古ローマ法における富目旨餌の
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(2) じ. め. に. 早法六二巻四号︵一九八七︶. は. 一二一. 本稿は︑古・ーマ法における富a薮の待つ多様な意義内容のうち︑とくに人的側面にかんするものを取り上げ︑. それにもとづき﹁家族﹂論への接近を図ろうとするものである︒前資本制における社会の分析にあって﹁家族﹂は主. 要なテーマとなりうるものであり︑古・ーマにおける﹁家族﹂の分析も古ローマ法研究の一領域を形成してきたと. いってよいであろう︒すなわち︑貯巨雨をこそ﹁家族﹂と捉え︑融邑訂の持つ﹁家族﹂的意義の確定が実証的に. 検討されてきたと考えられる︒何故﹁家族﹂であるのか︒古・ーマ法において法的主体は結局富巨富であり︑ある. 行為・権利についての主体は鵠邑証以外の何ものでもないからである︒古ローマ法において︑個人が権利能力・行. 為能力を有することはないといってよいだろう︒℃簿震富ヨ旨霧がそうした法的主体である個人と考えられなくはな. いが︑℃讐震貯且訂ωに象徴される富鼠ぎこそ法的主体であったと考えるべきだろう︒よって︑法的主体論として. ︷四三密を検討しなければならないし︑そうした鵠巨ぎが法的主体であったことの意義はどこにあるのかについて. 明らかにしなければならないであろう︒そのためには︑富昌訂そのものを明らかにすべきであろう︒このように︑. 富昌まをテーマとし﹁家族﹂を考察することは︑決して新たな間題設定によるものではない︒ところで︑本稿は︑. より一般的な﹁家族﹂論が成り立ちうるものならば︑それがどのようにして可能なのかという問題に接近しようとい. う意図を︑一方に孕んでいる︒すなわち︑一般的な﹁家族﹂論として︑﹁家族﹂そのものにとってのスタティックな. 本質に関わる問題︑また︑﹁家族﹂を歴史の中で捉えようとする﹁家族﹂にとっての歴史理論︑これらをどのように.
(3) 扱い︑どのように接近するかについて考察したいという意図を含んでいる︒そうして︑こうした﹁家族﹂論への接近. のために︑富昆証の個別的な現われ方とそれの持つ史的意義の解明に取り組みたい︒以上より︑本稿は︑古・!マ. 法における﹁家族﹂の現われ方と﹁家族﹂の史的意義の解明を目的とするものである︒そこで︑以下では︑まず諸史. 料中に見出せる幽四巨ぎの意義確定から出発し︑その人的側面にかんする︑すなわち︑﹁家族﹂についての諸学説の. 一二表法における貯昆臣の検討. 在り方を概観していくことから始めようと考えるQ. 一二表法五表四. 勺讐R盆巨ぎ︒︒葺訂q℃霞富旨ま需皇鉱3斥ω蕾一品㊤器ぎぎごの. 古ローマ法における鼠B卿薮の人的側面について. 一二二. ると考えられる︒従って︑ここでの富a訂は物的範疇を示す語義を持つものであると理解できよう︒. その語義については︑富昆薮が需2乱ρDとともに遺贈の対象となっているから︑少くとも何らかの物を意味してい. 語が現われているから︑可能性として一二表法の規定たりうる以上は︑この︷9︒巨ぎの語義を確認する必要がある︒. このΩ83の文章が︑直接︑一二表法の規定であったと断定でぎる根拠はない︒けれども︑ここに明白に富巨まの. ︒ω8︒︵冨器篤帥ヨま霧が自分の鵠巨寂と℃o︒きごについて遺贈したならば︑それは法となれ︒︶ ︵1︶. 二一表法五表三199象ぎく︒鱒qρ一蕊. には︑諸校訂本を手掛りに︑規定として採られる可能性を持つ史料を検討することとしたい︒. まず︑二一表法の規定において︑富昌ぎがどのような意味を持つものであったかについて︑みていこう︒その際. 1.
(4) 一一四. 9ぎ器ω富8ヨoユ賞♪〇三霊島げR窃まo窃oF品旨㊤εの冥o鉱ヨ霧盆筥⁝自︒ヨ訂げ08.︵無遺言 ︵2︶︵3︶. 早法六二巻四号︵一九八七︶ ≦マま﹂. で死亡し︑その者に置臣箒器のがいないならば︑囲臣言ω冥寅冒島が︷帥巨田を取得せよ︒︶. 曽℃讐R富目一一ごωぎ冨︒︒侍舞○旨oユ窪び富ヨ一凱帥℃①o仁巳2ロの①ごの餌ユ磯る鋤葺ヨ臓①艮出ごヨー. ≦掌U︒8レ9這97汐一品o肖富げ償﹃三p窯ω毒甚一ω.囲まε︒n蜜o箆目諾ぼ巳証ヨ冨げ①8.︑︵二一表 ︵3︶ 法では次の文言によって︹示されている︒︺﹃品富窪ω冥o臨ヨ岳が︷鋤巨訂を取得せよ︒﹄︶ O一〇.αoぎ<●ドαρにc o. ︵3︶. 2㊦窃8︐︵℃象震富琶ま餌ωが無遺言で死亡するなら︑富巨田および℃9琶置は︑彼の&αq暴葺のおよびαq窪−. 三窃に帰属せよ︒︶. 以上の文章のうち︑通常は︑<一P8 一のものが一二表法五表四として採られている︒だが︑それに限定せず︑全. 体としてみてみると︑当該規定において富昆訂は相続の客体たる物を意味していると考えられる︒従って︑その語 ︵4︶ は︑﹁相続財産﹂を意味する物的範疇を示す語義を持つものと理解されよう︒. 一二表法五表五ー≦マ8﹂費盟品富葺︒︒ま︒窃︒Fαq窪邑窃笹ヨ一証目訂び騨9︵品匿εωがいなければ︑ ︵5︶ αQ窪琶窃が富良証を取得せよ︒︶. ︵その︷螢巨訂から⁝⁝そめ. 当該の五表五は︑前出五表四と直接的な関連を持つものと考えられ︑ここにおいて︷帥昌訂は五表四と同一の内容 を︑すなわち︑相続財産を意味していると理解できよう︒. 一二表法五表八1<一℃●qαρ一ρ這97露$貯ヨ旨帥⁝⁝汐窪ヨ富旨一陣鋤蜜 富目旨螢へ○︶.
(5) 伝わるものは以上のものだけであり︑文章全体が解らないから︑︷勉邑訂の意味内容も不明である︒けれども︑. <一営睾諾の叙述は︑この︷餌巨訂が人にかんして用いられているものであると伝えている︒. 一二表法中で単独に鵠巨訂という語が現われる可能性を持 つものは︑以上︑四つの規定とそれを伝える各史料で ︵6︶. ある︒これらにより︑鼠巨ざは物的および人的範疇のいずれも示しうると理解されるのだが︑︷帥巨匿そのものの. 語義について︑一般的に伝えている史料であり︑もっとも引用されることの多い法文史料をとりあげよう︒すなわ. ち︑先の一二表法五表八を伝える≦且磐5の法文である︒これをみることによって︑五表八がどのような内容を. .悶四ヨ籏器︑9 ︒薯色oDユ○﹄猛嘗段80一嘗ロ言さく箆8巨仁ω●gρ三α①ヨ︿9︒村陣088℃富. 持つか︑どのような文脈で伝わっているかについて︑明らかにすることができるであろう︒ <ぎ︒qαρ一ρ一〇9一. 窃茸塁ヨ︒ニロ諾の︒二旨需霧・塁︒っ号身良葭﹂pHβ暮2寅ぎ一品の身&︒︒冒富ご醇ロ目露ω<震窪︒ ︒.&−. 醤εω頁o風ヨ霧鵠目旨mヨ訂げ08・︑巴℃段ωoき︒︒窪器ヨお︷R酔ξ訂ヨ田器ω蒔鉱睡8ぼo一昼2ヨ8冨﹃opoΦ一. 古ローマ法における略ゆ邑薗の人的側面について. 一一五. ︒葺Φ巨甘ヨ一一ごω巷需一﹃9♪﹄忌ぎαoヨoαo目陣巳点ヨ訂げg︶おg2仁oゲoo旨oヨぎo巷℃o一﹃葺ぴ ぎ8℃ω︒冨8目9. 睡ご臣融B三霧︾艶す臼盆ヨ旨霧O仁5qO号ぎ8℃︒︒≦8ヨ8旨ヨω2償仁昌εン葺℃葺鋤昌ε9霧9器冥窃9山O・. O仁器豊艮器びロ凱ま℃oけoω一go鋤9壼葺篤mgごお︒つ口露oo雷ρ暮℃葺帥℃讐8ヨ富日陣一箭9巨鋤賃oB富ヨ⁝累噂. 一甥o葺巨帥葺8ヨヨβ鉱仁巳くRの器8αQロ象坤o良ω8p甑5Φ一貫﹂霞o冥o冥陣o富ヨ臨一9ヨ島島ヨ蕊三ξoω℃震ωoづ霧︸. 8ロの貫登 N 閃蝉巨旨8巷℃巴一象一〇お︷o旨ξ簿餌α8壱oユの09二巴鋤ヨω一αQ鉱ゆ8臨o嵩①βOqOα⇔葺ξお質○℃同一〇. 一一げ︒旨o一〇ρ三εり一の図 ︑繋窪融巨証︑し唇鼻︾︑言臼ヨ富邑一ごヨ︑一︒芸一︒畠霧一認巳畳ビ︒り℃Rω〇三ω一①αq︒ヨ一2巳. αQ.
(6) 早法六 二 巻 四 号 ︵ 一 九 八 七 ︶. 一一六. ぬ忌. ωぎαq巳Qω. ρg目≦ω匿ご目β2訂げ.Φ暮ヨ魯窪冒ω︒一帥ヨ℃震︒︒o富ヨ︑①三︒︒ふ︒︐α︒二β︒・α︒ヨo霧q鋤ヨ房 ︑儀窪一2①g︑づ唇⁝qヨ. g貸①き富巨ぎω9︒薯①一一螢︑目β.ω●g霊ヨg醇︑︷◎巨一一器︑.旨o同ぎン︑2︒3ぎげ8℃富鉱ωロ窪①︒雷注①ユ艮. 鵠巨まのぎ︒嘗q旨訂げ段2のぎαQ呂︒鉱ヨ窓賃β畦︑富a訂毎ヨ.8 ヨ窪ω暮①琶倉箆①B2︒︒<︒三g︒二β8. Φヨき色短蜜ω︒ωコ塁ヨg臣︒ω三一葺一ω獣幡①︒ε︒︒・賓o冥ごヨ富巨訂日訂げ①げ8ヨ目暮二ξ︒富巨一一p︒ヨ象︒ぎ房. oヨ巳信日巴αq臣8三ヨ 塁日︒一ω 一冨qΦ貯a一一器日o旨ロoωぎαq良ωぎαQ巳霧密a訂ω訂びΦ鼻一帥ヨ碧oB器9ρ三. の&盲一基℃oけ①︒・§①身ΦHきけ\︒︒冨 Φご巴§貯日旨器︒薯Φ=ゆげき葺ミρ三繋8α①ヨ︑α・旨・g.閃窪一①冥︒島一. 茸一●ωあ段≦貫2ヨ2・2︒ω︒一窪諾8℃︒=帥お富邑一再︸粛二昌Φ島go冥器8誘・ω$口餌冒ロωω暮葺三︒αΦ. ω︒ミ一8呂昌窪9コ葺ユ①ぎ巨巳ぼω8帥&ω︒け≦び08盆9㎏88盆P一8Bお爵薫8同す︒︒一ユ①§一〇厩冨︒. <・三日α①ヨo霧貫斡ε肘ごご︒︒惹8諾帥短寅εβ﹃・︒︒雪<︒&窓冴8仁の飴●節一ご螢葺︒目℃貰︒︒象&o巳幕︒. 。. .. H8ヨ巷℃①=象貫富急一ご℃一弩ごヨ℃①窃oき霊β︒ま︒鋤げ①ご巴窪. 窪ω買o臥ヨ岳が鼠三薮を取得せよ︒﹄という文言におけるように︒一方︑富aまという表現は人についても述. ていた︒というのは︑物にも人にも関連しているからである︒物については︑例えば︑一二表法において﹃諸冨・. ︵一︑我々は︑︑.富菖ま︑︑という表現がどのように理解されているかについて︑みてみよう︒実際︑様々に理解され. 島一巨碧目一・肝ωきαQ急需冥︒守一ω︒き葺同︵ω一︒葺島︒冒島鵠巨一ごヨ巨一9 ︒目︶﹄欝巴織自一①2︒3旨ヨ︒日o岳ρ. 嘆のぼ巳一ヴω巴︒江旨8旨ぎ︒口gづ. お髭m葺H︒B宮o肝○℃①篤窪二帥B一一一器︒ご︒︒︸①二目①巳一9・縄巳o︿=帥巨証Φ碧℃巴蝕oo日莞ωω震<oω8学. ・. 注三9魯一冥器8二〇ρ仁ぎ吋自︒富巨証2菖8ぎ益日●︒︒巴一げ一ぎ昌.oヨま︒︒ωR︿ごω巴8同2ω2&匿ヨω段・. 。。.
(7) べられるQ例えば︑保護者と被解放自由人について同法は﹃その︷帥邑証から﹄﹃その︷帥昌訂へ﹄と語っている︒. また︑同法が個々の人々について述べていることも︑確かに知られている︒二︑富昆評という呼称は︑自らの固有. の法あるいはすべての親族の普遍の法によって包含される者たちの総体を示すものをも述べている︒固有法上︑我々. は︑自然ないし法上︑一つの権力に服している複数の人々を︷帥巨まと呼ぶ︒例えば︑冨憲鼠且一奮・馨鐸宇. ヨ旨霧・臣言ω的巨ぎω・駐ご即箏ま霧さらに続いてこの者たちの地位を継ぐ者︑例えば︑男孫・女孫それに続. く者である︒ところで︑家において支配をなす者が︑窓醇雷巨匿ωと呼ばれる︒子を持たなくても︑この名称で. 正当に呼ばれる︒何故なら︑我々は人ばかりでなく法をも確証でぎるからである︒要するに︑我々は未成熟者も琴. 酔霞訂且訂ωと呼ぶ︒また︑罵一霞密筥密錺が死亡した際︑彼に服した者がどんなに多〜−︑いても︑その者たちは個. 々に富巨訂を持ちはじめる︒というのは︑個々人が葛酔震霊ヨま霧という名称を担うからである︒同じことが家. 父権免除された者にも生ずる︒すなわち︑この自らの権利の行為は︑固有の︷鋤昆まを持つからである︒普遍法上︑. 我々は全o︒畠塁窪ωを富邑まと呼ぶ︒何故なら︑℃讐震富B⁝霧が死亡し︑個々の人々が個々の富且証を持つ. としても︑にもかかわらず︑一つの権力に服していた者すべてが︑同じ家と鴨箏より生じた者であって︑同じ者た. ちの富巨薮と呼ばれるからである︒三︑奴隷もまた︷四急証と呼ぶことを我々は常とする︒それは︑盗について. という標題のもとでの法務官告示に現われており︑その際︑法務官は徴税請負人の︷鋤巨雨について語っている︒け. れども︑そこでは︑奴隷のすべてではなく︑ある目的で選ばれた︑すなわち︑税の徴集を目的とした奴隷の一団が示. 一一七. されている︒ところが︑他の告示においては︑すべての奴隷が包括されている︒すなわち︑脅迫と暴力によって財産 古ローマ法における︷弩三ぼの人的側面について.
(8) 早法六二巻四号 ︵ 一 九 八 七 ︶. 一一八. を掠奪された人について︑同じく︑価値の劣った財物が買主ないし彼の︷鋤昌証の労働によって補償される場合の売. 買取り決めについて︒また︑暴力についての特示命令でも富巨薗という呼称は︑すべての奴隷を包摂するものであ. る︒もっとも︑家息も含まれてはいるのだが︒四︑同様に︑︵我々がユーリウスの富巨訂と呼んだように︶あたか. も記憶の源泉から︑また窮極の祖の血統から発生したより多くの人々の総体も︑富旨ぼと呼ばれる︒︶. 以上の≦豆き蕊文から︑次のことをみてとることができよう︒一からは︑︷ΩD鼠訂は多義的な語であって︑物お. よび人という異なる範疇を意味しうるものであると理解できる︒とりわけ︑ここにおいて︑先述した二一表法の二つ. の規定︵五表四および五表八︶の内容が伝わっており︑よって︑二一表法において︷餌葺証という語は人をも物をも. 示Lうる包括的な語義をもつものであったことを確認することがでぎょう︒さらに︑不明確であった前述五表八の内 ︵7︶ 容も︑保護者と被解放自由人との関係を示すものと理解できる︒ところで︑他の史料によれば︑一二表法には︑被解. 放自由人である男子・女子が無遺言で死亡し︑彼らにω巨ωぼ話ωがいない場合には︑被解放自由人の保護者が相. 続人となると規定されているとされる︒これにもとづいて当該規定を理解しようとすれば︑この規定は﹁︹被解放自 ︵8︶︵9︶. 由人の相続財産が︑被解放自由人の︺︷︒昌一蟹から︹保護者の︺翫Ω︒巨萄へと︹移転する︺﹂という内容を持つもので. はなかったかと考えられる︒. 二以下において具体的な説明がなされている︒まず︑二においては︑貯巨ぎの持つ人的な意味を捉えることがで ︵10︶ きる︒まず︑﹁固有法上﹂の鼠菖薮が挙げられ︑これは﹁自然ないし法上一つの権力に服している人々﹂であり︑. ついで︑﹁普遍法上﹂の︷聾筐四が挙げられ︑それは﹁かつて一つの権力に服していた者すべて﹂である&碧象房.
(9) ︵11︶. たちである︒両者の区別は︑﹁同一の権力﹂を判断基準として︑それに現在服している︑現在服していないがかつて ︵皿︶. は服していた︑この差異にもとづくと考えられる︒三においては︑富昌証が奴隷を意味するものであったことを理. 解しうる︒四は︑二とは異なる今一つの鼠巨訂の持つ人的な意味内容を伝えている︒すなわち︑そこにおいてその. 語は﹁同一の窮極の祖から生じた人々﹂を意味するとされている︒従って︑出自関係を共通にする人々という語義を. 融巨﹃が持ちえたと解せられる︒. このように︑<一営き基の法文から︑鼠巨ぎは人をも物をも意味しえ︑そのいづれの意味も一二表法の規定にお. いて現われていると理解できよう︒さらに目を広げ若干の史料を見れば︑富aぎという語はぎわめて多義的に用い られていることが解る︒これについて以下検討したい︒ ︵13︶. 詩巨田は人をも物をも示すと述べたが︑人・物いずれかに常に限定されて用いられたのではなく︑まさに人をも. 物をも包括するよらな総体として用いられる場合を認めることができる︒こうした場合の用法では︑その語が具体的. に何を示しているのかについて︑限定的に述べることはできない︒さて︑限定されている用い方として︑まず︑人 ︵M︶. ︵15︶. ︵16︶. にかんする意味内容を示す場合をみると︑例えば︑先述≦豆き霧法文のように︑コつの権力に服している自由人. ︵18︶. である複数の人々﹂を意味する場合がある︒それほ︑﹁父の権力に服している子﹂であり︑また︑﹁子供たち﹂を示す ︵17︶ 場合である︒けれども︑権力関係の所在を示さず︑.単に﹁人の集団﹂という意味内容を持つ場合がある︒例えぽ︑ ︵19︶. ︒が︑鵠邑ぎの語義説明において︑﹁自由人たち﹂を意味するものと説明する場合である・﹁一門﹂とか﹁一. 舅①ω葺︒. 一一九. 族﹂とかを示す場合も︑﹁人の集団﹂の例に含めてよいであろう︒さらに︑特定の人々を示す場合があり︑それは﹁被. 古ローマ法における㌶三誇の人的側面について.
(10) ︵20︶. 早法六二巻四号︵一九八七︶. ︵23︶. ︵2 1︶. ︵24︶. ︵22︶. 二一〇. 解放自由人たち﹂とか﹁家父権免除者たち﹂を意味する場合である︒このように複数の人々を示すのではなく個人を ︵25︶. 示す場合もある︒例えば︑﹁鵠邑雨の長﹂を示す場合がそれである︒. ︵27︶. ︵28︶. 富巨評が物を示す用例では︑﹁相続財産﹂を示す例がもっとも多く見出される︒直接的に短鼠日自旨ヨとされる ︵26︶. 場合に加え︑$︒︒富ヨ窪ε旨℃段器︒・〇二一ぼm旨における︷四ヨま器①旨讐9および富ヨ旨器ヨき9窓ユoという表 ︵29︶. 現が該当すると考えられる︒8ユo富白藻器醇9ω窪巳器における富凱雨も相続財産を意味している︒そうして︑ ︵30︶. これら一窃鼠ヨ窪葺ヨ℃R器ω①二ぎ茜ヨ &o密目⁝器①H︒房9巳8いずれもが︑一二表法期に存在したと認めら. れる法制度である︒ ︵31︶ ︵32︶ 騰帥巨証が奴隷を意味する史料は多数あり︑︑その多くは︑﹁複数の奴隷﹂ないし﹁奴隷の集団﹂を示すものである︒ ︵33︶. 関連して︑奴隷類似の状態にある者を融巨まが示すという史料もある︒ ︵34︶ ︵35︶︑ さらに︑︷蝉巨訂が集団として存在するならば︑それの持つ機能は︑祭祀実行の単位︑軍事義務遂行の単位である と伝えられている︒. このように︑密巨まはきわめて多義的に用いられていたと理解できる︒ただ︑一二表法における︑あるいは︑そ. れ以前において︑富急証は限定的な語義のものであったとする見解も見出せる︒これらは︑その語の物的意義にか かわる見解であるが︑以下において若干の検討を行なう・. 物的語義の︷㊤巨訂は主として相続財産を意味すると述べたが︑その用法はこうした重要な財産に限ってなされた. という推測を述べようとしたのではない︒けれども︑周知の如き︷曽巨薮と需︒言ごとの意味内容にかんする論争.
(11) において︑一方でこのような推測をなす学説が成立していると考えられよう︒そこで︑この学説にかんし一言してお きたいQ. 盟含ユ8ま霧︒F四臓鵠言簿鵬窪注ごヨ2︒汐8需窪巳呂垢. この論争は︑前述した一二表法五表三に関連しているΩ︒90の文章に見出せる富a薮需2昆8需という表 ︵36︶. 現︑また︑同法五表七a︵Ωo 号ぎダρ㎝ρばo︒. のごω言g馨器窃8︒︶同法一〇表七︵=ぎF﹃田︸ρゴρ9︒oε塁ヨ起葺ぎ器需︒琶陣黛︒虫房90ぎユ巴. く貯ε募諾Φおo震身≦ε目①ごにおける需︒毒ごの語義にもとづいて︑︷四巨証と需2巳鋤とは異なる物.財産. をそれぞれ示しているかどうかについてである︒エティモ官ギーにもとづき︑富巨冨は元来は﹁奴隷﹂を︑需︒琶㌶ ︵37︶. は元来﹁家畜﹂を意味するものであったが︑やがてこの意味上の差異が曖昧となり︑二一表法においてはどちらの語. も財産を示し︑意味上の差異はないとする見解がある︒この説に対し︑貯急薮はおω旨窪9風︑冨︒§ごは同窃 ︵38︶. 莞︒ヨ碧︒冒に相当し︑このように︑富巨訂は経済的に重要な物を︑需窪巳蝉はそれ以外の物を一二表法において. 示しているという見解がある︒後者の見解の系列上にあると考えられるものに︑欲巨まは冨一震鼠昌ま︒・が処分. ︵39︶. 権限を持たない家産を︑冨︒琶ごは冨8諏帥B三霧が任意に処分しうる彼の個人財産を示しているという見解もあ るQ. 一二表法において3巨訂と℃①︒窪㌶とが異なる内容を持っていたとする見解に対し︑次の批判を加えておぎた ︵40︶. い︒一二表法五表三の規定を伝える史料は988のものには限られない︒<一巳き霧︶O繊5もそれぞれ二一表法. 一二一. の法文たりうるものを伝えている︒≦三窪蕊の伝えるものは︑物的財産として遺贈されるものに冨盆巳◎のみを挙 古ローマ法における︷昏三鼠の人的側面について.
(12) 早法六二巻四 号 ︵ 一 九 八 七 ︶. 一二二. ︵籔︶ げており︑他方︑09D一島文では︑遺贈の対象はω尽Φお卿とされている︒従って︑く一℃一き岳の伝える文章にもとづ. く限りでは︑遺贈は需︒毒昼のみについて可能である︑すなわち︑冨一R富ヨ⁝霧が任意に処分できるのは窟︒寮. 鉱餌のみであり︑貯巨薮について彼には処分権限がなかったといいうるかもしれない︒けれども︑この三つの史料 ︵42︶ のうちどれが一二表法の正文であったかを決定しうるだけの根拠は︑存在しないように思われる︒とすれば︑Ω88. 文︑O蝕房文にもとづく場合には︑窓一震富巨=器が℃Φ︒旨冨しか遺贈できなかったという想定は生じないであろ. ︒ヨ⁝霧の処分権が需︒きごに限定されており︑℃①8三帥は短件段鵠ヨ⁝霧の個人財産である う︒従って︑98 諏 魔 ︵43︶. とする見解には︑史料上の限界があるといえよう︒他方︑篇︒きごが冨ω霧︒窮讐9冨のみを示すとするなら︑一. 二表法五表七aにおいては︑こうした重要でない財産の管理のみが扱われていることになり︑より重要な財産である ︵44︶. 鼠三訂の管理は精神錯乱者にまかせられたままという結果となる︒これでは︑五表七aの持つ精神錯乱者の保佐の. 目的が︑何ら達成されないのではないだろうか︒従って︑少くとも五表七aにおける窟︒盲㌶は︑冨m目︒︒巳︒菅を. も意味するものと考えねぽなるまい︒このように︑℃①2巳鋤が限定的には用いられていない法文が存在するならば︑. 他の法文においても需︒雪ごはそうした用法で使われていない可能性が生じ︑逆に︑富巨証もとくに冨ω巨き・. ︒冒に限定して用いられた訳ではないと考えられよう︒以上より︑︷帥菖証は︑相続財産といった生活の物質的基礎. にかんする重要な財産を主として意味すると考えられるが︑冨︒︒幕o誉き9営をも意味しているといいうるであろ うo. ところで︑一二表法は︷薗巨まと需︒弩欝とを内容上区別なく用いているとした見解にあっても︑富巨一冨は本.
(13) 来は需︒琶ごと異なる語義をもったとされた︒これは︑富巨証のエティモロギーにかんする問題である︒エティ. 頴邑澄9D葺雷ぎ菩︒冴ぎヨ一巳び房象8げ讐賃﹄ぎ旨ヨ身図簿冥ぎ8甥αQ窪?. モロギーを解明するものとして︑こうした見解は︑例えば次の閃︒ω葺ω文を引ぎ︑富邑萄は元来︷帥ヨ巳一であり︑ ︵45︶ ︷帥ヨ三一は奴隷を意味するから︑3巨訂の原義は奴隷であるとする︒ 閃①界マ・︒ρω●<.評巨訂. ユω<08富ε同窓醇g目象︒=︒包富①旧⁝⁝℃o器ΩD70︒8日ぎ①亀㊤B.富ヨ急︑自︒署︒=畳8gΦ議算︵︷ゆ巨・. ぎは自由な人々について用いられた︒そうした自由な人々の指導者また一族の長が︑短一震富ヨ三器・ヨ碧震︷︒︒巨− 一ゆ器と呼ばれた︒⁝⁝その後︑この名辞で︷螢ヨ急も呼ばれるようになった︒︶. 男①ω酔︒℃●oo8ω.<●閃鋤日三一 閏鋤ヨ三紳oユαQo魯○ω9ω鮎9窪α9巷仁自ρロoωの震く房︑3ヨ巴︑ぎヨぎ昏鋤葺びq口α①. 9.︷鋤巨証︑<08芦︵びヨ三霧の起源はオスキー語に由来する︒オスキ1人の問で奴隷は︑融ヨ巴︑と呼ばれた︒従 って︑︑貯凱田︑とも呼ぽれたQ︶. 私にはエティモ・ギーについて述べるだけの能力はないのだが︑この問①ωεω文そのものを見る限りでは︑先の見解に. おけるように︷9︒巨訂のエティモ・ギーを奴隷に限定しうるとは考えられないであろう︒この文章においては︑鵠昌・. 訂は自由人を意味し︑後に富ヨ三一も富巨薮で呼ばれはじめた︑この︷帥ヨ三︸はオスキー語に由来し︑オスキー. 人の間では奴隷が︷鋤目Φ一と呼ばれたと伝わっている︒よって︑富巨富と騰螢ヨ三一との類縁性︑富e三一がオスキー語. の鼠ヨ鉱に由来するということは理解できる︒けれども︑鵠巨証の始源的な語義が貯ヨ急の語義である奴隷に. 一二三. のみ限定されていたとまで︑断言できる程とは考えられないであろう︒もちろん︑専門言語学において︑︷聾凱まの 古ローマ法における︷騨邑薮の人的側面について.
(14) 早法六二巻四号︵一九八七︶ ︵46︶. 一二四. エティモβギーが富ヨ巳陣であると確定しているのであれば︑私には︑異論を挾むだけの力はない︒けれども︑閃①ω・. 窪ω文そのものからは︑盆巨訂のエティモ・ギーについて確証できないのではないだろうか︒本稿は︑エティモ・ ︵47︶. ギーそのものを扱ったり︑それを挙証の手段として用いたりはしない︒従って︑例えば︑︷四巨証の持つ語義のうち. で人的側面に比し物的側面の語義が本来的なものであるとする見解もあるが︑こうした見解の当否については︑本稿 ︵48︶ は扱いえないのである︒また︑この見解もおよそ確定的な根拠を提出しうるものではないであろう︒. ︵49︶. さて︑本稿は﹁家族﹂論に接近するものであるから︑以下においては︑人的側面についての︷◎邑一ご研究にかん し︑概要をみておかなければならない︒. の確. まず︑我々にとって欠くことのできない吉野悟教授による古・ーマ法における﹁家族﹂研究の検討からはじめよ ︵50︶ う︒吉野教授は︑古・ーマ法における﹁家族﹂を貯巨ぎとされ︑これを﹁単婚小家族﹂と捉えられたうえで︑それ ︵51︶. に先行する﹁家族法の前史﹂への接近を図られる︒その作業は︑一二表法五表四における品醤葺ω鷺○臨ヨ蕊 ︵52︶. 定と︑品き葺ω冥o義ヨ蕾自体が︑かつて︑富急ぎが法的単位として確定される以前には︑﹁大家族﹂として集団. ︵53︶. を構成していたことを論証しようというものであった︒これは︑先述した≦筥き霧法文二の後段における﹁普遍法. 上﹂の富巨雨の定義が︑現実に﹁大家族﹂として存在していたことを示すことを目的とする研究であった︒その論. 証のために︑品冨窪︒︒冥寅冒霧の確定︵﹁氏族員﹂﹁宗族員﹂﹁最近宗族員﹂﹁家族﹂そして﹁宗族関係﹂の相互連 ︵54︶ 関と差異の論証︑集団としての﹁宗族﹂を﹁近親﹂として三世代からなる﹁宗族集団﹂であることの確定︶また︑. 轟塁εω冥o臨日房により構成される﹁宗族集団﹂の具体的在り方︵﹁宗族集団﹂が現実に生活を営んだ例として.
(15) ︵55︶. ︵57︶. 8扇9江仁旨震︒8ぎp︒ぎ︶の解明を試みられる︒さらに︑この品塁9ω冥o臨巨議によって構成される集団か ︵56︶ ら﹁小家族﹂への移行︵⇔&o富ヨ旨器①&零q口詩︒の意義︶︑Φ讐⇔葺ω嘆該冒器を相続法上規定する一二表法五. 表四の意義︵もっとも︑相続のみならず︑後見・保佐についても説かれる︶について明らかにされている︒とりわ ︵58︶. け︑﹁小家族﹂への移行においては︑﹁宗族団体﹂としての﹁家族﹂の持つ機能︵軍事・宗教・生産・消費・教育︶. が︑他の社会的集団にとってかわられていくと指摘されている︒以上のようにして古・ーマ法の単位である﹁小家. ︵60︶. ︵61︶. ︒菖証の成立を明らかにされた後︑吉野教授は︑﹁小家族﹂たる富昆証の分析に当られる︒﹁小家 族﹂としての︷9 ︵59︶ 族﹂の規定は﹁家父長たる夫と妻とその子孫からなる﹂というものであり︑一方︑﹁家父長とその権力に服する人た. ち﹂とされているようにも読みとれる︒後者の規定は︑先述≦屈き霧法文二を引いてのものであるが︑とりわけ. 当該法文二の前段にもとづくものと考えられる︒同様に︑前者の規定も当該法文二の前段に示される︷ρ・昌ぎ構成員. にもとづくものと推測されるQ従って︑吉野教授の﹁小家族﹂としての富巨﹃は︑構成員・彼らの関係を権力関係. にもとづかせたものであり︑≦且き岳法文二の前段﹁固有法上﹂の鼠昆澄の定義に基礎をおくと考えられる︒そ ︵62︶. うして︑この﹁小家族﹂たる盆巨﹃の分析に際し︑吉野教授は︑﹁家父長権﹂という権力と権力関係に注目されて 考究をなされている︒. 以上みてきたように︑吉野教授は︑﹁家族﹂を集団であると捉えられる︒そうして︑≦甘き霧法文における二つ. の富昌訂の定義を︑それぞれ集団として捉えられ︑﹁固有法上﹂のものに先行する段階として﹁普遍法上﹂のも. 一二五. の︑すなわち︑﹁宗族団体﹂を見出されている︒このように︑﹁固有法上﹂の定義と﹁普遍法上﹂の定義とが史的な先 古ローマ法における︷薗讐鼠の人的側面について.
(16) 早法六二巻四号︵一九八七︶. 一二六. ︵63︶ 後関係にあるとされるのである︒ところで︑く一豆き霧法文四における定義について︑吉野教授は﹁氏族に関連﹂す. るものとされているが︑それ以上は述べられないようである︒そこで︑この四の定義が他とどのように連関するかし ないかにつき︑他の学説をみなければならない︒. ︵65︶. 吉野教授における﹁宗族団体﹂としての﹁大家族﹂から﹁小家族﹂への移行にかんし︑その説が学説上どのような ︵64︶ 意義を持ち︑位置づけられるかについて︑小菅芳太郎教授の詳細な研究がある︒そこにおいて︑小菅教授が﹁諸説が. くまなく取入れられ﹂ていると評価された訳霧Rの説をみておこう︒ ︵66︶. ︵67︶. 因霧Rも︑当該<一営き島法文を引き︑密巨訂が人をも物をも包括するものとしつつ︑人の集団としては︑当. 該法文二における﹁普遍法上﹂のものを﹁大家族08ω器富ヨ⁝①﹂︑﹁固有法上﹂のものを﹁小家族国一①一誇富ヨ旨ε ︵68︶ とし︑﹁大家族﹂を﹁宗族団体﹂とし︑これが﹁小家族﹂へ分解するとしている︒さらに︑当該法文四における定義 ︵69︶ ︵70︶ は︑富巳訂と碧霧の同一視であるとし︑鳴霧について述べられる︒αq窪ωとはOのω魯ざ魯冨語ききαであり︑ ︵71︶ 国家権力確立以前に社会的単位として存在していたものとされる︒よって︑当該法文四の︷②邑訂の定義はαq︒富を. 示すものであり︑先の法文二にさらに先行する段階を示唆しているととらえられることになる︒このように︑≦亭. ︵72︶. ︵73︶. き霧法文における人的側面にかんする︷餌巨萄の定義は︑それぞれが集団として歴史的先後関係を持つものと理解 されていることが判る︒. 以上の如き理解︑また︑﹁大家族﹂から﹁小家族﹂へという発展図式は︑一般に周知のωo獣窪$理論の批判・継. 承にあって︑基本的には︑変更を加えられないものであったと考えられる︒もちろん︑始源的段階におけるαQ︒霧と.
(17) ︵74︶ か﹁大家族﹂とかの構成が︑血縁によるか地縁によるかについて論争は存在する︒けれども︑ωo課き8理論に対す. る検討と批判が集中したのは︑始源的段階における集団の長が持つ絶対的権力の存在︑および︑それの古搾ーマ法に. ︵76︶. おける窟一段鵠ヨ三霧が有する権力への直接の承継という点であったと考えられる︒例えば︑﹁兄権制﹂という﹁年 総︶ 長者支配﹂の想定︑ないしは︑そうした年長者の持つ権力が相対的であることの認識︑さらには︑権力そのもの存在. の否定︑例えば︑8漢〇三qヨにおける﹁兄弟同権制﹂の想定︑このような形で批判が加えられていったのである︒. ︵77︶. いわば︑古・ーマ法における℃簿震密ヨ⁝霧の持つ権力の発生にかかわる議論と要約することができるのではない だろうか︒. ごく単純に性格規定をなすならば︑古ローマ法における窓一震富ヨ⁝霧の持つ権力についての起源論といいうるの ︵78︶. ではなかろうか︒しかし︑私は起源論そのものを扱うことはしない︒本来起源的な状況については︑確かな史料を欠. いているため︑再構成は困難なのではなかろうか︒かつて述べたことがあるが︑起源論はむしろ現存する制度の意義. を解明するための一つの傍証にすぎないと思われる︒とするならば︑まず先行するのは︑そうした制度の意義確定で. あり︑同時に︑意義を導き起源論を可能とする認識そのものの獲得ということになろう︒以上から︑まずなされるべ. きことは︑二一表法期における諸規定を律している﹁家族﹂の構成原理の解明ということになる︒そうして︑従来の. 認識︑すなわち︑﹁大家族﹂から﹁小家族﹂への発展図式を検討しなければならない︒その場合︑この発展図式が︑. ﹁家族﹂そのものの持つ内的要因にもとづくものなのか︑それとも︑﹁家族﹂を超えた他の要因にもとづくかについ. 一二七. て検討することとなろう︒もちろん︑二一表法期における鵠凱薮なるものが﹁小家族﹂という概念枠組によって処 古ローマ法における笹三薮の人的側面について.
(18) 早法六二巻四号︵一九八七︶. 一二八. 理が可能であるか否かについても︑検討しなければなるまい︒もし︑この概念枠組が富昆訂の分析には不適当であ. るとなるならば︑本稿にとっての分析基準を提示しなければならない︒また︑﹁大家族﹂から﹁小家族﹂への発展図. 式に問題があるとされるならば︑あらたに︑﹁家族﹂にとっての認識としての歴史理論を示さねばなるまい︒そうし. て︑そのような認識を実証しうるような法的素材が見出されねばならないであろう︒次章以下では﹁大家族﹂とか. ﹁小家族﹂という概念︑さらに﹁家族﹂という語・概念を検討するととから始め︑一二表法期における﹁家族﹂の構. G島一〇αq霧旨ω尽o話凶﹂3ごω①︒︒一〇︒. 9二①αQ器降の爵o冨蔚ぎξω①ωけ9. d二一〇αQ器旨ωq℃R窟o§すε一〇一薯oω暴o器どぎごのoω8︒. 一二表法五表三の規定たりうるものについては︑次の史料が伝えている︒. 成原理︑その原理の法的なあらわれ方を︑解明することとしたい︒ ︵1︶ <一やF置 O帥凶︒ρ認 勺oヨ℃︒Uふ9 一 9 旨 O. 国園︾等の諸校訂本が当該の規定として採るものは︑≦豆響臣の文章である︒他方︑他の史料を=一表法の正文と. HN︸旨︸冥乙¢け二①αq器の一けω臣o器一﹂鼠ごωo︒︒8︒. これらのうち︑卑目9. 8ぎ¢︒︿o戸ωけ留串偉︒目置9H︵這困︶恭o︒ があり︑Ω83文を支持するものには︑ωoω〇一〇ンO ωN9︵ご隙︶8碧譲讐ω8℃︾︸閑守. して確定しようとする試みもある︒例えば︑09︒一霧文を支持するものには︑囚霧9竃 Up︒の葺&巨ω︒ぽごω︵らお︶﹇U︾二一匿︷山冨マ. 目①o︷爵o首↓嘗一8︵這誤︶﹇H首↓昏山9牢がある︒ ︵2︶このように翻訳することについては︑本稿二章三注︵2︶を参照されたい︒. ているからである︒該当箇所を参照されたい︒. ︒きのゲR窃・品召ξω℃H呉ぎ島・αQ冨艶窃等に訳を附さなかったのは︑こうした人間の範疇について︑本稿二章三において検討したいと考え ︵3︶︒. 次の史料から明らかになると考えられる︒. ︵4︶五表四におけるのきのぽおω・品霧言ω筏呉ぎqωの関連等については︑後に検討する︒当規定における富邑まが相続財産であることは︑.
(19) り︑第一にの三ぼ器留ωに帰属する︒︶. 08ω﹂﹂旨窃8歪日ぼ村&ぎ帯ω震一品︒目㌶ぎ一節旨ヨ賢ぎ信ヨ&ω8のぽお留ω窟三口3. ︵無遺言人の相続財産は︑一二表法によ. この史料は︑五表四における事例の前段階を述べていると考えられ︑よって︑五表四における隔餌旨ま目はぎお隻鉾窃に相当し︑従って相続 財産を意味していると考えられる︒ ︵5︶前注︵3︶参照︒. にすぎない︒. ︵6︶これら史料以外では︑例えば︑一二表二bの内容を伝えるとされるO典合趨において︑塗す歪ヨ富ヨ崔器という語が見出せる等の程度. ︵8︶鼠o筥霧ΦP↓ ︒︒︒︒. 霧且ω畠①ωω冨壁話︒窪目︵一︒ ︒︶﹇Uω勇●昌器田←寄︒︒9U器&目圃ω魯︒娼ユ︿終︒︒窪一︑︵お謡︶丁菊℃﹂﹈一8.︑●. ︵7︶O瑚一D一﹂臼る玉9≦℃﹄︒﹂︒. ︵9︶本稿二章三において︑無遺言相続における法定相続人の順位について扱うが︑そこにおいては被解放自由人を被相続人とする場合の法定相続. 一臼︶︒他方︑被解放自由人女子の相続財産は︑一般に女子が. はとりあげていない︒ここで簡単に述べておこう︒被解放自由人の法定相続人の順位は︑第一に被解放自由人の誓一訂話留ω︑第二に保護者で. あり︑保護者が死亡していたならば︑保護者の卑属がその地位に就く︵O象ど. は︑被解放自由人は品冨ま︵本稿二章二︑三に叙述︶を持つことができないから︑生来自由人ならば品塁9ω冥與ぎ5が就くはずの法定. の巳げR&9を持ちえないことにもとづいて︑専一的に保護者の帰属となる︵○鎮曾齢︶︒このように保護者が法定相続人たる地位を持つの. 相続人の第二順位︵本稿二章三に叙述︶に保護者が就くとされたことにもとづく︒国鋤ω9勾型圏﹂8二負幹Uo9葺葺目︵おお︶器一.. ︵10︶窓一臼貯目旨器以下例があがっているが︑そのうち窟酔R富舅旨器も︒︒償=5一ωとして﹁自らの一湯に服している﹂時﹁自らの権力に服し. 国ワ﹈Oら. ︒︑. ている﹂と解しうることについて︑原田︑早研二五︵一九八二︶二二一貢以下︒ ︵11︶冒岳噛型㌔帆自落ど詣こ閃α営一ω︒ぽωギ一奉謹o︒窪髄︵一︒お︶﹇. 2︶もっとも︑告示ないし特示命令において︷㊤包田が奴隷を意味しているという文脈は︑古瞬ーマ期とくに一二表法期における︷帥含演の語. 義を直接に伝えるものではない︒. ︵1. ︵13︶頃巷︒U.聲多ω二拝qω一鳩$︸ご匹窪げ↓ユ員ρρO︒︒脚9願O二些︾目●合伊ε二騨Ω︒・ ピど&◎関運して︑℃琶・U・8・. 一二九. ∪・ωoo一9譲二瓢●U.認︸倉Σ℃貰一●. ︒ε葬q匂oご08竃・二山︒U︒ω尉記︸ω二穿聾ωざ9曾O鎮U●㎝9一9お9ドぎ︷帥日讐国P口ぽお︵ぎ︷㊤巨一審匿β魯段①︶という. 邸℃o. 表現も総体としての意味に相当するのかもしれない︒<ずqω9ど嶺篇包●U.⑬8鹸倉ω8①く. 古・ーマ法における︷帥且富の人的側面について.
(20) 早法六二巻四号︵一 九八七︶ ω9ρ曽︸冥. 評マ∪●卜︒Pρ︒︒εノ\一℃.一︾︒ω一︸. U・ ︵14︶. ρ卜︒●. ︒℃99 ℃墜 勺o目℃︒U●ω︒. 一︾. ωトの℃. 一導Nq℃. N旧勺一帥娼鉾. ωQ o︸ O G 脚蜜四域O.一︾︒ωO馳. n︒︿●男螢ヨ峯一卑・ oO︸o ℃●O. ωO帥O<. 一一. 矯. U︒ω︒ ︒﹂O﹂﹂︒甲一伍●じ●G ︒ピ輿︒㌔窪一. ︵16︶<一℃・ U●㎝Oし9. ︵15︶. OO噂ω旧. ︵17︶ζo傷. <σ●. U■塁ご謡︸P ●. <一ワ. O巴●. ㌍一〇P. U︒ω9一﹂90 ︒︐. 一〇ω甲一〇㎝︷● ω︷隔●. ωいOlO甲O帥ゆ9N矯. 一一〇甲<一℃︒NOい. ↓円陣昌●. ㎝矯. 鱒︸. O︒. ℃①桝㎝.. ︸. ω︸. NN脚︽∪一〇. 一N旧一傷. 幣﹃昌︒O℃. ω一﹄刈も−︒二畠︑ ユOO︷︷︒卜D矯. U﹂﹄﹄ωい評マU●G︒89︒二店︒U 一㎝甲灯一節口幹. ︑一9直9. U︒一︒も﹄ふ甲Ωρ冥09︒p8一︒二穿留07一ふ98S. 塞魯o一餌ω●﹈一ミ幽こ一α︒﹂刈︒ ︒﹂︒︒ら︒︐. 菊℃ーも輿ω一ご浮器♪菊勺●一しo翼﹂oo︷←苞o葱︒き鵠・閏. U・. .. 二二〇. ωご刈︒︒﹄伸山pU6ωご. ︒P繭︾一ρ一い ︶<陶マ U︒G. oε身 誠蜂o鼠8一 一導梅o魯息8陣o浮①o. U﹄戯℃一も一﹂O二鮮Uふ9一9一①︒も︐㌔︒︒昏U﹂﹂㎝︾ご峯Uる匂轟矯ωご一俳UgN﹂も二畠︒. Uるρ鐸冥︒い≦pU.塗一9一し①㌔一帥葺.↓誌β﹄︸一﹄o︒旧Ω9質09①︒﹂︒ふ㎝●. 2尊o一郵雨. とくに死者たちを意味していると︑O魯O・FSqを理解できるかもしれない・. ︒Ω︒●勺岳一.9鮮ら︒O芯昏畠o葱5◎. 象話曄げ一﹂﹂︒二負冥o竃自︒旨身8器富ヨ法§という表現も︑人の集団としてコ門﹂コ族﹂ を率いる場合と考えられる. ︵18︶問︒ω﹃. ︵19︶Ωρ. ︵20︶. かもしれない. ︵21︶. U︒ω一︸①O℃. O一〇・. エゴより世代の上の者たち︑. 評℃●. ︵22︶. ︵24︶. 鱒O℃. 山︒器讐げ﹂︸ω︒︒. ︵23︶. ︵25︶. O巴●. N鳩. 一〇〇鳩℃一︒︷. ︵26︶. <一サ. 一〇鳩. ︵27︶. O鉱︒. ㎝O℃. ︵28︶. U. ︵29︶. <一℃︒. n.. 勺o目℃●. Oo一︒. 菊oヨ螢昌 い 睾 ︑ ︵ お 謡 ︶ マ ︸ 〇 一 〇 惹 ︒ N. 冒鵠踊区§竃ご. o隔. ︵30︶. ︵1 3︶ ︵2 3︶. bo. }.
(21) 曳貰壁ζ穿ρ願ニニご剛昏↓ユ罫ρ歴鵠■なお︑く一マq塗一9ピ旨は一人の妓隷を意味するものとして富臼旨働を用いている︒. U・卜oピごごご答U︒曽鳩一鳩b︒9碧箆9U︒暗矯9一︸質ら勺貰一●o D①葺●99き頴ω酔●サo︒9︒︒︒︿ 評ヨまε一山こマo︒8ω・<︒評睡巳ご. ︵3 3 ︶<ぎ︒∪●ホ℃一9一︸一〇︒齢. わち︑Ωρ留o牢ご一8課において︑夫婦︑親子︑兄弟︑イトコといった人々が一つの3ヨ霧に生活し︑これらの人々がさらに増えて一. 4 ︵ 3 ︶閃①鈴男謡ωも︐<●悶ε巳震一勲関連して︑Ω9留o斥一﹂8鍔ただこのΩ88の史料は直接︷帥忌証に関連するものではない︒すな. つの3ヨ臣内では生活できなくなると別の&目5が創設されるとしてあるQΩρ留象いご§韻では︑このように共にくらしてはいな. い人々が︑共通の先祖にたいする祭祀と墓を持っていたことが伝わる︒ところで︑Ωo︒留o舜ご§躍において夫婦が社会にとっての第一. 夏く.ρお︸ 一 甲 蒔 ︒. の構成単位とされているが︑この考え方は古ローマ法とはなじまないものである︒本稿二章二を参照されたい︒ ︵5 3︶. 認︷∴溶器①び︸︸.工紹脂許嵩覧. 篇伍こ男や押O黒らUδ&陣︸O O毛津話窪娼ぎ似蓉δ馨帥注勺お︒一器乙︒ぎ巴菊o−. ︵36︶当規定には品まごω・磯窪琶窃を見出せるため二章三において検討する︒訳は該当箇所に附した︒. 日9 ︒pピ餌項︵おき︶﹇UUま毘二旨舞こoδ惹自U蜜畠○一器︒﹂$い二8..文献にかんしては︑Uま匹伍ごち.を参照Q. ︵訂︶竃o目臼ωg︸ω勇●頃. Ooおρ目﹈一きヌ文献に. 菊α急ω︒﹃①ω準陣毒貫①︒窪獣ω欝︷α陣①. 閃閏﹈ぢ監とくに︒︒ごωo氏目$︸乍︾Ooおo良島葺εきヨきo口︵ごま︶﹇. ︵38︶浮oユ轟︸卑くoP国筥註o犀一暮αq品Φω︒露︒巨o留ω&欝び畠聲男①畠錺︵一︒︒逡︶o︒一︷臣●甲ζ罪︒旦ピ. 一三一. 濠母犠乙腔ぼび題楠ωN9︵一8. ︶き文献に. ︒ぽユ38α窪ω避①はω畠窪︾犀&o昆o山R毛置器霧魯鋒器富矯包三出艮臼N冨蓄ρN一9︾夢︒N︵一8ω︶︹未見︺甲 ω一9ロ轟︒. ついては︑U陣診αご8︒を参照︒. N簿90箆o密累囲︵ごO︒︒︶﹇. ︵39︶毫一帥器帥ぎ竃. 民霧①び匪︸ ミは甲こσ富u内qβぎど園頃●︸鐙.引U一σ巴ごbo竃●. ∪δ巴ご認︷.. 一二表法五表三の正文を確定しようとする見解があることについて︑ 前注︵1︶参照︒. 前注︵−︶参照 ︒. 前注︵−︶参照 Q. ついては︑Uδ巴ご8︑︑いを参照︒. ︒︶8刈.二負ωN爵︵6ホ︶臨碧ピゆぼoヨ鶉留即き︒一零二 囚oω島鼻R一乍 u ω N 誘 ︵ 一 8 G. ︵40︶. ︵41︶. ︵42︶. ︵43︶. ︵岨︶. 古ローマ法における貯鼠鼠の人的側面について.
(22) 早法六二巻四号︵一九八七︶. ︾. 竃o一一一①. ︾. 腿頃○︷置きF︸扇. コニニ. ■oD鼠訊ω畠窃︒ξヨ〇一〇αq一の畠窃薯酵富昔q畠一︵一8︒︒︶. U一&○巳霞Φひ¢睡o一〇αq陣ρ器8ぽ一節口αq5一曵ぎo︵むG︒O︶ω8h. エティモロギーにかんしては辞書を挙げるにとどめる︒ミ巴留︸︾. ︵45︶U一αωαゴ旨︒. ︵46︶ ホ箆←国旨2. ︵47︶ζ響①旦幻四︸お牢とくにお牢騨ゑ①馨毎Pρ毛;HOぼ&8該88国震ζ閃O臣琶い餌≦目︵お認︶5牢とくに一〇︐. 霞○目目器pω昂︒目﹂O.︐原田慶吉︑国家四二−一一︵一九二八︶九八頁注⑨を参照︒. ︵48︶冒房 囚琶落ご菊国︸8いとくにζ葺虫のの見解にたいして︑ま話U丙華竃ご菊ワ︸8︑・国諾︒び園78やはより慎重である︒さらに︑. 下︒. ︵49︶吉野︑専大論集二〇︵一九五九︶二七頁以下︑同7iマ法とその社会﹄︵一九七六︶六一頁以下︑同︑家族史研究一︵一九八○︶九七頁以. ︵1 5 ︶吉野︑専大論集二〇︑二七頁・. ︵50︶吉野︑専大論集二〇︑二七頁︑同﹃ローマ法とその社会﹄六二頁︑同︑家族史研究一︑一〇五頁︒. 同︑家族史研究一︑︼〇三頁以下の叙述が現われてくると考えられる︒. ﹁同じ. ︵2 5 ︶吉野︑専大論集二〇︑二七頁以下の主題はこの点にあると考えられる︒この成果にもとづいて︑吉野冒ーマ法とその社会﹄六一頁以下︑. 吉野︑専大論集二〇︑二九頁以下︑同﹃ローマ法とその社会﹄六二頁︒. 吉野︑専大論集二〇︑二七頁︒. 吉野︑専大論集二〇︑三七頁以下︑同7ーマ法とその社会﹄六四頁︑同︑家族史研究一︑一〇五頁︒. 吉野︑専大論集二〇︑三五頁以下とくに三七頁︑同﹃・ーマ法とその社会﹄六三頁以下︑同︑家族史研究︸︑〜〇四頁以下︒. ︵図︶ ︵55︶. ︵53︶. ︵56︶. 吉野﹃ローマ法とその社会﹄六八頁以下︒ 吉野﹃ローマ法とその社会﹄六二頁︒. 吉野︑専大論集二〇︑三九頁以下︑同﹃ローマ法とその社会﹄六二頁以下︒. 吉野﹃ローマ法とその社会﹄六五頁︒. ︵57︶. ︵59︶. <蔵き島法文の引用の仕方は︑︷の巳まを人をも物をも含むものとしたうえで︑本文に挙げた規定とく菅き霧法文二後段における. ︵58︶. ︵60︶. 吉野︑家族史研究一︑九八頁以下︑﹁家父長権﹂という表現に関連して︑同︑家族史研究一︑九九頁以下︒. 家と氏族に生まれたすべての宗族﹂という規定があがっている︒. ︵61︶. ︵62︶.
(23) ︵63︶. 小管︑法史一八︵一九六八︶ 一頁以下︒. 六二頁︒. 小菅︑法史一 八 ︑ 二 頁 ︒. 吉野冒ーマ法とその社会﹄. ︵65︶. 囚錺oび国即. 囚p器ン閑型 督㎝900!. ︵64︶. ︵66︶. ︵69︶. ︵68︶. 囚窃R︸カ℃︐ 押器︷︐. 区器o♪閃勺︒. 因器①び菊コ H︸0ω■. 一︸器鱒︒●. 囚器①び男型 H ︸ ㎝ ρ 9 い. 一︸㎝900津. ︵67︶. ︵71︶. 霞o鉱oさ園. 7鼠. 器一鉱の目窪欝⁝お留陛9帥3露o︒ぎ一︵お奨︶ω幾晒ら︸αお. 爵零など︒. ︾ζ㊧嶺猛一〇︷爵①国o筥目勺ユく簿oい髄≦︑. 区餌 訂ど幻勺. ω○無弩5の理論を概略的に紹介しておく︒国家がいまだ存在せず︑また弱体であった始源的段階にあって︑﹁家族﹂は自ら国家的機能を担っ. ︵おωo GO ︶一旧. 例えば︑ 囚藤ぴ一R︸ωこO窃o匡oぼo留ωHα日δ畠窪男の畠畠︵一80︶N刈牢脚ω蓉冠睾倉饗.薯. ︵70︶. ︵72︶. ︵73︶. るものとなった︒その固有の権力こそ︑首長の持つ完全な権力であり︑政務官のぎ℃Rξヨに匹敵するものである︒とりわけ︑相続において︑. た︒すなわち︑内部的秩序の確立と対外的防衛の機能を持ったのである︒そのような機能を実現するために︑固有の権力を媒介として構成され. 始源的な﹁大家族﹂における完全な権力を有する首長の地位の継承が︑彼の遺言に見出される︒すなわち︑遺言とは︑首長の権力に服している. 者たちの中から︑その後継者を選出する方法であった︒このような首長の完全権力に率いられる﹁大家族﹂は︑古ローマ期の︷帥巨額における. 強大な窟一段富ヨ籏霧の持つ権力に見出すことができる︒そうして︑始源的な状況は︑古ローマ期の強大な家父長権に残存したのである︒. 研究﹄︵一九七五︶九七頁注︵14︶を参照︒学説状況については︑船田享二﹃ローマ法 四巻﹄︵一九七一︶二五三頁以下注㊧を参照︒. 劇8雷艮ρOo冨o﹂︵お8︶q︷︷乙首︵一80︶鴇牢ω呂鵠ロ9説支持の文献については︑図器Φび閃型朗留︒..博佐藤篤士﹃古代ローマ法の. もそのような文脈において理解できよう︒民霧9囲閏Hふ無・は︑﹁家族﹂集団. ωo氏弩措は始源的段階ではありながらも︑血縁集団というよりむしろ政治的な地縁集団と捉えているようである︒ω9♂旨ρOO嵩9坦. ・R≧塗身堕Oこ因α目一零ぽω自芭σQ窃︒露畠9︵ちお︶虹. ︵四︶. ユ件δ3ヨきo一︵一濾G︒︶お9. 一三三. が親族関係・祭祀・経済的目的に従って集住していくことに求めている︒Uo閃冨篶肪9は血縁集団とする︒U︒宰§身9ワあ8臨帥脅一島・. 古ローマ法における鵠鼠訂の人的側面について.
(24) 早法六二巻四号︵一九八七︶. 一三四. oN諺︵ち9︶一︷やは︑本釆 ︵75︶凶舘9囲型一.︵6留︶お︒.︑男墨三賃畠簿︑︑︵ただし︑該当箇所は第二版では削除されている︒︶ω︒けF国■矯o. 守蕊℃ωN葦G︒﹂OもO︶を承認するものであるが︑始源的な﹁大家族﹂から古ローマ法上の﹁小家族﹂への移行の過程において﹁兄弟同権制﹂. っN鐸嵩︶始源的な段階における首長の権力の完全性︵ただし︑それは最年長者制における兄権制とされる︒ ω9鼠旨︒を支持し︵切①三︸o. 8霧o﹃︐. を想定している︵ω①鼠℃ωN譲﹂一︶ことに注目すれば︑切o篤き器説支持を基本とする見解にも︑その始源的完全権力が変更を被らずに継承さ. 頴9ωきR︵一〇ら︶お︷一︒いわゆる震oδ8昌鼻oたる. れるという点にかんしては︑修正を加えていると理解できるのではなかろうか︒. 3ヨにおける﹁同権的構造﹂﹁成員の厳格な平等﹂について扱われるものである︒. ︵76︶とりわけ︑譲一8鼻oさ国︸ω090富ω︵一80︶一認︷︷●とくに一$R二山. ︵78︶原田︑早法六一ー一︵一九八五︶一三一頁︒. ︵77︶小菅教授の法史一八における学説整理は︑この点で私にとりきわめて有意義なものであった︒. ∬ 人問関係としての欲巳匿 一 ﹁家族﹂研究の方法にかんする若干の検討. まず諸学説のいう﹁大家族﹂﹁小家族﹂という概念範疇が何を示すものであるのかにつき︑検討していきたい︒け. れども︑それに先立って︑方法にかかわる次の問題が存することを忘れてはなるまい︒すなわち︑古冒ーマ法上の. ﹁家族﹂を分析するに際して︑何らかの﹁家族﹂の本質に従って︑その分析を行なうべきか否か︑という問題であ. る︒討巨訂が﹁家族﹂にとっての本質を持つが故に︑︷㊤巨ぎを﹁家族﹂と捉えうるのだとされるならば︑﹁家族﹂. ︵1︶. にとっての本質は何であるのかについて解明されなければなるまい︒吉野教授は次のように述べられる︒﹁すべての. 現代家族と異なる特徴と構造がローマの家族は家父長制家族であるという言葉で集中的に表現されている︒﹂この文.
(25) 章の伝えるものは何であろうか︒我々の現代﹁家族﹂とβーマの﹁家族﹂はまったく異なるものであるのか︑それと. も︑﹁家族﹂そのものの本質において異なるところはないが︑その特徴と構造において各々異なるものであるのか︒. 前者であるなら︑それぞれまったく異なるものを﹁家族﹂と呼ぶことの意義は何であろうか︒後者であるなら︑﹁家. 族﹂の本質とは何かについて示されねばならない︒私には︑諸学説においては︑後者の意味での﹁家族﹂の自明性が. 前提とされていると思われるのである︒従って︑以下では︑﹁家族﹂の本質にかんし若干検討してみたいが︑このよ. うな基本的なことから問題を起こさねばならないのは︑諸研究者には﹁家族﹂という範疇に常に明証性が伴っている. と思い込まれていると考えられるからである︒けれども︑以下における検討は︑﹁家族﹂の本質・普遍的定義にかか. わるものであるが︑そうした本質規定・普遍的定義が成立しうるものであるか否かについての検討をまず行なうべき. であろう︒何故なら︑﹁家族﹂の普遍的定義が成立しうると確立されていないならば︑すなわち︑﹁家族﹂にとっての. 本質規定が存在しうることが証明されていないならば︑そうした本質規定・普遍的定義の成立自体が不確実となり︑. 一定の本質にもとづく分析も有効なものとはいえなくなるからである︒よって︑以下では︑﹁家族﹂の普遍的定義と それを抽出した方法についての検討を行なう︒. ﹁家族﹂の普遍的定義として代表的な見解は︑マードックのいわゆる﹁核家族昆巳窪円融aぞ﹂説であろう︒﹁核 ︵2︶. ︵3︶. 家族﹂とは︑典型的には︑一組の夫婦とその未婚の子どもたちから成り︑基本的な四つの機能である性・経済・生. 二二五. 殖・教育を持つものとされる︒この﹁核家族﹂こそ人間にとっての基本的な社会制度であり︑また︑﹁家族﹂形態に ︵4︶ おいて唯一支配的なもので︑他の﹁家族﹂形態の構成上の基礎単位であるとされる︒そうして︑﹁核家族﹂によって 古ローマ法における富怠評の人的側面について.
(26) 早法六二巻四号︵一九八七︶. ︵6︶. ︵7︶. ︵5︶. 二二六. 構成される﹁家族﹂形態を﹁複婚家族﹂﹁拡大家族﹂としている︒このように︑マードックは︑﹁核家族﹂こそ﹁家 族﹂の基礎であり普遍的存在であるとしたのである︒ ︵8︶. けれども︑マードックの﹁核家族﹂普遍説は︑多くの批判を受けることとなった︒例えば︑彼のあげた四つの本質 ︵9︶. 的機能について︑経済は本質的な機能ではないとされ︑あるいは︑﹁核家族﹂の本質的機能は育児すなわち子の社会. ︵11︶. ︵12︶. 化と大人の情緒安定であるとする見解があらわれる︒けれども︑至極単純にいえば︑夫婦とその子どもからなる集団 ︵10︶ が存在しない︑そのような社会を指摘でぎるならば︑﹁核家族﹂普遍論にたいするもっとも有力な反論となろう︒そ. うして︑そのような社会の実例として︑キブツやナヤール・カーストが示されている︒こうした実例そのものによっ て︑﹁核家族﹂の持つ普遍的存在性は否定されると考えられる︒ ︵13︶. ﹁核家族﹂普遍説はこのように批判され修正を被ってきたのだが︑﹁家族﹂の本質規定そのものを求める試みがな. くなる訳ではない︒例えば︑母と子との関係こそ﹁家族﹂の本質であるとする見解である︒この見解にたいしては︑ ︵M︶. ﹁家族﹂には﹁親族﹂に婚姻によって加えられた﹁親族﹂以外の要素が存在し︑この要素こそ﹁家族﹂を規定するも ︵15︶. のとする学説がある︒ここにおいて︑﹁家族﹂を規定するものは親族関係という血縁関係という要素か婚姻関係とい. う要素かという問題となろう︒けれども︑﹁家族﹂にとって本質的なる要素が親族関係であるのか婚姻関係であるの. かについては︑どのように決定されるのであろうか︒それを決定する根拠は私には見出せない︒そこで︑そうした本 質的要素を見出す方法について考察しなければなるまい︒. マードックも含めて﹁家族﹂の本質規定を定めようとした諸見解が用いた方法は︑﹁家族﹂の諸形態とされるもの.
(27) ︵16︶. のなかから共通する要素を抽出し︑その共通する要素に﹁家族﹂の本質規定を求めるというものであったと考えられ. る︒けれども︑この仕方は論理循環に陥入らざるをえない︒本来﹁家族﹂として比較対照されるべぎグループがまず. 与えられていないならぽ︑それらに共通する要素を見出すことはできない︒従って︑どのような範囲内のものが﹁家. 族﹂に属するのかにつぎ︑あらかじめ判っていなければならない︒ところが︑どのようなものが﹁家族﹂に属するの. かについては︑﹁家族﹂の本質を基準として識別する以外に方法はない︒とすれば︑比較対照されるべきグループに ︵17︶. 共通する本質としての要素があらかじめ確定されていなければならないということになる︒このように︑この仕方は. 本来的に論理矛盾なのである︒この仕方が有効であるのは︑あらかじめ﹁家族﹂と観念されるグループが与えられて. いる場合のみである︒とするなら︑ある前提によって与えられた﹁家族﹂にしか本質規定や普遍的定義は成立しえな いということになろう︒. けれども︑語の本来的意味での﹁家族﹂の本質規定・普遍的定義を求める方法が誤ったものであるとすれば︑﹁家. 族﹂の本質規定は成立していないことになろう︒また︑﹁家族﹂にとっての本質は存在するかもしれないのだが︑そ ︵18︶. れに至る途はいまだ発見されていないということになろう︒少くとも︑従来の仕方による本質規定は︑特定の前提︑. すなわち︑一定時期の一定社会を前提としてしか成立しえないものであると言えよう︒とするなら︑確立してはいな. い本質規定︑一定社会を前提としてのみ成立しうる普遍的定義︑そのようなものに従って︑古惇ーマ法の﹁家族﹂を. 分析するようなことはできない︒従って︑本稿において以下で採られるべき方法は︑古・ーマ法における﹁家族﹂と. 一三七. いう特殊で限定された対象そのものに限った分析という仕方にならざるをえない︒例えば︑次節で示すように︑古ロ 古ローマ法における︷螢怠証の人的側面について.
(28) 早法六二巻四号︵一九八七︶. 一三八. ーマ法上の﹁家族﹂そのものを本質規定するものは親族関係・婚姻関係いずれであるのか︑という問題の立て方をす. るのである︒このように︑本稿は問題を立て叙述を行なう︒従って︑前述吉野教授の文章に関連させるならば︑本稿. ︵19︶. は現代の我々の﹁家族﹂と古ロ1マ法上の﹁家族﹂とが異なるとか同じであるとかそのような比較を目的とするもの. ではない︒ところで︑可能性として我々の﹁家族﹂とまったく異なるかもしれないものを﹁家族﹂という名辞で呼ぶ. ︵20︶︵21︶. ことに︑深い意味を与えてはいない︒﹁家族﹂とは各社会において多様な存在と質を持ちうるものであると想定し︑. マードヅク︑G.P.﹃社会構造﹄︵内藤莞爾監訳︑新装版一九八六︶二四頁︒. 吉野︑家族史研究一︑九八頁︒. そうした多様性にかんする研究に際しての便宜的な﹁見出し語﹂として︑その語を用いるにすぎない︒ ︵1︶. マードヅク﹃ 社 会 構 造 ﹄ 二 四 頁 以 下 ︑ 六 三 頁 ︒. マードック﹃社会構造﹄二五頁︑三二頁︒. ︵2︶ ︵3︶. マードック﹃ 社 会 構 造 ﹄ 二 四 頁 以 下 ︑ 六 三 頁 ︒. マードック﹃社会構造﹄二四頁︑四六頁以下︒. ︵4︶ ︵5︶. 一九六〇︑一〇 四 頁 以 下 ︶ ︑ ラ ド ク リ フ. ブラウンの﹁基本家族﹂︵﹃未開社会における構造と機能﹄青柳まちこ訳︑一九八一︑七一頁以下︑一. この﹁該家族﹂普遍説は学説史において独立したものではない︒マリノウスキーの﹁個別家族﹂︵﹃未開家族の論理と心理﹄青山・有地共訳︑. ︵6︶ ︵7︶. 一三頁︶︑・ーウィの﹁双系的家族﹂ないし﹁個人的家族﹂︵﹃原始社会﹄河村只雄・河村望訳︑一九七九︑七四頁以下︑七六頁以下︑一五六頁. パーソンズ︑T.&ベルズ︑R.F.﹃核家族と子供の社会化ω﹄︵橋爪貞雄他訳︑一九七〇︶三四頁以下︒. 山根常男﹃家族の論理﹄︵一九七二︶二三〇頁以下︑同︑山室・姫岡共編﹃現代家族の社会学﹄︵一九七〇︶四二頁以下︒. ︵一九七三︶四頁以下︑山路勝彦﹃家族の社会学﹄︵一九八一︶一九頁以下等を参照されたい︒. 以下︶等の﹁家族﹄の本質規定にかんする学説上の伝統をひくものと理解できよう︒詳しい学説史については︑村武精一﹃家族の社会人類学﹄. ︵8︶. 坪内良博・前田成文﹃核家族再考﹄︵一九七七︶一五頁︒. ︵9︶ ︵10︶.
(29) ︵11︶り o 覧3埴ζ︒国. ︒8笙イスラエルのキブツは周知のものと思われるが︑﹁家族﹂にかんして若干を述 ︾ヨR一8β>旨ぼ8巳品互誘︵這U薩︶︒. と子の生活単位の欠如︑﹁家族﹂の教育機能の欠如︑これらすべてにもとづく﹁家族﹂の経済的機能の欠如︑以上のことから︑キブツにおいて. べておこう︒男女の別居住による婚姻生活単位の欠如︑子どもは子供の家で生活し︑その養育・社会化はキブツ全体で行なわれることによる親. ツ全体が﹁拡大家族﹂的な第一次集団であるというもので︑﹁家族﹂そのものの存在をキブツにも否定しないという妥協的なものである︒9畔P. o営δの叙述は︑キブツにおいて﹁核家族﹂は存在しないが︑キブ はマードヅクのいう﹁核家族﹂はまったく存在しないこととなる︒ただし︑o. 二二二頁以下等を参照︒. ︾臣︒誉9>旨ぼ60一畠一ω一㎝9︒︒串なお︑キブツについては︑山根常男﹃キブツ﹄︵一九六五︶︑鷹田和喜三︑拓殖大学論集九六︵一九七四︶. ︵12︶Oo轟ダφ男し93鑑鉱讐︒園2巴︾導ぼ80一品一畠二霧葺真︒︒︒︒︵ご8︶B牢Oo轟﹃論文は︑通文化的な﹁婚姻﹂についての普遍的. ーストの事例そのものが﹁核家族﹂普遍説の批判たりうるものと考えられる︒以下︑若干紹介する︒インド・ケララ州ナヤール・カーストにお. 定義を抽出することを主題としており︑直接的に﹁核家族﹂普遍説批判を目的とした作品ではない︒けれども︑そこに報告されるナヤール・カ. いては︑未婚の娘は︑初潮を迎える前に︑﹁ターリ結び﹂という儀礼によって︑儀礼上の夫を得る︒この儀礼上の夫は︑儀礼の後には︑娘の下. にはない︒この儀礼の後︑娘は︑同等あるいは以上のカーストに属する男と﹁サンパンダム﹂という関係に入ることができる︒﹁サンバンダ. を去り︑娘と婚姻関係に入ることはない︒娘は︑この儀礼上の夫の死亡の際には服喪の義務を持つが︑それ以上の権利義務関係はこの両者の間. ﹁サンバンダム﹂関係には同時に複数の者と入りうる︒娘が妊娠した場合には︑﹁サンバンダム﹂関係にある男の一人ないし複数の者が父親で. ム﹂関係にある男は夜間娘を訪問し性的関係を結ぶが︑この男女関係には︑毎年の贈物交換以外には︑いっさいの権利義務関係はない︒また︑. その男は出産された子にかんしては養育も含めていっさいの責任を負わない︒子もその男を﹁父﹂を意味する語では呼ばない︒子が﹁父﹂に該. あると認めれば︑出産が認められる︒父親であることの承認がなければ︑娘はカーストから追放される︒自らが父親であると認めたとしても︑. は長老たる男性が権力を持っている︒Oo茜ダ甘信旨巴oコぎヵ2巴>艮ぼ80一品圃8一冒毘9お︒︒曾曽顕以上のように︑ナヤール・カー. 当する語で呼ぶ者は︑﹁ターり結び﹄における男だけである︒子の養育はその母の所属する母系出自集団によって行われ︑この母系出自集団で. Ooげ印O①旨o岸o巴望田臣器ぎチoω9臼8象O隻段o︵一〇8︶8顕フォックス︑R︐﹃親族と婚姻﹄︵川中健二訳︑一. ストにおいては夫−妻︑父ー子という関係は実体的に何ら存在せず︑よって︑﹁核家族﹂という集団はまったく存在しないのである︒ ︵13︶︾留ヨ9 卑 Z. 二二九. 三﹄一九七二︶一四頁以下︒. 九七七︶四六頁以下︑グヅドイナフ︑W︐H.﹃文化人類学の記述と比較﹄︵寺岡・古橋共訳︑一九七七︶一西頁︒. ︵14︶山根﹃家族の論理﹄一〇四頁以下︑二西頁︑森岡清美︑森岡編﹃家族社会学﹄︵﹃社会学構座. 古ローマ法における︷鋤昆評の人的側面について.
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