鉄筋コンクリート部材のひび割れ幅は,コンクリー
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(2) 土木学会第68回年次学術講演会(平成25年9月). Ⅴ‑606. 4.実験・解析結果 ひび割れ幅の経時変化の実験結果を図-3 に解析結果 を図-4 にそれぞれ示す.ひび割れ間隔 100mm の供試 体のひび割れ幅の変化量が最も小さく,200mm,300mm とひび割れ間隔が大きくなるほどひび割れ幅の変化量 も大きくなる傾向が実験結果に表れ,解析結果におい ても再現されている.シールの有無による差異は実験 値、解析値ともに顕著ではない.冒頭に述べたひび割. ひび割れ幅の変化量(mm). 0.12 D3 D2 D1. 0.1. 0.08 0.06 0.04 0.02 0. れ近傍のコンクリートの収縮が大きい原因としては,. 0. 5. 10. 15. 20. 25. 30. 経過日数(day). ひび割れ面からの乾燥の影響の寄与は小さいと考えら れる.. S3 S2 S1. 図-3 ひび割れ幅の変化量の経時変化(実験). 間隔 L とひび割れ幅増加量 W の関係の実験値と解析値 である.この図には,解析値より仮想的に求めたひび 割れ近傍の収縮の影響を除く一様な収縮の影響のみに よるひび割れ幅の増加量も示している.実験値,解析 値ともひび割れ間隔に対して線形的に増加しているこ と,その傾き a は一様な収縮のみから求めた場合とも ほぼ等しいことがわかる.ひび割れ間隔をゼロに漸近. ひび割れ幅の変化量(mm). 図-5 はひび割れ発生から 28 日経過後の,ひび割れ. 0.12 0.1. D3. S3. D2. S2. D1. S1. 0.08 0.06 0.04. 0.02 0. させたときのひび割れ幅の増加量 b がひび割れ幅の増. 0. 5. 10. 15. 20. 25. 30. 加量におけるひび割れ間隔と無関係な乾燥収縮の影響. 経過日数(day). による成分である.図-3,4,5 の結果を考えあわせる. 図-4 ひび割れ幅の変化量の経時変化(解析). と,この原因はひび割れ近傍のコンクリートが内部拘 るといえる. 5.まとめ 本研究では,以下のことが明らかになった. 1) コンクリートの収縮によるひび割れ幅の経時変化 に及ぼすひび割れ間隔の影響を,室内実験と数値 解析により確認できた.. 0.1. ひび割れ幅の増加量W(mm). 束の影響を受けないで比較的自由に収縮するためであ. 実験値. 0.08 0.06 0.04. 一様な収縮の解析値 のみから求めたひび 割れ幅の増加量. b. 0.02 0 0. 2) 尾坂らが考察したように,ひび割れ幅の経時変化. 解析値. a. 100. 200. 300. ひび割れ間隔L(mm). に及ぼす乾燥収縮の影響にはひび割れ間隔に関係. 図-4 ひび割れ発生後 28 日の. する成分とひび割れ間隔に無関係な成分があるこ. ひび割れ間隔別のひび割れ幅増加量. とを,実験と解析により再現できた. 3) ひび割れ近傍のコンクリートの収縮がひび割れか ら離れた位置よりも大きくなる原因として,ひび 割れ端面からの乾燥によりこの部分のコンクリー トの収縮が促進されることの寄与は小さく,この 部分ではコンクリートの内部拘束の程度が小さく コンクリートが比較的自由に収縮することが主で ある.. ‑1212‑. 参考文献 1) 尾坂芳夫,大塚浩司,松本英信:乾燥の影響を受 ける引張 RC 供試体のひび割れ性状,コンクリー ト工学, Vol23,NO.3,pp109-119,1985 2) 櫻井哲哉:鉄筋コンクリートのひび割れ幅に及ぼ す乾燥収縮の影響,長岡技術科学大学修士論文, 2002.3 3) 下村 匠,前川宏一:微視的機構に基づくコンク リートの乾燥収縮モデル,土木学会論文集, No.520/V-28,pp.35-45,1995.
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