• 検索結果がありません。

乳酸菌を用いた味噌における γ ア ミノ酪酸の生成

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "乳酸菌を用いた味噌における γ ア ミノ酪酸の生成"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

i 近畿大学農学部紀要 40 3945 7) 39

G (

す る非 タ ンパ ク性 の ア ミノ酸 で、 ヒ トな ど晒乳 グル タ ミン酸脱 炭酸酵素活性 の高 い微生物 と L‑

動物の小脳 な どに存在 して、抑制性神経伝達物質 グルタミン酸 を発酵食品に添加 してインキュベ‑

と して機 能 している 1)。具体 的には、血圧 降下作 トす れば、発酵 食品中にGABAが生成、蓄積 す 用や精神安定効果などが注 目されてお り、高血圧 ると考 えた。

症や脳血流の改善による不 眠や彰 な どの予防、さ 乳酸菌 は古来 よ り発酵食品や飲料 の製造 に関与 らに腎機 能改 善効果が期待 されてい る。一般 に し、乳酸発酵 をお こなって食品に保存性 と風味 を

200

乳酸菌を用いた味噌における γ ア ミノ酪酸の生成

岸本 憲 明*・上武 誠 * *・藤 田 藤樹夫 *

◆近畿大学大学 院農学研 究科応用生命化学専攻

‥ 近畿大学農学部応用生命化 学科

(

i t ace rum i

c I i t ac

i T k o ,

nofγ mi ca di nMiou gal ca db KIHI MOTO * Ma oKAMI TAKE * * oFUJTA *

i sn s

i c kt o , b t i nouyr a

‑ S i N ik o ra

i o P d t r ouc

)

認可 され、注 目を集めている 6

著者 らは、L グル タミン酸脱炭酸酵素が Lグ ル タミン酸 に働 くとGABAが生成す ることか ら、

re l C buyrtl O n a

i c lltgua f

ransorm l

b apa r ic

ntl ca dbacti ci acertiaWhhweec eoft ingL micadtoyml Cadwe l

toera

t l a

o l

o O llnanng t

b

8 r

2 t iu

d suspene

d t

bt ncuae ltua iize ho

i du o lyop er i to t ne N Ca l pe up

2 f ransor

O.

S lu n

d

er ro ture

一iut tLl o o onanng l net

pe l

buyrti c f up

btu n ,

l recu

i c s

O n a Na ll e

h tou

lt gua

i rca t i t esn

. O

ro fco

l h ltu t ver,

l

d l roucn

O

C

dl ha wnl

mi ca naS nWl Cl og wt dnot ma nw es name m C Cl.Hwe er gc sp diname m S me dbys m g maeweea et

i c

o b l O tuyr n

d de

y ml Ca df m L micadlnas nc 1% I A hl dcell ds (05どmlwasa dto8go mme lMios me dI da ℃ fr7

bti nouyr

Na a )

lt esu e

sadr dinp g69mgof㍗ ml ca dp go MI /

n a

. day γ

rom i t onsor i ac C l t ac

el dc af o l c lt guam

for S I J

ra m L ica dt

ion lt ou lt

ersy U t mv

lly S T e k n ture,

e, i l grcu lo

miry r,G dauae ctShoo fA Kl

y Ki t

s he C il i loogca

U i k n mv

n t ltua lu f dso

dby80mgo m g maea h ro l b sa Oa, ro

lt soae i t acer l c i t t us, ac

l t acerum

hll hel db ai df m MI ndf

occ ca

l C

hl m t

us aop S

l tacCa dbl 5wa etot Tteragenoc

l t t nonoeran

t

lo S t sry c, mi hoo fA he

C CLa l log 0

) 5J,azan 0 5 8

‑ I 3 Nar t a6 k h aamac

Synopss i a6 N lar l k h

aamac 3I・8505Japan tu Clu l gr

R 0 l bus rews L

Lacoatb Ic NB C1200 me fAPP dB

‥ D me fA PlpldB1e Ze

t n o

l L no

L t ea,r ) tar DLe '

GABAは 1日に 20mg以上摂取す る と効果があ

inenssi i

Ca

( mellas )葉 を嫌気処理 して作成 る と言 われている 2)0

us i l t trepoc brueck l e

) 7

u lugar

b t co ac

i u b t acoac

lus her

t

乳 酸 菌L illsh dii 、s occ mophi と La illsd ・ 8)

0

したギ ヤバ ロン茶 3)には、通常のお茶 の約 3

4N 0 2 1 7 2 3 3

4N 0 2 1 7 2 3 3

γ‑ア ミノ酪酸 os

i ltsoae hoyu

df .As

rom l a N

S

% 55. over

d prouce

付与 して きた。乳酸菌の中か らグル タミン酸脱炭 酸酵素活性 の高い株 が単離 されてい る。 た とえ ば、 ヨーグル トやキムチの製造 に関わる非耐塩性 緒 言

ABA)は、天然 に広 く存在

倍 のGABAが含 まれてお り、 また玄米 を水 に浸潰

i revs u

I,acoactb illsb 9)か ら高い酵素活性が検 出 さ ことが報告 されている 4‑)5。最近では GABA濃度 れている。 しか し、味噌や醤油 など高濃度の食塩 を高めた乳酸菌発酵飲料が特定保健用食品 として を含 む発酵食品の製造 に関与 している耐塩 性乳酸

して腔 を発芽 させ る と、GABA濃度が上昇す る

(2)

0

4 岸本 意 明 ・上 武 誠 ・藤 田 藤樹 夫

菌 occsh hlll か ら、 グル タ ミン 酸脱炭酸酵素活性 の高い株 は報告 されていない。

us l aop u

T teragenoc 乳 酸 菌 を分 離 した。 分 離 源 の味 噌 10gに蒸 留 8

2 10ml

水 を 添加 し均 一 に懸濁後、遠心分離 で得 そ こで本研 究で は、多 くの市販味噌 中の食塩濃 た 上 清 に

V lを 1% (W/)と な る よ う に 添 加 した。 この味噌抽 出液 100mlと3%(W/)莱

V 2

N Ca 度、1% (W/)N

菌 を耐塩性乳酸菌 と定義 し、味噌製造 に使用 され 天溶液 100mlを別 々に高圧 滅菌 した後 、混合 し C

a V

2 l存在下で も生育で きる乳酸

て い る T hl h.aopilusと市販 お よび 自家製味 噌 か シャー レに分注 して、味噌抽 出液平板培地 を作成 ら単離 した耐塩性乳酸菌、醤油醸造用乳酸菌群 を した。培地 中の食塩濃度 は、食塩濃度測定用屈折

計 S

株 をス ク リーニ ング した。 しか し、供試株 の中か を用 いて測定 した。

2

対象 に、L‑グル タ ミン酸 を GABAに変換 で きる 8E (株式会社相互理化学硝子製作所 、京都)

ら活性 の高い株 を兄いだす ことがで きなか った。

一方、高 い グルタ ミン酸脱炭酸酵素活性 を もつ と報告 されている非耐塩性乳酸菌 L b )の休 止菌体 を 1%(W/)N lを含 む L‑グル タ ミン

i revs9

C a V 2

0g Og 2 l 1 P f o

I lucose

l T ba

G

eLCmp no Hme N Ca

io it

os dium

Og 5g 5g l t

pepon Ploy K2HPO4

酸 Na( uN )溶液 中で イ ンキュベ

と、GABAが生 成 され る こ とを兄 い だ した。 そ a

l G

L ‑ トす る Yeaset t txrac ter t s.

H p

Di Wa lOOOm1 7.0

、L uN L b

こで 添加 培 地 で前培 養 した

80 i revs 凍 結 乾 燥 菌 懸 濁 液 (0.5gm/l) とLGuNa(l

a l G

t aer Co . lle i t s l

T ba e2 mp Di dw

d f

io it

os noMRSmeium 6.

mg)を市販 味 噌 8gに添加 して 7日間 イ ンキ ュ

9mgの lOOml

ベ ‑ ト した と こ ろ、 味 噌 1gあ た り L‑cysenti 00.1g ABAが生 産 され たの で、 そ れ らの結 果 を報告

す る。

G MRSBroth 55.g

Co . l

T ba e3 mp

材 料 お よび方 法 MRSB

t t xracs f

o t

ne l pe

sup no MRSme me dbositioysye dium

55.g h

t ro

1g 00. i

t cysen

‑ L

n bt ncu ae r

t t xrace ean o o te t t xrace

io o Preparat h dun re

So

● 1

ye ds

nofsye ds

dgofsyb sweei di 600ml fwa

̀ ion lt

ou 100ml 供試株 および供試試料

our On l lt ou ;F us

T teragenoc i revs u

Lacoactb

occ illsb NBRC 20005は、 長 野 県 味 噌 工 業 協 同組 合 連 合 会 と 1

味 噌 醸 造 用 耐 塩 性 乳 酸 菌 N0

h l♪aohilus .3と ratroomtmpe erautrefr1o 8 e d t t xrace

n sso o 5 asuse

O t tra t eae

il f he

f t t supernaan o

h a, dt nhn datl ℃ fr60mi.Th ew da ye n

h l ecnoog ittu

I tns i lona

N ta eofT yadEvaual tlOn

ion.

lt sou t

ener Resourc

il i loogca

B eC (独立法人製 品評価技

術基盤機構生物遺伝 資源部 門,千葉県)か ら分譲

を受 けた。 また、醤油醸造用乳酸菌群 は株 式会社 供試味噌 か ら耐塩性乳酸菌の単離

)N Cal 0

8 V

4 1

溶液で 1 コール)無添加 の市販味噌 6点 と自家製味 噌 5点 倍段 階希釈 した。希釈 液 を味噌抽 出液平板培地 に か ら耐塩性乳酸菌 を分離 した。供試味噌の食塩濃 塗抹 し、脱酸素剤 (三菱 ガス化学㈱ ) を入 れた嫌

% (W/)であ った。 気 パ ックに平板 を入 れて 2℃ で 6日間培 養 した。

V ビオ ック (豊橋 市)か ら購 入 した。保存料 (アル 供試味噌 1gを滅菌 6% (W/

‑ 11 度 は

得 られた コロニーの中か ら独立 した コロニー を味 供試培地 噌抽 出液培 地 に移植 し、28℃ で 3日間培養後、無 菌的に遠心分離 して集め た菌 を ‑80℃ で凍結保存 3

. lus i

T hl h.aop N0 の培養 に 供試株 の培養 には

用 い られてい る PH培地、乳酸菌の培養 に使用 さ した。

れ る MRS培 地 と大 豆 抽 出液 添加 MRS培 地 を使

用 した (T bale1‑3)0 Ploypepotnは 日本製薬㈱ L‑グル タ ミン酸 を GABAに変換 で きる乳 酸菌 の t

ro t t

exrac t eas

(東 京 )、Y とMRSB hはB tecon,

y(USA)か ら購入 した。

探索 V 1

an o n inso k c

Di nadC mp % (W/)グル タ ミン酸 ナ トリウム を添 加 し 味 噌抽 出液 平板 培 地 を用 い て味 噌 か ら耐塩 性 た PH培 地、MRS培 地、大豆抽 出液添加 MRS培

(3)

乳酸菌 を用いた味噌における γ‑ア ミノ酪酸の生成 41

弛lomlに、16.Ⅹ109 cumlf/ に調整 した乳酸菌懸 濁液 を 100 〟1接種 し、スクリューコック付 き試 験管で、28℃で 6日間静置培養 した。2日ごとに 培養液 をサ ンプリング し濁度 を測定後、遠心分離 (12000rm, 0mi)p 1 n した上清のpHとグル タミ ン酸濃度 を測定 した。 グルタミン酸 はF‑キ ッ ト し グル タ ミン酸 (..∫K イ ンターナ シ ョナル、東 京) を用いて定量 した。 また、培養液上清 を蒸留 水で 100倍希釈 し、 フィルター渡過 した ものをア ミノ酸分析装置 (目立‑5800、東京)でGABAと L‑グルタミン酸 を定量 した。

L̲ /vsbejNBRC 10 52 0 の耐塩性

1%( VW/ )LGl a‑ uN と0‑ 6 W/)Na%( V Clを含 be S む大豆抽 出液添加 MRS培 地 100mi に L. rvl' 懸濁液 (.Ⅹ16109 cumlf/ )を1ml接種 し、28℃で 6日間静置培養 した。2日毎 に培養 液の濁度 と上 清のpH、し グルタミン酸濃度を測定 した。

薄層 クロマ トグラフ ィー (TLC)を用 いた し グ ルタミン酸 と GABAの検出

アル ミシー トセルロースFプ レー ト(MERCK.

Germany)に、 標 準 品 と 100倍 希 釈 試 料 を ス ポ ッ トし、2‑rpn l ds.Poao : itWae Actcaitr: ei cd /504: VVV:55(// )で展開 した。ニ ンヒ ドリン溶 液 を噴霧後、加熱 して青紫色スポ ッ トを発色 させ た。

beJsNBR 2 0

L. rv' C 10 5によるL・グルタミン酸か ら GABAへの変換

1% ( VW/)LGluNaを含 む大 豆 抽 出 液 添 加 MRS培地100mlに16.Ⅹ107 cumf/lとなるように i.brevisを接種 し、28℃で 6日間静置培養 した。

培 養 液 のpHが 50.以下 に低 下 した後、再 び 58.

‑ 6.3まで上昇 して きた培養液 を遠心分離 (008 0 rpm、1 0mi)n して菌体 を回収 した。0 (W/V)NaClを含む大豆抽出液添加 MRS培地

.6.1

1

2

0

%

0

mlに、前培 養 した菌懸濁 液 (.16Ⅹ1010 f/cumlに 調整) を 1ml接種 し、3日間静置培養 した。経時 的 にサ ンプ リング した培養液の濁度 とL‑グル タ ミン酸、GABA濃度 を TLCとア ミノ酸分析計で 測定 した。

L. rvbe sI'NBRC 10 520 の凍結乾燥菌体の調製 1% (W/V)LGluNaを含 む 大 豆 抽 出 液 添 加

MRS培地100mlにLb i.reusを1.6Ⅹ107 cumf/lと なるように接種 し、28℃ で 6日間静置培養 した。

1.6Ⅹ1010 f/cumlに調整 した菌懸濁液10mlに凍結 保護剤 として トレハ ロース と牛血清アルブ ミンを それ ぞれ 0.2gと00.1g加 え、凍結 乾燥 ( aiAsh TechnoGlass,東京) した。 コ ン トロー ル と し て、凍結保護剤無添加で凍結乾燥 した菌体 も調製

した。

凍結乾燥菌体 を用いた市販味噌 における L‑グル タミン酸か らGABAへの変換

5% (W/V)LGluNaを含 む 大 豆 抽 出 液 添 加 MRS培 地1mlに凍結 乾燥 菌体 を05g. 懸 濁 し、

これを市販味噌8gに添加 して 28℃で 7日間保 っ た。経時的に採取 した味噌0,3gを滅菌蒸留水10 mlに懸濁 し、上清の 100倍希釈液 を TLCとア ミ

ノ酸分析 した。

結果および考察

供試味噌 か ら耐塩性乳酸菌の単離 とL‑グル タミ ン酸 か らGABAへの変換能力 が高い耐塩性乳酸 菌の探索

供試味噌 11点か ら50株 の耐塩性乳酸菌 を分離 した。分離株50株 とT hlpiu.aohlsNo3.、醤油醸 造用乳酸菌群 は、PH培地や 12% (W/V)NaCl添 加MRS培地、12% (W/V)NaClを含 む大豆抽 出 液添加 MRS培地 に生育 したが、非耐塩性乳酸菌 i.brevisNBRC 120005は、これ らの培地 に生育 で きなかった。醤油醸造用乳酸菌群か ら特徴の異 なる複数種の コロニーが出現 したが、本実験では 単離せずに群集 として取 り扱 った。

分 離株50株 とT hlzhls. ao'iuN .o3、醤 油 醸 造 用乳酸菌群 は、1% ( VW/ )Gl‑auN 添加 pH培地、

12% ( VW/ )NaClと 1% ( vW/)Gl‑uNaを添加 し た MRS培地 と大豆抽 出液添加 MRS培 地いず れ に も よ く生 育 し、培 養7日 目でOD660が0.‑8 1.、培養 液の p0 Hは 45‑ 50まで低 下 した。 し. . か し、いずれの培養液か らもGABAのスポ ッ ト を検 出す るこ とがで きなか った。 また、培養液 中の し グルタミン酸濃度 も減少 していなかった。

これ らの結果か ら、Thao)iulzhlsや味噌か ら分 離 した耐塩性乳酸菌、醤油醸造用乳酸菌群は、し グル タミン酸 を GABAへ変換す る酵素 を生産 し ていないか、極めて弱い活性 しか有 していない と

(4)

42 岸本 憲明 ・上武 誠 ・藤 田 藤樹夫

考 え られる。

Gudioら L)O は大腸 菌が生産す る L グル タ ミン‑ 酸脱 炭酸酵素 の局在 部位 を調べ、酵素 は細 胞 質 内に局在す ることと、本酵素は細胞 質 を中性域 に 維持す る機能 を有す ると述べている。 また、石川 と小幡 11)は精製 した L‑グル タミン酸脱炭酸酵素 活 性 が、 高 濃 度 の NaCl,NaNO3,KCl a,C C1, 2

CuS04で 阻害 され た と報 告 して い る。 た とえ ば、5% NaCl存在下で 90分間酵素反応 させ ると、

CO2発生量が NaCl無添加の 80%に低下 した と記 載 している。 これ らの情報か ら、L‑グルタ ミン酸 脱炭酸酵素は菌体 内酵素で、菌体外 に単離す ると 5% (W/V)以上の NaClで活性が阻害 され る と考 えられる。

一 方、 非 耐 塩 性 乳 酸 菌 の 一 部 が L‑グル タ ミ ン酸 を GABAに変 換 で きる こ とは、 す で に明 らか に され て い る。 早 川 ら8)は ヨー グ ル トか ら 分 離 し た Stre♪tococcusthermophilusY‑1と Latbccoaillusdlrekebucl' ‑iY2を混合培養す る と、

し グル タ ミン酸か らGABAが生産 された と述べ てい るO また、OhandPark9)はキムチか ら分離 した L breuisOPK‑3を用 い て GABAを高 生 産 (8,9422mgL h/ / )す る条件 を確立す る とともに、

ibruSOP ‑el K3の gua t eabx lsltm aedcroyae遺伝 子 をクローニ ング している。 さらに複本 ら 12)は、

L‑ uNaGl を添加 した米糠 に L bei FO 1. rvsI 20005 を 20℃以下の低温で 7日間培養す る と、100mg/

g以上 の GABAが生 産 され る こ とを明 らか に し ている。

そこで、非耐塩性乳酸菌 L.brevisIFO 120005 を用 いて gltmaedcroyaeua t eabx ls活性 の高い休 止菌体 が、高濃度食塩存在下で もL‑グル タ ミン 酸 を GABAに変換で きるか検討 した。

L. rbsNB C 100be i R 2 0 5の耐塩性 と N Cal添加培 地 における L‑グル タミン酸から GABAへの変換

L. rvsNBRCbei 100205を

0 ‑

50/ W/ ).0o( V NaClを含 む大 豆抽 出液添加 MRS培 地 で培 養 す る と、培養液 の pHは低下 し、培養 2‑ 4日目で pH4.‑5 50.に達 した。 そ してその後、pHは上 昇 した。一 方、NaClを 55.% ( VW/)以上 添加 し た培 地 で は、pHは 50.付 近 に低 下 した ま まで上 昇 しなか った (Flg.1)。培養初期 に培養液の pH が低下 したのは、乳酸発酵 によって乳酸が生成 し たためで、培養後期 に培養液の pHが上昇 したの

は、し グル タ ミン酸 が gltmaedcua t e baroxylsae で脱炭酸 されて GABAに変換 され、酸 と して働

くカル ボキシル基 が 1個 減 ったため と考 え られ る。

0 2 4 6 8 10 12

Ti me ( days)

Fi. . pg1 HofMRScluesltoutr ouincnannotiig so xrcsad20t .% Na icbtdwihyetat n . o60 Clnu ae t L.breuisNBRC120005,

●;

20.% N Cal▲ ;, 30.% N Cla

,; ■

40.% NaCl,

○;

50.% N Cal△ ;, 55.%NaCl□ , :./N CI600o a

NaClを 60 W/ ).%( V 添加す ると、NBRC120005 はほ とん ど増殖 しなかったことか ら、 この株 の耐 塩性 は 4.% ( V0 W/)と考 えた (i. ) % (Fg 201 W/

V)LGluNaを含 む大豆抽 出液添加 MRS培 地 に 4% (W/V)以下 の NaClを添加 して培養す る と、

培養 液 中の L‑グル タ ミン酸 は減少 したが、55.%

(W/)V 以上添加す ると減少 しなかった ( g 3Fi. )0 そ して、2.% ( V0 W/)NaCl添 加培 地 で は 8日 目 で L‑グル タ ミンの ピー クが検 出で きな くな り、

220Lml lml(O/ 6日培養)の GABAが、 また 40./0o (W/)Na lV C添加培養 液か らは 20LmO/0 l lml(10 日培養)の GABAが検 出 された。それぞれ L‑ uGl Naに対 す る GABAのモ ル変換 率 は 75%と68% であった (Fg3i.)0

NBRC120005の生育は、6% (W/V)NaCl存在 下で阻害 された。市販味噌 には 11‑ 14% (W/V) NaClが含 まれ てい るので、NBRC120005が市販 味 噌で増殖 す る こ とは難 しい。 しか し,細 胞膜 が NaClの透過 を防 ぐ障壁 と して機 能 し、高濃度 食塩存在下で も細胞 内の食塩 を低濃度 に維持で き れば、菌体 内酵素 L‑グル タ ミン酸脱炭酸酵素 の

(5)

乳酸菌 を用 いた味噌 にお け る y‑ア ミノ酪酸の生成 43

活性低 下 は防 ぐこ とがで きる と予測 した。 そ こ (W/ )V LGl‑ uNaと 1% 2 ( VW/ )NaClを含 む大豆 で、NBRC120005休止菌体 を用 いて 12o 0/ (W/V) 抽 出液添加 MRS培地に加 え 28℃ で静置 した。培 NaClを含 む大豆抽 出液添加 MRS培 地で し グル 養 液 を経 時的 にサ ンプ リング して TLC分析 した タ ミン酸か らGABAへの変換 を検討 した。 ところ、12時 間か らL‑グル タ ミン酸 スポ ッ トが

薄 くな り、GABAスポ ッ トが出現 して きた (Fig.

4)0

7

2時 間 イ ンキ ュベ ー ト後 の GABA濃 度 は mlで L‑グル タ ミン酸 に対 す るモル変 l/

21 l0 LmO

換率は 71%であった。

・千 F

. ! ? i l

‑ 垂

f e t ■ t

ly I

I l

lu

G G uMX O Fl. .TLCana

I AE 4 g

I I I I 6 I 3

I

1224 48 72 (h)

l L J

1 2

sisofL一g tlu mia cacidand GABA i h onteslu oncti ontaining12% NaCland

tedwithL.b 1%L‑glutamicacidincuba reL)lS

2 7

lt

T

5 .

y at660nm ofMRS cu

i m 5

. 5 10

0

NBRC 120005.Glu.L‑glutalTlicac .GABA, id

) s

e( da y

ob tuy

GABA.mob

γ‑amin rCaCd Mi:l l, x Lg tluamicaci ndad Fig.2.Turb iidt ure ilepha ;2 rse ‑p panol:do ist.H20 :

・45: V5( id

acetl c /50Ca /V/V).

o i t lu

so tainingSOYex .0

0/o 0 .

0 .

nd20t. o6%

% N N ac

NBRC120005 i

us .

tsa tr re ncon

NaCJ cinubatedwihtL b

20 aCl. L‑ uNaGl 添加培地で前培養 した NBRC 1 005

●:2 % N.0 aCl▲, : % N3

△ :5 %N 0 . 5 . l,

aCl,■.4 aCl.

□;

6

0;50.%NaC aCl 休 止 菌体 は、12% (W/V)NaCl存 在 下 で も L‑グ ルタ ミン酸 を GABAに高変換することがで きた。

この結果 は、 12% (W/V)前後 の食塩 を含 む市販 味噌 に NBRC120005の休止菌体 と LGl‑ uNaを添 加す る と、味噌 に GABAが生成、蓄積 され るこ

とを示唆 している。

pp

(1 ]6 ∈ ) e uⅧ ∈ el n 19 ・ 1

re

L b bsNBRi C 10 02 0 5凍 結 乾 燥 菌 体 と LGl‑ u Naを添加 した市販味噌 における GABAの生成

1% (W/V)LG】uNa添 加 培 地 で 前 培 養 した

000 .

NBRC12 5株 の凍結乾燥菌体 05gを 5% (W/

V)LGluNaを含 む大 豆 抽 出液 添加 MRS培 地 1

0 2 4 6 8 10

mlに懸濁 した。 この懸 濁液 を市販味噌 8gに添

y s ( d

i t tr

i m

T e a )

a onofMRS 17‑ 22LLmOlの GABAが検 出 された (し グルタ 加 し28℃ で 7日間保 った ところ、味 噌 1gか ら Fig.3.L‑Glutamicacldconcen

ミン酸 に対す るモル変換率 は 46‑ 6%) ( g.,0 Fi 5 lt

cu ureso ilu onct ontainingsoyex atrcsand2t .0

to6.% NaCli0 ncuba dwite thi b uire sNBRC 6)。 また、凍結保 護剤 無添加 よ りも添加 した方

0 . 12

●:2

005. が、保護剤の種類 も牛血清 アルブ ミンよ り トレハ

ロースに懸濁 した凍結乾燥菌体が、高い変換率 を

%NaCl▲ , :3.% NaCl∫ , % N0 . 4.0 aCl, 5

.

5 % NaC

l□ .

:60

○;50% NaCl,: % NaCl 示 した。

1% (W/ )V LGl‑ uNaを 含 む 大 豆 抽 出 液 添 加 味噌には麹 カビの分泌す るタンパ ク質分解酵素 20

MRS培 地 で 前 培 養 した NBRC1 005を、1% によって、大豆 タンパ ク質が分解 され、遊離 ア ミ 0

(6)

l

岸本 憲明 ・上武 誠 ・藤 EE]藤樹夫

O

し軟 らか くなった ものの、市販味噌の性状 と大 き な違いは認め られなかった。

Lh

GABAは、 ヒ トな ど噛乳 動物 の小脳 に存在 し

Oll J)O322

て、抑制性神経伝 達物 質 と して機 能す るこ とか ら、GABAを含 む食 品 が 多 く開 発 されて い る

Lh

た とえば、Lグル タ ミン酸か ら GABA‑ 能 の高 い非耐塩性乳 酸菌 を用 いて、GABA濃度

‑ の変換

0 10 20 0 40 5

Fl ,Amioa da SOfMi mi ep fLg ca

da t20m上

s i c s ltua 0

I

】 nays ea n.

i c 3

d.

. n

lu caciTh ko mi dwa tr.

ta 5 g.

peare

‑g L ap

0 70 80 90 1 0 10

6 10

の高 いキムチや発酵乳飲料 な どが市販 され てい る。

im i ton

Rt teen e( )mni

ocolltanngil

V 一方、市販味噌 には、食塩が 11‑ 14% (W/ ) 含 まれていて、 E]本人が一 日に飲 むみそ汁か ら摂

9 . 取す る食塩量 は 1 ‑

高血圧 を予防する観点か ら減塩が勧 め られている が、GABAには血圧 を下 げ る効 果 もあ る こ とか ら、高濃度の塩分 を含む味噌や醤油 な どの発酵食 品 に GABAが含 まれてい る と、高血圧 の予 防 に 効果があると期待 される

謝 辞

4) 2. 6gと報告 されている 1 。

322 0Lr)OLh

lo

0 1020 304050 6070 80 90 l o Io

im i ton

Rt teen e(…in)

Tteragenococc

きました長野県味噌工業 協同組合連合会 とア ミノ

lus i h hlDao

us N03を供与 いただ e

ii t onanng

i c

n s

. lt gua

tr.

Fi 6, Amioa danaysl isofMioc an

peare

dL mica d Th p

kofGABA wasa da t65mi i

c n L b i.reus

g.

pea

NBRC120005

酸分析計で試料 中の し グルタミン酸 とGABAを 定量 していただ きま した近畿大学農学部水産学科 ノ酸 と くに L‑グル タ ミン酸が 多 く含 まれてい る 安藤正 史博士 に深謝いた します。

と期待 した。そこで、味噌手由出液 をア ミノ酸分析

したが、L‑グルタ ミン酸の高い ピークを検 出す る 参考文献 こ とがで きなか った。綾部 ら 131は、味噌麹 よ り

v.

Itn.

ber d le n

R bo er , E

l) ta d E,El d. Re も醤油麹で醸造 した味噌の方が 、グルタ ミン酸量

が多かった と報告 している。使用する麹 カ ビの種 Neurobiol,2,279‑332( 7190).

類 によって生産 されるタンパ ク分解酵素の特性が 2) H. ,C St tanonIArch I.nt.Pharmaco yn.d ,

異な り、 これが製品中の グルタミン酸 を決める大 14 1204( 619

きな要 因の一つ と考 えられるc Lたが って、味噌 3) 大 森 正 司、 矢 野 と し子、 岡本 順 子、 津 志 に GABAを生 成、蓄積 させ るため には、GABA 田藤 二 郎、村 井 敏 信、樋 口満 :農 化、61,

3,195 3).

の変換 能力 の高い乳酸菌 とともに L 一緒 に添加す る必要がある。

‑GluNaも 87).

op.

I k h su aar T

. 19

ki tsuza an 14

9‑ Ko . 14 N ) 4

4 51(

ma dK a:nP

凍結乾燥菌体の菌懸濁液ではな く、粉末 を市販 10 / 味噌 に添加 した ところ、GABAの生成量 は 1 以下 に低 下 した。 これは味噌の水 分量が少 な く、

i osc.

r l n CEng.

i rno l r Soc. kusa S ia ) 5

Am. Ag ..p

.Ho .a dMo 上:Bi l(2003).

h oce h l t oecno.

Bi Bi

相 島知美、門松俊志、内田充郎、西祐一郎、

土谷紀美、西村 賢了 :日本 国公 開特 許公報 m,58.229112292(1994).

‑ LGl

で きなか った こ とが原 因 と考 えてい る。 そ こで、

LINaと凍結 乾燥 菌体 が味噌 中で均一 に混合 6)

lner Syat h

o ov )

(A、2006

A.Yu.M.M .Pl .T.GL .

2

‑5669(2006). 味噌 8gに加 える液量 を検討 した ところ、1mlで

GABA‑ の変換、蓄積 が安 定 して認 め られ、そ 7)

ie l p y

lk os ay h l t

oecnoog

れ以上添加 して も変換 率 は大 き く増加 しなか っ A. mpYa a・ Ap Bi ,88,2

t sry h

oc e 2

‑ 57

d Bi mi 65(2000). た。一方、菌懸濁液 を 1ml加 えた味噌 は、す こ

(7)

5 4

4(4),2 239‑44 小 田耕 平 :生 物 工 学 会 誌、7

199 (

乳酸菌 を用いた味噌 における γ‑ア ミノ酪酸の生成

8) 早 川潔、上野 義 栄、河村 真 也、谷 口良三、

dS.Oh:Bi

gy,98(2),3

波寛 子、海老根 秀子 :味 噌 の科学 と技術、

9(200

oresource 7

1 3

‑ 2 1 ) C

Ma s:EMBOJ l. 22(16,4

)石川芳典、/」、幡珊太郎 :日本農芸化学会誌、

)塚 本 研 一、 戸 枝 一 書、 大 久 長 範、 船 木 ourna

)後藤敦、橋本勉、柳川洋 :臨床栄養、6

.

)綾部孝 太郎、大貴恵美子、島崎須雅子、藤 k

ru B F. rancesco, .G

) 0

ll

2

3

4 1

1

1

1

i enz,

), 7 ( 1 ). ,A.Caetrni孔G H. il

anea d DB Do, ..

G iu ,

、2005‑052103 勉 :日本 国公 開特 許公 報 ()A

).

5 0 0 2 (

). 7(2003 3 0 4

‑ 7 2 0

,689‑692(9155).

). 0 9(199 7 2

‑ 3 ).

7

). 2 8 1(19 1 8

‑ 5 0 8

K.Pa kr an h l ecnoo T

) 9

9 2

8(8).27 3

参照

関連したドキュメント

 第4項 組織pH移動  第5項 反懸調節カ   (A)麗酸二因ル影響   (丑)乳酸二因ル影響   (C)燐酸二因ル影響   (D)酪酸二因ル影響

Dabs-AAs show pH- dependent absorption in the visible region, characteristic of the dimethylamio azobenzene chro- mophore in a dilute aqueous solution. Upon increasing the

その ため に脂肪 酸代 謝 に支.. Cation/Carnitine

For quantitative assessment, we calculated the coefficient of variance (CV) of fat region and contrast between fat region, normal tissue, and lesion on MR images acquired using

しかしながら生細胞内ではDNAがたえず慢然と合成

 単一の検査項目では血清CK値と血清乳酸値に

リポ多糖(LPS)投与により炎症を惹起させると、Slco2a1 -/- マウス肺、大腸、胃では、アラキ ドン酸(AA)およびエイコサペンタエン酸(EPA)で補正した PGE 2

 (b)還元作用トノ開係:酸化血色素ヨリ還元血色素ノ化生ハ細菌ノ還元作用昌因ル事ハ