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急性期病棟における転倒転落事故の分析と事故防止策に向けて

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Academic year: 2021

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看 護 研 究

急性期病棟における転倒転落事故の分析と事故防止策に向けて         〜アセスメント用紙を用いた分析〜

5階西ナースステーション O灘本ゆかり,林  幸未,八巻 安寿,山田 郁代,高橋 栄子  紺野 由実,倉田 志保

1.はじめに

 当院では平成18年度よりアセスメントシートを使 用している。三宅は1)「アセスメントシートとは、

患者状態を詳細に把握できる評価表である。」と述 べており、転倒転落の危険を予測するために有効で あると考えられるが、転倒転落は起きている。そこ で、当病棟の過去1年半の事故報告書などを分析し た結果、事故原因と今後の課題を見出すことが出来

たため報告する。

H.研究方法

1.調査期間:2006.12.1〜2008.6.30

2.調査対象:上記期問に5階西病棟で転倒等した   患者37名

3.調査方法

1)データー収集方法:転倒転落した患者37名の事 故報告書とアセスメントシート、看護記録より24

 項目に分類した。

2)分析方法:上記の結果とアセスメントシートの  チェック項目を照らし合わせ原因を検討した。

4.倫理的配慮

 ①集計したデーターは研究目的だけに使用。

 ②本研究者以外データーを用いることはない。

項目が看護師によって判断する視点が異なっている。

IV.考  察

 転倒転落リスクの高い患者について泉2)は「加齢 によって平均的機能は低下するが、個人差は大きい」

と述べており、64歳以下にも転倒リスクがありアセ スメントが必要である。当病棟は急性期病棟であり 術後の早期離床や社会復帰に向けての援助を行なっ ている。金子ら3)は「急性期から回復期の訓練途中 等に転倒を起こす危険性が大きい」と述べており、

術後は劇痛や点滴・ドレーン類挿入による体動困難 があり、ADLが大きく変化する時期である。岩淵

ら4)は「手術療法や疾患の経過の中で変化する患者 の日常生活行動能力の的確なアセスメントが予防に 繋がる」と述べている。患者の状態変化を把握し、

アセスメントを行なうことが重要であり、日々のカ ンファレンスで看護師間での情報交換を行い、患者 に適した転倒転落防止用具を選択することが重要で ある。危険予知の勉強会も開催されているが知識が 不足しているため病棟でも学習し、看護師の危険予 知能力を高める必要がある。アセスメントシートで は、判断する視点が異なる項目があり、記入の基準

を統一する必要がある。

皿.結  果

 事故を起こした患者は65歳以上31名、64歳以下6 名。足腰の弱り、筋力の低下あり24名。ふらつきあ

り17名。自由に動ける21名。病状・日常生活動作が 回復、悪化している14名。手術実施18名。術後!週 間以内8名。術後1日目4名。転倒日の点滴・ドレー ン類あり18名。アセスメントシートの評価では転倒 日の評価なし18名、手術実施で離床日なし10名。看 護記録よりナースコールの指導を行うが押さずに行 動していた患者がいることがわかった。また、アセ スメントシートでは「視力・聴力障害がある」等の

V.結  論

1)64歳以下でも転倒転落事故が起きているためリ  スクについてアセスメントが必要。

2)評価日や離床日・転倒当日の評価の徹底。

3)日々カンファレンスを行い、患者に合った転倒  転落防止用具を選択することが必要。

4)看護師の危険予知能力を高める必要がある。

5)ナースコール使用方法は、具体的に説明し、理  解できない場合は、説明用紙などの検討。

6)アセスメントシートの記入基準を統一すること

 が必要。

一41一

札幌社会保険総合病院医誌第18巻 2009

参照

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