ASR 供試体のひび割れ観察および鉄筋破断面観察 九州工業大学大学院
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(2) 土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月). Ⅴ‑540. 傷図を図-5に示す.供試体表面上側のひび割れ[a]は全体的に 20. ひび割れ幅に差が生じていた.[a]のひび割れは内部で発生し た帯鉄筋位置を跨ぐ幅2.0mmの特異的なひび割れと接続して いた.[b]のひび割れは,西面に発生している[c]のひび割れ同 様に内部において帯鉄筋位置よりも浅い位置で収束していた. 図-6に,鉄筋破断周辺評価範囲(d),(e)の経過日数1300日と 1845日のひび割れ状況の比較を示す.破断鉄筋の評価範囲(e). ひび割れ密度(m/m²). 幅1.0mm以上に対して[b]のひび割れは幅0.40mm未満であり,. :(a), 14.8% :(b), 14.8% 16 :(c), 8.0% :(d),100% :(e),100% 12 :(f), 40% 8 (評価範囲,亀裂進展率). 12.0 7.6 6.7 3.8. 4 0. 0. 500. では,1300日時点に発生していたひび割れが大きく延伸し,. 1000 経過日数(日). 1500. 145 670. 切断位置. 上面. 0.6mm程度であり,大きな増加は見られなかった. 以上より,帯鉄筋位置を貫通するような内部ひび割れの発生. 2000. 図-4 ひび割れ密度の経時変化. 幅は最大で3.0mmまで増加していた.一方,評価範囲(d)にお いて新たなひび割れの発生は見られたが,最大ひび割れ幅は,. 17.8. 上面. [b]. [a]. 西面. 幅2.0mm. に併せて急激な幅の増加が発生すると推測された.. 南 面. 鉄筋破断. 170. 4.SEM観察結果. [c]. case7 供試体から破断鉄筋破面に対して SEM 観察を行った. 図-7 に破断鉄筋の破面状況を示す.破面は全体的に,図- 7(1)の(B),(D),(F)の位置のように,擬へき開破面の様相を 呈しており,脆性破壊によって亀裂は進展し,最終的に脆性. 幅1.00㎜以上 主鉄筋(D19). 破壊によって鉄筋破断に至っている.また,(B),(D)および(D),. 幅0.40~1.00㎜ 帯鉄筋(D16). 西面 145 (単位:mm) 幅0.20~0.40㎜. 図-5 破断周辺のひび割れ状況. (F)間には,段差が生じており,帯状ではないが図中(C),(E) のように部分的にディンプル破面(延性破面)が観察された.こ の位置において鉄筋亀裂は停止し,再度 ASR による膨張によ り亀裂は進展し破断に至る損傷形態であった.樽井,佐々木 の論文において ASR による実構造物の鉄筋破断は,脆性破面. 経過日数1300日 経過日数1845日 (1)評価範囲(e) (鉄筋破断). 中に延性破面発生の有無はあるものの,初期亀裂を起点とし 最終的に脆性破壊によって生じたとされている.以上より case7 供試体の鉄筋破断は,実構造物同様に生じたと考えられ る. 5.まとめ. 経過日数1845日 経過日数1300日 (2)評価範囲(d) (鉄筋破断) 幅1.00㎜以上 幅0.40~1.00㎜ 幅0.20~0.40㎜ 鉄筋位置 損傷評価鉄筋位置. 図-6 ひび割れ状況の比較. 1) 反応性骨材を用いて供試体を作製し,屋外暴露に供した結 果,暴露日数 1845 日の case7 供試体において鉄筋破断が. 脆性破壊. (F). 確認された. 2) 鉄筋破断による拘束力の低下により,破断鉄筋周辺のひび. (D). 割れ密度は,17.8m/m2 と大きくなっており,幅が著しく. (C) (B). 増加していたひび割れが確認された.このひび割れは帯鉄. (A). 筋位置を貫通するような内部ひび割れの発生に併せて生 じたと考えられる.. (E). 部分的に ディンプル破面が確認 脆性破壊 初期亀裂. (1) 破面全体. (3) 破面模式図. (A). (B). (C). (D). (E). (F). 3) case7 供試体の破断鉄筋に対して SEM 観察を行った結果, 初期亀裂を起点とし,脆性破壊によって破断に至っており, 実構造物同様の破面形態であった. 500μm (2) SEM観察結果. 図-7 破断鉄筋破面状況(case7) ‑1080‑.
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