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第5次朝霞市障害者プラン・第5期朝霞市障害福祉計画

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第5次朝霞市障害者プラン

平成30(2018)年度 ∼ 平成35(2023)年度

朝霞市

第5次朝霞市障害者プラン

第5期朝霞市障害福祉計画

(2)
(3)

は じ め に

「私が 暮らしつづけたいまち 朝霞」を将来 像とした第5次朝霞市総合計画では、「市民に ノーマライゼーションの理念が普及し、障害及 び障害のある人についての理解が深まり、障害の ある人とない人が共生できるまち」を目指して、 各種障害者支援を定めております。

この度、この総合計画を上位計画として、「子 どもから大人まで 障害のある人もない人も 互いを尊重し 地域で共に生きる社会の実現」 を基本理念とした「第5次朝霞市障害者プラン」 及び「第5期朝霞市障害福祉計画」を策定しま した。

また、このほかにも本市では、誰もが安心して暮らすことのできる地域社会 の実現をめざすことを目的とした「朝霞市日本手話言語条例」を平成28年 4月1日に施行し、共生社会の実現に向けた施策の一つとして展開している ところでございます。

障害のある人を取りまく環境は、障害者総合支援法及び児童福祉法の改正、 障害者差別解消法の施行などの法整備により、日々変化してきております。

今後は、この第5次朝霞市障害者プラン・第5期朝霞市障害福祉計画に 基づき、障害のある人もない人も、地域で共に生きる社会の実現を目指して 障害福祉サービス、就労支援、相談支援など地域生活支援の充実に努めると ともに、目標の実現に向けて各種施策に取り組んでまいります。

結びに、この計画の策定にご尽力をいただきました、朝霞市障害者プラン 推進委員会委員の皆様をはじめ、アンケート・ヒアリングへのご協力並びに パブリックコメントに多くのご意見をお寄せいただきました市民、市民団体 及び事業所の皆様に、心より御礼を申し上げます。

平成30年3月

(4)
(5)

目 次

第1部 総 論

第1章 計画の策定にあたって ... 1

1 計画策定の背景 ... 1

2 計画の法的根拠 ... 2

3 計画の位置付け ... 4

4 計画の期間及び構成 ... 5

5 計画の策定体制等 ... 6

6 計画策定の主なポイント ... 7

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況 ... 11

1 朝霞市の概況 ... 11

(1)朝霞市の地勢と人口 ... 11

(2)人口・世帯の推移 ... 12

(3)年齢階層別人口の推移 ... 13

(4)人口動態 ... 14

2 障害のある人・障害のある児童等の状況 ... 15

(1)身体障害のある人 ... 15

(2)知的障害のある人 ... 17

(3)精神障害のある人 ... 18

(4)難病患者 ... 19

3 調査でみる障害のある人・障害のある児童の現状 ... 20

(1)調査の概要 ... 20

(2)障害のある人・障害のある児童の調査結果の概要(調査区分A) .. 23

(3)障害のある児童の保護者の調査結果の概要(調査区分B) ... 28

(4)障害福祉サービス事業所の調査結果の概要(調査区分C) ... 30

(5)障害者団体の調査結果の概要(調査区分D) ... 32

第3章 基本理念及び基本目標 ... 34

1 基本理念 ... 34

2 基本目標 ... 35

3 施策体系 ... 37

(6)

第2部 第5次朝霞市障害者プラン

第1章 共生社会の実現を目指す ... 43

(1)相互理解の推進 ... 43

(2)差別解消の推進 ... 49

(3)権利擁護の取組の充実 ... 50

第2章 地域生活を充実し、社会参加を支援する ... 54

(1)地域生活支援の充実 ... 54

(2)日中活動の場の充実 ... 62

(3)コミュニケーション支援 ... 63

(4)社会参加の支援 ... 66

第3章 就労を支援する ... 71

(1)就労の支援 ... 71

第4章 共に育ち、共に学ぶ療育・教育を推進する ... 75

(1)障害のある子どもの療育・教育の充実 ... 75

第5章 安心・安全な暮らしをつくる ... 82

(1)福祉のまちづくりの推進 ... 82

(2)保健・医療サービスの充実 ... 85

(3)安全な暮らしの確保 ... 89

第3部 第5期朝霞市障害福祉計画

第1章 基本的な考え方 ... 91

(1)障害のある人等の自己決定の尊重と意思決定の支援... 91

(2)障害種別によらない一元的な障害福祉サービスの実施等 ... 91

(3)入所等から地域生活への移行、継続の支援、 就労支援等の課題に対応したサービス提供体制の整備 ... 91

(4)地域共生社会の実現に向けた取組 ... 92

(7)

第2章 障害者総合支援法のサービス体系 ... 93

第3章 平成32(2020)年度の目標設定 ... 94

1 基本目標 ... 94

(1)福祉施設の入所者の地域生活への移行 ... 94

(2)精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築... 95

(3)地域生活支援拠点等の整備 ... 96

(4)福祉施設から一般就労への移行等 ... 97

(5)障害児支援の提供体制の整備等 ... 99

2 数値目標を達成するための取組 ... 101

第4章 サービス等の見込量とその確保の方策 ... 102

1 訪問系サービス ... 102

(1)居宅介護 ... 102

(2)重度訪問介護 ... 103

(3)同行援護 ... 104

(4)行動援護 ... 105

(5)重度障害者等包括支援 ... 106

2 日中活動系サービス ... 107

(1)生活介護 ... 107

(2)自立訓練(機能訓練) ... 108

(3)自立訓練(生活訓練) ... 109

(4)就労移行支援 ... 110

(5)就労継続支援(A型) ... 111

(6)就労継続支援(B型) ... 112

(7)就労定着支援 ... 113

(8)療養介護 ... 114

(9)短期入所 ... 115

(10)自立生活援助 ... 117

3 居住系サービス ... 118

(1)共同生活援助(グループホーム) ... 118

(2)施設入所支援 ... 119

4 相談支援 ... 120

(8)

5 障害のある児童への支援 ... 122

(1)障害児通所支援 ... 122

(2)居宅訪問型児童発達支援 ... 126

(3)障害児入所支援 ... 127

(4)障害児相談支援 ... 129

(5)障害のある子ども・子育て支援等(教育・保育) ... 131

第5章 地域生活支援事業 ... 133

必須事業 ... 134

1 理解促進・啓発事業 ... 134

2 自発的活動支援事業 ... 135

3 相談支援事業 ... 136

4 成年後見制度支援事業 ... 138

(1)成年後見制度利用支援事業 ... 138

(2)成年後見制度法人後見支援事業 ... 139

5 意思疎通支援事業 ... 140

6 日常生活用具給付等事業 ... 142

7 手話通訳者等養成事業 ... 143

8 移動支援事業 ... 144

9 地域活動支援センター事業 ... 145

任意事業 ... 146

1 日常生活支援 ... 146

(1)訪問入浴サービス ... 146

(2)日中一時支援 ... 147

(3)巡回相談支援 ... 148

2 社会参加支援 ... 149

(1)スポーツ・レクリエーション教室開催等 ... 149

3 就業・就労支援 ... 150

(1)就労支援センター ... 150

(9)

資 料 編

1 策定体制 ... 153

2 策定経過 ... 156

3 障害のある人が利用している主な施設 ... 158

4 障害のある児童が利用している主な施設 ... 160

(10)
(11)
(12)
(13)

第1章 計画の策定にあたって

第1章 計画の策定にあたって

1 計画策定の背景

わが国では、平成19(2007)年に国連総会において障害者の権利に関する条約 (以下「障害者権利条約」という。)の署名後、締結に向け障害福祉に係る国内法 の整備を進めてきました。

平成23(2011)年の障害者基本法の改正では、日常生活や社会生活で、障害のあ る人が受ける社会的障壁を取り除くために、可能な限り合理的な配慮を行うことを 盛り込みました。平成24(2012)年には、障害者の日常生活及び社会生活を総合的 に支援するための法律(以下「障害者総合支援法」という。)を制定し、平成30 (2018)年4月には改正障害者総合支援法が施行されます。

さらに、平成25(2013)年に相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会 の実現に向け、障害を理由とする差別解消を目的として、障害を理由とする差別の 解消の推進に関する法律(以下「障害者差別解消法」という。)を制定しました。 雇用の分野においては、障害のある人への雇用に関し差別禁止を推進するため、障 害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律(以下「改正障害者雇用促 進法」という。)を制定しました。

これらの法整備を踏まえ、平成26(2014)年1月20日、障害者権利条約を批准 し、同条約は平成26(2014)年2月19日から効力を生ずることとなりました。

こうした中、国では、障害者施策の基本的方向を定めた「障害者基本計画(平成 25(2013)年度∼29(2017)年度)」を平成25(2013)年9月に策定し、障害の有 無にかかわらず、国民誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う共生社会の実現に向 け、障害のある人の自立と社会参加への支援施策に対し一層の推進を図っています。

さらには、児童福祉法の改正により、平成30(2018)年度から新たに「市町村障 害児福祉計画」を定めることとなりました。

本市では、「第4次朝霞市障害者プラン」及び「第4期朝霞市障害福祉計画」で、 「誰もが互いを尊重し 共に生きる社会を目指して」を基本理念に掲げ、障害の有 無にかかわらず、誰もが相互に個性を尊重し支え合いながら共生する社会づくりを 目指してきました。また、障害福祉サービスにおいては、保健、医療、教育などの 各分野において、障害のある人の人権が尊重され、自己選択と自己決定のもとに自 立と社会参加ができるよう、さまざまな施策を推進してきました。

(14)

2 計画の法的根拠

本計画は、障害者基本法第11条第3項で定める「市町村障害者計画」及び障 害者総合支援法第88条で定める「市町村障害福祉計画」、児童福祉法第33条の 20で定める「市町村障害児福祉計画」を法的根拠とする計画です。

◆障害者基本法

第11条(一部抜粋)

3 市町村は、障害者基本計画及び都道府県障害者計画を基本とするとともに、 当該市町村における障害者の状況等を踏まえ、当該市町村における障害者のた めの施策に関する基本的な計画(以下「市町村障害者計画」という。)を策定 しなければならない。

◆障害者総合支援法 第88条(一部抜粋)

市町村は、基本指針に即して、障害福祉サービスの提供体制の確保その他こ の法律に基づく業務の円滑な実施に関する計画(以下「市町村障害福祉計画」 という。)を定めるものとする。

2 市町村障害福祉計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。 一 障害福祉サービス、相談支援及び地域生活支援事業の提供体制の確保に係

る目標に関する事項

二 各年度における指定障害福祉サービス、指定地域相談支援又は指定計画相 談支援の種類ごとの必要な量の見込

三 地域生活支援事業の種類ごとの実施に関する事項

3 市町村障害福祉計画においては、前項各号に掲げるもののほか、次に掲げる 事項について定めるよう努めるものとする。

一 前項第二号の指定障害福祉サービス、指定地域相談支援又は指定計画相談 支援の種類ごとの必要な見込量の確保のための方策

二 前項第二号の指定障害福祉サービス、指定地域相談支援又は指定計画相談 支援及び同項第三号の地域生活支援事業の提供体制の確保に係る医療機関、 教育機関、公共職業安定所その他の職業リハビリテーションの措置を実施す る機関その他の関係機関との連携に関する事項

(15)

第1章 計画の策定にあたって

5 市町村は、当該市町村の区域における障害者等の心身の状況、その置かれて いる環境その他の事情を正確に把握した上で、これらの事情を勘案して、市町 村障害福祉計画を作成するよう努めるものとする。

6 市町村障害福祉計画は、児童福祉法第33条の20第1項に規定する市町村 障害児福祉計画と一体のものとして作成することができる。

◆児童福祉法

第33条の20(一部抜粋)

市町村は、基本指針に即して、障害児通所支援及び障害児相談支援の提供体 制の確保その他障害児通所支援及び障害児相談支援の円滑な実施に関する計 画(以下「市町村障害児福祉計画」という。)を定めるものとする。

2 市町村障害児福祉計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。 一 障害児通所支援及び障害児相談支援の提供体制の確保に係る目標に関す

る事項

二 各年度における指定通所支援又は指定障害児相談支援の種類ごとの必要 な見込量

3 市町村障害児福祉計画においては、前項各号に掲げるもののほか、次に掲げ る事項について定めるよう努めるものとする。

一 前項第二号の指定通所支援又は指定障害児相談支援の種類ごとの必要な 見込量の確保のための方策

二 前項第二号の指定通所支援又は指定障害児相談支援の提供体制の確保に 係る医療機関、教育機関その他の関係機関との連携に関する事項

(第33条の20第4項、第5項省略)

(16)

朝霞市地域福祉計画

3 計画の位置付け

本計画は、市の基本となる計画である「第5次朝霞市総合計画」を踏まえるとと もに、福祉分野の「朝霞市地域福祉計画」や「朝霞市高齢者福祉計画・介護保険事 業計画」、「朝霞市子ども・子育て支援事業計画」、「あさか健康プラン21」などと 整合を図りながら進める計画です。

21

(連携)

(連携) 朝霞市地域福祉活動計画 (朝霞市社会福祉協議会が策定)

その他関連個別計画

・朝霞市都市計画マスター

プラン

・朝霞市生涯学習計画 ・朝霞市スポーツ推進計画 ・朝霞市地域防災計画

(17)

第1章 計画の策定にあたって

4 計画の期間及び構成

第5次朝霞市障害者プランは平成30(2018)年度を初年度とし、平成35 (2023)年度までを計画期間とする6か年計画、第5期朝霞市障害福祉計画は平成 30(2018)年度を初年度とし平成32(2020)年度までを計画期間とする3か年 計画です。

ただし、計画期間中において、法律や制度改正があった場合には、必要に応じて 適宜見直しを行うものとします。

本計画の構成は、「障害者プラン」、「障害福祉計画」及び「障害児福祉計画」で 構成され、障害児福祉計画は、障害福祉計画と一体とし、策定しました。

各計画の趣旨は以下のとおりとなります。

計画の期間

平成

30 年度 31 年度 平成 32 年度 平成 33 年度 平成 34 年度 平成 35 年度 平成

計画の構成

障害者プラン

障害者施策全般にわたる基本的 事項を定める

障害福祉計画

障害福祉サービス(障害児福祉 サービスを含む)の見込量を定 める

障害者・障害児福祉の推進

第5次朝霞市障害者プラン

(平成30年度∼平成35年度)

第5期朝霞市障害福祉計画

(18)

5 計画の策定体制等

(1)朝霞市障害者プラン推進委員会の設置

本計画の策定にあたっては、障害のある人や障害のある児童の実態及びニーズに 応じた計画を策定するために、障害者団体、社会福祉関係団体、知識経験者、公募 市民から構成される「朝霞市障害者プラン推進委員会」において、内容の審議・検 討を行いました。

(2)障害のある人及び障害のある児童へアンケート調査の実施

障害のある人や障害のある児童を対象に、日常生活の状況や障害福祉サービスに おける利用状況や利用意向等を把握し、今後の施策の改善、展開及び充実を図るこ とを目的に、平成29(2017)年6月にアンケート調査を実施しました。

(3)障害のある児童の保護者へアンケート調査の実施

障害のある児童の保護者を対象に、お子さんの状況や将来の意向等を把握し、今 後の施策の改善、展開及び充実を図ることを目的に、平成29(2017)年7月にアン ケート調査を実施しました。

(4)ヒアリング調査の実施

障害福祉サービス事業所、障害者団体等を対象に、運営状況や利用者からの意向 等を把握し、今後の施策の改善、展開及び充実を図ることを目的に、平成29(2017) 年7月にヒアリング調査を実施しました。

(5)パブリックコメント等の実施

(19)

第1章 計画の策定にあたって

6 計画策定の主なポイント

第5期朝霞市障害福祉計画の策定にあたり、平成29(2017)年3月31日に国の 基本指針等が、以下のとおり示されています。

(1)地域共生社会実現のための規定の整備

地域のあらゆる住民が「支え手」と「受け手」に分かれるのではなく、地域、暮 らし、生きがいをともに創り、高め合うことができる「地域共生社会」の実現に向 けた取組等を計画的に推進することを定める。

(2)障害児支援の提供体制の計画的な整備

児童福祉法に障害児福祉計画の策定が義務づけられたこと等を踏まえ、以下の柱 を盛り込み、障害児支援の提供体制の確保に関する事項等を定める。

①地域支援体制の構築

障害児通所支援等における障害のある児童及びその家族等に対する支援につい ては、その児童の障害や年齢別等のニーズに応じて、身近な場所で提供できるよう に、地域における支援体制の整備が必要である。

さらに、児童発達支援センターについては、障害の重度化・重複化や多様化に対 応する専門的機能の強化を図り、重層的な障害児通所支援の体制整備を図ることが 必要である。

②保育

保健医療

教育

就労支援等の関係機関と連携した支援

障害児通所支援の体制整備にあたっては、保育所や認定こども園、放課後児童健 全育成事業(放課後児童クラブ)等の子育て支援施策との緊密な連携を図ることが 重要である。

さらに、障害児支援が適切に行われるために、就学時及び卒業時において、支援 が円滑に引き継がれることも含め、学校、障害福祉サービス提供事業所等が緊密な 連携を図ることが重要である。

③地域社会への参加・包容の推進

(20)

特別な支援が必要な障害のある児童に対する支援体制の整備

ア 重症心身障害の児童に対する支援体制の充実

重症心身障害の児童が身近な地域にある児童発達支援や放課後等デイサー ビス等を受けられるように、地域における課題の整理や地域資源の開発等を行 いながら、支援体制の充実を図る。

イ 医療的ケア児に対する支援体制の充実

医療的ケア児が身近な地域で必要な支援が受けられるように、障害児支援等 の充実を図るとともに、関係機関との連携を図るための協議の場を設けること 等により、各関連分野が共通の理解に基づき協働する総合的な支援体制を構築 することが重要である。

さらに、総合的な支援体制の構築に向けて、関連分野の支援を調整するコー ディネーターとして養成された相談支援専門員等の配置を促進することが必 要である。

ウ 強度行動障害や高次脳機能障害を有する障害のある児童に対する支援体制 の充実

強度の行動障害や高次脳機能障害を有する障害のある児童に対して、障害児 通所支援等において適切な支援ができるよう、人材育成等を通じて支援体制の 整備を図る必要がある。

エ 虐待を受けた障害のある児童等に対する支援体制の整備

虐待を受けた障害のある児童等に対しては、障害児入所施設において小規模 なグループによる支援や心理的なケアを提供することにより、その児童の状況 等に応じたきめ細やかな支援を行うよう努めることが必要である。

⑤障害児相談支援の提供体制の確保

(21)

第1章 計画の策定にあたって

(3)障害福祉計画策定に係る平成32(2020)年度の基本目標

①福祉施設の入所者の地域生活への移行

国の基本指針では、平成28(2016)年度末時点での施設入所者の9%以上が地域 生活へ移行するとともに、これに合わせて平成32(2020)年度末の施設入所者数を 平成28(2016)年度末時点の施設入所者数から2%以上削減することを基本とし ています。

②精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築

国の基本指針では、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に向けて、 市町村ごとに保健、医療、福祉関係者による協議の場を設置することを基本として おり、市町村単独での設置が困難な場合には、複数市町村での共同設置でも差し支 えないとしています。

③地域生活支援拠点等の整備

国の基本指針では、地域生活支援拠点等について、平成32(2020)年度末までに 各市町村又は各圏域に少なくとも1つを整備することを基本としています。

④福祉施設から一般就労への移行等

ア 就労移行支援事業所等を通じて一般就労する人の数

国の基本指針では、平成32(2020)年度末において福祉施設から一般就労へ 移行した人が、平成28(2016)年度実績の1.5倍以上とすることを基本とし ています。

イ 就労移行支援事業所の利用者数等

国の基本指針では、就労移行支援事業の利用者数を、平成28(2016)年度末 から2割以上増加、就労移行支援事業所のうち、就労移行率が3割以上の事業 所を全体の 5 割以上とすることを目指すこととしています。

ウ 一般就労の定着率

(22)

⑤障害児支援の提供体制の整備等

ア 児童発達支援センターの設置

国の基本指針では、重層的な地域支援体制の構築を目指すため、平成32 (2020)年度末までに市町村又は各圏域に少なくとも1つを整備することを基 本としています。

イ 保育所等訪問支援の充実

国の基本指針では、平成32(2020)年度末までに、すべての市町村において、 保育所等訪問支援を利用できる体制を構築することを基本としています。

ウ 主に重症心身障害のある児童を支援する児童発達支援事業所及び放課後等 デイサービス事業所の設置

国の基本指針では、重症心身障害のある児童が身近な地域で支援を受けられ るように、平成32(2020)年度末までに、主に重症心身障害のある児童を支援 する児童発達支援事業所及び放課後等デイサービスを市町村又は各圏域に少 なくとも1か所以上確保することを基本としています。

エ 医療的ケア児支援のための関係機関の協議の場の設置

国の基本指針では、医療的ケア児が適切な支援が受けられるように、平成30 (2018)年度末までに、保健、医療、障害福祉、保育、教育等の関係機関が連携 を図るための協議の場を市町村又は各圏域に設けることを基本としています。

(4)平成30(2018)年度より新たに創設されるサービス

①就労定着支援

就労定着支援は、就労移行支援等を利用し一般企業等に就労した方に、就労定着 支援事業所の方が職場・家族・関係機関への連絡調整を行ったり、職場や自宅に訪 問し、生活リズムや体調等の指導や助言等を行ったりすることで、環境の変化に適 応できるよう支援を行うサービスです。

②自立生活援助

自立生活援助は、障害のある人本人の意思を尊重した地域生活を支援するため、 一定期間にわたり定期的な巡回訪問や食事や掃除、地域住民との関係性の確認等、 また定期的な訪問以外に、電話やメール等で随時相談が行えるサービスです。

③居宅訪問型児童発達支援

(23)

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況

第2章 障害のある人・障害のある児童を取

り巻く状況

1 朝霞市の概況

(1)朝霞市の地勢と人口

本市は、県庁所在地であるさいたま市から約9km、東京都心から約20kmの 距離にあり、市の南部が東京都練馬区と接する埼玉県南西部に位置しています。

本市の地形は、武蔵野台地と荒川低地に大別され、その間の斜面林が武蔵野の面 影を残しています。また、荒川とほぼ並行して新河岸川が流れ、市の中央部には東 西に黒目川が流れるなど、変化に富んだ地形となっています。

交通の面では、本市の南部を国道254号(川越街道)、東部の市境を外環道(東 京外かく環状道路)が通り、高速道路に容易にアクセスすることができます。また、 北西から南東の方向には都心と直結する東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心 線(東急東横線、みなとみらい線と相互乗入)、南西から北東の方向にはさいたま 市など県央地域と結ぶJR武蔵野線が走り、都市交通の重要な結節点となっていま す。

こうした武蔵野の面影を残す自然景観や交通の利便性を背景として、市の人口は 市制施行以来、増加を続けており、人口増加率は全国や首都圏と比較しても高く、 平成29(2017)年4月1日現在で 137,271 人となっています。

本市の特徴は、市民の平均年齢が若く、生産年齢人口の割合も高く、また、出生 率も隣接する東京都と比べて高いことから、高齢化率の上昇はゆるやかな状況とな っていますが、今後、少子高齢化は進展していくことが予測される中、高齢者など 一人暮らし世帯の増加が今後の課題となります。

朝霞市

朝 霞 市

朝霞台駅 北朝霞駅

(24)

(2)人口・世帯の推移

本市の総人口(外国人含む)は、平成29(2017)年4月1日現在で 137,271 人、 総世帯数は 63,135 世帯となっています。

人口の推移を見ると、昭和30(1955)年代後半以降、都市化の進展に伴い急速に 人口が増加しました。首都圏への人口流入や住宅都市としての立地条件の向上など から、今後も人口は増加傾向で推移すると予測されます。

また、核家族世帯や単身世帯の割合が高いことから、一世帯当たりの人員は 2.17 人と減少傾向が続いています。

◆総人口、総世帯数、一世帯当たりの人員 単位:人、世帯、人/世帯

区分 24年 平成 25年 平成 26年 平成 27年 平成 28年 平成 29年 平成

総人口 131,203 131,429 132,876 134,709 136,321 137,271 男性 67,023 66,908 67,457 68,262 69,019 69,425 女性 64,180 64,521 65,419 66,447 67,302 67,846 総世帯数 59,448 58,951 59,849 60,965 62,220 63,135 一世帯当たりの人員 2.21 2.23 2.22 2.21 2.19 2.17 資料:市政情報課(各年4月1日現在)

131,203 131,429 132,876 134,709 136,321 137,271

59,448 58,951 59,849 60,965 62,220 63,135 2.21 2.23 2.22 2.21 2.19 2.17

1.00 1.20 1.40 1.60 1.80 2.00 2.20 2.40 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000

平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 総人口 総世帯数 一世帯当たりの人員

(25)

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況

(3)年齢階層別人口の推移

本市の年齢階層別の構成比をみると、平成29(2017)年4月1日現在、年少人口 (0∼14歳)が 13.9%、生産年齢人口(15∼64歳)が 67.0%、高齢者人口 (65歳以上)が 19.1%となっています。

年齢階層別人口を埼玉県と比較すると、年少人口は 1.2 ポイント、生産年齢人口 は 4.7 ポイント上回り、高齢者人口は 5.9 ポイント下回っていることから、本市は 比較的若い世代の人口が多い傾向となっています。

◆年齢階層別人口の推移 単位:人

区分 平成 朝霞市 埼玉県

24年 25年 平成 26年 平成 27年 平成 28年 平成 29年 平成 29年 平成 年少人口

(0∼14歳)

19,064 18,944 18,991 19,135 19,140 19,083 930,692 14.5% 14.4% 14.3% 14.2% 14.0% 13.9% 12.7% 生産年齢人口

(15∼64歳)

90,283 89,541 90,001 90,724 91,606 91,964 4,576,983 68.8% 68.1% 67.7% 67.3% 67.2% 67.0% 62.3% 高齢者人口

(65歳以上)

21,856 22,944 23,884 24,850 25,575 26,224 1,836,058 16.7% 17.5% 18.0% 18.4% 18.8% 19.1% 25.0% 総人口 131,203 131,429 132,876 134,709 136,321 137,271 7,343,733

資料:市政情報課(各年4月1日現在) 資料:埼玉県町(丁)字別人口調査(平成29年1月1日現在)

19,064 18,944 18,991 19,135 19,140 19,083

90,283 89,541 90,001 90,724 91,606 91,964

21,856 22,944 23,884 24,850 25,575 26,224

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000

平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 年少人口

(0∼14歳)

生産年齢人口 (15∼64歳)

(26)

(4)人口動態

平成28(2016)年の人口動態は、自然増が 498 人、社会増が 483 人と、合計で 981 人の増加となっています。

自然増については、平成19(2007)年以降で最も少ない増加となっています。ま た、社会増については、平成24(2012)年を除き増加の傾向を維持しています。

過去10年間をみても、総数は増加で推移しており、都心・県中部へのアクセス の良さとともに、住環境が整備されてきたことによる働く世代の転入が、人口増加 の要因と考えられます。

◆人口動態 単位:人

区分 自然増 社会増 総数

平成19年 698 897 1,595 平成20年 761 144 905 平成21年 612 349 961 平成22年 661 340 1,001 平成23年 547 360 907 平成24年 578 △232 346 平成25年 544 311 855 平成26年 631 1,052 1,683 平成27年 519 1,277 1,796 平成28年 498 483 981 資料:市政情報課

-500 -250 0 250 500 750 1,000 1,250 1,500

平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年

(27)

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況

2 障害のある人・障害のある児童等の状況

(1)身体障害のある人

身体障害のある人(身体障害者手帳所持者)は、平成29(2017)年4月1日現在 3,037 人で、総人口に占める割合は、2.2%となっています。

障害の程度別に見ると、1級 1,082 人(35.6%)で最も多く、次いで4級 687 人(22.6%)、3級 476 人(15.7%)、2級 467 人(15.4%)の順で、年々障害 の重い人の割合が増加しています。

障害区分では、肢体不自由が 51.3%と最も多く、以下、内部障害(心臓、腎臓、 呼吸器、膀胱・直腸機能、小腸、免疫、肝臓)が 32.9%、聴覚・平衡感覚障害 8.2%、 視覚障害 6.6%、音声・言語機能障害 1.0%となっています。

◆身体障害のある人の推移 単位:人

区分 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 1級 977 974 1,007 1,047 1,057 1,082 2級 489 480 465 458 469 467 3級 466 465 501 498 478 476 4級 657 652 668 689 683 687 5級 168 159 151 164 172 180 6級 142 145 142 138 138 145 合計 2,899 2,875 2,934 2,994 2,997 3,037 資料:障害福祉課(各年4月1日現在)

0 200 400 600 800 1,000 1,200

(28)

◆身体障害のある人(障害等級別割合) 単位:人、% 区分 1級 2級 3級 4級 5級 6級 合計 内 18 歳未満 内 18 歳以上 人数 1,082 467 476 687 180 145 3,037 68 2,969 構成比 35.6 15.4 15.7 22.6 5.9 4.8 100.0 2.2 97.8 資料:障害福祉課(平成29年4月1日現在)

◆身体障害のある人(障害区分)の推移 単位:人

区分 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 視覚 184 190 179 196 197 199 聴覚・平衡 221 223 226 236 246 250 音声・言語 34 29 28 28 29 31 肢体不自由 1,586 1,551 1,587 1,592 1,566 1,559 心臓 420 433 454 472 476 487 肝臓 261 264 275 288 302 315 呼吸器 46 42 39 40 36 39 膀胱・直腸 115 113 116 111 113 121 小腸 2 2 1 1 1 1 免疫 27 26 28 28 29 30 肝臓 3 2 1 2 2 5 合計 2,899 2,875 2,934 2,994 2,997 3,037 資料:障害福祉課(各年4月1日現在)

◆身体障害のある人(障害区分割合) 単位:人、%

区分 視覚 聴覚平衡 音声 言語 不自由 心臓 腎臓 呼吸器 肢体 膀胱直腸 小腸 免疫 肝臓 合計 人数 199 250 31 1,559 487 315 39 121 1 30 5 3,037 構成比 6.6 8.2 1.0 51.3 16.0 10.4 1.3 4.0 0.0 1.0 0.2 100.0 資料:障害福祉課(平成29年4月1日現在)

1級 35.6%

2級 15.4% 3級

15.7% 4級 22.6% 5級 5.9%

(29)

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況 0 40 80 120 160 200

平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年

A A B C

(人)

(2)知的障害のある人

知的障害のある人(療育手帳所持者)は、平成29(2017)年4月1日現在 660 人で、総人口に占める割合は、0.48%となっています。

障害の程度別では、

A (最重度)131 人、A(重度)166 人、B(中度)181

人、C(軽度)182 人となっています。

年々増加している要因としては、知的障害に対する知識や理解が保護者や教職員、 社会全体へと普及してきていることなどにより、これまで潜在化していた障害児・ 者が顕在化してきたと考えられます。

◆知的障害のある人の推移 単位:人

区分 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年

A 111 112 117 121 125 131 A 148 149 150 156 158 166 B 151 159 167 169 174 181 C 105 115 130 137 162 182 合計 515 535 564 583 619 660 資料:障害福祉課(各年4月1日現在)

◆知的障害のある人(障害程度別割合)単位:人、%

区分

A A B C 合計 人数 131 166 181 182 660 構成比 19.8 25.2 27.4 27.6 100.0

区分 内 18 歳未満 内 18 歳以上 人数 226 434 構成比 34.2 65.8 資料:障害福祉課(平成29年4月1日現在)

(30)

0 100 200 300 400 500 600

平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年

1級 2級 3級

(人)

(3)精神障害のある人

精神障害のある人(精神障害者保健福祉手帳所持者)は、平成29(2017)年4月 1日現在 894 人で、総人口に占める割合は、0.65%となっています。

自立支援医療(精神通院医療)の利用者は 1,792 人となっています。

年々増加している要因としては、社会情勢の変化やコミュニケーション手段の変 化等により、精神的ストレスを抱えやすい現代社会であるとともに、知的障害と同 様に精神障害に対する知識や理解が、社会全体へと普及してきていることなどによ り精神科を受診される方も増加してきていることが考えられます。

◆精神障害のある人の推移 単位:人

区分 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 1級 67 68 76 95 93 103 2級 329 373 402 459 499 546 3級 149 171 197 213 223 245 合計 545 612 675 767 815 894 資料:障害福祉課(各年4月1日現在)

◆精神障害のある人(障害等級別割合)単位:人、%

区分 1級 2級 3級 合計 人数 103 546 245 894 構成比 11.5 61.1 27.4 100.0

資料:障害福祉課(平成29年4月1日現在)

◆自立支援医療(精神通院医療)の疾病別利用者数

単位:人 区分 統合失調症、統合失調症型障害及び

妄想性障害

気分障害 (うつ病など)

神経症性障害、スト レス関連障害及び身 体表現性障害 通院 410 861 152

区分 てんかん その他(分類不明を含む) 合計 通院 108 261 1,792

1級 11.5%

2級 61.1% 3級

(31)

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況

(4)難病患者

難病のうち、国や県で指定した特定疾患については、保険診療自己負担分の一部 を公費負担する指定難病医療給付制度等と、原則として 18 歳未満を対象とする小 児慢性特定疾病医療費助成制度があります。

市では、難病をお持ちの人に対して難病患者見舞金を支給しています。支給者数 は、ほぼ横ばいで推移しています。

◆難病患者見舞金支給者数 単位:人

区分 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 指定難病等 645 675 719 652 662 680 小児慢性特定疾病 108 108 112 110 105 96 合計 753 783 831 762 767 776 資料:障害福祉課(各年4月1日現在)

0 100 200 300 400 500 600 700 800

平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 指定難病等 小児慢性特定疾病

(32)

3 調査でみる障害のある人・障害のある児童の現状

(1)調査の概要

調査の目的

第5次朝霞市障害者プラン及び第5期朝霞市障害福祉計画の策定にあたり、朝霞 市の障害のある人や障害のある児童の実情やニーズ、障害福祉サービスの利用状況 や利用意向等を把握し、計画に反映するための基礎資料とするため、下記の調査を 実施しました。

調査方法

調査区分 ●調査方法(上段)

●調査時期(下段)

①調査区分 A ・郵送による配布、回収(アンケート調査)

・平成29年6月12日(月)から6月30日(金)まで

②調査区分 B ・事業所等を通した配布、郵送による回収(アンケート調査) ・平成29年7月7日(金)から8月4日(金)まで

③調査区分 C

・障害児通所支援事業所等連絡会の開催時又は訪問、市役所にて、ヒ アリングを実施(ヒアリング調査)

・平成29年7月7日(金)から8月4日(金)まで

④調査区分 D ・朝霞市障害者団体協議会研修会の開催時又は市役所にて、ヒアリングを実施(ヒアリング調査) ・平成29年7月7日(金)から8月4日(金)まで

調査対象者・回収状況

調査区分 配布 回収 回収率

①身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福 祉手帳の各所持者、難病患者見舞金を受給して いる難病患者(調査区分 A)

1,300 人 575 人 44.2%

内)0∼17歳 156 人 68 人 43.6%

②児童発達支援事業所、放課後等デイサービス及び 育成保育を利用している子の保護者

(調査区分 B)

286 人 91 人 31.8%

(33)

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況

障害福祉サービス事業所一覧(調査区分 C)

施設 施設

1 すわ緑風園 22 元気キッズ朝霞教室

2 あさか向陽園(入所) 23 ひかりぎスタジオ朝霞

3 エムケイホーム みんなの希望の家 24 ひかりぎスクール朝霞

4 成る実寮 25 Pal Kids、Pal School

5 生活ホーム 朝霞青年寮 26 まいまい1

6 すずらん 27 まいまい2

7 レモンの木 28 まはろ朝霞台

8 朝霞市障害者ふれあいセンター

あさか福祉作業所 29 さくらんぼ

9 はあとぴあ福祉作業所 30 クローバーよつばのいえ朝霞

10 ひまわり工房 31 放課後等デイサービス たまみずき朝霞

11 リライト 32 みつばすみれ学園障害児等計画相談支援

センター

12 ウェルビー 朝霞台駅前センター 33 はあとぴあ障害者相談支援センター

13 リロード 34 ふれあい障害者相談支援センター

14 あさか向陽園(通所) 35 コーヒータイム相談事業所

15 つばさ工房 36 たまみずき相談支援事業所 朝霞

16 れすと 37 相談支援事業所キラキラ朝霞

17 ぱれっと 38 相談支援事業所リライト

18 オリーブ 39 相談支援事業所ひまわり

19 なかよしかふぇ 40 まいまい相談支援事業所

20 みつばすみれ学園 41 障害児放課後児童クラブなかよし

21 SED スクール朝霞台 42 おもちゃ図書館なかよしぱぁく

(順不同)

障害者団体一覧(調査区分 D)

施設 施設

1 朝霞市視力障害者友の会 6 朝霞市身体障害者福祉会

2 NPO法人 朝霞市つばさ会 7 朝霞市聴覚障害者協会

3 NPO法人 彩の会 8 NPO法人 ぷりずむ

4 NPO法人 朝霞市心身障害児・者を

守る会 9 ナノ・朝霞

5 NPO法人 なかよしねっと 10 医療的ケア児の支援を考える会

(34)

主な調査内容

調査区分 主な調査内容

①調査区分 A

身体障害者手帳、療育手帳、 精神障害者保健福祉手帳の各 所持者、難病患者見舞金を受 給している難病患者

① 障害のある人・障害のある児童の状況について ② 日常生活の介助の状況について

③ 主な介護者の状況について ④ 日中活動の困りごとについて ⑤ 保育・教育・就労支援について ⑥ 生活全般について

⑦ 障害福祉サービス等について ⑧ 権利擁護と成年後見制度について ⑨ 災害時の避難について

⑩ 朝霞市のまちづくりについて

②調査区分 B

児童発達支援事業所、放課後等 デイサービス及び育成保育を 利用している子の保護者

① 子育ての相談について

② お子さんの日中活動・教育について ③ お子さんの将来について

④ 自由記述について

③調査区分 C

障害福祉サービス事業所

① 利用者から望まれているサービスについて ② 事業所の運営について

③ 関係機関との連携について ④ 自由記述について

④調査区分 D 障害者団体

① 利用者から望まれているサービスについて ② 団体活動について

③ 会員や参加者からの日常の困りごと、地域の問題の 声について

(35)

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況

(2)障害のある人・障害のある児童の調査結果の概要

(調査区分A)

障害のある人・障害のある児童の状況について

障害種別で構成比が最も高い年齢層をみると、身体障害のある人では「75 歳以 上」が 39.8%、知的障害のある人では「18∼39 歳」が 41.4%、精神障害のある 人では「40∼64 歳」が 54.1%、難病患者では「40∼64 歳」が 29.5%となって います。0∼17歳でみると、「6∼11 歳」が 39.7%で最も高く、次いで「12∼ 17 歳」が 36.8%となっています。

現在の暮らしの状況については、「家族と暮らしている」が約7割を占めており、

障害種別でみても同様に「家族と暮らしている」の割合が高くなっています。 将来の暮らしの希望については、「家族と暮らしたい」が約5割を占めており、 障害種別でみても同様に「家族と暮らしたい」の割合が高くなっています。また、 知的障害のある人においては「グループホームで暮らしたい」「障害者入所施設で 暮らしたい」が、他の障害と比べて高い傾向がみられます。0∼17歳でみると、 「家族と暮らしたい」が 44.1%で最も高く、次いで「一人暮らしをしたい」が 17.6% となっています。

障害の状態になった時期については、「60∼69 歳」が 15.5%で最も高く、次い で「出生時」が 14.1%、「70 歳以上」が 13.2%となっています。障害種別で構成 比が最も高い時期をみると、身体障害のある人では「60∼69 歳」、知的障害のある 人では「出生時」、精神障害のある人では「19∼29 歳」、難病患者では「70 歳以上」 となっています。

日常生活の介助の状況について

日常生活の介助(①食事②トイレ③入浴④衣服の着脱⑤身だしなみ⑥家の中の移 動⑦外出⑧家族以外の人との意思疎通⑨お金の管理⑩薬の管理)の状況については、 「一部介助が必要」においては、『⑦外出』が 23.1%で最も高く、次いで『⑧家族

以外の人との意思疎通』が 21.4%、『⑤身だしなみ』が 18.1%となっています。「全

部介助が必要」においては、『⑨お金の管理』が 24.9%で最も高く、次いで『⑩薬 の管理』が 23.7%、『⑦外出』が 20.9%となっています。障害種別でみると、『⑦ 外出』と『⑨お金の管理』の割合が共通して高く、知的障害のある人では『⑧家族 以外の人との意思疎通』の割合が他の障害と比べて高い傾向がみられます。

(36)

主な介助者の状況について

主な介助者については、「父母・祖父母・兄弟・姉妹」が 36.6%で最も高く、次 いで「配偶者」が 28.8%、「ホームヘルパーや施設の職員」が 14.7%となっていま す。障害種別でみると、身体障害のある人と難病患者では「配偶者」、知的及び精 神障害のある人では「父母・祖父母・兄弟・姉妹」の割合が高くなっています。

主な介助者の年齢については、「75 歳以上」が 16.5%で最も高く、次いで「45 ∼49 歳」が 13.6%、「65∼69 歳」が 12.7%となっています。障害種別で構成比 が最も高い年齢をみると、身体障害のある人では「75 歳以上」、知的障害のある人 では「45∼49 歳」、精神障害のある人では「65∼69 歳」、難病患者では「75 歳以 上」となっています。

日中活動での困りごとについて

外出時の困りごとについては、「道路や駅に階段や段差が多い」が 15.8%で最も 高く、次いで「外出先の建物の設備が不便」が 11.8%、「電車やバスの乗り降りが 困難」が 11.7%となっています。障害種別でみると、知的障害のある人では「切符 の買い方や乗り換えの方法がわかりにくい」、精神障害のある人では「周囲の目が 気になる」の割合が他の障害と比べて高くなっています。

保育園や幼稚園、学校での困りごとについては、「特に困っていることはない」 が 28.6%で最も高く、次いで「通うのが大変」が 15.4%、「友だちができない」が 11.0%となっています。障害種別で構成比が最も高い困りごとをみると、身体障害 のある人では「通うのが大変」、知的障害のある人、難病患者では「特に困ってい ることはない」、精神障害のある人では「まわりの園児・児童・生徒たちの理解が 得られない」「友だちができない」となっています。0∼17歳でみると、「特に困 っていることはない」が 31.7%で最も高く、次いで「通うのが大変」が 14.6%、 「友だちができない」が 11.0%となっています。

仕事への不安・不満については、「収入が少ない」が 24.9%で最も高く、次いで

「特に不安・不満、困ったことはない」が 17.7%、「職場の人間関係がむずかしい」

(37)

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況

保育・教育・就労支援について

保育園や幼稚園、学校などに望むことについては、「能力や障害の状況にあった 指導をしてほしい」が 21.0%で最も高く、次いで「就学相談や進路相談など、相談 体制を充実してほしい」が 17.4%、「個別指導を充実してほしい」が 16.7%となっ ています。

就労支援として必要なことについては、「職場の障害のある人への理解」が 13.8%

で最も高く、次いで「職場の上司や同僚に障害への理解があること」が 13.7%、「短

時間勤務や勤務日数の配慮」が 9.3%となっています。

生活全般について

悩みごとや困りごとの相談先については、「家族や親せき」が 34.6%で最も高く、

次いで「かかりつけ医師や看護師」が 14.6%、「友人・知人」が 13.4%となってい ます。障害種別でみると、知的障害のある人では、「施設の指導員」の割合が他の 障害と比べて高くなっています。

障害のことや福祉サービスの情報の入手先については、「市役所の広報紙」が 20.6%で最も高く、次いで「本や新聞、雑誌の記事、テレビやラジオのニュース」 が 15.2%、「家族や親せき、友人・知人」が 13.7%となっています。0∼17歳で みると、「家族や親せき、友人・知人」が 22.0%で最も高く、次いで「インターネ ット」が 14.3%となっています。

現在や今後の生活で不安に思うことについては、「障害や病気のこと」が 18.1% で最も高く、次いで「生活費について」が 14.6%、「介助してくれる人について」 が 9.5%、「親の高齢化について」が 8.1%となっています。障害種別で構成比が最 も高い項目をみると、身体障害のある人、難病患者では「障害や病気のこと」、知 的障害のある人では「親の高齢化について」、精神障害のある人では「生活費につ

いて」となっています。0∼17歳でみると、「進学・学校生活について」が 12.4%

で最も高く、次いで「障害や病気のこと」が 10.7%、「就職・仕事について」が 9.4%

(38)

障害福祉サービス等について

現在、「利用している」障害福祉サービスについては、「計画相談支援」が 12.0% で最も高く、次いで「自立訓練(機能訓練)」が 7.1%、「居宅介護」が 6.3%とな っています。

現在、「利用している」地域生活支援事業については、「日常生活用具給付事業」 が 7.3%で最も高く、次いで「移動支援事業」が 6.8%、「相談支援事業」が 4.2% となっています。

今後の利用意向において「すぐ利用したい」障害福祉サービスは、「計画相談支援」が 5.6%で最も高く、次いで「自立訓練(機能訓練)」が 3.1%、「居宅介護」が 3.0%とな っています。障害種別で「すぐ利用したい」障害福祉サービスをみると、身体障害のあ る人では「居宅介護(ホームヘルプ)」、知的及び精神障害のある人では「計画相談支援」、 難病患者では同位で「同行援護」「行動援護」「自立訓練(機能訓練)」「計画相談支援」 となっています。0∼17歳でみると、「児童発達支援」が 19.1%で最も高く、次いで 「計画相談支援」が 16.2%、「放課後等デイサービス」が 14.7%となっています。

今後の利用意向において「すぐ利用したい」地域生活支援事業は、「移動支援事 業」が 3.7%で最も高く、次いで「日常生活用具給付事業」が 3.3%、「相談支援事 業」「日中一時支援事業」がともに 2.3%となっています。

権利擁護と成年後見制度について

障害者虐待防止センターの認知度については、「知っている」が 17.6%、「知らな い」が 75.8%と、「知らない」が 58.2 ポイント上回っています。

障害者差別解消法の認知度については、「知っている」が 23.7%、「知らない」が 69.4%と、「知らない」が 45.7 ポイント上回っています。

差別や嫌な思いをする(した)ことについては、「ない」が 39.7%で最も高く、 次いで「少しある」が 31.0%、「ある」が 20.9%となっています。

差別や嫌な思いをした場所については、「外出先」が 29.0%で最も高く、次いで 「病院などの医療機関」が 13.2%、「学校」が 12.1%となっています。障害種別で みると、知的障害のある人では「学校」、難病患者では「余暇を楽しむとき」の割 合が他の障害と比べて高くなっています。

成年後見制度の認知度については、「名前も内容も知っている」が 35.5%で最も 高く、次いで「名前を聞いたことがあるが、内容は知らない」が 29.0%、「名前も 内容も知らない」が 24.7%となっています。

成年後見制度の利用については、「利用したくない」が 48.0%で最も高く、次い

で「現在は利用していないが、今後利用したい」が 31.8%、「利用している」が 2.4%

(39)

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況

災害時の避難等について

火事や地震等の災害時に一人での避難については、「できない」が 36.3%で最も 高く、次いで「できる」が 34.4%、「わからない」が 22.6%となっています。障害 種別でみると、知的障害のある人では「できない」の割合が他の障害と比べて高く なっています。0∼17歳でみると、「できない」が 63.2%となっています。

火事や地震等の災害時での困りごとについては、「避難場所の設備や生活環境が 不安」が 19.3%で最も高く、次いで「安全なところまで、迅速に避難することがで きない」が 17.1%、「投薬治療が受けられない」が 15.7%となっています。障害種 別でみると、知的障害のある人では、「救助を求めることができない」「被害状況、 避難場所などの情報が入手できない」「周囲とコミュニケーションがとれない」の 割合が他の障害と比べて高くなっています。0∼17歳でみると、「安全なところ まで、迅速に避難することができない」が 17.9%で最も高く、次いで「避難場所の 設備や生活環境が不安」が 15.7%となっています。

朝霞市のまちづくりについて

現在の朝霞市に対して「不満」の項目をみると、「障害のある人に配慮した道路・ 建物・駅などの整備」が 28.9%で最も高く、次いで「働く場の確保」が 24.2%、 「重度の障害のある人のための入所施設の整備」が 21.6%となっています。

(40)

(3)障害のある児童の保護者の調査結果の概要(調査区分B)

子育ての相談について

子育てへの不安の相談先については、「家族・親族」が 75.8%で最も高く、次い で、「かかりつけの病院」が 61.5%、「児童発達支援センター」が 38.5%となって います。

子育てに関する情報の入手先については、「インターネット」が 70.3%で最も高 く、次いで「家族や親せき、友人・知人」が 64.8%、「本や新聞、雑誌の記事、テ レビやラジオのニュース」が 42.9%となっています。

子育てをする上で、早期に適切な支援をうけるために必要なことについては、「専

門家による相談体制を充実させる」が 78.0%で最も高く、次いで「関連するサービ スについての情報提供を充実させる」が 47.3%、「電話・メールによる相談体制を 充実させる」が 30.8%となっています。

お子さんの日中活動・教育について

お子さんが受けている支援等について、充実させるべきことについては、「会話 やコミュニケーションに関する支援」が 69.2%で最も高く、次いで「友達など人と のかかわり方に関する支援」が 62.6%、「送り迎えなど通所・通園に関するサービ ス」が 46.2%となっています。

お子さんが受けている教育や、学校生活において、充実させるべきことについて は、「教職員の理解・支援」が 71.4%で最も高く、次いで「学習指導」が 58.2%、 「友人との関係づくり」が 54.9%となっています。

お子さんの将来について

お子さんの将来の暮らしについては、「自立して暮らしてほしい」が 48.4%で最

も高く、次いで「わからない」が 20.9%、「自宅で家族と暮らしてほしい」が 14.3%

となっています。

(41)

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況

自由記述について(抜粋)

■相談支援体制について

子どもの成長に伴い、子育てに対する悩みも保育・教育・進学・就労等と多様化 する中、専門職による相談先は限られていることから、相談支援体制の充実が必要 である。

■情報提供について

ライフステージに応じた適切な情報提供が必要であり、乳幼児期から成人に至る までの相談先や支援等について、体系的に示されている情報(市ホームページやパ ンフレット等)があるとよい。

■各種手続きについて

支援等を利用するためには各種手続きが必要であり、申請する書類も多く負担を 感じている。また、支所でも受付できるなど利便性を高めてほしい。

■教育について

成長という面では、障害のある児童、障害のない児童が共に学び、育ちあう環境 が必要であるとともに、障害の状況に応じた適切な教育をしてほしい。

保育園、幼稚園、小学校等、障害のある児童の受け入れ体制を充実してほしい。

■就労について

親亡き後を見据えると、就労先の充実が必要である一方で、給料は低く、これで は自立した生活が送れないという不安が大きい。また、就労後の就職先での支援等 の充実が必要である。

■障害への理解、交流について

子どもへの教育という面においては、先生方の障害に対する理解を深める必要が あり、先生方に対する研修の場が増えるとよい。

地域の中に、子ども達が交流を深められる場があると、より地域で過ごしやすく なるとともに、母親同士の情報交換や孤立化を防ぐ場にもなる。

■施設の充実について

(42)

(4)障害福祉サービス事業所の調査結果の概要(調査区分C)

利用者から望まれているサービスについて

・移動支援事業 ... 50.0% ・短期入所 ... 45.2% ・就労継続支援(B 型) ... 42.9% ・共同生活援助、計画相談支援 ... 33.3% ・放課後等デイサービス ... 31.0%

※上位5つのサービス

事業所の運営について

職員の配置状況については、「やや不足している」が 45.2%で最も高く、次いで 「過不足なく適当である」が 35.7%、「不足している」が 16.7%となっています。

運営に関する問題については、「人材確保が難しい」が 52.4%で最も高く、次い で「報酬が労働実態にそぐわない」が 35.7%、「人材育成が難しい」が 33.3%とな っています。

関係機関との連携について

関係機関との連携については、障害福祉サービス事業所、相談支援事業所、行政 機関とはある程度連携が図れている状況である一方で、ボランティア・NPOとは 連携が図れていないという事業所も少なくない状況です。また、医療機関との連携 においては、連携が図れている事業所と連携が図れていない事業所が2極化してい る状況となっています。

自由記述について(抜粋)

■障害福祉サービス等の充実について

放課後等デイサービス事業所は、数という部分では充実が図られてきているが、 重い障害を抱えている児童は通うことが負担となっている場合があるため、集団に 馴染めない、他害行為があるような児童の行き場を制度で支援する必要がある。

(43)

第2章 障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況

■相談支援体制について

乳幼児健診、児童発達支援に対して不安だと話す保護者も多く、障害に対する専 門性が高い相談機関を設ける必要がある。

■情報提供について

学校教育から、障害福祉サービスの利用へ切り替わる際、どのような障害福祉サ ービスがあるのか、利用できるのか等、丁寧な説明が必要である。

■教育、進路等について

発達障害のグレーゾーンである児童に対する支援において、明確なガイドライン があるとよい。保育園、幼稚園、学校などの教育機関との連携にあたり、コーディ ネートをどこが担うのか明確に位置付けられると行動もしやすい。

ライフステージに応じた継続的かつ一貫性のある支援システムの構築が必要で あり、保健・医療・福祉・教育(保育)・就労支援が連携した地域の支援体制の充 実が必要である。

■障害への理解・交流について

障害のない人たちの感覚として、障害に関することは専門職任せという現状もあ るため、障害のことについて広く知ってもらう機会(講演会等)を設けるなどして、 障害に対する理解を促進し、障害のある人や障害のある児童が、生きづらさを感じ ることがない社会を実現する必要がある。

教育や余暇活動の中で、障害のある児童と障害のない児童を分けないという考え が必要であり、共に活動する機会の充実が必要である。

■事業所の人材確保について

職員への必要な昇給ができない現状があり、正職員が長く勤めることに限界があ る。正職員の定着が課題であるとともに、後継者不足も課題となっている。

■関係機関との連携について

障害福祉サービスの提供において、近隣圏域を含めた県内外の連携が必要不可欠 である。障害者自立支援協議会などを中心に、サービス種別ごとの協議を行い、地 域課題やニーズを把握していく必要がある。

(44)

(5)障害者団体の調査結果の概要(調査区分D)

利用者から望まれているサービスについて

・短期入所、移動支援事業 ... 50.0% ・施設入所支援、就労継続支援(B 型)、計画相談支援 .... 40.0% ・生活介護、共同生活援助、成年後見制度利用支援事業

要約筆記者派遣事業、日中一時支援事業 ... 30.0% ※上位3つのサービス

団体の活動について

活動する上で困っていることについては、「人材の確保」が 90.0%で最も高く、 次いで「会員の意識」が 70.0%、「後継者問題」が 50.0%となっています。

会員や参加者からの日常の困りごと、地域の問題の声について

・医療的ケア児の母親は、日常的に医療的ケアを行うため、慢性的な睡眠不足を

抱えており、通院、療育以外で外出することは体力的に負担となり、医療的ケ ア児は自宅にこもる傾向がある。

・高次脳機能障害の相談先がわからない、同じ悩みを持つ人と話しをしたいが情 報がない。

・高齢化に伴い、老障介護の状況が増えてきている。親が病気になると、障害者 本人の生活が成り立たなくなる場合が多々ある。

・地域の人や、施設の人とのコミュニケーションに問題を抱えている人がいる。 ・親亡き後の生活の場として、グループホームの充実を望む声がある。

参照

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平成25年度.

【111】東洋⼤学と連携した地域活性化の推進 再掲 003 地域⾒守り⽀えあい事業 再掲 005 元気⾼齢者⽀援事業 再掲 025 北区観光⼒向上プロジェクト

(単位:千円) 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 1,772 決算 2,509 2,286 1,891 1,755 事業費 予算 2,722 2,350 2,000. 1,772 決算

連結会計 △ 6,345 △  2,963 △ 1,310 7,930 724 普 通会計 △ 6,700 △  2,131 △ 3,526 6,334 △ 970. 基礎的財政収支

※短期:平成 30 年度~平成 32 年度 中期:平成 33 年度~平成 37 年度 長期:平成 38 年度以降. ②