事故データの見方 読み方 考え方(7)高齢期の事故 なぜ、男女はかくも違うのか(2)
著者 吉田 信彌
雑誌名 人と車
巻 43
号 11
ページ 26‑28
発行年 2007‑11‑01
URL http://id.nii.ac.jp/1204/00000462/
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高齢期の事故
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図1.人口10万人当たりの歩行中死者の発生君事{平成18~手) 5(通事草加 平.I!t18 年総交通事高金総合分析セン~-(ITARDA
歩行中事故の男女差
高齢化すると男女は逆転する
歩行中事故による死者および負儲
者の発生率の男女差は年齢によって
高低が逆転することを前号で指摘し
たcその図
1
と図2
を再掲載する ︒子供(十二歳以下)は︑男子のほ
うが女子よりも死亡も負傷も多いの
に︑尚齢化すると女性のほうが
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る R元気なほうが事故に泊いやすい
と納得しそうだが︑尚献の火性が止
%といっても︑川刀児のように必り阿
るわけではない︒元気が元州という
のは符似点としてはわるくないが︑
まだ浅い耐がある心身の成長の段
階を追って︑別‑K
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逆転
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後に
東北学院大学教獲学部教授
吉田信璃
あるものを考えてみよう ︒
子供の歩行者事故 叶
Jト二銭以下の小学生以下では男子
のほうが女子よりも明らかに事故に
遭いやすい︒男らしく︑女らしくと
いう観念は縛れてきた昨今ではある
が︑男の子と女の子の両方を育てた
観たちの多くは活動性には濯があっ
た︑というのが実感だろう︒
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のだが︑トミ
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時期には︑その見交泣が4%に縮小
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2
の予成ト八年のデータでは負傷おは女子のほうの発生継が向
いが︑毎年次チのほうが高いとはか ぎらないしかし︑
生の見交の濯
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が小さいことは変わらない傾向であ
る ︒そして︑歩行事故だけでなく︑自
転車・についても何様の傾向がある︒
中高時代はもっとも男女の差を意
識する頃なのに︑事故統計では男女
差が縮小するのは奇妙に思えないだ
ろうか︒その点についてはまた機会
を改めて考えてみたい内
︑ 成人期の男女差には お漕がか白む
よ)
ニ卜成以降の成人聞から向齢期ま
で︑見性のほうが火性よりむ歩行在
唄放は多い闘の平成十八年にかぎ
らない傾向である円
この男交遊はお澗のせいといえ
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交通量量計 平I!18 ~事脂交通・~舗合分続セン~-(ITAROA
る ︒歩行者が酔っていたかどうかが
すべての事故で検証されるわけでは
ないので︑飲酒と歩行者事故の関係
をデータとして明確に示せないが︑
沼性の少行将引放が夜に多いことが
ひとつの傍証になるだろう︒
見性のほうが火性より慌に歩く機
会が多いというのも成人則の児女悲
のひとつの高川になる︒
家族
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一話
をする火性は仮は家の小にいて出歩
く機会が少ないという生活スタイル
を思い摘けば︑それは一凶として否
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図3.iIl1害者の外出状況'&量生生士会自嘗平成均年隠』
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お酒を飲んで伎に出歩くのは︑最
近は虫性だけではなく若い火性も同
じかもしれない︒
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性の勤め人が多くなれ
ば︑
帰宅
も伎
の時
間帯
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るし
︑ つきあいのお洞も多くなる︒
そこ
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成人期の歩行者切放の抱火足はだん
だん縮まると予想できるだろうに
しかし︑見交法は践るだろうなぜ
なら︑打い火性は飲酒をしても︑用心
深い︒住肘む掛りで暗い歩道のない 道を通るような場所を選ばない︒そ
して︑その防犯対策は歩行中の交通
事故の予防策にもなるからである︒
男性とお酒の縁はなかなか切れな
いものだが︑高齢期になって︑会祉
を定年退職すれば︑つきあい酒から
は解放される s高齢期には男性の歩
行事故は同町聞のほうが多くなること
がその裏づけである︒成人期を終え
るとお澗も卒業だが︑しかし歩行折
事故の発生率は尚くなる
︑
高齢期の男女差は
外出頻度の差か?
J
その高齢期では火性のほうが味付
訴事般は多くなる火性のほうが多
くなるという逆転の年齢は︑死者と 負梅者で異なるし︑年次によっても若
F
異なるが︑高齢の女性のほうが男性より事故に遭いやすいことは間
違いない ︒
これを高齢女性の活動性と結びつ
けたがる堵制的な論がある︒長は内分
を家に悶き去りにして外移泊歩いて
いると刈齢別性のやっかみの戸が聞
こえてくるしかし︑そうだろうか
夫鮒の間には年齢基かあり︑去の
ほうが年長であることが多いだか
ら長のほうが元気であってもおかし
くはない︒また︑同じ年齢で比べる
統計デ
1
タでは︑かならずしも女性のほうが外出する僚会が多いとはい
えない ︒
平成十五年の内閣府のアンケート
調査(高齢社会白書予域十六年版)
によると︑男性のほうがむしろ外出
の頻度は高かった(図
3 )
︒外出するから引位に遭うというな
ら ︑
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齢期では男性と交性のどちら
のほうが歩行中を合む交通MP飲全部
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一‑行が多いのだろうか︒
成ト八年を例にとるなら︑人口ト
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万人勺たりのじト成から七十州議の
見性の死者数︐
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八六 人に 対し
︑ 火性は八・勺九人︑負傷荷は男性五
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州 蛸 1拘o ! 蜘 附 与女性の免許保有率のt量移 1980‑20例 年
図4.運転免許保有傘の年次推移 吉田信禰『事故と4、 理 中 公 新 ' 100
¥ 人
七九・五人に対し女性は五二
九・五人であった︒どの年齢
でも交通事故全体では男性の
ほうが死者および負傷者の人
口当たりの先生率は高い ︒
したがって︑高齢女性の外
出機会が多いというのは当た
らな
い
︒しかし︑機会という
着眼点が大事なことは次号で
解説する予定である ︒
J
高齢期の男女差は
一 運転免許の有無の差
高齢者の事故の男女差を決定づけ
るのは免許保有率の差である︑とい
うの
が私
の見
解で
ある
︒
図
4
は︑免許保街率の年次推移を示したもので
ある
a高齢の女性の免許保有率が他
の世代に比べ低いことがわかるだろ
う ︒この免許保符率の低さが歩行者
事故に二重の影響を与える ︒
第一は︑高齢の女性が外出すると
きの移動手段が徒歩になる点であ
るaしたがって歩行の機会が摺える︒
それだけ歩行者として事故に遭う機
会が地す ︒高齢の男性は自動車を運
転するために︑運転中に事故に遭う
機会
が揃
唱え
るが
︑女
性は
たと
え外
出
の機会が男性より少なくとも︑歩行
荷として路上に出る機会は男性と同
じかあるいはそれ以上ということも
あり得る ︒男性と女性のどちらが歩
行者である機会が多いかは確定でき
ないが︑免許をもたないと移動の予
段は限定される︒
そして︑免許をもたないことの一
昏の影響は運転者の行動特性を理解
できない点である︒クルマがどう動
くかの予測がつきにくい ︒自分のど
のような行動がどう影梓を与えるか
の見当もつかないから︑運転者から
みると予想外の行動をとる︒
その
た
めに高齢女性の歩行中の事故の発生
率が高くなる︒
どれだけ高齢女性が危険であるか
は図
2
をみてほしい︒七十歳を超えた女性の負傷者の発生率は小学生
(七歳から十二歳)の女児と同じ高
さで
ある
︒
小学生と同じくらい高いと気づけ
ば︑保護する手立てを考えるのは当
然ではないだろうか︒登下校時に父
兄が通学路の要所に立って学童を誘 導し保護する学校もある ︒それと同
程度の力を入れた保護策をとっても
よいのではないか︒
その手間のかかりそうな保護策を
永久に続けよう︑というのではない ︒
図
4
は︑やがて尚齢女性の免許保有車も高くなることを示す ︒免許保有
率が高くなれば︑歩行者事故は減少
するだろう ︒今後何も特別の対策を
打たなくとも︑高齢女性の死者およ
び負傷者の発生率は下がる︑と私は
予想する︒
しかし︑問題はその下がり方のス
ヒ
1
ドである︒免許保有率の低い高齢期の女性は︑中から自分を守る術
を知らない
︒その現状にある今の彼
女たちを事故から守ることが︑ここ
数年だけの特別対策として必要なの
であ
る高齢期の愛汀者事故のゆる ︒
やかな減少ではなく︑迅速な人為的
な介入の跡が統計にもみえるような
減少を望む︒
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しだ
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文献
1 .﹁高齢社会白書平成
十六 年版
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﹁一 事故 と心 理﹄ 中公 新書
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