第二次草加市安全安心まちづくり行動計画 [ 改訂版]
第1章
安全で安心なまちの実現に向けて
1
草加市における防犯対策及び交通安全対策の現状と課題
(1)現 状
本市の防犯対策としては、市内の自主的に組織された防犯パトロール組織への支援や警察と 連携を図るとともに、体感治安で不安が寄せられている草加駅西口等4箇所にパトロールステ ーション(民間交番)の設置、公用車による青色防犯パトロール、犯罪発生情報のメール配信 ・ホームページに掲載するなど、ソフト・ハード両面についての対策を行っております。
一方、市民が行っている防犯対策としては、地域安全協定(そうかまち見守り隊)による各 巡回業務を行っている事業者や各町会・自治会等による自主防犯パトロールのほか、一部の地 域で児童・生徒等の安全確保の面からPTA等が中心となった校区内パトロール、登録制によ る個人ボランティアパトロール、日本ガーディアン・エンジェルス草加支部や自主防犯団体に よるパトロール、自主防犯活動団体車両による青色防犯パトロール等が幅広く行われています。
本市の交通安全対策としては、警察と連携を図り、交通安全意識の普及・啓発及び交通安全 教育の推進を目的とする事業をはじめ、交通事故多発箇所における道路改良及び交通安全施設 を整備し、交通事故の減少に努めているところです。
また、本市では、犯罪のみならず、暴力団等による、あらゆる活動や行為を排除する姿勢を 示すため「草加市暴力排除都市宣言」を平成19年12月に制定し、さらに草加市暴力団排除 条例を平成24年10月に施行しました。
(2)課 題
2
第二次草加市安全安心まちづくり行動計画について
(1)策定の趣旨
平成2 0 年度に引き続 き、平成24年度に本市が行った「草加市市民意識調査」において、 『快適都市』となるための重要度では、防犯対策の推進が第2位、交通安全対策の推進が第8 位にランクされています。
こ の よ う に 、 防 犯 及 び 交 通 安 全 に 対 す る 市 民 の ニ ー ズ が 高 ま っ て い る な か 、 市 民 が 安 全 で 安心な生活を営んでいくためには、市民、警察と市が連携・協働し、市全体が、一体となって 犯罪や交通事故を無くすための総合的な対策が必要です。
このようなことから、本市では、学識経験者、関係団体の代表者や市民で構成する「草加市 安全安心都市宣言検討委員会」の提言をもとに検討を行い、「草加市みんなで取り組む安全安 心まちづくり宣言」を平成16年12月に制定しました。
この宣言の理念をもとに、草加市では「草加市安全安心まちづくり行動計画」を平成18年 度に策定し、平成18 年度から平成22年度まで見直しを含め5年間が経過し、一定の改善が 見えたことから、新たに平成23年度から平成27年度までの5年間を第二次行動計画として 策定し、平成25年度に社会情勢等の変化に応じた見直しを行い、各種施策を進めてまいります。
(2)計画の内容について
現在、多くの市民が治安の悪化を身近に感じています。ひったくり、車上ねらいや自転車盗 等の街頭犯罪、児童・生徒を狙ったわいせつ事件、空き巣等の犯罪、並びに高年者を狙った振 込め詐欺被害の多発が、その要因として考えられるため、このような犯罪の抑止を目的に、ハ ード・ソフト両面での対策の推進を図ります。
また、市内の交通事故は、駅周辺の細街路や国道・県道等の交通量の多い箇所で多発してい る と と も に 、 市 内 全 域 の 生 活 道 路 の 各 交 差 点 に お い て 、 交 通 事 故 が 発 生 し て い る 状 況 で す 。 交通事故の要因としては、自動車、バイク、自転車及び歩行者のそれぞれの立場における交通 安全意識の欠如や基本的なルール違反によるものが多く見受けられます。
そのため、交通事故を抑止するには、自動車の運転者だけでなく、歩行者、自転車利用者等 の 道 路 利 用 者 全 体 の 交 通 安 全 意 識 の 高 揚 を 図 る と と も に 、 交 通 ル ー ル 、 交 通 マ ナ ー の 向 上 を 図るための道路等環境整備の推進を図ります。
(3)位置付け(第三次草加市総合振興計画基本構想等との関連)
第三次草加市総合振興計画基本構想
「
快適都市
―
草加
―
」
市役所
を変える
地域と
の共生
安全と
安心
快適な
環境
草加市交通安
全計画
次世代育成支援
行動計画
まちづく
りに
関する計画
基
本
計
画
実
施
計
画
埼玉県交通安全計画
埼玉県防犯のまちづ
くり推進計画
草加市安全安心
まちづくり行動計画
草加市みんなで取り組む
安全安心まちづくり宣言
草加市みんなで取り組む
安全安心まちづくり宣言
補完
協
調
埼玉県の取り組み
埼玉県の取組
(4)計画の期間
第二次草加市安全安心まちづくり行動計画は、平成23年度を初年度とし、平成27年度ま での5年間を第二次計画期間とします。
なお、平成25 年度に社会情勢等の変化に応じた見直しを行いました。
(5)草加市安全安心まちづくり行動計画の目的と基本方針
草加市安全安心まちづくり行動計画の平成22年目標(成果指標)であった犯罪(刑法犯) 発生率は平成2 2 年に、交通(人身)事故発生率は平成20年に、各々、市民総ぐるみによる取 組により達成されました。
引き続き、草加市の安全で安心のできるまちづくりに向けた目的及び基本方針を、次のとお り掲げます。
目
的
市民、警察、市などの関係機関が協力し合い、
犯罪や交通事故などから守り合う安全で安心なまちづくりを進めます。 目 標(成果指標)
基本方針
1
市民一人ひとりの意識の向上
市民一人ひとりが地域を守る一員であることを自覚するとともに、防犯及び交通安全 の意識を高めます。
2
地域コミュニティの再生
本来、地域社会が持っている犯罪抑止や交通事故防止の機能を向上し、みんなで守り 合うまちづくりを進めます。
3
総合的な活動の推進
第2章
第二次草加市安全安心まちづくり行動計画
本市では、市民、警察及び市のそれぞれが役割に応じて、第1章に掲げた目的及び基本方針 を踏まえ、安全で安心なまちを実現するための効果的な対策として、次のような取組を進めま す。
1
市民の取組
(1 )個人としての取組 ① 自らの安全確保
安全確保のためには、市民一人ひとりが自らを守る知識を身に付けることが必要である ことから、自らが積極的に意識の高揚を図るとともに、警察や市が実施する講習会や研修 会等に参加するなどして知識の習得に努めます。
空き巣や自動車盗・自転車盗の乗り物盗やひったくり等の路上犯罪による被害を未然に 防止するため、外出時や自動車等を駐車する際は鍵かけを励行する、自転車等は適正な管 理を行う、防犯カバー等の防犯用品を使用する、歩きながら携帯電話や音楽機器を使用し ない、また振り込め詐欺被害に遭わないように金銭を要求するような不審な電話等には冷 静に対応するなど、自主防犯に努めます。
交通事故に遭わないよう、交通ルールの遵守及び交通マナーの向上はもとより、反射材 等を有効に使用するよう努めます。
また、暴力団等の不当要求行為等の反社会的な活動を許さず、毅然として立ち向かい、 排除するように努めます。
② 大人の意識改革
大人がモラルを向上させ、子どもに模範を示すことにより、自他及び公私においても規 範意識の高揚を図られるよう努めます。
(2)地域としての取組 ① 防犯活動の推進
種団体や市民が一体となった防犯パトロールを強化します。
こども見守り活動等の防犯パトロールを行うとともに、「こどもひなんじょ」として積 極的に協力することにより、児童・生徒が、危険を感じた時にすぐに駆け込むことができ る環境づくりに努めるなど、地域全体でこどもを犯罪被害から守ります。
地域の社会活動を通じて、ルールが守られるまちづくりを進めることで、犯罪の起こさ れにくい環境を創出します。
② 青少年の健全育成
地域全体でのあいさつを通して、青少年とのコミュニケーションの強化に努めます。
③ 交通安全教育・交通安全運動の推進
各地域における交通安全教育や交通安全運動を推進し、地域全体が交通ルールや交通マ ナーを守ることで、安全な交通社会の構築に努めます。
(3)事業者の取組
事業者は、その事業を実施するにあたり、安全で安心なまちを実現するために必要な措置を 講ずるとともに、地域と一体となった防犯及び交通安全活動の実施に努めます。また、明るく 平穏な生活を実現するため、暴力団等の反社会的な活動を排除していく姿勢を内外に示すよう に努めます。
① 従業員の防犯、交通安全及び暴力排除意識の高揚 ア 事業主の取組
従業員の防犯、交通安全及び暴力排除に関する講演会や研修会への積極的な参加促進 に努めます。
イ 従業員の取組
② 施設の安全対策
ア 施設の整備及び管理の強化
事業所、共同住宅及び自動車(自転車)駐車場等の施設の整備にあたっては、設計段 階から防犯及び交通安全対策に配慮します。
③ 地域での取組 ア 防犯活動の実施
地域の一員として、市民と一体となった防犯活動の実施に努めます。
商店街や地域において、市民が危険を感じた時にすぐに駆け込むことができる環境整 備に努めます。
イ 防犯パトロールの実施
日ごろ、業務で地域を巡回する際、「常に防犯パトロールを行っている」という認識 を持つよう努めます。
④ 暴力排除対策の推進 ア 事業主の取組
不動産賃貸等の契約書への暴力団排除条項の追加等の活動を推進し、安全で快適なま ちづくりに努めます。
イ 従業員の取組
2
警察の取組
警察は、安全で安心して暮らせるまちづくりの実現のために必要な対策を講ずるとともに、 地域と一体となった防犯及び交通安全の各種対策を推進します。
(1)街頭犯罪・侵入犯罪の予防・検挙に向けて ① 街頭活動の推進
街頭犯罪を防止するためには、制服警察官による街頭活動が、より効果的であることか ら、次の街頭活動を重点的に推進します。
【施策内容】
○ 交番を拠点とした活動
地域の生活安全センターとして、犯罪及び交通事故の110番通報等への対応、遺失 物拾得・盗難の届出の受理、地理案内等を行います。
○ パトカーによる巡回活動
路上強盗、ひったくり等の街頭犯罪をはじめとした各種犯罪の予防及び検挙活動を行 うとともに、110番等の緊急通報に対して、いち早く現場に急行し、犯人検挙や負傷 者の救護等を行います。
○ その他重点的街頭活動の実施
徒歩、朝・夕の通勤通学時間帯における立番、並びに駅周辺や交通事故多発交差点等 での立哨(りっしょう)を重点的に行います。
② 防犯のまちづくりの推進
関係機関や各種団体及び市民と協力し、犯罪が起きにくい地域環境づくりを推進します。 【施策内容】
○ 地域防犯推進委員等、防犯ボランティアへの支援
草加八潮地区防犯協会と連携を図り、率先して各地域の防犯活動を行う地域防犯推進 委員を委嘱するとともに、活動方法等の助言をします。
○ 地域安全ニュース等の発行と情報提供
○ 地域安全大会の開催
関係機関や各種団体と連携し、地域安全大会を開催します。 ○ 地域安全協定の拡充
多くの人の目を増やし、犯罪が起きにくいまちを実現するため、地域安全協定の効果 的運用を図るための体制づくりの構築及び協定参加の拡大を図ります。
○ 青色防犯パトロールの拡大
一定の条件のもと、自主防犯活動を行う団体が使用する自動車に青色回転灯の装備が 認められることから自主防犯活動団体等に対して、防犯講習会を積極的に行い、青色回 転灯を装備した車両による自主防犯パトロールの実施を積極的に働きかけ、青色防犯パ トロールの拡大を図ります。
○ 振り込め詐欺(恐喝)被害防止対策の推進
振り込め詐欺(恐喝)の被害を防止するため、被害実態を踏まえた制服警察官による A T M 周辺の警戒活動を始め、被害に遭いやすい高年齢者に重点を置いた防犯教室を開催 するなど、あらゆる機会を通じた広報啓発活動を推進します。
また、市、関係機関団体等と協働したキャンペーン活動等により、被害防止に向けた 機運を高め、市民の防犯意識の高揚を図ります。
○ インターネット等を利用した犯罪情報の提供
県警本部のホームページにおいて、草加警察署管内の犯罪発生状況を定期的に情報発 信します。
(2)環境浄化対策の推進 ① 風俗環境の浄化
市内では、県条例により、店舗型性風俗特殊営業が禁止されています。特に、草加駅周 辺や松原団地駅周辺では、違法な性風俗特殊営業店舗や強引な客引き、ピンクビラ等、風 俗環境の悪化が顕著です。
こういった風俗環境の乱れは、様々な犯罪を誘発する要因でもあり、青少年の健全育成 にも悪影響を及ぼします。
【施策内容】
○ 駅周辺環境浄化対策における風俗環境改善の推進
駅周辺の健全なまちづくり環境の創出を目的として、定期的に地元町会・商店会及び 関係事業者と連携し、ビラはりや違反屋外広告物の排除に向けての活動を推進します。 ○ 定期的な風俗環境改善に向けての取組
違法な風俗店や悪質な客引き等について、随時、店舗の責任者や経営者に対して、立 入指導を行うとともに、指導に応じない悪質な店舗については、取締りを実施します。 ○ 違法な性風俗営業店舗に営業場所を提供する貸主に対する措置の検討
違法な性風俗営業者に対して、営業場所を提供する貸主等に対しての対策について、 各関係機関と協議、検討してまいります。
(3)少年の非行防止 ① 街頭補導活動の強化
県内における検挙補導された非行少年は、平成24年中、6,639人と高い水準にあ り、急速に低年齢化が進むなど、少年の非行情勢は深刻な状況にあります。
また、刑法犯検挙被疑者のうち、少年が3割を超え、少年犯罪が県内治安に与える影響 は非常に大きくなっており、治安確保の視点からも、早急に対処すべき課題となっていま す。
そこで、駅周辺や少年が多く集まる場所を中心とした街頭補導活動を強化します。 【施策内容】
○ 少年非行防止ボランティア等との連携による街頭補導活動の強化
駅周辺やゲームセンター等、少年が多く集まる場所を中心として、補導ボランティア や防犯ボランティア等と連携し、街頭補導活動を強化します。
○ 少年指導委員との連携
公安委員会で委嘱している少年指導委員22人と連携し、定期的かつ計画的に少年補 導、並びに環境浄化活動を実施します。
② 有害図書の取扱いの適正化及び万引き防止対策
を推進します。 【施策内容】
○ 有害図書等の区分陳列要請等の実施
駅周辺やゲームセンター等、少年が多く集まる店舗等を中心として、有害図書を販売 する店舗や自動販売機設置者に対して、青少年の健全な成長を阻害するおそれのある図 書等の店頭の区分陳列等や適正な販売方法について要請します。
○ 草加八潮販売防犯連絡協議会による活動
デパートやコンビニエンスストア等の小売店で組織される「草加八潮販売防犯連絡協 議会」を通じて、万引きを防止する店舗環境づくりや非行防止キャンペーン等の活動を 実施します。
③ 非行防止教室の実施及び少年に対する支援
少年の年齢や非行化傾向に応じた少年非行防止教育を実施するとともに、様々な角度か ら支援を行います。
【施策内容】
○ 非行防止教室の実施
社会性の芽生える小学校低学年から中学、高等学校と各年代に応じたテーマを選定し、 一貫した非行防止教室を実施します。
○ スクール・サポート活動の推進
中学校からの要請に基づいて、スクール・サポーターを派遣し、教職員及びPTAと ともに、あいさつや服装の指導、校内外の巡回等の活動を行い、中学校における非行防 止活動の支援を行います。
○ 県警少年サポートセンターの活用
県警少年サポートセンターにおいて、非行防止教室や街頭補導をはじめ、情報紙の発 行、少年相談や親子カウンセリング等、幅広い活動を実施します。
(4)交通事故防止対策の推進
① 市民と一体となった交通安全運動の推進
市民の交通安全意識を高めて、交通事故を防止するため、各種交通団体との積極的な連 携を進め、交通安全運動の参加拡大を図り、あらゆる世代、幅広い層を巻き込んだ市民と 一体となった交通安全運動を展開します。
【施策内容】
○ 全国交通安全運動、交通事故防止運動の実施
関係機関や各種交通団体と連携し、各季全国交通安全運動及び交通事故防止運動を実 施します。
○ 交通安全大会の開催
関係機関や各種交通団体と連携し、交通安全大会を開催します。
② 高年者事故防止対策
高齢社会の進展に伴い、高年者の関係する交通事故が、年々増加しています。
それに伴い、市内で多発する高年者の事故を未然に防止するため、これまで交通安全教 育に参加機会のなかった高年者への重点的な教育の実施、参加・体験・実践型の交通安全 教育の充実を図ります。
【施策内容】
○ シルバードライバードックの実施
高年者の事故の防止に向け、65歳以上の市民を対象とした自動車運転者の技能判断 講習制度の拡充を図ります。
○ 交通安全ハートフルアドバイザーの活用
高年者福祉施設等の利用者を対象として防犯及び交通安全意識の普及・啓発活動を行 う交通安全ハートフルアドバイザーの育成を図り、教育・啓発活動を推進します。
③ 自転車事故防止対策
草加市における自転車の関係する交通事故発生件数は、常に県内でワースト上位です。 その原因は、一時不停止や安全不確認等の自転車利用者の交通マナーの低下によるものが 目立ちます。
【施策内容】
○ 自転車利用の違反者に対する指導警告の実施
「自転車警告カード」を使って、自転車利用の違反者に対する指導警告等を行い、交 通ルールの遵守及び交通マナーの向上を図ります。
○ 子ども自転車運転免許制度の実施
子どもの時からの正しい交通ルールの習得と交通マナーの向上を目的とした「埼玉県 子ども自転車運転免許制度」を実施します。
④ 駐車対策の強化
市内の交通秩序を確立するため、悪質・危険性の高い交通違反や迷惑性の高い駐車違反 を重点とした交通指導の取締りを強化します。
【施策内容】
○ 駅周辺浄化対策との連携による指導取締りの実施
草加駅西口や松原団地駅東口等で実施される環境浄化対策を通じて、地域住民と一体 となった取締りを推進します。
○ 悪質・危険・迷惑性の高い違法駐車の指導取締りの実施
交差点・バス停及びその直近、横断歩道等、悪質・危険・迷惑性の高い違法駐車に対 して、継続的に指導取締りを推進します。
○ 放置駐車の発生源に対する指導
交通の妨害及び迷惑性の高い放置駐車の発生源となっている事業所等については、随 時、指導を行うとともに車両の使用制限を実施します。
○ 自動車の保管場所の確保に向けた広報啓発活動の実施
あらゆる機会を通じて、自動車の保管場所確保の広報啓発活動を推進し、長時間駐車、 並びに車庫代わり駐車違反の指導取締りを推進します。
⑤ 各種交通事故の抑止に向けた指導取締り及び広報啓発活動の推進
【施策内容】
○ 交通違反の取締りの実施
重大交通事故に直結する飲酒、無免許、過度の速度超過、信号無視、一時不停止及び 歩行者妨害等の取締りを実施します。
○ 二輪車に対する取締りの推進
二輪車事故の主な要因になっている速度違反、信号無視、進路変更禁止違反、一時不 停止等に対する取締りを推進します。
○ チャイルドシート及びシートベルト着用義務違反の指導取締りの推進
さらなる着用率の向上を図るため、着用義務違反の指導取締りを推進します。 ○ 整備不良車両の各種取締りの実施
不法改造をしたり、必要な整備を行わない整備不良車両は、交通事故や騒音の原因と なります。これらの車両について、関係機関と連携し、各種取締りを実施します。 ○ 不法占用、放置物件の指導取締りの実施
商品・広告物等の不法占用物は、安全通行や道路管理の面からも著しく支障を及ぼす ため、その排除に向けた広報活動、並びに指導取締りを積極的に行います。
○ 放置自転車対策の推進
「草加市自転車の放置防止に関する条例」に基づく自転車の放置禁止区域を中心に、 市や市民と一体となって放置自転車対策を推進します。
○ 夕暮れ時早めのライト点灯運動の実施
秋期から年末年始にかけて、夕暮れ時に交通事故が多発しているため、関係機関や各 種交通団体と連携し、早めのライト点灯の広報啓発活動を推進します。
○ 飲酒運転根絶運動の実施
例年、年末は、飲酒に起因した重大事故が多発する傾向にあるため、関係機関や各種 交通団体と連携し、飲酒運転は「しない、させない、ゆるさない」を合言葉に飲酒運転 根絶に向けた運動を推進します。
⑥ 交通環境の整備
このような状況の中、安全で安心なまちづくりを推進するため、交通環境の整備を推進 します。
【施策内容】
○ 草加市道路交通環境安全推進連絡会議の開催
生活道路の事故防止対策を各関係機関が積極的に推進するため、草加市道路交通環境 安全推進連絡会議を開催し、総合的な交通安全対策を検討及び実施します。
○ 規制標識の整備
大型化や超高輝度化を進めるなど、視認性の向上に努めます。 ○ 信号機の改善
信号灯器の視認性を改善するため、交通事故多発交差点等において、随時、歩行者用 信号灯器及び車両用信号灯器の照度の改善に努めるとともに、メロディ信号機、シルバ ー信号機等、高年者や視覚障がい者等に分かりやすく、利用しやすい信号機の整備拡充 に努めます。
3
市の取組
市は、安全で安心なまちづくりに積極的に取り組むとともに、市民に対する活動を支援し ます。
(1 )市民に対する防犯、交通安全及び暴力排除意識の普及・啓発 犯罪を未然に防止するためには、市民一人ひとりが犯罪に対する危機意識と犯罪抑止に向け
た自立意識を持つことと、「自分の命は自分で守る」ための交通安全知識・技能等や身の回り から暴力を排除するための知識等が習得できる機会を提供する必要があることから、次のよう な施策を実施します。
① 多様な媒体を利用した情報提供及び普及・啓発 ア 情報提供及び普及・啓発
多様な媒体を利用し、市内の犯罪情勢、交通事故の発生状況について、情報の提供を 行うとともに、暴力排除推進運動等を通じて市民の意識の普及・啓発を行います。 【施策内容】
○ 防犯ホームページの更新(くらし安全課)
市内の犯罪情勢の情報を提供するために、ホームページで「草加警察署地域安全ニュ ース」や「月別犯罪発生状況」等の情報の掲載を継続して更新します。
○ 草加市防犯メールの運用(くらし安全課)
市内の犯罪の発生状況及び防犯に関する情報を早期に提供するため、登録したパソコ ンや携帯電話に配信するシステムを継続運用し、各地域や各事業者との情報の共有を図 ります。
○ 草加市安全安心マップの発行(くらし安全課)
犯罪の発生箇所や交通死亡事故発生箇所等を明記した安全安心マップを毎年発行します。 ○ 見守り隊通信の発行(くらし安全課)
市内の犯罪発生状況や被害防止のための情報を掲載した防犯情報紙を定期的に発行し、 公共施設、集客施設や町会・自治会等での掲示や周知を行います。
○ 子どもへの暴力防止プログラム(CAP)事業の推進(子ども政策課)
○ 消費生活相談、講座等の活用(消費労政課)
学校教育やPTA、町会・自治会等で、悪質商法の手口やその対処法について、チラ シや講座等により啓発を行います。
○ 防犯街頭キャンペーンの実施(くらし安全課)
警察及び草加八潮地区防犯協会と協力・連携を図り、各駅で防犯運動の街頭キャンペ ーンを実施し、防犯意識の普及・啓発を行います。
○ 交通安全運動街頭キャンペーンの実施(交通対策課)
警察及び各種交通団体と協力・連携を図り、各季交通安全運動の街頭キャンペーンを 実施し、交通安全意識の普及・啓発を行います。
○ 地域安全大会の開催(くらし安全課)
警察及び草加八潮地区防犯協会と協力・連携し、地域安全大会を毎年開催します。 ○ 交通安全大会の開催(交通対策課)
警察及び各種交通団体や八潮市と協力・連携し、交通安全大会を毎年開催します。 ○ 暴力排除市民総決起大会の開催(くらし安全課)
警察及び草加市暴力排除推進協議会と協力・連携し、市民総決起大会を毎年開催します。 ○ チャイルドシートの着用促進(交通対策課)
チャイルドシートの着用を促進するため、正しい取付け方や安全性について、ホーム ページやチラシ等で啓発を行います。
○ 集客施設や各交通機関との連携による情報提供(交通対策課)
大型店舗、駅やバス等の公共交通機関に犯罪情勢や交通事故の発生状況について、各 事業者と協力・連携し、市民に周知できるよう、連絡体制を構築します。
○ 防災行政無線等の活用による情報提供(くらし安全課・危機管理課・交通対策課) 振り込め詐欺被害防止の対策として、市民への周知啓発に市の防災行政用無線を使用 します。防災行政無線の使用については、警察から振り込め詐欺被害の発生が懸念され る場合に防災行政無線の使用依頼を受け、くらし安全課及び危機管理課と協議のうえ実 施します。
イ 自転車等の利用者に対する交通安全意識の普及・啓発
草加市は、地形が平坦であることや市内中心部を南北に鉄道が通っていることなどか ら、自転車の利用が多い地域であり、さらに、平成24年中の自転車による交通事故が、 人身事故全体の多くを占めている(全体の約40.6%)ことから、自転車利用者に対 する交通安全意識の普及・啓発を図るための施策を重点的に実施します。
【施策内容】
○ 自転車安全運転推進ロードの指定及び啓発活動の実施(交通対策課)
自転車利用者が多く利用する道路や交通ルールの守られていない道路を指定し、自転 車の安全運転を推進するための各種啓発活動を実施します。
○ 子ども自転車運転免許制度の導入(交通対策課)
警察と連携し、市内の小学校の児童に対して、子ども自転車運転免許証を発行し、交 通安全意識の普及を図ります。
○ 高年者に対する自転車安全教室の開催(交通対策課)
高年者による自転車の単独事故が増加しているため、自転車安全教室を開催し、交通 安全意識の普及及び運転技術の向上を図ります。
○ パトロールステーションにおける自転車利用者への交通指導(くらし安全課) パトロールステーションにおいて、自転車利用者のライト不点灯や二人乗り等に対し て、交通指導を行います。
○ 自転車利用者に対する自転車の放置防止のための啓発(交通対策課)
自転車で駅や店舗を利用する際には決められた駐輪場所にとめるよう駐輪場案内図等 を作成し周知を図るとともに、放置自転車防止整理員等による啓発を行います。
② リーダーの育成及び安全教育の実施 ア リーダーの育成
地域での防犯及び交通安全活動にはリーダーが不可欠であることから、活動を担うリ ーダーを育成します。
【施策内容】
○ 草加市安全安心アカデミーの実施(くらし安全課)
防犯パトロールを担うリーダーを養成するために、草加市安全安心アカデミーを開催 します。
○ 交通指導員の育成(交通対策課)
通学路における児童の立哨(りっしょう)指導や交通安全教室等を行う交通指導員の 研修を実施し、育成します。
○ 消費生活講座の実施(消費労政課)
消費者団体の支援や啓発講座の充実により、消費者啓発講座の講師となれる地域リー ダーを育成します。
イ 子どもに対する安全教育
子どもが被害者とならないための防犯及び交通安全に関する教育を実施します。 【施策内容】
○ 学校安全の日(週間)の実施(指導課)
児童・生徒が安全で楽しく学校生活が送れることをめざして、学校、家庭及び地域が 連携し、学校安全の日(週間)の計画実施を通して、安全教育の徹底と充実、並びに安 全意識の普及・啓発を図ります。
○ 交通安全・防犯教室の実施(交通対策課・くらし安全課)
小学校の児童等に対し、交通指導員による交通安全教室、警察や防犯活動団体と連携 して防犯教室を定期的に実施します。
○ インターネット等の安全教育の実施(指導課)
児童・生徒がパソコンや携帯電話等の通信機器を利用したいじめや犯罪の被害者とな らないよう、パソコンや携帯電話等の使い方について、安全やマナーに関する教育等を 推進します。
○ 草加市安全安心マップの作成(くらし安全課)
ウ 高年者に対する安全教育
高年者が被害者とならないための防犯及び交通安全に関する教育を実施します。 【施策内容】
○ シルバードライバードック制度の拡充(交通対策課)
高年者の事故防止に向け、65歳以上の市民を対象とした自動車運転者の技能適性判 断講習制度の拡充を図ります。
○ 振り込め詐欺の被害防止啓発(くらし安全課)
高年者を中心にねらう振り込め詐欺被害防止に向けて、警察や関係機関と連携して、 周知・啓発活動を行います。
○ 消費生活相談や講座等の活用(消費労政課)
高年者福祉施設等で、悪質商法の手口やその対処法について、出前講座等により啓発 を行います。
エ その他各種安全教育
その他、様々な防犯、交通安全及び暴力排除に関する教育を実施します。 【施策内容】
○ 事業所等における自転車安全教室の開催(交通対策課) 市内の各事業所等において、自転車安全教室を開催します。 ○ 市職員の安全運転研修会の実施(管財課)
道路交通法第74条の3の規定により市長が安全運転管理者を選定し、交通事故ゼロ をめざし、日常的な意識啓発及びさらなる安全運転マナー向上を図るため、運転手の教 育計画に基づき春と秋に埼玉県警等から講師として招聘(しょうへい)し、安全運転研 修会を実施します。
(2)市民や自主活動団体等への活動支援及び連携 地域における犯罪、交通事故や暴力行為を未然に防止するためには、地域が一体となった自 主的な活動が重要であることから、次のような施策を実施します。
① 自主活動団体等への活動支援
【施策内容】
○ 防犯パトロール実施団体に対する活動費用の補助(くらし安全課)
町会・自治会等の防犯パトロール実施団体に対して、草加市自主防犯活動補助金交付 要綱に基づき、活動に必要な費用を補助します。
○ 防犯パトロール実施団体に対する防犯パトロール車両の貸出し(くらし安全課) 町会・自治会等の防犯パトロール実施団体に対して、草加市防犯パトロール車の貸出 しに関する要綱に基づき、防犯パトロール車両を貸出しします。
○ 防犯パトロール実施団体に対する講師派遣(くらし安全課)
町会・自治会等の防犯パトロール実施団体が主催する研修会等に対して、必要な講師 を派遣します。
○ 美化運動の支援(廃棄物資源課)
道路等のクリーン活動の実施にあたっては、町会・自治会等に対し、必要な支援を行 います。
○ 地区まちづくり推進事業の推進(みんなでまちづくり課)
地域と行政の協働により、地域のまちづくりを推進します。また、地域のまちづくり の推進にあたり、安全安心に係る課題がある場合は、解決のために必要な支援を行います。 ○ ふるさとまちづくり応援基金(みんなでまちづくり課)
市民活動団体による主体的なまちづくり活動に対して、事業資金等を助成します。 ○ 町会・自治会等との協力・連携による交通安全運動の実施(交通対策課)
各季交通安全運動の期間において、市域が一体となった運動を実施します。
② 市域全体としての安全管理体制の構築
ア 自主活動団体との協力・連携による安全管理体制の構築
警察との協力・連携による地域の犯罪発生状況及び不審者事案等について、早期に情 報を提供し、安全管理体制を構築します。
【施策内容】
○ 町会・自治会等に対する犯罪情報や不審者情報の提供(くらし安全課)
○ 地域安全協定の拡充及び効果的運用(くらし安全課)
犯罪情報や不審者情報を早期に伝達し、危険箇所の警戒体制の構築に努めるとともに、 多くの人の目を増やし、犯罪の起こされにくい環境をつくるため、地域安全協定の拡充 に努めます。
イ 地域と公共施設との連携
地域と公共施設が共に情報を共有し、地域が一体となった警戒体制を図れるよう、地 域との連携を強化します。
【施策内容】
○ 地域と公共施設との連携(関係各課)
各公共施設において、地域の犯罪・不審者発生状況及び交通事故発生状況を情報提供 し、地域と公共施設における情報の共有を図ります。
○ 地元町会・自治会等とパトロールステーションとの連携の強化(くらし安全課) 地域の防犯パトロール等の拠点として、各地域の町会・自治会等とパトロールステー ションとの連携の強化を図ります。
③ 顕彰制度の確立
安全で安心なまちづくりの推進に功労のあった市民や団体に対して、その功績を讃える 顕彰制度を確立します。
【施策内容】
○ 顕彰制度の確立(くらし安全課・交通対策課)
防犯活動及び交通安全 運動等に対する顕彰を 地域安全大会や交通安 全大会で行います。
(3)安全な社会環境の整備 市民が安心して暮らしていくためには、安全な社会環境の整備が必要であることから、次の ような施策を実施します。
① 道路環境の整備
ア 防犯及び交通安全に配慮した道路等の整備
【施策内容】
○ 事故多発箇所や危険箇所における安全対策(交通対策課)
事故多発箇所や危険箇所において、必要に応じて現場診断を実施し、現場状況の改善 を図ります。
○ 都市照明施設の設置(交通対策課)
市道においては、水平面照度で平均3ルクス以上の照度が確保できるよう、都市照明 施設を設置します。
○ 交通安全施設の整備(交通対策課)
市道における事故多発箇所や危険箇所については、必要に応じて交通安全施設を整備します。 ○ 歩行者の安全確保のための道路整備(道路課)
既存幹線道路等においては、バリアフリー化等、歩行者の安全確保のための整備を行 います。
○ 水路上の交通安全施設の整備(河川課)
水路上を歩行者通路等として活用する水路整備については、通行の安全確保が図れる 整備を行います。
イ 防犯及び交通安全に配慮した国道・県道の整備及び管理
国道や県道については、各管理者と連携を図り、必要な点検及び改善を進めます。ま た、新たな整備箇所については、計画段階から防犯及び交通安全対策に配慮した整備に ついて、各事業者に協力を求めます。
【施策内容】
○ 国及び県との既存道路に関する調整(建設管理課)
既存の国道や県道に関し、安全な道路整備について、要望等を行います。 ○ 国及び県との都市計画道路に関する調整(住宅・都市計画課)
都市計画決定されている国道や県道に関し、安全な道路整備について、要望等を行い ます。
ウ 犯罪や交通事故防止のための道路等の管理
図ります。 【施策内容】
○ 道路等の点検及び補修(維持補修課)
道路パトロール車による「でこぼこ発見隊」で、市内の道路及び水路の危険箇所を早 期に発見し、補修を行い事故を未然に防ぎます。
○ 道路使用の適正化(維持補修課)
道路構造を保全し、安全かつ円滑な道路交通環境を確保するため、道路占用許可等の 際に、工事中の安全対策及び交通対策に十分配慮するよう指示します。
○ 道路等の適切な管理(維持補修課)
道路及び水路において、安全な通行を阻害するような箇所を発見した場合は、改善指 導を行います。
○ 公共工事における安全対策(関係各課)
公共工事において、道路使用及び占用にあたっては、許認可条件を遵守するとともに、 交通誘導員を適正に配置し、安全かつ円滑な道路交通環境を確保します。
② 公園における安全対策
ア 防犯及び交通安全に配慮した公園の整備
公園の整備にあたっては、計画段階から防犯及び交通安全対策に配慮します。 【施策内容】
○ 公園内の見通しの確保(みどり公園課)
目の届かない場所への連れ込みを防止し、外周道路の通行者や周囲の建築物から公園 内が見通せるよう、植栽を適正に配置します。
○ 照明灯の設置(みどり公園課)
夜間の利用者及び夜間における犯罪を防止するため、概ね400平方メートル以上の 公園・広場等には、水平面照度で平均1.5ルクス以上の照度が確保できるよう照明灯 を設置します。
○ 公園出入口の安全対策(みどり公園課)
イ 犯罪や交通事故防止のための公園の管理
犯罪や交通事故防止のため、公園を適切に管理します。 【施策内容】
○ 公園内の見通しの確保(みどり公園課)
目の届かない場所への連れ込みを防止するため、外周道路の通行者や周囲の建築物か ら公園内が見通せるよう、植栽を剪定します。
③ 公共施設及び住まいの安全対策
ア 防犯及び交通安全に配慮した公共施設の整備
公共施設の整備にあたっては、計画段階から防犯及び交通安全対策に配慮します。 【施策内容】
○ 施設の出入口の安全対策(関係各課)
施設の出入口の構造について、防犯及び交通安全に配慮し、視認性の高い構造とします。 ○ 公共空地の歩行空間としての有効活用(関係各課)
公共施設及び周辺の状況を勘案し、可能な場合には公共空地を整備し、歩行空間とし ての利用を図ります。
イ 犯罪や事故防止のための公共施設の管理
犯罪や交通事故防止のため、公共施設を適切に管理します。 【施策内容】
○ 市営駐車場における適切な管理(地域整備課)
犯罪企図者の行動を抑制させ、事件事故の防止を図るため、監視カメラや駐車場内の 定期的なパトロール等の管理活動を行います。
○ 公営住宅等の維持管理(住宅・都市計画課)
市営住宅等については、入居者による自治会の組織化を促し、自治会の管理運営によ る防犯のまちづくりを進めます。また、入居資格を厳格にして、暴力団員等の入居を制 限します。
○ 公共施設からの暴力団等の排除(関係各課)
ウ 住まいの防犯及び交通安全機能の向上
戸建住宅やマンション等の防犯や交通安全に関して助言を行い、防犯や交通安全に配 慮した住宅の普及に努めます。
【施策内容】
○ 防犯対策住宅の普及(くらし安全課)
安全で安心なまちづくりにおける防犯に配慮した住宅の普及に努めます。 ○ マンションセミナー等の開催(住宅・都市計画課)
マンションの管理組合等に対し、適正なマンションの管理が行われるよう、セミナー、 マンション情報ネット等を通して情報を提供します。
エ 空き地等における犯罪防止の措置
危険性の高い空き地等の防犯性の向上を図るため、必要な措置を講じます。 【施策内容】
○ 空き地の環境保全(くらし安全課、維持補修課)
防犯・防災及び交通安全上、危険な箇所とならないよう、公共施設(道路・水路)に おいては、草刈り等の維持管理を行い、また民地については必要な措置を講じてもらう よう協力をお願いします。
④ 公共交通利用の促進
駅周辺の安全なまちづくりの推進及び交通の円滑化を図るため、公共交通の利用を促進 します。
【施策内容】
○ 利用しやすいバス路線の拡充(交通対策課)
公共交通の利用方法を周知するなどの施策を推進することで、バス路線の利用促進と エネルギーの効率化が図れるように努めます。
○ バス停留所の利便性改善(交通対策課)
バス利用者がより安全に利用できるよう、バス事業者及び各関係機関と調整し、シェ ルター(上屋)やベンチ等の設置を検討することで、待ち合い環境の改善を図ります。 ○ 公共交通機関における移動円滑化の推進(交通対策課)
バス・タクシー乗り場の環境整備を行います。
⑤ 放置自転車・自転車盗・違法駐車対策 ア 放置自転車・自転車盗対策
駅周辺の秩序あるまちなみを確保し、良好な生活環境及び安全な交通環境を確保する ため、警察及び各関係機関等と連携し、自転車利用者の意識の向上を図るとともに、各 種対策を実施します。
【施策内容】
○ 放置自転車対策の検討(交通対策課)
効果的な放置自転車対策の実現に向けて、警察及び各関係機関等との検討・協議を進 めます。
○ 各駅及び駅周辺店舗との協力・連携による放置自転車対策の実施(交通対策課) 各駅で放置自転車の発生要因を分析し、駅周辺店舗との協力・連携による放置自転車 問題の解消に努めます。
○ 駅周辺店舗等利用者の適正な駐輪に向けた取組(交通対策課)
駅周辺における店舗等の自転車利用者が、各個店の専用駐輪場等、適正な場所への駐 輪を促す仕組みづくりを検討していきます。
○ 良好な生活環境を確保するための放置自転車の整理・撤去(交通対策課)
高 年 者 及 び 障 が い 者 等 の 交 通 弱 者 を は じ め と し た 市 民 の 安 全 な 歩 行 空 間 と 秩 序 あ る 良好な生活環境を確保することで、犯罪の起こされにくいまちづくりに寄与します。 ○ 自転車盗撲滅対策(くらし安全課)
草加市内において、刑法犯認知件数の約3割を占める自転車盗撲滅に向け、自転車の 適正管理をはじめとした対策を地域、警察及び市が連携して取り組みます。
イ 違法駐車対策
秩序あるまちなみを確保し、道路交通の安全と円滑な通行を確保するため、警察との 連携を強化し、自動車利用者の意識を向上し、各種対策を実施します。
【施策内容】
○ 警察との協力・連携による違法駐車対策の実施(交通対策課)
を行います。
○ 警察等との協力・連携による放置自動車の早期対応(交通対策課)
道路上に放置された自動車については、警察及び各関係機関と協力・連携し、早期に 移動できるよう所有者等への指導等、必要な措置を講じます。
⑥ 周辺環境を改善するための取組 ア 周辺環境の改善に向けての活動
市民と一体となった周辺環境の改善活動を推進し、犯罪の起こされにくい秩序ある環 境づくりを進めます。
【施策内容】
○ 違反広告物の除却の推進(維持補修課)
草加市違反広告物等除却推進員設置規則に基づき、市民ボランティア団体と協働で、 はり札、はり紙、広告旗及び立看板を除却し都市景観を保持するとともに、道路の安全 性を向上させます。
○ 綾瀬川流域クリーン大作戦の実施(環境課)
環境団体等と協力・連携する中で、綾瀬川や伝右川等において、河川敷の清掃活動や 河川内に捨てられている自転車等を引き上げる「サルベージ」を毎年実施し、ごみの散 乱のない状況にすることより、不法投棄等の犯罪の起こされにくい秩序ある環境づくり に努めます。
イ 駅周辺の環境浄化の推進
多くの人が行き交う駅周辺の公共空間の生活環境及び交通環境を改善することで、体 感治安の回復及び交通環境の改善を図ります。
【施策内容】
○ 防犯カメラの設置(くらし安全課)
犯罪認知件数の多い駅周辺において、犯罪発生件数を減らし、市民が安全で安心して暮 らすことができるよう、警察と連携し防犯カメラの設置について検討します。
○ パトロールステーションの効果的な運営(くらし安全課)
多くの人が行き交う駅周辺の体感治安を回復するため、警察と連携するとともに、市 民ボランティア等と協力し、パトロールステーションを効果的に運営します。
(4)学校等の安全対策の推進
子どもたちを対象とした犯罪が多発するなか、児童・生徒の安全を確保するため、次のよう な施策を実施します。
① 学校等の安全管理体制の構築
不審者の侵入や事故等に迅速かつ的確に対応するため、安全管理体制を強化します。 【施策内容】
○ 緊急時における体制づくり(指導課)
職員及び児童・生徒を対象とする防犯及び交通安全に関する講習・対応訓練等を開催 します。
② 安全な教育環境づくり
ア 防犯及び交通安全に配慮した学校施設の整備
学校施設の建て替え等にあたっては、計画段階から防犯及び交通安全対策に配慮します。 【施策内容】
○ 学校施設の出入口における安全対策(施設課)
出入口については、急な飛び出し等がないよう交通安全に配慮し、道路まで一定の距 離を確保するなど、視認性の高い構造とします。
○ 公共空地の歩行空間としての有効活用(施設課)
学校施設及び周辺の状況を勘案し、可能な場合には公共空地を整備し、歩行空間とし て利用します。
イ 犯罪や事故防止のための教育環境づくり
【施策内容】
○ 非常時における緊急体制(総務企画課)
非常時に迅速な対応が図れるよう、学校との日々の連絡を密にし、貸与している携帯 電話を効果的に活用します。
○ 安全点検の実施(施設課)
学校内の各種施設については、定期的に安全点検を実施します。 ③ 通学路の安全対策
ア 通学路の安全な環境づくり
「こどもひなんじょ」を設置し、子どもが危険を感じたときにすぐに駆け込める環境 づくりを進めます。
【施策内容】
○ 「こどもひなんじょ」の設置及び活用(指導課)
不審者による児童・生徒をねらった被害事故を防止するため、地域住民及びPTA等 の協力を得て、通学路周辺に「こどもひなんじょ」を設置します。
イ 通学路での交通事故及び犯罪防止のための対策
地域住民及びPTA等と協力し、犯罪及び交通事故防止の観点から、対策が必要な箇 所等について点検を行い、各管理者と連携しながら改善を図ります。
【施策内容】
○ 通学路の指定及び安全確認(指導課)
通学路を指定し、安全確認等を行い、児童・生徒が安全に通学 で き るよ う 努め ま す。 ○ 通学路における危険箇所の安全対策(交通対策課)
通学路における危険箇所については、必要に応じて現場診断を実施し、防犯及び交通 安全上の改善を図ります。
④ 各地域団体との連携による地域警戒体制の構築 ア 地域と学校との連携
【施策内容】
○ 学校応援団による見守り活動の実施(指導課)
各学校に学校応援団を設置し、学校、地域住民及びPTA等が一体となり、児童・生 徒の安全の確保を図ります。
○ スクール・パトロールステーションの維持・運営(指導課)
学校、地域住民及びPTA等の協力・連携によるパトロールの拠点等として活用する ため、2 1 小学校区のスクール・パトロールステーションを維持・運営します。
イ 地域と学校が一体となった自主活動の推進
PTA及び地域住民等と協力し、地域安全マップの作成やパトロールの実施等の活動 を進めます。
【施策内容】
○ 学校でのパトロールの実施(指導課)
PTA及び地域住民等と連携し、パトロールを実施し、児童・生徒の安全確保を図り ます。
○ 地域安全マップの作成への支援(指導課)
地域安全マップの作成に際し、危険箇所等に関するPTAの意見を取り入れます。 ○ 防犯及び交通安全に関する講師の派遣(くらし安全課、交通対策課)
防犯及び交通安全に関する研修会等に対して、必要な講師を派遣します。
(5)青少年の健全育成 青少年の非行、問題行動等の未然防止に努めるとともに、青少年が犯罪及び交通事故の被害 者とならないようにすることが重要であることから、次のような施策を実施します。
① 街頭指導活動 【施策内容】
○ 青少年育成推進委員による非行防止等の啓発活動(子ども政策課)
青少年育成推進委員が、各地域において非行防止、薬物・喫煙防止を広く呼びかけ、 青少年育成環境の浄化を進めます。
② 支援活動
交流の場づくりを推進します。 【施策内容】
○ 勤労青少年のカウンセリング(子ども政策課)
勤労青少年の仕事、恋愛及び人間関係等の悩みに答えるカウンセリングを定期的に実 施します。
○ 青少年自主企画事業の推進(子ども政策課)
ライブイベント等青少年自身が企画、実施する自主企画事業を展開し、青少年の夢や 希望を育て、ふれあいや交流の機会を充実させます。
○ 草加市青少年健全育成市民活動の推進(子ども政策課)
子ども会育成者連絡協議会や草加市青少年健全育成市民会議等、青少年育成市民団体 の活動を支援し、青少年のふれあいや交流の場づくりを市民と協働で進めます。
(6)市職員の防犯意識の高揚及び連絡体制の整備 現在、本市が行っている防犯、交通安全及び暴力排除推進に関する個々の施策は、担当部署
においてだけでなく、全庁的に取り組むことが必要であることから、職員一人ひとりの意識の 改革を図ります。
① 職員の意識改革
周囲で起こり得る可能性のある犯罪、交通事故の未然防止、不当要求行為の根絶に努め、 犯罪及び交通事故の発生現場に遭遇した場合、被害者の保護にあたるとともに、警察や消 防への連絡通報を迅速に行います。
【施策内容】
○ 市職員に対する啓発及び教育(くらし安全課、交通対策課)
犯罪発生現場や不当要求行為等の対応方法について、市職員に啓発・教育を行います。 また、市職員が市民の模範となるよう、交通ルールを遵守し、交通マナーを向上させま す。
② 市職員による防犯パトロールの実施
【施策内容】
○ 「そうかまち見守り隊」活動の効果的運用(くらし安全課) 市職員による見守り活動を行います。
○ 市職員に対する情報提供(くらし安全課)
第3章
行動計画の実施にあたって
安全で安心なまちづくりの取組を実践するにあたっては、市民、警察及び市が連携・協働 し、総合的な活動を行うため、次のような推進体制を整備します。
1
関係各団体との連携の強化
市域全体が一体となった総合的な活動となるよう行動計画の実施にあたっては、草加八潮地 区防犯協会、草加地区交通安全協会、草加市暴力排除推進協議会、児童生徒安全・安心推進委 員会等の市民団体や各関係機関、警察と市が連携を強化して安全安心なまちづくりに向けた具 体的な取組について、意見交換を行うとともに、効果的な対策を協力しながら推進します。
2
庁内推進体制の整備
全庁的な協力体制をもとに取り組む必要があることから、くらし安全課を中心とした庁内関 係各課の連絡・協力体制を整備し、安全で安心なまちづくりに向けた施策の展開 を図 り ま す。