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平成24年度事業報告書

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Academic year: 2018

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平成24年度事業報告書

事業概況

当財団は、平成24年4月1日付けで新たな公益法人制度における「一般財団法人」へと移行した が、移行後も建材・建設分野における信頼される第三者証明機関として、適正な業務執行に努めてい く所存である。

平成24年度のわが国経済は、東日本大震災からの復興需要や政府の経済対策もあって回復基調に あり、建設投資についても住宅投資・非住宅投資ともに前年度に比べて増加している。本財団の平成 24年度の事業実績もこうした状況を反映して、試験事業、性能評価事業及び製品認証事業において は、全体として計画を上回る実績を上げることができた。一方で、マネジメントシステム認証事業は 登録件数の減少傾向が継続しており、計画を下回ることとなった。

試験施設・機器の整備については、平成24年4月に武蔵府中試験室を開設したほか、中央試験所 においては防耐火試験設備の増設に着手し、西日本試験所においても新たな試験棟の整備に着手して いる。

1.試験事業等

(1) 品質性能試験事業

平成24年度は、全体としては中央試験所、西日本試験所とも計画を達成することができたが、 試験分野別には好不調が分かれることとなった。

防耐火分野は、防火設備の性能確認のための試験が大幅に増加するなど、計画を大きく上回る 実績となった。環境分野も、引き続き、建築物の省エネルギー化に伴う断熱関連試験が好調であ ったほか、動風圧試験も堅調であり、計画以上の実績となった。

一方、材料分野は、建築物の長寿命化ニーズを背景に耐久性関連試験が増加したものの、アル カリ骨材反応試験や骨材試験が他機関の参入などで依頼が減少している。また、構造分野は、あ と施工アンカーの強度試験や実大振動試験の問合せが増加しているものの、接合金物の新規開発 が低調なことや他機関との競合等により依頼が減少している。

単位:件 区 分 平成22年度 平成23年度 平成24年度

中央試験所 材料 2,910 2,608 2,536

構造 544 529 416

防耐火 765 804 818

環境 1,572 1,745 1,645

西日本試験所(品質性能試験) 1,569 1,388 1,421 *件数は完了件数

(2) 工事材料試験事業

平成24年度は、工事材料試験所(関東地域)においては、コンクリート(住宅基礎コンクリ ートを含む)、鋼材等の建築用材料試験、アスファルト、再生路盤材等の土木用材料試験とも、 着工量の回復を受けて受託件数が増加した。

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るセメントミルク等の試験についても受託件数が増加している。

一方、西日本試験所(山口・福岡地域)においては、コンクリート試験が若干持ち直している ものの、全体的には民間工事の減少等により厳しい状況にある。

単位:件

*件数は完了件数

(3)校正・検定業務

計量法校正事業者登録(JCSS)認定の事業者として、熱伝導率校正板の頒布業務、一軸圧縮 試験機の校正業務を継続するとともに、塩分測定装置の検定業務を実施した。

なお、一軸圧縮試験機の校正業務については、平成24年度より実施事業所を中央試験所から 工事材料試験所に移管するとともに、計量法校正事業者として登録1年後の定期検査を受審し、 登録を継続した。

単位:件 区 分 平成22年度 平成23年度 平成24年度

熱伝導率校正板頒布(中央試験所) 9 10 12

一軸圧縮試験機校正 56 64 91

塩分測定器検定 中央試験所 32 40 42

西日本試験所 43 39 40

*一軸圧縮試験機校正は平成23年度までは中央試験所、平成24年度は工事材料試験所において実施

(4)技能試験プロバイダ業務

試験事業者の品質管理や技術水準の向上のため、NITE認定センター(IAJapan)の承認のも と、試験所間の能力・精度の比較を行う技能試験プロバイダ業務を行った。

単位:試験所数 区 分 平成22年度 平成23年度 平成24年度

参加試験所 71 76 80

2.マネジメントシステム認証事業

(1)ISOマネジメントシステム認証事業

平成24年度末における総登録件数は1,257件で、登録組織の業種は総合建設業を中心に 発注機関、建築設計・土木コンサルタント業、専門工事業、プレハブ住宅メーカー、部品・部材・ 材料メーカー、廃棄物処理業、運輸業等と建設産業全体に普及している。マネジメントシステム による能力証明と透明性が建設産業のインフラとして重要な機能を果たしている。

規格別には、品質マネジメントシステム及び環境マネジメントシステムにおいて取消件数が新 規認証件数を上回り、登録件数の減少傾向が続いている。労働安全衛生マネジメントシステムは 微増している。

区 分 平成22年度 平成23年度 平成24年度 工事材料試験所 127,427 132,345 149,938 西日本試験所(工事用材料試験) 29,904 30,178 29,825

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単位:件 区 分 平成22年度 平成23年度 平成24年度 品質

マネジメント システム

新規認証 22 14 11

再認証 290 327 291

サーベイランス 771 628 585

取消 102 74 90

登録件数 981 920 865

環境

マ ネ ジ メ ン ト システム

新規認証 33 18 14

再認証 118 110 95

サーベイランス 243 273 239

取消 23 27 34

登録件数 371 360 344

労 働 安 全 衛 生 マ ネ ジ メ ン ト システム

新規認証 7 6 8

再認証 8 10 12

サーベイランス 26 33 26

取消 5 1 2

登録件数 36 41 48

(2)建設分野におけるカーボンマネジメント関連業務

環境マネジメントシステムの普及及び地球温暖化対策への支援を目的に、東京及び埼玉エリア で温室効果ガス(GHG)の検証業務を実施したほか、国内クレジット認証業務を実施した。

また、新たに、エネルギーマネジメントシステム(ISO50001)の認証業務を開始した。 単位:件 区 分 平成22年度 平成23年度 平成24年度

温室効果ガス排出量検証業務 52 73 99

温室効果ガス国内クレジット認証業務 - 29 31

エネルギーマネジメントシステム - - 0

(3)講習会

ISO認証制度の普及等を図るため、以下の講習会を開催した。

単位:人

名 称 開催月 開催場所 参加者数

ISO内部品質監査セミナー 5、9月 東京、大阪 48

ISO内部環境監査セミナー 6、10月 東京、大阪 13

ステップアップ内部監査セミナー 6月 東京、大阪 9

ISO 9001規格解説セミナー 4、7、11、1月 東京、大阪 62 ISO 14001規格解説セミナー 4、7、11、1月 東京、大阪 55 ISO OHSAS規格解説セミナー 4、6、7月 東京、大阪、山口、佐賀 14 CPDS認定セミナー 5、6、7、8、11、

1、2、3月

山口、福岡、大分、宮崎、 鹿児島、沖縄

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するとともに、審査ツール(分野別専門ガイド、審査ガイド他)及び組織別審査カルテ(審査プ ログラムを含む)を整備した。

(5)マネジメントシステムの普及等

マネジメントシステム認証制度の普及のため、各種セミナーの開催、大学での説明会等を実施 した。また、IAF(国際認定フォーラム)、JACB(認証機関協議会)等に出席し、認証制度の動向 を把握するとともに、信頼性を確保するための「認証機関の情報公開」を継続した。

3.性能評価事業

(1)法令に基づく性能評価事業

平成24年度においては、引き続き、主力である防耐火関係の性能評価業務が順調であった。 とくに、防火設備においては、申請件数が多かったことに加え試験合格率も向上したことから性 能評価完了件数が増加した。

建築基準法に基づく型式適合認定、住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく試験の結果 の証明及び住宅型式性能認定については、近年の実績件数は低調に推移している。

単位:件 区 分 平成22年度 平成23年度 平成24年度

建築基準法 性能評価 508 499 550

型式適合認定 2 0 0

住 宅 の 品 質 確 保 の 促進等に関る法律

試験の結果の証明 1 2 4

住宅型式性能認定 54 32 9

(2)建設資材・技術の適合証明事業

平成24年度においては、防耐火関係の性能評価の増加に伴い、試験体の製作管理業務の実績 件数も増加している。

その他の各種適合証明事業については、UR都市機構の仕様適合証明の更新案件等が多かった ことから、前年度実績より増加した。

単位:件 区 分 平成22年度 平成23年度 平成24年度

試験体製作管理 443 538 565

各種適合証明事業 17 6 14

4.製品認証事業

(1)JIS製品認証事業

平成24年度の新規及び認証維持に係る審査件数は576件であり、その結果、年度末におけ る総登録件数は、2,342件となった。内訳は、レディーミクストコンクリート914件、プ レキャストコンクリート関係610件、一般建材関係818件であった。

また、事業拡大のため、対象国数の追加(33ヶ国から48ヶ国)及び対象規格の拡大(15 5規格から158規格)を行った。

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単位:件

区 分 平成22年度 平成23年度 平成24年度

新規認証登録 40 48 68

認証維持登録 1,195 566 508

取下げ 70 91 61

登録件数 2,378 2,335 2,342

(2)JIS製品認証審査能力の向上

高い倫理感や審査水準を維持・向上させるため、昨年と同様に審査員研修を3会場にて実施し たほか、審査員専用ホームページにおいて審査等に関する情報提供を行った。

(3)顧客サービスの向上

認証制度セミナーを全国9会場で、延べ1,777名の参加を得て開催した。また、「出前講 座」を9件実施したほか、認証事業者専用ホームページにおいて、JIS改正及び定期維持審査等 に関する情報提供を行うなど顧客サービスの向上に努めた。

(4)JAS認定事業

平成25年3月14日付の農林水産大臣の登録を受け、新たに集成材等のJAS(日本農林規格) 認定事業を開始した。

5.公益目的支出計画実施事業

(1)調査研究事業

官公庁や民間調査研究機関等からの補助・依頼を受け、「環境技術実証事業(2分野)」、「住宅 の外装部の評価方法確立のための試験・評価業務」、「分割鋼板と繊維シートを併用した鉄筋コン クリート造柱の居ながら外付け補強法に関する技術開発」、「太陽熱利用システムの性能評価技術 の開発」等13件の調査研究事業を行うとともに、自主事業として、「室内空気に関する国際動 向およびJIS改正検討について」をテーマとするシンポジウムを開催した。

調査研究事業の成果については、関連する学会等において論文発表を行っている。

(2)標準化事業

平成24年度は、当財団が管理しているJISのうち7件の規格についてJIS改正原案の作成を 行ったほか、改正原案を作成した2件についてセミナーを開催し関係業界に周知した。平成25 年3月末現在、当財団が管理するJIS件数は、114件である。

また、当財団の団体規格である JSTMとして新たに 1件(保水性建材の性能試験方法)の原 案作成作業を行っている。

国際標準化活動として、ISOTAG8国内検討委員会を開催したほか、ISOTC146SC6及 びISOTC163SC1の国内委員会の開催、国際会議への委員等の派遣を行った。また、人員派 遣等関連機関における国際標準化活動に協力した。

(3)情報提供事業

機関誌「建材試験情報」を毎月発行したほか、建材試験センターWebサイトの活用やメールニ ュースの配信により機動的な情報提供に努めた。

また、外部機関との共同企画として、現場技術者のための「骨材試験シリーズ DVD(全11 巻)」を作成、刊行した。

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試験を実施し、採取試験技能者の認定、登録及び更新を行った。

単位:人

区 分 平成22年度 23年度 平成24年度

一般コンクリート(登録者数) 376 399 424

高性能コンクリート(登録者数) 176 177 183

*人数は各年度末の登録者数

また、技能者・技術者の育成等を図るため、以下の講習会を開催した。

単位:人

名 称 開催月 開催場所 参加者数

コンクリート採取試験実務講習会 5、10、12月 船橋試験室 48

鉄筋かぶり厚さ測定実務講習会 9、3月 〃 11

単位水量測定実務講習会 5月 〃 3

6.その他の事業活動

(1)品質システムの維持・管理

各事業所において、ISOIEC 17025及び17021JISQ0065等に基づく品質システムを構築・ 運用するとともに、品質管理活動、内部監査等により業務の品質確保に努めた。

平成24年度は、工事材料試験所(4試験室)及び西日本試験所においてJNLA定期審査を受 審し、登録を継続した。

(2)施設・機器等の整備

試験ニーズへの対応、試験業務の効率化、執務環境の改善等を図るため、以下の施設・機器等 を整備した。

事業所名 整備した施設・機器等

中央試験所 ICP発光分光分析装置の導入(材料グループ) 斜め滑り試験機の更新(材料グループ) データーロガーの導入(構造グループ) 人工気候室空調設備の更新(環境グループ)

恒温恒湿室等の空調設備の更新(材料・環境グループ) 防耐火試験設備(大型壁炉)の整備に着手(防耐火グループ) 工事材料試験所 デジタル式圧縮試験機の導入(武蔵府中・船橋試験室)

コア塩分電位差滴定装置の導入(浦和試験室)

事務スペースの改修工事の実施(浦和・船橋・横浜試験室) システムサーバーの整備(管理課)

西日本試験所 多機能型凍結融解試験機の導入 耐火壁炉ガス化工事の実施

端面研磨機、強制循環式乾燥機の導入(福岡試験室) 新試験棟(構造・材料)の建設に着手

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(3)職員の教育・研修

技術の進化、事業環境の変化等に柔軟に対応できる職員を育成するため、新人から幹部職まで 一貫した教育研修計画を策定し、各層別に実施した。とくに、中堅職員から管理職員に対する研 修では、外部研修機関を活用することにより内容の充実を図った。

また、職員の能力の向上や自己啓発を促すため、職員による提案研究の実施、業務成果発表会 の開催や優秀な取り組みへの報償、各種学会への参加等を行った。

7.財団の運営

(1)理事会・評議員会の開催状況

開催日時 内 容

平成24年 4月 9日

第111回 理事会

・常任理事の選定並びに業務分担の決定

・理事会運営規程の制定 他 4月11日 第103回 評議員会

・評議員・役員に係る報酬・退職金等規程の制定

・評議員の補欠選任及び追加選任 他 6月20日 第112回 理事会

・平成23年度事業報告及び決算報告の承認

・平成24年度業務執行状況の報告(第1回) 他 6月28日 第104回 評議員会

・平成23年度決算報告の承認

・評議員の補欠選任 他 平成25年

3月22日

第113回 理事会

・平成25年度事業計画及び収支予算の承認

・臨時評議員会の招集

・平成24年度業務執行状況の報告(第2回) 他

(2)新たな公益法人制度への移行

新たな公益法人制度への移行のため、平成23年9月16日に内閣府に一般財団法人への移行 認可申請を行っていたが、平成24年3月23日に認可証の交付を受け、平成24年4月1日に 移行登記を実施した。

(3)人事関係事項

平成24年度において、職員21名(うち嘱託職員17名)を採用した。また、職員17名(う ち嘱託職員11名)が退職した。

平成25年3月31日現在の役職員数は、常勤理事6名、職員246名(うち嘱託職員87名)、 合計252名である。

以上

参照

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