鉄筋コンクリート柱梁接合部を模擬したL形試験体の載荷試験 JR 東日本
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(2) 土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅴ‑108. ん断ひび割れが発生し,載荷サイクルの 進行とともに拡大,進展した.負側サイ. -. +. -. クルの進行に伴い,梁上側主鉄筋の定着 端部付近のひび割れが拡大した.最終的 には,写真-1 に示す通り梁の軸方向鉄筋 に沿ったひび割れが進展し,負側サイク ルの荷重が急激に低下した.これは接合 部の劣化に伴う梁上側の主鉄筋の定着劣 化によるものと考えられる.. (a)-0.25%サイクル. (b) +1.0%サイクル. (c) -1.0%サイクル. 図-2 試験体のひび割れ発生状況. 試験体の柱のせん断力と変形角の関係 を図-3 に示す.ここで,Vucal は,柱の曲げ耐力の計 算値,Vycal は,柱の曲げ降伏耐力の計算値を示し, 文献 1)により算出した.せん断力-変形角関係は,正 側サイクルと負側サイクルで異なる性状を示した. ピーク荷重は正側サイクルと負側サイクルで異な り,負側サイクルの方が大きくなった.これは,梁 上側主鉄筋を曲げ下げて柱外側主鉄筋間に配置し ているため,負側サイクルでは柱外側主鉄筋に加え. +. て梁上側主鉄筋が柱の引張鉄筋として効果を発揮. -. 写真-1 試験体損傷状況(±6.0%サイクル). したためと考えられる.また,正側サイクルのピー ク荷重以降の荷重の低下は緩やかであり, +6.0%サイクルまで柱の降伏荷重の計算値を 維持していた.これは,柱内側は正側の変位. Vucal Vycal. が大きくなっても付着劣化によると思われ るひび割れが発生しなかったためと考えら れる.一方,負側サイクルでは,-4.0%サイ クル以降,荷重は急激な低下を示した.これ は,負側の変位が大きくなることによって梁 上側主鉄筋の定着劣化が生じたためと推測. Vycal Vucal. される.-4.0%サイクル以降急激な荷重低下. Vucal:柱の曲げ耐力計算値 Vycal :柱の曲げ降伏耐力計算値. を示したものの正側サイクルと同様,-6.0% サイクルまで柱の降伏荷重の計算値を維持 していた.. 図-3 柱のせん断力-変形角の関係. 4.まとめ. 柱梁接合部の破壊形態ならびに耐力を確認するため,柱梁接合部を模擬した L 型試験体を用いて載荷試験を行っ た.その結果,柱主鉄筋が先行降伏する場合,①正側サイクルと負側サイクルの最大荷重を比較すると,柱外側主 鉄筋に加えて梁上側主鉄筋が柱の引張鉄筋として効果を発揮し,負側サイクルの最大荷重の方が大きくなること, ②接合部の劣化に伴う梁上側主鉄筋の定着劣化により,負側サイクルの荷重が急激に低下すること,③正側サイク ル,負側サイクルともに変形角 6.0%サイクルまで柱の降伏荷重を維持できること,が分かった.. 参考文献 1)鉄道総合技術研究所:鉄道構造物等設計標準・同解説 コンクリート構造物,丸善,2004.4 2)鉄道総合技術研究所:鉄道構造物等設計標準・同解説. ‑216‑. 耐震設計,丸善,1999.10.
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