☆面接の心得
・ 服裝
・ 基本的な礼儀
・ 入室から退出まで
2回ノックする→「はい、どうぞ(お入りください)」と言われたら、ドアを開けて入室する。
→ドアを閉めて、面接官を向いて「失礼します」と言って一礼する。→いすの横のところまで歩 き、前を向いて、名前を言い、「よろしくお願いします」と一礼する。→「どうぞおかけください」 と言われたら、「ありがとうございます」あるいは「失礼します」と言って、座る。
手は膝の上。座り方にも注意する。面接官を見て答える。
面接が終わったら、いすの横に立って「ありがとうございました。よろしくお願いします」と 言って、一礼する。→ドアの所まで歩き、面接官を向いて、「失礼します」と言い、一礼する。→ド アをあけて、外に出て、ドアを静かに閉める。
・その他の注意点
・ 大きな声で話す。声が小さいと、聞きとるだけで疲れてしまう。
・ 自信がなさそうな態度は×。堂々と、はっきりと話す。
・ 丸暗記や棒読みは×。面接はコミュニケーション。原稿を暗記して読むのではなく、目の前の 相手に向かって話すことを心がける。
・ 面接官は先に提出した資料を見ながら、面接を行う。1、資料と重複する内容でも丁寧に説明 する。(×「そこに書いてあるから読んでください。」)2、かといって、提出した自己紹介文を そのまま丸暗記して全く同じ内容を話すのもよくない。面接で試されるのは会話力。面接では、 自分の言葉で話すことが大事。
・ 話しすぎない。聞かれていないことについてべらべらと話さない。聞かれたことにだけ答える。
(話さなさすぎるのもよくない。黙り込むのは一番よくない。)
・ 「です・ます」で話せばよい。慣れない敬語は使わなくていい。ただし、くだけた表現、省略形
(「コンビニ」「ネット」「バイト」)、「~ね」「~よ」などの終助詞は使ってはいけない。
・ 答えはできるだけわかりやすく、簡潔にする。(質問にもよるが、大体、一つの質問に一分。字 数にして150字以内ぐらいが目安。)
・ もし質問が聞き取れなかったら、考え込まないですぐに、「すみません。質問をもう一度、お願 いします。」と聞きなおす。長い時間考えた後で、「質問が分かりません」と言われると面接官 はとても腹が立つ。
・ 質問は聞き取れたがどう答えればいいかわからないときは、正直に、「そのことについてはよ くわかりません。」と答える。知らないのに、知っているふりをしてはいけない。
・ うそは絶対に言ってはならない。
・ 雄弁より真摯な態度。優等生的な答えより、「心」からの言葉が勝る。
・ 大事なのは、誠意、やる気、熱意を相手(面接官)に伝えること。
・ 面接官が知りたいのは、会社/大学に入って、真面目に働いて/勉強してくれるかどうか。そ れが伝わるような面接を目指そう。
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○よく聞かれる質問・質問例 1.自己紹介
「自己紹介をしてください。」
「出身はどちらですか」
「家族は何人ですか」
「お父さん(お母さん)/ご兄弟(姉妹)は何をしていますか/どんな仕事をしていますか。」
「あなたの趣味は何ですか」
「どんな音楽/映画/テレビが好きですか」
「休みの日は普段何をしていますか」 2.能力・資質
「あなたは自分がどんな性格だと思いますか。」
「あなたの長所/短所は何ですか」
「あなたの得意な科目/不得意な科目は何ですか」
「あなたの好きな科目/嫌いな科目は何ですか」
「会話と作文はどちらが得意ですか。」
「日本語はどれくらいできますか/日本語に自信はありますか」 3.大学生活について
「あなたの大学はどのような大学ですか」
「大学では何を勉強しましたか」
「大学では日本語以外に何を勉強しましたか」
「何かアルバイトをしていましたか」
「学生時代に印象に残っていることは何ですか」
「学生時代に一番力を入れたこと/頑張ったことは何ですか」
「学生時代の思い出を一つ話してください。」
「サークル活動(クラブ活動)は何かしていましたか(何をしていましたか)」 4.その他、よく聞かれる質問。
「日本に対してどんなイメージ/印象を持っていますか」
「あなたは日本に行ったことがありますか。(どこに行きましたか、どう思いましたか)」
「あなたは日本に行きたいですか/日本のどこに行きたいですか/行って何をしたいですか。)」
「日本以外に行きたい国はありますか。」
「最近のニュースについて、一番、印象に残っているのは何ですか」(芸能、スポーツ以外で)
「学生時代にどんな本を読みましたか」
「今までで一番感動した本は何ですか。」
「あなたが尊敬する人物は誰ですか」
「あなたの成功した経験/失敗した(挫折した)経験について話してください。」
「あなたの好きな言葉は何ですか」
「あなたの夢は何ですか」
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5.志望動機・理由
「なぜこの会社/大学に応募したのですか?」
会社→「当社(弊社)で生産(製造)している物について知っていますか」 出版社→「当社(弊社)で出版している本を読んだことはありますか?」
大学(院)→「当大学にどんな研究者(教授)がいるか知っていますか」「その教授の論文を読ん だことはありますか」(その教授が面接官として目の前にいる場合もある。)
6.合格したら何をしたいか
「合格したら、どんな仕事/どんな研究がしたいですか」 就職の場合
「この仕事がどんな仕事か知っていますか」
「この仕事の内容を知っていますか」
「この仕事の一番大切なことは何だと思いますか」(その仕事をするために必要な資格、資質、能 力など。仕事によって異なる。例、日本語の通訳、文書処理、翻訳、自動車運転免許、英語、など。自 分の希望を話すとともに、自分の資質と仕事が合っていることをアピールする。(例.「私は計算 が得意なので経理の仕事をしたいと思っています。」「私は人付き合いが得意なので、営業の仕事 がしたいです。」など。)
進学の場合
多くの場合「研究計画」を事前に提出する。面接では「研究計画」に書いた内容について詳しい説明 を求められる。
「何を研究したいのですか」(研究の内容)
「どうしてその研究をしたいと思ったのですか」(研究の動機、理由)
「その研究にはどのような意義があると思いますか」(研究の目的、研究の意義)
「どのようにして研究を進めるつもりですか」(研究の方法)
・合格後のプランについて(例.留学、就職、) 7.会社/大学への質問や希望
最後に決まって聞かれる質問
「何か質問はありますか。」
(「やる気」を疑うような質問はマイナスになるのでしない方がいい。逆に、いい質問は「やる気」 の証明になる。会社・大学について情報収集する際に疑問に思ったことをまとめておくとよい。 何もなければ「特にありません。」これで終わる場合もあるが、この質問で、「やる気」(合格したと きのことがイメージできているかどうか)を確かめる面接官もいて、しつこく聞かれる場合もあ るので、質問を一つぐらいは用意しておいたほうがいい。)
8.その他、よく聞かれる質問
・ 専門分野について
自分が志望する仕事・研究が属する分野について、最近話題になっていることなど
「最近の経済状況についてどう思いますか。」
「台湾における日本語教育の現状についてどう考えていますか」 専門分野なのに何も知らないと、「やる気」を疑われる。
・ 受験状況
「他にどんな会社/大学を受験していますか/受験しましたか」(受験者の志望状況の確認ととも に、どのくらいこの会社/大学に入る気持ちがあるかを確かめる。志望理由に嘘がないかどうかの 確認にもなる。)
・ 筆記ひ っ き試験が別にすでに行われている場合し け ん
「筆記試験はどうでしたか/よくできましたか」
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