i 近畿大学農学部紀要 第 40号 39‑45 7) 39
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す る非 タ ンパ ク性 の ア ミノ酸 で、 ヒ トな ど晒乳 グル タ ミン酸脱 炭酸酵素活性 の高 い微生物 と L‑
動物の小脳 な どに存在 して、抑制性神経伝達物質 グルタミン酸 を発酵食品に添加 してインキュベ‑
と して機 能 している 1)。具体 的には、血圧 降下作 トす れば、発酵 食品中にGABAが生成、蓄積 す 用や精神安定効果などが注 目されてお り、高血圧 ると考 えた。
症や脳血流の改善による不 眠や彰 な どの予防、さ 乳酸菌 は古来 よ り発酵食品や飲料 の製造 に関与 らに腎機 能改 善効果が期待 されてい る。一般 に し、乳酸発酵 をお こなって食品に保存性 と風味 を
200
乳酸菌を用いた味噌における γ ア ミノ酪酸の生成
岸本 憲 明*・上武 誠 * *・藤 田 藤樹夫 *
◆近畿大学大学 院農学研 究科応用生命化学専攻
‥ 近畿大学農学部応用生命化 学科
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認可 され、注 目を集めている 6。
著者 らは、L グル タミン酸脱炭酸酵素が Lグ ル タミン酸 に働 くとGABAが生成す ることか ら、
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GABAは 1日に 20mg以上摂取す る と効果があ
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( mellas )葉 を嫌気処理 して作成 る と言 われている 2)0
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乳 酸 菌L illsh dii 、s occ mophi と La illsd ・ 8)
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したギ ヤバ ロン茶 3)には、通常のお茶 の約 3
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付与 して きた。乳酸菌の中か らグル タミン酸脱炭 酸酵素活性 の高い株 が単離 されてい る。 た とえ ば、 ヨーグル トやキムチの製造 に関わる非耐塩性 緒 言
ABA)は、天然 に広 く存在
倍 のGABAが含 まれてお り、 また玄米 を水 に浸潰
i revs u
I,acoactb illsb 9)か ら高い酵素活性が検 出 さ ことが報告 されている 4‑)5。最近では GABA濃度 れている。 しか し、味噌や醤油 など高濃度の食塩 を高めた乳酸菌発酵飲料が特定保健用食品 として を含 む発酵食品の製造 に関与 している耐塩 性乳酸
して腔 を発芽 させ る と、GABA濃度が上昇す る
0
4 岸本 意 明 ・上 武 誠 ・藤 田 藤樹 夫
菌 occsh hlll か ら、 グル タ ミン 酸脱炭酸酵素活性 の高い株 は報告 されていない。
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T teragenoc 乳 酸 菌 を分 離 した。 分 離 源 の味 噌 10gに蒸 留 8
2 10ml
水 を 添加 し均 一 に懸濁後、遠心分離 で得 そ こで本研 究で は、多 くの市販味噌 中の食塩濃 た 上 清 に
V lを 1% (W/)と な る よ う に 添 加 した。 この味噌抽 出液 100mlと3%(W/)莱
V 2
N Ca 度、1% (W/)N
菌 を耐塩性乳酸菌 と定義 し、味噌製造 に使用 され 天溶液 100mlを別 々に高圧 滅菌 した後 、混合 し C
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2 l存在下で も生育で きる乳酸
て い る T hl h.aopilusと市販 お よび 自家製味 噌 か シャー レに分注 して、味噌抽 出液平板培地 を作成 ら単離 した耐塩性乳酸菌、醤油醸造用乳酸菌群 を した。培地 中の食塩濃度 は、食塩濃度測定用屈折
計 S
株 をス ク リーニ ング した。 しか し、供試株 の中か を用 いて測定 した。
2
‑
対象 に、L‑グル タ ミン酸 を GABAに変換 で きる 8E (株式会社相互理化学硝子製作所 、京都)
ら活性 の高い株 を兄いだす ことがで きなか った。
一方、高 い グルタ ミン酸脱炭酸酵素活性 を もつ と報告 されている非耐塩性乳酸菌 L b )の休 止菌体 を 1%(W/)N lを含 む L‑グル タ ミン
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酸 Na( uN )溶液 中で イ ンキュベ
と、GABAが生 成 され る こ とを兄 い だ した。 そ a
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こで 添加 培 地 で前培 養 した
80 i revs 凍 結 乾 燥 菌 懸 濁 液 (0.5gm/l) とLGuNa(l
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mg)を市販 味 噌 8gに添加 して 7日間 イ ンキ ュ
9mgの lOOml
ベ ‑ ト した と こ ろ、 味 噌 1gあ た り L‑cysenti 00.1g ABAが生 産 され たの で、 そ れ らの結 果 を報告
す る。
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材 料 お よび方 法 MRSB
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occ illsb NBRC 20005は、 長 野 県 味 噌 工 業 協 同組 合 連 合 会 と 1
味 噌 醸 造 用 耐 塩 性 乳 酸 菌 N0
h l♪aohilus .3と ratroomtmpe erautrefr1o 8 e d t t xrace
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B eC (独立法人製 品評価技
術基盤機構生物遺伝 資源部 門,千葉県)か ら分譲
を受 けた。 また、醤油醸造用乳酸菌群 は株 式会社 供試味噌 か ら耐塩性乳酸菌の単離
)N Cal 0
8 V
4 1
溶液で 1 コール)無添加 の市販味噌 6点 と自家製味 噌 5点 倍段 階希釈 した。希釈 液 を味噌抽 出液平板培地 に か ら耐塩性乳酸菌 を分離 した。供試味噌の食塩濃 塗抹 し、脱酸素剤 (三菱 ガス化学㈱ ) を入 れた嫌
% (W/)であ った。 気 パ ックに平板 を入 れて 2℃ で 6日間培 養 した。
V ビオ ック (豊橋 市)か ら購 入 した。保存料 (アル 供試味噌 1gを滅菌 6% (W/
‑ 11 度 は
得 られた コロニーの中か ら独立 した コロニー を味 供試培地 噌抽 出液培 地 に移植 し、28℃ で 3日間培養後、無 菌的に遠心分離 して集め た菌 を ‑80℃ で凍結保存 3
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T hl h.aop N0 の培養 に 供試株 の培養 には
用 い られてい る PH培地、乳酸菌の培養 に使用 さ した。
れ る MRS培 地 と大 豆 抽 出液 添加 MRS培 地 を使
用 した (T bale1‑3)0 Ploypepotnは 日本製薬㈱ L‑グル タ ミン酸 を GABAに変換 で きる乳 酸菌 の t
ro t t
exrac t eas
(東 京 )、Y とMRSB hはB tecon,
y(USA)か ら購入 した。
探索 V 1
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Di nadC mp % (W/)グル タ ミン酸 ナ トリウム を添 加 し 味 噌抽 出液 平板 培 地 を用 い て味 噌 か ら耐塩 性 た PH培 地、MRS培 地、大豆抽 出液添加 MRS培
乳酸菌 を用いた味噌における γ‑ア ミノ酪酸の生成 41
弛lomlに、16.Ⅹ109 cumlf/ に調整 した乳酸菌懸 濁液 を 100 〟1接種 し、スクリューコック付 き試 験管で、28℃で 6日間静置培養 した。2日ごとに 培養液 をサ ンプリング し濁度 を測定後、遠心分離 (12000rm, 0mi)p 1 n した上清のpHとグル タミ ン酸濃度 を測定 した。 グルタミン酸 はF‑キ ッ ト し グル タ ミン酸 (..∫K イ ンターナ シ ョナル、東 京) を用いて定量 した。 また、培養液上清 を蒸留 水で 100倍希釈 し、 フィルター渡過 した ものをア ミノ酸分析装置 (目立‑5800、東京)でGABAと L‑グルタミン酸 を定量 した。
L̲ /vsbejNBRC 10 52 0 の耐塩性
1%( VW/ )LGl a‑ uN と0‑ 6 W/)Na%( V Clを含 be S む大豆抽 出液添加 MRS培 地 100mi に L. rvl' 懸濁液 (.Ⅹ16109 cumlf/ )を1ml接種 し、28℃で 6日間静置培養 した。2日毎 に培養 液の濁度 と上 清のpH、し グルタミン酸濃度を測定 した。
薄層 クロマ トグラフ ィー (TLC)を用 いた し グ ルタミン酸 と GABAの検出
アル ミシー トセルロースFプ レー ト(MERCK.
Germany)に、 標 準 品 と 100倍 希 釈 試 料 を ス ポ ッ トし、2‑rpn l ds.Poao : itWae Actcaitr: ei cd /504: VVV:55(// )で展開 した。ニ ンヒ ドリン溶 液 を噴霧後、加熱 して青紫色スポ ッ トを発色 させ た。
beJsNBR 2 0
L. rv' C 10 5によるL・グルタミン酸か ら GABAへの変換
1% ( VW/)LGluNaを含 む大 豆 抽 出 液 添 加 MRS培地100mlに16.Ⅹ107 cumf/lとなるように i.brevisを接種 し、28℃で 6日間静置培養 した。
培 養 液 のpHが 50.以下 に低 下 した後、再 び 58.
‑ 6.3まで上昇 して きた培養液 を遠心分離 (008 0 rpm、1 0mi)n して菌体 を回収 した。0 (W/V)NaClを含む大豆抽出液添加 MRS培地
.6.1
1
20
%0
mlに、前培 養 した菌懸濁 液 (.16Ⅹ1010 f/cumlに 調整) を 1ml接種 し、3日間静置培養 した。経時 的 にサ ンプ リング した培養液の濁度 とL‑グル タ ミン酸、GABA濃度 を TLCとア ミノ酸分析計で 測定 した。
L. rvbe sI'NBRC 10 520 の凍結乾燥菌体の調製 1% (W/V)LGluNaを含 む 大 豆 抽 出 液 添 加
MRS培地100mlにLb i.reusを1.6Ⅹ107 cumf/lと なるように接種 し、28℃ で 6日間静置培養 した。
1.6Ⅹ1010 f/cumlに調整 した菌懸濁液10mlに凍結 保護剤 として トレハ ロース と牛血清アルブ ミンを それ ぞれ 0.2gと00.1g加 え、凍結 乾燥 ( aiAsh TechnoGlass,東京) した。 コ ン トロー ル と し て、凍結保護剤無添加で凍結乾燥 した菌体 も調製
した。
凍結乾燥菌体 を用いた市販味噌 における L‑グル タミン酸か らGABAへの変換
5% (W/V)LGluNaを含 む 大 豆 抽 出 液 添 加 MRS培 地1mlに凍結 乾燥 菌体 を05g. 懸 濁 し、
これを市販味噌8gに添加 して 28℃で 7日間保 っ た。経時的に採取 した味噌0,3gを滅菌蒸留水10 mlに懸濁 し、上清の 100倍希釈液 を TLCとア ミ
ノ酸分析 した。
結果および考察
供試味噌 か ら耐塩性乳酸菌の単離 とL‑グル タミ ン酸 か らGABAへの変換能力 が高い耐塩性乳酸 菌の探索
供試味噌 11点か ら50株 の耐塩性乳酸菌 を分離 した。分離株50株 とT hlpiu.aohlsNo3.、醤油醸 造用乳酸菌群 は、PH培地や 12% (W/V)NaCl添 加MRS培地、12% (W/V)NaClを含 む大豆抽 出 液添加 MRS培地 に生育 したが、非耐塩性乳酸菌 i.brevisNBRC 120005は、これ らの培地 に生育 で きなかった。醤油醸造用乳酸菌群か ら特徴の異 なる複数種の コロニーが出現 したが、本実験では 単離せずに群集 として取 り扱 った。
分 離株50株 とT hlzhls. ao'iuN .o3、醤 油 醸 造 用乳酸菌群 は、1% ( VW/ )Gl‑auN 添加 pH培地、
12% ( VW/ )NaClと 1% ( vW/)Gl‑uNaを添加 し た MRS培地 と大豆抽 出液添加 MRS培 地いず れ に も よ く生 育 し、培 養7日 目でOD660が0.‑8 1.、培養 液の p0 Hは 45‑ 50まで低 下 した。 し. . か し、いずれの培養液か らもGABAのスポ ッ ト を検 出す るこ とがで きなか った。 また、培養液 中の し グルタミン酸濃度 も減少 していなかった。
これ らの結果か ら、Thao)iulzhlsや味噌か ら分 離 した耐塩性乳酸菌、醤油醸造用乳酸菌群は、し グル タミン酸 を GABAへ変換す る酵素 を生産 し ていないか、極めて弱い活性 しか有 していない と
42 岸本 憲明 ・上武 誠 ・藤 田 藤樹夫
考 え られる。
Gudioら L)O は大腸 菌が生産す る L グル タ ミン‑ 酸脱 炭酸酵素 の局在 部位 を調べ、酵素 は細 胞 質 内に局在す ることと、本酵素は細胞 質 を中性域 に 維持す る機能 を有す ると述べている。 また、石川 と小幡 11)は精製 した L‑グル タミン酸脱炭酸酵素 活 性 が、 高 濃 度 の NaCl,NaNO3,KCl a,C C1, 2
CuS04で 阻害 され た と報 告 して い る。 た とえ ば、5% NaCl存在下で 90分間酵素反応 させ ると、
CO2発生量が NaCl無添加の 80%に低下 した と記 載 している。 これ らの情報か ら、L‑グルタ ミン酸 脱炭酸酵素は菌体 内酵素で、菌体外 に単離す ると 5% (W/V)以上の NaClで活性が阻害 され る と考 えられる。
一 方、 非 耐 塩 性 乳 酸 菌 の 一 部 が L‑グル タ ミ ン酸 を GABAに変 換 で きる こ とは、 す で に明 らか に され て い る。 早 川 ら8)は ヨー グ ル トか ら 分 離 し た Stre♪tococcusthermophilusY‑1と Latbccoaillusdlrekebucl' ‑iY2を混合培養す る と、
し グル タ ミン酸か らGABAが生産 された と述べ てい るO また、OhandPark9)はキムチか ら分離 した L breuisOPK‑3を用 い て GABAを高 生 産 (8,9422mgL h/ / )す る条件 を確立す る とともに、
ibruSOP ‑el K3の gua t eabx lsltm aedcroyae遺伝 子 をクローニ ング している。 さらに複本 ら 12)は、
L‑ uNaGl を添加 した米糠 に L bei FO 1. rvsI 20005 を 20℃以下の低温で 7日間培養す る と、100mg/
g以上 の GABAが生 産 され る こ とを明 らか に し ている。
そこで、非耐塩性乳酸菌 L.brevisIFO 120005 を用 いて gltmaedcroyaeua t eabx ls活性 の高い休 止菌体 が、高濃度食塩存在下で もL‑グル タ ミン 酸 を GABAに変換で きるか検討 した。
L. rbsNB C 100be i R 2 0 5の耐塩性 と N Cal添加培 地 における L‑グル タミン酸から GABAへの変換
L. rvsNBRCbei 100205を
0 ‑
50/ W/ ).0o( V NaClを含 む大 豆抽 出液添加 MRS培 地 で培 養 す る と、培養液 の pHは低下 し、培養 2‑ 4日目で pH4.‑5 50.に達 した。 そ してその後、pHは上 昇 した。一 方、NaClを 55.% ( VW/)以上 添加 し た培 地 で は、pHは 50.付 近 に低 下 した ま まで上 昇 しなか った (Flg.1)。培養初期 に培養液の pH が低下 したのは、乳酸発酵 によって乳酸が生成 し たためで、培養後期 に培養液の pHが上昇 したのは、し グル タ ミン酸 が gltmaedcua t e baroxylsae で脱炭酸 されて GABAに変換 され、酸 と して働
くカル ボキシル基 が 1個 減 ったため と考 え られ る。
0 2 4 6 8 10 12
Ti me ( days)
Fi. . pg1 HofMRScluesltoutr ouincnannotiig so xrcsad20t .% Na icbtdwihyetat n . o60 Clnu ae t L.breuisNBRC120005,
●;
20.% N Cal▲ ;, 30.% N Cla,; ■
40.% NaCl,○;
50.% N Cal△ ;, 55.%NaCl□ , :./N CI600o aNaClを 60 W/ ).%( V 添加す ると、NBRC120005 はほ とん ど増殖 しなかったことか ら、 この株 の耐 塩性 は 4.% ( V0 W/)と考 えた (i. ) % (Fg 201 W/
V)LGluNaを含 む大豆抽 出液添加 MRS培 地 に 4% (W/V)以下 の NaClを添加 して培養す る と、
培養 液 中の L‑グル タ ミン酸 は減少 したが、55.%
(W/)V 以上添加す ると減少 しなかった ( g 3Fi. )0 そ して、2.% ( V0 W/)NaCl添 加培 地 で は 8日 目 で L‑グル タ ミンの ピー クが検 出で きな くな り、
220Lml lml(O/ 6日培養)の GABAが、 また 40./0o (W/)Na lV C添加培養 液か らは 20LmO/0 l lml(10 日培養)の GABAが検 出 された。それぞれ L‑ uGl Naに対 す る GABAのモ ル変換 率 は 75%と68% であった (Fg3i.)0
NBRC120005の生育は、6% (W/V)NaCl存在 下で阻害 された。市販味噌 には 11‑ 14% (W/V) NaClが含 まれ てい るので、NBRC120005が市販 味 噌で増殖 す る こ とは難 しい。 しか し,細 胞膜 が NaClの透過 を防 ぐ障壁 と して機 能 し、高濃度 食塩存在下で も細胞 内の食塩 を低濃度 に維持で き れば、菌体 内酵素 L‑グル タ ミン酸脱炭酸酵素 の
乳酸菌 を用 いた味噌 にお け る y‑ア ミノ酪酸の生成 43
活性低 下 は防 ぐこ とがで きる と予測 した。 そ こ (W/ )V LGl‑ uNaと 1% 2 ( VW/ )NaClを含 む大豆 で、NBRC120005休止菌体 を用 いて 12o 0/ (W/V) 抽 出液添加 MRS培地に加 え 28℃ で静置 した。培 NaClを含 む大豆抽 出液添加 MRS培 地で し グル 養 液 を経 時的 にサ ンプ リング して TLC分析 した タ ミン酸か らGABAへの変換 を検討 した。 ところ、12時 間か らL‑グル タ ミン酸 スポ ッ トが
薄 くな り、GABAスポ ッ トが出現 して きた (Fig.
4)0
7
2時 間 イ ンキ ュベ ー ト後 の GABA濃 度 は mlで L‑グル タ ミン酸 に対 す るモル変 l/21 l0 LmO
換率は 71%であった。
・千 F
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sisofL一g tlu mia cacidand GABA i h onteslu oncti ontaining12% NaCland
tedwithL.b 1%L‑glutamicacidincuba reL)lS
2 7
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NBRC 120005.Glu.L‑glutalTlicac .GABA, id) s
e( da y
ob tuyGABA.mob
γ‑amin rCaCd Mi:l l, x Lg tluamicaci ndad Fig.2.Turb iidt ure ilepha ;2 rse ‑p panol:do ist.H20 :
・45: V5( id
acetl c /50Ca /V/V).
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so tainingSOYex .0
0/o 0 .
0 .
nd20t. o6%
% N N ac
NBRC120005 i
us .
tsa tr re ncon
NaCJ cinubatedwihtL b
20 aCl. L‑ uNaGl 添加培地で前培養 した NBRC 1 005
●:2 % N.0 aCl▲, : % N3
△ :5 %N 0 . 5 . l,
aCl,■.4 aCl.
□;
60;50.%NaC aCl 休 止 菌体 は、12% (W/V)NaCl存 在 下 で も L‑グ ルタ ミン酸 を GABAに高変換することがで きた。
この結果 は、 12% (W/V)前後 の食塩 を含 む市販 味噌 に NBRC120005の休止菌体 と LGl‑ uNaを添 加す る と、味噌 に GABAが生成、蓄積 され るこ
とを示唆 している。
pp
(1 ]6 ∈ ) e uⅧ ∈ el n 19 ・ 1
re
L b bsNBRi C 10 02 0 5凍 結 乾 燥 菌 体 と LGl‑ u Naを添加 した市販味噌 における GABAの生成
1% (W/V)LG】uNa添 加 培 地 で 前 培 養 した
000 .
NBRC12 5株 の凍結乾燥菌体 05gを 5% (W/
V)LGluNaを含 む大 豆 抽 出液 添加 MRS培 地 1
0 2 4 6 8 10
mlに懸濁 した。 この懸 濁液 を市販味噌 8gに添
y s ( d
i t tr
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T e a )
a onofMRS 17‑ 22LLmOlの GABAが検 出 された (し グルタ 加 し28℃ で 7日間保 った ところ、味 噌 1gか ら Fig.3.L‑Glutamicacldconcen
ミン酸 に対す るモル変換率 は 46‑ 6%) ( g.,0 Fi 5 lt
cu ureso ilu onct ontainingsoyex atrcsand2t .0
to6.% NaCli0 ncuba dwite thi b uire sNBRC 6)。 また、凍結保 護剤 無添加 よ りも添加 した方
0 . 12
●:2
005. が、保護剤の種類 も牛血清 アルブ ミンよ り トレハ
ロースに懸濁 した凍結乾燥菌体が、高い変換率 を
%NaCl▲ , :3.% NaCl∫ , % N0 . 4.0 aCl, 5
.
5 % NaC
l□ .
:60○;50% NaCl,△ : % NaCl 示 した。
1% (W/ )V LGl‑ uNaを 含 む 大 豆 抽 出 液 添 加 味噌には麹 カビの分泌す るタンパ ク質分解酵素 20
MRS培 地 で 前 培 養 した NBRC1 005を、1% によって、大豆 タンパ ク質が分解 され、遊離 ア ミ 0
l
岸本 憲明 ・上武 誠 ・藤 EE]藤樹夫
O
し軟 らか くなった ものの、市販味噌の性状 と大 き な違いは認め られなかった。
Lh
GABAは、 ヒ トな ど噛乳 動物 の小脳 に存在 し
Oll J)O322⊥
て、抑制性神経伝 達物 質 と して機 能す るこ とか ら、GABAを含 む食 品 が 多 く開 発 されて い る。
Lh
た とえば、Lグル タ ミン酸か ら GABA‑ 能 の高 い非耐塩性乳 酸菌 を用 いて、GABA濃度
‑ の変換
0 10 20 0 40 5
Fl ,Amioa da SOfMi mi ep fLg ca
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の高 いキムチや発酵乳飲料 な どが市販 され てい る。
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V 一方、市販味噌 には、食塩が 11‑ 14% (W/ ) 含 まれていて、 E]本人が一 日に飲 むみそ汁か ら摂
9 . 取す る食塩量 は 1 ‑
高血圧 を予防する観点か ら減塩が勧 め られている が、GABAには血圧 を下 げ る効 果 もあ る こ とか ら、高濃度の塩分 を含む味噌や醤油 な どの発酵食 品 に GABAが含 まれてい る と、高血圧 の予 防 に 効果があると期待 される。
謝 辞
4) 2. 6gと報告 されている 1 。
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酸分析計で試料 中の し グルタミン酸 とGABAを 定量 していただ きま した近畿大学農学部水産学科 ノ酸 と くに L‑グル タ ミン酸が 多 く含 まれてい る 安藤正 史博士 に深謝いた します。
と期待 した。そこで、味噌手由出液 をア ミノ酸分析
したが、L‑グルタ ミン酸の高い ピークを検 出す る 参考文献 こ とがで きなか った。綾部 ら 131は、味噌麹 よ り
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l) ta d E,El d. Re も醤油麹で醸造 した味噌の方が 、グルタ ミン酸量
が多かった と報告 している。使用する麹 カ ビの種 Neurobiol,2,279‑332( 7190).
類 によって生産 されるタンパ ク分解酵素の特性が 2) H. ,C St tanonIArch I.nt.Pharmaco yn.d ,
異な り、 これが製品中の グルタミン酸 を決める大 14 1204( 619
きな要 因の一つ と考 えられるc Lたが って、味噌 3) 大 森 正 司、 矢 野 と し子、 岡本 順 子、 津 志 に GABAを生 成、蓄積 させ るため には、GABA 田藤 二 郎、村 井 敏 信、樋 口満 :農 化、61,
3,195 3).
の変換 能力 の高い乳酸菌 とともに L 一緒 に添加す る必要がある。
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凍結乾燥菌体の菌懸濁液ではな く、粉末 を市販 10 / 味噌 に添加 した ところ、GABAの生成量 は 1 以下 に低 下 した。 これは味噌の水 分量が少 な く、
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で きなか った こ とが原 因 と考 えてい る。 そ こで、
LINaと凍結 乾燥 菌体 が味噌 中で均一 に混合 6)
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(A、2006
A.Yu.M.M .Pl .T.GL .
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‑5669(2006). 味噌 8gに加 える液量 を検討 した ところ、1mlで
GABA‑ の変換、蓄積 が安 定 して認 め られ、そ 7)
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れ以上添加 して も変換 率 は大 き く増加 しなか っ A. mpYa a・ Ap Bi ,88,2
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d Bi mi 65(2000). た。一方、菌懸濁液 を 1ml加 えた味噌 は、す こ
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4(4),2 239‑44 小 田耕 平 :生 物 工 学 会 誌、7
199 (
乳酸菌 を用いた味噌 における γ‑ア ミノ酪酸の生成
8) 早 川潔、上野 義 栄、河村 真 也、谷 口良三、
dS.Oh:Bi
gy,98(2),3
波寛 子、海老根 秀子 :味 噌 の科学 と技術、
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