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1. はじめに

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4.報 告 2010-June No.9

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彦根辻番所の会 橋本 貢治

1. はじめに

2 年目に入り、芹橋辻番所の解体修理も決定し、辻番所サロン「芹橋生活」の開催場所も他の足軽屋敷に移動する ことになりました。

辻番所の解体修理を機に、建物の保全維持だけでなく、歴史まちづくりには、路地の良さの再発見とともに、住民 への理解と協力が一段と必要になってまいりました。

2. 足軽辻番所サロン実施内容 <彦根辻番所の会>

第 5 回 平成 21 年 4 月 26 日(日) 参加人員 40 名 「足軽善利組の変遷」

語り手 母利美和氏 (京都女子大学教授)

(1)彦根藩の足軽編成

弓組 20 人 6 組、鉄砲組 30 人 25 組、40 人 5 組、50 人 1 組 合計 1120 人

[古組と新組]

大阪陣後井伊家の加増に伴い、徐々に足軽増強され、寛永 5 年(1628 年)までには 1100 人に達した。

大阪陣以前の古組は善利組八丁目から十五丁目と、中藪組であったが、大阪陣後に成立した新組には善利組 一丁目から七丁目、上組(大雲寺組)、中組、北組となった。

(2)善利組の足軽の形成過程

大阪陣以前は善利組八丁目から十五丁目に 12 組 295 人が存在した。

大阪陣以後は、18 組 520 人へ以後増加して 20 組 600 人となり、内 5 組 100 人が弓組であり、彦根藩の弓組 の大半が善利組に存在した。

(3)善利組五丁目の足軽弓組に成立

元和元年(1616 年)三浦熊之介支配の 20 人弓組が成立して、佐藤安左衛門家が手代として召抱えられる。

その佐藤家の相続、履歴の説明、家並帳、御城下惣絵図等、履歴の説明をされた。(戸簿の作成は明治 4 年)

第 6 回 平成 21 年 5 月 17 日(日) 参加人員 10 名 「芹橋の皆さんと母利美和先生との談話室」その 1 語り手 母利美和氏 (京都女子大学教授)

芹橋の生活、文化を語ると共に町民の方から持ち込まれた古文書 などの解説を母利先生がされた。

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第 7 回 平成 21 年 6 月 21 日(日) 参加人員 10 名 「芹橋の生活・文化を語ろう」その 2

語り手 母利美和氏 (京都女子大学教授)

古い文書の解説や今まで疑問に思っていたこと等を話し合いました。

残念ながら期待していたほどには、検証するものや取り上げられる様なことは少なかったようです。

【7 月~10 月は辻番所解体修理のため休講。11 月より旧 14 丁目の足軽屋敷市文化財指定の太田邸にて開催】

第 8 回 平成 21 年 11 月 15 日(日) 参加人員 19 名

「彦根城下町の江戸期再現 CG」と「足軽辻番所修復について」

解説 谷口 徹氏 (彦根市文化財課課長)

足軽辻番所を含む、彦根城及び城下まちを CG で再現され発表され、

併せて辻番所修復についての説明をされた。

第 9 回 平成 21 年 12 月 20 日(日) 参加人員 15 名 「生活してわかるパキスタンの現実」

語り手 督永忠子さん (アフガン難民を支える会代表・芹橋出身)

パキスタン、アフガニスタンについての現状について語り、特に女性、

子供の支援が必要であり、現在、パキスタンで縫製教室等を開催して おり、毛糸の現物提供の支援のお願いがありました。

【1 月・冬休み】

第 10 回 平成 22 年 2 月 21 日(日) 参加人員 25 名 「中川禄郎・直弼の開国論を支えた藩校教授」

語り手 角 省三氏 (滋賀作家クラブ会員)

彦根藩弘道館の教授であった中川禄郎が井伊直弼の開国論の強力 な後ろ楯であったことなどの話を芹橋 2 丁目在住の中川家からの借用 の自画像の掛け軸をかけて、角氏独自の調査による説明をされた。

第 11 回 平成 22 年 3 月 21 日(日) 参加人員 16 名 「うるわしき湖国よ永遠に」

語り手 大橋 洋氏 (琵琶湖博物館・古写真整理グループはしがけ)

滋賀県内で長年教師を歴任しながら、滋賀の風景を撮り続けた大橋宇 三郎氏の写真を数万点の中から発表。

また、父の作品と自分が撮影した点定写真で思い出話をされた。

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3. 「まちの活性化・都市デザイン競技」と “辻番所” 対象地区「芹橋地区」

テーマ「歴史まちなみ保全と居住環境の向上」についての受賞作品の発表会が 1 月 24 日(日)に四番町スクエア多 目的ホールで開催されました。

基調講演をされた西村教授が路地を模したモールが整備された事例を紹介され、クルマが入らず不便で防災面で も問題があると否定されてきた「路地」が今後は、歩いてゆっくり暮らす豊かな文化のまちづくり、安全でヒューマンケ ールのまちづくりの原点になると指摘されました。

またこの先は、クルマにすべてを合わせる社会から、路地の豊かな文化を生かせる、人間に合わせた移動手段が 主流になるのではないかと述べられた。さらに、建築基準法は最近 4mの道路幅がないと建物の建築を認めてこな かった経過があり、その結果、建物が老朽化して防災性能が落ちている点について、2.7M(1 間半)の路地を認めた 42 条 3 項の規定を積極的に活用し、建物の防災性能を上げる工夫をすべきだと述べられた。

(彦根景観フォーラム報告書より)

セミナー終了後、足軽屋敷の中居邸に移動し辻番所の会員、彦根景観フォーラムの会員などで「西村教授を囲む まちづくり茶話会」が開催されました。

まちづくりのめざすものは、路地を活かした住民の暮らしの改善であり、住民が誇れるまちの歴史の継承である。こ れを機に足軽屋敷保全と共に路地の価値の再発見によるまちづくりに、住民にひろく呼びかけていかねばならない。

参照

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