平成 25 年度修士論文
多摩ニュータウンの集合住宅における
断熱改修効果に関する研究
首都大学東京大学院
都市環境科学研究科 建築学域
12886409 岡島えみこ
指導教員 須永修通
目次 1 章 序論
1-1 研究の背景と目的 1-2 既往研究
1-3 論文構成
2 章 アンケート・実測対象団地の断熱性能と状況 2-1 断熱仕様・性能
2-2 断熱改修の経緯
3 章 居室内の温熱感覚・結露等に関する居住者アンケート 3-1 アンケート調査の目的と内容
3-2 アンケート調査の結果 3-2-1 結露とカビの発生 3-2-2 着衣量
3-2-3 居間の温冷感
3-2-4 室内温熱環境の快適感 3-2-5 改修後の居住者評価 4 章 温熱環境実測調査
4-1 実測調査の目的 4-2 実測調査概要 4-3 測定結果と考察 4-3-1 北側室の温度変動比較 4-3-2 脱衣所の温度変動比較 4-3-3 居間室温の比較 4-3-4 居間の上下温度分布 4-3-5 室間の温度差 4-3-6 外表面熱画像測定 4-3-7 住戸内の熱画像測定
5 章 多摩ニュータウン全体の集合住宅における断熱性能 5-1 多摩ニュータウンの概要
5-2 UR 都市機構による集合住宅の断熱工法
5-2-1 はじめに 5-2-2 壁の断熱工法 5-2-3 屋根の断熱工法 5-2-4 壁の熱貫流率の計算 5-2-5 壁の熱貫流別供給戸数
6 章 結論
附録
第 1 章
序論
1 章 序論
- 1 - 1 章 序論
1-1 研究の背景と目的
2011 年 3 月の東日本大震災以降、エネルギー供給計画の見直しに迫られ、省エネルギー の推進、再生可能エネルギーの普及など、将来的なエネルギー供給体制の確立も急務とな っている。建築分野では、2012 年 7 月、政府は 2020 年までに全ての新築建物を、次世代の 省エネ基準に適合するよう義務付ける方針を決め、既存住宅については省エネリフォーム を現在の 2 倍程度に増加させる目標を立てている 1 。
このような社会情勢の中、東京都多摩市では、2012 年 5 月に「一般社団法人多摩市循環 型エネルギー協議会」が発足し、環境省公募事業「地域主導型再生可能エネルギー事業化 検討業務」に採択され、多摩ニュータウンの集合住宅や公共施設の屋根に太陽光発電パネ ルを設置し、エネルギーの地産地消を実現するコミュニティビジネスモデルをつくる事業 が開始した。
しかし、多摩ニュータウンをエネルギー循環型都市にするためには、再生可能エネルギ ーの普及だけではなく、建築物の省エネルギー性の向上を同時に進めることが重要である。
多摩ニュータウンの集合住宅は、初期入居から 40 年以上が経過し、大規模修繕の時期を 迎えている。集合住宅の改修には住民の合意形成が必要であり、断熱改修による省エネル ギー性や温熱快適性の向上効果を明示することは、断熱改修の促進に貢献できると考える。
そこで本研究では、断熱改修の積極的な普及を目指して、多摩ニュータウンの既存集合 住宅で行われた外断熱改修と窓ガラスの高性能化による温熱環境改善効果を明らかにする ことを目的とした。
1 経済産業省,国土交通省,環境省:『 「低炭素社会に向けた住まいと住まい方」の推進方策につい
て 中間とりまとめ』 ,2012.7
1 章 序論
- 2 -
図 1-1 低炭素社会に向けた住まいと住まい方の推進に関する工程表
(出典:「低炭素社会に向けた住まいと住まい方」の推進方策について 中間とりまとめ)
1 章 序論
- 3 - 1-2 既往研究
断熱改修
タイトル 外断熱改修による RC 造建物の温熱環境改善効果 その2 外表面熱画像測定による外断熱効果の把握 著者 高瀬敏洋 絵内正道 羽山広文 森太郎
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸)2002 年 8 月
内容 RC 造集合住宅の外断熱による温熱環境改善効果の確認を目的として、外表面熱画像を測定し、
内断熱建物との比較を行った。
タイトル RC 造集合住宅の外断熱改修による室内温熱環境改善効果 著者 平川秀樹 長谷川寿夫
出典 日本建築学会北海道支部 研究報告集 No.77(2004 年 7 月)
内容 内断熱による RC 造集合住宅の外断熱改修を行い、室内温熱環境の改善効果を測定し、とくに 熱橋となっていた壁際床表面温度での改善効果が大きく、外断熱改修の有効性を確認した。
タイトル 富山市内における RC 造集合住宅の外断熱改修と室温状況 著者 武井さやか 長谷川寿夫 堀尾泉
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿)2005 年 9 月
内容 既存 RC 造集合住宅外壁の外断熱改修済と未改修の2棟について、室温状況を夏期と冬期に測 定した結果を報告している。
タイトル Mマンションの外断熱改修とその効果
―中高層民間分譲マンションの外断熱改修事例研究 第4報―
著者 福島明 佐藤潤平 平川秀樹 舘脇英 長谷川寿夫 奈良謙伸 森秀樹 出典 日本建築学会北海道支部 研究報告集 No.82(2009 年 7 月)
内容 外断熱改修の効果を,改修前後の温湿度測定とアンケート調査から報告している。
建物全体の断熱性能は,熱損失係数で 1.52 から 0.84W/(m
2K)に改善しており,温度環境の圧倒 的な向上と,居住者の満足度の向上が明らかになった。しかし,結露発生の危険性は解消され ておらず,部分暖房のマンションでは,同時に換気の改善をすることが望ましい。
タイトル 東京大学・本部棟における窓断熱改修の効果検証・その2
(窓断熱改修前後の温熱環境と暖房エネルギーの実測結果)
著者 赤嶺嘉彦 坂本雄三 河野匡志
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東北)2009 年 8 月
内容 暖房期における窓の断熱改修の効果を実測により検証し、シミュレーションとの比較をした。
1 章 序論
- 4 -
タイトル 既存集合住宅の断熱性能の評価 その3 断熱改修の有意性の評価
著者 遠藤崇光 岩嶋洋平 藤井忠征 清瀬英人 坂本伸司 広瀬拓哉 高口洋人 出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸)2010 年 9 月
内容 棟当たりの断熱改修効果を検証すると、部位別では開口部改修が最も削減効果があり、次いで 外壁・屋根の順である。回収年を評価すると、CO2 排出回収年が長くて 22.8 年に対し、コスト の回収年は 898.2 年かかるケースもあり、コスト面の有意性は低いことがわかった。
タイトル 古民家における断熱改修前後の温熱環境およびエネルギー消費量の実態把握 著者 内田哲晴 吉野博 姚璐 一坊寺英夫 安井妙子 牧田佳那子
出典 日本建築学会東北支部 研究報告会 平成 22 年 6 月
内容 断熱改修を行った2軒の古民家を対象として改修前後における実測調査を行い,温熱環境の飛 躍的な改善,特に冬期の室間温度差の低減効果について確認した。また断熱気密性の向上によ り暖房負荷が低減され,さらに高効率の電気 HP 式温水システム等を用いることで最終エネル ギー消費量の削減がなされていた。
熱的快適性
タイトル 岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その1窓開閉の検討 著者 藤田和也 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 住宅のリビングにおける 1 年間の温熱環境実測と窓開閉に関する調査を行い、窓開閉による快 適感、温冷感の幅の変化を検証した。
タイトル 地岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その2冷房利用の検討 著者 矢野真梨奈 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 岐阜県地域の住宅における温熱環境の実測と居住者の冷房利用に関する主観申告調査を行い、
温熱環境と冷房利用行動の相関関係について明らかにした。
タイトル 地岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その3快適温度の検討 著者 本庄美穂 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 岐阜県の住宅における温熱環境の実測と居住者の熱的主観申告調査を行い、1 年間のリビング
における快適温度の季節差について明らかにした。
1 章 序論
- 5 -
タイトル 岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その4適応モデルの検討 著者 小林良太 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 岐阜県の住宅を対象に年間を通して温熱環境実測と居住者の熱的主観申告調査を行い、日本の 住宅における適応モデルを提案した。
タイトル 地岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その 5 好まれる温度の検討 著者 菅野佑樹 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 岐阜県の住宅を対象に 1 年間の温熱環境の実測と居住者の熱的主観申告調査を行い、居住者の 適温感や好まれる温度の季節差について明らかにした。
タイトル 岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その6 快適感の検討 著者 松下純規 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 岐阜県の住宅を対象に年間を通しての温熱環境実測と居住者の快適感に関する申告を行い、日 本の住宅における熱的快適感について明らかにした。
タイトル 岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その 7 許容度の検討 著者 芥川光明 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 岐阜県の住宅における温熱環境の実測と居住者の許容度などに関する熱的主観申告調査を行 い、許容度と温熱環境や快適感などの関係を評価し、許容範囲を明らかにした。
タイトル 岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その 8 忍耐度の検討 著者 佐藤翔平 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 岐阜県の住宅を対象に 1 年間通して、温熱環境の実測と居住者の忍耐度に関する申告調査を行 い、居住者がどれぐらいの温度で耐えられなくなるのかを、夏季・冬季に分けて明らかにした。
タイトル 岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その 9 想像温度の検討 著者 永田圭一 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 岐阜県の住宅における温熱環境実測と居住者の想像温度に関する熱的主観申告調査を行い、想
像温度と実際の温度の関係や温冷感と想像温度関係から想像快適温度について明らかにした。
1 章 序論
- 6 -
タイトル 岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その 10 室内外の温度差感の検討 著者 本田諒佑 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 居住者の温熱感覚は実際の温度と比べてどの程度の差が表れるかを、室内と屋外の気温の想像 や内外想像の予測について明らかにした。
タイトル 岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その 11 湿度感の検討 著者 遠藤誠央 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 岐阜県の住宅における温熱環境実測と居住者の湿度感や想像相対湿度の主観申告調査を行い、
相対湿度と絶対湿度、適切な湿度、湿度感などの関係について明らかにした。
タイトル 岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その 12 着衣量の検討 著者 渡部幸樹 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 岐阜県の住宅における温熱環境実測と居住者の着衣量の重量に関する調査を行い、性別や季 節、月による着衣量の変化について、また、着衣量と室温の関係について明らかにした。
タイトル 岐阜の住宅における熱的快適性に関する実態調査 その 13 温冷感の中立性の検討 著者 小林樹 H.B.リジャル 中谷岳史
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 岐阜県の住宅における温熱環境実測と居住者の熱的主観申告調査を行い、提案した温冷感尺度 と適温感の中立性について検討した。
温冷感尺度
タイトル 温冷感尺度の構成に関する基礎的検討 ―大学生を対象とした冬期における調査結果―
著者 室恵子 土川忠浩 梅宮典子 兼子朋也 齋藤輝幸 長野和雄 出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 大学生を対象として冬期にアンケートを実施し、寒暑涼暖の語に関する寒暑および快適の程 度、並びに、程度の副詞による用語間の間隔等について確認した結果を示している。
住まい方
タイトル 寒冷地の住宅高断熱・気密化がもたらす住まい方への影響に関するアンケート調査 著者 遠藤卓 高倉政寛 立松宏一 鈴木大隆
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 北海道における高断熱住宅及び一般住宅を対象としたアンケート調査から居住者の住まい方
の実態を把握した。
1 章 序論
- 7 - 断熱による健康への影響
タイトル 住宅の断熱・気密性能向上による健康維持増進効果のアンケート調査 著者 江口里佳 伊香賀俊治 溝口奈穂
出典 2009 年度日本建築学会関東支部研究報告集
内容 断熱・気密性を向上した住宅は、工事費が高額なため、光熱費の削減額では投資回収が困難な こともあり、普及が遅れている。断熱・気密性向上が住民にもたらす健康維持効果を金額換算 することで、便益を見える形で示す。
タイトル 窓の断熱改修が住宅の温熱環境と高齢者の健康に及ぼす影響 その1 調査概要と室内温熱環境
著者 森郁恵 都築和代 坂本雄三 高橋龍太郎 鈴木大隆 磯田憲生 出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸)2010 年 9 月
内容 住宅の断熱改修については,実測調査により省エネルギー性などの観点からその効果が検証さ れているが,居住者の快適感や生活行動を含めた評価には至っていない。本研究では,住宅へ の内窓設置等による窓の断熱改修が,室内の温熱環境や熱的快適性,高齢者の生活や健康状態 にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目的として,実測およびアンケート調査を 行っている。寒冷地の実住宅での実測調査の結果,冬季において外気温の影響が小さくなり,
室内温熱環境が改善されることが分かった。とくに非暖房室であるトイレや夜間の寝室での効 果が明確で,居住者の快適感や健康によい影響を及ぼすと考えられる。
タイトル 窓の断熱改修が住宅の温熱環境と高齢者の健康に及ぼす影響 その2 高齢者の健康への影響
著者 都築和代 森郁恵 坂本雄三 高橋龍太郎 鈴木大隆 出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸)2010 年 9 月
内容 欧州における調査では 18℃以下では気温の低下に伴い直線的に死亡率が増加し,とくに寒冷地
域よりも温暖地域において,その増加率が著しいことを示した。温暖地域では気温が低下した
時に,室内が低温になり,人々の着衣量が少なく,屋外活動が不活発なために死亡率が上昇し
たと解釈された。本研究では,山形県山形市を中心とした寒冷地域を対象として,内窓設置に
よる断熱改修が,高齢者の生活行動や歩行能力にどのような影響を及ぼすかを明らかにするこ
とを目的として調査実験を実施した。高齢者の活動量や睡眠に大きな変化は認められなかった
が,歩行速度が改修後に有意に速くなった。住宅内の室温格差を緩和し,温熱バリアフリー化
を進めることが,高齢者の屋内における活発な活動を導きだす可能性があると筆者らは考え
る。
1 章 序論
- 8 - タイトル 居室の断熱改修施行前後の健康指標の変化
著者 小川まどか 高橋龍太郎 都築和代 坂本雄三 飯田賢司 榎本淳史 小浦孝次 永井敏彦 布井洋二 宮内亨
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 住宅に断熱改修を施すことによる,高齢者の健康への効果を検証することを目的とし,改修前 後に居住者の血圧を測定し,その変化を検証した。断熱改修を施すことにより,気温の低下に よる血圧の上昇が抑制されたと考えられる。
ヒートショック
タイトル 熱回路網解析に基づく浴室の温熱環境と入浴行為の温熱生理的負担の分析 著者 南智子 吉田伸治
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(関東)2006 年 9 月
内容 浴室内の死亡事故の要因には、入浴のための部屋の移動、脱衣に伴うヒートショックの発生が 挙げられ、この対策として「温度のバリアフリー」の必要性が注目されている。熱回路網解析 に基づく温熱環境解析により、居室、脱衣室、浴室の温熱環境の現状と対策を、室温と人体熱 収支の観点から分析している。
タイトル 冬期の浴室内の温熱環境と安全性に関する研究(その1)
気候条件・住宅の断熱性能が浴室でのヒートショック発症に与える影響 著者 吉田伸治
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(九州)2007 年 8 月
内容 高齢者の浴室での不慮の事故死が北陸地方を中心に増加している。入浴時の部屋の移動・脱衣 に伴うヒートショックが,有力な要因のひとつと考えられる。浴室温度が 10℃未満となると HS の発症可能性が高い。
「デグリディ」の考えを応用して「HS デグリアワー」を考案し,HS 発症危険性を評価してい る。
タイトル サニタリー空間におけるヒートショック指標に関する検討 著者 吉野泰子 津幡あき 王岩
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸)2010 年 9 月
内容 サニタリー空間における温熱環境の実態調査から簡便なヒートショック指数である nonH.S 指 数を算出した。
サニタリー空間に至る各室の温度を計測し,その比率を計算することで求める簡便な指標で,
居住者の快適感とも対応の良い評価量である。
1 章 序論
- 9 - 暖房器具
タイトル 暖房器具の違いが室内温熱環境と生理・心理反応に及ぼす影響 その1 実験概要と室内温熱 環境
著者 森郁惠 都築和代 安岡絢子
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(関東)2011 年 8 月
内容 冬季の脱衣室を模擬した被験者実験を行い,電力使用条件をそろえた暖房器具の違いにより室 内温熱環境や生理・心理応答にどのような影響があるかについて検討を行った。気温およびグ ローブ温度は,測定を行ったいずれの高さにおいてもセラミックヒーター使用時がもっとも高 かったが,グローブ温度については,セラミックヒーターとカーボンヒーターの差は小さかっ た。床表面温度はホットカーペット使用時が最も高く,次いでカーボンヒーターが高かった。
タイトル 暖房器具の違いが室内温熱環境と生理・心理反応に及ぼす影響 その2 高齢男性と成年男性 の比較
著者 都築和代 森郁惠 安岡絢子
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(関東)2011 年 8 月
内容 高齢男性6名,青年男性6名を裸体被験者として,カーボンヒーター,セラミックヒーター,
ホットカーペット,暖房なしの4条件について生理・心理反応を比較した。全室での平均皮膚 温(33℃)よりも高くなったのは,カーボン(33.6℃)だけであり,セラミック(31℃),カ ーペット(30.5℃),暖房なし(29℃)の順に低下した。高齢者は青年よりも暖かさを感じに くい結果となった。
タイトル 暖房器具の違いが室内温熱環境と生理・心理反応に及ぼす影響 その3室内温熱環境の実態と 年齢差・性差
著者 都築和代 森郁惠 安岡絢子
出典 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2012 年 9 月
内容 既往研究に高齢女性のデータを加えた。カーボンヒーターがもっとも効率的で,かつ,青年男
子に対しては生理・感覚的に効果が認められた。
1 章 序論
- 10 - 太陽光発電と地域電力需要
タイトル 太陽光発電と省エネルギー技術の大規模導入を考慮した地域電力需要の将来推計 著者 高村しおり 山口容平 羽原宏美 下田吉之
出典 日本建築学会環境系論文集 第 77 巻 第 680 号,805-811,Oct.,2012
内容 家庭・業務部門を含むボトムアップ型地域エネルギー最終需要モデルを構築することで,実在
する4地域を対象に将来のエネルギー需要推計を行った。この結果,
戸建住宅地においては PV の大規模導入下では現状の電力需要であっても余剰電力が発生し,省エネルギー技術の進展により電力需要が減少し PV の変換効率が向上する 2030 年にかけて余剰電力量は約5倍になっ
た。また,地域に蓄電池を設置した場合,2030 年には戸建住宅地においては地域内の電力需要
を全て地域内の PV 発電で賄うことができる結果となった。1 章 序論
- 11 - 1-3 論文構成
第1章では、研究の背景と目的について述べ、本論文の構成を示した。また、断熱改修 による温熱環境改善効果に関わる既往研究についてまとめた。
第2章では、アンケートと温熱環境実測を実施した断熱改修済および未改修の2団地に ついて、建物概要を記した。改修団地については、改修の経緯をまとめた。改修団地は 10 棟 146 戸で 1986 年 3 月竣工、未改修団地は 8 棟 199 戸で 1985 年 3 月竣工であり、両団地 は隣接地に位置している。
第3章では、室内の温熱環境を把握することを目的に実施した居住者アンケートの概要 と結果について述べた。改修団地の回収率は冬季 56%、夏季 42%であった。未改修団地の
回収率は 29%であった。また、改修の前後を比較するために、NPO 法人外断熱推進研究会
が改修前の 2006 年に実施したアンケートデータを使用しており、この回収率は 72%であっ た。アンケート内容は、暖冷房の状況、結露やカビの発生状況、室内の温冷感、着衣の状 況、エネルギー使用量等である。その結果、冬季に結露が発生する住戸の割合は、改修団 地では改修前が 90%、改修後が 72%であり、未改修団地では 95%であった。断熱改修によ り、結露の発生が減少している傾向が見られた。冬季温熱環境の快適性は、プラス評価が 改修団地で 86%、未改修団地で 43%であった。改修後の居住者評価は、結露、部屋全体の 寒さ、足元の寒さ、暖房使用量についてそれぞれ 80%以上がプラス評価であった。夏季の 部屋全体の暑さは 74%がプラス評価であった。断熱改修により、特に冬季の室内温熱環境 に改善効果が現れる傾向を確認した。
第4章では、夏季と冬季に実施した室内温熱環境実測の概要と解析結果を述べた。改修 団地6戸と未改修団地4戸において、居間の室温上下分布や表面温度の変動を測定した。
その結果、冬季最寒日に暖房を使用していた居間の上下温度差は、日平均値で、未改修住
戸では 3.9℃だが、改修住戸は 1.5℃であり、室温上下分布が改善されていることを明らか
にした。
第5章では、多摩ニュータウン全体の集合住宅における断熱性能の大枠を把握すること を目的に、 UR 都市機構が建設した集合住宅について記した。 1970~2003 年度に建設された 集合住宅は、126 団地、294 棟、11,289 戸であり、断熱性能は建設時期により異なる。本章 では、建設年代別に住戸タイプごとの代表例についてまとめ、壁の熱貫流率別に住戸数を 示した。
第6章では、結論として、本研究の成果と今後の課題について述べた。
第 2 章
アンケート・実測対象団地の断熱性能と状況
2 章 アンケート・実測対象団地の断熱性能と状況
- 12 - 2 章 アンケート・実測対象団地の断熱性能と状況 2-1 断熱仕様・性能
アンケートと温熱環境実測を行った断熱改修済みH団地と、未改修P団地について、表2- 1に建物概要を示し、表2-2に断熱仕様と熱貫流率を示す。
両団地は東京都八王子市南大沢地区の隣接地に位置しており、竣工時期は1年違いであ
り、 UR都市機構が建設主体である。竣工時の断熱仕様は、各団地の詳細図面を調べた結果、
両団地で同一であることがわかった。
H団地の窓の改修については、ガラスの交換のみであり、窓枠は既存のアルミエアタイト サッシ70mmである。
表 2-1 建物概要
2 章 アンケート・実測対象団地の断熱性能と状況
- 13 - 2-2 断熱改修の経緯
H 団地の断熱改修は、2002 年の屋上防水改良工事の際に、押出法ポリスチレンフォーム 50mm を付加する屋上断熱改修から始まった。
H 団地管理組合では、屋上防水工事の検討をする際に、外断熱に関する住民勉強会を実 施していた。また、屋上断熱改修後の 2006 年に居室内の温熱感・結露発生等に関する居住 者意識調査 i を行っていた。これらのことにより、外断熱改修に対する住民の知識や関心が 高まり、外断熱改修への合意を得やすい状況になっていた。
その後、国土交通省公募事業「平成 20 年度 既存住宅・建築物省エネ改修緊急促進事業」
に採択され、一部補助を得て、外壁・床スラブ下・窓ガラスの断熱改修工事が行われた。
断熱改修工事は 2009 年 9 月に開始し、2010 年 1 月に完了した。壁面の外断熱改修の工 法について、図 2-1 に示す。
i 国土交通省住宅局:『「多摩ニュータウンの超高断熱(超省エネ)手法による既存建築ストック活用・団地再生」調査 報告書』,平成 19 年 3 月
表 2-2 断熱仕様と熱貫流率
屋上 外壁 最下階床 窓ガラス
U値 0.87W/(㎡ ・ K) U値 0.89W/(㎡ ・ K) U値 0.58W/(㎡ ・ K) U値 5.9W/(㎡ ・ K)
U値 0.4W/(㎡ ・ K) U値 0.41W/(㎡ ・ K) U値 0.27W/(㎡ ・ K) U値 1.4W/(㎡ ・ K)
P
団 地
H 団 地
押さえコンクリート t=50 押出法ポリスチレンフォーム t=30 ゴムアスファルト防水層
塩化ビニールシート防水
改修前 屋上断面 押出法ポリスチレンフォーム t=50
石膏ボード t=9 押出法ポリスチレンフォーム t=25
改修前 壁断面 接着樹脂モルタル 接着樹脂モルタルビーズ法ポリスチレンフォーム t=50
透明ガラス t=5mm 木質系床材 t=15
断熱性床下地材 t=65
発泡硬質ウレタン吹付 t=50 改修前 床断面
透 明 ガ ラ スt=3
真 空 層t=0.2
Low-εガ ラ スt=3
室 内 室 内
ベースコート[透湿性接着樹脂モルタル]
ビーズ法ポリスチレンフォーム 厚さ 50 ㎜ 熱伝導率 0.038W/(M・K)
熱抵抗 平均温度 23℃で 1.250 ㎡・K/W 以上 グラスファイバー製メッシュ
仕上げ材 コテ塗り or 吹付け
(株)サンクビット HP より
既存外壁
図 2-1 湿式外断熱工法
第 3 章
居室内の温熱感覚・結露等に関する居住者アンケート
3 章 居室内の温熱感覚・結露等に関する居住者アンケート
- 14 -
3 章 居室内の温熱感覚・結露等に関する居住者アンケート 3-1 アンケート調査の目的と内容
アンケート調査は、室内の温熱環境を把握し、改修前後の比較、改修団地と未改修団地 の比較をすることにより、断熱改修の室内温熱環境改善効果を確認することを目的に行っ た。表 3-1 に概要を示す。
改修前 H 団地のアンケートは、屋上のみ断熱改修を実施した後の 2006 年に NPO 法人外 断熱研究会によって行われたものである。
改修後 H 団地のアンケートは、 2013 年に2回に分けて実施した。 2013 年 4 月に実施した 冬季アンケートでは「この冬について」の質問をし、同 9 月に実施した夏季アンケートで は「この夏について」の質問をした。また、このアンケートでは、改修前との比較や、断 熱改修に対する意見を尋ねる項目も設けた。
未改修 P 団地のアンケートは、2013 年 9 月に冬季と夏季についてまとめて実施した。回
収率が 29%と、H 団地より低かった要因の1つとして、アンケート項目が多かったことが
考えられる。
アンケートの詳細は、付録にアンケート用紙を示す。
表 3-1 アンケート調査概要
※1 NPO 法人外断熱研究会によって実施
3 章 居室内の温熱感覚・結露等に関する居住者アンケート
- 15 - 3-2 アンケート調査の結果
3-2-1 結露とカビの発生
図 3-2-1 に結露とカビの発生時期を示す。
冬季に結露が発生する住戸の割合は、未改修 P が 95%、改修前 H が 90%、改修後 H が
72%であった。冬季にカビが発生する住戸の割合は、未改修 P が 50%、改修前 H が 41%、
改修後 H が 21%であった。
改修前 H 団地アンケートには、 「結露しない」 という選択肢が設けられていなかったため、
この項目は、改修の前後比較は出来ない。しかし、未改修 P と改修後 H の比較をすると、
結露しない住戸の割合は、未改修 P が 5%、改修後 H が 22%である。
カビが発生しない住戸の割合は、未改修 P が 24%、改修前 H が 5%、改修後 H が 48%で あった。改修後 H 団地は、結露とカビの発生が減少している傾向が見られた。
図 3-2-2 に冬季の結露とカビの対策を示す。改修の前後を比較すると、どの項目も改修後
に減少していることがわかる。特に除湿機を使用する住戸の割合に顕著に表れている。結 露対策に除湿機を使用する住戸は、未改修 P が 33%、改修前 H が 26%、改修後 H は 2%で あった。
図 3-2-1 結露とカビの発生時期 住
戸 割 合
図 3-2-2 冬季の結露とカビの対策
3 章 居室内の温熱感覚・結露等に関する居住者アンケート
- 16 - 3-2-2 着衣量
夏季と冬季の在宅時の平均的な服装について、図 3-2-2 を用いて調査した。このアンケー ト様式の製作代表者は須永研究室 学部 4 年川上祐司氏である。
図 3-2-3 に着衣量の最小値、平均-標準偏差、平均値、平均+標準偏差、最大値を箱ひげ
図で示す。
冬季着衣量の平均値は、未改修 P が 1.150clo、改修後 H が 1.139clo であり、同程度であっ
た。 1.14clo の例を図 3-2-4 に示す。中綿入りなどのかなり厚手の上着、トレーナー、長ズボ
ン、長袖肌着上下、靴下、スリッパの組み合わせが挙げられる。
また、冬季の未改修 P は平均±標準偏差の範囲が広いことがわかる。未改修 P の平均+
標準偏差の値は、改修 H よりも 0.068clo (ウールのマフラーを襟元で交差させると 0.05clo)
大きくなっている。未改修 P の平均-標準偏差の値は、改修 H よりも 0.045clo(厚手スト ッキングは 0.04clo)小さくなっている。両団地ともに、冬季在宅時の服装は、在宅時の服 装としては厚着であることがわかった。
夏季着衣量の平均値は、未改修 P が 0.460clo、改修後 H が 0.467clo であり、同程度であっ
た。 0.46clo の例を図 3-2-5 に示す。薄手のワンピースに肌着といった組み合わせが挙げられ
る。
肌着上下、靴下、スリ ッパ着用の場合、右表 の当てはまるところに
○を記入
上半身の着衣の枚数
(肌着を除く)を数 え、横軸を選ぶ。
1枚以下:A2枚:B3枚以上:C
選んだ横軸上で普 段の部屋着に最も 近いと思うものを 縦軸①~⑥から選
択
その記号と番号を 右の表の緑の欄に
記入
例:厚手の上2枚に 長ズボンの場合:B-4
夏季・冬季それぞれの部屋着についてお尋ねします。
下の手順に従い、在宅時の平均的な服装を夏季、冬季それぞれについて最も近いものをお答えください。
手順
記号-番号
半袖 袖無 長袖 半袖 袖無 長袖 半袖 袖無 長袖
肌着(上) ○
半端丈 長丈 半端丈 長丈 半端丈 長丈
肌着(下) ○ 靴下
スリッパ B-4
冬 夏
(例)
○
図 3-2-2 着衣量アンケート様式
3 章 居室内の温熱感覚・結露等に関する居住者アンケート
- 17 - 図 3-2-3 着衣量箱ひげ図
図 3-2-4 1.14clo の例 図 3-2-5 0.46clo の例
3 章 居室内の温熱感覚・結露等に関する居住者アンケート
- 18 - 3-2-3 居間の温冷感
図 3-2-6 に居間の温冷感申告平均値を示し、表 3-2-1 に温冷感尺度を示す。
冬季暖房使用時は、未改修 P が-0.08、改修後 H が 0.28 であり、その差は 0.36 だが、寒い 側と暑い側に分かれている。暖房不使用時の温冷感は、未改修 P が-1.63、改修前 H が-1.53 と近い値である。しかし改修後 H は-1.08 であった。断熱改修によって冬季は暖房使用時、
不使用時ともに温冷感が改善している傾向が見られた。
夏季冷房使用時の温冷感は、未改修 P は 0.14、改修後 H は-0.05 であり、その差は 0.16 だ が、暑い側と寒い側に分かれている。
これらのことから、断熱改修によって、暖冷房の効果が表れやすくなっていると考えら れる。
団地ごとの温冷感の傾向をより詳細に見るため、表 3-2-2 に居間の温冷感申告値を示す。
冬季暖房使用時について、改修後 H は「やや暑い」29%、「暑い」6%であり、未改修 P は「やや暑い」が 6%である。改修後 H 団地は暖房の効果が表れやすくなったと考えられる。
暖房不使用時について、 「かなり寒い」が改修前は 12%であったが、改修後は 5%に減少 している。未改修 P は 36%と高い割合で寒さを感じていることがわかる。
夏季冷房使用時について、「やや寒い」が改修後 H は 23%、未改修 P は 11%である。改 修後 H は「かなり暑い」の回答はないものの、 「やや暑い」、 「暑い」と感じている住戸が 16%
ある。
冷房不使用時について、 「かなり暑い」が未改修 P は 24%、改修前は 35%、改修後が 23%
である。 「暑い」が未改修 P45%、改修前 39%、改修後 34%である。冷房不使用時に感じる 暑さは、断熱改修団地は若干軽減していると考えられる。
北側室と南側室、南側居間の温冷感申告値グラフの一覧を p16 に示す。
南側室については、居間と類似した傾向が見られる。しかし、北側室については、冬季 暖房不使用時に「かなり寒い」の回答割合が改修前よりも改修後の方が多くなっている。
この理由として、2006 年に実施した改修前アンケートから、2013 年に実施した改修後ア
ンケートの7年間に、子供が巣立つ等のために北側室を使用しなくなり、普段使用してい
ない居室の温冷感について回答したためである等の可能性が考えられるため、本稿では居
間以外の居室の温冷感について言及しないこととした。
3 章 居室内の温熱感覚・結露等に関する居住者アンケート
- 19 -
温冷感 3 かなり暑い
2 暑い
1 やや暑い 0 暑くも寒くもない -1 やや寒い
-2 寒い
-3 かなり寒い
表 3-2-2 居間の温冷感申告値 図 3-2-6 居間の温冷感申告平均値
表 3-2-1 温冷感尺度
ON OFF
冬 季 暖 房
夏 季 冷 房
0%
20%
40%
60%
80%
-3 -2 -1 0 1 2 3 無 回答
未(P) n=49 後(H) n=70
0%
20%
40%
60%
80%
-3 -2 -1 0 1 2 3 無 回答
未(P) n=58 前(H) n=105 後
(H) n=61
0%
20%
40%
60%
80%
-3 -2 -1 0 1 2 3 無 回答
未(P) n=44 後
(H) n=40
0%
20%
40%
60%
80%
-3 -2 -1 0 1 2 3 無 回答
未(P) n=58 前(H) n=105 後
(H) n=81
改修後(H)
改修前(H) 未改修(P)住 戸 割 合
3章居室内の温熱感覚・結露等に関する居住者アンケート
- 20 - 未 改 修 ( P ) ・ 改 修 前 ( H ) ・ 改 修 後 ( H ) 温熱感覚
未改修(P)改修前(H)後(H)冬後(H)夏横軸温熱感覚住戸数1991461461463かなり暑い回答数5810581612暑い回収率29%72%56%42%1やや暑い実施年月2013/92006/102013/42013/90暑くも寒くもない-1やや寒い-2寒い -3かなり寒い
冬季暖房
OFF
冬季暖房ON
夏季冷房OFF
北側寝室
南側寝室
南側居間 夏季冷房
ON
0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答 改修後
(H )
改修前(H )
未改修(P)
0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答
0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答 未(P) n=58 前(H) n=105後(H) n=81 0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答
0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答 未(P) n=17 後(H) n=19
0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答 未(P) n=49 後(H) n=70 0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答 未(P) n=111 前(H) n=210後(H) n=122
0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答 未(P) n=64 前(H) n=129後(H) n=75
0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答 未(P) n=58 前(H) n=105後(H) n=61 0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答 未(P) n=37 後(H) n=35
0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答 未(P) n=18 後(H) n=24
0% 20% 40% 60% 80% 100%
-3-2-10123無回答 未(P) n=44 後(H) n=40 未(P) n=111前(H) n=210後(H) n=162
未(P) n=64 前(H) n=129後(H) n=104 未(P) n=47 後(H) n=58
第 4 章
温熱環境実測調査
4 章 温熱環境実測調査
- 26 - 4 章 温熱環境実測調査
4-1 実測調査の目的
改修後 H 団地と未改修 P 団地の実測結果を比較することにより、断熱改修による室内温 熱環境改善効果を明らかにするために温熱環境実測を行った。
実測は住戸内の温湿度計測と、赤外線熱画像撮影装置を用いた団地の外表面および住戸内 の撮影により行った。
4-2 実測調査概要
図 4-2-1 に実測住戸配置を示す。実測対象住戸は、アンケートを実施した改修後 H 団地6
住戸と未改修 P 団地3住戸の計9住戸である。
表 4-2-1 に実測住戸概要と実測期間を示す。実測は 2013 年 2 月に開始したが、当初は改
修後 H 団地4戸、未改修 P 団地1戸であり、比較対象戸数が少なかった。その後、実測住 戸を追加し、9住戸の実測データが揃うのは、2013 年 8 月 29 日以降である。
棟番号 5号棟 19号棟
住戸名 A 宅 B 宅 C 宅 D 宅 E 宅 F 宅 G 宅 H 宅 I 宅
住戸位置 東端 西端 西端 内側 内側 西端 西端 内側 内側
実測期間 2013/
2/28~
2013/
7/24~
2013/
8/29~
2013/2/17~ 2013/8/26~
断熱改修後 H団地 未改修 P団地
8号棟 9号棟 2号棟
住戸階数 最下階 中間階
(4F)
最上階
(5F)
中間階
(2F)
中間階
(2F)
中間階
(4F)
最上階
(3F)
中間階
(2F) 最下階 図 4-2-1 実測住戸配置
表 4-2-1 実測住戸概要
プライバシー保護のため割愛
プライバシー保護のため割愛
4 章 温熱環境実測調査
- 27 -
表 4-2-2 に実測住戸の平面図を示す。
温湿度は、表 4-2-3 に示すように、各住戸の居間3点(床上 50mm、600mm、2,300mm 付 近) 、脱衣所1点(床上 800mm 付近)、北側室1点(床上 800mm 付近)の計5点にメモリ ー付温湿度計を設置し、10 分間隔で計測した。
表面温度は、表 4-2-4 に示すように、最上階住戸では天井、中間階住戸では壁面、最下階 住戸では床面にメモリー付表面温度計を設置し、10 分間隔で計測した。
住戸階数 計測位置 最上階 天井 中間階 壁面
最下階 床
表 4-2-2 実測住戸平面図
表 4-2-2 温湿度測定位置 表 4-2-3 表面温度測定位置
室名 床上高さ[mm]
2,300 600 50
脱衣所 800
北側居室 800
居間
4 章 温熱環境実測調査
- 28 -
床上 2,300mm 天井表面
脱衣所
北側居室 外気 北向き軒下
図 4-2-2 実測風景
4 章 温熱環境実測調査
- 29 - 4-3 測定結果と考察
4-3-1 北側居室の温度変動比較
図 4-3-1 に冬季1週間の北側居室の温度変動を示す。
測定期間は、外気温がほぼ 10℃未満であった 2013 年 12 月 21 日~27 日とした。 (外気温 が 10℃以上であったのは、24 日 13:00~14:40 の 1 時間 40 分のみ。 )
表 4-3-1 に北側居室の使用状況と平均室温を示す。
改修後 H の北側居室は、普段使用していない F 宅や、暖房・採暖機器が足温器のみの D 宅があるが、平均室温は6住戸とも 10.5℃以上であり、10℃以上の室温をほぼ保っている。
未改修 P の北側居室は、3住戸とも寝室や子供部屋として使用しているが、 G 宅と I 宅の 平均室温は 10℃未満であった。
これらのことから、改修後 H 団地において、室内が一定の保熱効果を有していると考え られる。
図 4-3-1 冬季1週間の北側居室の温度変動
表 4-3-1 北側居室の使用状況および平均室温
住戸名 A 宅 B 宅 C 宅 D 宅 E 宅 F 宅 G 宅 H 宅 I 宅
暖房・採暖
機器 AC セラミック
ヒーター
カーボン
ヒーター 足温器 セラミック
ヒーター こたつ,AC AC AC
平均室温 11.2℃ 12.7℃ 10.5℃ 15.5℃ 14.5℃ 12.5℃ 9.1℃ 14.5℃ 9.9℃
断熱改修後 H団地 未改修 P団地
北側室の
使用状況 寝室 居室
(大学生) 物置 書斎 居室
(社会人) 不使用 子供部屋
(小中学生) 寝室 寝室
居室 居室 居室
4 章 温熱環境実測調査
- 30 - 4-3-2 脱衣所の温度変動比較
図 4-3-2 に脱衣所の冬季1週間の温度変動を示す。
測定期間は、4-3-1 と同期間である。浴室、脱衣室温が 10℃程度の場合にヒートショック の生じる可能性が大幅に上昇することが指摘されている 1 。今回の実測では、両団地ともに
常時 10℃以上の室温を保っており、温度変動は似通った傾向が見られた。
平均値は、改修後 H で 14.4℃、未改修 P で 15.0℃であり、改修後 H が 0.6℃低くなって いた。しかし、両団地の脱衣所の立地条件は異なっている。脱衣所の壁面は、改修後 H の 5住戸(D 宅を除く)で外気に面しており、換気用のガラスルーバー窓が設置されている。
一方、未改修 P の脱衣所壁面は階段室に面しているがメーターボックスがあり、窓はない。
両団地の脱衣所の温度変動に顕著な差が見られないことから、断熱改修による外壁面から の熱損失減少効果が表れていると考えられる。
1 西山:都市生活レポート, No35 , 1996.2 図 4-3-2 冬季1週間の脱衣所の温度変動
図 4-3-3 改修後 H 団地の脱衣所 図 4-3-4 未改修 P 団地の脱衣所
4 章 温熱環境実測調査
- 31 - 4-3-3 居間室温の比較
図 4-3-5 に居間の冬季1週間の温度変動を示し、図 4-3-6 に冬季1週間の居間室温(床上
600mm)の最小値、平均-標準偏差、平均値、平均+標準偏差、最大値を箱ひげ図で示す。
測定期間は、4-3-1 と同期間である。表 4-3-2 に居間の暖房・採暖機器および冬季1週間 の室温を示す。
住戸名 A 宅 B 宅 C 宅 D 宅 E 宅 F 宅 G 宅 H 宅 I 宅
暖房・採暖 機器2
電気 カーペット
電気
カーペット AC 石油
ストーブ 暖房・採暖
機器3 AC
最高室温 20.0℃ 23.5℃ 17.6℃ 18.4℃ 18.6℃ 20.9℃ 14.7℃ 21.1℃ 16.5℃
平均室温 17.7℃ 15.5℃ 13.2℃ 15.9℃ 16.5℃ 17.3℃ 12.4℃ 18.5℃ 13.3℃
最低室温 14.3℃ 12.6℃ 11.4℃ 13.0℃ 14.2℃ 13.6℃ 9.4℃ 13.3℃ 11.2℃
断熱改修後 H団地 未改修 P団地
暖房・採暖
機器1 AC 石油ファン
ヒーター
石油 ストーブ
電気
カーペット こたつ こたつ こたつ 石油ファン
ヒーター こたつ
図 4-3-5 冬季1週間の居間の温度変動
図 4-3-6 冬季1週間の居間室温分布
表 4-3-2 居間の暖房・採暖機器および冬季1週間の室温
4 章 温熱環境実測調査
- 32 -
居間室温平均値は、改修後 H 団地6住戸が 16.0℃、未改修 P 団地3住戸が 14.7℃であり、
改修後 H 団地が 1.3℃高くなっている。
居間の暖房・採暖機器としてこたつを主に使用している未改修 P 団地の G 宅・I 宅では、
平均室温が 12.4~13.3℃になっている。特に、G 宅では、最低室温が 10℃を下回っている。
このことから、冬季に未改修 P 団地では、室温が著しく低下し、望ましくない温熱環境 となっている住戸があると考えられる。
住宅における温熱許容範囲について、ふるえ産熱が発生しない気温は 17℃であり、健康 リスクの下限は 17℃とするという提案がされている 2 。未改修 P 団地の G 宅と I 宅は、最高
室温でも 17℃未満であった。両住戸は、こたつを主に使用しているが、健康面を考慮する
と、エアコンディショナーや石油ストーブ等の暖房機器の併用時間を増やし、平均室温を上 げることが望ましいと思われる。
2 桒原浩平,宇野勇治:第 43 回熱シンポジウム「居住環境における寒さと健康・快適」, 2013 ,
pp.19-24
4 章 温熱環境実測調査
- 33 - 4-3-4 居間の上下温度分布
図 4-3-7 に冬季1週間の居間上下温度分布を示し、表 4-3-3 に居間上下温度差を示す。
測定期間は、4-3-1 と同期間である。
参考資料として、p34 に住戸ごとの1週間の上下温度変動グラフを、p35 に1週間中の最 寒日(12/23)の上下温度変動グラフを示す。
床上 600mm の平均室温は、改修後 H 団地の A 宅と F 宅、未改修 P 団地の H 宅では 17.3℃
~18.5℃と近い値を示しており、この3住戸の上下温度差を比較する。床上 2,300mm (天井
付近)と 50mm(足元)の上下温度差は、改修後 H 団地の A 宅が 1.7℃、F 宅が 2.8℃、未
改修団地 P の H 宅が 3.5℃であった。
また、床上 600mm (椅座時腰高)と 50mm の温度差が、改修後 H 団地は6住戸とも 0.8℃
以下であった。
このことから、改修後 H 団地は上下温度差が小さくなり、足元の冷えが改善された快適 な温熱環境が形成されていると考えられる。
なお、ASHRAE-55 では、床上 100mm と 1,700mm の位置での温度差が3℃以内となるこ とを推奨している。今回の実測では、床上 50mm と 2,300mm を計測しており、床上高さが 異なるが、改修後 H 団地の上下温度差は6住戸とも3℃以内となっていた。
図 4-3-7 冬季1週間の居間上下温度分布
表 4-3-3 冬季1週間の居間上下温度差
住戸名 A 宅 B 宅 C 宅 D 宅 E 宅 F 宅 G 宅 H 宅 I 宅
床上600mm
17.7℃ 15.5℃ 13.2℃ 15.9℃ 16.5℃ 17.3℃ 12.4℃ 18.5℃ 13.3℃
上下温度差
1.7℃ 2.7℃ 0.8℃ 1.9℃ 2.5℃ 2.8℃ 1.7℃ 3.5℃ 2.9℃
中下温度差
0.8℃ 0.1℃ 0.2℃ 0.2℃ 0.7℃ 0.5℃ 1.2℃ 2.1℃ 0.5℃
断熱改修後 H団地 未改修 P団地
4章温熱環境実測調査
- 34 -
2013/12/21~27の1週間 居間の上下温度変動 (居間天井付近、椅座腰高、足元、外気)平均温度住戸名2,300㎜600㎜50㎜上-下中-下湿度H20.018.516.43.52.150.1G12.912.411.21.71.258.8I15.713.312.82.90.563.3A18.617.716.91.70.857.6E18.316.515.82.50.750.2C13.813.213.00.80.265.3F19.517.316.82.80.641.5D17.615.915.71.90.156.6B18.115.515.42.70.249.5未 改 修 P 団地 改 修 後 H 団地
0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
12/2112/2212/2312/2412/2512/2612/27(空白)
D
宅電気カーペットのみ 0 10 20 30 40 50 60 70 800 5 10 15 20 25
12/2112/2212/2312/2412/2512/2612/2712/28
H
宅石油ファンヒーター(開放式)0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
12/2112/2212/2312/2412/2512/2612/27 12/28
G
宅こたつが主、AC
0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
12/21 12/2212/2312/2412/2512/26 12/2712/28
I
宅こたつ、石油ストーブ 0 10 20 30 40 50 60 70 800 5 10 15 20 25
12/2112/2212/2312/2412/2512/2612/2712/28
A
宅AC
0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
12/21 12/22 12/2312/2412/2512/26 12/2712/28
E
宅こたつが主0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
12/2112/2212/2312/2412/2512/2612/2712/28
C
宅窓際に石油ストーブ(開放式) 0 10 20 30 40 50 60 70 800 5 10 15 20 25
12/2112/2212/2312/2412/2512/2612/2712/28
F
宅こたつと電気カーペットが主、AC
0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
12/2112/2212/2312/2412/2512/2612/2712/28
B
宅室中央に石油ファンヒーター(開放式) 外気 [℃][℃][℃][℃][℃][℃][℃][℃] [℃] 2,300mm600mm50mm外気湿度600mm
[%][%]
[%]
[%][%] [%][%]
[%] [%]
4章温熱環境実測調査
- 35 -
2013/12/23(最寒日) 居間の上下温度変動 (居間天井付近、椅座腰高、足元、外気、湿度)平均温度住戸名2,300㎜600㎜50㎜上-下中-下湿度[%]H19.417.915.53.92.446.7G12.712.210.91.81.360.5I16.414.013.52.90.669.3A19.118.517.61.50.958.5E18.316.415.72.60.747.8C13.513.212.90.60.365.3F19.817.516.93.00.741.6D17.515.615.42.10.256.2B18.615.715.53.10.248.90 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
00:00 03:00 06:00 09:00 12:00 15:00 18:00 21:00 24:00
H
宅石油ファンヒーター(
開放式) 未 改 修 住 戸 P 改 修 住 戸 H
外気
0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
00:00 03:00 06:00 09:00 12:00 15:00 18:00 21:00 24:00
G
宅こたつが主、AC
[℃] 0 10 20 30 40 50 60 70 800 5 10 15 20 25
00:00 03:00 06:00 09:00 12:00 15:00 18:00 21:00 24:00
A
宅AC
[℃]0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
00:00 03:00 06:00 09:00 12:00 15:00 18:00 21:00 24:00
C
宅窓際に石油ストーブ(開放式)[℃] 0 10 20 30 40 50 60 70 800 5 10 15 20 25
00:00 03:00 06:00 09:00 12:00 15:00 18:00 21:00 24:00
E
宅こたつが主[℃]0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
00:00 03:00 06:00 09:00 12:00 15:00 18:00 21:00 24:00
I宅
こたつ、石油ストーブ(開放式)[℃] 0 10 20 30 40 50 60 70 800 5 10 15 20 25
00:00 03:00 06:00 09:00 12:00 15:00 18:00 21:00 24:00
F
宅こたつと電気カーペットが主、AC
[℃]0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
00:00 03:00 06:00 09:00 12:00 15:00 18:00 21:00 24:00
D
宅電気カーペットのみ[℃]0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25
00:00 03:00 06:00 09:00 12:00 15:00 18:00 21:00 24:00
B
宅室中央に石油ファンヒーター(開放式)[℃] [℃]2,300mm600mm50mm湿度600mm [%][%][%][%][%][%]
[%][%][%]
4 章 温熱環境実測調査
- 36 - 4-3-5 室間の温度差
図 4-3-8 に冬季1週間の室間の温度差を示し、表 4-3-4 に冬季1週間の各室の平均温度
および室間の温度差を示す。測定期間は、4-3-1 と同期間である。
参考資料として、p38 に住戸ごとの1週間の温度変動グラフを、p39 に1週間中の最寒日
(12/23)の温度変動グラフを示す。
脱衣所と北側居室の温度差は、改修後 H 団地が 0.8~2.4℃であり、未改修 P 団地は 2.0℃
~4.8℃であった。改修後 H 団地は脱衣所と北側居室については、室間の温度差が小さくな っていることがわかる。
住戸名 A 宅 B 宅 C 宅 D 宅 E 宅 F 宅 G 宅 H 宅 I 宅 居間 17.7℃ 15.5℃ 13.2℃ 15.9℃ 16.5℃ 17.3℃ 12.4℃ 18.5℃ 13.3℃
脱衣所 12.6℃ 13.8℃ 11.9℃ 17.6℃ 16.9℃ 13.4℃ 12.8℃ 17.6℃ 14.7℃
北側室 11.2℃ 12.7℃ 10.5℃ 15.5℃ 14.5℃ 12.5℃ 9.1℃ 15.5℃ 9.9℃
居間-北室
6.5℃ 2.8℃ 2.7℃ 0.3℃ 2.0℃ 4.8℃ 3.3℃ 3.0℃ 3.4℃
居間-脱衣
5.1℃ 1.7℃ 1.3℃ -1.7℃ -0.4℃ 3.9℃ -0.4℃ 0.9℃ -1.3℃
脱衣-北室
1.4℃ 1.1℃ 1.5℃ 2.0℃ 2.4℃ 0.8℃ 3.7℃ 2.0℃ 4.8℃
断熱改修後H団地 未改修P団地
図 4-3-8 冬季1週間の室間の温度差
表 4-3-4 冬季1週間の各室の平均温度および室間の温度差
4 章 温熱環境実測調査
- 37 -
4章温熱環境実測調査
- 38 -
2013/12/21~27の1週間 温度変動(居間中間、北側室、脱衣所、外気)平均温度住戸名居間北側室脱衣所外気居間-北居間-脱衣北-脱衣H18.515.517.65.63.00.9-2.0G12.49.112.85.63.3-0.4-3.7I13.39.914.75.63.4-1.3-4.8A17.711.212.65.66.55.1-1.4E16.514.516.95.62.0-0.4-2.4C13.210.511.95.62.71.3-1.5F17.312.513.45.64.83.9-0.8D15.915.517.65.60.3-1.7-2.0B15.512.713.85.62.81.7-1.1 居間北側室脱衣所外気
未 改 修 P 団地 改 修 後 H 団地
0 5 10 15 20 25
12/2112/22 12/2312/24 12/2512/2612/2712/28
G
宅 [℃] 0 5 10 15 20 2512/21 12/2212/2312/2412/2512/26 12/2712/28
F
宅 [℃]0 5 10 15 20 25
12/2112/2212/2312/2412/25 12/2612/27 12/28
B
宅 [℃]0 5 10 15 20 25
12/2112/22 12/2312/2412/2512/2612/2712/28
I
宅 [℃] 0 5 10 15 20 2512/2112/22 12/2312/2412/25 12/26 12/27 12/28
D
宅 [℃]0 5 10 15 20 25
12/2112/22 12/2312/2412/2512/2612/27 12/28
C
宅 [℃] 0 5 10 15 20 2512/2112/22 12/2312/2412/2512/2612/2712/28
E
宅 [℃] 0 5 10 15 20 2512/2112/ 2212/ 2312/2412/2512/2612/ 27 12/28
H
宅 [℃]0 5 10 15 20 25
12/2112/2212/23 12/2412/25 12/2612/2712/28
A
宅 [℃]居間
北側室 脱衣所
外気