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の 抑制を介して骨芽細胞分化を促進する

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

Monocarboxylate transporter-1 promotes osteoblast differentiation via suppression of p53, a negative regulator of osteoblast differentiation

モノカルボン酸トランスポーター1 は骨芽細胞分化抑制因子である

p53

の 抑制を介して骨芽細胞分化を促進する

掲載雑誌名

Scientific Reports(投稿中)

口腔生化学

笹 清人

内容要旨

モノカルボン酸トランスポーター1 (MCT1)は、細胞膜およびミトコンドリ ア内膜に存在し、乳酸やピルビン酸、ケトン体などのモノカルボン酸の輸 送担体として機能している。また、MCT1 はユビキタスに発現しているた め、現在までに多様な研究が行われてきた。吉村らは以前、MCT1 が

IL-1

βの刺激による軟骨細胞の炎症性細胞死に必須であることを報告した(J

Biol Chem. 2011 Apr 29;286(17):14744-52)。しかしながら、骨構成細胞

における

MCT1

についての役割は未だ不明なままである。そこで今回、骨 芽細胞において

Mct1

遺伝子の強い発現を見出したことから、骨芽細胞分 化における

MCT1

の役割を解析することとした。標的遺伝子の

knockdown

を行うために、small interfering RNA (siRNA)を導入したマウス筋芽細

胞株

C2C12

細胞と初代培養骨芽細胞を骨形成因子(BMP)2 で刺激し、解析

を行った。

Mct1 siRNA

C2C12

細胞と初代培養骨芽細胞における

BMP2

誘 導性の

ALP

活性上昇を抑制した。また、

Mct1 siRNA

は骨芽細胞分化マー カー遺伝子の

Tnap

C2C12

細胞と初代培養骨芽細胞で発現抑制を認めた が、一方で

Runx2

OSX

の抑制は

C2C12

細胞のみに認められた。このこと

から

Mct1 siRNA

は骨芽細胞分化を抑制することが示された。しかしなが

ら、BMP2 で誘導される

Smad

経路および

MAPK

経路のリン酸化には

Mct1

siRNA

による有意な変化は認められなかった。そのため、骨芽細胞分化を

抑制することで知られる癌抑制因子である

p53

について検討した。その結

果、C2C12 細胞で

Mct1 siRNA

p53

遺伝子発現量、p53 タンパク発現量お

よび核移行を上昇させた。C2C12 細胞において

Mct1 siRNA

で低下した

ALP

(2)

活性および

Tnap

Osx

の発現は

Mct1 siRNA

p53 siRNA

を同時導入する

ことで回復した。このことから、

Mct1 siRNA

による骨芽細胞分化の抑制

p53

の発現および活性の上昇によるものであると考えられた。このこと

から

MCT1

p53

の発現を低下させることで、骨芽細胞分化を促進する可

能性が示唆された。今回新たに

MCT1

p53

を介して骨芽細胞分化を制御

することが明らかとなり、今後骨代謝疾患の新規標的分子として

MCT1

応用される可能性が期待できる。

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