなかまの細胞は大きな円えん筒とう形けいで、つながって木の枝のような形をしています。葉ようりょくたい緑体は網目のように なっています。シオグサは付ふ着ちゃく性です。葉緑体の中側には核かくが複数あり、細さい胞ぼう壁へきは三重になっていて厚みがありま す。細胞壁には珪けい藻そうなどが付着します。(4)シオグサ(クラドフォラ)のなかま
細胞は円えん筒とう形けいで木の枝のように分ぶん岐きしています。葉ようりょくたい緑体 は網目のようになっています。細胞壁は厚みがあります。湖 や沼や河川の石などによく付着しています。緑藻
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各種ミドロのなかま
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「ミドロのなかま」
の見分け方
④各種ミドロのなかま カワヒビミドロ Ulothrix zonata 細胞の直径 30∼60㎛ヒビミドロ(ウロスリックス)属
Ulothrix アミミドロの一種 Hydrodictyon sp.アミミドロ(ハイドロディクチオン)属
Hydrodictyon 解 説サヤミドロ(オエドゴニウム)属
Oedogonium サヤミドロの一種 Oedogonium sp. 解 説シオグサ(クラドフォラ)属
解 説 カワシオグサ Cladophora glomerata 細胞の直径 80∼110㎛ Cladophora細胞の中央部がくびれ、2個の半細胞からなる 形 ・ 特徴 細胞 ・小型種 ・単独または糸状の群体 ・半細胞は楕円形。 ・細胞と細胞をつなぐ突起はない。 ・大型種 ・半円形または楕円形。 ・深くくびれている。 ・小型種 ・粘液質の糸でつながる。 ・大型の群体をつくる。 ・半細胞になん本かの長いとげ がある。 ・半細胞は楕円形や多角形。 属 スポンジロシウム属 コスマリウム属 コスモクラディウム属 クサンチディウム属 形 ・ 特徴 細胞の中央部がくびれ、2個の半細胞からなる 中央部でわずかにくびれる 中央部でくびれない 細胞 ・大型種 ・細胞は円柱形で中央部がわず かにくびれる。 ・大型種 ・中央部以外にもくびれや切れ 込みがある。 ・大型種 ・細胞は円柱形で中央部がわず かにくびれる。 ・大型種 ・三日月形または弓形。 ・中央部にくびれがない。 属 スタウラストルム属 ミクラステリアス属 コウガイチリモ属 クロステリウム属 解 説 解 説 解 説 アオミドロのなかまは枝分かれをしない細い糸の形をしています。この形をしたものを糸しじょうたい状体と呼びます。アオミドロのなかまは春から秋 にかけて水温が高くなると増えていきます。田んぼや池、水しん深すいの浅い湖に多く見られます。大量に増えると水面に浮ふじょう上することもあります。
(5)アオミドロのなかま
細胞は円えん筒とう形けいで糸のようにつながっ た群ぐん体たいをつくっています。細胞内には リボン状の葉ようりょくたい緑体が螺ら旋せん状に巻いて いるのが特徴です。 細胞の直径 16∼48㎛ 細胞は長い円えん筒とう形けいをしています。長 さは幅の4倍以上あり、縦につながっ た群体をつくりますが、枝分かれはし ません。葉ようりょくたい緑体は通常1個か2個の板 状で、細胞の中心にあります。 細胞の直径 10∼40㎛ 細胞中央部のくびれと各細胞の葉緑体の形で区別できます。 糸状の群体を つくるものもある 中央で深くくびれる 糸状のひもで つながっている とげが数本出ている 横から 見たもの 上から 見たもの 中央以外にも くびれがある 棒状の形 中央部は わずかに くびれる 正面から見ると中央に深いくびれがあります。半はん細さい胞ぼうの 形は楕だ円えん形けいをしています。細胞は両端でつながって、長い 糸のような群ぐん体たいをつくります。細胞は縦につながっています が、細胞同士をつなぐ突とっ起き物ぶつはありません。(6)ヒザオリのなかま
ヒザオリのなかまは細胞が折おれたとき、ひざを曲げたような形になるのでヒザオリ44 4 4と呼ばれています。葉ようりょくたい緑体は板 状で、ピレノイド(葉緑体の中で丸く見えるもの)が規則正しく並んでいます。湖や沼、水溜たまりなどに多く見られます。 スポンジロシウム属、コスマリウム属、コスモクラディウム属、クサンチディウム属、スタウラストルム属、ミクラス テリアス属、コウガイチリモ属、クロステリウム属 こ の 図 鑑 に の せ た 属緑藻
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④各種ミドロのなかま/⑤ツヅミモのなかま 解 説アオミドロ(スピロギラ)属
Spirogyra スピロギラの一種 Spirogyra sp.ヒザオリ(モウゲオチア)属
Mougeotia ヒザオリの一種 Mougeotia sp.ツヅミモのなかま
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「ツヅミモのなかま」
の見分け方
スポンジロシウム属
Spondylosium スポンジロシウム モニリフォルメ Spondylosium moniliforme 細胞の長さ 32㎛ 解 説解 説 解 説 解 説 解 説 細胞は細長く三日月形また は弓形に湾わん曲きょくしており、その形 から「ミカヅキモ」と呼ばれてい ます。中央はくびれがなく、両端 に向かって次第に細くなってい ます。葉ようりょくたい緑体は細胞の中央をさ かいに上下1個ずつあります。 葉緑体の形は種類によってさま ざまです。ピレノイド(葉緑体の 中で丸く見えるもの)が中心線 に数個が並んでいますが、多数 が不規則に並んでいることもあ ります。夏季に緑色の水の華はなを つくることがあり、大量に発生 すると水が生なま臭ぐさくなります。 細胞は中央で深くくびれて、上下2つの半はん細さい胞ぼう に区切られています。細胞の高さは幅よりもやや 長く、上から見ると平たくなっています。横から見る と、半円形、楕だ円えん形けい、台形、四辺形などの形をしてい て、中央がふくれていることがあります。鼓つづみのように 見えるので「ツヅミモ」と呼ばれます。細胞はすべて 単独で、群ぐん体たいはつくりません。 細胞の長さ 20∼50㎛ 細胞の長さは幅よりも少し大きく、中央がくびれた 鼓 つづみ の形をしており、コスマリウムのなかまに似ていま す。細胞はくびれの部分から出ている粘ねん液えき質しつ(ねば ねばした)の糸でつながっています。この細胞が多く 集まって、球形または楕だ円えん体たい状の群ぐん体たいをつくります。 葉 ようりょくたい 緑体は星形で、中央に1個のピレノイドがありま す。細胞膜はなめらかです。 細胞の長さは幅よりもやや大きく、中央部にくびれ があります。半はん細さい胞ぼうは多たかっ角形けいまたは楕だ円えん形けいで、通常 何本かの長いとげがあるのが特徴です。また、細胞 から1本の針状のとげを出しているのはアルスロデ スムス属です。
緑藻
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クロステリウム属
Closterium クロステリウム アキクラーレClosterium aciculare var. subpronum 細胞がきわめて細長く、長 さは幅の73∼135倍にもな る。わずかに湾わん曲きょくし、先せん端たんに 向かって細くなっている。中 央部の両側の縁ふちはほとんど 平行で、先端はややとがって いる。琵琶湖では、いつも見 ることができる。 細胞の長さ 390∼800㎛ クロステリウム モニリフェルム Closterium moniliferum 中型の種類で少し湾曲して いる。細胞の長さは幅の6∼ 8倍。細胞内の葉緑体にピレ ノイドが一列に並ぶのが特 徴。ピレノイドの数は半はん細さい胞ぼう に5∼7個ある。日本各地で 見られる。 細胞の長さ 170∼450㎛
コスマリウム属
Cosmarium コスマリウムの一種 Cosmarium sp. ⑤ツヅミモのなかまコスモクラディウム属
Cosmocladium コスモクラディウム コンストリクツム Cosmocladium constrictum 細胞の長さ 約15㎛クサンチディウム属
Xanthidium クサンチディウム ハスチフェルムXanthidium hastiferum var. javanicum
細胞の長さ 約55㎛ 解 説 細胞は中央部で大きくくびれており、半はん細さい胞ぼうの形 は多た角かっ形けいから楕だ円えん形けいです。クサンチディウム属によく 似ていますが、半細胞の角つのから1本の針状のとげを 出しているのが特徴です。 細胞の長さ(とげを除いて) 32∼45㎛ 細胞の幅 36∼43㎛
アルスロデスムス属
アルスロデスムスの一種 Arthrodesmus sp. Arthrodesmus解 説 解 説 解 説 解 説 ドルシデンティフェルムとよく似ているが、大形で9本の突とっ起きがある。 細胞の長さ50∼96㎛ 横から見たもの 上から見たもの 細胞は大型で曲がることなく円えんちゅうけい柱形 をしています。細胞の長さは幅の数倍 もあります。中央はわずかにくびれてい ます。細胞の両端には小型の粒つぶが並ん でいます。葉ようりょくたい緑体は帯の形で、まっすぐ か波打ったものが多く、細さい胞ぼう壁へきにそって います。 細胞の長さ 200∼500㎛ 細胞は大型で1個の細胞で生活しています。体の 長さは幅よりも大きくなっています。上下対たい称しょうで、非 常に平たくなっています。1つの細胞の中央が深くく びれ、2個の半はん細さい胞ぼうに分かれています。中央のくびれ のほかにも半細胞に2つまたは4つの切れ込みがある ものもあります。葉ようりょくたい緑体は大きく平へい板ばん形けいのものが半細 胞に1個あります。 プラシノ藻そうのなかまは、1960年代以前は緑りょく藻そうのなかまに分類されていましたが、研究が進むにしたがって、 緑藻のなかまとは異なる特徴があることが発見され、「プラシノ藻」として格上げされました。細胞は小型のウ ロコのようなものにつつまれています。また、細胞の先のところがくぼんでおり、そこからウロコのようなものに つつまれた鞭べん毛もうが1本から4本出ています。この鞭毛はひものように先端まで同じ太さになっています。このよ うに「鞭毛と細胞の表面に鱗りん片ぺんをもつ藻も」がプラシノ藻とされています。 細胞の形は楕だ円えん形けいで、横から見る と平たくなっています。4本の鞭毛が あり、鞭毛の出ているところはくぼん でいます。鞭毛を使って泳ぎ回りま すが、止まるときは鞭毛を2本ずつ左 右に曲げて、壁へき面めんなどに付着します。 細胞は形や大きさがさまざまで、多くの種類があります。上から見た形は、ふつう三角形が多く、なかには 四角形や多角形もあります。それぞれの角つのが腕のように突き出ることが多く、その先端にはとげがあること もあります。横から見ると中央部がくびれ、鼓つづみのような形をしているためツヅミモとも呼ばれています。 上から見た形は、3 本の突とっ起きがあり、横 から見ると4本の突 起があるように見 える。琵 琶 湖では もっとも多いツヅ ミモである。 細胞の長さ 67∼75㎛ ドルシデンティフェ ルムと形はよく似 ているが、やや小形 で突起が内側に湾わん 曲 きょく している。 細胞の長さ 43∼58㎛ テトラセルミス属 こ の 図 鑑 に の せ た 属
緑藻
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スタウラストルム アークチスコン Staurastrum arctiscon ⑤ツヅミモのなかま/プラシノ藻のなかまコウガイチリモ属
Pleurotaenium プレウロタエニウムの一種 Pleurotaenium sp.ミクラステリアス属
Micrasterias ミクラステリアス マハブレッシュワレンシス Micrasterias mahabuleshwarensis 細胞の長さ130∼220㎛プラシノ藻
そ うのなかま
(PRASINOPHYCEAE)テトラセルミス属
スタウラストルム属
Staurastrum スタウラストルム ドルシデンティフェルムStaurastrum dorsidentiferum var. ornatum スタウラストルム セバルディStaurastrum sebaldi
Tetraselmis テトラセルミス コーディフォルミス Tetraselmis cordifomis
分岐点* 解 説 解 説 黄おうりょくしょくそう緑色藻は、ボツリオコックスのような群ぐん体たい性せいのものやフシナシミドロのような糸しじょうたい状体のものなど、いろいろな 形のものが見られます。葉ようりょくたい緑体は薄はく板ばん状じょうか小 しょうえんばんじょう円盤状で、緑りょく藻そうに比べ黄色に見えるのが大きな特徴です。 数個の卵形の細胞が集まって小型の群ぐん体たいをつくります。ま た、その小しょう群ぐん体たいはさらに粘ねん質しつのひもでつながり不規則な大 型の群体になります。大型の群体は透明で硬い寒かん天てん質しつにつ つまれています。細胞内に赤せき褐かっ色しょくの油 あぶらじょう状のものが蓄たくわえられ て、レンガ状に見える群体が水 面に浮かんでいることがありま す。図鑑によっては、この属は 緑藻のなかまに含めることもあ ります。 細胞がいくつもつながり糸し状じょう体たいをつくります。ところどこ ろに分ぶん岐き点てん*が見られます。細胞に節ふしが見えないところか ら、フシナシ4 4 4 4の名前がついています。浅い池や沼、水田など に多く見られ、マット状になることもあります。 細胞の直径 48∼92㎛ ボツリオコックス属、フシナシミドロ属 こ の 図 鑑 に の せ た 属