• 検索結果がありません。

調査でみる障害のある人・障害のある児童の現状

第2章  障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況

3  調査でみる障害のある人・障害のある児童の現状

(1)調査の概要

調査の目的 

第5次朝霞市障害者プラン及び第5期朝霞市障害福祉計画の策定にあたり、朝霞 市の障害のある人や障害のある児童の実情やニーズ、障害福祉サービスの利用状況 や利用意向等を把握し、計画に反映するための基礎資料とするため、下記の調査を 実施しました。 

調査方法 

調査区分  ●調査方法(上段) 

●調査時期(下段) 

①調査区分 A  ・郵送による配布、回収(アンケート調査) 

・平成29年6月12日(月)から6月30日(金)まで 

②調査区分 B  ・事業所等を通した配布、郵送による回収(アンケート調査) 

・平成29年7月7日(金)から8月4日(金)まで 

③調査区分 C 

・障害児通所支援事業所等連絡会の開催時又は訪問、市役所にて、ヒ アリングを実施(ヒアリング調査) 

・平成29年7月7日(金)から8月4日(金)まで 

④調査区分 D  ・朝霞市障害者団体協議会研修会の開催時又は市役所にて、ヒアリン グを実施(ヒアリング調査) 

・平成29年7月7日(金)から8月4日(金)まで 

調査対象者・回収状況 

調査区分  配布  回収  回収率 

①身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福 祉手帳の各所持者、難病患者見舞金を受給して いる難病患者(調査区分 A) 

1,300 人  575 人  44.2% 

  内)0〜17歳  156 人  68 人  43.6% 

②児童発達支援事業所、放課後等デイサービス及び 育成保育を利用している子の保護者 

(調査区分 B) 

286 人  91 人  31.8% 

③障害福祉サービス事業所(調査区分 C)    42 事業所   

第2章  障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況 

障害福祉サービス事業所一覧(調査区分 C) 

施設  施設 

1  すわ緑風園  22  元気キッズ朝霞教室 

2  あさか向陽園(入所)  23  ひかりぎスタジオ朝霞  3  エムケイホーム  みんなの希望の家  24  ひかりぎスクール朝霞  4  成る実寮  25  Pal Kids、Pal School  5  生活ホーム  朝霞青年寮  26  まいまい1 

6  すずらん  27  まいまい2 

7  レモンの木  28  まはろ朝霞台 

8  朝霞市障害者ふれあいセンター 

あさか福祉作業所  29  さくらんぼ 

9  はあとぴあ福祉作業所  30  クローバーよつばのいえ朝霞 

10  ひまわり工房  31  放課後等デイサービス  たまみずき朝霞 

11  リライト  32  みつばすみれ学園障害児等計画相談支援

センター 

12  ウェルビー  朝霞台駅前センター  33  はあとぴあ障害者相談支援センター 

13  リロード  34  ふれあい障害者相談支援センター 

14  あさか向陽園(通所)  35  コーヒータイム相談事業所  15  つばさ工房  36  たまみずき相談支援事業所  朝霞 

16  れすと  37  相談支援事業所キラキラ朝霞 

17  ぱれっと  38  相談支援事業所リライト 

18  オリーブ  39  相談支援事業所ひまわり 

19  なかよしかふぇ  40  まいまい相談支援事業所 

20  みつばすみれ学園  41  障害児放課後児童クラブなかよし  21  SED スクール朝霞台  42  おもちゃ図書館なかよしぱぁく 

(順不同) 

障害者団体一覧(調査区分 D) 

施設  施設 

1  朝霞市視力障害者友の会  6  朝霞市身体障害者福祉会  2  NPO法人  朝霞市つばさ会  7  朝霞市聴覚障害者協会  3  NPO法人  彩の会  8  NPO法人  ぷりずむ  4  NPO法人  朝霞市心身障害児・者を

守る会  9  ナノ・朝霞 

5  NPO法人  なかよしねっと  10  医療的ケア児の支援を考える会 

(順不同) 

主な調査内容 

調査区分  主な調査内容 

①調査区分 A 

身体障害者手帳、療育手帳、

精神障害者保健福祉手帳の各 所持者、難病患者見舞金を受 給している難病患者

 

障害のある人・障害のある児童の状況について 

日常生活の介助の状況について 

主な介護者の状況について 

日中活動の困りごとについて 

保育・教育・就労支援について 

生活全般について 

障害福祉サービス等について 

権利擁護と成年後見制度について 

災害時の避難について 

朝霞市のまちづくりについて 

②調査区分 B

 

児童発達支援事業所、放課後等 デイサービス及び育成保育を 利用している子の保護者

 

子育ての相談について 

お子さんの日中活動・教育について 

お子さんの将来について 

自由記述について 

③調査区分 C

 

障害福祉サービス事業所

 

利用者から望まれているサービスについて 

事業所の運営について 

関係機関との連携について 

自由記述について 

④調査区分 D

 

障害者団体

 

利用者から望まれているサービスについて 

団体活動について 

会員や参加者からの日常の困りごと、地域の問題の 声について 

自由記述について 

第2章  障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況 

(2)障害のある人・障害のある児童の調査結果の概要

(調査区分A)

障害のある人・障害のある児童の状況について 

障害種別で構成比が最も高い年齢層をみると、身体障害のある人では「75 歳以 上」が 39.8%、知的障害のある人では「18〜39 歳」が 41.4%、精神障害のある 人では「40〜64 歳」が 54.1%、難病患者では「40〜64 歳」が 29.5%となって います。0〜17歳でみると、「6〜11 歳」が 39.7%で最も高く、次いで「12〜

17 歳」が 36.8%となっています。 

現在の暮らしの状況については、「家族と暮らしている」が約7割を占めており、

障害種別でみても同様に「家族と暮らしている」の割合が高くなっています。 

将来の暮らしの希望については、「家族と暮らしたい」が約5割を占めており、

障害種別でみても同様に「家族と暮らしたい」の割合が高くなっています。また、

知的障害のある人においては「グループホームで暮らしたい」「障害者入所施設で 暮らしたい」が、他の障害と比べて高い傾向がみられます。0〜17歳でみると、

「家族と暮らしたい」が 44.1%で最も高く、次いで「一人暮らしをしたい」が 17.6%

となっています。 

障害の状態になった時期については、「60〜69 歳」が 15.5%で最も高く、次い で「出生時」が 14.1%、「70 歳以上」が 13.2%となっています。障害種別で構成 比が最も高い時期をみると、身体障害のある人では「60〜69 歳」、知的障害のある 人では「出生時」、精神障害のある人では「19〜29 歳」、難病患者では「70 歳以上」

となっています。 

日常生活の介助の状況について 

日常生活の介助(①食事②トイレ③入浴④衣服の着脱⑤身だしなみ⑥家の中の移 動⑦外出⑧家族以外の人との意思疎通⑨お金の管理⑩薬の管理)の状況については、

「一部介助が必要」においては、『⑦外出』が 23.1%で最も高く、次いで『⑧家族 以外の人との意思疎通』が 21.4%、『⑤身だしなみ』が 18.1%となっています。「全 部介助が必要」においては、『⑨お金の管理』が 24.9%で最も高く、次いで『⑩薬 の管理』が 23.7%、『⑦外出』が 20.9%となっています。障害種別でみると、『⑦ 外出』と『⑨お金の管理』の割合が共通して高く、知的障害のある人では『⑧家族 以外の人との意思疎通』の割合が他の障害と比べて高い傾向がみられます。 

障害種別により「できる」「できない」は異なり、知的障害のある人及び0〜17 歳では、全体的に「ひとりでできる」割合が低い傾向となっています。 

主な介助者の状況について 

主な介助者については、「父母・祖父母・兄弟・姉妹」が 36.6%で最も高く、次 いで「配偶者」が 28.8%、「ホームヘルパーや施設の職員」が 14.7%となっていま す。障害種別でみると、身体障害のある人と難病患者では「配偶者」、知的及び精 神障害のある人では「父母・祖父母・兄弟・姉妹」の割合が高くなっています。 

主な介助者の年齢については、「75 歳以上」が 16.5%で最も高く、次いで「45

〜49 歳」が 13.6%、「65〜69 歳」が 12.7%となっています。障害種別で構成比 が最も高い年齢をみると、身体障害のある人では「75 歳以上」、知的障害のある人 では「45〜49 歳」、精神障害のある人では「65〜69 歳」、難病患者では「75 歳以 上」となっています。 

日中活動での困りごとについて 

外出時の困りごとについては、「道路や駅に階段や段差が多い」が 15.8%で最も 高く、次いで「外出先の建物の設備が不便」が 11.8%、「電車やバスの乗り降りが 困難」が 11.7%となっています。障害種別でみると、知的障害のある人では「切符 の買い方や乗り換えの方法がわかりにくい」、精神障害のある人では「周囲の目が 気になる」の割合が他の障害と比べて高くなっています。 

保育園や幼稚園、学校での困りごとについては、「特に困っていることはない」

が 28.6%で最も高く、次いで「通うのが大変」が 15.4%、「友だちができない」が 11.0%となっています。障害種別で構成比が最も高い困りごとをみると、身体障害 のある人では「通うのが大変」、知的障害のある人、難病患者では「特に困ってい ることはない」、精神障害のある人では「まわりの園児・児童・生徒たちの理解が 得られない」「友だちができない」となっています。0〜17歳でみると、「特に困 っていることはない」が 31.7%で最も高く、次いで「通うのが大変」が 14.6%、

「友だちができない」が 11.0%となっています。 

仕事への不安・不満については、「収入が少ない」が 24.9%で最も高く、次いで

「特に不安・不満、困ったことはない」が 17.7%、「職場の人間関係がむずかしい」

が 12.4%となっています。障害種別でみても同様に「収入が少ない」の割合が高く なっています。 

第2章  障害のある人・障害のある児童を取り巻く状況 

保育・教育・就労支援について 

保育園や幼稚園、学校などに望むことについては、「能力や障害の状況にあった 指導をしてほしい」が 21.0%で最も高く、次いで「就学相談や進路相談など、相談 体制を充実してほしい」が 17.4%、「個別指導を充実してほしい」が 16.7%となっ ています。 

就労支援として必要なことについては、「職場の障害のある人への理解」が 13.8%

で最も高く、次いで「職場の上司や同僚に障害への理解があること」が 13.7%、「短 時間勤務や勤務日数の配慮」が 9.3%となっています。 

生活全般について 

悩みごとや困りごとの相談先については、「家族や親せき」が 34.6%で最も高く、

次いで「かかりつけ医師や看護師」が 14.6%、「友人・知人」が 13.4%となってい ます。障害種別でみると、知的障害のある人では、「施設の指導員」の割合が他の 障害と比べて高くなっています。 

障害のことや福祉サービスの情報の入手先については、「市役所の広報紙」が 20.6%で最も高く、次いで「本や新聞、雑誌の記事、テレビやラジオのニュース」

が 15.2%、「家族や親せき、友人・知人」が 13.7%となっています。0〜17歳で みると、「家族や親せき、友人・知人」が 22.0%で最も高く、次いで「インターネ ット」が 14.3%となっています。 

現在や今後の生活で不安に思うことについては、「障害や病気のこと」が 18.1%

で最も高く、次いで「生活費について」が 14.6%、「介助してくれる人について」

が 9.5%、「親の高齢化について」が 8.1%となっています。障害種別で構成比が最 も高い項目をみると、身体障害のある人、難病患者では「障害や病気のこと」、知 的障害のある人では「親の高齢化について」、精神障害のある人では「生活費につ いて」となっています。0〜17歳でみると、「進学・学校生活について」が 12.4%

で最も高く、次いで「障害や病気のこと」が 10.7%、「就職・仕事について」が 9.4%

となっています。