特殊相対性理論
力学のパラダイムが電磁気学のパラダイムに吸収されるという仮定から相対性理論を考え てみる。
①力学パラダイムで見ると… ローレンツ変換、局所時
アインシュタインは「同時発見」
②電磁気学パラダイムで見ると… 起電力の説明
アインシュタインの発見
ファラデーの法則:磁場の変化で(非クーロン)電場が発生する
マクスウェルの法則:電場の変化で磁場が発生する…ヘルツの電磁波の観測
磁場が変化したのか電場が変化したのかは観測者の慣性系に依存(「静止」している座標系 でファラデーの法則が成立=「運動」している座標系でマクスウェルの法則が成立) どちらも本質的には「同じ現象」なのではないか?
アインシュタインの相対性原理:ファラデーの法則・マクスウェルの法則が、どの慣性系 でも常に成り立つ
空間はこのような性質を持っている。これが「観測」されている。
「静止」している座標系での表現を、「運動」している座標系の表現に対応させる。どん な対応(変換)関係があるだろうか?
光速度不変の原理:光の速さは光源の速さに無関係(真空中なら常に c)
ポイント「速さ=距離/時間」を、距離と時間の比が速さを決めるのではなく、(光の)速さ が距離と時間の比を決める、と考える。(この発想はポアンカレも考えていた。)
この原理で、静止系と運動系の対応関係が求められる。→ローレンツ変換
ローレンツ変換をファラデーの法則に適用してみよう。マクスウェルの法則に。
非クーロン「電場」は磁場でした。起電力が、クーロン電場(電気の仲間)か、非クーロン 電場(磁気の仲間)か、という分類は無意味である。
結論:電磁気学パラダイムの力学的「意味」(光速度不変の原理)に気づいたことが重要