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登場人物について話し合おう「モチモチの木」

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Academic year: 2021

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第3学年〇組 国語科学習指導案

1 単元名 登場人物について話し合おう 「モチモチの木」 2 指導観 ○児童の実態について 本学級の子ども達は,登場人物の気持ちの変化 や性格について,場面の移り変わりと結びつけて 叙述を基に想像することができるようになって きている。しかし,行動や会話に関する複数の叙 述を根拠としながら,より具体的に登場人物の気 持ちの変化や性格を捉えたり,他者との対話の中 で考えを深め,理由を明らかにして感想をもった りすることまでには至っていない。 そこで,場面の移り変わりや展開に着目し,複 数の叙述を基に登場人物の気持ちの変化や性格 を捉えることができるようになるこの期に本単 元を取り上げる。そして,場面と場面をつなぎ, 叙述と叙述を結びながら登場人物の変化を読み 深め,物語に対する自分の考えをもつことがで きるようにする。 このことは,主体的に読みを深める子どもを 育てる上でも意義深いと考える。 ○本教材について 本教材「モチモチの木」は,臆病な中心 人物豆太が,大切なじさまを助けるために 無我夢中で医者様を呼びに走る一面を見 せるなど,じさまとの生活の中で変化して いく豆太の姿を扱った物語である。 そのため,夜の暗闇を怖がる場面、怖さ をのり越えじさまを助ける場面など対照 的に描かれている場面について、叙述と結 び付けて想像していく読み方を獲得させ ることができる。 また、子ども達が、成長していく豆太に 感情移入しやすく、自分の経験を重ねなが ら、人間の心の底にある深い思いや作品か ら受け取ったメッセージについて意欲的 に考えを形成できる教材である。 3 目標 4 本単元で働かせる見方・考え方 本単元では,豆太やじさまの会話や行動,地の文に着目し,豆太の性格や変化を前の場面とつな げ, 比較して考えることで読みを深めていくことができるようにする。 ○ 反復表現(なきなき走った)や比喩表現が登場人物の様子や気持ちを表す働きをもつことを 理解することができるようにする。 ○ 自他の解釈を比べながら,叙述や場面のつながりを基に豆太やじさまの性格を読んだり,豆太 の変化やその理由を図を用いながら明らかにしたりすることができるようにする。 ○ 豆太の気持ちの変化に目を向けながら自分と重ね合わせて考えたり,考えたことを意欲的に 小集団で交流したりして,物語を読み進めようとする態度を育てる。 ○ 指導観 本単元では,叙述や場面のつながりをもとに登場人物の性格や気持ちの変化を読み深め,自分の 考えをまとめ表現することができるようにする。そのためにまず,つかむ段階では初発の感想を 交流したり,変化のない心情曲線を意図的に提示したりすることで児童の読む意欲を高めさせ る。次につくる段階では,場面と場面を比べながら各場面の中心人物の気持ちを心情曲線にまと めさせ,それらをもとに豆太は変わったのか変わっていないのかを検討する活動を通して,読みを 深めさせる。最後に振り返る段階では,「モチモチの木」紹介カードを図書室に掲示し,全校に広 く発信する場を設定し,物語全体を通して読み深めた豆太像やじさまの思い,モチモチの木の役割 などについて考えをまとめさせ,初読から変容した読みの深まりを実感することができるように する。

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5 計画(11時間) 学習 過程 学 習 活 動 具体的な手立て 第 一 次 ( 二 時 間 ) 1.これまでの文学的文章での学習を振り返ったり,教師が提示し た心情曲線について話し合ったりして,本単元のめあてをつか む。 ・ 先生は豆太はずっと臆病だとしているけれど,私は違うと思 うな。 ・ 豆太はずっと臆病だったのか,違うのか話し合ってみたい。 ○読みのズレを起こし, 意欲的に学習に取りく めるように,変化のな い 心 情 曲 線 を 用 意 す る。 第 二 次 ( 七 時 間 ) ① ① 2. 叙述を基にして豆太やじさまの性格や気持ちを読み取る。 (1)場面分けをし物語の設定状況や,物語のあらすじをつかみ, 「山場」の場面を捉える。 導入 「おくびょう豆太」「やい,木ぃ」 展開 「霜月二十日のばん」 山場 「豆太は見た」 終結 「弱虫でもやさしけりゃ」 ・「山場」は物語の中で登場人物が大きく変わるところだから, 「豆太は見た」の場面になるね。 (2)叙述を基に話し合い,「おくびょう豆太」の場面における豆 太とじさまの性格や気持ちを読み取る。 (3)叙述を基に話し合い,「やい,木ぃ」の場面における豆太とじ さまの性格や気持ちを読み取る。 ○「場面分けシート」を活 用し,「導入」「展開」「山 場」「終結」という場面 構成を捉えさせる。 ○豆太の変化を視覚的に 捉えることができるよ うに,心情曲線を用意 する。 ○前の場面のつながりを 意識して読むことがで きるように,豆太の性 格をまとめる際に, 「前の豆太は」で書き 出すようにさせる。 おくびょう豆太は変わったのかについて読み深め,紹介カード を書こう。 【登場人物】豆太、じさま、医者さま 【時】冬 【場所】山 ・豆太ほどおくびょうな やつはいない。 ・一人じゃしょうべんも できない。 ・とってもおくびょう。 ・お父さん達は強いの に、豆太は弱い子 前の豆太もおくびょうだった。今日の豆太も夜のモチモチ の木をとてもこわがる,おくびょうな豆太。 ・いばってさいそくした りするくせに ・豆太はもうだめなん だ。 ・昼間は強いのに、やっぱ り夜が怖い。 ・昼のモチモチの木はなん ともないのに、夜はおび えるおくびょうな子ども ① 一人でしょうべんもできないほどおくびょうな豆太。

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第 3 次 ( 二 時 間 ) 本 時 ① ① 6 本時 令和2年〇月〇日 第〇校時 3年〇組教室 7 準備 挿絵,学習プリント (4)叙述を基に話し合い,「霜月二十日のばん」の場面における 豆太の性格や気持ちを読み取る。 (5)これまでの場面と「豆太は見た」の場面を通読し,豆太の変 化がわかる叙述を読み取り,自分の考えをつくる。 (6)豆太が一番変化したところについて理由をもとに話し合い, 考えを深める。 ① 豆太は,小犬みたいに体を丸めて,表戸を体でふっとばして 走り出した。 ② ねまきのまんま。はだしで。半道もあるふもとの村まで。 ③ 霜が足にかみついた。足からは血が出た。豆太はなきなき走 った。 ④ 大すきなじさまの死んじまうほうがもっとこわかったから, なきなきふもとの医者様へ走った。 ⑤ 医者様のてつだいをして,かまどにまきをくべたり,湯をわ かしたりなんだりしていそがしかったからな。 (7)「弱虫でもやさしけりゃ」を通読し,物語の中で豆太は「変わ った」のか「変わっていない」のかについて,理由をもとに話 し合い,自他の解釈をつなぎながら,豆太の変化や性格につ いて読みを深める。 ・やっぱりもとの臆病な豆太になっている。でも大事な時に勇気 をふりしぼることができた豆太は優しくて強い人だと思う。 3,これまでの学習をふり返り,豆太の性格についての自分の考え をまとめ,「モチモチの木」紹介カードを作成する。 ○臆病な豆太が変わった 場面を捉えたり,理由 を明確にして考えをつ くることができるよう に,心情曲線や理由カ ードをもとに考える場 を設定する。 ○様々な変容があること や,豆太が変容した要 因はじさまを何とか助 けたいという思いに気 付かせるために,全体 で理由を話し合わせ , 考えを再構成させる場 を設定する。 ○豆太の変化をより深く 読み深めるために本文 『「じさまぁ。」としょ んべんにじさまを起こ したとさ』の文を提示 する。 ○書く意欲を高めさせる ために、自分が作った 紹介カードを掲示する 場を設ける。 今日の豆太も前までと同じで、はじめからあきらめてし まう弱くておくびょうな豆太。 ・はじめっからあきらめ て ・じさまのたばこくさい むねん中に ・はじめっからあきらめ るおくびょうな子 ・じさまのことが大好 き。 ① ふつうの5歳じゃ,夜に一人でとび だせないな。 これまでのおくびょうな豆太だっ たら,血が出たらぜったいもどって いる。 いろんな意見があったけれど、どの文も豆太の,ぜったいにじ さまを助けたい,死んでほしくないという強い思いが豆太を変え ているね。 これまでの豆太はおくびょうで,ひとりじゃ何もできなかった けれど,大切な人を守るためにひっしでがんばる豆太にかわっ た。 ・豆太は,小犬みたいに 体を丸めて ・霜が足にかみついた ①

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8 本時主眼 夜が怖い臆病な豆太が,絶対にじさまを助けたいという思いから,大きく変容した姿を読み 深めることができるようにする。 9 本時過程 段 階 学 習 過 程 具体的な手立て つ か む つ く る ふ か め る ふ り か え る 1 これまでの学習を振り返り,本時学習のめあてを話し合う。 ① 豆太は,小犬みたいに体を丸めて,表戸を体でふっとばして走 り出した。 ② ねまきのまんま。はだしで。半道もあるふもとの村まで。 ③ 霜が足にかみついた。足からは血が出た。豆太はなきなき走っ た。 ④ 大すきなじさまの死んじまうほうがもっとこわかったから,な きなきふもとの医者様へ走った。 ⑤ 医者様のてつだいをして,かまどにまきをくべたり,湯をわか したりなんだりしていそがしかったからな。 2 豆太が一番変容したところについて,自分の考えをもち,グルー プで話し合い,一番変化した文を決める。 ○ 理由を明確にし,自分の考えをつくる。 ○ グループで共通点や相違点を整理しながら,一番変容した文を 決定する。 3 グループで話し合った考えをもとに全体で交流し,豆太の変容に ついての考えを深める。 ・「医者様のてつだいをして,かまどにまきをくべたり」の文も確かに 変わったところだな。これまで何でもしてもらっていた豆太だった けれど,じさまのために必死で動いてるからね。 ・選んだ文は違っているけれど,どの文でも臆病だった豆太がじさま を助けたい,何とかしたいという思いがあって変わっているのが分 かるね。 4 本時学習を振り返り,自分の学び方について考えたことを書く。 ・前の場面に書かれていることを比べることで,豆太がかわったと ころに目をむけることができるようになった。 ・自分とくらべてみることで,豆太が夜一人で助けをよびに行くこ とが,とても勇気のいることだと分かった。 ○ もっとも豆太が変容し た文を選択するという条 件を与え,学習内容を焦 点化する。 ○ 理 由 付 け の 視 点 を 与 え,自分の考えを形成し 話し合うまでの見通しを もたせる。 ○ 自分の考えを広げたり 深めたりするために,グ ループでの考えを見出さ せ,黒板に立場を示させ る。 ○ 様々な変容があること や,豆太が変容した要因 はじさまを何とか助けた いという思いに気付かせ るために,全体で理由を 話し合わせ,考えを再構 成させる場を設定する。 ○ 自分の学びの深まりを 実感できるように,視点 を明確にした振り返りの 場を設定する。 理由の考え方 ・前場面と比べて ・自分と比べて これまでの豆太はおくびょうで,ひとりじゃ何もできなかったけ れど,大切な人を守るためにひっしでがんばる豆太にかわった。 ①の文のところで一番変わっ ていると思う。だって,今まであ んなに夜がこわかった豆太が 一人で外に飛び出しているか らね。 ぼくは③の文のところだと思う。だ っ,てふつう血が出たらいたくて走 れないよ。しかも夜に。それに豆太 はあれだけおくびょうだったから, ここで大きく変わっているよ。 おくびょう豆太が一番かわったところはどこか、話し合おう。 ぼくは③の文をえらんだ理由を自 分と比べて考えた。8歳のぼくで も 山 道を 一 人で 走る の はでき な い。それをあの臆病な豆太がやっ てるんだから,ここが一番かわっ ているよ。 私は⑤の文だと思う。その理由を前 の場面の豆太の行動と比べて考え たよ。これまでは,じさまに何でもし てもらっていて,しょんべんにもつ いてきてもらっていたのに,ここで は,じさまのために自分が助けるほ うになっているよ。

参照

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