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レインボーブリッジ主ケーブル塗り替え塗装

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Academic year: 2022

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レインボーブリッジ主ケーブル塗り替え塗装

首都高速道路(株)  東東京管理局    正会員  ○北島  基彦 同上    正会員    和田    新 首都高メンテナンス東東京(株)  有明工事所    非会員    三浦  秀俊 1.はじめに 

レインボーブリッジは供用開始から20年が経過し,主ケーブルの塗膜 は,白かった塗装が劣化して,下塗り5層のうち4層目の赤褐色が目立つ ようになってきた(写真-1,図-1,表-1).このため経年劣化した主ケー ブルの塗装を再塗装し,主ケーブルの耐久性向上を図るため塗り替え塗装 を行うこととなった.塗装工事は大きく分類して,①塗装用足場の設置・

撤去,②塗り替え塗装の2工種に分けて行った. 

2.塗装用足場概要 

  塗装用足場として,建設時同様キャットウォーク(以下 CW)足場を設 置した.ただし,①首都高速を供用させた中での施工.②ワイヤロープを 取付ける金物が無い.という理由から,図-2に示す上弦材上足場,塔頂足 場及びCW定着金物を取付けた上でCW足場(写真-2)を架設した. 

CW 足場へは,①上下路昇降階段,②主塔屋上,③橋台上足場の3ルー トからアクセスした. 

a.上弦材上足場:資材置き場と通路足場で構成される主構上弦材上に設 置した足場.CW足場架設の起点となる足場. 

b.上下路昇降階段:都道の遊歩道と上弦材上足場を結ぶ昇降階段.(レイ ンボーブリッジは 2 層構造で,上層が首都高速,下層 が都道(臨港道路)とモノレール(ゆりかもめ)). 

c.塔頂足場:主塔塔頂部にCW 定着金物を設置するための足場.建設時 の架設用ボルト孔を利用して主塔側面に取り付けた足場.新 たに設置した梯子で主塔屋上からアクセス可能.

d.CW足場:主塔と主構上弦材を結び主ケーブル直下に設置した足場. 

e.吊り足場:中央径間で桁外点検車と干渉する範囲は,CW 足場の代わ りに短期間で撤去可能な足場を設置. 

f.橋台上足場:アンカレイジ屋上で枠組みもしくは単管で組んだ足場. 

キーワード  吊り橋,主ケーブル,塗装,キャットウォーク 

連絡先  〒103-0015  東京都中央区日本橋箱崎町 43-5  首都高速道路㈱東東京管理局保全設計第一課  TEL03-5640-4866 上り線

芝浦側側径間

写真-1  主ケーブル塗膜劣化状況 

図-1 主ケーブル構造 

図-2 レインボーブリッジ足場概要図 

台場側中央径間

台場側側径間

: 上下路昇降階段

芝浦側側径間 芝浦側中央径間

キャットウォーク キャットウォーク キャットウォーク キャットウォーク

橋台上 足場

吊り

足場 橋台上

足場 吊り

足場

上弦材上足場

塔頂足場 塔頂足場

塗料名 使用量

1 下1  クロロプレン系ゴム塗料 (黒) 300g/㎡

2 下2  クロロプレン系ゴム塗料 (赤褐色) 280g/㎡

3 下3  クロロプレン系ゴム塗料 (黒) 280g/㎡

4 下4  クロロプレン系ゴム塗料 (赤褐色) 280g/㎡

5 下5  クロロプレン系ゴム塗料 (黒) 280g/㎡

6 上1  クロロスルフォン化ポリエチレン系塗料 (白N8.0) 190g/㎡

7 上2  クロロスルフォン化ポリエチレン系塗料 (白N8.5) 190g/㎡

8 上3  クロロスルフォン化ポリエチレン系塗料 (白N9.0) 190g/㎡

9 ノンスリップ  クロロスルフォン化ポリエチレン系塗料 (白N9.0) + 硅砂 280g/㎡

塗装工程

表-1  建設時の塗装仕

※ノンスリップ塗装は主ケーブル上面幅500mmのみ

露出箇所  (下塗り4層目) 

土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月)

‑1075‑

Ⅰ‑538

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3.塗り替え塗装 

建設から約20年が経過し,経年劣化は見られるものの塗装は防錆機能 を維持していた.このことから,塗装仕様は建設当時と同様,下塗り材に クロロプレン系ゴム塗料,上塗り材にクロロスルフォン化ポリエチレン系 塗料を使用した.膜厚も建設当時と同様の厚さとした. 

塗装は,主ケーブル直下に設置した足場の中で行った.(写真-3) 

主ケーブルは,亜鉛めっき鋼線をラッピングワイヤで束ねた構造になっ ており,凹凸のある箇所に塗装されていた旧塗膜(図-1)は,電動工具を 使用して可能な限り除去した.また,凹凸のある箇所への塗装のため,膜 厚計による管理が出来なかった.そのため,小分けした塗料の1缶当たりの 塗装面積を小さくし,塗布量を厳しく管理することで品質確保を行った. 

写真-4は,塗装完了写真である.手前の主ケーブルを塗装した.奥に見 える主ケーブルと比較すると建設当時と同様のきれいな白色が蘇り塗装補 修が完了したことがわかる.なお,主ケーブル上面には,ノンスリップ塗 装を塗布した. 

4.安全対策 

作業は,地上55m〜130mの高さで行った.直下の首都高速は,一 般車両を通常どおり通行させた中での作業だった.また,高架下の公園も 東京湾も通常どおり使用されていた.そのため,足場架設中の部材の落下 はもとより,塗装時の少量の塗料の飛散・落下でも大事故となる可能性が あった(図-3).以下に実施した安全対策事項を挙げる. 

① 塗装足場架設時の安全対策 a.親綱の設置. 

b.道具類には全てひもを設置し,親綱もしくは体に取付ける. 

c.作業員の安全帯はフルハーネス型とする. 

d.養生として首都高速を1車線もしくは路肩規制を設置. 

e.CW足場の組み立ては,防護台車の中で施工.(写真-5) 

f.足場は,ばらしたボルトナットを極力使わない構造に設計. 

② 主ケーブル塗り替え塗装時の安全対策

a.CW足場の底面および側面に養生シートを設置.風対策のため,作 業終了後は,養生シートをロール状にたたんで,CW足場に固縛. 

b.CW足場底面の養生シートの上に塗料吸着剤として毛布を設置. 

c.CW足場底面の最下流側に養生シートの折り返しを作り,塗料吸着 用のスポンジを設置. 

d.CW足場の手すりの上からの飛散防止のため塗装用シェルター使用.

(写真-6) 

e.塗料は蓋付のさげ缶に小分けし,防水鞄に入れて運搬. 

5.終わりに 

凹凸のある主ケーブルの塗装だったため,ケレン,塗装,品質管理に苦 労した.また,地上55m〜130mの高所作業のため,強風,飛散・落下に注 意する必要があり,常に緊張感の漂う中での施工であった.今回の高所作 業での経験を活かし,他の部分の塗装補修計画も立案していきたい.

75°

75°

P . H P . H

1 . 5 % 1 . 5 %

上 り 線 下 り 線

写真-2  CW足場設置状況 

写真-3  塗装状況 

写真-4  塗装完了状況 

図-3  俯角75°イメージ 

写真-5  防護台車 

写真-6  塗装用シェルター  土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月)

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参照

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本号執筆者 首都大学東京教授 首都大学東京准教授 首都大学東京研究員.