起居様式に関する研究(その2)
一任み方に与える影響一
中 島 喜代子
1.は じめに
起居様式に関して問題意議を起こしてから、既に、その実態と要因について検討して来て いる。そこでは、空間の床レベルでの家貝、行為のギャップや、イス座とユカ座家具の併存、
イス座行為とユカ座行為の併存等についての一定程度の傾向を把み、さらに起居様式を決定 する要因や、決定理由、志向度についても考察を加えた。しかし、全体的な二重生活の実態 だけでは、個々の家庭の住み方に与える問題を的確に判断することが出来ないと考えられる。
そこで、ここでは、主に個々の家庭の住み方に的を絞って、起居様式が惹起する問題につい て検討する。そのため、特に空間の使い方に注目して考察していく。
2.調査の概要 2‑1.調査の目的
起居様式とその住み方との関連及び問題についての解明を試みることであt)、起居様式が、
使用空間、使用家具を通してどの様に生活に影響を与えているかを検討することである。そ れにより、空間の使い方がどの様な時に矛盾が現われるか、そのため空間がどうあればよい かという答えが期待される。分析は、①生活の全体的傾向。②各行為からみた状況。③生活 のパターンという過程をとった。
2‑2.調査対象
調査対象は、前年度の研究からの引き続き及びその掘r)下げの為、前年度と同じ対象とした。
前年度行ったのは、日本鋼管津造船所社宅の津新町団地であり、23棟650戸という規模であ る。この中から無作為抽出し、得られた193軒を、今回も同様の調査対象としたのであるが、
得られたサン70ル数は、即軒であった。これは、社宅に原因する転勤のための転出と、解答 拒否の為であるが、特に前者についていうと、調査対象者の約半数の者が転勤していたこと
によるものである。(表1参照)
表1・調査対象 数字は軒数
2 D K 3 K 3 D K 3 L D K 計
S 49 年 51 50 51 41 193
S 50 年 24 24 20 19 87
調査日時は、昭和50年8月16日から25日までの10日間であり、調査方法は調査対象者に直接 配布し、2〜3日後に回収する留置きのアンケート調査である。又、調査対象の住宅型として、
2DK、3K、3DK、3LDKを選んだのは、各々の板の間面積と型の違いによる影響を
検討するためである。住宅型の平面プランは、下記のとおl)である。
の
l
C; 凹
⊃
シタ相=
IA
誓
B
ベランダ 2DE(42.20m2)
3DE(51.93m2)
図1.住 宅平面
押 回
し 入 れ
口
○ 0
ケタ
D C
B A
、ラン ダ 3K(45.81m2)
3LDK(63.14m2)
調査対象の概要については、前年度とほぼ同様であるので略す。
3.生活の傾向について 3‑1.使用空間
各住宅型別に、生活行為を行う空間が起居様式と、どの様な関連を持っているだろうか。
その結果を型別に示したのが、表2である。これは、各々の行為を行う時どの空間を使用し、
又その時起居様式は何かを示している。(空間記号のA〜Eについては、図1参照。)表3は、
これを整理し、その傾向を表にしたものである。
まず各住宅型別に一般的な使用空間をみる。2DKでは、食事室にA室、団らん。接客にB 室、就雇にはC室という使い方になっている。A室は特に就寝以外のあらゆる行為に用いら
れる傾向がある。子供が大きくなった段階や、子供との就雇分離を要求すると、C室を子供 の就寝室にし、親はB室を使用する。
3Eでは、食事は、A室・B室でほぼ同程度の使用がなされ、団らん・接客はB室の使用、
就雇は親がC室、子供はC室とD室使用が多く、子供の就雇主に2室必要となった段階では、
C室D室が子供室に使用され、親はB主に就寝する。子供の勉強は、子供の就雇空間とほぼ 一致している。事務仕事、家事労働は、食事室、居間、就雇主へと使用室の分散が大きい。
、■
表2.住宅型別行為使用空間
h住宅型 行為、\竺
2DK㈹ 3 K(細 ! 3DX錮 3 L D E
A B C その他A B C D その他 A B C D その他 A B C D E その他
朝 食 2Ⅰ伽
ロ 1咄0) 1オ3) AB1(1) 17(15)2(2) 17(7)
ロ 四
(刀
n
夕 食 2C伽)ロ 9(9) 1謀3) A81(1) 1疎1勧 3(2) 14(14) ①
1加
雑 談 2(2) 摘4)
3(1) AB
2(2)
AB 1(1)
ロ
2オ5)
2(1) 3
皿 14(3)四
6(1) AB 2(1)
四 四
11(1¢)
ロ
CDADACD 3(3)(l)1(1)
テ レ ビ 0 2オ1) 2謀6) 1疎3)ロ AB1(1)
砂
l
11(9) ① ACD 3(3)l(1)
レ コ
ー ド 0 14(1) 1射) 6(3)四 3(1) 9(7) (刀3(3)
ゲ ー ム 0 田 2咲3)ロ ロ 11(4) 3(1)ロ 2 8(6)ロ 0)4(2)
親 し い(主人)四 18 AB2(1) 皿 15(3)ロ 3 ロ
3(2) 1斗2十四 ロ
AB 2(l) 2(2)
4(1) 9(8)
ロ
(か l(2)
凍 害(主婦) 4(4)田 AB2(1) 皿 頼3) 8(1)四 2 ロ 9(8) ①3(2)
(家族) 2(2)田 AB2(1) 四 沌3) 9(2) 3 2 2 7(7) (⊃5(l)l(1)弧
あらたまった(主人) 0 20 AB
1(1) 15(4)2 3 1q2) 3 ロ 2 11(9)
ロ
q】
3(2)
客 (主婦) 0 田 AB1(1) 15(4)ロ 3 川2) 3 3 2 11(9) ①3(2)
(家族) 0 田 AB1(1) 14(3)ロ 3 11(2)ロ 4 4 7(5) Q)4(3)
就 寝(主人) 0 4 17(1)∝ロ 5 17(2)ロ
1疎5)
7 11(2)ロ
14(5)
3 1缶1十 4
(主婦) 0 ロ 川1)】町口 3 2咲2) 田 9(2) 3 1オ1) 4
(子供) 0 0 243)肛
ロ 2 2謀3) 8 川1) ロ 8(4) 145)
勉 強 2(2)四 ロ 4(4) 14(14) 皿 5(5) 14(14) 11(11) 7(7)
事 務(主人) 6(6) 1斗2)四 A且1(1) 3(3) 9(3) 2 5(4) 虻
口 四 4 4 四 Ⅸ:ロ
3(3)
4(3)田 3(3)四 ぴ1(1)1(1)AC 仕 事(主婦) 11(11)6 四 AB1即 4(4) 1オ5)ロ 2(2)ロ蹴 6(6) 6(1) 2
Ⅸ:
ロ 2(2) 4(2) 2(1)
(刀 AC 1(1)1(1) ア イロ ンか け 3(2) 1亘1)3
A8 1(1)
四
8(2) 6(1) 4(3)
AB
1(1)
2(2) 10 4 ロ 皿 ロ 6 ロ 4 0011(1)AC
ミ シ ン が け 5(5) 川5) 7(5) 4(4) 6(4) 7(5) 皿 四 8(4) 4(2) 3(2) 3(3) 2(1) 5(2)
洗 濯物 たた む 0 2α1)2 8 5 5(3) 皿 8 4 2
2(1)
ロ 四 9 皿ロ
洋 裁 四 14(3)ロ 4(1) 7(3) 5 皿 4 6(1)ロ 3(1)ロ 5(2)α1(1)
和 裁 四 9 ロ 4 5(1) 2 2(2) 3 6 3 2 ロ 3
子供は全月1人づつ数えた数値……就寝、勉強 ()内はイス座、もしくは両様式でする場合の数値
表3.起居様式別便用空間
食 事 団らん 親しい あらブこま 就 月妻 就 月妻 子供の 事務自勺 家事労働
客 っ た 客 (親) (子) 勉 弓垂 仕 事
2 D K イ
田
式 A B→A A
/1 C C A→B
A≡
A→B≡
田
式 B B→C B B C→B C C B B→C
3 K
田イ
式 A→B B B一→A B C D→C D→C A、B、D B、C、D
田
式 B
Bミ呂
B→DB∈呂
C→B C→Dフヲ
B、C B、C、D3 D K
イ
田
式 A→B
B∈芸
A・B B C D→Cl D→C A A→C白
式
A→B BノC
\D
B∈呂 B三呂
B・CD三≡ 岳
B、C、D B、C、D3LDK イ
田
式
A→D D→C D→A D C E→C B→E A、B、
C、D、 B、C、D、E
白
式 D C、D C→D C→D
C三≡ E∈≡
C C、E→Dアルファベットは使用室 (→)は多い方から少ない方への部屋の記号を示す。
3DEでは、食事はA室、団らん・接客はB室であるが、座式となると部屋の拡散が大きく、
C、D主催用がみられる。就雇は、親がC室、子供はD室、C室を使用するが、3Kと同様 に、子供に2室必要となる段階になると親はB主に就漬する。又、家事労働、事務仕事も3
Eと同様に団らん室、就雇室への拡散が大きい。
3LDKでは、食事はA室、座式の食事はC室、団らんは、D室、C室が用いられる。一般
に、D室に応接セットを置き、C室は座敷机、ホームコタツを置いて茶の間的な使い方がな される。就濠は親がC室、子供はB室とE室の隔離された空間が使用される。家事労働、事 務仕事は、3E、3DKと同様に、使用室の分散が大きい。
以上の様に使用空間の傾向を把えたが、起居様式の違いによる使用空間の違いについて次 に述べる。まず第1に、イス式では板の間が使用される傾向が強く、座式は畳の間での使用 傾向が強いことである。このことは、使用家具との関連が強く、次節の家具配置を参照され
たい。表3でも明らかな様に、2DK・3K・3DKでは板の間であるA室(DK)使用が 多く、3LDKでは、A・D室(DK・L)使用が多い。第2に、各行為の性質によって、
起居様式の違いが使用部屋の違いとなって現われていることである。Privatoな行為につい
てみると、就寝では、イス式つまI)ベッド就寝が行なわれる部屋は、Private Roomとして 確立され、Familialな行為が入ってこない空間となっている。これは、団らん重から離れた
空間である。表3でみると、親の就寝では、2DKのC室、3KのC室、3DKのC室、3 LDKのC室であり、子供の就寝では、2DKのC室、3KのD室、3DKのD室、3LDK
のE室である。一般に親の方が団らん室、もしくは団らん主に近い部屋に寝るため、イス座 化が少いが、団らん行為の入らない空間では、イス座化がみられる。又、子供の就雇空間は、
団らん主より遠い隔離された空間が使用されるため、イス座化が進んでいるといえる。(表 2、表3参照)Familialな行為では、逆に、就雇空間に遠い部屋でイス座化が行なわれて いる。つまり、2DKのA室、3KのB室、3DKのA・B室、3LDKのA・D室である。
これは、団らん主として確立される傾向の強い空間であー)、就寝行為の入って込ない空間で ある。Socialな行為でも同様で、接客行為がイス座化される空間は、就寝室に遠い、隔離 された空間である。これらのことは、イス座様式が、機能を単一化する働きのあることを示 しており、就雇と団らん、もしくは接客が重なる空間では、イス座化がなされに〈いことを 示している。第1に述べた床面の性質で規定される起居様式が、床面の量的制限によって食 違いをみせると、第2に述べたイス座の機能の独立化の影響を受けるのである。
第3に、第2との関連で出てくる事柄であるが、座式の場合の使用部屋は一般に室の規定が なされない為に、室の分散化の傾向が強いことである。団らん、接客、就寝等の行為でその 事を伺うことができる。又、特に団らんのうち、レコードを聞くという行為は、Familialな 行為として把えていたのであるが、各型ともに、就寝室への分散が他の団らん行為よりかな
r)多いことから、この行為は、Privatoな行為となっていると思われるが、これも同様に座 式の方がより室の分散が大きい。(表2参照)
第4に、空間が2室一体化されて使われる時に、イス座化になる場合が多いことである。2 DKでは、AB室の一体化した使用がみられるが、これは食事空間と団らんの空間の一体化 であり、特に家族同期の若い段階でみられる。3Kでも同様にAB圭一体化の傾向があり、
食卓をAB室にかけて置かれているものである。3LDKでは、Living RoomであるD室 (板の間)とその隣のC室の一体化が多くみられる。特に団らん、接客行為が両空間で自由
に使われる傾向が強い。(表2参照)このことは、イス座家具と空間の広さとの関連が大き いということを示すと共に、個性的な住まい方との関連を示していると考えられる。
3‑2 家具配置
前節で、起居様式別の生活行為使用空間をみてきたが、そこでかなり使用家具との強い関 連を知ったので、ここで家具が置かれる部屋の傾向について検討する。
イス式家具と座式家具の違いによる家具の室配置の違いについてみる。
まず第1に板の間の室空間にイス座家具が置かれる傾向があることである。現在の住宅型は、
E型は炊事空間、DE型は食事空間、LDE型は、居間・食事空間を板の間にしたものであ るが、しかし前節の行為としても見た様に、これらの板の間空間にこれら公的家具ばかりで なく私的な家具や家事労働の為の家具が置かれている。例えば、勉強机、勉強イス、作業台、
ピアノ、オルガン、ミシンといったものである。又、K型としてある3Kにおいて、K主に 食卓を置く傾向も見られる。(表4参照)
表4.家具配置と所有率(イス武家具と座武家具)
(主毛管一4
家具 室
2 D K 3 K 3 D K 3 L D K
【'A田 C その他 A B C D その他 A B C D その他 A B C D E その他
応 接 イ ス 巴 ロ ロ 口 ロ 8 BDl
ソ フ ァ AB1 4 ロ 口 田 ECl
応接テーブル ロ ロ AB1 巴 ロ ロ ロ ロ巴 BDl
食卓テーブル 田 AB1 田 ロ 口ABl 田 ロ A上ゴし:1 田 6
食 卓 イ ス 田 AB1 n ロ ロ AB2 田 口 田 ロ
サイドテーブル 巴6 ロ 口 ロ ロ ロ 巴 ロ ACl
安 楽 イ ス 6 ロBCl 田 巴 口ロ
化 粧 台 ロ 4 田 巴 田ロ 巴 田 巴 田 口 4
ス ツ ー ル 4 ロ BCl 巴 田 6 巴 6 ロロ 巴
勉 強 机 田 6 ロ ロ ロ田 CDl 巴ロ CD3BDl 6 ロ ロ BE5
勉 強 イ ス 6 6 ロ ロ 巴巴 CDl 田 6 CD3BDl 6 口 ロ BE5
作 業 台 ロ ロ 口 ロ
作 業 イ ス ロ ロ ロ ロ
ベ ッ ド(S) ロ ロ ロ 田
ベ ッ ド(W) ロ ロ ロ
2 段ベ ッド ロ 巴6 ロ
ベビーベッド 4 おし入れ1 ロ 田 口 ロ ロ ロ
サマーベッド 巴巴 BCl ロ 4 ロ
ピアノ・オルガン ロ口 ロ 6 巴 6 6 ロ 田ロ ロ
こ/ / 6 ロ 田 ACl 巴 6 四 4 ロ 6 田 6 巴 円 6 ロ
座 敷 机 ロ田 ACl 由 巴 BCl ロ 田 巴 ロ巴 4 BCl
座 イ ス ロ 田 田 巴 6 巴 ロ 巴 6 BD2
化 粧 台 ロ巴 巴巴 巴 ロ 6 ロ 巴 田 4
勉 強 机 ロ ロ ロ ロ 巴
作 業 台 ロロ 巴 ロ 巴 ロ ロ 巴 ロ BEl
ホームコタツ 田 田 ロ BDl ロ ロ 巴 BD2 ロ ロ ロ巴 BClBDl
第2にイス式家具が置かれる空間は、生活行為が独立した空間であるということである。つ まり、応接セット、食卓セットというFamilialな性質を持つ家具では、2DK、3K、3D
KのA室、B室といった空間に置かれるが、これは、A室、B室が食事室、居間主として、
就雇行為と分離している空間である。又同様に3LDKでもA室D室といった食事空間、居 間空間中心に置かれている。これは、イス式家具を置かれる空間が、他の異性質行為を排除 するとともに、逆に異性質行為が入らない空間に置かれるということである。次にPrivate な性質を持つイス式家具をみると、化粧台は主に親の就寝空間である2DK、3K、3DK のC室、3K、3DKのD室、3LDKのB・E主に置かれている。又ベッド類も同様に就
雇空間として独立した部屋に置かれている。勉強机、勉強イスは子供の就寝空間として独立 した部屋に置かれる傾向が強い。これらは全て、イス式家具の持つ機能の独立化の影響であ ると考えられる。このことを、イス式家具を希望する家庭が、どの様な住み方をしているか 検討することでも、機能独立化の影響力を知ることができるだろう。表5は、公的な性質の 行為と私的な性質の行為とが室分離されているか、されていないかを、イス座家具を希望す
る家庭について示したものである。公私室が、現在の住み方の中で末分離なものが、3K、
3Ⅰ)Kにおいてみられるが、これらは1軒の例外を除いて全て住み方を変えることによって 公私室分離することの可能な家庭ばかりである。又3DKの公私室末分離の家庭の中で2軒、
家族全員が分散就寝をとるという個性的な住み方をしているものが存在する。
表5.家具希望の家庭の公私室分離の状況
住宅型 室分離
2 D K 3 K 3 D K 3 L D K
公私室 公私室 公私室 公私室 公私室 公私室 公私室 公私室
希望家具 分 離. 末分離 分 離二 未分離 公 離 末分離. 分 離 末分離
応接セ ット 6 0 5 3(1) 2 4 3 0
食 卓 セ ット 4 1(1)
サイドテーフール 3 0
安 楽 イ ス 3 0 1 1(1) 2 4 0
化 粧 台 1 3 0
ス、、ソ ー ル 1 0
勉強机・イス 3 0 1 2 1 0
作業台・イス 2 ロ 1 ロ 2 0
ベッド(S.W) 3 0 1(1) 2 ロ 4 0
二 段 ベ ッ ド 3 0 3 1 1 2 0
ベビーベッド 1 0
サマーベッド 1 0 1 1 ロ
ピアノ・オルガン ロ 0 1 1 1 1 3 0
シ ン 1 0
()内は分離不可能なもの
第3に、座式家具の置かれる空間は、イス式家具の置かれる空間よr)、室の分散化傾向が強 いということである。例えば、応接セットと座敷机、ホームコタツとを比較すると、室の分 散化傾向が判明する。応接セットでも1〜2軒分散がみられるが、座式家具の方は比重の軽 重があまりなく分散される傾向があるといえる。(表6、表7参照)
表6.家具配置と所有率(イス武家具)
†主毛型
イス式ま具 峯
2 D K 3 K 3 D K 3 L D K
AIB C A B C D A B C D A B C D E
応 接 セ ッ ト × 田 ∠ゝ ∠ゝ × × × 田 ◎ 田
食 卓 一ヒ ッ ト 電) ○ × 田 ◎ 田 ◎ >く
サイ ドテーフ○ル ∠ゝ ∠ゝ × × × 田 ∠ゝ 田
安 楽 イ ス >< × × ∠ゝ × 田
イヒ 粧 台 × ∠ゝ ◎ ∠ゝ (⊃ ∠ゝ >< ∠ゝ ∠ゝ ∠ゝ × ∠ゝ
ス 、:′ ‑ ル ∠ゝ (⊃ ∠ゝ ∠ゝ × >< × ∠ゝ 田 ∠ゝ
勉 弓畠 机・イ ス Jく × × ∠ゝ ○ × ∠ゝ ○ (⊃ × (⊃
作業 台・イ ス >< × ×
ベッド(S、W) 田 × × ×
二 段 ベ ッ ド 田 × >< 田
ベ ヒトーベ ッ ド ∠ゝ × 田 >< 田 ∠ゝ × 田
サ マ ー ーへミッ ド ∠ゝ ∠ゝ 田 ∠ゝ ×
ピアノ・オルカーン 田 × × ∠ゝ ∠ゝ 田 ∠ゝ ∠ゝ 田 ○ ×
シ ン ∠ゝ ∠ゝ ∠ゝ × × (⊃ ∠ゝ × × 也 ∠ゝ ∠ゝ ∠ゝ >< ∠ゝ
◎殆どが持っていて置く ○半分ぐらいが所有して置く △少し所有して置く ×殆ど持っていず置かない
表7.家具配置と所有率(座武家具)
住宅型
座武家具■ \三
2 D K 3 D K 3 L D K
A B C A B C 丁 玉l
×
×
AllB C D A B C D E
座 敷 机 × ○ × ○ 田 ll△ 田 田 × ○ 田
座 イ ス × 田 (⊃ × 田 田 × × 田 × ×
イヒ 粧 台 × × 田 × × × × 田 × 田
勉 強 机 × × × ×
作 業 台 × × × × × × × × 田 ×
ホ ー ム コ タ ツ ◎ ◎ × × × ○ 田 × 田 田 × 田
4.各行為からみた住み方 4‑1就寝
各住宅型で就潅がどの様に行なわれているか又、就雇の矛盾がどの程度あるかについて述べ る。
まず就凌が家族層期によってどう変化するかをみると、2DEでは、子供が8オになると2 室分解し、親子の就雇分離が行なわれるが、例外が1軒ある。3Eでも同様に子供が8オで 就雇分離が完了する。又異性子との就寝は、8オ以上で分離して、3室就雇となる。3DK でも子供が8オで就雇分離、異性子との就寝も下の子が8オ以上で就雇分離している。
3LDKでも子供の親との就寝分離は、8オで完了し(例外1軒)、異性子との就雇は8オ 以上で分離している。又、夫婦の分離就雇は一般的に子供が小さい時、あるいは小さい子供 が2人以上の場合に多く、主人がはじき出される。(表8参照)
次にベッド使用が就雇の仕方とどう関係があるか示したのが表9である。全体的にべピーベ ッドは親との分離につながっていない(例外、8例中1例)。二段ベッド使用によっては、異 性子との就凌が行なわれる傾向があー)、又二段ベッドを使用することにより、スペース節減
となる為、親と同室化することをも可能にしている(1例)。これと同様の傾向がSベッド1 つで子供2人が就漬する場合にもあり、親子全員が1室で就哀している。一方、親の方がベ ッドを使用することによって、子供を分離する効果が存在する。このことは、現在親子が同 室就寝のものにべッド希望があることからも言えるだろう。(表9参照)
表8.住宅型別就寝室数 数字は軒数
住宅型 就潅室数
2DK計 3 K計 3DK計 3LDK計
1室就藩 Co Ca Cb Cd
「4 13(2)
団 19
6(3) 1(1)
7 3
3 1
1(1) 2
2 室 就
夫就 婦雇 分
離‑
Ca Cb Cd
H ヨ(1)
! 2
2(1) 1
3 2
2 2(1)
2
同 Ca Cb Cd C
弓1
1 3 3(1) 3(1)
10 1(1) 2(2)
10 1 2(1)
7
雇 就
j寝
e Cf Cg CC
1
1 3(1) 3
1 1
2
3
室 就 雇
夫就 婦雇 分 離
Cd Ce Cg
1 1(1)
2 1 1
2 同
就 潅
Cd Ce Cf Cg CC
1(1)
1 1(1) 1(1)
2 1(1) 1(1) 2(2) 2(1)
1 7
()内は異性子のある場合の軒数 /Co:夫婦のみ Ca:長子小学未満\
Cb:長子小学3年まで Cd:長子小学6年まで Ce:長子中学まで Cf:長子高校まで
Cg:長子高校卒業以上
\cc:複合家族
2 D K 表9.ベッド使用と就寝の矛盾 就宴の
起居様式 子供の
就雇状態 家 族 同 期 軒 数 ベッド
希望数 備 考
全員 座式就寝
親と就雇
長子′ト学生以前 9 3 二段ベッド希望(1)、Wベッドと二段ベッド希望(1) ベビーベッド希望(1)
長子小学生以上 4 うち2軒は、夫婦分離就潅
子供 一人就雇
4
子供 親と就寝 長子小学生以前 4 2 子供のイス式使用ベッドは全てベビーベッド
イス式 Wベッド希望(1)、SとWベッド希望(1)
3 K
就雇の 起居様式
子供の
就寝状態 家 族 同 期 軒 数 ベッド
希望数 備 考
全員座式
親と就雇 長子′ト学生以上 田
2
2 13軒のうち4軒は夫婦分離就雇
分離就雇以外で二段ベッド希望(1)、Wと二段ベッド希望(1) 子供
一人就菓 ロ Sベッド希望(1)
同性子と
就寝 2 2 二段ベッド希望(2)
子供 イス式
親と就雇 長子小学生以下 2 2軒とも使用ベッドはベビーベッドうち1軒は夫婦分離就雇
一人就寝 2 ベビーベッド使用(1)、Sベ、ソド使用(1)
全員 イス式
同性子と
就潅 2 1軒はWベッドと二段ベッド使用、1軒はWベッド2個使用
3 D K 就寝の 起居様式
子供の
就寝状態 家 族 同 期 軒 数 ベッド希望数
l 備 考
全員座式 親と就雇
長子小学生以下 5 ロ うち2軒は夫婦分離就雇
夫婦分離就雇以外で二段ベッド希望(1) 長子′ト学生以上 ロ
親と就雇他
室で同性潅 ロ ロ Wベッド希望(1)
一人就潅 6 2 夫婦分離就寝(1)、夫婦分離就雇の家にSベッド希望(1) 夫婦分離就雇以外の家にSベッド希望(1)
同性子と
就寝 ロ
子供 イス式
親と就潅
他室同性雇 ロ 二段ベッドとベビーベッド使用
一人就寝 ロ S〈こッド使用
異性子と
就寝 ロ 二段ベッド使用、この家は親子全員同一空間で就雇
全員
イス式 異性子就潅 ロ Sベッドと二段ベッド使用
3 L D K 就雇の 起居様式
子供の
就潅状態 家 族 同 期 軒 数 ベッド
希望数 備 考
全員座式
親と就寝 長子′ト学生以前 3 2軒夫婦分離就濠
一人就宴 n 5 Sベッド希望(3)、Wベッド希望(2)
同性子
就 寝 ロ ロ Sベッド希望(1)
子供 イス式
親と就雇
長子小学生以前 ロ 2段ベッド使用
長子′ト学生以上 ロ Sベッド1つ使用2人で
同性子
就 寝 ロ Sベッド2つ使用
()は軒数 4‑2 子供の勉強室、個室
子供がどの程度勉強室、個室を与えられているかについて示したのが表10である。その勉強
室、個室の確立度を以下の7段階に分けて考察する。
Pl.(1人の勉強、就寝室)
P2・( // )+同性子又は6オ以下の異性子の就雇と重なる。
P3.( /′ )+6オ以上の異性子の就寝と重なる。
P4.( ′′ )+親の就雇と重なる。
P5.( // )+だんらんと重なる。
P6.( /′ )●+接客と重なる。
P7.( ′′ )+親の事務又は他の子供の勉強と重なるp 表川.年齢別個室確立度
2 DK 3 K 3 D K 3 L D K 計
ロ 第1子 Cb2Cel CelCf2Cg5 仇3(ユ1G2α2Q2 α身α1Ce4α4q7
第2子 CelCfl Ce3CflCgl Ce4Cf2Cgl
2
3
第1子 Cd3 CblCelCfl Cfl CblCd3CelCf2
第2子 CblCdl CdlCel Cel CblCd2Ce2
第1子 Cdl CdlCfl Cd2Cfl
第2子 4
第1子 Cb2 Cel CblCel
第2子 Cdl Cel CdlCel
5
6 第1子
第2子 Cbl Cbl
第1子 Cbl CblCdl Cdl Cb2Cd2
第2子
7 第1子 Cb]CelCfl Cdl CblCdlCelCfl
第2子
8ざ童謡室学生以前8喜…去藁葺菓買上 Cd詐畏甥県示㌔e‥中毒誌細数
長子においてはCe 段階つまり中学生になると勉強室が確立するといえる。しかし、第2子
においては個室の確立度は第1子に比べ劣っている。住宅型別でみると3LDK は非常に個 室の確立度が高く、次いで3DE、3Kとなっており、公的空間の広さつまr)板の間の広さ
と個室の確立度にある程度の関連がありそうである。ベッド使用との関係で個室の確立度を 検討すると子供のベッド使用の場合も、座式就潅の場合にも共に個室確立度の悪いP3〜P
6グ)家が存在する。しかし、使用ベッドの種類の違いによって確立度がかなり異なっている。
つまり、二段ベッド使用の場合、異性子就雇、接客主としての使用と重なっているがSベッ ド使用者は、個室確立度PIP2である。しかしSベッドを使用しているのは、年齢、Cf15、
Cm15,Cm9f。、Cf15fl。という、中・高校生段階であり、Sベッドを使用しているから個室確 立というよりも、中・高校生段階になるとSベッドを使用するから個室の確立が良くなると
いう方が正しいかもしれない。(表11参照)
表11.使用ベッドの違いによる個室確立度(長子についてのみ) 二段ベッド使用者(長子小学生以上)
3DK→3軒
P3 P矛1HCm7f15 P6 P矛2′LCml。m6fl P3 P矛2′‑Cfllm7m5 3LDK→1軒
P度1P矛2'‑Cf8f.m2
Sベッドイ吏用者(長子小学生以上) 3K→1軒
PIP矛0‑Cf15 3DK‑→1軒
PIP矛0‑Cm15 3L D K→2軒
PI P矛1‑Cm9f.
P2 P矛0'HCf15fl.
P矛は、就雇の矛盾度でP孝0:.1人就雇̲ P矛0':同性子と同一就雇 P矛1:異性子と同一就寝
P矛2:親と同一就j寝 P矛2′:親と同一就寝
(長子′ト学生以前) P矛3:親と同一就寝(長子′ト学生以上)
fは女子 mは男子 数字は子供の年齢
他室で同性子同一就寝
4‑3 団らん、食事
団らんがどの程度、他のPrioateな行為に犯されないで確立されているかを示したのが表12 である。団らん室の確立度を以下の4段階に分けて考察する。
Ll、団らん+食事
L2、( // )+家事労働、事務仕事と重なる
L3、( // )+夫婦又は、小学生以前の子の就雇と重なる L4、(// )+小学生以上の子の就寂と重なる
表12.家族周期別団らん確立度
住宅型 団らん
確立度 軒 数 家 族 同 期
Co Ca Cb Dd Ce Cf ′Cg CC
2 D K
ロ 0
2 17 3 13 1
3 3 口 口 1
4 ロ 1
3 K
ロ 1 ロ
2 16 9 4 3
3 5 1 1 1 ロ 1
4 1 ロ
3 D K
1 3 口 2
2 7 2 1 1 1 2
3 9 2 1 1 1 1 3
4 0
3LDK
1 9 2 1 1 3 1 1
2 8 2 ロ 口 ロ 1 2
3 1 1
4 0
数字は軒数 家族同期とあまり関係なく団らん室が犯されているが、家族同期によってその意味が異なる。
Co 段階では、空間を1Room化して拡張使用することによる空間の自由使用によるもので
あり、Ca、Cb 段階では、夫婦分離就雇の理由により、Cd、Ce 段階では家族分散、Cf、Cg 段階では、子供室確立の理由によることが多い。又、接客室の確立という理由は、全段階で
出現する。(表13参照)
表13.団らん室が犯される理由(」3.L4について)
家族周期 軒数 理 由
Co ロ 空間自由使用(2DE①)
Ca 4 夫婦分離就雇(3K①3DK①子供室確立(2DK①)接客室、納戸確立(3DK①)
Cb 4 夫婦分雛就雇(2DE②)、勉強室独立(3K①)、接客室確立(3DE①)
Cd 2 家族分散(3E①)、勉強室独立(3DE①)
Ce 4 家族分散(3K①3DE①)、男女分離就寝(3K①)、接客室確立(3LDE①)
Cf 2 子供室、納戸確立(3K①)、子供室2室確立(3DE①)
Cg 3 子供室2室確立(3DE①)、接客主権立(3DE①)、家族分散(3DE①)
○内の数字は軒数 起居様式との関連でみると、L3、L4という団らんと就雇との重なりは、団らんに応接セ
ットを用いる例では存在しない。
さらに団らん室、食事室が他のどの様な行為と重なるかについて検討するため、L矛盾度を 以下の9段階設定する。
L矛1、食事+団らん L矛2、食事+接客 L矛3、食事+団らん+接客 L矛4、団らん+接客 L矛5、団らん+就寝 L矛6、団らん+接客+就潅 L矛7、食事+就雇 L矛8、接客+就寝
L矛9、食事+団らん+接客+就雇 表14.団らん、接客室の」矛度
(食事行為を含まない空間) 住宅型 L 矛度 軒数
2 D K 4 田
6 3
3 K 4 6
6 ロ
3 D K
4 田
5 3
6 4
3LDK
4 田
8 2
団らんのみ 2 接客のみ 2
表15.食事室の」矛度
住 宅 型 L 矛度 軒数 家 族 周 期
Co Ca Cb Cd Ce Cf Cg Cc
2 D K 2 3 9 食事のみ
3
ロロ
16
ロ
3 2
12
ロ ロn
3 K
2 3 9
田ロ
2
6 3
ロロ
1 ロ
食事のみ 9 5 n 2 ロ ロ
3 D K 2 7 9 食事のみ
1 2 15
1
ロ3 2
ロ
2 4 ロ
4 3LDK
2 3 食事のみ
ロ3 14
ロロ
2 2
ロロ 2 3
1
ロ 3
団らん室の他の行為との重なりについてみると、団らんと接客を重ねるL矛4がどの型も一 番多く一般的である。起居様式と関連して考えると、団らん、接客を共に応接セットを用い ると、団らん行為は就雇と重ならない。3LDKで就雇と接客が重なるケースが2例あるが、
これは団らんと接客を同一空間でイス式によって行うと公私室分離が可能になる。
食事室の他の行為との重なりについてみると、食事空間が就雇行為と重なるL矛7、9は、
殆んどが家族周期の高い段階であt)、子供室確立のために親の就潅が食事室に押し出されたこ とによるものであー)、そしてこれらは全て座式の食事を行っている例である。食事室が独立 していない場合は、団らん及び接客と重なる場合が多く、それも全て座式の食事を行う例で ある。この様に座式の食事を行うことが他の行為の重なりを生んでおり、食雇分離、公私室 分離を妨げている。
4‑4 接客
接客室が他の行為と重なる場合について検討するため、接客室確立度を以下の4段階設定し た。
Sl、接客行為のみ S2、接客+だんらん+食事
S3、( // )+親の就雇又は小学生以前の子供の就雇 S4、( ′′ )+小学生以上の就寝勉強
接客室での行為の重なりのうち、親の就凄もしくは、親と小学生以前の子供の就雇と重なる S3の段階は、2DKでは2室就寝にした場合、3Kでは勉強室、納戸、家事室等の第2私室