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ASR 供試体のひび割れ観察および鉄筋破断面観察 九州工業大学大学院

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月). Ⅴ‑540. ASR 供試体のひび割れ観察および鉄筋破断面観察 九州工業大学大学院. 学生会員. 益田紘孝. 九州工業大学. 正会員. 幸左賢二. 住友大阪セメント(株). 正会員. 上原伸郎. 1.はじめに ASRによる劣化進展を検討するため,本研究では,反応性骨材 を使用したASR構造物を模擬した供試体を1(case1~3),Ⅱ(case4. 表-1 実験ケース シリーズ case. ~6),Ⅲ(case7~9)の3シリーズに分けて作製し,屋外暴露を実施 し,ひび割れ観察,採取コアによる圧縮強度試験,鉄筋亀裂進展量 の確認などを行った.本稿では,約5年の屋外暴露の末,帯鉄筋隅. 1 2 3 4 5 6 7 8 9. 1 2. 角部において鉄筋破断が確認されたcase7供試体を対象に,鉄筋破 断が外観ひび割れに及ぼす影響および破断鉄筋破面に対してSEM. 3. 観察を行うことで,ASRによる鉄筋破断の再現性について検討し. 暴露期間 劣化度 主な項目 (日) 小 463 外観損傷 2007/8/3 中 コンクリート 790 大 1149 物性 中 550 外観と内部損傷 2008/3/12 大 1168 の関係性 大 1538 大 1845 2008/9/18 大 外観と内部損傷 1523 の関係性 ― 暴露中 打設日. 曲げ加工半径:1.0D. 67 0. た.. せるためコンクリートの等価アルカリ量を 8kg/m3 に設定し, NaOH を添加した.外観ひび割れ観察箇所は端面と下面を除いた 東面,西面,上面とした.また,損傷程度の評価は,鉄筋亀裂を. 300 340. 28 5. である.供試体は実橋脚梁部の 1/8 スケールとし,ASR を促進さ. D19. 340. 図-1 に供試体形状を示す.供試体寸法は,340×340×670mm. 300 340. 2.供試体概要. 旧節D16 現行D10 ※ 帯鉄筋比0.41%. 340 北. (単位:mm). 図-1 供試体形状. 鉄筋径で除した値(以下,亀裂進展率)によって行った.図-2 に暴 露開始から 1845 日における case7 供試体の東面の外観ひび割れ状 況について示す.図-2 より,幅 0.20mm 以上のひび割れは,主 に主鉄筋の方向に発生し,また,このひび割れを結ぶように幅 0.05mm 以上 0.20mm 未満のひび割れが亀甲状に発生していた. 3.鉄筋破断周辺のひび割れ状況 図-3に損傷鉄筋周辺のひび割れ評価の方法を示す.損傷鉄筋位 置{1}~{4}における近傍のコンクリート表面に220×170mmの評価. 幅0.20mm以上. 幅0.05mm以上0.20mm未満 鉄筋位置. 図-2 外観ひび割れ状況(東面). 範囲を設定した.また,鉄筋亀裂観察の結果,鉄筋位置{1}~{4}亀. {3} (100.0%). {1} (14.8%) (b). 裂進展率は,それぞれ14.8,8.0,100,40.0%であり,損傷鉄筋位. (e) (d). (a). 置{3}において鉄筋破断が確認された.図-4に各評価範囲における ひび割れ密度の経時変化を示す.破断鉄筋位置{3}の評価範囲(d), (e)の両方とも17.8m/m2,損傷鉄筋位置{4}亀裂進展率40%の評価範 てはひび割れ密度も大きくなる傾向が窺われた.破断鉄筋周辺の評 価範囲のひび割れ密度は,両範囲とも1300日から1845日にかけて 急激に増加しており,ひび割れ密度が単調増加していた亀裂進展率. {4}. {2}. 170. 囲(f)では,12.0m/m2となっており,鉄筋損傷の大きな箇所におい. (8.0%). 220. 評価範囲(a)~(f). (40.0%) 鉄筋位置{1}~{4}. ( )内の数字は亀裂進展率. 40%の評価範囲と比べて進展傾向に差異が見られた.case7供試体. 図-3 評価範囲. 破断鉄筋周辺の外観と内部のひび割れを併せた3次元ひび割れ損 キーワード ASR,外観ひび割れ,鉄筋破断,SEM 観察 連絡先 〒804-8550 福岡県北九州市戸畑区仙水町 1-1 九州工業大学 建設社会工学科. ‑1079‑. 単位:mm. (f). (c). TEL 093-884-3123.

(2) 土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月). Ⅴ‑540. 傷図を図-5に示す.供試体表面上側のひび割れ[a]は全体的に 20. ひび割れ幅に差が生じていた.[a]のひび割れは内部で発生し た帯鉄筋位置を跨ぐ幅2.0mmの特異的なひび割れと接続して いた.[b]のひび割れは,西面に発生している[c]のひび割れ同 様に内部において帯鉄筋位置よりも浅い位置で収束していた. 図-6に,鉄筋破断周辺評価範囲(d),(e)の経過日数1300日と 1845日のひび割れ状況の比較を示す.破断鉄筋の評価範囲(e). ひび割れ密度(m/m²). 幅1.0mm以上に対して[b]のひび割れは幅0.40mm未満であり,. :(a), 14.8% :(b), 14.8% 16 :(c), 8.0% :(d),100% :(e),100% 12 :(f), 40% 8 (評価範囲,亀裂進展率). 12.0 7.6 6.7 3.8. 4 0. 0. 500. では,1300日時点に発生していたひび割れが大きく延伸し,. 1000 経過日数(日). 1500. 145 670. 切断位置. 上面. 0.6mm程度であり,大きな増加は見られなかった. 以上より,帯鉄筋位置を貫通するような内部ひび割れの発生. 2000. 図-4 ひび割れ密度の経時変化. 幅は最大で3.0mmまで増加していた.一方,評価範囲(d)にお いて新たなひび割れの発生は見られたが,最大ひび割れ幅は,. 17.8. 上面. [b]. [a]. 西面. 幅2.0mm. に併せて急激な幅の増加が発生すると推測された.. 南 面. 鉄筋破断. 170. 4.SEM観察結果. [c]. case7 供試体から破断鉄筋破面に対して SEM 観察を行った. 図-7 に破断鉄筋の破面状況を示す.破面は全体的に,図- 7(1)の(B),(D),(F)の位置のように,擬へき開破面の様相を 呈しており,脆性破壊によって亀裂は進展し,最終的に脆性. 幅1.00㎜以上 主鉄筋(D19). 破壊によって鉄筋破断に至っている.また,(B),(D)および(D),. 幅0.40~1.00㎜ 帯鉄筋(D16). 西面 145 (単位:mm) 幅0.20~0.40㎜. 図-5 破断周辺のひび割れ状況. (F)間には,段差が生じており,帯状ではないが図中(C),(E) のように部分的にディンプル破面(延性破面)が観察された.こ の位置において鉄筋亀裂は停止し,再度 ASR による膨張によ り亀裂は進展し破断に至る損傷形態であった.樽井,佐々木 の論文において ASR による実構造物の鉄筋破断は,脆性破面. 経過日数1300日 経過日数1845日 (1)評価範囲(e) (鉄筋破断). 中に延性破面発生の有無はあるものの,初期亀裂を起点とし 最終的に脆性破壊によって生じたとされている.以上より case7 供試体の鉄筋破断は,実構造物同様に生じたと考えられ る. 5.まとめ. 経過日数1845日 経過日数1300日 (2)評価範囲(d) (鉄筋破断) 幅1.00㎜以上 幅0.40~1.00㎜ 幅0.20~0.40㎜ 鉄筋位置 損傷評価鉄筋位置. 図-6 ひび割れ状況の比較. 1) 反応性骨材を用いて供試体を作製し,屋外暴露に供した結 果,暴露日数 1845 日の case7 供試体において鉄筋破断が. 脆性破壊. (F). 確認された. 2) 鉄筋破断による拘束力の低下により,破断鉄筋周辺のひび. (D). 割れ密度は,17.8m/m2 と大きくなっており,幅が著しく. (C) (B). 増加していたひび割れが確認された.このひび割れは帯鉄. (A). 筋位置を貫通するような内部ひび割れの発生に併せて生 じたと考えられる.. (E). 部分的に ディンプル破面が確認 脆性破壊 初期亀裂. (1) 破面全体. (3) 破面模式図. (A). (B). (C). (D). (E). (F). 3) case7 供試体の破断鉄筋に対して SEM 観察を行った結果, 初期亀裂を起点とし,脆性破壊によって破断に至っており, 実構造物同様の破面形態であった. 500μm (2) SEM観察結果. 図-7 破断鉄筋破面状況(case7) ‑1080‑.

(3)

参照

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