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全文

(1)

玉 央 一

一院也弓一

一 経 一 一 床 一 一 臨 一 看護学生 3 年生の精神健康度 一精神健康度の変化とストレス源一

松 崎 和 代 岡 田 政 子 兵 庫 洋 子 矢本民知江

小松島赤十字看護専門学校

要 旨

当校看護学生 3 年生を対象に、精神健康度とストレス源を知ることを目的に、平成 1 2 年 4 月から平成 1 3 年 2 月までの 期間、毎月

l

回アンケート調査を実施した。

結果、精神健康度については 、 G e n e r a lH e a l t h   Q u e s t i o n n a i r e 邦訳短縮版の判定基準に従って精神健康群と精神不健 康群に分類 ・集計した結果、 4 月 、 5 月 、 6 月 、 7 月 、 1 月は精神不健康群が5 0% 以上を占めた 。また、

t

検定の結果、

7 月と 9 月 、 1 2 月と 1 月の間で有意差があり精神健康度の変化がみ られた 。精神健康度に影響を及ぼすストレス源につ いては、「国家試験に向けての学習のこと J r 成績のこと J r 課題が多いこと J r 睡眠不足になること J r どうしてもやり 遂げなければならない ことが控えてい ること J r 実施すべきことが一度期に重なること」という項目に f 検定の結果有 意差があり 、これらの項目の事柄が精神健康度に影響を及ぼすストレス源になっていることが把握できた。

キーワード:精神健康度、ストレス源、看護学生 3 年生

はじめに

看 護 学 生 に と っ て 看 護 婦 国 家 試 験 ま で の 一 年 は 授 業、実習、国家試験対策、学校行事、模擬試験、卒業 試験、看護研究、そして今後の進路決定、それに向け ての準備と大変忙しく重要な年となる 。 また 、将来が 大きく左右される一年と言っても過言ではない 。 この ような状況の中ではストレスが多大になると健全な精 神を維持、増進するのが難しいと考えられ、近年、 当 校でも身体 ・ 精 神 症 状 を 訴 え る 学 生 が 増 え て き て い る。 このような状況の中、教師は学生の心 身両面から 健康度を把握すると共に健康の阻害要因を的確に把握 し、学生が健康問題に対処できるよう支援していくこ とが肝要で、ある 。

先行研究において、学生の実習における不安やスト レスに関する研究は見られるが、看護婦国家試験まで の一年間における学生の精神健康度に焦点をあて調査 した研究は見られない。 そこで、看護学生 3 年生の精 神健康度とストレス源を知り、今後の指導のー資料に

したいと思い調査し考察したので報告する 。 用語の操作上の定義

精神健康度 : 心 の健康状態を表したもの

VO L .   7 N O .  1 MARCH  2 0 0 2  

ス トレス源 : ストレスを 引 き起こす原因となるもの 国 家 試 験 : 保健婦助産婦看護婦法に基づき厚生

労働大臣が行う看護婦国家試験

目 的

1  )当校看護学生 3 年生の 4 月から 2 月までの各月 毎の精神健康度とその変化を知る。

2  )学生の精神健康度に影響を及ぼすストレス源を 知る 。

方 法

当校看護学生 3 年生に研究の主旨を説明し同意を得 られた学生2 7 名を対象に、平成 1 2 年 4 月から平成 1 3 年 2 月までの期間 ( 8 月は夏季休業 中のため除く )毎月 l 回精神健康度とストレス源について、質問紙法によ るアンケート調査を実施した。

精神健康度については G e n e r a lH e a l t h   Q u e s t i o n n a i r e   邦訳短縮版(以下 GHQ とする ) を用いた 。学生のス

トレス源については、宗像の日常苛立事尺度を参考に

「自分の将来 J 1 学習 J 1 人間関係 J 1 健康 J などの質問 項目 3 5 項目を作成し、 1 1 . 大いにそうである J 1 2 . 

看護学生 3 年生の精神健康度

129 

精神健康度の変化 とストレス源一

(2)

まあ そ うである J r  3 . そうではない」の 3 階尺度

とし 質問用紙 ( 表 1 ) を作成した 。

分析 方法は、精神健康度については GHQ の判定基 準に 従 って精神健康群と 精神不健康群 に分 け、分類集 計し た。精神健康度の変化 については各 月の GHQ の 平均 点を

t

検定し検討 した 。 また、精神 健康度に影響

を及ぼすス トレ ス源につ いて は、質問項 目 3 5 項目にお いて r l . 大いにそう であ

j

イライラ 有り r 2 .

まあそうである」 と r 3 . うで はない jは イライラ

無 しと分類 し、各項 目につ いて各 月の イライ ラ有り と 答えた学生数を集計し 延べ人数で表した。また、質 問 項目 3 5 項 目の各項 目におい て、イライ ラ有り ・ イライ

1

質問用紙

あなたは最近 、 次の ような ことで イライラしますか。あなたに該当する答えに O 印をつけ てお答下 さい。

自分の将来のこと

│ 

大いにそうである

まあそうである

そうではない│

2.

家族の将来のこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

3 そうではない│

自分の健康のこと

│ 

大いにそうである

まあそうである

そうではない

1 4.

出資がかさむこと

│ 

大いにそうである

まあそうである

そうではない│

5.

借金やローンをかかえていること

1 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

6.

学校での人間関係のこと

l 大いにそうである 2 

まあそうである

3 そうではない│

7.

家族との人間関係のこと

l 大いにそうである 2 

まあそうである

3 そうではない│

8.

毎日の家事について

│ 

大いにそうである

まあそうである

そうではない│

9.

授業のこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

10.

実習のこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

11.

国家試験に向けての学習のこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

12.

進学

就職のこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

13 

成績のこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

3 そうではない│

14.教師に指導されること

│ 

大いにそうである 2  まあそうである 3 そうではない│

15 

他人に妨害されたり、足をひっぱられること

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

3 そうではない│

16. I

股をもてあましカ

f

ちであること

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

3 そうではない│

17.どうしてもやり遂げなければならないことがひかえていること

I 大いにそうである

まあそうである

そうではない│

18.孤独なこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

看 護 学 生 3 年 生 の 精 神 健 康 度

130 

精 神 健 康 度 の 変化 とス

トレス源一

19.生きがいがもてないこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない l

20 

異性関係のこと

│ 

大いにそうである

まあそうである

そうではない│

21.

友人関係のこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

22 

いつ退学させられるかということ

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

3 そうではない│

23.

自分の外見や容姿に自信がもてないこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

3 そうではない│

24.

生活していく上での性差別について

│ 

i 大いにそうである

まあそうである

そうではない│

25 

生活が不規則なこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

26.

まわりからの期待が高すぎること

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

27.

陰口をたたかれたり、うわさ話をされること

│ 

I 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

28.

過去のことでこだわりがあること

│ 

大いにそうである

まあそうである

そうではない l

2 9   コンピューターなどの新しい機械についていけないこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

30.

勉強の量が多すぎること

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

31 

朝夕のラッシュや遠距離通学

│ 

大いにそうである

まあそうである

そうではない│

32.

課題が多いこと

│ 

大いにそうである 2  まあそうである 3  そうではない

│ 33.11

華眠不足になること

│ 

大いにそうである

まあそうである

そうではない│

34.

実施すべきことが一度期に重なること

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない│

35.

生活に変化がないこと

│ 

l 大いにそうである 2 

まあそうである

そうではない l

Tokllshima Red Cross Hospital Medical JOllrnal 

(3)

ラ無しと精神健康 ・ 不健康群との両者問でど検定を 行い検討した。

結 果

精神健康度については、 4 月は健康群 1 0 名 ( 3 7 . 0 %)

不健康群 1 7 名 ( 6 3 . 0 %) 、 5 月は健康群 1 2 名 ( 4 4 . 4% )

不健康群 1 5 名 ( 5 5 . 6% ) 、 6 月は健康群 8 名 ( 2 9 . 6 %)

不健康群 1 9 名 ( 7 0 . 4%) 、 7 月は健康群 1 1 名 ( 4 0 . 7 %)

不健康群 1 6 名 ( 5 9 . 3% ) 、 9 月は健康群 1 4 名 ( 5 1 . 9 %) 

不健康群 1 3 名 ( 4 8 . 1 % ) 、 1 0 月は健康昨日名 ( 5 5 . 6 %)

不健康群 1 2 名 ( 4 4 . 4% ) 、 1 1 月は健康群 1 7 名 ( 6 3 . 0 %)

不健康群 1 0 名 ( 3 7 . 0 %) 、 1 2 月は健康群 2 0 名 ( 7 4 . 1 %)

不健康群 7 名 ( 2 5 . 9% ) 、 1 月は健康群 1 3 名 ( 4 8 . 1 %) 

不健康群 1 4 名 ( 5 1 . 9% ) 、 2 月は健康群 1 8 名 ( 6 6 . 7 %)

不健康群 9~1 ( 3 3 . 3% ) であった 。 ( 図 I 参照)

学生数

3 0  

2 0  

精神健康群が学生数の 50% 以上をしめたのは 9 月 、

1 0 月 、 1 1 月 、 1 2 月、 2 月であり、精神不健康群が 50%

以上占めたのが 4 月 、 5 月 、 6 月、 7 月 、 l 月であ っ た。

各 月 の G I ‑ I Q の平均点は、 4 月 1 0 . 4 4 、 5 月 1 0 . 0 4 、

6 月 1 1 . 2 2 、 7 月 1 1 . 2 6 、 9 月 8 . 0 4 、 1 0 月 8 . 2 2 、 1 1 月

6 . 6 7 、 1 2 月 6 . 3 7 , 1 月 8 . 0 4 、 2 月 6 . 8 9 であった 。 7 月 が最も G HQ の平均点が高く、 1 2 月が最も GHQ の平 均点が低かった(図 2 参照) 。

また、各月の GHQ の平均点を

t

検定した結果、 7 月と 9 月の聞及び 1 2 月と 1 月の問で 5% 水準で有意差 がみられた(表 2 参照)

7 月から 9 月にかけて精神 健康度が良くなり 、 1 2 月から 1 月にかけて精神健康度 が悪くなるという変化がみられた 。

精神健康度に影響を及ぼすストレス源については、

全体的にイ ライラありと答えた学生数が多い項目は 、

表 2 精神健康度の変化

GHQ 平 均 点 検 定

‑精 神 不健 康 群 口精 神 健 康 群

4

1 0 . 4 4  

0 . 5 1 1   1 0 

平均点

1 2  

ト‑,.トー トー 」ー

→9rH ~

8 1 

 1

よ.LU . l J ム LLJ よ」よ..LLJ

4 5  6  7 9  1 0   1 1   1 2   1  2  月 月 月 月 月 月 月 月 月 月

1

精神健康群 ・ 不健康群における学生数

1 0   1 0 F 4 4   1 0  0 4 

1 E 1

Z Z 1 1 ど り

、 ト一一

8 . 0 4 8 . 2 2   8 . 0 4  

ト ー ト ー ト一一

6 . 8 9  

「一ー

ト一一 トーー

一一 ト一一 ト一一 ←一一「ー一一 ト一一

lトー一 ト一一 ト一一ト一一

,  r ‑

ト一一 ト一一 ト一一 ト一一

,  ( 1 ‑ ‑ ‑ : 1 ‑ 円

ト一一 トー一 ト一一 ト一一 ト一一

生 . 

04 月

5

6

7

9

月 1 0 月 1 1 月 1 2 月 1 月

2

月 図 2 各月の精神健康度平均点

VO

L. 

7  N O . l MARC H  2 0 0 2  

5 月

6 月

7 月

9 月

1 0 月

1 1 月

1 2 月

1  月

2 月

1 0 . 0 4   1 1 .   2 2   1 1 .   2 6  

* *  

8 . 0 4  8 . 2 2   6 . 6 7   6 . 3 7  

* *  

8 . 0 4   6 . 8 9  

*  *  :  <0 . 0 5  

看護学生

3

年生の精神健康度

131 

*~f千1111~康度の変化とストレス源一

(4)

表 3 精神健康度に影響を及ぼすスト レス源

項 7 一一一一」と竺三人

自分の将来のこと

国家試験に向けての学習のこと J

i 民主責のこと

どうしてもやり遂げなければならないことが控えていること 勉強の量が多すぎること

課題が多いこと

1

1

垂│眠不足になること

実施すべ きことが一度則に重なること

「 実 施 す べ き こ と が 一 度 期 に 重 な る こ と 」 の 1 0 6 名 ( 3 9 . 3 %) 、「成績のこと」の 1 0 2 名 ( 3 7 . 8 %) 、「国家試 験に向けての学習のこと J

98~

( 3 6 . 3%) 、「どうし てもやり遂げなければならないことが控えているこ と J の75 ( 27 . 8%) 、「睡眠不足になること jの7 2 名 ( 2 6 . 7%) 、「自分の将来のこと J 5 7 ( 2 1 . 1 %) 、「勉 強の量が多すぎること J 55~

( 2 0 . 4   %)、「謀題が多い

こと J

51~

( 1 8 . 0 %) であった 。

さらに 、質問項目 35 項目において、イライラ有り ・ イライラ無しと精神健康 ・ 不 健 康 群 と の 両 者 間 で

x2

検定を行った。結果、前述の「実施すべきことが一度 朋に重なること J 、「成績のこと J 、「国家試験に向けて の学習のことよ「どうしてもやり遂げなければならな いことが控えていること」、「阻眠不足になること」、

「自分の将来のこと」、「勉強の量が多すぎること」 、

「謀題が多いこと」という項目については、イライラ 有り ・ イライラ無しと精神健康・不健康群との両者間 でぷ検定の結果、 0 . 1 %水準で、有意差があり、(表 3 参

!

! 官)これらの項目の事柄が精神健康度に影響を及ぼす ス トレス

j

原にな っていることカ

f

わかった。

考 察

当校の場合 、 3 年生の早期 1 から国家試験に向けての 学習の強化 ・ 充実を図るよう指導している 。 3 年生に なると、学習のまとめをするために模擬試験や卒業試 験などの試験の回数が急激に増え 、実習も毎日にな る。 さらに 7 月までに看護研究をまとめるという謀題 もあり、学生は過密スケジュール環境下におかれる 。

132 

宕設学生

3

年生のi'

i!iネ

l l i 健康度

‑;

f j t ' 1 1 1 1 : 健康度の変化とストレス i W ‑

=2 7 0   (延べ人数)

精 神 健 康 群 精 ヰ1 1 1 不健康群

Eh

ぷ検定

1 8  3 9   5 7   3 7 . 4 3  * *  

3 0   6 8   9 8   2 5 . 8 7   * *  

3 5   6 7   1 0 2  1 8 . 5 0   * *  

1 8   5 7   7 5   3 0 . 日 * *  

1 5  4 0   5 5   1 5 .  7 0   * *  

1 0  4 1  5 1   2 4 . 9 9   * *  

2 0   5 2   7 2   2 1 . 4 0   * *  

3 0   7 6   1 0 6  3 6 . 3 4   * *  

*  *  : 

< 0 . 0 0 1  

11'

音 1 [ )は「日常行っている労働や運動も労作が激しく 1 なればなるほど強いス トレス因子として作用す る。 ま た、急激な変化 はス トレス因子として働く 。 J と述べ

ており 、 3 年次か らの急激な過密スケジュールはスト レスになり精神健康度に影響を及ぼすと考えられる 。 このような状況におかれる学生は、しばらくの聞は、

種々のストレスとそれに対処する適応能力 ・ 問題処理 能力との相互作用が上手くかみあわないために負担が 大きく感じられ、 7 月ま では精神不健康群の割合が多 くなったのではないかと考える。 竹内町立 、「ストレス を受ける状況として 、新しい状況への適応をあげ、新

しい状況に直面したとき

3~6 ヶ月注意が必要であ る J と述べており 4 月か ら 7 月までは、 その期間に 山たると言える 。

9 月には、 夏季休業をはさみ心 身の リフレッシュを はかり、学習ペースにも慣れ、学習を順調に進め るこ とができるようになると共に 、種々のス トレ スに対処 する適応能力 ・ 問題処理能力が活用できるようになる

ことから、 9 月から 1 2 月にかけては次第に精神健康群 が増えていったと考えられる 。加 えて、将来を左右す る就職や進学なとずの進路についても 、 9 月か ら1 2 月に かけて全員が内定したことも影響していると考える 。

しかし、 l 月には、再び

占め、近近

s

づいてきた国家試験のプレツシヤ一があつた ものと推察でで、きる 。直前の 2 月には、学習の仕上げが でき国家試験に 向けての自信が高まり 、再び精神健康 群が多くなり 、全体の 3 分の 2 ( 6 6 . 7 %) を占めると いう結果に至ったと考える 。

次に、精神健康度に影響を及ぼすストレス源になる

Tokushima Red Cross I‑Iospital Medical Journal 

(5)

事柄については 、前述の 8 つの項目があげられた 。

「実施すべきことが一度期に重なること j 、「課題が 多いこと J については 、国家試験の学習や試験とその 復習 、実習にお ける謀題や実習記録などが句日のよう

にあり、 一度期に重なる ことからス トレス源になった と考えられる 。「成績のこと J については 、毎月行わ れる模擬試験の結果は 、成績順位や合格率が明確に表 されることから今まで以上 に成績を意識するようにな る 。吉田

31

は「学力 ・ 成績というものは 、それが高い というだけで自己を問われる ことがない 。学力 ・ 成績 がそれほど恐ろしい魔 力 をもっている 。 」と述べおり、

成績は多かれ少なかれ自尊心に影響し 、成績の結果が 悪いとス ト レスとしてマ イナスに働くためだと考え る 。「国家試験に向けての学習の こ と J 、「勉強の量が

多すぎること

j

については 、近年、国家試験の合格率 が低下傾向にあり 、合格に 向けて危機感が高まる仁

1

1 : 、 確実な知識の習得が求められる 。国家試験に向けては 徹底的に学習を深める 必要があり 、勉強時間もかなり 増やす必要に迫られるためだと考えられる 。「どうし てもやり遂げなければならないことが控えているこ と」については無事、学校を卒業することと 、匡 l 家試 験に合格することの 2 つが目前に控えていることが考 えられる 。「睡眠不足になる こと」については、 竹内

11

は「個人がストレスを受けやすい状態として睡眠不足 が関与する 。 j と述べており 、睡眠時間が少なくなる ことが余儀なくされる学生にとってはこれもストレス 源になると考えられる 。「自分の将来のこと 」につい ては、学生はちょうど青年期にあり、自己雌立の過程 で起こる葛藤や将来に 向けてクリアしなければならな いことが多くなるためだと考えられる 。

ま と め

1 . 精神健康度については 、精神健康群が学生の 50%

以上を占めたのは 9 月 、 1 0 月、 1 1 月、 1 2 月 、 2 月で あり 、精神不健康群が 5 0 % 以上占めたのは、 4 月 、

5 月 、 6 月、 7 月、 1 月であった 。各月の G HQ の 平均点は 7 月が最も高く 1 1 . 2 6 であり、 1 2 月が最も

VO

L. 

7  N O .   1 MA R C H  2 0 0 2  

低く 6 . 3 7 であった。

また、

t

検定の結果、 7 月と 9 月 、 1 2 月と 1 月の 間で有意差がみられ、 7 月から 9 月にかけて精神健 康度が良 く なり 、 1 2 月から 1 月にかけて精神健康度 が悪くなるという変化があった 。

2 . 精神健康度に影響を及ぼすス トレス源について は、「実施すべきことが一度期に重なること」 、「 成 績のこと」 、「国家試験に向けての学習のこと」、「ど うしてもやり遂げなければならないことが控えてい ること

j

、 1 1 1 軍眠不足になる こと 」、「自分の将来のこ と」、「勉強の量が多すぎる こと j 、 「課題が多いこと」

という項目の事柄がス トレ ス源になると考える 。

おわりに

今回 、当校看護学生 3 年生の精神健康度とその変化 及び精神の健康阻害要因となるストレス源を把握する ことができた。今後は 、学生が健全な精神を維持、増 進できるよう、 学生への対応策や支援についての検討 が必要である 。

文 献

1  ) ネ

111

部 博 : 看護のための精神保健. P 7 0 ‑ 7 1 ,看 護の科学社,東京, 1 9 9 5  

2  )竹内知夫 : 精神科読本 . P 34‑ 3 7 ,  N O VA 出版,

東京, 1 9 8 7  

3  )吉田怖二 : 人はなぜ心 を病むか . P 1 5‑ 1 7 ,高文 研,東京 , 1 9 8 7 

4  )前掲 2 )

P 3 6  

5  )安藤正子 : 看護専 門学校における学生の実態調 査.第 2 9 回日本看護学会論文集 ( 看護教育 ) , 1 9 9 8   6  )杉山喜代子 : 看護の教育学序説. ゆるみ出版, 1 9 9 9  

7)竹元仁美 ,中 村

A

和代 : 看護学生の生活習慣とその 認識に関する研究.第 3 1 回日本看護学会論文集,

看護教育 P 93‑95 ,  2 0 0 0  

8  )宗像恒次 : 最新行動科学からみた健康と病気.メ ヂカルフレン ド 社,東京, 1 9 9 6  

看護学生 3年生の精神健康度

精神健康度の変化とストレス源 一

133 

(6)

M e n t a l   H e a l t h   o f  t h e  3 

rd 

Year N u r s i n g   S t u d e n t s  

‑ Changes i n   t h e   M e n t a l   H e a l t h   Versus S t r e s s   Causes ‑

Kazuyo M A   TSUZAK   , I Masako OKADA  Yo k o  HYOGO

, 

Mac h i e  Y  AMOTO 

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表 3 精神健康度に影響を及ぼすスト レス源 項 7 一一一一」と竺三人 自分の将来のこと 国家試験に向けての学習のこと Ji 民主責のこと どうしてもやり遂げなければならないことが控えていること 勉強の量が多すぎること 課題が多いこと 11 垂│眠不足になること 実施すべ きことが一度則に重なること 「 実 施 す べ き こ と が 一 度 期 に 重 な る こ と 」 の 1 0 6 名 ( 3 9

参照

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