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第 12 章
長期的均衡への過程:物価変動と所得変動
12.1 均衡 GDP が潜在 GDP から乖離しているとき
2つのGDP: 均衡GDPと潜在GDP
•均衡GDP (実際のGDP、Y):IS-LMモデルより決定
•潜在GDP (YF):最適レベルの生産量 均衡GDPが潜在GDPより大きいとき:Y1> YF
•短期:E1が均衡点(物価が変化するほどの長い時間を考えていない)
•長期:E2が均衡点(物価がゆっくりと上昇し、均衡点がE2に向かって移動)
均衡GDPが潜在GDPより小さいとき:Y1< YF
•上記と逆
明海大学マクロ経済学:影山純二(学生用)
12.2 例:海外の景気悪化
当初: 均衡GDPが潜在GDPに一致していたが海外の景気が悪化
12.3 課題
(A4、上部に課題番号、学籍番号と氏名、計算過程も記入、読みにくい場合は減点)1. 当初、均衡GDPが潜在GDPに一致していたとする。そこで選挙があり、政府が選挙対策として拡張的財政政策を行なった とする。この時の短期的な変化をIS-LMとAD-ASのグラフを用いて示せ。
2. 前問に引き続き、長期的な変化をIS-LMとAD-ASのグラフを用いて示せ。 3. このような経済政策は、一国経済にとって好ましいか好ましくないか。
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